JP4493183B2 - 鋼管端部と屋根下地材との接続構造 - Google Patents
鋼管端部と屋根下地材との接続構造 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、建物における屋根構造を成す鋼管端部と屋根下地材との接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
折版などの屋根材を用いる屋根構造においては、トラス梁上に束材を溶接により固定し、この束材にボルト等の締結具によって屋根下地材(母屋)を取り付けている。そして、この屋根下地材上にタイトフレームを溶接により固定し、このタイトフレーム上に折版を載せ置き、ボルト等の締結具によって固定している。折版の水下側におけるタイトフレームとの固定位置から折版の水下端までの距離は、強風による折版端部の煽りを極力回避する観点から、できるだけ短いことが望ましい。すなわち、屋根下地材はできるだけ折版の水下端側に近い位置に配置されるのが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、折版の水下端側の下方には、柱と梁との接続部分が位置しており、かかる箇所に束材を取り付けることは難しい。従って、束材は柱よりもかなり屋内側に入り込んだ位置に取り付けざるを得ず、この束材に固定される屋根下地材も折版の水下端側から遠い位置に配置されてしまう。
【0004】
この発明は、上記の事情に鑑み、屋根下地材をできるだけ屋根材の水下端側に近い位置に配置することができる鋼管端部と屋根下地材との接続構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の鋼管端部と屋根下地材との接続構造は、上記の課題を解決するために、横架状態に設けられた鋼管と、この鋼管の端面に固定された塞ぎ部材とを有し、前記塞ぎ部材が前記鋼管の端面を塞ぐ必要長さ以上に上方に長く形成され、当該長くされた領域が屋根下地材の取付領域を成すことを特徴とする。
【0006】
上記構成においては、塞ぎ部材を上方に延長して屋根下地材を取り付けるようにしたので、当該塞ぎ部材が束材としての役割を果たすことになり、別個に束材を設ける必要が無くなり、部品点数を削減することができる。また、鋼管の中途ではなく端面にて屋根下地材を支持することができるから、屋根下地材と屋根材との接続箇所から屋根材の水下端部までの距離を短くすることができ、強風にて屋根材が煽られるのを極力防止することができる。
【0007】
前記鋼管はトラス梁上弦材として用いられる構造でもよい。また、前記鋼管の端部にはその軸芯方向に切込部が形成されており、前記塞ぎ部材には前記切込部に対応した切込部が形成されており、柱に取り付けた取合プレート(1枚板構成に限らず複数枚の板にて構成されていてもよい)を前記両切込部に挿入させて当該取合プレートと鋼管と塞ぎ部材とが相互に固定される構造としてもよい。また、塞ぎ部材は、前記鋼管の端面に取り付けられる面に対して、前記屋根下地材が取り付けられる面が屋外側に位置するように、非平板形状を成していてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。図1(a)は鋼管端部と屋根下地材との接続構造を示した平面図であり、同図(b)は同側面図であり、図2(a)は同斜視図であり、図2(b)は塞ぎプレートを示した斜視図であり、図3は変形例を示した斜視図であり、図4は他の変形例を示した斜視図である。
【0009】
図1(a)(b)において、角鋼管柱から成る柱1の屋内側の面に断面T字形状の支持板2がその平板部裏面を当接させて溶接により固定されており、この支持板2の凸片部に取合プレート(ガゼットプレート)3がその一部を重ね合わせた状態で締結具(ボルトとナット)4により固定されている。なお、支持板2と取合プレート3とを合わせて一つの取合プレートとして把握してもよい。取合プレート3にはトラス梁を構成する上弦材5と斜材(ラチス)6とが取り付けられている。下弦材は図示していない。
【0010】
上弦材5は丸形の鋼管から成り、その端部には軸芯方向に切込部5aが形成されており、この切込部5aに取合プレート3を入れ込んで溶接することにより上弦材5と取合プレート3とを固定している。また、斜材6も丸形の鋼管から成っており、その端部には塞ぎプレート7が溶接により接合され、図2(a)の斜視図に示しているように、この塞ぎプレート7を二分するように軸芯方向に切込部6aが形成され、この切込部6aに取合プレート3を入れ込んで溶接することにより斜材6と取合プレート3とを固定している。
【0011】
上弦材5の端面には塞ぎプレート8が溶接により接合されている。塞ぎプレート8の下部側には、図2(b)の斜視図に示すように、切込部8a(切込部5aに対応した幅や高さを有する)が形成され、この切込部8aに取合プレート3を入れ込んでおり、溶接によって塞ぎプレート8は取合プレート3にも固定された状態になっている。塞ぎプレート8は、上弦材5の端面を塞ぐ必要長さ以上に上方に長く形成されており、この長くされた領域に屋根下地材である母屋(C形鋼等)9が取り付けられる。この実施形態では塞ぎプレート8の上端は前記柱1の上端面を少し越える程度としており(図1(b)参照)、母屋9をできるだけ水下端部の低い位置に配置するようにしている。図1及び図2に示す例では、塞ぎプレート8の内側面および外側面の各々に母屋9を取り付けている。母屋9の取り付けは、当該母屋9の各々に設けた貫通穴と塞ぎプレート8に設けた貫通穴8b,8bとを位置合わせし、締結具(ボルトとナット)で締結することにより行っている。
【0012】
母屋9,9の上面には、帯状の金属板を折り曲げ加工して成るタイトフレーム10が取り付けられている。タイトフレーム10は母屋9,9を跨いでその各々に溶接されることで取り付けられている。なお、図の母屋9,9上のタイトフレーム10が最も水下側に位置するタイトフレームとなる。
【0013】
タイトフレーム10上には屋根材である折版11が載せられ、この折版11とタイトフレーム10とは、その山部において図示しないボルトにより固定されるようになっている。
【0014】
上記の構成であれば、上弦材5の端面を塞ぐ塞ぎプレート8を上方に延長してその延長部分に母屋9を取り付けるようにしたので、当該塞ぎプレート8が束材としての役割を果たすことになり、別個に束材を設ける必要が無くなり、部品点数を削減することができる。また、上弦材5の中途ではなく端面にて母屋9を支持することができるから、折版11とタイトフレーム10との接続箇所から折版11の水下端までの距離A(図2(a)参照)を短くすることができ、強風にて折版11が煽られるのを極力防止することができる。
【0015】
図3の斜視図に示す接続構造例では、塞ぎプレート8に取り付ける母屋9を一つとしている。母屋9を一つとする場合には、当該母屋9は塞ぎプレート8の外側面に取り付けることとする。そして、この母屋9の上面においてタイトフレーム10を溶接によって取り付ける。この接続構造における折版11とタイトフレーム10との接続箇所から折版11の水下端部までの距離A′は、図2に示した距離Aよりも幾分短いものとなる。
【0016】
図4の斜視図に示す接続構造例では、塞ぎプレート8′は、上弦材5の端面に取り付けられる面に対して、母屋9が取り付けられる面が屋外側に位置するように、非平板形状を成している。この接続構造における折版11とタイトフレーム10との接続箇所から折版11の水下端部までの距離A″は、図3に示した距離A′よりも更に短いものとなる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の鋼管端部と屋根下地材との接続構造によれば、屋根下地材をできるだけ折版の水下端側に近い位置に配置することができるので、強風による屋根材の端部の煽りを極力回避することができる。また、塞ぎ部材が束材としての役割を果たすことになり、別個に束材を設ける必要が無くなり、部品点数を削減できるという効果も併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)はこの発明の実施形態の鋼管端部と屋根下地材との接続構造を示した平面図であり、同図(b)は同側面図である。
【図2】同図(a)はこの発明の実施形態の鋼管端部と屋根下地材との接続構造を示した斜視図であり、同図(b)は塞ぎプレートの斜視図である。
【図3】この発明の実施形態の変形例を示した斜視図である。
【図4】この発明の実施形態の他の変形例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 柱
3 取合プレート
5 上弦材(鋼管)
6 斜材
8 塞ぎプレート(塞ぎ部材)
9 母屋(屋根下地材)
10 タイトフレーム
11 折版(屋根材)
Claims (3)
- 横架状態に設けられた鋼管と、この鋼管の端面に固定された塞ぎ部材とを有し、前記塞ぎ部材が前記鋼管の端面を塞ぐ必要長さ以上に上方に長く形成され、当該長くされた領域が屋根下地材の取付領域を成し、前記鋼管の端部にはその軸芯方向に切込部が形成されており、前記塞ぎ部材には前記切込部に対応した切込部が形成されており、屋内側に突出するように柱の面に取り付けた取合プレートを前記両切込部に挿入させて当該取合プレートと鋼管と塞ぎ部材とが相互に固定され、前記長く形成された領域は前記取合プレートの上方に位置することを特徴とする鋼管端部と屋根下地材との接続構造。
- 請求項1に記載の鋼管端部と屋根下地材との接続構造において、前記鋼管はトラス梁上弦材であることを特徴とする鋼管端部と屋根下地材との接続構造。
- 請求項1又は請求項2に記載の鋼管端部と屋根下地材との接続構造において、前記塞ぎ部材は、前記鋼管の端面に取り付けられる面に対して、前記屋根下地材が取り付けられる面が屋外側に位置するように、非平板形状を成すことを特徴とする鋼管端部と屋根下地材との接続構造。
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JPS4818003Y1 (ja) * | 1971-10-05 | 1973-05-23 | ||
JPS6084603U (ja) * | 1983-11-18 | 1985-06-11 | 新日本製鐵株式会社 | パイプ継手 |
JPH062386A (ja) * | 1992-06-19 | 1994-01-11 | Sekisui House Ltd | 梁の支持装置 |
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