JP4794305B2 - 車両用バンパーの成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バンパーに形成されたフック孔を開閉可能とするフックカバーにつき、形状が合致するカバー体を一体的に備えた車両用バンパーの成形方法に関するものである。
上記車両用バンパーには、従来、下記特許文献1,2に示されるものがある。
上記特許文献1の公報のものによれば、バンパーは、互いに個別に形成されて互いに連結される上、下部バンパーを備えている。これら上、下部バンパーのうち、下部バンパーにランプ取り付け用のランプ孔が形成されている。一方、上部バンパーに上記ランプ孔を閉じるランプカバーが取り外し可能に一体的に固着されている。このランプカバーは、上記上部バンパーの下端部から下方に向かって突出している。
ここで、上記構成のバンパーは、ランプを取り付けない場合のものである。一方、上記バンパーに対しランプを取り付けようとするときには、まず、上記上部バンパーからランプカバーを取り外す。そして、この取り外しにより開かれた上記ランプ孔に、ランプを嵌入して上記上部バンパーに取り付けることとされる。
また、上記特許文献2の公報のものによれば、バンパーは、車両牽引用フックを貫通可能とさせるフック孔が形成されたバンパー本体を備えている。上記フック孔を開閉可能とするフックカバーに形状が合致するカバー体が、上記バンパー本体とは個別に形成されている。上記カバー体は上記バンパー本体の裏面側に仮止めされる。そして、このバンパー本体の表面の塗装時に、上記カバー体も塗装されて上記フックカバーが成形される。
特開平8−324361号公報 特開2003−305407号公報
ところで、上記特許文献1のものでは、上記したように、下部バンパーに形成されたランプ孔を閉じるためのランプカバーは上部バンパーから下方に向かって突出している。このため、これら上部バンパーとランプカバーとの組み合わせ体の外形寸法が大きくなって、この組み合わせ体を成形するのに用いられる成形型が大きくなるという不都合がある。
一方、上記特許文献2のものでは、バンパーが備えるバンパー本体とカバー体とは互いに個別に成形される。しかも、これらバンパー本体とカバー体との塗装時には、一旦、このカバー体をバンパー本体に仮止めすることが求められる。このため、上記バンパーへの塗装作業が煩雑になりがちである。
また、上記したようにバンパー本体の裏面側にカバー体が仮止めされている。このため、上記塗装時には、上記バンパー本体とカバー体との各表面は互いに離れることとなって、これら表面の各塗装条件の間に差異が生じ易くなりがちである。よって、これら各表面同士につき、塗装の色合わせがし難くなる。
この結果、上記カバー体を塗装することにより成形されたフックカバーを、上記バンパー本体に取り付けて上記フック孔を閉じたときには、これらバンパー本体とフックカバーとの間に色味の点で違和感が生じるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、バンパーの塗装部分に形成されたフック孔を開閉可能とするフックカバーに、形状が合致するカバー体を備えるバンパーの成形方法において、このバンパーの成形型を小さくできるようにすると共に、このバンパーへの塗装作業が容易にできるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、バンパーの塗装部分とカバー体との各表面同士につき、塗装の色合わせが容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、表面5が塗装されるべき塗装部分6と、表面7が非塗装とされるべき非塗装部分8とを備え、車両牽引用フック11を貫通可能とさせるフック孔12を上記塗装部分6に形成し、上記非塗装部分8に開口15を形成した車両用バンパーの成形方法において、
上記フック孔12を開閉可能とするフックカバー17に形状が合致するカバー体18を設け、バンパー2の正面視(図1,3)で、上記カバー体18の全体を上記開口15内に配置すると共に、上記カバー体18を上記非塗装部分8の表面7よりも外方もしくは内方に偏位させて、上記カバー体18を上記開口15の開口縁部の近傍における上記バンパー2の塗装部分6もしくは非塗装部分8に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記バンパー2から上記カバー体18を取り外した後の上記開口15と、この開口15の開口縁部の近傍部分とを、その外方からライセンスプレート29により覆うようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記カバー体18を上記非塗装部分8の表面7よりも外方に配置して、上記塗装部分6に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記塗装部分6と非塗装部分8との境界線に沿って棚部24を形成し、上記塗装部分6への塗装時に上記非塗装部分8の表面を覆うマスキング材25の外縁部が上記棚部24に係止可能とされるようにし、上記棚部24の一部分に切り欠き32を形成し、上記バンパー2の正面視(図3)で、上記塗装部分6へのカバー体18の固着部26側と上記切り欠き32とを互いに同じところに配置したものである。
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記バンパー2の正面視(図1)で、上記フック孔12とカバー体18とを互いにほぼ同じ高さに配置したものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、表面が塗装されるべき塗装部分と、表面が非塗装とされるべき非塗装部分とを備え、車両牽引用フックを貫通可能とさせるフック孔を上記塗装部分に形成し、上記非塗装部分に開口を形成した車両用バンパーの成形方法において、
上記フック孔を開閉可能とするフックカバーに形状が合致するカバー体を設け、バンパーの正面視で、上記カバー体の全体を上記開口内に配置すると共に、上記カバー体を上記非塗装部分の表面よりも外方もしくは内方に偏位させて、上記カバー体を上記開口の開口縁部の近傍における上記バンパーの塗装部分もしくは非塗装部分に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記バンパーから上記カバー体を取り外した後の上記開口と、この開口の開口縁部の近傍部分とを、その外方からライセンスプレートにより覆うようにしている。
即ち、上記したように、バンパーの正面視で、上記カバー体を上記非塗装部分に形成した開口内に配置している。
このため、上記バンパーの正面視で、非塗装部分からカバー体が突出しない分、前記特許文献1のようにランプカバーを突出させたものに比べ、バンパーの外形を小さく抑制できて、上記バンパーの成形金型を小さくできる。
また、上記したように、バンパーの正面視で、上記カバー体の全体を上記開口内に配置してバンパーに一体的に固着している。
このため、上記開口の成形金型により上記カバー体全体の成形が可能となり、よって、上記バンパーの成形金型を、より簡単にできる。
また、上記したように、塗装部分もしくは非塗装部分に固着したカバー体を非塗装部分の表面よりも外方もしくは内方に配置している。
このため、上記塗装部分とカバー体との各表面を塗装するに際し、前記特許文献2のように、カバー体を仮止めするということは不要であり、また、上記非塗装部分の表面をマスキング材により覆うマスキング作業をするとき、上記非塗装部分の表面から上記カバー体が偏位しているために、このカバー体が邪魔になるということは防止される。よって、上記マスキング作業は容易にでき、これにより、上記バンパーへの塗装作業が容易にできる。
また、上記したように、カバー体を上記開口の開口縁部の近傍における上記バンパーの塗装部分もしくは非塗装部分に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記バンパーから上記カバー体を取り外した後の上記開口と、この開口の開口縁部の近傍部分とを、その外方からライセンスプレートにより覆うようにしている。
このため、上記バンパーからカバー体を取り外した後に、上記バンパーへの上記カバー体の固着部の傷跡がそのまま残存するとしても、この固着部の傷跡によりバンパーの見栄えが損なわれるということは上記ライセンスプレートにより防止される。よって、上記固着部の傷跡の処理を、高精度にはしないで足りる分、上記バンパーの成形作業がより容易にできる。
請求項2の発明は、上記カバー体を上記非塗装部分の表面よりも外方に配置して、上記塗装部分に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記塗装部分と非塗装部分との境界線に沿って棚部を形成し、上記塗装部分への塗装時に上記非塗装部分の表面を覆うマスキング材の外縁部が上記棚部に係止可能とされるようにしている。
このため、上記マスキング作業をするときには、単に、上記非塗装部分の表面とカバー体との間に上記マスキング材を配置して、このマスキング材の外縁部を上記棚部に係止させれば、上記マスキング作業が終了する。よって、このマスキング作業は容易にでき、これにより、上記バンパーへの塗装作業は、より容易にできる。
また、上記棚部の一部分に切り欠きを形成し、上記バンパーの正面視で、上記塗装部分へのカバー体の固着部側と上記切り欠きとを互いに同じところに配置している。
このため、上記塗装部分へのカバー体の固着部側の前、後方向に上記棚部が存在するということは防止され、つまり、前後方向でこれらカバー体の固着部側と棚部との間に凹部が生じることは防止される。よって、上記バンパーを射出成形するとき、上記凹部を成形するための例えばバンパーの長手方向に移動可能なスライド型等は不要であり、その分、上記バンパーの成形が、より容易にできる。
請求項3の発明は、上記バンパーの正面視で、上記フック孔とカバー体とを互いにほぼ同じ高さに配置している。
ここで、一般に横長であるバンパーへの塗装作業は、一般に、次の如くである。即ち、このバンパーの長手方向の一端部側からこのバンパーに沿ってノズルを横方向に移動させ、この移動中にバンパーに向けて上記ノズルにより塗料を噴射させる。上記ノズルが上記バンパーの他端部側に達すると、上記ノズルによるほぼ塗装幅分だけこのノズルを下方に移動させる。次に、上記とは逆の横方向に上記ノズルを移動させ、この移動中にバンパーに向けて上記ノズルにより塗料を噴射させる。このノズルが上記バンパーの一端部側に達すると、上記ノズルによるほぼ塗装幅分だけ、このノズルを下方に移動させる。以下、上記動作の繰り返しにより、バンパーへの塗装作業が行われる。
このため、上記したように、バンパーの正面視で、フック孔とカバー体とを互いにほぼ同じ高さに配置させてやると、上記フック孔周りの塗装部分の表面と、上記カバー体の表面とに対する各塗装条件の間の差異を小さくできる。よって、これら各表面同士につき、塗装の色合わせが容易にできることとなる。
本発明の車両用バンパーの成形方法に関し、バンパーの塗装部分に形成されたフック孔を開閉可能とするフックカバーに、形状が合致するカバー体を備えるバンパーの成形方法において、このバンパーの成形型を小さくできるようにすると共に、このバンパーへの塗装作業が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、車両用バンパーは、表面が塗装されるべき塗装部分と、表面が非塗装とされるべき非塗装部分とを備えている。車両牽引用フックを貫通可能とさせるフック孔が上記塗装部分に形成され、上記非塗装部分に開口が形成されている。
上記フック孔を開閉可能とするフックカバーに形状が合致するカバー体が設けられる。バンパーの正面視で、上記カバー体の全体が上記開口内に配置されると共に、上記カバー体が上記非塗装部分の表面よりも外方もしくは内方に偏位させられて、上記カバー体が上記開口の開口縁部の近傍における上記バンパーの塗装部分もしくは非塗装部分に対し取り外し可能に一体的に固着される。また、上記バンパーから上記カバー体を取り外した後の上記開口と、この開口の開口縁部の近傍部分とが、その外方からライセンスプレートにより覆われる
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は自動車で例示される車両の車体であり、符号2は、車体1の前面をその前方から覆うと共に、この車体1に支持されることとなるフロントバンパーである。具体的には、このバンパー2は、完成品であるバンパーの直前の中間成形品である。また、図中矢印Frは、この車両の進行方向の前方を示している。
上記バンパー2は、全体的に樹脂製であって、前、後金型により射出成形される。このバンパー2は、上記車体1の幅方向に向かって長く延び、つまり、横長に延びている。上記バンパー2は、ロボットにより作動されるノズル3から噴射される塗料4によって表面5が塗装されるべき塗装部分6と、表面7が非塗装のままに残されるべき非塗装部分8とを備えている。図1,3において、無地部分が上記塗装部分6に相当し、梨地模様部分が上記非塗装部分8に相当する。なお、上記塗装とは、下塗りや中塗り後の上塗りを意味し、非塗装部分8においても、下塗りや中塗りは行われる場合がある。
車両を前方に向けて牽引する際に用いられるフック11を貫通可能とさせるフック孔12が上記塗装部分6に形成されている。上記フック孔12を貫通したフック11は、上記車体1の前端部に対し締結具13により着脱可能とされる。一方、上記非塗装部分8には、この非塗装部分8を車体1の長手方向で貫通する開口15が形成され、この開口15は、バンパー2の軽量化のためや、作業用などとして利用される。
上記バンパー2の正面視(図1,3)で、上記フック孔12は矩形状をなしている。このフック孔12を開閉可能とするフックカバー17に、形状が合致する樹脂製のカバー体18が設けられている。このカバー体18は上記フック孔12に内嵌してこのフック孔12を閉じる矩形状とされている。上記カバー体18が上記フック孔12を閉じるとき、上記カバー体18は上記塗装部分6に爪嵌合等の公知の係止具19により係脱可能に係止される。
上記バンパー2の正面視(図1,3)で、上記カバー体18は、その全体が上記開口15内に配置されている。上記カバー体18の表面20は、このカバー体18の上方近傍における上記塗装部分6の表面5とほぼ平行とされている。また、上記カバー体18は、上記非塗装部分8の表面7よりも外方(前方)に偏位するよう配置され、樹脂製のステー21により、上記塗装部分6に対し取り外し可能に一体的に固着されている。また、上記ステー21には把手22が一体的に形成されている。
上記ステー21と把手22とを指でつまんで捻回すれば、上記塗装部分6に対するステー21の固着と、上記カバー体18に対するステー21の固着とがそれぞれ容易に解除されて、図3,4中一点鎖線で示すように、フックカバー17が成形される。
上記塗装部分6の表面5と非塗装部分8の表面7との境界線に沿って上記バンパー2に棚部24が一体的に形成されている。この棚部24は幅の狭い溝形状をなしている。上記塗装部分6の表面5への塗装時には、上記非塗装部分8の表面7をシート状のマスキング材25で覆うが、この際、このマスキング材25の外縁部が上記棚部24の溝に押し込まれることにより係止される。
上記ステー21は上記カバー体18の下縁部から下方に向かって突出し、その突出端部が上記開口15の下部開口縁部と上記棚部24とのそれぞれ近傍に一体的に固着されている。つまり、上記塗装部分6における上記ステー21を介してのカバー体18の固着部26は、上記開口15の開口縁部と棚部24とのそれぞれ近傍に配置されている。
上記バンパー2の正面視(図1)で、上記フック孔12とカバー体18とは互いにほぼ同じ高さに配置されている。
上記バンパー2の塗装部分6、非塗装部分8、カバー体18、係止具19、ステー21、および把手22は、成形金型を構成する前、後金型により互いに一体的に形成される。その後、このバンパー2の非塗装部分8をマスキング材25で覆い、このマスキング材25の外縁部を上記棚部24に係止させる。そして、ノズル3からの塗料4により、上記塗装部分6の表面5と、カバー体18の表面20とを塗装し、次に、このカバー体18を取り外してフックカバー17とすれば、完成品のバンパーが成形される。この完成品のバンパーにおける上記開口15を、その外方(前方)から覆うライセンスプレート29が設けられる。このライセンスプレート29は締結具30により上記バンパーの非塗装部分8に支持される。
なお、図4中三点鎖線で示すように、上記カバー体18を、非塗装部分8の表面7よりも内方(後方)に偏位するよう配置して、非塗装部分8に一体的に固着させてもよい。この場合、上記カバー体18に対面する上記マスキング材25の部分には、ノズル3からの塗料4を上記カバー体18の表面20に到達可能とさせる開口が形成される。
上記構成によれば、フック孔12を開閉可能とするフックカバー17に形状が合致するカバー体18を設け、バンパー2の正面視(図1,3)で、上記カバー体18を上記開口15内に配置すると共に、上記カバー体18を上記非塗装部分8の表面7よりも外方もしくは内方に偏位させて、上記カバー体18を上記塗装部分6もしくは非塗装部分8に対し取り外し可能に一体的に固着している。
即ち、上記したように、バンパー2の正面視(図1,3)で、上記カバー体18を上記非塗装部分8に形成した開口15内に配置している。
このため、バンパー2の正面視で、上記非塗装部分8からカバー体18が突出しない分、前記特許文献1のようにランプカバーを突出させたものに比べ、バンパー2の外形を小さく抑制できて、上記バンパー2の成形金型を小さくできる。
しかも、上記カバー体18は、その全体を上記開口15内に配置しているため、上記開口15の成形金型により上記カバー体18全体の成形が可能となり、よって、上記バンパー2の成形金型を、より簡単にできる。
また、上記したように、塗装部分6もしくは非塗装部分8に固着したカバー体18を非塗装部分8の表面7よりも外方もしくは内方に配置している。
このため、上記塗装部分6とカバー体18との各表面5,20を塗装するに際し、前記特許文献2のように、カバー体18を仮止めするということは不要であり、また、上記非塗装部分8の表面7をマスキング材25により覆うマスキング作業をするとき、上記非塗装部分8の表面7から上記カバー体18が偏位しているために、このカバー体18が邪魔になるということは防止される。よって、上記マスキング作業は容易にでき、これにより、上記バンパー2への塗装作業が容易にできる。
また、前記したように、カバー体18を上記非塗装部分8の表面7よりも外方に配置して、上記塗装部分6に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記塗装部分6と非塗装部分8との境界線に沿って棚部24を形成し、上記塗装部分6への塗装時に上記非塗装部分8の表面を覆うマスキング材25の外縁部が上記棚部24に係止可能とされるようにしている。
このため、上記マスキング作業をするときには、単に、上記非塗装部分8の表面7とカバー体18との間に上記マスキング材25を配置して、このマスキング材25の外縁部を上記棚部24に係止させれば、上記マスキング作業が終了する。よって、このマスキング作業は容易にでき、これにより、上記バンパー2への塗装作業は、より容易にできる。
なお、図3,4中二点鎖線で示すように、棚部24の一部分に切り欠き32を形成し、上記バンパー2の正面視(図3)で、上記塗装部分6へのカバー体18の固着部26側である上記ステー21と上記切り欠き32とを互いに同じところに配置してもよい。
このようにすれば、上記塗装部分6へのカバー体18の固着部26側であるステー21の前、後方向に上記棚部24が存在するということは防止され、つまり、前後方向でこれらカバー体18の固着部26側と棚部24との間に凹部が生じることは防止される。よって、上記バンパー2を射出成形するとき、上記凹部を成形するための例えばバンパー2の長手方向に移動可能なスライド型等は不要であり、その分、上記バンパー2の成形が、より容易にできる。
また、上記塗装部分6における上記カバー体18の固着部26を上記開口15の開口縁部と上記棚部24とのそれぞれ近傍に配置している。
ここで、上記カバー体18への塗装後に、このカバー体18を上記塗装部分6から取り外すと、この塗装部分6にはカバー体18の固着部26の傷跡が残ることとなり、これはバンパー2の見栄え上、好ましくない。
そこで、上記したように、塗装部分6におけるカバー体18の固着部26を開口15の開口縁部と棚部24とのそれぞれ近傍に配置したのであり、このため、上記カバー体18の取り外し後に、このカバー体18の固着部26につき傷跡が生じるとしても、これが目立つことは抑制される。よって、上記バンパー2によれば、見栄えのよい完成品のバンパーを得ることができる。
また、前記したように、バンパー2の正面視(図1,3)で、上記フック孔12とカバー体18とを互いにほぼ同じ高さに配置している。
ここで、上記した横長のバンパー2への塗装作業は、次の如くである。即ち、このバンパー2の長手方向の一端部側からこのバンパー2に沿って上記ノズル3を横方向に移動させ、この移動中にバンパー2に向けて上記ノズル3により塗料4を噴射させる。上記ノズル3が上記バンパー2の他端部側に達すると、上記ノズル3によるほぼ塗装幅分だけこのノズル3を下方に移動させる。次に、上記とは逆の横方向に上記ノズル3を移動させ、この移動中にバンパー2に向けて上記ノズル3により塗料4を噴射させる。このノズル3が上記バンパー2の一端部側に達すると、上記ノズル3によるほぼ塗装幅分だけ、このノズル3を下方に移動させる。以下、上記動作の繰り返しにより、バンパー2への塗装作業が行われる。
このため、上記したように、バンパー2の正面視(図1,3)で、フック孔12とカバー体18とを互いにほぼ同じ高さに配置させてやると、上記フック孔12周りの塗装部分6の表面5と、上記カバー体18の表面20とに対する各塗装条件の間の差異を小さくできる。よって、これら各表面5,20同士につき、塗装の色合わせが容易にできることとなる。
また、前記したように、完成品であるバンパーの開口15と、この開口15の開口縁部の近傍部分とを、その外方からライセンスプレート29により覆うようにしている。
このため、上記バンパー2からカバー体18を取り外した後に、上記バンパー2への上記カバー体18の固着部26の傷跡がそのまま残存するとしても、この固着部26の傷跡によりバンパーの見栄えが損なわれるということは上記ライセンスプレート29により防止される。よって、上記固着部26の傷跡の処理を、高精度にはしないで足りる分、上記完成品のバンパーの成形作業がより容易にできる。
なお、以上は図示の例によるが、車両はトラックなどであってもよい。また、バンパー2はリヤバンパーであってもよい。また、上記カバー体18は、ステー21を介し、もしくはステー21を介することなく、上記開口15の上部開口縁部に一体的に固着させてもよい。
バンパーの正面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 図1の部分拡大図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。
1 車体
2 バンパー
3 ノズル
4 塗料
5 表面
6 塗装部分
7 表面
8 非塗装部分
11 フック
12 フック孔
15 開口
17 フックカバー
18 カバー体
20 表面
21 ステー
24 棚部
25 マスキング材
26 固着部
29 ライセンスプレート

Claims (3)

  1. 表面が塗装されるべき塗装部分と、表面が非塗装とされるべき非塗装部分とを備え、車両牽引用フックを貫通可能とさせるフック孔を上記塗装部分に形成し、上記非塗装部分に開口を形成した車両用バンパーの成形方法において、
    上記フック孔を開閉可能とするフックカバーに形状が合致するカバー体を設け、バンパーの正面視で、上記カバー体の全体を上記開口内に配置すると共に、上記カバー体を上記非塗装部分の表面よりも外方もしくは内方に偏位させて、上記カバー体を上記開口の開口縁部の近傍における上記バンパーの塗装部分もしくは非塗装部分に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記バンパーから上記カバー体を取り外した後の上記開口と、この開口の開口縁部の近傍部分とを、その外方からライセンスプレートにより覆うようにしたことを特徴とする車両用バンパーの成形方法
  2. 上記カバー体を上記非塗装部分の表面よりも外方に配置して、上記塗装部分に対し取り外し可能に一体的に固着し、上記塗装部分と非塗装部分との境界線に沿って棚部を形成し、上記塗装部分への塗装時に上記非塗装部分の表面を覆うマスキング材の外縁部が上記棚部に係止可能とされるようにし、上記棚部の一部分に切り欠きを形成し、上記バンパーの正面視で、上記塗装部分へのカバー体の固着部側と上記切り欠きとを互いに同じところに配置したことを特徴とする請求項1に記載の車両用バンパーの成形方法
  3. 上記バンパーの正面視で、上記フック孔とカバー体とを互いにほぼ同じ高さに配置したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の車両用バンパーの成形方法
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