JP2005271626A - 蓋 - Google Patents

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Toshihito Sawa
利人 佐波
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Abstract

【課題】 本体とともに塗装でき、かつ本体の開口部に確実に固定できる蓋を提供する。
【解決手段】 牽引フックカバー2において、上仮置き片9および下仮置き片10と、左取付け片11および右取付け片12とは互いに独立している。そして、上仮置き片9および下仮置き片10は、左取付け片11および右取付け片12よりも長い。よって、牽引フックカバー2を、バンパー3のフック用開口部5に押し込むと、上仮置き片9および下仮置き片10の仮置き用係合部が係合し、フック用開口部5より浮き上がった状態となり、バンパーとともに塗装できる。また、仮置き状態で、負荷のかかった上仮置き片9および下仮置き片10に高温の塗料が塗布されて変形しても、左取付け片11および右取付け片12は、フック用開口部5の縁に係合せず負荷がかからないため、高温の塗料が塗布されても変形しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は蓋に関し、詳細には、本体の開口部を閉塞する閉塞部を備えた蓋に関する。
従来、車両には、牽引フックが設けられており、その牽引フックが位置するバンパーの部位には開口部が設けられている。そして、その開口部には牽引フックカバーが覆設され、デザインの観点からも見栄えをよくしている。このような牽引フックカバーは、バンパーとは別部品であり、両者の大きさは大幅に異なる。そのため、バンパーおよび牽引フックカバーを塗装する場合、塗装工程を分けるか、各々専用の治具を使用して別々に塗装することなどが想定される。しかし、塗装を別々に行うと、塗料濃度や、気温および湿度などの環境条件に僅かな誤差を生じるため、微妙な色調の違いを生じることがあり、色合わせが非常に困難となる場合がある。そこで、例えば、牽引フックカバーに設けられた係止片に、牽引フック用開口部の縁に係止して、牽引フック用開口部を完全に閉塞した状態とする係止爪と、牽引フックカバーを牽引フック用開口部よりやや浮いた仮止め状態とする仮止め爪とが形成された牽引フックカバーの取付構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この牽引フックカバーは、仮止め状態でバンパーとともに塗装できるので、色調の違いを生じない。また、塗装後は、牽引フックカバーをバンパーの開口部に対してさらに押し込むことにより、係止片の係止爪が、開口部の縁に係止され、牽引フックカバーをバンパーの開口部に固定することができる。
特開平10−329629号公報
しかしながら、特許文献1に記載の牽引フックカバーの取付構造によれば、牽引フックカバーの係止片には、係止爪と仮止め爪とが一緒に設けられているため、フック用開口部の縁に係止片の仮止め爪が係止することにより、係止片がやや撓み、係止片全体に負荷がかかった状態となり、その状態で100℃にも達する塗料が、バンパーとともに牽引フックカバーに塗布されると、その熱によって係止片が高温となって変形するという問題点があった。そして、係止片が変形した状態で、牽引フックカバーをバンパーの開口部に固定すると、開口部の縁に係止爪がうまく係らないため、牽引フックカバーを牽引フック用開口部に嵌め合わせることができず、確実に固定できないという問題点があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、本体とともに塗装でき、かつ本体の開口部に確実に固定できる蓋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の蓋では、本体に形成された開口を閉塞可能な閉塞部を備え、当該閉塞部を、前記開口を閉塞する取付け位置から若干浮き上がった仮置き位置に保持された状態で、前記本体とともに塗装された後、前記取付け位置で前記本体に固定される樹脂製の蓋であって、前記閉塞部に突設され、前記開口の縁に係合して前記閉塞部を前記仮置き位置に保持する仮置き用係合部と、前記閉塞部に前記仮置き用係合部とは独立して突設され、前記開口の縁に係合して前記閉塞部を前記取付け位置に保持する取付け用係合部とを備えている。
また、請求項2に記載の蓋では、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記仮置き位置にある前記閉塞部を前記本体側に押し込むことにより、前記閉塞部が前記取付け位置に移動するとともに、前記取付け用係合部が前記開口の縁に係合するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の蓋では、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記仮置き用係合部は、前記取付け用係合部よりも前記本体側に突出していることを特徴とする。
また、請求項4に記載の蓋では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記仮置き用係合部の前記閉塞部側には、前記取付け位置に移動された前記開口の縁に係合する補助係合部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の蓋では、閉塞部には、仮置き用係合部と、取付け用係合部とが互いに独立して突設されている。そのため、本体とともに閉塞部が仮置き位置で塗装された時、仮置き用係合部は、本体の開口の縁に係合して負荷がかかっているため、その状態で高温の塗料が仮置き用係合部に塗布されると、仮置き用係合部が変形してしまうことがある。しかし、仮置き位置にある閉塞部の取付け用係合部は、本体の開口の縁に係合せず、負荷がかからないため、その状態で高温の塗料が取付け用係合部に塗布されても、取付け用係合部は変形しない。よって、本体とともに仮置き位置にある閉塞部を塗装した後でも、取付け用係合部は本体の開口部に確実に係合でき、閉塞部を本体の開口に確実に取付けることができる。
また、請求項2に記載の蓋では、請求項1に記載の発明の効果に加え、仮置き位置にある閉塞部を、本体側に押し込むことにより、閉塞部の取付け用係合部が開口の縁に係合することにより、閉塞部が取付け位置に移動する。そのため、仮置き位置にある閉塞部を本体側に押し込むだけで、本体に対して閉塞部を簡単に取付けることができるので、作業の効率化を図ることができる。
また、請求項3に記載の蓋では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、仮置き用係合部は、取付け用係合部よりも本体側に突出しているので、閉塞部が仮置き位置にある場合は、閉塞部の仮置き用係合部が開口の縁に係合し、取付け用係合部は開口の縁に届かず、係合しない。したがって、本体が閉塞部とともに塗装される場合、取付け用係合部は、本体の開口の縁に係合せず、負荷がかからないため、その状態で高温の塗料が取付け用係合部に塗布されても、取付け用係合部は変形しない。そして、仮置き位置にある閉塞部を、本体とともに塗装した後でも、取付け用係合部は本体の開口部に確実に係合できるため、閉塞部を本体の開口に確実に取付けることができる。
また、請求項4に記載の蓋では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、閉塞部が取付け位置に移動された場合は、取付け用係合部だけでなく、仮置き用係合部の補助係合部も、開口の縁に係合するため、閉塞部をより強固に本体の開口に取付けることができる。
以下、本発明を適用した一実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の牽引フックカバー2は、車両(図示外)のフロント側のバンパー3の前面に設けられた略矩形状のフック用開口部5を閉塞するための樹脂製の蓋である。そして、フック用開口部5の後方側には、車両のシャシフレーム(図示外)の前方に固定された牽引フック(図示外)が位置する。また、フック用開口部5の内側面の、バンパー3の裏面近傍の端部には、フック用開口部5の中央に向かってフランジ状に形成された開口縁部5aが設けられている。さらに、開口縁部5aの上端側および下端側の略中央には、略矩形状の溝である切り欠き部5bが各々形成されている。そして、フック用開口部5の前方より、牽引フックカバー2が押し込まれ、牽引フックカバー2に設けられた上仮置き片9および下仮置き片10と、左取付け片11および右取付け片12とが、開口縁部5aに係合することにより、フック用開口部5が閉塞される。なお、以下の説明において、牽引フックカバー2の「仮置き位置」とは、フック用開口部5からやや浮き上がって取付けられた牽引フックカバー2の位置をいい、牽引フックカバー2の「取付け位置」とは、フック用開口部5に完全に取付けられた牽引フックカバー2の位置をいう。また、図1に示すバンパー3が「本体」に相当し、フック用開口部5が「開口」に相当し、開口縁部5aが「縁」に相当する。
まず、牽引フックカバー2の構造について説明する。なお、図2の紙面手前側を牽引フックカバー2の裏面側とし、紙面裏側を牽引フックカバー2の表面側とし、図2の右側を牽引フックカバー2の左側、図2の左側を牽引フックカバー2の右側とする。図2に示すように、牽引フックカバー2は、カバー本体を形成するカバー本体部7と、当該カバー本体部7の、裏面側の上端部近傍および下端部近傍より、カバー本体部7の裏面に対して略垂直に各々立設された上仮置き片9および下仮置き片10と、カバー本体部7の、裏面側の左端部近傍および右端部近傍より、カバー本体部7の裏面に対して略垂直に各々立設された左取付け片11および右取付け片12とから主に構成されている。また、カバー本体部7の、裏面の左下隅部近傍には、その裏面より略垂直に延設され、その先端部が下方に折り返され、矢印型の鉤部15aが形成された引っ掛け片15が付設されている。なお、本実施形態の牽引フックカバー2において、牽引フックカバー2を仮置き状態にする上仮置き片9および下仮置き片10と、牽引フックカバー2を取付け状態にする左取付け片11および右取付け片12とは、互いに独立して設けられている。
次に、カバー本体部7について説明する。図2に示すように、カバー本体部7は、角部が丸く切断された平面視略矩形状の板である。そして、カバー本体部7の表面は、バンパー3のフック用開口部5に嵌め込まれた際に、バンパー3の表面に対して面一となるように、凹凸のない平面となっている。一方、カバー本体部7の裏面側の外縁端部には、帯状の壁部21が、カバー本体部7の面に対して略垂直に立設されている。そのため、壁部21は、平面視略矩形状の枠を形成し、その枠の内側面は、上仮置き片9、下仮置き片10、左取付片11および右取付け片12の外側面に対向している。そして、壁部21の、上仮置き片9、下仮置き片10、左取付け片11および右取付け片12の外側面と対向する部分は、略長方形状の溝部23が切り欠き状に各々形成されている。また、カバー本体部7の左下隅部近傍であって、下仮置き片10の左側近傍には、引っ掛け片15が固定される平面視略扇型形状のステージ板25が、カバー本体部7の面と略平行に設けられている。なお、図2に示すカバー本体部7が、「閉塞部」に相当する。
次に、上仮置き片9、下仮置き片10について説明する。図2に示すように、上仮置き片9および下仮置き片10は同じ構造であり、略垂直に各々立設する略三角形状の2枚の側板の間に、長方形状の支持板が略垂直に立設する構造となっている。そして、上仮置き片9の内側面および下仮置き片10の内側面は、互いに対向している。さらに、上仮置き片9および下仮置き片10の、カバー本体部7の裏面より立設する高さは、左取付け片11および右取付け片12の、カバー本体部7の裏面より立設する高さよりも高くなっている。
そして、上仮置き片9の先端部には、カバー本体部7の上端部の縁と平行に延設され、上仮置き片9の外側面から略垂直に突設された突起部16が設けられている。さらに、その突起部16より、カバー本体部7側にやや離間する位置には、突起部16の長手方向に対して平行に延設され、上仮置き片9の外側面から略垂直に突設された突起部17が設けられている。そして、これら突起部16,17の互いに対向する内側面と、突起部16,17によって挟まれた上仮置き片9の外側面とにより、係合凹部9aを構成している。また、上仮置き片9の、カバー本体部7の裏面近傍には、カバー本体部7の下端部の縁と平行に延設され、上仮置き片9の外側面から略垂直に突設された突起部18が設けられている。さらに、その突起部18より、カバー本体部7から離れる方向にやや離間する位置には、突起部18の長手方向に対して平行に延設され、上仮置き片9の外側面から略垂直に突設された突起部19が設けられている。そして、これら突起部18,19の互いに対向する内側面と、突起部18,19によって挟まれた上仮置き片9の外側面とにより、補助係合凹部9bを構成している。
一方、下仮置き片10の先端部にも、カバー本体部7の上端部の縁と平行に延設され、下仮置き片10の外側面から略垂直に突設された突起部26が設けられている。さらに、その突起部26より、カバー本体部7側にやや離間する位置には、突起部26の長手方向に対して平行に延設され、下仮置き片10の外側面から略垂直に突設された突起部27が設けられている。そして、これら突起部26,27の互いに対向する内側面と、突起部26,27によって挟まれた下仮置き片10の外側面とにより、係合凹部10aを構成している。また、下仮置き片10の、カバー本体部7の裏面近傍には、カバー本体部7の下端部の縁と平行に延設され、下仮置き片10の外側面から略垂直に突設された突起部28が設けられている。さらに、その突起部28より、カバー本体部7から離れる方向にやや離間する位置には、突起部28の長手方向に対して平行に延設され、下仮置き片10の外側面から略垂直に突設された突起部29が設けられている。そして、これら突起部28,29の互いに対向する内側面と、突起部28,29によって挟まれた下仮置き片10の外側面とにより、補助係合凹部10bを構成している。
そして、上仮置き片9および下仮置き片10の係合凹部9a,10aは、牽引フックカバー2を仮置き位置に保持するための係合部であり、補助係合凹部9b,10bは、取付け位置に保持された牽引フックカバー2を補助的に支持するための係合部であり、それぞれフック用開口部5の、開口縁部5aの切り欠き部5b,5b(図1参照)が形成された各位置に各々係合するようになっている。なお、図2に示す上仮置き片9(係合凹部9a)、下仮置き片10(係合凹部10a)が「仮置き用係合部」に相当する。また、図2に示す補助係合凹部9b,10bが「補助係合部」に相当する。
次に、右取付け片11、左取付け片12について説明する。図2に示すように、左取付け片11および右取付け片12は同じ構造であり、略垂直に各々立設する三角形状の2枚の側板の間に、長方形状の支持板が略垂直に立設する構造を有している。そして、左取付け片11の内側面および右取付け片12の内側面は、互いに対向している。さらに、左取付け片11および右取付け片12の、カバー本体部7の裏面より立設する高さは、上仮置き片9および下仮置き片10の、カバー本体部7の裏面より立設する高さよりも低くなっている。
そして、左取付け片11の先端部近傍の外側面には、カバー本体部7の左端部の縁と平行に延設された係止爪11aが設けられている。また、右取付け片12の先端部近傍の外側面にも、カバー本体部7の右端部の縁と平行に延設された係止爪12aが設けられている。そして、係止爪11aおよび係止爪12aの、カバー固定部7の裏面からの高さ位置は、上仮置き片9の突起部19および下仮置き片10の突起部29の、カバー固定部7の裏面からの高さ位置と同じである。また、係止爪11a、12aは、牽引フックカバー2を取付け位置に保持するための係止部材である。なお、図2に示す左取付け片11(係止爪11a)、右取付け片12(係止爪12a)が「取付け用係合部」に相当する。
次に、引っ掛け片15について説明する。図3に示すように、引っ掛け片15の先端部に形成された鉤部15a(図2参照)を、フック用開口部5近傍であるバンパー3の裏側に穿設された固定穴(図示外)に挿入することにより、鉤部15aが固定穴から抜けなくなる。このため、牽引フックカバー2をフック用開口部5から取り外しても、引っ掛け片15によって、フック用開口部5より吊された状態となる。そのため、フック用開口部5から取り外された牽引フックカバー2が紛失するのを防止できる。
次に、牽引フックカバー2の固定方法について説明する。図3に示すように、まず、牽引フックカバー2の裏面側を、フック用開口部5の正面に対向させる。そして、フック用開口部5の後端側に向かって、カバー本体部7を押し込むと、フック用開口部5の開口縁部5aに各々設けられた切り欠き部5b,5b(図1参照)が形成された各位置に、牽引フックカバー2の上仮置き片9および下仮置き片10の先端部が当接する。次いで、牽引フックカバー2をさらに押し込む。すると、図4に示すように、上仮置き片9および下仮置き片10が内側にやや撓み、上仮置き片9の係合凹部9aと、下仮置き片10の仮置き係合部10aとに、フック用開口部5の開口縁部5aが各々係合する。この時、牽引フックカバー2は、フック用開口部5よりやや浮き上がった仮置き位置に保持され、バンパー3に仮固定された仮置き状態とすることができる。また、仮置き状態である牽引フックカバー2の上仮置き片9および下仮置き片10は、開口縁部5aに各々設けられた切り欠き部5b(図1参照)に嵌った状態となるため、仮置き状態の牽引フックカバー2がフック用開口部5の左右にズレないようになっている。
次に、図3に示すように、仮置き状態となった牽引フックカバー2の、カバー本体部7の表面を、さらにフック用開口部5の後方側に向かって押し込む。すると、図4に示すように、上仮置き片9および下仮置き片10がさらに内側に撓み、係合凹部9a,10aの係合が外れる。そして、牽引フックカバー2は、フック用開口部5の後方側に向かってさらにスライドし、左取付け片11および右取付け片12の取付け係止爪11a,12a(図2参照)が、開口縁部5aに各々係合する。そして、それと同時に、上仮置き片9および下仮置き片10の補助係合凹部9b,10bが、開口縁部5aに補助的に係合する。この時、牽引フックカバー2は、フック用開口部5に完全に嵌め込まれた取付け位置に保持されるため、バンパー3に本固定された取付け状態とすることができる。また、取付け状態となった牽引フックカバー2のカバー本体部7の表面は、バンパー3の表面と面一とすることができる。このように、フック用開口部5の開口縁部5aには、左取付け片11および右取付け片12の係止爪11a,12aに加え、上仮置き片9および下仮置き片10の補助係合凹部9b,10bも補助的に係合する。したがって、フック用開口部5に対して、牽引フックカバー2を強固に固定することができる。また、仮置き位置にある牽引フックカバー2を、さらに押し込むだけで、フック用開口部5に完全に取付けることができるので、牽引フックカバー2の固定を簡単に行うことができる。
次に、本発明の特徴であるバンパー3と一体で塗装する形態について説明する。図3および図4に示すように、牽引フックカバー2を仮置き状態にすることで、牽引フックカバー2の塗装を、バンパー3の塗装と一緒に行うことができる。また、牽引フックカバー2は、フック用開口部5よりやや浮き上がった位置にあるので、牽引フックカバー2の壁部21(図2参照)の側面が、フック用開口部5よりやや浮き上がった状態となる。そのため、牽引フックカバー2の表面のみならず、壁部21の外側面までも同時に塗装することができる。このため、バンパー3と、牽引フックカバー2とに微妙な色調の違いを生じず、同一の色で一度に塗装することができる。このため、2つの部品の塗装工程を一度にできるので、塗装における作業効率を向上させることができる。また、バンパー3と、牽引フックカバー2とで色ムラがないため、塗装品質を向上させることができる。
また、バンパー3および牽引フックカバー2の塗装に使用する塗料の温度は、約100℃の高温である。さらに、図3および図4に示すように、仮置き状態である牽引フックカバー2の上仮置き片9および下仮置き片10は、内側に付勢されてやや撓みながら、フック用開口部5の開口縁部5aに係合しているので、上仮置き片9および下仮置き片10には負荷がかかり、やや撓んだ状態となっている。この状態で、塗料による熱が、上仮置き片9および下仮置き片10に伝わると、上仮置き片9および下仮置き片10が変形することがある。しかし、仮置き状態では、左取付け片11および右取付け片12は、フック用開口部5の開口縁部5aには係合していないため、左取付け片11および右取付け片12には、負荷のかからない状態となっている。この状態で、左取付け片11および右取付け片12に高温の塗料が塗布されても、左取付け片11および右取付け片12が変形することはない。したがって、バンパー3とともに牽引フックカバー2の塗装が終了した後でも、フック用開口部5に対して、牽引フックカバー2を隙間なく確実に取付けることができる。
以上説明したように、本発明の一実施の形態である牽引フックカバー2によれば、上仮置き片9および下仮置き片10と、左取付け片11および右取付け片12とは、互いに独立して設けられている。そして、上仮置き片9および下仮置き片10の、カバー本体部7の裏面より立設する高さは、左取付け片11および右取付け片12の、カバー本体部7の裏面より立設する高さよりも高くなっている。このため、牽引フックカバー2を、フック用開口部5の開口縁部5aに押し込むと、上仮置き片9および下仮置き片10の係合凹部9a,10aが、開口縁部5aの切り欠き部5bが各々形成された位置に各々係合する。すると、牽引フックカバー2が、フック用開口部5よりやや浮き上がった仮置き状態とすることができる。また、仮置き状態となった牽引フックカバー2をさらに押し込むだけで、係合凹部9a,10aの係合が外れる。そして、左取付け片11および右取付け片12の係止爪11a,12aが、フック用開口部5の開口縁部5aに各々係合するため、フック用開口部5に対して、牽引フックカバー2を簡単に固定することができる。また、取付け状態となった牽引フックカバー2において、フック用開口部5の開口縁部5aには、上仮置き片9および下仮置き片10の補助係合凹部9b,10bも各々係合する。そのため、牽引フックカバー2をフック用開口部5に対して強固に固定することができる。
また、牽引フックカバー2を仮置き状態にすることで、バンパー3の塗装とともに牽引フックカバー2の塗装も同時に行うことができる。そして、仮置き状態では、牽引フックカバー2の壁部21が、フック用開口部5よりやや浮き上がるので、壁部21の外側面にも塗装を施すことができる。また、上仮置き片9および下仮置き片10による仮置き状態では、上仮置き片9および下仮置き片10は、内側にやや撓んで負荷がかかった状態である。その状態で、バンパー3および牽引フックカバー2が塗装されると、塗料の熱で上仮置き片9および下仮置き片10が変形することがある。しかし、仮置き状態では、左取付け片11および右取付け片12は、フック用開口部5の開口縁部5aに係合せず、負荷のかからない状態であるため、左取付け片11および右取付け片12が高温の塗料で塗装されても、左取付け片11および右取付け片12が変形することはない。したがって、バンパー3および牽引フックカバー2の塗装終了後に、牽引フックカバー2をさらに押し込むことにより、左取付け片11および右取付け片12の係止爪11a,12aは、フック用開口部5の開口縁部5aに確実に係合できるため、フック用開口部5に対して、牽引フックカバー2を隙間なく確実に固定することができる。
なお、本発明は、上記の一実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、上仮置き片9および下仮置き片10と、左取付け片11および右取付け片12とは、互いに上下左右の位置が反対になっていてもよい。
また、上仮置き片9および下仮置き片10の係合凹部9a,10aの形状は、凹型に限らず、鉤状になっていてもよいし、開口縁部5aに係合できる形状であればよい。さらに、左取付け片11および右取付け片12の係止爪11a,12aの形状も、開口縁部5aに係止できる形状であればよい。
また、牽引フックカバー2の上仮置き片9および下仮置き片10には、補助係合凹部9bおよび補助係合凹部10bを設けず、仮置き位置専用の爪にしてもよい。
本発明の蓋は、自動車の牽引フックカバーに限らず、本体の開口部を閉塞する各種蓋にも利用できる。
バンパー3のフック用開口部5に、牽引フックカバー2が固定される状態を示す斜視図である。 牽引フックカバー2の裏面から見た斜視図である。 バンパー3のフック用開口部5に、牽引フックカバー2が仮置きされた状態を示す斜視図である。 図3に示すA−A線矢視方向断面図である。
符号の説明
2 牽引フックカバー
3 バンパー
5 フック用開口部
5a 開口縁部
7 カバー本体部
9 上仮置き片
9a 係合凹部
9b 補助係合凹部
10 下仮置き片
10a 係合凹部
10b 補助係合凹部
11 左取付け片
11a 係止爪
12 右取付け片
12a 係止爪

Claims (4)

  1. 本体に形成された開口を閉塞可能な閉塞部を備え、当該閉塞部を、前記開口を閉塞する取付け位置から若干浮き上がった仮置き位置に保持された状態で、前記本体とともに塗装された後、前記取付け位置で前記本体に固定される樹脂製の蓋であって、
    前記閉塞部に突設され、前記開口の縁に係合して前記閉塞部を前記仮置き位置に保持する仮置き用係合部と、
    前記閉塞部に前記仮置き用係合部とは独立して突設され、前記開口の縁に係合して前記閉塞部を前記取付け位置に保持する取付け用係合部と
    を備えたことを特徴とする蓋。
  2. 前記仮置き位置にある前記閉塞部を前記本体側に押し込むことにより、前記閉塞部が前記取付け位置に移動するとともに、前記取付け用係合部が前記開口の縁に係合するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋。
  3. 前記仮置き用係合部は、前記取付け用係合部よりも前記本体側に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋。
  4. 前記仮置き用係合部の前記閉塞部側には、前記取付け位置に移動された前記開口の縁に係合する補助係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の蓋。
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