JP2605817Y2 - 部品の取付構造 - Google Patents

部品の取付構造

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JP2605817Y2
JP2605817Y2 JP1993038088U JP3808893U JP2605817Y2 JP 2605817 Y2 JP2605817 Y2 JP 2605817Y2 JP 1993038088 U JP1993038088 U JP 1993038088U JP 3808893 U JP3808893 U JP 3808893U JP 2605817 Y2 JP2605817 Y2 JP 2605817Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラジエータグリル等の
自動車部品を所定パネルに取り付ける取付構造の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種取付構造として、例えば、
実開昭61−44344号公報や実開昭61−5125
2号公報に示すものが存する。斯る従来の取付構造の
内、前者のものは、スクリューグロメットを使用するも
ので、車体パネル側にスクリューグロメットの取付孔を
開設して、該取付孔に係着されたスクリューグロメット
の内部にラジエータグリルの通孔からネジ部材を捩じ込
むことにより、ラジエータグリルを車体パネルに取り付
ける構成となっている。又、後者のものは、角形頭部と
係止脚部を有するクリップを使用するもので、車体パネ
ル側に角形の取付孔を開設する一方、ラジエータグリル
の対応個所に90°偏位した角孔を開設して、当該角孔
内にクリップの角形頭部を裏面側から係入して約90°
回転させると、クリップの角形頭部がラジエータグリル
側の角孔の孔縁に係止するので、後は、そのまま、クリ
ップの係止脚部を上記パネルの取付孔内に係着すること
により、ラジエータグリルを車体パネルに取り付ける構
成となっている。
【0003】従って、いずれの取付構造にあっても、使
用する手段は多少相違するが、結果的には、ラジエータ
グリルが車体パネル側に確実・強固に取り付けられるこ
ととなるので、取付状態自体には何ら問題が生じること
はない。しかし、このラジエータグリルの取り付け後
に、ラジエータグリルの交換は勿論であるが、ラジエー
タ等の周辺機器の修理や交換等の必要性から、ラジエー
タグリル自体を車体パネル側から取り外す場合には、今
度は、上記した強固な取付状態が禍して、ラジエータグ
リルの取り外しが頗る大変となるか、或いは、構造上不
可能となるために、従来の取付構造の下では、ラジエー
タグリルの取り外しが大いに問題視されている。
【0004】そこで、斯る要請に応えられるものとし
て、実開昭62−133010号公報に示す改良型の取
付構造が提供されている。この改良型の取付構造は、上
記した後者のものと同様に、基本的には、係止脚部を有
するクリップを使用するものではあるが、当該クリップ
に2枚の挾持片を設けて、一方の挾持片の先端部に操作
片を一体に延設する一方、ラジエータグリル側に上記2
枚の挾持片間にロック状態をもって挾持されるロック片
を一体に設ける構成となっている。依って、改良型の取
付構造の下では、予め、車体パネル側の取付孔にクリッ
プの係止脚部を係着しておいて、後は、上記した2枚の
挾持片間にロック片を差し込めば、ラジエータグリルを
車体パネル側に簡単に取り付けられることとなるばかり
か、ラジエータグリルの取り外しが必要となった場合に
は、操作片を後方に押すか或いは下方に引っ張って、2
枚の挾持片の間隔を拡げれば、ロック片に対するロック
状態が解除できるので、これにより、ラジエータグリル
を車体パネル側から取り外すことも可能となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、斯る改良型
の取付構造にあっては、確かに、操作片を押すか或いは
引っ張れば、2枚の挾持片の間隔を拡げて、ロック片に
対するロック状態を解除することは一応可能となるが、
実際の作業に際しては、極めて狭いスペースを利用し
て、ドライバー等の作業工具の先端で上記操作片を押す
か或いは引っ張らなければならないので、これ自体が大
変であることは言うまでもないが、更に、この作業と並
行して、ラジエータグリルのロック片を2枚の挾持片間
から引き抜かなければならないので、いずれにしても、
取り外し作業が徒に煩雑となって、ラジエータグリルの
取り外し面での大巾な改善を期待することはできなかっ
た。そこで、本考案は、この改良型の取付構造の抱える
課題を有効に解決できる新規取付構造を提供せんとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、第一考案は、部品をクリップを介してパネルに
取り付ける取付構造を前提として、部品側の裏面にR面
を有する爪部を形成した取付脚を設ける一方、クリップ
をパネルの対応する個所に固定できる構成となし、この
クリップに上記取付脚を挾持する2枚の挾持片を一定の
間隔をおいて突設して、一方の挾持片の先端縁に上記R
面と合致するR面を有する爪部を形成し、他方の挾持片
に当該爪部よりも内方にずれて上記取付脚を押圧する先
端押圧部を形成し、2枚の挾持片間に取付脚が挾持され
た時に、一方の挾持片と取付脚との間にスペースが生じ
構成を採用した。又、第二考案は、第一考案と同一の
取付構造を前提として、部品側の裏面にR面を有する爪
部を形成した取付脚を設け、パネルの対応する個所に取
付孔を開設する一方、クリップは、ヒンジ部を介して連
設される内ベース板と外ベース板を備え、該各ベース板
先端部側で対向する内面に、上記取付孔内に内外側か
ら嵌入されて相互に係止する第一係止手段を設けると共
に、各ベース板のヒンジ部近傍の基端部側で対向する内
面に、相互に係止する第二係止手段を設け、且つ、外ベ
ース板の外面に、上記取付脚を挾持する2枚の挾持片を
一定の間隔をおいて突設して、一方の挾持片の先端縁に
上記R面と合致するR面を有する爪部を形成し、他方の
挾持片に当該爪部よりも内方にずれて上記取付脚を押圧
する先端押圧部を形成する構成を採用した。
【0007】
【作用】依って、上記の第一・第二考案にあって、部品
をパネル側に取り付ける場合には、予め、クリップをパ
ネル側の対応個所に固定しておき、後は、部品の裏面に
設けられている取付脚をクリップ側の2枚の挾持片間に
差し込めば、他方の挾持片の先端押圧部による押圧状態
を得て、当該取付脚の爪部が一方の挾持片の爪部と強固
に係止するので、これにより、部品がパネルに簡単且つ
確実に取り付けられることとなる。
【0008】又、部品の取り外しが必要となった場合に
は、従来の如く、作業工具等を用いずとも、単に、部品
を若干所定方向に移動させれば、今度は、取付脚側の爪
部のR面と一方の挾持片側の爪部のR面同士のガイド作
用で、取付脚が他方の挾持片を押し拡げながら2枚の挾
持片間で円滑に回転して、2枚の挾持片間からいとも簡
単に抜け外れるので、これにより、部品をパネル側から
簡単に取り外すことが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係る取付構造は、ラジエータグ
リル等の自動車部品を、上下側で異なるクリップを用い
て、所定パネルに着脱可能に取り付けることを特徴とす
るものである。
【0010】 そこで、まず、上クリップ1側から説明
すると、当該上クリップ1は、合成樹脂の一体成形品
で、図1に示す如く、薄肉ヒンジ部3を介して連設され
る内ベース板2Aと外ベース板2Bとを備え、各ベース
板2A・2Bの対向する内面側に、相互に係止可能な係
止爪4a・5a・4b・5bを設けて、特に、各ベース
板2A・2Bの先端部側に設けられた係止爪4a・4b
同士を、後述する車体パネルP側の取付孔H1に内外側
から嵌入して係止することにより、薄肉ヒンジ部3近傍
基端部側の係止爪5a・5b同士の係止と相俟って、
内ベース板2Aと外ベース板2Bとを重合状態のままパ
ネルPの対応端部に上下2個所で固定できる構成となっ
ている。
【0011】又、図2・図3にも示す如く、外ベース板
2Bの先端部外面には、2枚の挾持片6・7を一定の間
隔をおいて突設して、上部挾持片6に関しては、板状の
連続体として成形して、その先端部6aを後述する取付
脚21の押圧部となすと共に、該先端押圧部6aの縁に
外方に折曲するガイド片部6bを延設し、下部挾持片7
に関しては、両側に分離する短体ものとして成形して、
その各先端内側縁にR面7bを有する爪部7aを形成す
ると共に、両挾持片7の中間に補助片8を介設する構成
となっている。尚、この場合に、上部挾持片6と同様
に、下部挾持片7を板状の連続体として成形することも
十分に可能であるが、いずれにしても、本実施例におい
て重要なことは、上記下部挾持片7のR面7bを有する
爪部7aよりも、上部挾持片6の先端押圧部6aが内方
にずれていることが肝要である。
【0012】他方、斯る上クリップ1によりパネルP側
に取り付けられる自動車部品20の裏面側上部には、図
示する如く、上記上部挾持片6と下部挾持片7間にスラ
イド可能にロックされる巾広の取付脚21を一体又は別
体に設けると共に、当該取付脚21の下面側には、上記
下部挾持片7の爪部7aと対応するR面21bを有する
爪部21aを一体に形成し、他方、対応するパネルPの
上部側に対しては、既述した各係止爪4a・4bの嵌入
を許容する2個の丸孔状の取付孔H1を開設しておくも
のとする。
【0013】次ぎに、下クリップ11を説明すると、当
該下クリップ11も、合成樹脂の成形品であるが、図4
に示す如く、基体12と脚体13の独立した2部品から
構成されて、前者の基体12は、全体が矩形状を呈し、
その中央部に後述する脚体13の連結首18をスライド
可能及び脱着可能に保持する保持長孔14を形成すると
共に、一側面側に係合爪15を設ける構成となってお
り、又、後者の脚体13は、後述する車体パネルPの取
付孔H2の孔縁を内外側から把持するフランジ16と一
対の係止脚片17を有し、フランジ16側に上記保持長
孔14に保持される断面U字状の連結首18を突設し、
一対の係止脚片17側に先細りガイド片19を突設する
構成となしている。尚、本実施例にあっては、上記連結
首18の保持長孔14に対する係止力よりも、一対の係
止脚片17の取付孔H2の孔縁に対する係止力の方が大
きくなるように設定しているので、係止脚片17の取付
孔H2の孔縁に対する係止状態の下で、基体12側を強
制的に引っ張ると、基体12と脚体13とを簡単に分離
できることとなる。
【0014】他方、斯る下クリップ11によりパネルP
側に取り付けられる自動車部品20の裏面側下部には、
図示する如く、スリット22aとロック孔22bを有し
て、上記基体12を一方向から内部に嵌入する固定ボッ
クス22を一体又は別体に設けて、スリット22a内に
対する脚体13の差し込み案内を得て、該固定ボックス
22内に係合爪15側から基体12を嵌入して、該係合
爪15を固定ボックス22のロック孔22bに係止する
ことにより、下クリップ11を自動車部品20側に簡単
に固定できる構成となっている。又、これと対応するパ
ネルPの下部側に対しては、脚体13の上下方向への移
動が許容できる縦長孔状の取付孔H2を開設しておくも
のとする。
【0015】 依って、斯る上下のクリップ1・11を
用いて、今仮に、自動車部品たるラジエータグリル20
を車体パネルP側に取り付ける場合には、まず、図5に
示す如く、車体パネルPの上部側に対しては、既述した
如く、上クリップ1の各ベース板2A・2Bの先端部側
に設けられている係止爪4a・4b同士を丸孔状の取付
孔H1に内外側から嵌入して係止すると同時に、基端部
側の係止爪5a・5b同士を係止して、予め、内ベース
板2Aと外ベース板2Bとをワッシャー等を介在させて
重合状態のまま対応するパネルPの対応端部に固定して
おく一方、ラジエータグリル20の下部側に設けられて
いる固定ボックス22に下クリップ11の基体12を嵌
入固定する。尚、この場合、特に、基端部側の係止爪5
a・5b同士は、薄肉ヒンジ部3の存在で各ベース板2
A・2Bが展開しようとする力の反作用で、強固に係止
することとなるので、上記した先端部側の係止爪4a・
4bの係止と相俟って、上クリップ1はパネルPに上下
2個所で強固に固定されることとなる。
【0016】 そして、その後は、ラジエータグリル2
0の裏面側上部に突設されている取付脚21を上クリッ
プ1の2枚の挾持片6・7間に差し込むと同時に、ラジ
エータグリル20の下部側に固定されている下クリップ
11の脚体13を縦長孔状の取付孔H2内に係着すれ
ば、図6・図7に示す如く、ラジエータグリル20の上
部側では、上部挾持片6の先端押圧部6aによる上から
の押圧状態を得て、取付脚21の爪部21aが下部挾持
片7の爪部7aと強固に係止し、又、ラジエータグリル
20の下部側では、下クリップ11の脚体13の各係止
脚片17がフランジ16と共働して取付孔H2の孔縁に
強固に係止するので、これにより、ラジエータグリル2
0が車体パネルP側に簡単且つ確実に取り付けられるこ
ととなる。尚、斯かる状態にあっては、図7に示す如
く、下部挾持片7と取付脚21との間にスペースが生じ
ることとなる。
【0017】尚、斯る取付状態の下では、既述した上部
挾持片6の先端押圧部6aと下部挾持片7の爪部7aの
位置関係のずれで、例え、ラジエータグリル20が真横
外方や下方に移動しようとしても、取付脚21が2枚の
挾持片6・7間から不用意に抜け外れる心配は全くな
い。又、温度変化の影響を受けて、ラジエータグリル2
0が熱膨張した場合には、ラジエータグリル20の長手
方向に対する熱膨張は、上部側では、2枚の挾持片6・
7間内での取付脚21の移動で吸収し、下部側では、下
クリップ11の基体12の保持長孔14内での脚体13
の連結首18の移動で吸収し、逆に、ラジエータグリル
20の上下方向に対する熱膨張は、縦長孔状の取付孔H
2内での下クリップ11の脚体13の移動により吸収で
きるので、本実施例の取付構造は、熱膨張の吸収能力も
十分に発揮することが可能となる。
【0018】更に、本実施例にあっては、上クリップ1
に薄肉ヒンジ部3を介して連設される内ベース板2Aと
外ベース板2Bとを備えさせて、同上クリップ1をパネ
ルPの端部に内外側から固定する構成を採用した関係
で、パネルPの上部側においては、図示する如く、同パ
ネルPを構成するアウター部とインナー部の接合フラン
ジ部Paに取付孔H1を貫通状に開設することが可能と
なるので、これにより、特に、アウター部の外方への膨
らみや接合フランジ部を含めたパネル端部側の高さ寸法
を可及的に抑えて、パネルP自体の構造を簡略化できる
利点もある。
【0019】 逆に、ラジエータグリル20の取り外し
が必要となった場合には、図8に示す如く、ラジエータ
グリル20の下部側を外方に引っ張ると、本実施例の下
では、係止脚片17の取付孔H2の孔縁に対する係止力
が勝る関係で、下クリップ11の脚体13の連結首18
が基体12の保持長孔14から簡単に外れるので、後
は、斯る分離状態のまま、ラジエータグリル20の上部
を若干上方に持ち上げれば、今度は、図9に示す如く、
上記した取付脚21と下部挾持片7の間に生じたスペー
スを閉じながら、取付脚21側の爪部21aのR面21
bと下部挾持片7側の爪部7aのR面7b同士のガイド
作用で、取付脚21がテコの作用で上部挾持片6を上方
に押し拡げながら2枚の挾持片6・7間で円滑に回転し
て、2枚の挾持片6・7間からいとも簡単に抜け外れる
ので、これにより、ラジエータグリル20を車体パネル
P側から簡単に取り外せることとなる。従って、ラジエ
ータグリル20の取り外しに際しては、従来の如き作業
工具の使用が全く不要となると共に、下クリップ11の
基体12は固定ボックス22側に留まり、脚体13は取
付孔H2側に係止したままであるから、紛失する心配も
決してない。
【0020】更に、上クリップ1がヘタって、当該上ク
リップ1自体の交換を余儀なくされるような場合には、
本実施例にあっては、まず、薄肉ヒンジ部3近傍の基端
部側の係止爪5a・5b同士の係止状態を指等を利用し
て解除して、内ベース板2Aと下ベース板2Bとを相対
的に上下方向に移動させると、取付孔H1内に嵌入して
係止する先端部側の係止爪4a・4b同士の係止が即座
に解除されて、上クリップ1を車体パネルPから容易に
取り除けるので、これにより、車体パネルPを損傷する
ことなく、上クリップ1の交換も簡単に行なえる利点が
ある。尚、上記の実施例は、最初に、ラジエータグリル
20の下部側の取付状態を解除してから、ラジエータグ
リル20全体を車体パネルP側から取り外すことを前提
とするものであるが、上クリップ1を下部側に使用し下
クリップ11を上部側に使用しても、同様な取り外し作
業が期待できることは言うまでもないし、更には、ラジ
エータグリル20の左右部側で、上クリップ1と下クリ
ップ11とを適宜使い分けることも十分に可能である。
【0021】又、上クリップ1に関しては、ラジエータ
グリル20側の取付脚21との関係で、R面7bを有す
る爪部7aと先端押圧部6aの位置ずれが生じている2
枚の挾持片6・7を備えることは必須であるが、パネル
P側に対する固定手段は上記実施例のものに限定される
ものではないので、例えば、図10に示す如く、単一の
板状ベース板2Cの内面側に錨状等を呈する弾性変形可
能な係止脚部9を突設し、同外面側に上記2枚の挾持片
6・7を突設して、該係止脚部9をパネルP側の取付孔
H1に係着することにより、上クリップ1をパネルPの
対応個所に固定するように構成することも実施に応じ任
意である。更に、下クリップ11自体に関しても、上記
実施例のものに限定されるものではなく、従来から使用
されているスクリューグロメットやその他のクリップを
使用することも十分に可能であるが、特に、実施例に示
す下クリップ11を使用すれば、既述した如く、ラジエ
ータグリル20全体の取り外し作業が一層容易となる訳
である。
【0022】
【考案の効果】 以上の如く、本考案は、上記構成の採
用により、第一考案・第二考案の下でも、従来の如く、
作業工具等を用いずとも、単に、部品を若干所定方向に
移動させるだけで、取付脚が2枚の挾持片間からいとも
簡単に抜け外れるので、これにより、部品をパネル側か
ら簡単に取り外せることが可能となった。 又、これに
加えて、第一考案にあっては、2枚の挾持片間に取付脚
が挾持された時には、一方の挾持片と取付脚との間にス
ペースが生じることとなるので、このスペースを閉じな
がら、取付脚側の爪部のR面と一方の挾持片側の爪部の
R面同士のガイド作用で、取付脚がテコの作用で他方の
挾持片を上方に押し拡げながら2枚の挾持片間で円滑に
回転して、2枚の挾持片間からいとも簡単に抜け外れる
ので、これにより、部品をパネル側から簡単に取り外せ
ることとなる。 第二考案にあっては、クリップをヒンジ
部を介して連設される内ベース板と外ベース板を備える
構成となして、この両ベース板をパネルの両側から挟み
込みながら、第一係止手段と第二係止手段とで固定する
ものであるから、クリップ自体のパネルに対する固定状
態が強固となると共に、クリップ自体をパネルから取り
除く場合には、第二係止手段の係止状態を解除してか
ら、第一係止手段の係止状態を解除すれば、パネルから
容易に取り除けるので、クリップ自体の交換が余儀なく
されたような場合には、頗る最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における上部側の取付構造を示
す要部分解斜視図である。
【図2】上クリップの外ベース板の外面側の構成を示す
要部斜視図である。
【図3】(A)は図2のA−A線断面図、(B)は図2
のB−B線断面図である。
【図4】実施例における下部側の取付構造を示す要部分
解斜視図である。
【図5】ラジエータグリルを取り付ける直前の状態を示
す要部断面図である。
【図6】ラジエータグリルを取り付けた状態を示す要部
断面図である。
【図7】同上部側の状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】ラジエータグリルを取り外す作業工程を説明す
る要部断面図である。
【図9】同上部側の状態を示す要部拡大断面図である。
【図10】上クリップの固定状態の他例を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
1 上クリップ(クリップ) 2A 内ベース板 2B 外ベース板 3 薄肉ヒンジ部 4a 係止爪(係止手段) 4b 係止爪(係止手段) 5a 係止爪(係止手段) 5b 係止爪(係止手段) 6 上部挾持片(他方の挾持片) 6a 先端押圧部 7 下部挾持片(一方の挾持片) 7a 爪部 7b R面 20 ラジエータグリル(部品) 21 取付脚 21a 爪部 21b R面 P パネル H1 取付孔 H2 取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井上 誠 神奈川県大和市下鶴間一丁目3番1号 車体工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−119617(JP,U) 実開 昭56−106923(JP,U) 実開 昭56−11120(JP,U) 実開 昭62−133010(JP,U) 実開 平1−119903(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 5/06 B60K 11/04 F16B 19/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品をクリップを介してパネルに取り付
    ける取付構造において、部品側の裏面にR面を有する爪
    部を形成した取付脚を設ける一方、クリップをパネルの
    対応する個所に固定できる構成となし、このクリップに
    上記取付脚を挾持する2枚の挾持片を一定の間隔をおい
    て突設して、一方の挾持片の先端縁に上記R面と合致す
    R面を有する爪部を形成し、他方の挾持片に当該爪部
    よりも内方にずれて上記取付脚を押圧する先端押圧部を
    形成し、2枚の挾持片間に取付脚が挾持された時に、一
    方の挾持片と取付脚との間にスペースが生じるように構
    成したことを特徴とする部品の取付構造。
  2. 【請求項2】 部品をクリップを介してパネルに取り付
    ける取付構造において、部品側の裏面にR面を有する爪
    部を形成した取付脚を設け、パネルの対応する個所に取
    付孔を開設する一方、クリップは、ヒンジ部を介して連
    設される内ベース板と外ベース板を備え、該各ベース板
    先端部側で対向する内面に、上記取付孔内に内外側か
    ら嵌入されて相互に係止する第一係止手段を設けると共
    に、各ベース板のヒンジ部近傍の基端部側で対向する内
    面に、相互に係止する第二係止手段を設け、且つ、外ベ
    ース板の外面に、上記取付脚を挾持する2枚の挾持片を
    一定の間隔をおいて突設して、一方の挾持片の先端縁に
    上記R面と合致するR面を有する爪部を形成し、他方の
    挾持片に当該爪部よりも内方にずれて上記取付脚を押圧
    する先端押圧部を形成したことを特徴とする部品の取付
    構造。
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