JP4791652B2 - 頭髪化粧料 - Google Patents

頭髪化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP4791652B2
JP4791652B2 JP2001170665A JP2001170665A JP4791652B2 JP 4791652 B2 JP4791652 B2 JP 4791652B2 JP 2001170665 A JP2001170665 A JP 2001170665A JP 2001170665 A JP2001170665 A JP 2001170665A JP 4791652 B2 JP4791652 B2 JP 4791652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
trehalose
oil
ether
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001170665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002363037A (ja
Inventor
章裕 黒田
正 松井
勝義 中西
克彦 三国
耕三 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ensuiko Sugar Refining Co Ltd, Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK filed Critical Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Priority to JP2001170665A priority Critical patent/JP4791652B2/ja
Publication of JP2002363037A publication Critical patent/JP2002363037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4791652B2 publication Critical patent/JP4791652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、さらさら感に優れ、毛髪がまとまりやすく、櫛通り、仕上がり感に優れ、かつ枝毛の予防効果に優れた頭髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トレハロースのアルキル誘導体は、特開平8−157491号公報にあるように化粧料に配合することは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同公報には、トレハロースのアルキルエーテル体、アルケニルエーテル体の化粧品における配合特性については報告がなく、またトレハロースと組み合わせることに対する知見についても報告がない。一方、さらさら感に優れ、毛髪がまとまりやすく、櫛通り、仕上がり感に優れ、かつ枝毛の予防効果に優れた頭髪化粧料は少なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明人らは、炭素数が1〜24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数が1〜8であるトレハロースのアルキルエーテル体、トレハロースのアルケニルエーテル体(以下、「トレハロースアルキルエーテル体」という)がpHや熱安定性に優れていることに注目し、特に頭髪化粧料への配合特性について検討を行った結果、トレハロースアルキルエーテル体とトレハロースを併用して配合することで、それぞれの単独配合では得られない効果である、さらさら感に優れ、毛髪がまとまりやすく、櫛通り等の仕上がり感に優れ、かつ枝毛の予防効果に優れた頭髪化粧料が得られることを見出し本発明を完成した。
【0005】
すなわち、第1の本発明は、炭素数が1〜24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数が1〜8であるトレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体と、トレハロースを含有することを特徴とする頭髪化粧料である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明におけるトレハロースは、ミコースとも呼ばれ、グルコースを構成糖とする非還元性糖質であり、1−O−α−D−グルコピラノシル−α−D−グルコピラノシドが該当する。本発明で合成に用いるトレハロースは無水物を用いることが好ましい。本発明で製剤に用いるトレハロースは、トレハロースの無水物としてアルキルエーテル体と共に製剤に配合しても、トレハロースの水和物として用いても構わない。本発明の頭髪化粧料で用いるトレハロースの配合量は頭髪化粧料の質量に対して、0.1〜15質量%の範囲にあることが好ましい。
【0007】
本発明の頭髪化粧料で用いるトレハロースのアルキルエーテル体、またはアルケニルエーテル体とは、トレハロースが有する8個の水酸基の全部または一部の水酸基の酸素原子を介して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数3〜24のアルケニル基(不飽和結合を有する脂肪族基)がエーテル化置換されたものであり、好ましくは炭素数6〜20のアルキル基、アルケニル基でエーテル化置換されたもので、その平均置換数が1〜8での範囲にあるものが使用可能であるが、該エーテル誘導体はべたつき感の改善やうるおい感の付与などの感触調整剤として用いる以外に、平均置換数が0.2〜1.2の範囲にある場合には、界面活性作用を有するため、界面活性剤としても利用できるので好ましい、平均置換数が1.0未満であることは非置換のトレハロースを含む未精製のものを意味する。また、平均置換数が1.2以上では、アルキル鎖長やアルケニル鎖長にもよるが乳化剤から油剤としての性質を示す。そして、平均置換数が増えるに従って固形油の特性を示すようになる。本発明では、トレハロースのアルキルエーテル体やアルケニルエーテル体を油剤として用いる場合には、液状油であっても固形油であっても剤型の特性によって選択して使用可能である。本発明では、炭素数が1〜24の範囲で、直鎖状、分岐状のアルキル基、炭素数3〜24のアルケニル基が置換されるが、特に炭素数6〜20であると、界面活性剤、油剤などとしての作用を顕著に得ることができる。
なお、置換基の数は、例えばプロトンNMR(各磁気共鳴スペクトル)を用いて測定することができる。
【0008】
本発明の頭髪化粧料に用いられる、トレハロースのアルキルエーテル体、アルケニルエーテル体を得る方法としては、後記の実施例で詳細に示すが、例えば(1)プロピレングリコールなどの反応溶媒中で、ナトリウムメトキシドなどのアルカリ、ステアリン酸ナトリウムなどの界面活性剤の存在下、ここに置換数に応じた量の炭素数1〜24のアルキルブロマイド、アルキルクロライドなどのアルキルハライド、または炭素数3〜24のアルケニルブロマイド、アルケニルクロライドなどのアルケニルハライドを反応させエーテル誘導体を製造する方法、(2)ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドなどの非プロトン系溶媒中で、水素化ナトリウムやナトリウムメトキシドなどを用いてトレハロースの水酸基をアルコキシドにし、ここに置換数に応じた量の炭素数1〜24のアルキルブロマイド、アルキルクロライドなどのアルキルハライド、または炭素数3〜24のアルケニルブロマイド、アルケニルクロライドなどのアルケニルハライドを反応させエーテル誘導体を製造する方法、(3)ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリジノンなどの非プロトン系溶媒を用い、ここに置換数に応じた量の炭素数1〜24のアルキルハライド及び/又は炭素数3〜24のアルケニルハライドとトレハロースを、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム、もしくはナトリウムメトキシドなどのナトリウムアルコキシド等のアルカリと共に、好ましくは高い反応収率が得られるアルカリである水酸化ナトリウム、水酸化カリウムと共に加えて反応させエーテル誘導体を製造する方法などが挙げられるが、特に(3)の製造方法は収率が良く、かつ使用する原料として汎用原料が使用でき、コストを低くできることから好ましい。すべての方法で、さらに反応時にアルゴンや窒素などの不活性ガスを用いることが好ましい。また、この際のアルキルエーテル化、アルケニルエーテル化の状況は得られた合成物をカラムで分離した後、プロトンNMRを用いて分析することが好ましい。
【0009】
また、製造時の条件としては、(1)の方法では反応温度は70〜150℃が好ましく、反応時間としては例えば120℃で1〜8時間、(2)の方法では反応温度は好ましくは20〜100℃、反応時間としては例えば45℃で5〜60時間、(3)の方法では反応温度は好ましくは60〜150℃、反応時間としては例えば100℃で1〜8時間が好適である。原料比率としては、トレハロース1当量に対して、アルキルハライド又はアルケニルハライド0.5〜6当量が好ましい。反応が終了した溶液は、反応溶媒を減圧・加温条件等で除去し、残渣を(1)酢酸エチル、トルエンなどエーテル誘導体があまり溶解しない溶剤を添加して沈澱化させる、(2)シリカゲルなどを充填したカラムを用い、不純物を除去する方法により精製することができる。未反応のトレハロースは前記(2)の方法で除去できる他、イソプロパノールなどエーテル誘導体が溶解しトレハロースが溶解しない溶剤を用いて分離除去することができる。必要により反応副生成物の塩を脱塩樹脂等で除去することができる。
【0010】
本発明の頭髪化粧料の剤型としては、例えば液状、クリーム状、ジェル状、固形状、粉末状、シート状、エアゾール状、ムース状などのものが挙げられる。また、本発明の頭髪化粧料としては、例えばシャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、育毛剤、養毛剤などが挙げられる。
【0011】
本発明の頭髪化粧料に、トレハロースアルキルエーテル体及び/又はトレハロースアルケニルエーテル体を配合する際の配合割合は、頭髪化粧料の総量に対して、0.1〜25質量%が好ましい。特に界面活性剤として用いる場合には、0.1〜10質量%が効果の上から好ましく、また油剤として用いる場合には、0.5〜25質量%が感触的に好ましく、感触調整剤として用いる場合には、0.1〜25質量%が好ましい。
【0012】
本発明の頭髪化粧料では、上記の各成分以外に、通常頭髪化粧料に用いられる顔料、紫外線吸収剤(無機系、有機系を含む)、油剤、界面活性剤、増粘剤、防菌防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、生理活性成分等の各種成分を配合することができる。
【0013】
本発明で用いる生理活性成分としては、頭髪、頭皮に塗布した場合に頭髪や頭皮に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、ひきしめ剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性成分を1種または2種以上配合することが好ましい。例えば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カシスエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0014】
また、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、グリシン、ヴァリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等のアミノ酸、エストラジオール、エテニルエストラジオールなどのホルモン、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン、アラントイン、トラネキサム酸、アズレン等の抗炎症剤、ビタミンA,B2,B6,D,K,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、α−ヒドロキシ酸、β−ドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノールなどの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、カンフルなどの清涼剤、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミノキシジル、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤等が挙げられる。
【0015】
油剤の例としては、例えばアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等;炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等;高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等;エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
【0016】
防菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、トリクロサン、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0017】
また、保湿剤としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルビトール、ラフィノース、キシリトール、マンニトール、ヒアルロン酸およびその塩、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン等のグリコール類、多価アルコール類および多糖類等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが好ましい。
【0018】
本発明で用いる粉体、着色料の例としては、通常の頭髪化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等があげられ、具体的には、無機粉体としては、顔料級酸化チタン、酸化ジルコニウム、顔料級酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、縺[酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体で、これらの粉体も前記同様に本発明の効果を妨げない範囲で、粉体の複合化や一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。例えば、フッ素化合物処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理などによって事前に表面処理されていてもいなくてもかまわないし、必要に応じて一種、又は二種以上の表面処理を併用することができる。本発明ではこれらの粉体の1種以上を組み合わせて使用することができる。
【0019】
界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の活性剤があるが、特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。以下に具体的に例示すると、アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等;カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等;非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等;両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどのフッ素系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーン、パーフルオロアルキルポリオキシアルキレン共変性シリコーン、パーフルオロアルキル・ポリグリセリル変性シリコーンなどのシリコーン系界面活性剤等が挙げられる
【0020】
増粘剤としては、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、スメクタイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系増粘剤などが挙げられる。
【0021】
また、他の増粘剤として、油溶性ゲル化剤があり、例えば、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、瘁C縺|ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイト、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムモンモリナイト等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0022】
【実施例】
以下、実施例および比較例によって、本発明を具体的に説明する。
また、実施例および比較例で得られた頭髪化粧料についての官能評価方法を以下に示す。
【0023】
(1)シャンプー使用後の髪の仕上がり感試験法(ハーフヘッド法)
パネル(20人)が頭髪を左右半々に分け、一方にコントロールとして、下記組成のシャンプーを、他方に試料をそれぞれ塗布し、同時に洗髪した後、毛髪を乾燥させ、左右の毛髪のまとまり易さ、さらさら感、櫛通りの良否等の仕上がり具合を官能評価した。また、洗髪を上記と同様に1日1回行い、30日間連続使用を行った後の毛髪の仕上がり具合及び枝毛の予防効果について、上記項目に従って官能評価を行った。
【0024】
シャンプー(コントロール)
Figure 0004791652
【0025】
また、評価の基準を次のように設定した(コントロールより良いと答えた人数で評価)。
◎:良いと答えた人数が16名以上
○:良いと答えた人数が11〜15名
△:良いと答えた人数が6〜10名
×:良いと答えた人数が5名以下
【0026】
(枝毛予防効果)
パーマネントウェーブ処理を行ったことのない日本人女性の毛髪10g(15〜20cm)を束ね、10%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し十分にすすいだ後に、各頭髪化粧料を均一に塗布し、温水にて30秒すすぎ流した後に、タオルドライ、ドライヤーによる乾燥、500回のブラッシングのメニューを3回繰り返し、枝毛の発生度を評価した。なお、評価は、以下の基準で行った。
【0027】
「枝毛の発生度」
◎:枝毛の増加が認められない
○:枝毛の増加がほとんど認められない
△:枝毛の増加がやや認められる
×:枝毛の増加が多い
【0028】
(2)官能特性評価
実施例9を除く実施例及び比較例の官能特性(さらさら感、毛髪がまとまりやすい、櫛通り)について、パネラー20名にアンケート形式で回答してもらった結果を下記の基準で評価した。
【0029】
◎:良いと答えた人数が16名以上
○:良いと答えた人数が11〜15名
△:良いと答えた人数が6〜10名
×:良いと答えた人数が5名以下
【0030】
実施例1(合成例1:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
内部を減圧にて乾燥させた200ml容ナスフラスコに、ステアリン酸ナトリウム1.53g、トレハロース(無水和物)3.42g、プロピレングリコール(モレキュラーシーブにて乾燥させたもの)20ml、1−ブロモドデカン4.79ml、ナトリウムメトキシド1.08gを加え、アルゴン雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。
反応溶液を減圧下で130℃まで加温してプロピレングリコール等の大部分を除去した後、残渣にイソプロパノールを加え90℃で2時間還流させた。懸濁溶液を濾過後、濾液を濃縮しシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにて精製して白色結晶412mgを得た。本標品を重水に溶解させプロトンNMRを測定したところ、トレハロース分子の8個の水酸基のいずれか1個の水酸基にドデシル基がエーテル結合で結合されたトレハロースのドデシルエーテル体であることを確認した。
【0031】
実施例2(合成例2:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
絶乾させた200ml容ナスフラスコに水素化ナトリウム200mg、ジメチルスルホキシド10mlを加えた後、ジメチルスルホキシド12mlに溶解させたトレハロース(無水和物)1.71gを加えた。3時間後均一になった溶液にジメチルスルホキシド12mlに溶解させたトレハロース(無水和物)1.71gを加えた後に1−ブロモドデカン1.2mlを徐々に滴下し45℃で43.5時間攪拌した。
反応溶液にn−ヘキサンとメタノールを加え抽出を行い、メタノール相を減圧下110℃まで加温しながら、メタノール及びジメチルスルホキシドの大部分を除去した。残渣にイソプロパノールを加え90℃で4時間還流させた後、濾過を行った。濾液を濃縮後、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにて精製してクリーム色結晶1.535gを得た。ドデシル基の置換数は1〜4であった。
【0032】
実施例3(合成例3:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
下記反応方法に従い、表1の如く使用アルカリ、その使用量及び1−クロロドデカン、その使用量を変化させてドデシルトレハロースの合成を試みた。トレハロース(無水和物)342mgとジメチルスルホキシド5mlを反応容器内に加え、100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、各アルカリ及び1−クロロドデカンを加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表1の通りである。KOH、NaOHはペレット状のものを軽く粉砕したものを用いた。
【0033】
【表1】
Figure 0004791652
【0034】
実施例4(合成例4:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
実施例3では1-クロロドデカンを使用したが、1-ブロモドデカンを使用しても多少反応率は低下するが目的とするトレハロースのドデシルエーテル体を合成することができる。トレハロース(無水和物)342mgとジメチルスルホキシド5mLを反応容器内に加え、100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、表2に示す水酸化カリウム及び1−ブロモドデカンを加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表2の通りである。
【0035】
【表2】
Figure 0004791652
【0036】
実施例5(合成例5:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
実施例3では溶媒としてジメチルスルホキシドを使用したが、他の極性有機溶媒を使用してもわずかではあるが目的とするトレハロースのドデシルエーテル体を合成することができる。トレハロース(無水和物)342mgと表3に示す溶媒5mLを反応容器内に加え100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、水酸化カリウム84mg (1.5mmol) 及び1−クロロドデカン118μl(0.5mmol) を加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表3の通りである。
【0037】
【表3】
Figure 0004791652
【0038】
実施例6(合成例6:トレハロースのアルキルエーテル体の合成)
これまではトレハロースのドデシルエーテル化についてであったが、他のアルキルエーテル体も同じく合成することができる。
トレハロース(無水和物)342mgとジメチルスルホキシド5mlを反応容器内に加え、100℃で30分攪拌した後に、アルゴン雰囲気下、水酸化カリウム84mg (1.5mmol) 及び表4に示すアルキルクロライド0.5mmolを加え100℃で3時間攪拌を行った。反応後溶液のトレハロース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出した。結果は表4の通りである。
【0039】
【表4】
Figure 0004791652
【0040】
実施例7(合成例7:トレハロースのドデシルエーテル体の合成)
アルゴンガスで内部を乾燥させた1l容ナスフラスコにトレハロース34.23g、ジメチルスルホキシド300mlを加え、アスピレーターで減圧下90℃で攪拌した。1時間後減圧を解き(内部をアルゴンガスで置換)、水酸化カリウム(乳鉢で軽く粉砕したもの)16.83g、1−クロロドデカン47.1mlを加えアルゴン雰囲気下100℃で3時間攪拌した。
反応終了後、反応溶液を真空ポンプで減圧下、バス温125℃まで昇温させて溶媒等を除去し、残渣にメタノール200ml程度を加え一晩静置した。バス温70℃にて固形物となった残渣を懸濁させてこれを濾過。濾別物として薄褐色固体(M)13.81gを得た。この固体にはトレハロースのドデシルエーテル体はほとんど含まれていなかった。
濾液をある程度濃縮し、これに酢酸エチル約700mlを加え一晩沈澱化。沈澱を濾別して減圧乾燥後、薄褐色固体(D)15.06gを得た。また、濾液を濃縮し、n−ヘキサン+メタノールで抽出。メタノール相を濃縮後、シリカゲルフラッシュカラムを用いて精製を行った。薄層クロマトグラフィー(TLC)で複数のスポットがあり、これらを分離することができず、大まかに以下の3画分に分けた(Aから極性の低い順)。
(A)茶色オイル:重量不明(TLCよりジメチルスルホキシドがかなり混入していたため減圧条件で除去した)
(B)薄黄色結晶:6.896g
(C)薄黄色結晶:7.795g
上記(A)〜(D)について未反応の水酸基を無水酢酸、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジンを適宜使用してアセチル化し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにて精製を行った後に、メタノール、ナトリウムメトキシドを適宜使用して脱アセチル化を行い、表5で示すトレハロースのドデシルエーテル体を得た((A')〜(D'))。各試料の質量、トレハロース含量、ドデシル基の置換度を表5に示す。
【0041】
【表5】
Figure 0004791652
【0042】
実施例8(合成例8:トレハロースのエチルエーテル体の合成)
反応容器であるナスフラスコにトレハロース無水和物342mg、ジメチルスルホキシド5mlを加え、アルゴン雰囲気下100℃で30分攪拌した後、水酸化ナトリウム(ペレット状のものを乳鉢で軽く粉砕)100mg、ジエチル硫酸327μlを加え、アルゴン雰囲気下100℃で3時間攪拌した。
反応溶液を室温になるまで放冷した後、アンモニア水500μlを加え2時間攪拌した。該溶液をセライト濾過し、溶液を濃縮後水を加え、溶液のラフィノース含量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量し、トレハロースの反応率を算出したところ、反応率は98.5%であった。
また、本標品を重水に溶解させプロトンNMRを測定したところ、トレハロース分子の8個の水酸基のいずれか1個の水酸基にエチル基がエーテル結合で結合されたトレハロースのエチルエーテル体であることを確認した。
【0043】
実施例9(合成例9:トレハロースのエチルエーテル体の合成)
反応容器にトレハロース二水和物、アルカリ水溶液5mlを加え、80℃で1時間攪拌後(条件5は室温)、硫酸ジエチルを徐々に滴下し18時間攪拌した。室温まで放冷した後アンモニア水(28%)を加え2時間攪拌。溶液を中和後濾過。濾液をアシライザーを用いて脱塩してHPLC分析に供し、未反応のトレハロースを定量してこれよりトレハロースの反応率を求めた。また、溶液を凍結乾燥後、1H−NMR測定を行いエチル基の平均置換数を算出した。その結果を表6に示す。
【0044】
【表6】
Figure 0004791652
【0045】
上記実施例で得られたトレハロースのアルキルエーテル体とトレハロースを用いて下記頭髪化粧料を調製した。
【0046】
実施例10 シャンプー
実施例1で作製したトレハロースのドデシルエーテルを用いて下記の処方に基づきシャンプーを作製した。
【0047】
Figure 0004791652
【0048】
常法により上記組成のシャンプーを調製した。
【0049】
実施例11 ヘアーリンス
実施例8のトレハロースのエチルエーテル体を用いて下記の処方に基づきヘアーリンスを作製した。
【0050】
Figure 0004791652
【0051】
常法により上記組成のヘアーリンスを調製した。
【0052】
実施例12 ヘアートリートメント
実施例1のトレハロースのドデシルエーテル体と実施例8のトレハロースのエチルエーテル体を用いて下記の処方に基づきヘアートリートメントを作製した。
【0053】
Figure 0004791652
【0054】
常法により上記組成のヘアートリートメントを調製した。
【0055】
実施例13 ヘアークリーム
実施例1のトレハロースのドデシルエーテル体と実施例8のトレハロースのエチルエーテル体を用いて下記の処方に基づきヘアークリームを作製した。
【0056】
Figure 0004791652
【0057】
常法により上記組成のヘアークリームを調製した。
【0058】
比較例1
実施例11でトレハロースの代わりにグルコースを用いた他は全て実施例11と同様にして製品を得た。
【0059】
比較例2
実施例11でトレハロースエチルエーテルの代わりに、トレハロースを用いた他は全て実施例11と同様にして製品を得た。
【0060】
比較例3
実施例13でトレハロースのドデシルエーテル体とトレハロースのエチルエーテル体とトレハロースの代わりにグリセリンを用いた他は全て実施例13と同様にして製品を得た。
【0061】
実施例10〜13、比較例1〜3の頭髪化粧料の評価結果を下記に示す。
【0062】
Figure 0004791652
【0063】
Figure 0004791652
【0064】
上記の結果より、本発明の実施例は比較例と比べて各評価項目で優れた性能を有していることが判る。また、仕上がり感に関してパネラーに確認したところ、髪がなめらかにまとまり、静電気などの影響を受けにくくなるという意見が見られた。
【0065】
【発明の効果】
以上のことから、本発明は、炭素数が1〜24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数が1〜8であるトレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体と、トレハロースを含有することで、さらさら感に優れ、毛髪がまとまりやすく、櫛通り、仕上がり感に優れ、かつ枝毛の予防効果に優れた頭髪化粧料が得られることは明らかである。

Claims (1)

  1. トレハロース分子の8個の水酸基のいずれか1個の水酸基にエチル基がエーテル結合で結合されたトレハロースのエチルエーテル体と、トレハロースを含有することを特徴とする頭髪化粧料。
JP2001170665A 2001-06-06 2001-06-06 頭髪化粧料 Expired - Fee Related JP4791652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170665A JP4791652B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 頭髪化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170665A JP4791652B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 頭髪化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002363037A JP2002363037A (ja) 2002-12-18
JP4791652B2 true JP4791652B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=19012549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001170665A Expired - Fee Related JP4791652B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 頭髪化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4791652B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183119A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Pola Chem Ind Inc なめらかさを付与する化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002363037A (ja) 2002-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3658561B2 (ja) 化粧料
JP5760921B2 (ja) アミノ酸変性オルガノポリシロキサンの製造方法
KR101886450B1 (ko) 신규 오르가노폴리실록산, 이것을 포함하는 화장료 및 오르가노폴리실록산의 제조 방법
JP2007055925A (ja) 油性基剤及びこれを含有する化粧料及び皮膚外用剤
JP2000053552A (ja) 化粧料
JP4214611B2 (ja) 無機顔料組成物
JP2005089372A (ja) 毛髪化粧料
JP2014073971A (ja) エマルジョン、組成物、香粧品組成物、及び医薬品組成物
JP4791652B2 (ja) 頭髪化粧料
JP2604782B2 (ja) 化粧料
JP2014073967A (ja) 被覆粉体及びそれを含有する組成物
JP4183422B2 (ja) 外用剤
JP3472260B2 (ja) 洗浄料
JP3784723B2 (ja) 外用剤
JP4625595B2 (ja) 皮膚洗浄料
JP2004051602A (ja) 毛髪化粧料
JP4853933B2 (ja) カチオン変性シロキサングラフト多糖類誘導体の製造方法及びこれを配合してなる毛髪化粧料
JP4431291B2 (ja) 皮膚化粧料
JPH11236310A (ja) 化粧料
JP2004269397A (ja) メイクアップ化粧料
JP2003238337A (ja) 粉末状化粧料
JP3910458B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP4130309B2 (ja) 外用剤
JP3910459B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP4550335B2 (ja) 改質粉体及び化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060824

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060929

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060929

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110704

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110722

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4791652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees