JP2003238337A - 粉末状化粧料 - Google Patents

粉末状化粧料

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JP2003238337A
JP2003238337A JP2002031832A JP2002031832A JP2003238337A JP 2003238337 A JP2003238337 A JP 2003238337A JP 2002031832 A JP2002031832 A JP 2002031832A JP 2002031832 A JP2002031832 A JP 2002031832A JP 2003238337 A JP2003238337 A JP 2003238337A
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extract
acid
cyclic structure
structure part
oil
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JP2002031832A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Takeshi Takaba
武史 鷹羽
Hiroki Takada
洋樹 高田
Takashi Kuriki
隆 栗木
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Ezaki Glico Co Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Ezaki Glico Co Ltd
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水に簡単に溶解し、感触に優れ、かつ品質安定
性にも優れていることを特徴とする粉末状化粧料を提供
する。 【解決手段】内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを
有する、重合度が50から5000の範囲にあるグルカ
ンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−1,
4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合とで
形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造部分
とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分
であるグルカンを含有することを特徴とする粉末状化粧
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶解性と使用感お
よび品質安定性に優れた粉末状化粧料に関する。さらに
詳しくは、水への溶解性に優れ、安定性にも優れた、内
分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度
が50から5000の範囲にあるグルカンであって、こ
こで、内分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド
結合とα−1,6−グルコシド結合とで形成される環状
構造部分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐
環状構造部分に結合した非環状構造部分であるグルカン
(以下、未精製のものを高度分岐環状デキストリン、精
製したものを精製高度分岐環状デキストリンと称す)を
配合することで、水に簡単に溶解し、感触に優れ、かつ
品質安定性にも優れた粉末状化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】高度分岐環状デキストリンは特開平8-
134104号公報に記載されているように、内分岐環
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50
から5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、
内分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合と
α−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部
分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構
造部分に結合した非環状構造部分であるグルカンであ
り、澱粉加工工業における原料、飲食用組成物、食品添
加用組成物、糊料あるいは生物崩壊性プラスチック用の
澱粉の代替物質として有用であることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同公報
には澱粉と比べて安定性に優れる記載はあるものの、高
度分岐環状デキストリンが品質基準の異なる化粧料につ
いても有効であるか否かは不明である。一方、従来の洗
顔パウダーや顆粒状美容パウダーなどの水に溶かして使
用する粉末状化粧料には、β−ラクトースが用いられて
きたが、低温の水を用いた場合にはパウダーを溶解させ
るのに時間がかかってしまう問題があり、微粉末化など
の対応が必要であった。すなわち、本発明の目的は、溶
解性と使用感および品質安定性に優れた粉末状化粧料を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明人らは、これらの
問題に対応するため鋭意研究を行った結果、粉末状化粧
料の基材として高度分岐環状デキストリンを用いると、
水に容易に溶解し、溶解仕切れずに残ってしまったパウ
ダーによる感触の悪化を避けられ、かつ品質安定性にも
影響を与えないことを見出し本発明を完成した。
【0005】すなわち、第1の本発明は、内分岐環状構
造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から
5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分
岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合とα−
1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分で
あり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部
分に結合した非環状構造部分であるグルカンを含有する
ことを特徴とする粉末状化粧料である。
【0006】第2の本発明は、内分岐環状構造部分と外
分岐構造部分とを有する、重合度が50から5000の
範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状構造
部分とはα−1,4−グルコシド結合とα−1,6−グ
ルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、そし
て外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結合し
た非環状構造部分であるグルカンが、分子量10000
以下の成分を除去してあることを特徴とする上記の粉末
状化粧料である。
【0007】第3の本発明は、さらにアスコルビン酸、
またはその塩、あるいはその誘導体を含有することを特
徴とする上記の粉末状化粧料である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いる高度分岐環状デキ
ストリンは、特開平8-134104号公報記載の方法
に従い、1,4−α−グルカン分枝酵素(枝作り酵素、
Q酵素)、4−α−グルカノトランスフェラーゼ(D酵
素、アミロマルターゼ、不均化酵素)、サイクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase)等
の枝作り酵素を澱粉(ワキシーコーンスターチが好まし
い)に作用させて得られる。これらの酵素は、内分岐環
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50
から5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、
内分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合と
α−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部
分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構
造部分に結合した非環状構造部分であるグルカンを生産
する能力を持っている。本発明では、酵素として特にα
−1,4−グルカン分岐酵素(EC 2.4.1.18)を用いるこ
とが好ましい。本発明で用いる高度分岐環状デキストリ
ンとしては、江崎グリコ(株)製のクラスターデキスト
リン(商標)が、入手が容易であり、量的な供給安定性
に優れることから好ましい。
【0009】本発明では、上記高度分岐環状デキストリ
ンに入っている低分子量成分を除去するために、これを
精製して精製高度分岐環状デキストリンを得て、顆粒状
化粧料に配合することが好ましい。高度分岐環状デキス
トリンの精製方法としては、限外ろ過膜を用いる方法、
ゲルろ過を行う方法などが挙げられるが、工業的に容易
な限外ろ過膜を用いることが好ましい。本発明では分子
量10000以下、より好ましくは30000以下の成
分を除去し、これらの成分が1.0質量%以下になるよ
うに精製することが好ましい。この操作により、例えば
グルコースなど、製剤の高温での安定性に影響を与える
低分子成分が除去されるため、製品の安定性をより高め
ることができる。
【0010】本発明の粉末状化粧料における高度分岐環
状デキストリン、または精製高度分岐環状デキストリン
の配合量としては、顆粒状化粧料の総量に対して1〜9
9質量%が好ましい。
【0011】本発明の粉末状化粧料では高度分岐環状デ
キストリン、または精製高度分岐環状デキストリン以外
に、特にアスコルビン酸、またはその塩、あるいはその
誘導体のアスコルビン酸類が配合されていることが好ま
しい。アスコルビン酸類の成分の配合量としては、その
成分の有効濃度により異なるが、粉末状化粧料の総量に
対して1〜4質量%であることが好ましい。アスコルビ
ン酸、またはその塩、あるいはその誘導体の例として
は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム塩、デ
ヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸グルコシド、酢
酸エステル体、安息香酸エステル体、高級脂肪酸エステ
ル体、リン酸エステル体及びその塩、硫酸エステル体及
びその塩、レシチン誘導体、レチノイン誘導体、トコフ
ェロールリン酸ジエステルなどが挙げられ、塩としては
ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などであ
る。これらの中でも水溶性で配合しやすいアスコルビン
酸、アスコルビン酸ナトリウム塩、アスコルビン酸硫酸
エステル二ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アス
コルビン酸グルコシド、リン酸L−アスコルビルマグネ
シウムなどが好ましい。
【0012】また、本発明の粉末状化粧料では上記以外
に通常化粧料に使用される各種の成分を適宜配合するこ
とが可能である。これらの成分としては、顔料、油剤、
フッ素化合物、樹脂、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、紫
外線防御剤、塩類、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、
pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等を使用するこ
とができる。
【0013】発明で用いる生理活性成分としては、上記
のアスコルビン酸類以外の成分であって、皮膚などに塗
布した場合に皮膚などに何らかの生理活性を与える物質
が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、ひきし
め剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、
殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ
酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活
剤、酵素成分等が挙げられる。その中でも、天然系の植
物抽出成分、海藻抽出成分、生薬、酵素成分が特に好ま
しい。本発明では、これらの生理活性成分を1種または
2種以上配合することが好ましい。例えば、アシタバエ
キス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキ
ス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、ア
ンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウ
コンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチ
ナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオ
ムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキ
ス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海藻エキ
ス、海水乾燥物、加水分解コムギ末、加水分解シルク、
カキョクエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カ
ワラヨモギエキス、カルカデエキス、甘草エキス、キウ
イエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノ
シン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキ
ス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマテ
ィスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナ
エキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメ
ヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラ
ーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキ
ス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキ
ス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、
シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエ
キス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤ
クエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナ
エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキ
ス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエ
キス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオ
イエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズ
エキス、タイソウエキス、タイムエキス、チガヤエキ
ス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキ
エキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウ
ヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキ
ス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、
ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキ
ス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ハイビ
スカス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキ
ス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョ
ウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、
プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミ
ントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップ
エキス、マツエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエ
キス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキ
ス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキ
ス、ヨモギエキス、油溶性甘草エキス、ラベンダーエキ
ス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、
ローズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリー
エキス等を挙げることができる。
【0014】また、ヒアルロン酸及びその塩、コンドロ
イチン硫酸及びその塩等のムコ多糖類、コラーゲン分解
物、加水分解エラスチン、キチン、キトサン、加水分解
卵殻膜などの生体高分子;アラニン、グリシン、ヴァリ
ン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フ
ェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン
酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニ
ン、トリプトファンなどののアミノ酸;エストラジオー
ル、エテニルエストラジオールなどのホルモン;アミノ
酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナト
リウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分;スフィンゴ
脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導
体、リン脂質などの油性成分;ε−アミノカプロン酸、
グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチ
ーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン、アラントイ
ン、トラネキサム酸、アズレンなどの抗炎症剤;ビタミ
ンA,B2,B6,D,E,Kなどのビタミン及びその
誘導体、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン
酸アミド、アラントイン、カロチノイド、フラボノイ
ド、サポニン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテー
ト、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪
酸、メバロン酸、4−アミノメチルシクロヘキサンカル
ボン酸等の活性成分;α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキ
シ酸などの細胞賦活剤;γ−オリザノールなどの血行促
進剤;レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;
セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、
ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキ
シン、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カ
ルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパン
トテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イ
ソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチ
ニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザ
ルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カ
ンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン
酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン
酸グリセリル、l−メントール、カンフルなどの清涼
剤、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ
酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキ
シン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリ
ン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミノキシジ
ル、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤等が挙げら
れる。
【0015】本発明では、上記の生理活性成分の内特
に、アルテアエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキ
ス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキ
ス、オウバクエキス、海藻エキス、加水分解シルク、カ
モミラエキス、カロットエキス、甘草エキス、油溶性甘
草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエ
キス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌ
カ発酵エキス、コンフリーエキス、サンザシエキス、ジ
オウエキス、シソエキス、ショウブ根エキス、スギナエ
キス、セージエキス、センブリエキス、茶エキス、チョ
ウジエキス、チンピエキス、トウニンエキス、納豆エキ
ス、ニンジンエキス、ハイビスカスエキス、蜂蜜、ビワ
エキス、ブクリョウエキス、マツエキス、モモエキス、
ユキノシタエキス、ユズエキス、ムコ多糖、ヒアルロン
酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、N−メ
チル−L−セリン、エチルグルコース、ホエイ、スフィ
ンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール
誘導体、リン脂質、グリチルリチン酸、ビタミンA、ニ
コチン酸アミド、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、
カロチノイド、フラボノイド、サポニン、メバロン酸、
レチノール誘導体、アスコルビン酸類、γ−アミノ酪
酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の1種以上から生
理活性成分が選ばれ、本発明では配合することが好まし
い。
【0016】本発明で用いられる顔料の例としては、通
常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球
状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)
や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多
孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用するこ
とができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属
塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色
素等があげられ、具体的には、無機粉体としては、顔料
級酸化チタン、酸化ジルコニウム、顔料級酸化亜鉛、酸
化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、
白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲
母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウ
ム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バ
ーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモ
リロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックス
パウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化ア
ルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ、微粒子
酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム等;
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステル
パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウ
ダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、
ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミ
ンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポ
リメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルク
パウダー、12ナイロン、6ナイロンなどのナイロンパ
ウダー、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダ
ー、シリコーンエラストマー球状粉体、スチレン・アク
リル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合
体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹
脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デン
プン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体
(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグ
ネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウ
ム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料として
は、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ
−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機
黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色
顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等
の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバ
ルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青
等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したも
の、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を
複合化した合成樹脂粉体等;パール顔料としては、酸化
チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビ
スマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタ
ン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;タ
ール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色10
6号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤
色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227
号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色
505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色2
03号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色
2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色2
01号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、
橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色20
7号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン
酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる
粉体で、これらの粉体も前記同様に本発明の効果を妨げ
ない範囲で、粉体の複合化や一般油剤、シリコーン油、
フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用する
ことができる。例えば、フッ素化合物処理、シリコーン
樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処
理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、ポリアクリ
ル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、N−アシル化
リジン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケ
ミカル処理などによって事前に表面処理されていてもい
なくてもかまわないし、必要に応じて一種、又は二種以
上の表面処理を併用することができる。本発明ではこれ
らの粉体の1種以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0017】油剤の例としては、例えばアボガド油、ア
マニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ
油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロ
ウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、
硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽
油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロ
ウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ
油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、ター
トル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモ
ロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚
芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒ
マシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステ
ル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ
油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実
油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、
ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、
羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリ
ン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリ
ン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシ
ル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリ
ンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレン
グリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテ
ル、卵黄油等;炭化水素油として、オゾケライト、スク
ワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィ
ンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブ
チレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、
エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸
(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸等;高級アルコールとしては、ラウリルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデ
シルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノ
ール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデ
シノール、コレステロール、フィトステロール、POE
コレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエ
ーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリル
エーテル(セラキルアルコール)等;エステル油として
は、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシル
デシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノ
イソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステア
リン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロー
ルプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコ
ール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチル
ヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチ
ルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチ
ル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエ
チル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸
エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステア
リン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸
ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチ
ル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチ
ルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミ
チン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステ
アリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸
エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミ
リスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデ
シル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラ
ウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエ
ステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油
としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリ
セリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパ
ルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、
ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリス
チン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグ
リセリル等が挙げられる。
【0018】防菌剤としては、パラオキシ安息香酸アル
キルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビ
ン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、
抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソル
ビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラク
ロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバ
ニリド、トリクロサン、感光素、フェノキシエタノール
等がある。
【0019】また、保湿剤としては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルビトー
ル、トレハロース、ラフィノース、キシリトール、マン
ニトール、ヒアルロン酸およびその塩、トレハロース誘
導体、ラフィノース誘導体、ポリエチレングリコール、
ポリグリセリン等のグリコール類、多価アルコール類お
よび多糖類等が挙げられる。これらは単独でまたは2種
以上を混合して本発明では用いることが好ましい。
【0020】粘剤の例としては、アラビアゴム、トラガ
カント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム
(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギー
ナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、
デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コム
ギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビー
ンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラ
ン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、
コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物
系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキ
シプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセル
ロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニ
トロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セル
ロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアル
ギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニ
ルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系
高分子、ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレ
ン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル
系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベ
ントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナ
イト、スメクタイト、サポナイト、ヘクトライト、無水
ケイ酸等の無機系粘剤などが挙げられる。また、他の粘
剤として、油溶性ゲル化剤があり、例えば、アルミニウ
ムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミ
リステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グ
ルタミン酸、ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導
体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリン
ステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサ
ン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エス
テル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン
酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデ
ンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソル
ビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデ
シルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジ
オクタデシルアンモニウムモンモリナイト、オクタデシ
ルジメチルベンジルアンモニウムモンモリナイト等の有
機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0021】本発明の粉末状化粧料は、例えば、上記の
各成分を粉末状に混合するか、または粘剤などの造粒剤
などを用いて通常の造粒機にて顆粒状に造粒し、後部処
理として必要な場合には篩などを用い整粒するなどして
得られる。本発明の粉末状化粧料の具体的な用途として
は洗顔パウダー、顆粒状美容パウダー、顆粒状コンシー
ラー、顆粒状ファンデーション、顆粒状アイシャドウ、
粉末状洗髪料、粉末状入浴剤などが挙げられる。これら
は手の上で水、温水、化粧水、乳液などと混合して使用
する。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
更に詳細に説明する。
【0023】[高度分岐環状デキストリンの製造]環状
構造を有するグルカンの製造は、基本的に特開平8−1
34104に開示される方法にしたがって以下のように
行った。市販のワキシーコーンスターチ5kgを25リ
ットルのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7程度)に懸濁
し、加熱糊化させた。約50℃まで放冷後、2,00
0,000単位の枝作り酵素(EC. 2.4.1.18)を作用さ
せた。反応終了後、加熱により枝作り酵素を失活させて
除去し、脱塩、脱色後、乾燥して、粉末の環状グルカン
約4kgを得た。枝作り酵素は、バチルスステアロサー
モフィラスTRBE14株(寄託番号P−13916)
の菌体抽出液より精製したものを用いた。これを限外ろ
過膜を用いて分子量30000以下の成分を除去し、精
製高度分岐環状デキストリンを得た。この工程により、
精製前に含まれていたグルコース量が4.0質量%から
0.02質量%に減少し、分子量30000以下のもの
の合計が10質量%から0.5質量%以下に減少してい
た。本発明では、これをさらにスプレードライヤーを用
いて噴霧乾燥したものを使用した。
【0024】次ぎに、実施例および比較例の各粉末状化
粧料の各種特性に対する評価方法を以下に示す。
【0025】[皮膚有用性評価]専門パネラーを各評価
品目ごとに10名ずつ用意し(但し、品目によりパネラ
ーが重複する場合もある)、表1に示す評価基準に従っ
て評価を行い、全パネラーの合計点数を以て評価結果と
した。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性
が高いことを示す(満点:50点)。尚、製品は手にパ
ウダーをとった後、水もしくはローションにて溶解して
使用した。
【0026】[表1] 基 準 点 数 ------------------------------------------ 効果が高く感じられる 5 効果が感じられる 4 効果はやや感じられる 3 効果はわずかしか感じられない 2 効果が感じられない 1
【0027】実施例1 表2の処方に従い、精製高度分岐環状デキストリンとリ
ン酸L−アスコルビルマグネシウムを用いて粉末状美容
パウダーを作製した。尚、配合量としては質量%を用い
た。
【0028】 [表2] 成 分 配合量 ------------------------------------------------------ (成分A) 精製高度分岐環状デキストリン 残 量 リン酸L−アスコルビルマグネシウム 3 防腐剤 適 量 (成分B) 無水珪酸 0.2
【0029】成分Aをミキサーを用いて混合した。成分
Aを混合しながらゆっくりと成分Bを加え、よく攪拌し
た後、コーヒークリーム様のブリスター容器に密封充填
して製品を得た。
【0030】比較例1 実施例1の精製高度分岐環状デキストリンの代わりにβ
−ラクトースを用いた他は全て実施例1と同様にして製
品を得た。
【0031】実施例2 表3と表4の処方と、下記製造方法に従い、精製高度分
岐環状デキストリンパウダーを用いて洗顔パウダーを作
成した。尚、配合量としては質量%を用いた。
【0032】 [表3] 成 分 配合量 -------------------------------------------------------- (混合粒子の製造) スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム 残量 着色タルク 3 タルク 7 ラウロイルメチルタウリンナトリウム 10 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N− ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 6 防腐剤 適量
【0033】[表4] (成分A) 精製高度分岐環状デキストリン 30 混合粒子 残量 酵素パウダー 3 キウイエキスパウダー 1 ハイビスカスエキスパウダー 1 (成分B) タルク 10
【0034】表3の各成分を混合し、混合粒子Aを得
た。ついで表4の処方に従って、成分Aを混合し、攪拌
した状態で、更に成分Bを徐々に加え混合した後、密閉
容器に充填して製品を得た。
【0035】比較例2 実施例2の精製高度分岐環状デキストリンパウダーの代
わりに、グルコースを用いた他は全て実施例2と同様に
して製品を得た。
【0036】表5、表6に実施例および比較例の製品の
安定性と使用時の評価結果を示す。
【0037】[表5] 加温(40℃)経時変化(2ケ月) ------------------------------------------------ 実施例1 変化なし 比較例1 やや粉体が凝集した 実施例2 変化なし 比較例2 着色した
【0038】 [表6] 使用時にざらつきがない 使用後肌がしっとりする ---------------------------------------------------------- 実施例1 50 43 比較例1 36 39 実施例2 47 40 比較例2 24 36
【0039】表5の結果から、本発明の実施例は比較例
と比べて経時での安定性に問題がないことが判る。ま
た、表6の結果からは、本発明の実施例は比較例と比べ
て水溶性に富み、さっと溶けることから使用時にざらつ
きを感じなかった。さらに使用後に肌にしっとり感が残
り感触上も問題が無かった。これに対して比較例1は精
製高度分岐環状デキストリンの代わりにβ−ラクトース
(乳糖)を用いたものであるが、水への溶解性が精製高
度分岐環状デキストリンと比べて悪いために初期のざら
つき感が発生した。また、比較例2も比較例1と同様の
状況であったが、経時でやや着色するなど、安定性上の
問題も見られた。
【0040】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、内分岐環状
構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50か
ら5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内
分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合とα
−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分
であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造
部分に結合した非環状構造部分であるグルカンを配合す
ることで、水に簡単に溶解し、感触に優れ、かつ品質安
定性にも優れていることを特徴とする粉末状化粧料が得
られることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 洋樹 兵庫県神戸市灘区楠丘町6丁目5−20− 304 (72)発明者 栗木 隆 大阪府吹田市五月が丘東8番C−512 Fターム(参考) 4C083 AA112 AB172 AB432 AC712 AC792 AD211 AD242 AD472 AD641 AD642 CC01 CC02 CC12 CC23 DD17 EE01 EE03 EE05 EE06 EE07 EE11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
    を有する、重合度が50から5000の範囲にあるグル
    カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
    1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合
    とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
    部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
    部分であるグルカンを含有することを特徴とする粉末状
    化粧料。
  2. 【請求項2】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
    を有する、重合度が50から5000の範囲にあるグル
    カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
    1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合
    とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
    部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
    部分であるグルカンが、分子量10000以下の成分を
    除去してあることを特徴とする請求項1に記載の粉末状
    化粧料。
  3. 【請求項3】 さらにアスコルビン酸、またはその塩、
    あるいはその誘導体を含有することを特徴とする請求項
    1または2に記載の粉末状化粧料。
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