JP4788881B2 - 電動機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、磁極歯にマグネットワイヤーを直巻きするタイプの電動機の製造技術に関し、さらに詳しく言えば、マグネットワイヤーをより効率的かつ高密度に巻回する電動機の製造技術に関する。
例えば特許文献1には、冷凍サイクルの圧縮機用電動機で、円筒状の密閉シェルの内周面に沿って円筒状のステータ(固定子)が固着され、ステータの中心にロータ(回転子)が回転可能に配置されたインナーロータ型の電動機が示されている。
この電動機のステータは、中心に向かって多数の磁極歯(ティース)が突設された固定子鉄心(ステータコア)を有し、固定子鉄心の両端には、樹脂成型物からなるインシュレータが配置され、磁極歯の間のスロット内に沿って絶縁シートが配置されている。
各磁極歯の外周には、マグネットワイヤー(コイル)が巻回されている。マグネットワイヤーの巻回方法としては、磁極歯に直接マグネットワイヤーを巻き付ける直巻き式と、予め束ねられたマグネットワイヤーをスロットに装嵌する分布巻き式との2通りがあるが、圧縮機用電動機では、通常、組立作業性がよく、コスト低減効果のある直巻き式が一般的によく用いられる。
ところで、特許文献1の電動機は、圧縮機用として用いるために、密閉シェルとステータとの間に冷媒循環用の切欠部が設けられている。通常、切欠部は磁力への影響を少なくするため、各磁極歯の背面側に形成されるが、バックヨークの幅が必然的に狭くなるため、従来では失われた磁路幅を広くするために磁極歯の巻胴部の付け根側の幅の一部を広くしていた。
しかしながら、巻胴部の幅を広くした場合、巻胴部の付け根が傾斜するための、そこにマグネットワイヤーを整列良く巻回させることは困難であった。とりわけ、ニードルの移動幅には限界があったため、ニードルの移動幅よりも外側にマグネットワイヤーを巻回することはできなかった。
特開2003−324882号公報
そこで、本発明は上述した問題を解決するためになされたものであって、その目的は、マグネットワイヤーを整列良く、高密度に巻回することができる電動機の製造技術を提供することにある。
上述した目的を達成するため、請求項1に記載の発明は隣り合う磁極歯の間にコイルを収納するスロットが設けられた固定子鉄心を含み、上記磁極歯の間に形成されたスロット開口部から上記スロット内にニードルを差し込み、上記ニードルからマグネットワイヤーを繰り出しながら上記各磁極歯に沿って直巻きする電動機の製造方法において、上記固定子鉄心は、上記各磁極歯が半径方向の中心に向かって突設されたインナーロータ型であり、上記各磁極歯は、先端に設けられる磁極面側から外径側に延びる巻胴部と、同巻胴部の付け根から外径側に向かって磁路幅が漸次広くなるように形成された拡幅部とを備え、上記巻胴部の付け根から上記マグネットワイヤーを巻き始め、上記磁極面側に向かって1巡目のマグネットワイヤーを上記巻胴部に巻回するステップと、上記磁極面側から上記付け根部側に向かって2巡目のマグネットワイヤーを巻回し、1巡目のマグネットワイヤーの上に2巡目のマグネットワイヤーを積層すると共に、上記拡幅部にも2巡目のマグネットワイヤーを巻回し、上記ニードルの最深到達位置まで2巡目のマグネットワイヤーを巻回するステップと、上記最深到達位置で巻回した2巡目のマグネットワイヤーの上にマグネットワイヤーを重ねて巻くことで、上記最深到達位置を乗り越えて上記拡幅部にマグネットワイヤーを落とし込むステップとを含むことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記マグネットワイヤーを整列巻きする際、隣接する上記マグネットワイヤーの一部に接触するように次の上記マグネットワイヤーを整列巻きすることを特徴としている。
本発明によれば、磁極歯に沿って巻回されたマグネットワイヤーの終端の上にさらにマグネットワイヤーを重ね巻きしたのち、一定のテンションをかけてマグネットワイヤーを引っ張ることにより、マグネットワイヤーの終端よりも外側に落とし込んで巻回することができる。また、マグネットワイヤーを直に巻きにくい磁極歯の付け根側に設けられた拡幅部にもコイルを整列良く巻回することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明はこの限りではない。図1は、本発明の一実施形態に係る電動機を備えた圧縮機の要部断面図であり、図2は、電動機のステータの斜視図である。
電動機10は、圧縮機の密閉シェル1の内周面に沿って配置されたステータ20と、同ステータ20の中心に回転可能に配置されたロータ30とを有し、ロータ30には冷媒圧縮部3を駆動する出力軸2が同軸的に取り付けられている。出力軸2は、一端がメインフレーム5に軸支され、その先端が冷媒圧縮部3に接続されている。出力軸2の他端は、電動機10の下部に配置されたサブフレーム4に軸支されている。
本発明において、密閉シェル1,出力軸2,冷媒圧縮部3,サブフレーム4,メインフレーム5およびロータ30は、電動機10および圧縮機を構成するに必要な基本的機能を備えていれば良く、それ以外は仕様に応じて任意に変更可能であるため、その形状や材質などの具体的な説明は省略する。
図2および図3に示すように、ステータ20は中心にロータ30が配置される円筒状の固定子鉄心40と、同固定子鉄心40の両端(図2では上下端)に取り付けられる一対の絶縁端板(インシュレータ)50,50とを有し、同固定子鉄心40の各スロット43内には図示しない絶縁シートが配置されている。この実施形態において、ステータ20はインナーロータ型ブラシレスモータの固定子である。また、絶縁シートに代えて、絶縁端板50の一部に一体に設けられたスリーブをスロット内に差し込んで絶縁してもよく、本発明においてステータ20の絶縁方法は任意である。
固定子鉄心40は複数枚の電磁鋼板を軸線方向に沿って積層したものからなり、そのヨーク40aの外周面には軸線方向に沿って切欠溝41が設けられているが、この例において、磁極歯42a,42e,42fのヨーク40aには、冷媒循環用の冷媒循環孔45が設けられている。
切欠溝41および冷媒循環孔45は、固定子鉄心40の軸方向に沿って貫通する貫通溝(貫通孔)からなり、切欠溝41および冷媒循環孔45を介して電動機10の上下に冷媒を循環させる循環孔として用いられる。
なお、切欠溝41および冷媒循環孔45の形成位置は、仕様により任意に変更可能であるが、各磁極歯42a〜42iの背面側(外周側)に設けることが好ましい。また、この例において、固定子鉄心40は電磁鋼板の積層体からなるが、これ以外に鋳造成型品や金属粉体の焼結成型品などであってもよい。
固定子鉄心40は円周方向に沿って等間隔に配置された9カ所に磁極歯42a〜42iを有し、各磁極歯42a〜42iの先端部にはロータの形状に沿って円弧状に湾曲された磁極面421が形成されている。
磁極歯42a〜42iの数は9個であるため、各磁極歯42a〜42iの間に形成されるスロット43も磁極歯42a〜42iの数と同じく9スロットであるが、磁極歯42a〜42iおよびスロット43の数(スロットコンビネーション)は仕様に応じて任意に変更可能である。
各磁極歯42a〜42iはともに同一形状であるため、以下においては磁極歯42aを例にとって説明する。磁極歯42aは、ヨーク40aの内側から中心に向かって延設された巻胴部422を有し、巻胴部422の付け根側には、切欠溝41の形成によって失われた磁路幅を補うための拡幅部423が設けられている。
各スロット43には各磁極歯42a〜42iに巻線を巻き付ける際にニードル60(図5参照)(巻線供給ノズル)が差し込まれるスロット開口部44が形成されている。スロット開口部44は、隣接する磁極面421の軸線方向に沿って形成されたスリット溝からなる。
次に、絶縁端板50,50について説明するが、絶縁端板50,50は固定子鉄心40を挟んで上下対称形状であるため、上方の絶縁端板50について説明する。
図2に示すように、絶縁端板50は合成樹脂の成型品からなり、この例において、絶縁端板50には冷凍サイクルの冷媒圧縮機用電動機として耐冷媒性が要求される場合、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPPS(ポロフェニレンサルファイド)、液晶ポリマーやフッ素樹脂などが用いられることが好ましい。
絶縁端板50は、リング状に形成されたボビン51と、固定子鉄心40の各ティース42a〜42iの端部を覆うように取り付けられる9個のティースエンド52とを備えている。ボビン51は所定高さの円筒体からなり、その外周面には巻線の渡り線を引っ掛けておくための係止部511が設けられている。
係止部511は例えばT字状やL字状、逆L字状に形成されており、各ティースに巻回された巻線の渡り線同士が互いに緩衝し合わないように異なる高さ位置に配置されている。この係止部511の形状および配置は仕様に応じて任意に変更できる。
ボビン51には各相毎に束ねられた渡り線をボビンの内側に導くためのガイドスロット512が設けられている。ガイドスロット512はボビン51の一端側(図2では上端側)から他端側に向けて切り込まれたスリット溝であり、このガイドスロット512を介して渡り線(図示しない)がボビン51の内部に引き込まれる。
ティースエンド52は、ボビン51の内周面から中心に向かって延設された巻線部521と、同巻線部521の先端側に成形され、マグネットワイヤーの抜け落ちを防止する鍔(つば)部522とを有している。ティースエンド52は固定子鉄心40の磁極歯42a〜42iの端部に沿って合致する形状に形成されている。
図4(a)に示すように、各ティースエンド52の巻線部521は、固定子鉄心40の巻胴部422の幅よりも若干幅広で、巻胴部422の上端面を覆い隠す大きさを有し、その両端にボビン51と鍔部522とがほぼ垂直に立設された断面コ字状を呈している。巻線部521およびボビン51と鍔部522との付け根部には、マグネットワイヤー70を整列良く巻くための所定曲率のR部が設けられている。
図4(a)において、巻線部521は平滑面であるが、より好ましくは、図4(b)に示すように、巻線部521の表面にマグネットワイヤーの断面形状に合わせて半円状の係止溝523を連続的に形成してもよい。これによれば、係止溝523に沿ってマグネットワイヤーが係止されることにより、マグネットワイヤーを整列させて巻回することができる。
また、別の態様としては、図4(c)に示すように、巻線部521の表面に滑り止め防止処理524を施してもよい。滑り止め防止処理としては、例えばローレット加工などの高摩擦化処理や、摩擦係数の高い材料、例えばLCP(液晶ポリマー)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などを採用してもよく、さらにその強度を上げるためにガラスなどを添加剤として加えてもよい。
絶縁端板50の磁極歯42a〜42iと向き合う端面(下端面)には、図2に示す固定子鉄心40側に設けられた係止孔46に差し込まれる図示しない係止リブが設けられており、この係止リブが係止孔46に挿入されることにより、絶縁端板50が固定子鉄心に固定される。
次に、ステータ20の製造手順について説明する。固定子鉄心40の両端には、予め絶縁端板50,50が取り付けられているものとして、まず、このステータ20を専用の図示しない巻線装置に取り付ける。巻線装置は、ステータ20が固定される支持台座(図示しない)と、マグネットワイヤー70を繰り出すニードル60(図5(a)〜図5(d)参照)とを備えている。
この例において、支持台座はθ方向(ステータ20の軸線を中心とする回転方向)に回転可能であり、時計回りの回転を+θとし、反時計回りの回転を−θとする。ニードル60は、半径方向に往復的に移動可能で、かつ、軸方向に沿って上下動可能とされている。マグネットワイヤー70は各磁極歯42a〜42iにそれぞれ巻かれるが、以下においては、磁極歯42aに巻回される場合について説明する。
図5(a)マグネットワイヤー70を巻回する前の状態を示すように、支持台座にステータ20を固定したのち、図5(b)に示すように、ニードル60の先端から繰り出されたマグネットワイヤー70の一部を絶縁端板50のボビン51に引っ掛け、ガイドスロット512からステータ20の内周側にマグネットワイヤーを引き込む。この状態を初期状態とする。
この初期状態において、巻線開始ボタンを操作することにより、巻線作業が開始される。巻線作業が開始されると、図示しない制御部は、上端側に位置するニードル60を軸方向に沿って下端側に移動させたのち、支持台座を+θ方向に磁極歯22a1つ分回転させる。次に、再びニードル70を下端から上端に持ち上げ、最後に再び支持台座を−θ方向に磁極歯22a1つ分回転させる(巻回ステップ)。
この一連の作業により、巻胴部422の外周面に沿ってマグネットワイヤー70が一巻き分巻回される。次に制御部は、ニードル60を半径方向に沿って所定ピッチ移動させたのち、上述した一連の作業工程を繰り返すことにより、図5(c)に示すように、巻胴部422に沿ってマグネットワイヤー70が整列巻きされる。
ここで、ニードル60の移動ピッチは、マグネットワイヤー70の線径の80〜90%であることが好ましい。これによれば、次に巻回されるマグネットワイヤー70が先に巻回されたマグネットワイヤー70に接触しながら巻かれることで、マグネットワイヤー70を寄せながら密に巻回することができる。また、マグネットワイヤー70の線径のバラツキを吸収することができる。
巻胴部422に設定した巻数分のマグネットワイヤー70が巻回されると、制御部はニードル60の移動方向を変えて、図5(d)に示すように、先に巻回されたマグネットワイヤー70の上にさらにマグネットワイヤー70を巻き付けてゆき、これを繰り返すことで巻胴部422には、マグネットワイヤー70が積層される。
ところで、図5(a)〜(d)に示す巻回手順では、巻胴部422の付け根にある拡幅部423にマグネットワイヤー70を均等に巻回することはできない。そこで、本発明において、制御手段は、まず、図6(a)に示すように、ニードル60を半径方向に沿って磁極歯22aの付け根を始端(マグネットワイヤー70a)として、先端に向かって移動させながら1巡目のマグネットワイヤー70を巻胴部422および拡幅部423の一部に巻回したのち、ニードル60を折り返して、2巡目のマグネットワイヤー70を巻胴部422の先端側から付け根部側に向かって最深到達位置Xまで順次巻回していく。
マグネットワイヤー70がニードル60の最深到達位置Xまで巻回されると、図6(b)に示すように、制御手段は、終端に位置するマグネットワイヤー70bの上にマグネットワイヤー70cを重ね巻きする(重ね巻きステップ)。この例において、終端とは磁極歯22aの先端から付け根側に向かって整列巻きされた最後のマグネットワイヤーをいい、重ね巻きとは、少なくとも最後のマグネットワイヤーの上方の所定位置に次のマグネットワイヤーを重ねて巻くことを言う。
マグネットワイヤー70cを重ね巻きしたのち、制御手段は支持台座を+θ回転させることにより、マグネットワイヤー70cには、一定のテンション(張力)が加えられる。これにより、そのテンションによって直上のマグネットワイヤー70cがマグネットワイヤー70bの上を滑り落ち、最深到達位置Xを乗り越えて拡幅部423に配置される(落とし込みステップ)。
同様に、図6(c)に示すように、マグネットワイヤー70bの上部にマグネットワイヤー70dを重ね巻きしたのち、テンションをかけて落とし込むことによって、マグネットワイヤー70bと70cの上にマグネットワイヤー70dが配置されることにより、2巡目のマグネットワイヤー70が巻回される。
3巡目のマグネットワイヤー70は、図6(d)に示すように、磁極歯22aの付け根側から先端側に向かってニードル60の先端が移動していくことにより、2巡目のマグネットワイヤー70の上に3巡目のマグネットワイヤー70が積層される。なお、3巡目の巻線作業においては、落とし込み作業は行われない。
図6(e)に示すように、4巡目は、磁極歯22aの先端側(ティース面側)から付け根側に向かって巻回されてゆく。ニードル60が最深到達位置Xまで巻回されると、制御手段は端部に位置するマグネットワイヤー70eの右上にマグネットワイヤー70fを重ね巻きする。
重ね巻きされたマグネットワイヤー70fにテンションがかけられると、マグネットワイヤー70fはマグネットワイヤー70eから滑り落ち、最深到達位置Xを乗り越えて拡幅部423のマグネットワイヤー70dの左上に巻き重ねられる。
さらに、図6(f)に示すように、マグネットワイヤー70eの上にさらにマグネットワイヤー70gを巻回した上にマグネットワイヤー70hをさらに重ね巻きし、テンションをかけることで、マグネットワイヤー70gがマグネットワイヤー70eとマグネットワイヤー70fとの間に落とし込まれる。以上により、4巡目の巻線が完了する。
5巡目の巻線作業は、図6(g)に示すように、磁極歯22aの付け根部側から先端側に向かって、順次巻回されるため、落とし込み作業は行われない。最後に、図6(h)に示すように、5巡目のマグネットワイヤー70の上に、6巡目のマグネットワイヤー70を先端側から付け根側に向かって巻回することで、全ての巻線作業が完了する。
これによれば、図7に示すように、固定子鉄心40側には、巻胴部422と拡幅部423に順次マグネットワイヤー70が整列して巻回されるとともに、その一部がニードル60の最深到達位置Xよりも奥に配置されることで、マグネットワイヤー70をより多く巻回でき、モータをより高出力化することができる。また、絶縁端板30側でも、マグネットワイヤー70を整列配置することで、より高効率かつ高密度に巻線を巻回することができる。
この例において、ニードル60は半径方向に往復移動可能で、軸方向に上下動可能であり、支持台座を介してステータ2が軸線を中心にθ回転可能であるが、支持台座を完全固定式とし、ニードル60を磁極歯22aに対して360°回転可能とし、ニードル60のみでマグネットワイヤー70を巻き付けてもよい。
また、この例において、電動機10は冷媒圧縮用の圧縮機(コンプレッサー)の内部に用いられる電動機を用いて説明したが、一般的な用途(例えばエアコンのファン駆動モータなど)としての電動機に本発明の電動機および巻線方法を適用してもよい。
本発明の一実施形態に係る電動機を備えた圧縮機の要部断面図。 上記電動機のステーターの斜視図。 上記電動機の固定子鉄心の平面図。 (a)絶縁端板の要部断面図,(b)絶縁端板の巻線部の変形例を示す要部断面図,(c)絶縁端板の巻線部の変形例を示す要部断面図。 (a)〜(d)ステータのマグネットワイヤーの巻回手順を説明するステップ図。 (a)〜(h)巻線の巻回順序を説明する説明図。 マグネットワイヤーを巻回した状態を示すステータの要部断面図。
1 密閉シェル
2 出力軸
3 冷媒圧縮部
4 サブフレーム
5 メインフレーム
10 電動機
20 ステータ
30 ロータ
40 固定子鉄心
41 切欠溝
42a〜42i 磁極歯
421 磁極面(ティース面)
422 巻胴部
423 拡幅部
43 スロット
44 スロット開口部
50 絶縁端板
51 ボビン
52 ティースエンド
521 巻線部
522 鍔部
60 ニードル
70 マグネットワイヤー

Claims (2)

  1. 隣り合う磁極歯の間にコイルを収納するスロットが設けられた固定子鉄心を含み、上記磁極歯の間に形成されたスロット開口部から上記スロット内にニードルを差し込み、上記ニードルからマグネットワイヤーを繰り出しながら上記各磁極歯に沿って直巻きする電動機の製造方法において、
    上記固定子鉄心は、上記各磁極歯が半径方向の中心に向かって突設されたインナーロータ型であり、上記各磁極歯は、先端に設けられる磁極面側から外径側に延びる巻胴部と、同巻胴部の付け根から外径側に向かって磁路幅が漸次広くなるように形成された拡幅部とを備え、
    上記巻胴部の付け根から上記マグネットワイヤーを巻き始め、上記磁極面側に向かって1巡目のマグネットワイヤーを上記巻胴部に巻回するステップと、
    上記磁極面側から上記付け根部側に向かって2巡目のマグネットワイヤーを巻回し、1巡目のマグネットワイヤーの上に2巡目のマグネットワイヤーを積層すると共に、上記拡幅部にも2巡目のマグネットワイヤーを巻回し、上記ニードルの最深到達位置まで2巡目のマグネットワイヤーを巻回するステップと、
    上記最深到達位置で巻回した2巡目のマグネットワイヤーの上にマグネットワイヤーを重ねて巻くことで、上記最深到達位置を乗り越えて上記拡幅部にマグネットワイヤーを落とし込むステップとを含むことを特徴とする電動機の製造方法。
  2. 上記マグネットワイヤーを整列巻きする際、隣接する上記マグネットワイヤーの一部に接触するように次の上記マグネットワイヤーを整列巻きすることを特徴とする請求項1に記載の電動機の製造方法。
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