JP2002142416A - 電動機の固定子の製造方法及び密閉型圧縮機 - Google Patents

電動機の固定子の製造方法及び密閉型圧縮機

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JP2002142416A
JP2002142416A JP2000337107A JP2000337107A JP2002142416A JP 2002142416 A JP2002142416 A JP 2002142416A JP 2000337107 A JP2000337107 A JP 2000337107A JP 2000337107 A JP2000337107 A JP 2000337107A JP 2002142416 A JP2002142416 A JP 2002142416A
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winding
stator
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electric motor
inserter
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JP2000337107A
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Yoshinari Asano
能成 浅野
Hirofumi Mizukami
裕文 水上
Akihiko Yamazaki
昭彦 山崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアコンや冷蔵庫の圧縮機等に使用される集
中巻のモータにおいて効率を向上させ、電磁音を低減さ
せることを目的とする。 【解決手段】 固定子鉄心11の回転子80に面した側
の巻線用溝の開口部からノズルを挿入して直に巻線を施
す直巻工程と、直巻工程において隣接する巻線間の空間
に、あらかじめ巻落としたコイルを前記開口部から挿入
するインサータ巻工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高効率と低騒音を
実現する集中巻電動機の固定子の製造方法に係わるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について図10及び図11を
用いて説明する。
【0003】従来の、エアコンや冷蔵庫の圧縮機等に使
用される集中巻の電動機の固定子は図11に示すよう
に、固定子60は、固定子鉄心61に設けられた6本の
ティース部62に、絶縁物(絶縁フィルム、インシュレ
ータ等:図示せず)を介して直接3相巻線63U1、6
3V1、63W1、63U2、63V2、63W2を施
してなる。
【0004】固定子鉄心61は巻線が施されているティ
ース部62と、前記ティース部62の外周部をつなぐ略
環状のヨーク部66からなる。ティース部62の先端に
は、固定子鉄心内径部に沿って周方向に突出したティー
ス突出部64を有する。
【0005】巻線は、U、V、W相の3相であり、互い
にスター結線されており、同時に3相中の2相が通電し
て駆動される120°矩形波通電である。また、印加電
圧はPWM制御によって変化させられる。
【0006】また、図10に示すように、回転子80
は、固定子の内側に、固定子と同心円状に、回転自在に
保持されている。回転子80は、回転子鉄心81に永久
磁石埋設用孔82を有し、永久磁石埋設用孔82には、
永久磁石83が埋設されている。回転子鉄心の両端には
端版が取り付き、リベット用孔84にリベットを通し、
リベットでかしめてなる。また、軸孔85には軸が入
る。
【0007】固定子鉄心61の外周には、切り欠き67
を有する。これは、固定子60がコンプレッサーのシェ
ル(図示せず)に焼きばめ圧入された時、コンプレッサ
ーのシェルと固定子鉄心61との間に貫通孔を有するこ
とになり、冷媒の通路となる。
【0008】上記のような電動機の固定子の製造方法
は、通常、固定子鉄心61に設けられた6本のティース
部62に、絶縁を施した後、固定子鉄心の内周側の、巻
線用溝の開口部からノズルを挿入し、前記ノズル70を
ティース部62の回りで旋回させることにより巻線を施
す。その後、巻線の端末を必要に応じて結線してなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記製造方法によれ
ば、巻線後、隣接するティースの巻線の間にノズルが移
動できるだけのスペースがあいてしまう。このスペース
は、巻回された巻線が自由に振動できるための空間とな
り、スロット内部にほぼ一杯に巻線が挿入された分布巻
のインサータ巻線方式に比べ、スロット占積率が低下
し、効率が低下する。また、巻線の振動が大きくなる傾
向があるため、運転時の振動及び騒音が増大する傾向に
あった。
【0010】一方、分布巻のように、あらかじめ仮枠に
コイルを巻落としておいて、スロットに挿入する方法を
採用した場合、ティース突出部は、ティース部より幅が
広いため、ティース突出部に合わせて巻落とす必要が有
り、コイル周長が大きくなる傾向があり、使用するコイ
ル材の量が増加し、また、巻先端が大きくなる傾向があ
った。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、集中巻の電動機の固定子の製造方法にお
いて、固定子鉄心の回転子に面した側の巻線用溝の開口
部からノズルを挿入して直に巻線を施す直巻工程と、直
巻工程において隣接する巻線間の空間に、あらかじめ巻
落としたコイルを前記開口部から挿入するインサータ巻
工程とからなることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本願請求項1に記載の発明は、複
数のティース部を有し、隣接するティース部の間に巻線
用溝(スロット)が設けられた固定子鉄心の、前記ティ
ース部に直接集中巻線をほどこしてなる電動機の固定子
の製造方法において、前記固定子鉄心の回転子に面した
側の巻線用溝に巻線を施す直巻工程と、あらかじめ巻落
としたコイルを前記開口部から挿入するインサータ巻工
程とからなる、電動機の固定子の製造方法であって、ス
ロット占積率を向上させることにより高効率化を実現で
き、また、巻線の振動を抑えることができる。
【0013】本願請求項2に記載の発明は、直巻工程の
後に、巻線用溝内に巻回された巻線を所定の空間内に収
まるように、巻線用溝内部にて整形する工程を有する、
請求項1記載の電動機の固定子の製造方法であって、ス
ロット占積率を向上させることにより高効率化を実現で
き、インサータ巻工法によるコイルの収納スペースを安
定して確保することが可能である。
【0014】本願請求項3に記載の発明は、直巻工程に
おける巻線端部と、インサータ巻工程における巻線端部
との接続を、インサータ巻工程の後に行う、請求項1ま
たは請求項2記載の電動機の固定子の製造方法であっ
て、接続部の信頼性を確保することができる。
【0015】本願請求項4に記載の発明は、直巻工程に
おける巻線端部の一方または両方、ならびに、インサー
タ巻工程における巻線端部の一方または両方を、固定子
鉄心の軸方向端部と巻線とを絶縁するインシュレータに
設けられた端子箱に預け、インサータ巻工程の後に接続
を行う、請求項3記載の電動機の固定子の製造方法であ
って、巻線端部の扱いが容易であり、接続部の巻線長を
最短にすることができる。
【0016】本願請求項5に記載の発明は、インサータ
巻工程におけるコイルのうち、電源供給側端子に接続さ
れる部分は、インサータ巻工程の前に、直接電源供給側
端子に接続するための端子を設けられた、請求項1から
請求項4のいずれか1項に記載の電動機の固定子の製造
方法であって、結線の工数が削減でき、生産性が向上す
る。
【0017】本願請求項6に記載の発明は、インサータ
巻工程の後、インサータ巻工程にて挿入されたコイルの
端部を引っ張り、巻線の軸方向端部の弛みをなくす工程
を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載
の電動機の固定子の製造方法であって、巻線端を小さく
でき、巻線抵抗を低減することにより高効率化が実現で
きる。
【0018】本願請求項7に記載の発明は、直巻工程に
て巻かれる巻線の断面積より、インサータ巻工程にて巻
かれる巻線の断面積が大きい、請求項1から請求項6の
いずれかに記載の電動機の固定子の製造方法であって、
インサータ巻工程における巻線とリード線の共用化が可
能であり、生産性が向上する。
【0019】本願請求項8に記載の発明は、インサータ
巻工程にて挿入されたコイルが絶縁チューブで覆われて
いる、請求項1から請求項7のいずれかに記載の電動機
の固定子の製造方法であって、隣接する相間の絶縁の信
頼性を向上させることができる。
【0020】本願請求項9に記載の発明は、絶縁チュー
ブの材質が熱可塑性である、請求項8記載の電動機の固
定子の製造方法であって、柔軟性が高く、巻線時にスト
レスに対する耐力が向上する。
【0021】本願請求項10に記載の発明は、絶縁チュ
ーブの材質がPBTまたはPETまたはフッ素樹脂であ
る、請求項8記載の電動機の固定子の製造方法であっ
て、冷媒に対して信頼性が高く、特に密閉型圧縮機用と
して好適である。
【0022】本願請求項11に記載の発明は、絶縁チュ
ーブの材質が熱収縮チューブである、請求項10記載の
電動機の固定子の製造方法であって、、巻線の仕上外径
を小さくすることができ、占積率が向上する。
【0023】本願請求項12に記載の発明は、インサー
タ巻工程にて挿入されたコイルが平角線である、請求項
1から請求項7のいずれか1項に記載の電動機の固定子
の製造方法であって、スロット占積率をさらに向上させ
ることができるとともに、巻線の剛性を高くすることが
でき、振動及び騒音を低減できる。
【0024】本願請求項13に記載の発明は、直巻工程
における巻線端部と、インサータ巻工程における巻線端
部とを直列接続とし、かつ、各相結線をスター結線とし
たことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか
1項に記載の電動機の固定子の製造方法であって、効率
が良く、非通電相における誘起電圧検出によりセンサレ
ス駆動が可能である。
【0025】本願請求項14に記載の発明は、請求項1
から請求項12のいずれか1項に記載の電動機の固定子
の製造方法により製造された電動機の固定子を搭載した
密閉型圧縮機であって、信頼性が高く、効率が高く、振
動及び騒音の小さい密閉型圧縮機を提供する。
【0026】本願請求項15に記載の発明は、冷媒とし
てHFCを使用した請求項14記載の密閉型圧縮機であ
って、信頼性が高く、効率が高く、振動及び騒音の小さ
い密閉型圧縮機を提供する。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施の形態について図1、図
2、図3を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の電動機の固定子の製造方
法により製造された電動機を搭載した密閉型圧縮機の断
面図である。
【0029】図2は、本発明の電動機の固定子の製造方
法における、固定子鉄心にインシュレータを被せた状態
を示す平面図である。
【0030】図3は、本発明の電動機の固定子の製造方
法における、直巻工程後の状態を示す断面図である。
【0031】図4は、本発明の電動機の固定子の製造方
法における、直巻工程の後に巻線を成形する工程を示す
断面図である。
【0032】図5は、本発明の電動機の固定子の製造方
法における、インサータ巻工程後の状態を示す断面図で
ある。
【0033】図6は、本発明の電動機の固定子の製造方
法における、結線工程を示す部分拡大斜視図である。
【0034】図7は、本発明の電動機の固定子の製造方
法における、結線状態を示す模式図である。
【0035】図1に示すように、エアコンや冷蔵庫の圧
縮機等に使用される集中巻のモータは固定子10と回転
子80からなり、固定子10は固定子鉄心11に設けら
れた6本のティース部12に、インシュレータ21(図
2以外では省略)を介して直接3相巻線13U1、13
V1、13W1、13U2、13V2、13W2を施し
てなる。
【0036】固定子鉄心11は巻線が施されているティ
ース部12と、回転子外周に面し、前記ティース部12
の先端に、通常幅広に配置されたティース突出部15
と、前記各ティース部14間を連結する略環状のヨーク
部16からなる。
【0037】回転子80については、従来のモータと同
様であるので、説明は省略する。
【0038】固定子鉄心11の外周には、切り欠き17
を有する。これは、固定子10がコンプレッサーのシェ
ル90に焼きばめ圧入された時、コンプレッサーのシェ
ル90と固定子鉄心11との間に貫通孔を有することに
なり、冷媒の通路となる。
【0039】次に、本電動機の固定子の製造法について
説明する。
【0040】まず、図2に示すように、固定子鉄心11
の軸方向両端に、絶縁性を有するインシュレータ21を
被せる。インシュレータ21は、固定子鉄心11と巻線
とを絶縁するものであり、巻線用溝内部を絶縁するフィ
ルムとともに、または、巻線用溝内部の絶縁部も一体と
してインシュレータとして成形することにより、電気的
絶縁を確保する。
【0041】インシュレータ21には、端子箱22が一
体として成形されている。
【0042】次に、図3に示すように、巻線用溝の開口
部23からノズル24を挿入して、ティース部12に巻
線を施す。本工程を直巻工程と呼ぶ。直巻工程の時、巻
線13u1n、13v1n、13w1n、13u2n、
13v2n、13w2nは、ノズル24のスペースをあ
けて巻回せねばならず、ノズル24が巻線に触れて傷つ
き絶縁が破壊されることがないよう、十分な空間が必要
であった。これにより、占積率には限界がある。ノズル
巻工程における巻線は、ノズル24が移動するスペース
を十分にあけた状態で終了する。ここで、同相の巻線
(例えば13u1nと13u2n)は、その間において
切断することなく、連続で巻線するとよい。また、各相
の巻線端部は、端子箱22に預けておくとよい。
【0043】ノズル巻工程の後、図4に示すように、巻
線用溝の空間にコイル成形治具25を用いて、ノズル巻
工程にて巻回された巻線を一定の寸法に収まるように成
形する。これにより、次のインサータ巻工程にてコイル
が安定した量挿入できるようになるが、場合によって
は、成形はしなくてもよい。
【0044】次に、図5のように、ノズル巻工程により
巻回された巻線よりも大きい断面積をもつ巻線を、あら
かじめ仮枠に巻落としてコイルを形成し、コイルを巻線
用溝の開口部から挿入し、巻線13u1i、13v1
i、13w1i、13u2i、13v2i、13w2i
を形成する。この巻線13u1i、13v1i、13w
1i、13u2i、13v2i、13w2iは、複数の
細い素線を束ねてなるものであってもよく、外周を絶縁
チューブで覆われていてもよい。このとき、隣接する相
の間の絶縁が確保でき、好適である。ここで絶縁チュー
ブの材質は、熱可塑性であると、柔軟性が高く、巻線時
のストレスに対する耐力が向上し、好適である。また、
絶縁チューブの材質は、PBT、PETまたはフッ素樹
脂であると、冷媒に対して反応性が低く、信頼性が向上
するので好適である。さらに、熱収縮チューブを用いる
と、巻線の仕上外径を小さくすることができ、巻線の占
積率が向上するため、モータ効率が向上する。
【0045】また、この巻線のうち、電源供給側端子に
接続される方13u1i、13v1i、13w1の片端
は、あらかじめ、直接電源供給側端子に接続されるよう
な状態にしておくと、結線の工数が削減できる。例え
ば、クラスタにそのまま挿入できる旗型端子等である。
また、中性・接続される側の巻線13u2i、13v2
i、13w2iの片端は、あらかじめ中性・接続がされ
ているか、または、端子箱に預けて、巻線端部を剥離で
きるような専用の切り込みを設けられた端子を端子箱に
挿入することにより接続するとよい。
【0046】また、巻線13u1i、13v1i、13
w1i、13u2i、13v2i、13w2iの反対側
の端部は、インシュレータ21に設けられた端子箱22
に預けておく。
【0047】図6に示すように、インサータ巻工程が終
了すると、それぞれの巻線の端部を、巻線端部を剥離で
きるような専用の切り込みを設けられた端子26を端子
箱に挿入することにより接続する。このとき、インサー
タ巻工程における巻数が少ない時(通常3回以下)に
は、インサータ巻工程の後に、巻線の両端を引っ張り、
コイルの緩みを取るとよい。もし、巻線の両端を引っ張
り、コイルの緩みを取ることが不可能である場合、巻線
の軸方向両端部が緩むが、これは、直巻工程において巻
回した巻線の軸方向両端部とともに、縛り糸などで縛り
固定すればよい。また、直巻工法における巻線が、ティ
ース突出部の端部まで巻回されていれば、インサータ巻
工程において挿入されるコイルは、挿入後、あまり緩ま
ない。
【0048】ここで、直巻工程により巻回された巻線
と、インサータ巻工程により巻回された巻線との結線
を、インサータ巻工程の後に行うのは、インサータ巻工
程の途中に、インサータ巻工程における巻線と巻線端部
の接続部に力がかかって接続が破壊される危険性を防ぐ
ものである。
【0049】これらの巻線は、例えば、図7のように結
線する。直巻工程における巻線と、インサータ巻工程に
おける巻線との配置は任意であるが、できるだけ、結線
の工数が少なくなるように配置するとよい。
【0050】なお、インサータ巻工程における巻線33
u1i、33v1i、33w1i、33u2i、33v
2i、33w3iを、図8に示すように、平角巻線を用
いてもよい。このとき、巻落とし時に、巻線が捩じれな
いよう、整列状態に巻く必要がある。巻落としの仮枠を
回して巻線すると好適である。
【0051】結線は、図9に示すように、極並列として
もよい。
【0052】なお、巻線の材質は、抵抗率や生産性の関
係から、銅が最適であるが、特に、巻線の重量を低減す
る必要のあるような用途においては、アルミ等の軽量金
属でもよい。
【0053】上記のような電動機の固定子の製造方法に
よれば、巻線用溝内部に多くの巻線を巻回することがで
き、占積率が向上し、銅損が低減することにより、効率
が向上する。また、巻線の軸方向両端部の嵩も小さくで
きるため、固定子の大きさも小さくなり、使用する巻線
材量も低減することができる。一方、巻線用溝には、ほ
ぼ隙間なく巻線材が入っていることになるため、固定子
の剛性が向上し、特に、キャリア周波数や相切替等を原
因とし、固定子鉄心が円環振動(楕円振動が代表的)を
する場合、固有振動数が高周波域にシフトし、振動・騒
音が低減される。
【0054】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本願
請求項1に記載の発明によれば、スロット占積率を向上
させることにより高効率化を実現でき、また、巻線の振
動を抑えることができる。
【0055】本願請求項2に記載の発明によれば、スロ
ット占積率を向上させることにより高効率化を実現で
き、インサータ巻工法によるコイルの収納スペースを安
定して確保することが可能である。
【0056】本願請求項3に記載の発明によれば、接続
部の信頼性を確保することができる。
【0057】本願請求項4に記載の発明によれば、巻線
端部の扱いが容易であり、接続部の巻線長を最短にする
ことができる。
【0058】本願請求項5に記載の発明によれば、結線
の工数が削減でき、生産性が向上する。
【0059】本願請求項6に記載の発明によれば、巻線
端を小さくでき、巻線抵抗を低減することにより高効率
化が実現できる。
【0060】本願請求項7に記載の発明によれば、イン
サータ巻工程における巻線とリード線の共用化が可能で
あり、生産性が向上する。
【0061】本願請求項8に記載の発明によれば、隣接
する相間の絶縁の信頼性を向上させることができる。
【0062】本願請求項9に記載の発明によれば、柔軟
性が高く、巻線時にストレスに対する耐力が向上する。
【0063】本願請求項10に記載の発明によれば、冷
媒に対して信頼性が高く、特に密閉型圧縮機用として好
適である。
【0064】本願請求項11に記載の発明によれば、巻
線の仕上外径を小さくすることができ、占積率が向上す
る。
【0065】本願請求項12に記載の発明によれば、ス
ロット占積率をさらに向上させることができるととも
に、巻線の剛性を高くすることができ、振動及び騒音を
低減できる。
【0066】本願請求項13に記載の発明によれば、効
率が良く、非通電相における誘起電圧検出によりセンサ
レス駆動が可能である。
【0067】本願請求項14に記載の発明によれば、信
頼性が高く、効率が高く、振動及び騒音の小さい密閉型
圧縮機を提供する。
【0068】本願請求項15に記載の発明によれば、信
頼性が高く、効率が高く、振動及び騒音の小さい密閉型
圧縮機を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機の固定子の製造方法により製造
された電動機を搭載した密閉型圧縮機の断面図
【図2】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
固定子鉄心にインシュレータを被せた状態を示す平面図
【図3】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
直巻工程後の状態を示す断面図
【図4】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
直巻工程の後に巻線を成形する工程を示す断面図
【図5】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
インサータ巻工程後の状態を示す断面図
【図6】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
結線工程を示す部分拡大斜視図
【図7】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
結線状態を示す模式図
【図8】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
他の、インサータ巻工程後の状態を示す断面図
【図9】本発明の電動機の固定子の製造方法における、
他の結線状態を示す模式図
【図10】従来の電動機の固定子の製造方法により製造
された電動機の断面図
【図11】従来の電動機の固定子の製造方法を示す断面
【符号の説明】
12 ティース部 13u1n、13v1n、13w1n、13u2n、1
3v2n、13w3n直巻工程による巻線 13u1i、13v1i、13w1i、13u2i、1
3v2i、13w3iノズル巻工程による巻線 15 ティース突出部 24 ノズル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/14 H02K 7/14 B 5H615 15/04 15/04 E 15/095 15/095 15/10 15/10 29/00 29/00 Z (72)発明者 山崎 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA01 AB01 AC03 BA00 BB00 CF06 5H002 AA04 AA07 AA09 5H019 AA04 AA06 AA10 BB01 DD09 5H604 AA08 BB01 BB14 BB17 CC01 CC05 DB26 PB02 PB03 QB03 5H607 AA04 BB01 BB09 BB14 CC01 CC05 CC07 DD01 DD08 DD16 FF06 HH01 5H615 AA01 BB01 BB14 PP01 PP08 PP10 PP13 PP14 PP15 QQ02 QQ12 QQ19 QQ20 RR01 RR02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のティース部を有し、隣接するティ
    ース部の間に巻線用溝(スロット)が設けられた固定子
    鉄心の、前記ティース部に直接集中巻線をほどこしてな
    る電動機の固定子の製造方法において、前記固定子鉄心
    の回転子に面した側の巻線用溝に巻線を施す直巻工程
    と、あらかじめ巻落としたコイルを前記開口部から挿入
    するインサータ巻工程とからなる、電動機の固定子の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 直巻工程の後に、巻線用溝内に巻回され
    た巻線を所定の空間内に収まるように、巻線用溝内部に
    て整形する工程を有する、請求項1記載の電動機の固定
    子の製造方法。
  3. 【請求項3】 直巻工程における巻線端部と、インサー
    タ巻工程における巻線端部との接続を、インサータ巻工
    程の後に行う、請求項1または請求項2記載の電動機の
    固定子の製造方法。
  4. 【請求項4】 直巻工程における巻線端部の一方または
    両方、ならびに、インサータ巻工程における巻線端部の
    一方または両方を、固定子鉄心の軸方向端部と巻線とを
    絶縁するインシュレータに設けられた端子箱に預け、イ
    ンサータ巻工程の後に接続を行う、請求項3記載の電動
    機の固定子の製造方法。
  5. 【請求項5】 インサータ巻工程におけるコイルのう
    ち、電源供給側端子に接続される部分は、インサータ巻
    工程の前に、直接電源供給側端子に接続するための端子
    を設けられた、請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載の電動機の固定子の製造方法。
  6. 【請求項6】 インサータ巻工程の後、インサータ巻工
    程にて挿入されたコイルの端部を引っ張り、巻線の軸方
    向端部の弛みをなくす工程を有する、請求項1から請求
    項5のいずれか1項に記載の電動機の固定子の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 直巻工程にて巻かれる巻線の断面積よ
    り、インサータ巻工程にて巻かれる巻線の断面積が大き
    い、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電動
    機の固定子の製造方法。
  8. 【請求項8】 インサータ巻工程にて挿入されたコイル
    が絶縁チューブで覆われている、請求項1から請求項7
    のいずれか1項に記載の電動機の固定子の製造方法。
  9. 【請求項9】 絶縁チューブの材質が熱可塑性である、
    請求項8記載の電動機の固定子の製造方法。
  10. 【請求項10】 絶縁チューブの材質がPBTまたはP
    ETまたはフッ素樹脂である、請求項8記載の電動機の
    固定子の製造方法。
  11. 【請求項11】 絶縁チューブの材質が熱収縮チューブ
    である、請求項10記載の電動機の固定子の製造方法。
  12. 【請求項12】 インサータ巻工程にて挿入されたコイ
    ルが平角線である、請求項1から請求項7のいずれか1
    項に記載の電動機の固定子の製造方法。
  13. 【請求項13】 直巻工程における巻線端部と、インサ
    ータ巻工程における巻線端部とを直列接続とし、かつ、
    各相結線をスター結線としたことを特徴とする請求項1
    から請求項12のいずれか1項に記載の電動機の固定子
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項12のいずれか1
    項に記載の電動機の固定子の製造方法により製造された
    電動機の固定子を搭載した密閉型圧縮機。
  15. 【請求項15】 冷媒としてHFCを使用した請求項1
    4記載の密閉型圧縮機。
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