JP2001314055A - 固定子、電動機及び圧縮機用電動機 - Google Patents

固定子、電動機及び圧縮機用電動機

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JP2001314055A JP2000127933A JP2000127933A JP2001314055A JP 2001314055 A JP2001314055 A JP 2001314055A JP 2000127933 A JP2000127933 A JP 2000127933A JP 2000127933 A JP2000127933 A JP 2000127933A JP 2001314055 A JP2001314055 A JP 2001314055A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線機の構成の簡易化を図ると共に、巻線の
始端部と中間部又は終端部との確実な絶縁を図ることの
でき、さらに、線径の異なる導線でもその収容及び確実
な保持を可能にする固定子、電動機及び圧縮機用電動機
を提供する。 【解決手段】 筒状の継鉄部の内面から径方向内側に複
数の磁極歯が突出する固定子鉄心と、磁極歯を含む固定
子鉄心の軸方向端部に設けられ、外側端面に巻線収容溝
が形成された絶縁部材と、絶縁部材を介して磁極歯に卷
装され、端末が巻線収容溝に収容されてなる巻線とを備
えた固定子において、巻線の巻始め及び巻終わりにそれ
ぞれ対応させて巻線収容溝の全てを固定子鉄心の軸心を
中心とする同一円周上に分散配置すると共に、中心から
径方向外側に向けて形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子に永久磁石
を用いる電動機の固定子、この固定子を用いた電動機、
及び圧縮機の駆動に好適な圧縮機用電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】図22に示すように、空気調和機等に搭
載される圧縮機1に組み込まれる電動機1aは、回転軸
2に一体的に取付けられる回転子3と、この回転子3と
は狭小な間隙をもってその周囲に配置される固定子4と
で構成されている。図23はこの固定子4の軸方向端面
を示した平面図である。同図において、固定子鉄心5は
筒状の継鉄部の内面を周方向に6等分した位置からそれ
ぞれ径方向内側に突出する合計6個の磁極歯を備えてい
る。これらの磁極歯を含む固定子鉄心5の軸方向端部に
枠状の絶縁部材6が設けられている。この絶縁部材6の
周方向の2箇所に、それぞれ3連の巻線端末受け部7
a,7b,7c及び7d,7e,7fが形成されてい
る。これらの巻線端末受け部7a〜7fは全て同一に形
成され、例えば、巻線端末受け部7aは、図24
(a),(b),(c)にその平面図及び断面図を示し
たように、径方向の巻線収容溝8と、この巻線収容溝8
の途中に形成された端子装着孔9とを備えている。
【0003】一方、固定子鉄心の各磁極歯には絶縁部材
6を介して巻線10a〜10fが卷装され、巻線10a
の巻始めの端末が巻線端末受け部7aの巻線収容溝8に
収容され、巻線10bの巻終わりの端末が巻線端末受け
部7bの巻線収容溝8に収容され、巻線10cの巻始め
の端末が巻線端末受け部7cの巻線収容溝8に収容され
ている。同様に、巻線10dの巻終わりの端末が巻線端
末受け部7dの巻線収容溝8に収容され、巻線10eの
巻始めの端末が巻線端末受け部7eの巻線収容溝8に収
容され、巻線10fの巻終わりの端末が巻線端末受け部
7fの巻線収容溝8に収容されている。
【0004】なお、巻線10aの巻終わりの端末は図示
したとは反対側の端面にて巻線10dの巻始めの端末に
接続され、巻線10eの巻終わりの端末は図示したとは
反対側の端面にて巻線10bの巻始めの端末に接続さ
れ、巻線10cの巻終わりの端末は図示したとは反対側
の端面にて巻線10fの巻始めの端末に接続されてい
る。ここで、端子装着孔9にはそれぞれ図示を省略した
U字状の溝を有する圧接形の接続端子が装着され、これ
らの接続端子を介して、巻線10a,10e及び10c
の各巻始めの端末が三相電源に接続する口出線に接続さ
れ、巻線10b,10f,10dの各巻終わりの端末が
中性点として共通接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の固定子
4においては、巻線端末受け部7aは巻線10aの巻始
めの位置から略1/4周離れ、巻線端末受け部7fもま
た巻線10fの巻終わりの位置から略1/4周離れてい
る。また、巻線端末受け部7cは巻線10cの巻始めの
位置から略1/8周離れ、巻線端末受け部7dもまた巻
線10dの巻終わりの位置から略1/8周離れている。
このため、磁極歯に巻線を施すに当たり絶縁部材6の枠
形の外周縁に沿って這わせる必要があり、これに応じて
巻線機の構成が複雑になると同時に、線の引き回しに時
間を要するという解決すべき課題があった。
【0006】また、巻線端末受け部7eのように、巻線
収容溝8から絶縁部材6の内周面に引き込み、直近の磁
極歯に巻線を施すとこの巻線の中間部又は終端部が絶縁
部材6の内周面に引き込まれた巻線の始端部と接触し、
絶縁不良を起こす虞れがあった。
【0007】さらに、巻線収容溝8の幅の等しい絶縁部
材6に、線径の異なる導線を用いた場合、導線が納まら
なかったり、脱落したりする虞れもあった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は巻線機の構成の簡易化を図るこ
とが可能な固定子、電動機及び圧縮機用電動機を提供す
るにある。
【0009】他の目的は、巻線の始端部と中間部又は終
端部との確実な絶縁を図ることのできる固定子、電動機
及び圧縮機用電動機を提供するにある。
【0010】さらに、他の目的はある程度、線径の異な
る導線でもその収容及び確実な保持を可能にする固定
子、電動機及び圧縮機用電動機を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
筒状の継鉄部の内面から径方向内側に複数の磁極歯が突
出する固定子鉄心と、磁極歯を含む固定子鉄心の軸方向
端部に設けられ、外側端面に巻線収容溝が形成された絶
縁部材と、絶縁部材を介して磁極歯に卷装され、端末が
巻線収容溝に収容されてなる巻線とを備えた固定子にお
いて、巻線の巻始め及び巻終わりにそれぞれ対応させて
巻線収容溝の全てを固定子鉄心の軸心を中心とする同一
円周上に分散配置すると共に、中心から径方向外側に向
けて形成したことを特徴とする。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
固定子において、同時巻線を行うノズル数で円周を等分
した位置に、巻線の巻始めの端末を収容する巻線収容溝
を形成すると共に、巻線の巻終わりの端末を収容する巻
線収容溝を形成したことを特徴とする。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の固定子において、巻線の巻始めの端末を収容する
巻線収容溝を、継鉄部から突出する磁極歯の基部の一方
の角部の近傍に設けたことを特徴とする。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれか1項に記載の固定子において、巻線の巻終わり
の端末を収容する巻線収容溝を、磁極歯に巻終わる巻線
の周方向の一方の外径端の近傍に形成したことを特徴と
する。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
いずれか1項に記載の固定子において、巻線の巻始めの
端末を収容する巻線収容溝が形成される部位の絶縁部材
の内周面に、巻線収容溝の両側からそれぞれ径方向内側
に突出し軸方向内側に伸長する突出部を設けたことを特
徴とする。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
固定子において、巻線の巻始めの端末部は、巻線収容溝
から径方向内側に引き込まれる部位が一対の突出部間に
略直角に折り曲げられたことを特徴とする。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の
いずれか1項に記載の固定子において、巻線収容溝の内
側面に、巻線の端末を溝の底部に保持する弾力性の突起
を設けたことを特徴とする。
【0018】請求項8に係る発明は、筒状の継鉄部の内
面から径方向内側に複数の磁極歯が突出する固定子鉄
心、磁極歯を含む固定子鉄心の軸方向端部に設けられ、
外側端面に径方向の巻線収容溝が形成されると共に、巻
線収容溝の途中に端子装着孔が形成された絶縁部材、絶
縁部材を介して磁極歯に卷装され、端末が巻線収容溝に
収容されてなる巻線、及び端子装着孔に装着されて巻線
の端末が接続されると共に、U字状の溝を有する自由端
部が軸方向に突出する導電性の接続部材を有する固定子
と、固定子の端面に装着されると共に、装着側端面に形
成された周方向溝に複数の巻線に電流を供給するための
複数の口出線が収容され、これらの口出線を接続部材の
U字状の溝に圧入して電気的に接続する端子板とを備え
た電動機において、端子板に形成される周方向溝のう
ち、口出線が終端する側は、他とは独立に外周面に開放
端を持つように延伸して形成されたことを特徴とする。
【0019】請求項9に係る発明は、請求項8に記載の
電動機において、端子板は、口出線が終端する部位の外
周面にそれぞれ局部的に突出する突起部を備え、この突
起部の周方向の側部に周方向溝の開放端を位置させたこ
とを特徴とする。
【0020】請求項10に係る発明は、請求項8又は9
に記載の電動機において、開放端の近傍の周方向溝の内
側面に、口出線の終端部を溝の底部に保持する弾力性の
突起を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項11に係る発明は、筒状の継鉄部の
内面から径方向内側に複数の磁極歯が突出する固定子鉄
心、磁極歯を含む固定子鉄心の軸方向端部に設けられ、
外側端面に径方向の巻線収容溝が形成されると共に、巻
線収容溝の途中に端子装着孔が形成された絶縁部材、絶
縁部材を介して磁極歯に卷装され、端末が巻線収容溝に
収容されてなる巻線、及び端子装着孔に装着されて巻線
の端末が接続されると共に、U字状の溝を有する自由端
部が軸方向に突出する導電性の接続部材を有する固定子
と、固定子の端面に装着されると共に、装着側端面に形
成された周方向溝に複数の巻線に電流を供給するための
複数の口出線が収容され、これらの口出線を接続部材の
U字状の溝に圧入して電気的に接続する端子板とを備え
た圧縮機用電動機において、隣接する巻線の隙間に対応
する端子板の内周部に、少なくとも隙間よりも幅が広
く、かつ、径方向外側に拡がった凹状部を設けたことを
特徴とする。
【0022】請求項12に係る発明は、請求項11に記
載の圧縮機用電動機において、凹状部は、隣接する巻線
間にスペーサの挿入を可能にする大きさであることを特
徴とする。
【0023】請求項13に係る発明は、筒状の継鉄部の
内面から径方向内側に複数の磁極歯が突出する固定子鉄
心、磁極歯を含む固定子鉄心の軸方向端部に設けられ、
外側端面に径方向の巻線収容溝が形成されると共に、巻
線収容溝の途中に端子装着孔が形成された絶縁部材、絶
縁部材を介して磁極歯に卷装され、端末が巻線収容溝に
収容されてなる巻線、及び端子装着孔に装着されて巻線
の端末が接続されると共に、U字状の溝を有する自由端
部が軸方向に突出する導電性の接続部材を有する固定子
と、固定子の端面に装着されると共に、装着側端面に形
成された周方向溝に複数の巻線に電流を供給するための
複数の口出線が収容され、これらの口出線を接続部材の
U字状の溝に圧入して電気的に接続する端子板とを備え
た圧縮機用電動機において、巻線の巻始め及び巻終わり
にそれぞれ対応させて巻線収容溝及び端子装着孔を固定
子鉄心の軸心を中心とする同一円周上に分散配置すると
共に、巻線収容溝を中心から径方向外側に向けて形成
し、端子板に形成される周方向溝のうち、口出線が終端
する側は、他とは独立に外周面に開放端を持つように延
伸して形成し、隣接する巻線の隙間に対応する端子板の
内周部に、隣接する巻線間にスペーサを挿入することが
可能な凹状溝を設けたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る固定子の一実施形態の構成を示す軸方向端の平面図で
ある。図中、従来装置を示す図23と同一の符号を付し
たものはそれぞれ同一の要素を示している。ここで、固
定子4Aは固定子鉄心5の筒状の継鉄部の内面に6個の
磁極歯が突出して形成され、この磁極歯を含む固定子鉄
心5の軸方向端面に絶縁部材6が設けられている。これ
らの磁極歯にはそれぞれ巻線10a〜10fが巻装され
ている。そして、絶縁部材6には、巻線10a〜10f
に対応してそれぞれの近傍に巻線端末受け部7a〜7f
が設けられている。
【0025】これらの巻線端末受け部7a〜7fのう
ち、巻線端末受け部7a,7c,7eは固定子鉄心5の
中心からみて周方向を3等分した位置に設けられ、巻線
端末受け部7b,7d,7fもまた固定子鉄心5の中心
からみて周方向を3等分した位置に設けられている。こ
れは図示を省略した巻線機が周方向を3等分した位置に
それぞれ巻線ノズルを有し、これらの巻線ノズルを駆動
して、最初に巻線10a,10c,10eを巻装し、次
に巻線ノズルを周方向に180度回転させて巻線10
d,10f,10bを巻装することを前提として、巻線
端末受け部7a〜7fを配置したものである。また、巻
線収容溝を全て中心から径方向外側に向けて形成するこ
とにより、各巻線の端末は放射状に収容されることにな
る。
【0026】図2は巻線10a〜10fの巻始め及び巻
終わりに関連付けて、巻線端末受け部7a〜7fの詳細
な配置を示した部分拡大平面図であり、特に、巻始めの
端末を収容する巻線端末受け部7eと、巻終わりの端末
を収容する巻線端末受け部7dとを示している。ここ
で、固定子鉄心5は、前述したように、筒状の継鉄部5
aの内側に磁極歯5bが突出して形成され、絶縁部材6
の磁極歯5bにそれぞれ被せられる部分は破線で示した
外形形状を有している。巻線10e,10dは磁極歯5
bに絶縁部材6を介して巻装されるが、このとき、周方
向に重ねて巻かれるために巻始めの位置は磁極歯5bの
基部と継鉄部5aとの角部となり、巻終わりの位置は磁
極歯5bから巻線の厚み分だけ周方向に離れた位置、す
なわち、巻線の外径端となる。そこで、この実施形態は
巻線の巻始めの端末を収容する巻線端末受け部7eを継
鉄部5aから突出する磁極歯5bの一方の角部の近傍に
設け、巻終わりの端末を収容する巻線端末受け部7dを
磁極歯5bに巻終わる巻線の周方向の一方の外径端の近
傍に設けている。
【0027】このように、巻線10a〜10fの巻始め
及び巻終わりにそれぞれ対応させて巻線端末受け部7a
〜7fを固定子鉄心5の軸心を中心とする同一円周上に
分散配置すると共に、巻線収容溝を中心から径方向外側
に向けて形成することによって、複数のノズルを有する
巻線機の構成を簡易化することができる。
【0028】図3はそれぞれ同一に形成される巻線の巻
初めの端末に対応する巻線端末受け部7a,7c,7e
のうち、特に、巻線端末受け部7aの詳細な構成を示し
たもので、(a)は巻線10aの端末を収容した平面
図、(b)は巻線10aの端末を除去して一点鎖線で示
したA−A矢視断面図である。この巻線端末受け部7a
は巻線収容溝8の径方向の途中に矩形の端子装着孔9が
溝の両側に跨がって形成されている。巻線10aの端末
11aはその末端が巻線端末受け部7aの外周面から突
出し、巻線収容溝8を通して巻線端末受け部7aの内周
側に引き込まれた部分は内周面に沿って軸方向内側に折
り曲げられて巻装される。この内周面に沿って折り曲げ
られた部分の両側にはそれぞれ径方向内側に突出し、軸
方向内側に伸長する突出部12が設けられている。この
突出部12の高さは巻線10aの線径よりも高くなって
いることが好ましいが、線径と同程度であっても、ある
いは線径よりも僅かに低くとも絶縁性能を向上させるこ
とができる。
【0029】この絶縁性能の向上について、図4
(a),(b),(c)を参照して説明する。すなわ
ち、巻線10aの巻始めの端末11aは図4(a)に示
すように巻線端末受け部7aの巻線収容溝から内部に導
入され、続いて、軸方向内側に向けて折り曲げられ、さ
らに、折り曲げ部位の側方に巻線10aが巻装される。
この場合、巻線として被覆絶縁線が用いられるが、磁極
歯に対する巻線10aの巻始めに近い部分や中間の部
分、あるいは巻終わりに近い部分が、軸方向内側に折り
曲げられた部分と接触し、場合によっては絶縁被覆が破
れて短絡する虞れがある。突出部12は上述した巻線ど
うしの接触を回避したり、あるいは、電圧差が少ない巻
線どおしの接触圧を低くしたりする機能を有する。図4
(b)は絶縁性能をより確実にするために、整形冶具1
3を用いて巻始めの端末11aを巻線端末受け部7aの
内周面のより深い位置まで沿わせたもので、その結果、
図4(c)に示すように、突出部12間に折り曲げられ
た巻始めの端末11aと巻線10aとを非接触とするこ
とができ、絶縁性能を確実に向上させることができる。
【0030】ところで、上述した固定子に用いる絶縁部
材6の巻線端末受け部7a〜7fは端子装着孔9に装着
される端子の共通化を図るために、巻線収容溝8も同一
の寸法に形成されたまま、線径を変えて巻線する場合が
ある。このとき、巻線収容溝8の幅を一定とすれば、当
然のことながら線径の大きい導線は巻線収容溝8に納ま
らず、逆に線径の小さい導線は巻線収容溝8から飛び出
す虞れがある。
【0031】図5はその対策として、線径の異なる導線
でもその収納を可能にすると共に、線径の小さい導線で
も確実に保持する巻線端末受け部の詳細な構成を示す平
面図で、巻線収容溝8の側面に先端を鋭角に尖らせて実
質的に弾力性を持たせた突起14を設けたものである。
ここで、図5(a)は端子装着孔9から見て径方向内側
及び外側の両側面に突起14を設け、この突起14間に
線径の大きい導線を稍強く押し込み、線径の小さい導線
を比較的弱く押しこんで巻線を突起14の一部に食い込
ませ、これによって端末を巻線収容溝8の底部に保持す
ることができる。
【0032】なお、図5(b)は図5(a)に示したB
部の変形例であり、巻線収容溝8の両側面に形成される
一対の突起14を溝の延伸方向にその位置を僅かに異な
らせたものであり、これによって導線の曲がりを利用し
て確実に保持することができる。図5(c)は図5
(a)に示したB部の他の変形例であり、巻線収容溝8
の一方の側面のみに突起14を設けたもので、(a)ま
たは(b)に示したものと比較して保持可能な線径の範
囲が限定されるけれども、導線を巻線収容溝8の底部に
保持できる効果が得られる。
【0033】次に、上述した固定子4Aの端面に配置し
て本発明の電動機を構成する端子板について説明する。
先ず、巻線端末受け部7a〜7fの端子装着孔9には、
図6に示すように、接続部材15aと接続部材15bと
が一体的に形成された圧接端子15のうち、接続部材1
5aが装着される。接続部材15a,15bには互いに
十文字に交差するU字状の溝15c,15dがそれぞれ
の端部から中央に向けて形成されている。これらU字状
の溝15c,15dは端部から奥に向かって幅が次第に
狭くなり、巻線収容溝8に、例えば、巻始めの端末11
aが収容された状態で接続部材15aを端子装着孔9に
挿入すると、U字状の溝15cが巻線の絶縁被覆を削
り、圧接端子15と巻始めの端末11aとが電気的に接
続される。また、U字状の溝15dには後述する口出線
22が挿入され、同様にして圧接端子15と電気的に接
続される。
【0034】図7は図6に示した圧接端子15を絶縁部
材6の巻線端末受け部7aの端子装着孔9に装着した状
態を示している。ここで、接続部材15bに形成される
U字状の溝15dは周方向に配置された口出線が挿入さ
れる。
【0035】次に、端子板20は図8に示すように固定
子鉄心5Aの端面に収まるように円環状に形成されてお
り、口出線を固定子4Aの周方向に引き回すように案内
する案内溝21が設けられる。案内溝21の幅は口出線
配線の直径より僅かに広く形成される。この案内溝21
の深さは、口出線が2本以上重ねて収まるように配線径
の2倍以上とし、図9に示すように、口出線22を案内
溝21に押し込みながら引き回す。また、端子板20に
は案内溝21に沿って圧接端子15を収容するための口
出線受け部23a〜23fが端子板20の外周側に設け
られている。この口出線受け部23a〜23fは、端子
板20を固定子鉄心5の端面に装着する際、絶縁部材6
の巻線端末受け部7a〜7fに対向する位置に設けられ
ている。
【0036】そして、図9に示すように、口出線受け部
23a〜23の各口出線を絶縁部材6の巻線端末受け部
7a,7b,7cの端子装着孔9に装着された圧接端子
15のU字状の溝15dに挿入することによって、対向
する磁極歯に卷装された巻線が直列接続され、かつ、直
列接続巻線が星形結線される周知の接続が行われ、端子
板20の図面に示す裏面から口出線の撚り線24が導出
されてコネクタ25に接続される。図10は端子板20
を図1に示した固定子4Aに装着した電動機の端面を示
す平面図である。
【0037】ところで、図8に示した端子板20は口出
線22を案内溝21に収容する際、口出線受け部23
a,23b,23fから口出線22の終端部が周方向に
突出する側が袋状になっている。このため、口出線の長
さが長くなると袋状の部分からはみ出した終端部を切断
しなければならず、作業性が低下することとなる。
【0038】図11は端子板の他の実施形態の構成を示
す平面図であり、図12はそのC部の拡大平面図であ
る。図中図8と同一の要素には同一の符号を付してその
説明を省略する。この端子板20Aは、口出線受け部2
3a,23b,23fから口出線の終端部が周方向に突
出する側に、配線引き回し用の案内溝21とは独立に外
周面に開放端を持つように延伸する開放溝26を形成し
たものである。このような開放溝26を形成することに
よって、口出線が多少長くなったとしても、その収容に
支障がなくなる。
【0039】図13は端子板のもう一つ他の実施形態の
構成を示す平面図であり、図12と同一の要素には同一
の符号を付してその説明を省略する。ここに示した端子
板20Bは、例えば、口出線受け部23fから口出線の
終端部が周方向に突出する外周面に、開放溝26と略直
交する側面Fを有する突起部27を設けると共に、口出
線受け部23fの口出線の入側及び口出線を引き回す案
内溝21の途中に、それぞれ溝の両側面に突起を有する
口出線保持機構28を設けた点が図12と構成を異にし
ている。
【0040】ここで、突起部27は口出線22の終端部
を積極的に延出させ、余分な部分を図14に示すように
切断工具としてのニッパによって切断するようにしたも
ので、このとき、ニッパの刃を当てて切断を容易にする
ために、開放溝26と略直交する側面Fを形成してい
る。この結果、口出線の長さが異なるものであっても、
それぞれを長目に形成すれば終端を側面Fに揃えること
ができる。
【0041】一方、口出線保持機構28は図15(a)
にその拡大平面図を、同図(b)にその縦断面図を示す
ように、溝の両側に一定の長さだけ突出する突起を設
け、端子板20B自体の弾性を利用して突起の内部に口
出線22を押し込み、これによって、案内溝21や口出
線受け部23a,23b,23fから口出線が飛び出す
ことを防止することができる。
【0042】図16は端子板のさらに他の実施形態の構
成を示す平面図であり、図中、図13と同一の要素には
同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態
は口出線受け部23fの口出線の終端側だけでなく、口
出線の入側にも口出線保持機構28を設けたもので、こ
れによって、口出線受け部23fからの口出線の飛び出
しを確実に防止することができる。なお、口出線受け部
23fだけでなく、口出線受け部23a,23bの各口
出線の入側にも同様な口出線保持機構28が設けられ
る。
【0043】かくして、図1乃至図5を用いて説明した
固定子に、図6及び図7を用いて説明した圧接端子15
を装着し、さらに、図8乃至図15を用いて説明した端
子板20,20A,20B,20Cのいずれか一つを装
着することによって、巻線機の構成の簡易化を図ること
ができ、また、巻線の始端部と中間部又は終端部と絶縁
を確実にし、さらに、口出線の飛び出しを防止すること
のできる電動機を提供することができる。
【0044】ところで、上述した電動機の回転子として
永久磁石を用いる場合、固定子の磁極歯に集中的に巻装
した巻線10a〜10fを適宜に選択して比較的大きな
直流電流を流し、例えば4極でなる回転子磁極の着磁が
行われる。このとき、隣接する磁極歯に巻装された外周
部の巻線が相互に吸引する電磁力が作用して、巻線形状
を変形させると共に、緩めることがあった。図17は本
願と同一の出願人により特願平11−25124号とし
て出願された圧縮機用電動機を軸方向から見た平面図で
ある。この圧縮機用電動機は、磁極歯に巻装される巻線
の端末をそのまま長く導出し、導出した部分を口出線と
すると共に、その撚り線24をコネクタ25に接続した
ものであるが、回転子磁極の着磁に際して相互に吸引力
が作用する巻線10bと10c間、巻線10cと10d
間、巻線10eと10f間、巻線10fと10a間にそ
れぞれ着磁時の電磁力による巻線の変形を防ぐ絶縁性の
スペーサ41を挿入している。
【0045】この図17に示した固定子は巻線の端末を
長く導出してそのまま口出線としているため、スペーサ
41を着磁時等に随時挿入できるが、上述した端子板2
0,20A〜20Cにあっては巻線10a〜10fの間
隙を部分的に塞ぐため、これらの端子板を装着した後で
のスペーサ41の挿入が難しく、その大きさにも制限を
受けることになる。
【0046】図18はこの課題に対処する端子板の他の
構成例であり、端子板20Dは、前述したスペーサ41
の挿入箇所に、予めこのスペーサ41を挿通させる凹状
溝42を形成したものである。図19はこの端子板20
Dを装着した圧縮機電動機の軸方向から見た平面図であ
り、端子板20Dに形成した凹状溝42にスペーサ41
を随時に挿脱できる効果がある。
【0047】一方、端子板20,20A〜20Cを装着
してなる上記電動機を圧縮機用電動機に適用した場合、
これらの端子板が巻線10a〜10fの間隙を部分的に
塞ぐため、これらの間隙を通ってきた圧縮ガスの流れが
乱される。この結果、圧縮ガス中に含まれる潤滑油の分
離ができ難くなり、圧縮ガスとともに吐出される油の量
(吐油量)が多くなる。このため、油不足による機械部
の故障や、油による熱交換性能の悪化により機器の効率
が低下する。
【0048】図20はこの課題に対処する端子板のさら
に他の構成例であり、端子板20Eは、巻線10a〜1
0fの各間隙に対応する端子板20Eの内周部に、少な
くとも巻線10a〜10fの各隙間よりも幅が広く、か
つ、径方向外側に拡がった凹状部43を設けたものであ
る。図21はこの端子板20Eを装着した圧縮機電動機
の軸方向から見た平面図であり、端子板20Dに形成し
た凹状部43が巻線10a〜10fの各間隙に対応して
おり、しかも、間隙の全てを見通す形状であるため、圧
縮ガスの流れが妨げられることがなく、これによって、
圧縮機の吐油量の減少による機械部の故障原因を除去
し、また、熱交換性能を向上させると共に、機器の効率
を高めることができる。
【0049】なお、図18に示した端子板20Dに形成
される凹状溝42はスペーサ41を通過させるものであ
り、図20に示した端子板20Eの凹状部43は圧縮ガ
スの乱れを防止するものであるが、これらの凹状部43
は巻線の隙間よりも実際に大きく形成されるため、スペ
ーサ41を挿入する凹状溝42の機能をも併せ備えるこ
とになる。
【0050】なお、上述した端子板20D及び20E
は、特願平11−25124号として提案した固定子を
持つ電動機にその適用を限定されるものではなく、図1
及び図2に示したように、巻線の巻始め及び巻終わりに
それぞれ対応させて巻線端末受け部7a〜7fを固定子
鉄心5の軸心を中心とする同一円周上に分散配置すると
共に、巻線収容溝8を中心から径方向外側に向けて形成
した固定子と、図11乃至図16に示すように、周方向
溝のうち、口出線が終端する側が、他とは独立に外周面
に開放端を持つように延伸して形成された端子板20,
20A〜20Cとを用いる電動機に適用することによっ
て、巻線機の構成の簡易化を図ることが可能で、巻線の
始端部と中間部又は終端部との確実な絶縁を図ることが
でき、さらに、ある程度、線径の異なる導線でもその収
容及び確実な保持を可能にすると言う効果をも併せ備え
た圧縮機用電動機を提供することができる。
【0051】なおまた、上記実施形態は固定子の磁極歯
が6個で、回転子磁極が4個のものについて説明した
が、本発明はこれに適用を限定されるものではなく、こ
れらの磁極数が異なる固定子、電動機及び圧縮機用電動
機にも適用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明によれば、巻線機の構成の簡易化を図ることが可能
な固定子、電動機及び圧縮機用電動機が得られる。
【0053】また、巻線の始端部と中間部又は終端部と
の確実な絶縁を図ることのできる固定子、電動機及び圧
縮機用電動機を提供することができる。
【0054】さらに、ある程度、線径の異なる導線でも
その収容及び確実な保持を可能にする電動機の固定子、
電動機及び圧縮機用電動機とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固定子の一実施形態の構成を示す
軸方向端の平面図。
【図2】巻線の巻始め及び巻終わりに関連付けて、巻線
端末受け部の詳細な配置を示した部分拡大平面図。
【図3】巻線の巻初めの端末に対応する巻線端末受け部
の詳細な構成を示す平面図及び断面図。
【図4】巻線の巻始めの巻線端末受け部の詳細な構成及
び絶縁性能を説明するための断面図。
【図5】線径の異なる導線でもその収納を可能にすると
共に、線径の小さい導線でも確実に保持する巻線端末受
け部の詳細な構成を示す平面図。
【図6】巻線端末受け部の端子装着孔に装着される圧接
端子の斜視図。
【図7】圧接端子の絶縁部材に対する装着状態を示す斜
視図。
【図8】本発明に係る電動機を構成する端子板の一つの
実施形態の構成を示す斜視図。
【図9】図8に示した端子板に口出線を装着した斜視
図。
【図10】図8に示した端子板を固定子に装着した電動
機の軸方向の平面図。
【図11】端子板の他の実施形態の構成を示す平面図。
【図12】図11に示した端子板の一部を拡大して示し
た平面図。
【図13】図11に示した端子板の一部を変形して示し
た部分平面図。
【図14】図13に示した端子板に口出線を挿入した場
合の終端処理の説明図。
【図15】図13に示した端子板の口出線保持機構の詳
細な構成を示す平面図及び断面図。
【図16】図11に示した端子板の一部を変形して示し
た部分平面図。
【図17】先行技術としての固定子の軸方向から見た平
面図。
【図18】本発明に係る圧縮機電動機を構成する端子板
の構成例を示す平面図。
【図19】図18に示した端子板を装着した圧縮機電動
機の軸方向から見た平面図。
【図20】本発明に係る圧縮機電動機を構成する端子板
の他の構成例を示す平面図。
【図21】図20に示した端子板を装着した圧縮機電動
機の軸方向から見た平面図。
【図22】本発明の圧縮機電動機を適用する圧縮機の断
面図。
【図23】従来の固定子を軸方向から見た平面図。
【図24】図23に示す巻線端末受け部の詳細な構成を
示す平面図及び断面図。
【符号の説明】
4A 固定子 5 固定子鉄心 6 絶縁部材 7a〜7f 巻線端末受け部 8 巻線収容溝 9 端子装着孔 10a〜10f 巻線 11a 巻始めの端末 12 突出部 14 突起 15 圧接端子 20,20A〜20E 端子板 21 案内溝 22 口出線 23a〜23f 口出線受け部 24 撚り線 25 コネクタ 26 開放溝 27 突起部 28 口出線保持機構 41 スペーサ 42 凹状溝 43 凹状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 3/50 H02K 3/50 A (72)発明者 二 見 俊 彦 静岡県富士市蓼原336 東芝キヤリア株式 会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB04 AC01 CE02 CE03 CE06 CF02 CF03 CF05 CF06 5H603 AA03 AA04 AA09 BB01 BB12 CA01 CA05 CB02 CB03 CB04 CB12 CB26 CC05 CC17 CD21 CE01 FA01 5H604 AA05 AA08 BB01 BB14 CC01 CC05 CC15 PB03 QA01 QA08 QB03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の継鉄部の内面から径方向内側に複数
    の磁極歯が突出する固定子鉄心と、前記磁極歯を含む前
    記固定子鉄心の軸方向端部に設けられ、外側端面に巻線
    収容溝が形成された絶縁部材と、前記絶縁部材を介して
    前記磁極歯に卷装され、端末が前記巻線収容溝に収容さ
    れてなる巻線とを備えた固定子において、 前記巻線の巻始め及び巻終わりにそれぞれ対応させて前
    記巻線収容溝の全てを前記固定子鉄心の軸心を中心とす
    る同一円周上に分散配置すると共に、前記中心から径方
    向外側に向けて形成したことを特徴とする固定子。
  2. 【請求項2】同時巻線を行うノズル数で円周を等分した
    位置に、前記巻線の巻始めの端末を収容する前記巻線収
    容溝を形成すると共に、前記巻線の巻終わりの端末を収
    容する前記巻線収容溝を形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の固定子。
  3. 【請求項3】前記巻線の巻始めの端末を収容する前記巻
    線収容溝を、前記継鉄部から突出する前記磁極歯の基部
    の一方の角部の近傍に設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の固定子。
  4. 【請求項4】前記巻線の巻終わりの端末を収容する前記
    巻線収容溝を、前記磁極歯に巻終わる巻線の周方向の一
    方の外径端の近傍に形成したことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の固定子。
  5. 【請求項5】前記巻線の巻始めの端末を収容する前記巻
    線収容溝が形成される部位の前記絶縁部材の内周面に、
    前記巻線収容溝の両側からそれぞれ径方向内側に突出し
    軸方向内側に伸長する突出部を設けたことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固定子。
  6. 【請求項6】前記巻線の巻始めの端末部は、前記巻線収
    容溝から径方向内側に引き込まれる部位が前記一対の突
    出部間に略直角に折り曲げられたことを特徴とする請求
    項5に記載の固定子。
  7. 【請求項7】前記巻線収容溝の内側面に、前記巻線の端
    末を溝の底部に保持する弾力性の突起を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固定
    子。
  8. 【請求項8】筒状の継鉄部の内面から径方向内側に複数
    の磁極歯が突出する固定子鉄心、前記磁極歯を含む前記
    固定子鉄心の軸方向端部に設けられ、外側端面に径方向
    の巻線収容溝が形成されると共に、前記巻線収容溝の途
    中に端子装着孔が形成された絶縁部材、前記絶縁部材を
    介して前記磁極歯に卷装され、端末が前記巻線収容溝に
    収容されてなる巻線、及び前記端子装着孔に装着されて
    前記巻線の端末が接続されると共に、U字状の溝を有す
    る自由端部が軸方向に突出する導電性の接続部材を有す
    る固定子と、前記固定子の端面に装着されると共に、装
    着側端面に形成された周方向溝に前記複数の巻線に電流
    を供給するための複数の口出線が収容され、これらの口
    出線を前記接続部材のU字状の溝に圧入して電気的に接
    続する端子板とを備えた電動機において、 前記端子板に形成される周方向溝のうち、前記口出線が
    終端する側は、他とは独立に外周面に開放端を持つよう
    に延伸して形成されたことを特徴とする電動機。
  9. 【請求項9】前記端子板は、前記口出線が終端する部位
    の外周面にそれぞれ局部的に突出する突起部を備え、こ
    の突起部の周方向の側部に前記周方向溝の開放端を位置
    させたことを特徴とする請求項8に記載の電動機。
  10. 【請求項10】前記開放端の近傍の前記周方向溝の内側
    面に、前記口出線の終端部を溝の底部に保持する弾力性
    の突起を設けたことを特徴とする請求項8又は9に記載
    の電動機。
  11. 【請求項11】筒状の継鉄部の内面から径方向内側に複
    数の磁極歯が突出する固定子鉄心、前記磁極歯を含む前
    記固定子鉄心の軸方向端部に設けられ、外側端面に径方
    向の巻線収容溝が形成されると共に、前記巻線収容溝の
    途中に端子装着孔が形成された絶縁部材、前記絶縁部材
    を介して前記磁極歯に卷装され、端末が前記巻線収容溝
    に収容されてなる巻線、及び前記端子装着孔に装着され
    て前記巻線の端末が接続されると共に、U字状の溝を有
    する自由端部が軸方向に突出する導電性の接続部材を有
    する固定子と、前記固定子の端面に装着されると共に、
    装着側端面に形成された周方向溝に前記複数の巻線に電
    流を供給するための複数の口出線が収容され、これらの
    口出線を前記接続部材のU字状の溝に圧入して電気的に
    接続する端子板とを備えた圧縮機用電動機において、 隣接する前記巻線の隙間に対応する前記端子板の内周部
    に、少なくとも前記隙間よりも幅が広く、かつ、径方向
    外側に拡がった凹状部を設けたことを特徴とする圧縮機
    用電動機。
  12. 【請求項12】前記凹状部は、隣接する前記巻線間にス
    ペーサの挿入を可能にする大きさであることを特徴とす
    る請求項11に記載の圧縮機用電動機。
  13. 【請求項13】筒状の継鉄部の内面から径方向内側に複
    数の磁極歯が突出する固定子鉄心、前記磁極歯を含む前
    記固定子鉄心の軸方向端部に設けられ、外側端面に径方
    向の巻線収容溝が形成されると共に、前記巻線収容溝の
    途中に端子装着孔が形成された絶縁部材、前記絶縁部材
    を介して前記磁極歯に卷装され、端末が前記巻線収容溝
    に収容されてなる巻線、及び前記端子装着孔に装着され
    て前記巻線の端末が接続されると共に、U字状の溝を有
    する自由端部が軸方向に突出する導電性の接続部材を有
    する固定子と、前記固定子の端面に装着されると共に、
    装着側端面に形成された周方向溝に前記複数の巻線に電
    流を供給するための複数の口出線が収容され、これらの
    口出線を前記接続部材のU字状の溝に圧入して電気的に
    接続する端子板とを備えた圧縮機用電動機において、 前記巻線の巻始め及び巻終わりにそれぞれ対応させて前
    記巻線収容溝及び端子装着孔を前記固定子鉄心の軸心を
    中心とする同一円周上に分散配置すると共に、前記巻線
    収容溝を前記中心から径方向外側に向けて形成し、前記
    端子板に形成される周方向溝のうち、前記口出線が終端
    する側は、他とは独立に外周面に開放端を持つように延
    伸して形成し、隣接する前記巻線の隙間に対応する前記
    端子板の内周部に、隣接する前記巻線間にスペーサを挿
    入することが可能な凹状溝を設けたことを特徴とする圧
    縮機用電動機。
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