JP4788073B2 - 木質床材の施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、木質床材の施工方法に関し、より詳細には、脱衣所、洗面所、トイレといった水廻り設備を備えた部屋の床面を構成する木質床材の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
家屋等の床面を構成する床材として木質床材が広く用いられているのは、周知の通りである。木質床材の施工は、通常、例えば、接合すべき端面に実はぎ用雄実または小穴(雌実)を形成しておき、隣り合う木質床材の雄実と小穴とを嵌合させながら、床下地の上に敷設することによって行われる。
【0003】
ところが、脱衣所、洗面所、トイレといった水廻り設備を備えた部屋の床面を木質床材で構成する場合、床面に水がこぼれると、床材どうしの間に水が浸入して、その下方の床下地等が腐ったり朽ちたりするおそれがある上、端面から木質床材内に水が浸入して、カビ、変色、剥離等を生じるおそれがある。したがって、木質床材は、水廻り設備付き部屋の床材としては、今まであまり用いられていなかった。
【0004】
そこで、木質床材を、水廻り設備を備えた部屋の床材として使用可能にするために、図7に示すような、コーキング材を使用した木質床材の施工方法が提案された。この方法は、木質床材(1)の雄実上面(111)に同面(111)の長さ方向に沿ってコーキング材(C)を盛り上がり状に塗り付けておいてから(図7(a)参照)、隣り合う木質床材(1)の雄実(11)と小穴(13)とを嵌合させることによって(図7(b)参照)、雄実上面(111)と小穴上面(131)との間およびこれらの上方端面(12)(14)どうしの間にコーキング材(C)を介在させ(図7(c)参照)、それによって、隣り合う木質床材(1)どうしの間への水の浸入および端面からの木質床材(1)自体への水の浸入を防止しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記施工方法の場合、雄実上面(111)にコーキング材(C)を盛り上がり状に塗り付ける際に、塗りムラが生じ易い。そのため、その後、隣り合う木質床材(1)の雄実(11)と小穴(13)とを嵌合させても、雄実上面(111)と小穴上面(131)との間およびこれらの上方端面(12)(14)どうしの間において、部分的にコーキング材(C)が介在されない箇所が生じ、十分な防水効果が得られないおそれがある。このようなコーキング材(C)の塗りムラに伴う防水不良は、木質床材(1)のサイズが大きくなる程、言い換えれば、コーキング材(C)を塗る雄実上面(111)の長さが長くなる程、生じやすくなる。
【0006】
上記のようなコーキング材(C)の塗りムラをなくすためには、コーキング材(C)の塗付量を多めにする必要があるが、そうすると今度は、雄実(11)と小穴(13)との嵌合がし難くなり、施工が困難になる(図7(b)参照)。このような嵌合の不具合は、使用するコーキング材(C)の粘度が大きい程、生じやすくなる。さらに、雄実(11)と小穴(13)との嵌合が不十分であると、床材(1)どうしの隙間が大きくなって、ここに介在されるコーキング材(C)が目立ち、床面の美観を損ねてしまう。
【0007】
また、雄実(11)と小穴(13)とを嵌合させると、床材(1)どうしの間から上方にコーキング材(C)が溢れ出すので、これをウェス等で拭き取る必要があるが、上記のようにコーキング材(C)の塗付量を多めにしておいた場合には、溢れ出すコーキング材(C)の量も多くなるため(図7(c)参照)、コーキング材(C)の無駄が多い。しかも、溢れ出すコーキング材(C)の量が多いと、拭き取るのに手間がかかる上、拭き残しを生じ易く、それによって床面の美観が損われるおそれがある。
【0008】
本発明の目的は、上記の問題点を一挙に解決して、水廻り設備付き部屋の床面を構成する木質床材の施工に好適に用いることができる、木質床材の施工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明による木質床材の施工方法は、請求項1に記載の通り、接合すべき端面に実はぎ用雄実または小穴を有する複数の木質床材を、隣り合う木質床材の雄実と小穴とを嵌合させながら、床下地の上に敷設するものにおいて、木質床材の雄実上面およびその上方端面のうち少なくとも一方の面に同面の長さ方向に沿ってコーキング材を盛り上がり状に塗り付け、該盛り上がり状コーキング材を塗り伸ばし具を用いて前記2つの面にまたがるように塗り伸ばしておいてから、隣り合う木質床材の雄実と小穴とを嵌合させることによって、雄実上面と小穴上面との間およびこれらの上方端面どうしの間にコーキング材を介在させることを特徴としている。
【0010】
上記の方法にあっては、盛り上がり状コーキング材を塗り伸ばし具を用いて前記2つの面にまたがるように塗り伸ばしておくため、従来技術のように塗りムラが生じるおそれがない。よって、その後、雄実と小穴とを嵌合させることによって、コーキング材が、雄実上面と小穴上面との間およびこれらの上方端面どうしの間に隙間なく介在される。上記方法によって施工された木質床材は、床材どうしの間や床材自体に水が浸入する心配がなく、水廻り設備付き部屋の床面を構成するものとして、支障なく使用することができる。
【0011】
また、上記の施工方法にあっては、盛り上がり状コーキング材を塗り伸ばし具を用いて前記2つの面にまたがるように塗り伸ばしておくため、雄実と小穴との嵌合をスムーズにかつ十分に行うことができる。つまり、上記方法によれば、木質床材の施工を容易に行うことができる上、床材どうしの隙間が大きくなって床面の美観を損ねる心配がない。
【0012】
さらに、上記施工方法によれば、盛り上がり状コーキング材を塗り伸ばし具を用いて前記2つの面にまたがるように塗り伸ばしておくため、雄実と小穴とを嵌合させた際に床材どうしの間から上方に溢れ出すコーキング材の量が少なく、無駄が減る上、拭き取り作業も比較的楽であり、拭き残しによって床面の美観を損なう心配も少ない。
【0013】
コーキング材として接着性を有するものを用いた場合、上記効果に加えて、次のような効果も本発明によって奏される。即ち、上記のような方法によって雄実上面と小穴上面との間およびこれらの上方端面どうしの間にコーキング材を介在させることにより、隣り合う木質床材どうしの接着面積が広くなり、その結果、接着強度が高められる。よって、施工後の床材の吸放湿に伴う膨張・収縮や歩行等の荷重の繰り返しにより、木質床材どうしの接合が外れて隙間が生じるおそれが少なく、防水性能を長期にわたって維持することが可能となる。
【0014】
請求項1記載の木質床材の施工方法にあっては、請求項2に記載の通り、塗り伸ばし具として先端に凸弧状縁部または球状部を有するものを用い、前記盛り上がり状コーキング材を、雄実上面とその上方端面とのコーナー部分を中心に、表面凹弧状に塗り伸ばすのが好ましい。
【0015】
塗り伸ばし具として上記のようなものを用い、盛り上がり状コーキング材を雄実上面とその上方端面とのコーナー部分を中心に表面凹弧状に塗り伸ばすようにすれば、比較的塗りムラや隙間が生じやすい上記コーナー部分にコーキング材を十分に配することができる上、コーキング材を雄実上面およびその上方端面に、より均一にかつ適量に塗り伸ばすことができるので、前述した効果が更に高められる。また、塗り伸ばし具の先端が凸弧状縁部または球状部となっているので、盛り上がり状コーキング材の塗り伸ばし作業を、スムーズにかつ容易に行うことができる。もっとも、塗り伸ばし具は、上記のような先端形状を有するものに限定される訳ではなく、盛り上がり状コーキング材を雄実上面およびその上方端面にまたがるように塗り伸ばすことができるものであれば何でもよい。
【0016】
本発明による木質床材の施工方法には、請求項3に記載の通り、接合すべき端面に相欠き用下方段部または下方切欠きを有する複数の木質床材を、隣り合う木質床材の下方段部と下方切欠きとを嵌合させながら、床下地の上に敷設するものにおいて、木質床材の下方段部上面およびその上方端面のうち少なくとも一方の面に同面の長さ方向に沿ってコーキング材を盛り上がり状に塗り付け、該盛り上がり状コーキング材を塗り伸ばし具を用いて前記2つの面にまたがるように塗り伸ばしておいてから、隣り合う木質床材の下方段部と下方切欠きとを嵌合させることによって、下方段部上面と下方切欠き上面との間およびこれらの上方端面どうしの間にコーキング材を介在させることを特徴とするものもある。
【0017】
上記方法によれば、請求項1記載の方法と同様の作用効果が奏される。
【0018】
また、請求項3記載の木質床材の施工方法にあっては、請求項4に記載の通り、塗り伸ばし具として先端に凸弧状縁部または球状部を有するものを用い、前記盛り上がり状コーキング材を、下方段部上面とその上方端面とのコーナー部分を中心に、表面凹弧状に塗り伸ばすのが好ましい。もっとも、塗り伸ばし具は、上記のような先端形状を有するものに限定される訳ではなく、盛り上がり状コーキング材を下方段部上面およびその上方端面にまたがるように塗り伸ばすことができるものであれば何でもよい。
【0019】
請求項4に記載の方法によれば、請求項2に記載の方法と同様の作用効果が奏される。
【0020】
ところで、木質床材にあっては、これらの上隅部に面取り部が形成されているものも多くあり、このような木質床材を水廻り設備付き部屋の床材として施工する場合、面取り部にも防水処理を施しておく必要がある。本発明にあっては、木質床材が面取り部を有するものである場合、隣り合う木質床材における雄実と小穴または下方段部と下方切欠きとを嵌合させた際に両床材どうしの間から上方に溢れ出たコーキング材を、その一部が面取り部に塗布されるように拭き取ることによって、面取り部に対する防水処理を行うことが可能である。もっとも、このような面取り部の防水処理は、従来技術においても同様に行われていたが、面取り部へのコーキング材の塗布状態を後で確認することが難しく、実際には、コーキング材が面取り部に隈無く塗布されず、防水が不完全となる場合もあった。
【0021】
そこで、本発明による木質床材の施工方法にあっては、請求項5に記載の通り、木質床材の上隅部に形成された面取り部の色と、コーキング材の色とを、異なったものとしておくのが好ましい。
【0022】
上記のように面取り部の色とコーキング材の色とを異なったものとしておけば、隣り合う木質床材における雄実と小穴または下方段部と下方切欠きとを嵌合させた際に両床材どうしの間から上方に溢れ出たコーキング材を、その一部が面取り部に塗布されるように拭き取った後で、コーキング材が面取り部に隈無く塗布されたかどうかを容易に視認することができる。つまり、コーキング材が塗布されていない箇所が面取り部に残っていれば、同部分にはコーキング材の色とは異なる面取り部の色が表れるため、塗り残し箇所を容易に知ることができ、同箇所にコーキング材を塗り足すようにすれば、面取り部の防水処理をより完全に行い得る。
【0023】
また、本発明による木質床材の施工方法において、好ましくは、床材上面の色とコーキング材の色とを同一かまたは同系統のものとしておく。
【0024】
床材上面の色とコーキング材の色とを同一かまたは同系統のものとしておけば、例えば、コーキング材が作業中に床材表面に付着したり、床材どうしの上面から溢れ出たコーキング材の拭き残しがあったり、床材上面どうしの間に僅かな隙間が生じ、同隙間に介在されたコーキング材が見えたりするような場合でも、コーキング材があまり目立たないため、床面の美観が損なわれない。もっとも、コーキング材の色は、面取り部や床材表面の色との上記関係を具備するものに限定される訳でなく、それ以外のものであってもよい。
【0025】
木質床材としては、通常、基材およびその上面に形成された化粧層よりなるものが用いられる。基材は、例えば、合板、集成材、単板積層材(LVL)、中質繊維板(MDF)や高比重繊維板(HDF)等の木質繊維板、パーティクルボード、OSB(配向性ストランドボード)、ムク材等によって形成される。化粧層は、表面に塗装が施された天然木単板(突き板)、オレフィン系樹脂シート等の化粧樹脂シート等によって形成される。
【0026】
木質床材の接合すべき端面には、実はぎ用雄実若しくは小穴、または相欠き用下方段部若しくは下方切欠きが形成されていればよい。実はぎの場合、雄実上面の幅(突出長さ)と同下面の幅とが同じである通常のもの(本実)(図1参照)とする他、雄実上面の幅と同下面の幅とが異なるようなもの(図3参照)であってもよく、さらには、やとい実(図5参照)であってもよい。
【0027】
木質床材の床下地への敷設(固定)の手段も、特に限定されず、床下地の材料等に応じて適宜に決定すればよいが、例えば、床下地がパーティクルボードよりなるものである場合には、木質床材を、接着剤または両面粘着テープによる接合と、釘打ちとを併用して、床下地に順次固定していけばよい。また、木質床材を、フラットな床下地に、接合することなく単に置き敷きする場合にも、勿論、本発明を適用することができる。
【0028】
コーキング材は、少なくとも、隣り合う木質床材どうしの前記隙間に介在されて、木質床材どうしの間や木質床材自体への水の浸入を阻止し得るものであれば、特に限定はされない。したがって、本発明にいう「コーキング材」には、通常のコーキング材の他に、接着剤も含まれる。コーキング材としては、好ましくは、床材どうしの接着性と塗布面の凹凸を埋め込む充填性とを併せ持つ、例えば、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、合成ゴム系樹脂等よりなるものが用いられる。このようなコーキング材を使用すれば、木質床材どうしの目地部の密閉性が高められるので、より高い防水効果が得られる。
【0029】
コーキング材を盛り上がり状に塗付する手段は、従来技術と同じであってよく、例えば、コーキング材入りチューブのノズルからコーキング材を搾り出すか、またはコーキング材入りカートリッジのノズルからカートリッジガンを用いてコーキング材を押し出し、これを木質床材の前記所定部分に塗り付けるようにすればよい。なお、盛り上がり状コーキング材には、途中で一部が切れたりするような塗りムラがあっても構わない。
【0030】
塗り伸ばし具は、盛り上がり状コーキング材を木質床材の前記所定の2つの面にまたがるように塗り伸ばし得るものであれば、特に限定はされないが、通常、へらや棒等が用いられる。塗り伸ばし具としては、例えば、ABS樹脂やポリオレフィン系樹脂といった合成樹脂、アルミニウム等の金属、木材などで形成されたものが用いられるが、軽量で、強度があり、かつ塗り伸ばし作業がし易い合成樹脂製のものが、好適に用いられる。
【0031】
この塗り伸ばし具としては、前述の通り、先端に凸弧状縁部または球状部を有するものを用いるのが好ましいが、先端に凸弧状縁部を有する塗り伸ばし具としては、先端部が凸弧状に成形されたへらを挙げることができる。この場合のへらは、先端部またはこれを含む全体が下面側に凸状に湾曲したものであってもよいし(図1(b)参照)、あるいは、先端部が平らなものであってもよい(図2(a)参照)。先端に球状部を有する塗り伸ばし具としては、先端に球状部を有する棒が挙げられる。前記凸弧状縁部または球状部の適切な曲率半径は、木質床材の厚み、雄実等の形状、寸法などによって変わってくるが、例えば、厚さ12〜15mm程度の幅の通常の雄実(本実)を有する木質床材の施工に使用する場合には、3〜4mm程度となされる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態を示すものである。
【0033】
木質床材(1)は、図1に示すように、接合すべき端面に実はぎ用雄実(11)または小穴(13)を有している。雄実(11)は、これの上面(111)の幅と下面(112)の幅とが同一となされた本実形状のものであり、小穴(13)もこれに対応した形状を有している。詳しい図示は省略したが、この木質床材(1)は、合板よりなる基材と、基材の上面に接合されたオレフィン樹脂製化粧シートとよりなる。木質床材(1)の上隅部には、面取り部(15)が設けられている。この面取り部(15)には、木質床材(1)表面、即ち化粧シート表面の色とは異なる色を付けておく。木質床材(1)は、厚さが約12mm、幅が303mm、長さが1818mmであって、また、雄実(11)の幅(≒小穴(13)の深さ)が約4.5mm、雄実(11)の厚み(≒小穴(13)の高さ)が約4mm、雄実の上方端面(12)の高さ(≒小穴の上方端面(14)の高さ)が約4mmである。
【0034】
この実施形態では、上記木質床材(1)を、パーティクルボードよりなる床下地(2)に施工して、洗面所、トイレ等の水廻り設備を備えた部屋の床面を形成している。
【0035】
施工に際しては、まず、床下地(2)上面または木質床材(1)下面に、予め接着剤(図示略)を塗布しておくかまたは両面粘着テープ(図示略)の一方の面を貼り付けておいてから、1枚目の木質床材(1)を床下地(2)に配置し、さらに、該木質床材(1)の雄実(11)付け根部から斜め下向きに複数本の釘(4)を所定ピッチで打ち込み、床下地(2)に木質床材(1)を固定する(図1(a)参照)。
【0036】
そして、図1(a)に示すように、木質床材(1)の雄実上面(111)の付け根側に、コーキング材(C)を、同面(111)の長さ方向に沿って盛り上がり状に塗り付ける。コーキング材(C)としては、シリコーン系樹脂よりなり、かつ木質床材(1)上面と同じ色で面取り部(15)と異なる色のものを用いた。塗付作業は、前記コーキング材(C)入りカートリッジ(5)をカートリッジガン(図示略)にセットして、カートリッジ(5)のノズル(51)からコーキング材(C)を押し出しながら行った。なお、塗付されたコーキング材(C)の平均径が約2mm程度となるように、カートリッジ(5)のノズル(51)の口径を予め調整しておく。コーキング材(C)の塗付量は、実測で1m当たり平均約3.3gであった。
【0037】
次に、図1(b)に示すように、雄実上面(111)の盛り上がり状コーキング材(C)を、先端に凸弧状縁部(31)を有する塗り伸ばし具(3A)を用いて、雄実上面(111)およびその上方端面(12)にまたがるように、より詳細には、雄実上面(111)とその上方端面(12)とのコーナー部分を中心に、表面凹弧状に塗り伸ばした。塗り伸ばし具(3A)は、全体が下面側に凸状に湾曲した横断面円弧状の合成樹脂製へら(30A)よりなり、その先端に設けられた凸弧状縁部(31)は、約3mmの曲率半径を有している。コーキング材(C)を塗り伸ばす際には、上記塗り伸ばし具(3A)を、その先端の凸弧状縁部(31)を斜めにして雄実上面(111)とその上方端面(12)とにまたがるように押し付けながら、これらの面の長さ方向に移動させていけばよく、そうすることによって、雄実上面(111)とその上方端面(12)とのコーナー部分にコーキング材(C)が均一にかつ隙間なく配され、また、凸弧状縁部(31)の両側からはみ出したコーキング材(C)が雄実上面(111)とその上方端面(12)に塗り広げられる。塗り伸ばし具(3A)で塗り伸ばした後のコーキング材(C)の量は、実測で1m当たり平均約2gであった。
【0038】
こうしておいて、図1(c)に示すように、床下地(2)に固定された1枚目の木質床材(1)の雄実(11)に、次の木質床材(1)の小穴(13)を嵌合させる。この際、次の木質床材(1)における小穴の上方端面(14)によって、1枚目の木質床材(1)の雄実上面(111)とその上方端面(12)に塗り伸ばされたコーキング材(C)が押され、その一部が両床材(1)どうしの間から上方に溢れ出す。もっとも、コーキング材(C)は、雄実(11)と小穴(13)との嵌合前に、雄実上面(111)とその上方端面(12)に塗り広げられていて、コーキング材(C)の上方への移動がスムーズに行われるから、従来技術のように雄実と小穴との嵌合がやり難いようなことはなく、また、溢れ出すコーキング材(C)の量も従来技術と比べるとずっと少ない。
【0039】
最後に、図1(e)に示すように、溢れ出したコーキング材(C)を、これが硬化する前に速やかにウェス等で拭き取るが、この際、面取り部(15)にコーキング材(C)の一部が塗布されるようにする。面取り部(15)にコーキング材(C)がくまなく塗布されたかどうかは、両者の色の相違に基づき、面取り部(15)の色が露出している箇所の有無を視認することによって、容易に知ることができる。もし、面取り部(15)の色が露出している箇所があれば、同箇所に、拭き取ったコーキング材(C)を塗布すればよい。拭き取り後に最終的に残ったコーキング材(C)の量は、実測で1m当たり平均約1.3gであった。
【0040】
それ以降の木質床材(1)も、上記と同様にして、順次施工していく。
【0041】
以上のようにして施工された木質床材(1)にあっては、図1(e)に示すように、硬化したコーキング材(C)が、隣り合う木質床材(1)における雄実上面(11)と小穴上面(131)との間およびこれらの上方端面(12)(14)どうしの間に隙間なく介在されるとともに、面取り部(15)がコーキング材(C)で被覆され、さらには、接着性を有する上記コーキング材(C)によって両床材(1)どうしが強固に接合されるため、それによって、床材(1)どうしの間や床材(1)自体への水の浸入が確実に防止される。
【0042】
図2は、本発明において使用する塗り伸ばし具の他の例を示したものである。図2(a)の塗り伸ばし具(3B)は、平らな板状をなしかつ先端に弧状縁部(31)を有する合成樹脂製へら(30B)よりなる。また、図2(b)の塗り伸ばし具(3C)は、先端に球状部(32)を有する合成樹脂製棒(30C)よりなる。上記の各塗り伸ばし具(3B)(3C)は、図1(b)に示した塗り伸ばし具(3A)とほぼ同様に使用することができる。
【0043】
図3は、本発明の第2の実施形態を示したものである。図3に示す木質床材(1a)も、図1の木質床材(1)と同様に、接合すべき端面に実はぎ用雄実または小穴を有しているが、その雄実(11a)は、これの上面(111a)の幅が下面(112a)の幅の約2分の1程度となされた形状をしており、小穴(13a)もこれに対応した形状をしている。この実施形態における木質床材(1a)の施工方法は、第1の実施形態と実質的に同じであって、図3(a)に示すように、木質床材(1a)の雄実上面(111a)にコーキング材(C)を同面(111a)の長さ方向に沿って盛り上がり状に塗り付け、これを塗り伸ばし具を用いて雄実上面(111a)およびその上方端面(12a)にまたがるように塗り伸ばしておいてから、図3(b)に示すように、隣り合う木質床材(1a)の雄実(11a)と小穴(13a)とを嵌合させ、両床材(1a)どうしの間から上方に溢れ出したコーキング材(C)を、その一部が面取り部(15)に塗布されるように拭き取るものである。こうして、隣り合う木質床材(1a)における雄実上面(111a)と小穴上面(131a)との間およびこれらの上方端面(12a)(14a)どうしの間にコーキング材(C)が隙間なく介在されるとともに、面取り部(15a)がコーキング材(C)で被覆され、さらには、接着性を有する上記コーキング材(C)によって両床材(1a)どうしが強固に接合されるので、それによって、床材(1a)どうしの間や床材(1a)自体への水の浸入が確実に防止される。
【0044】
図4は、本発明の第3の実施形態を示すものである。図4に示す木質床材(1b)は、接合すべき端面に相欠き用下方段部(11b)または下方切欠き(13b)を有している。この実施形態における木質床材(1b)の施工方法も、第1の実施形態と実質的に同じであって、図4(a)に示すように、木質床材(1b)の下方段部上面(111b)にコーキング材(C)を同面(111b)の長さ方向に沿って盛り上がり状に塗り付け、これを塗り伸ばし具を用いて下方段部上面(111b)およびその上方端面(12b)にまたがるように塗り伸ばしておいてから、図4(b)に示すように、隣り合う木質床材(1b)の下方段部(11b)と下方切欠き(13b)とを嵌合させ、両床材(1b)どうしの間から上方に溢れ出したコーキング材(C)を、その一部が面取り部(15b)に塗布されるように拭き取るものである。こうして、隣り合う木質床材(1b)における下方段部上面(111b)と下方切欠き上面(131b)との間およびこれらの上方端面(12b)(14b)どうしの間にコーキング材(C)が隙間なく介在されるとともに、面取り部(15b)がコーキング材(C)で被覆され、さらには、接着性を有する上記コーキング材(C)によって両床材(1b)どうしが強固に接合されるので、それによって、床材(1b)どうしの間や床材(1b)自体への水の浸入が確実に防止される。
【0045】
図5は、本発明の第4の実施形態を示すものである。図5に示す木質床材(1c)も、図1の木質床材(1)と同様に、接合すべき端面に実はぎ用雄実または小穴を有しているが、その雄実(11c)は、やとい実、即ち、床材端面の厚さ中央に形成された小穴と同様の溝(16)に一方の半部が嵌め込まれた実形成用小板(17)の他方の側方突出状半部によって形成されている。この実施形態における木質床材(1c)の施工方法も、第1の実施形態と実質的に同じであって、図5(a)に示すように、木質床材(1c)の雄実上面(111c)にコーキング材(C)を同面(111C)の長さ方向に沿って盛り上がり状に塗り付け、これを塗り伸ばし具を用いて雄実上面(111c)およびその上方端面(12c)にまたがるように塗り伸ばしておいてから、図5(b)に示すように、隣り合う木質床材(1c)の雄実(11c)と小穴(13c)とを嵌合させ、両床材(1c)どうしの間から上方に溢れ出したコーキング材(C)を、その一部が面取り部(15C)に塗布されるように拭き取るものである。こうして、隣り合う木質床材(1c)における雄実上面(111c)と小穴上面(131c)との間およびこれらの上方端面(12c)(14c)どうしの間にコーキング材(C)が隙間なく介在されるとともに、面取り部(15c)がコーキング材(C)で被覆され、さらには、接着性を有する上記コーキング材(C)によって両床材(1c)どうしが強固に接合されるので、それによって、床材(1c)どうしの間や床材(1c)自体への水の浸入が確実に防止される。
【0046】
図6は、本発明の第5の実施形態を示すものである。この実施形態では、隣り合う木質床材(1a)の雄実(11a)と小穴(13a)とを嵌合させ、両床材(1a)どうしの間から上方に溢れ出したコーキング材(C)を、その表面が両床材(1a)表面とほぼ面一になるように拭き取っている。したがって、面取り部(15C)は、完全にコーキング材(C)の中に埋まっており、床材(1a)の表面には表れてこない。その他は、図1に示した第1の実施形態と同じである。
【0047】
なお、上記の各実施形態はあくまでも例示にすぎず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更を加えた上で、本発明を実施することは、勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木質床材の施工方法の第1の実施形態を工程毎に示した断面図である。
【図2】本発明において使用する塗り伸ばし具の他の例を示した斜視図である。
【図3】本発明による木質床材の施工方法の第2の実施形態を工程毎に示した断面図である。
【図4】本発明による木質床材の施工方法の第3の実施形態を工程毎に示した断面図である。
【図5】本発明による木質床材の施工方法の第4の実施形態を工程毎に示した断面図である。
【図6】本発明による木質床材の施工方法の第5の実施形態を示した断面図である。
【図7】従来の木質床材の施工方法を工程毎に示した断面図である。
【符号の説明】
(1)(1a)(1b)(1c):木質床材
(11)(11a)(11c):実はぎ用雄実
(111)(111a)(111c):雄実上面
(12)(12a)(12c):雄実の上方端面
(13)(13a)(13c):実はぎ用小穴
(131)(131a)(131c):小穴上面
(14)(14a)(14c):小穴の上方端面
(11b):相欠き用下方段部
(111b):下方段部上面
(12b):下方段部の上方端面
(13b):相欠き用下方切欠き
(131b):下方切欠き上面
(14b):下方切欠き上方端面
(15)(15a)(15b)(15c):面取り部
(2):床下地
(3A)(3B)(3C):塗り伸ばし具
(31):弧状縁部
(32):球状部
(C):コーキング材
Claims (2)
- 接合すべき端面に実はぎ用雄実または小穴を有するとともに上隅部に面取り部を有する複数の木質床材を、隣り合う木質床材の雄実と小穴とを嵌合させながら、床下地の上に敷設する木質床材の施工方法において、
木質床材の雄実上面およびその上方端面のうち少なくとも一方の面に同面の長さ方向に沿って、木質床材の面取り部の色と異なる色のコーキング材を盛り上がり状に塗り付け、該盛り上がり状コーキング材を、先端部またはこれを含む全体が下面側に凸状に湾曲した横断面円弧状をなし先端に斜め上向きに傾斜した凸弧状縁部が設けられているへらを用いて、雄実上面とその上方端面とのコーナー部分を中心に、これら2つの面にまたがるように表面凹弧状に塗り伸ばしておいてから、隣り合う木質床材の雄実と小穴とを嵌合させることによって、雄実上面と小穴上面との間およびこれらの上方端面どうしの間にコーキング材を介在させ、さらに、隣り合う木質床材の雄実と小穴とを嵌合させた際に両床材どうしの間から上方に溢れ出たコーキング材を、その一部が面取り部に塗布されるように拭き取ることを特徴とする、木質床材の施工方法。 - 接合すべき端面に相欠き用下方段部または下方切欠きを有するとともに上隅部に面取り部を有する複数の木質床材を、隣り合う木質床材の下方段部と下方切欠きとを嵌合させながら、床下地の上に敷設する木質床材の施工方法において、
木質床材の下方段部上面およびその上方端面のうち少なくとも一方の面に同面の長さ方向に沿って、木質床材の面取り部の色と異なる色のコーキング材を盛り上がり状に塗り付け、該盛り上がり状コーキング材を、先端部またはこれを含む全体が下面側に凸状に湾曲した横断面円弧状をなし先端に斜め上向きに傾斜した凸弧状縁部が設けられているへらを用いて、下方段部上面とその上方端面とのコーナー部分を中心に、これら2つの面にまたがるように表面凹弧状に塗り伸ばしておいてから、隣り合う木質床材の下方段部と下方切欠きとを嵌合させることによって、下方段部上面と下方切欠き上面との間およびこれらの上方端面どうしの間にコーキング材を介在させ、さらに、隣り合う木質床材の下方段部と下方切欠きとを嵌合させた際に両床材どうしの間から上方に溢れ出たコーキング材を、その一部が面取り部に塗布されるように拭き取ることを特徴とする、木質床材の施工方法。
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