JP4787136B2 - 外装材取付金具 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載の外装材取付金具は、鉄,アルミニウム,ステンレス等の金属板からなるものであり、下側平板片の側縁部に3個の取付孔が形成されているとともに、前記取付孔の両側縁部を切り起こして起立片および上側平板片を形成してある。さらに、前記上側平板片の自由端を略L字形状に曲げ起こし、垂直片および水平爪片からなる係止片を形成してある。
そして、このような外装材取付金具では、下側平板片を建物躯体に当接するとともに、取付孔からビスを建物躯体にねじ込むことによって、該建物躯体に取り付け固定され、係止片を外装材の端部に形成された溝に係止することによって、外装材を建物躯体に取り付けている。
この場合、壁パネル等の組立精度の誤差によって、ジョイント合板と一方の壁パネルとの間に若干の隙間が形成されることがある。
一方、壁パネルに予め工場等によって外装材を外装材取付金具によって取り付けておく場合、壁パネルの端部に位置する外装材は、ジョイント合板に取り付けられた外装材取付金具によって壁パネルに取り付け固定している。
そして、このような外装材付き壁パネルどうしを現場で直角に接合する場合、他方の壁パネルに固定されているジョイント合板を、一方の壁パネルにスクリュー釘等によって留め付けるが、この場合に、上記のような若干の隙間が形成されていると、ジョイント合板が隙間の分だけ撓むことになる。ジョイント合板が撓むに伴って、ジョイント合板に取り付けられた外装材取付金具が躯体側に引き寄せられる。すると外装材の端部の溝に係止している係止部によって、外装材の端部が破損する場合があり、この場合、その補修に相当の手間を要するという問題がある。
前記建物躯体11に固定される固定板2と、この固定板2に突出形成されて、先端部5が前記外装材10の端部に形成された溝部10aに係止される係止部3と、前記固定板2に形成されて、該固定板2を建物躯体11にビス止めする際にビス15が挿通されるビス孔4とを備え、
前記係止部3の根本に位置する固定板2に切欠部7が形成されることによって、前記係止部3の根本部6が該係止部3の先端部5より幅狭に形成され、
前記切欠部3によって、前記固定板2に該固定板2の幅より幅狭の脚部8が形成され、この脚部8に前記ビス孔4が形成されていることを特徴とする。
前記脚部8,8は、前記係止部3の根本部6より幅狭に形成され、かつ、係止部3の根本部6を挟んで、一対形成されていることを特徴とする外装材取付金具。
前記係止部23は前記脚部28を挟んで一対形成され、係止部23の根本部26は脚部28より幅狭に形成されていることを特徴とする。
前記切欠部7(27)は、前記係止部3(23)の先端部5(25)の位置より前記ビス孔4(24)と逆側に深く形成されていることを特徴とする。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る外装材取付金具の一例を示す斜視図、図2は同平面図、図3は外装材取付金具によって外装材を取り付けた状態を示す平断面図、図4は図3におけるA部の拡大図である。
固定板2は、建物躯体に固定されるものであり平板状に形成されている。係止部3は固定板2に突出形成されており、断面L字型の先端部5と、この先端部5を支持する根本部6とから構成されている。先端部5は、後述する外装材10の端面に形成された溝10aに挿入される一片5aと、外装材10の端面に当接する他片5bとから構成されている。また、根本部6は先端部5より幅狭に形成されている。
固定板6には、長手方向に沿う一方の縁から他方の縁に向けて、略中央部まで切り欠いてなる切欠部7,7が形成されており、この切欠部7,7によって、係止部3の根本部6が先端部5より幅狭に形成されている。
さらに、前記切欠部7,7は、係止部3の先端部5の位置よりビス孔4,4と逆側に深く形成されており、その先端縁は円弧状に形成されている。
また、ビス孔4,4は係止部3より固定板6の一方の縁側よりに形成されている。
すなわちまず、建物躯体11について説明すると、図3および図4に示すように、該建物躯体11の壁本体は、壁パネル12を複数連結することによって構成されており、建物躯体11の角部では、壁パネル12,12が直角に接続されている。つまり、一方の壁パネル12の端部側面に、他方の壁パネル12の側端面が当接され、この他方の壁パネル12の端部側面に取り付けられたジョイント合板13が一方の壁パネル12の側端面に釘打ちによって固定されている。
ジョイント合板13は他方の壁パネル12に予め工場等において取り付けられており、また壁パネル12,12には予め工場等において外装材10が外装材取付金具によって取り付けられている。そして、他方の壁パネル12の端部側に位置する外装材10の端部が前記外装材取付金具1によって以下のようにして取り付けられている。
この場合に、他方の壁パネル12に固定されているジョイント合板13を、一方の壁パネル12にスクリュー釘20によって留め付けると、ジョイント合板13が隙間Sの分だけ撓むことになる。ジョイント合板13が撓むに伴って、ジョイント合板13に取り付けられた外装材取付金具1が建物躯体11側に引き寄せられる。すると、前記脚部8と係止部3の根本部6が撓むことによって、係止部3が建物躯体11側に引き寄せられるのを吸収できる。したがって、係止部3の先端部5によって、外装材10の端部が建物躯体11側に引き寄せられて破損するのを防止できる。
さらに、脚部8,8が係止部3の根本部6を挟んで一対形成されているので、これら脚部8,8に形成されたビス孔4,4にビス15を挿通して建物躯体11のジョイント合板13にねじ込むことによって、固定板2を建物躯体11にバランスよく確実に取り付け固定できる。
また、脚部8,8が、係止部3の根本部6より幅狭に形成されているので脚部8が撓み易くなる。
図5は本発明に係る外装材取付金具の他の例を示す斜視図、図6は同平面図である。
外装材取付金具21は、鉄,アルミニウム,ステンレス等の金属製のもので、前記外装材取付金具1より小型に形成されており、固定板22と、係止部23,23と、ビス孔24と備えている。
固定板22は、建物躯体に固定されるものであり平板状に形成されている。係止部23,23は固定板22に突出形成されており、各係止部23は、断面L字型の先端部25と、この先端部25を支持する根本部26とから構成されている。先端部25は、外装材の端面に形成されたに挿入される一片25aと、外装材の端面に当接する他片25bとから構成されている。また、根本部26は先端部25より幅狭に形成されている。
固定板26には、長手方向に沿う一方の縁から他方の縁に向けて、略中央部まで切り欠いてなる切欠部27,27が形成されており、この切欠部27,27によって、係止部23の根本部26が先端部25より幅狭に形成されている。
また、係止部23は前記脚部28を挟んで一対形成され、係止部23の根本部26は脚部28より幅狭に形成されていること
さらに、前記切欠部27,27は、係止部23の先端部25の位置よりビス孔24と逆側に深く形成されている。また、ビス孔24は係止部23より固定板26の一方の縁側よりに形成されている。
そして、図2および図3に示すように、他方の壁パネル12に固定されているジョイント合板13を、一方の壁パネル12にスクリュー釘19によって留め付けると、ジョイント合板13が隙間の分だけ撓むことになる。ジョイント合板13が撓むに伴って、ジョイント合板13に取り付けられた外装材取付金具21が躯体側に引き寄せられる。すると、前記脚部28と係止部23の根本部26が撓むことによって、係止部23が躯体側に引き寄せられるのを吸収できる。したがって、係止部23の先端部25によって、外装材10の端部が躯体側に引き寄せられて破損するのを防止できる。
さらに、係止部23が脚部28,28を挟んで一対形成されているので、外装材10の端部を安定的に係止できる。
2,22 固定板
3,23 係止部
4,24 ビス孔
5,25 先端部
6,26 根本部
7,27 切欠部
8,28 脚部
10 外装材
11 建物躯体
13 ジョイント合板
15 ビス
Claims (4)
- 外装材を建物躯体に取り付けるための外装材取付金具であって、
前記建物躯体に固定される固定板と、この固定板に突出形成されて、先端部が前記外装材の端部に形成された溝部に係止される係止部と、前記固定板に形成されて、該固定板を建物躯体にビス止めする際にビスが挿通されるビス孔とを備え、
前記係止部の根本に位置する固定板に切欠部が形成されることによって、前記係止部の根本部が該係止部の先端部より幅狭に形成されており、
前記切欠部によって、前記固定板に該固定板の幅より幅狭の脚部が形成され、この脚部に前記ビス孔が形成されていることを特徴とする外装材取付金具。 - 請求項1に記載の外装材取付金具において、
前記脚部は、前記係止部の根本部より幅狭に形成され、かつ、係止部の根本部を挟んで、一対形成されていることを特徴とする外装材取付金具。 - 請求項1に記載の外装材取付金具において、
前記係止部は前記脚部を挟んで一対形成され、係止部の根本部は脚部より幅狭に形成されていることを特徴とする外装材取付金具。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の外装材取付金具において、
前記切欠部は、前記係止部の先端部の位置より前記ビス孔と逆側に深く形成されていることを特徴とする外装材取付金具。
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