JP2006207201A - 外装パネル用の下地金具の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装パネルを容易に取付けることができ、建物外壁の躯体の動きに外装パネルが追随できる「外装パネル用の下地金具の構造」を目的とする。
【解決手段】建築物の外壁本体1に設けられる外装パネル2用の下地金具81は、短尺の胴縁3とその胴縁3と略同じ長さの固定金具4とから構成される。前記固定金具4は前記胴縁3に胴縁3の縦方向にスライド自在に保持されるとともに、前記固定金具4に外装パネル2を胴縁3の横方向にスライド自在に挟持する取付片21が備えられる。胴縁3と固定金具4は断面コ字状で、胴縁の両開口端部7には開口内部に向けてストッパー8が立設される。固定金具4は胴縁3の長手方向の任意の位置に固定金具4を嵌着するように、固定金具4の両側面11には係止突起14が突設して設けられる。固定金具4の両側面11は複数のスリット15により分割されて不撓側面部16と可撓側面部17に区分される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、外装パネル用の下地金具の構造に関し、詳しくは外壁に対する外装パネルの留付け構造に関する。
従来、外装パネルを建築物の外壁本体に取付けるための胴縁としては、加工性や取付けが容易で優れているとの理由から主として木材が使用され、外装パネルの胴縁への取付けに関しては多くの場合釘が使用されている。
この場合、釘を外装パネルの外側から打つことになり、釘頭が外装パネルの表面に露出するので外観を損ない商品価値が低下するという問題があった。
また、釘頭が露出しているので錆びが発生しやすいため、外装パネルが不燃性で耐久性を持ち合わせていても建物全体としては耐久性が劣るという問題があった。
さらに、木材の経年変化による劣化が避けられず、木材の反りや腐朽が生じ易いという欠点により、固定釘が浮き上がり外装パネルの脱落が生じるという問題があった。
これらの問題点を解決する方法として特許文献1の記載が知られている。特許文献1によれば、図10、図11に示すように、建築物の外壁本体61に外装パネル62用の胴縁63と固定金具64が設けられ、胴縁63は屋外側に開口を有する断面構造で、釘65によって胴縁63の取付部66を貫き外壁本体61に固定される。
固定金具64の正面部67の両側には係合部69が設けられ、係合部69は胴縁63の嵌合部68に挿入収容される。このとき、係合部69は少し外側に開くように設けられている。
このため、固定金具64は係合部69が胴縁63の嵌合部68に弾性的に挿入収容されるので通常は胴縁63に固着した状態を保てるが、固定金具64を引っ張れば胴縁63内を嵌合部68に沿ってスライドすることができる。
ここで、固定金具64には、支持片70が係合部69に対して反対側に突出して設けられ、支持片70に上支持片71と下支持片72とが備えられているので上下の外装パネル62を支持することができる。
このように、固定金具64は、胴縁63の中を上下に自由にスライドすることができるので、固定金具64を外装パネル62に合わせて任意位置に取付けできて、耐久性が増し、経年変化による劣化もないので、外装パネルの脱落がなくなる。
実開平5−35944号公報
建物外壁を形成するには、一般に実部(雄実、雌実)を上下端に設けた外装パネルが用いられ、最初に下側の外装パネルを固定金具を介して胴縁に取付けた後に、この下側の外装パネル上に上側の外装パネルの実部を合わせて載せ、順次外装パネルを張り合わせるという施工作業がおこなわれる。
ところが、上述の外装パネルの胴縁への取付け構造では、固定金具を胴縁に装着するのに、胴縁の長さ方向の端部から固定金具を挿入しなければならない。
このため、作業者は、それぞれの外装パネルの取付け毎に、外装パネルの配置箇所から離れて胴縁の長さ方向の端部がある高所まで移動して胴縁内に固定金具を挿入しなくてはならないので、作業効率が大変悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は、建物外壁に外装パネルを容易に取付けることができて、外装パネル取付け後は、建物外壁の躯体(柱や間柱)の伸縮等による動きに外装パネルが追随できる「外装パネル用の下地金具の構造」を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、建築物の外壁本体に設けられる外装パネル用の下地金具であって、前記下地金具は短尺の胴縁とその胴縁と略同じ長さの固定金具とからなり、
前記固定金具は前記胴縁に胴縁の縦方向にスライド自在に保持され、前記固定金具に外装パネルを胴縁の横方向にスライド自在に挟持する取付片が備えられることを特徴としている。
この外装パネル用の下地金具の構造であれば、前記下地金具は短尺の胴縁とその胴縁と略同じ長さの固定金具とからなるので、予め胴縁と固定金具を組み付けておくことができる。また、前記固定金具には外装パネルを胴縁の横方向にスライド自在に挟持できる取付片を備えているので、前記下地金具を(胴縁に対して)横方向に容易にスライドできる。
請求項2の発明は請求項1に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、
前記胴縁は屋外側に開口を有する底面と2側面とからなる断面コ字状で、両開口端部には開口内部に向けてストッパーが立設され、前記固定金具は底面と2側面とからなる断面コ字状で、前記固定金具の両側面には、前記胴縁の対向するストッパー間の隙間から前記固定金具を前記胴縁の内部に挿入する際にストッパーを介して前記胴縁の両側面を徐々に弾性的に押し広げるガイド面と、前記固定金具を胴縁内に挿入した際に屋内側からストッパーに係止させる係止面とを備えた係止突起を突設するとともに、
前記固定金具の両側面は複数のスリットにより分割されて不撓側面部と可撓側面部に区分され、この可撓側面部は不撓側面部よりも断面コ字状の内部側に傾斜するとともにその先端部が不撓側面部の先端部よりも突出して形成されることを特徴としている。
この外装パネル用の下地金具の構造であれば、可撓側面部は不撓側面部よりも断面コ字状の内部側に傾斜するとともにその先端部が不撓側面部よりも突出して形成されるため、前記可撓側面部の先端部が前記胴縁の底面に押し当てられることで可撓側面部が撓むので、前記係止突起を前記ストッパーに弾性的に押し当てることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、前記固定金具の底面に、前記胴縁を外壁本体に固着する固定具を挿入する開口部が形成されることを特徴としている。
この外装パネル用の下地金具の構造であれば、前記胴縁を外壁本体に固着するための固定具を開口部から容易に挿入することができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、前記固定金具の可撓側面部の先端部は固定金具の底面に略平行な接触面を備えることを特徴としている。
この外装パネル用の下地金具の構造であれば、前記可撓側面部の先端部は胴縁の底面に対して面接触することができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、前記胴縁の両開口端部の開口内部に向けて立設されるストッパーは、両開口端部に直角に立設されるリップとリップ先端部から底面に向けて突設するフランジとからなることを特徴としている。
この外装パネル用の下地金具の構造であれば、フランジが突設されるので、ストッパーの強度を補強することができる。
請求項1記載の発明によれば、前記下地金具は予め胴縁と固定金具が組み付けられるので、作業者が(長尺の)胴縁の遠く離れた長さ方向の端部から固定金具を挿入する必要がなくなるので作業効率が向上する。また、胴縁施工としての別工程が省略できる。そして、前記下地金具を胴縁の横方向に容易にスライド調整できるので、前記下地金具を所定の位置まで移動してから胴縁を固定することができる。
請求項2記載の発明によれば、可撓側面部が撓んで前記係止突起が前記ストッパーに弾性的に押し当てられるので、胴縁の精度が悪くても固定金具がガタツクことなく安定して外装パネル用を保持することができる。
請求項3記載の発明によれば、前記胴縁を外壁本体に固着する固定具を開口部から容易に挿入することができるので、挿入した固定具によって胴縁を外壁本体に容易に固定できる。
請求項4記載の発明によれば、前記可撓側面部の先端部は胴縁の底面に対して(線接触ではなく)面接触することができるので、胴縁に精度誤差が生じても固定金具がガタツクことなく、安定して外装パネル用を保持することができる。
請求項5の発明によれば、ストッパーの強度を補強することができるので、固定金具を胴縁に安定して保持することができるとともに、安定して外装パネル用を保持することができる。
<外装パネル用の下地金具の構成>
以下に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の建築物の外壁本体1に設けられる金属サイディング等の外装パネル2用の下地金具81は、短尺(例えば長さL1=80mm)の胴縁3とその胴縁3と略同じ長さの固定金具4とから構成される。そして、前記固定金具4は前記胴縁3に胴縁3の縦方向(矢印G−G方向)にスライド自在に保持されるとともに、前記固定金具4に外装パネル2を胴縁3の横方向(矢印K−K方向)にスライド自在に挟持する取付片21が備えられている。
また、前記固定金具4の取付片21と反対側に、胴縁3を外壁本体1に固着するネジ等の固着具82を挿入するための開口部41が形成される。
図2、図3に示すように、下地金具81の胴縁3は屋外側に開口3aを有する底面5と2側面6とからなる断面コ字状の短尺材で、両開口端部7には開口内部に向けてストッパー8が立設される。
このストッパー8は、両開口端部7に直角に取付けられるリップ8aとしての短辺と、このリップ8aの先端部から側面6に平行で底面5に向けて設けられるフランジ8bとで形成される。
そして、前記固定金具4は底面10と2側面11とからなる断面コ字状の短尺材で、前記胴縁3の長手方向の任意の位置で前記固定金具4が嵌着できるように、前記固定金具4の両側面11には係止突起14が突設して設けられる。
この係止突起14は、前記胴縁3の対向するストッパー8間の隙間(開口3a)から前記固定金具4を前記胴縁3の内部に挿入する際にストッパー8を介して前記胴縁3の両側面6を徐々に弾性的に押し広げる曲面のガイド面12と、前記固定金具4を胴縁3内に挿入した際に屋内側からストッパー8に係止させる係止面13とを備えている。
さらに、前記固定金具4の両側面11は複数のスリット15により分割されて不撓側面部16と可撓側面部17に区分され、この可撓側面部17は不撓側面部16よりも断面コ字状の内部側に傾斜するとともにその先端部18が不撓側面部16の先端部19よりも突出して形成される。この可撓側面部17の先端部18が前記胴縁3の底面5に押し当てられることで可撓側面部17が撓み、その反力により前記係止突起14を前記ストッパー8に弾性的に押し当てることができる。
また、前記固定金具4の底面10の外側に、外装パネル2を挟持するとともにビス等の固着具31により固定金具4の底面10に押付けて固着する取付片21を備え、この取付片21は、固定金具4と同幅で固定金具4に平行な略矩形の挟込部21aと、固定金具4から突起して挟込部21aの一辺と固着する突起部21bとからなる。
そして、前記固定金具4の底面10にビス等の固着具31の穿孔穴31aを設け、この穿孔穴31aに対向して取付片21の挟込部21aにビス等の固着具31用の差込穴31bを設ける。そして、前記固着具31は穿孔穴31aに螺合する。
ここで、取付片21と固定金具4の底面10との間に隙間が形成されるが、取付片21には座繰部22が設けられるので、実際に外装パネル2を受け入れる隙間Sは座繰部22と底面10との間に形成される。
なお、外装パネル2は図示しない内部の断熱材を両側から薄肉の金属板層で被覆してなる金属サイディングが用いられる。外装パネル2の上端部25には凸状の雄実26が突設され、外装パネル2の裏面側の金属板層は雄実26を超えて被取付片27が突設(延設)される。
外装パネル2の下端部28には凹状の雌実29が設けられているので、隣接する外装パネル2の上端部25の凸状の雄実26と実結合することができる。さらに、この外装パネル2の下端部28の裏面側には、固定金具4の取付片21を収容するための切欠き30が形成される。
そして、外装パネル2の被取付片27は固定金具4の取付片21と底面10の間に挟み込まれるとともにビス等の固着具31を穿孔穴31aに螺合することにより固着される。
なお、ここで胴縁3の主要寸法を、2側面6間の内距離がR1、両フランジ8b間の隙間(開口3a)の距離がR2、側面6の外形高さがH1、フランジ8bと底面5間の開口距離がH2と表しておく。
<固定金具4の詳細構造>
図4、図5に示すように、断面コ字状の固定金具4の底面10は長さL1=80mm、幅M1=40mmに形成され、底面10に取付片21が形成される。取付片21の挟込部21aは底面10の幅M1と同じ幅で略中央部36から長さN2=略26mmの領域に、底面10と平行に隙間S1=1、8mmで形成される。さらに挟込部21aの一辺に固着する突起部21bを介して固着部21cが略中央部36から長さL4=略16mmの領域まで連続し、固着部21cが底面10に一対のネジ57で固着される。
取付片21の挟込部21aの略中心部(中央部36から長さN3の位置)には外装パネル2取付け用の穿孔穴31aが形成される。さらに、挟込部21aの穿孔穴31aを囲む矩形の座繰部22は深さS2=1mmで凹状リブ構造に形成される。
なお、外装パネル2の被取付片27を挿入しやすくするために、取付片21の自由端部39から長さS4=3mmに亘って高さS3=1、8mmだけ間口が開いて形成される。
中央部36から他端部40の間の固着部21cを除く領域の略中央部には、胴縁3を外壁本体1に固着するネジ等の固着具82を挿入するための開口部41が形成される。
固定金具4の2側面11には係止突起14がそれぞれ3個合計6個突設され、
その取付け位置は、固定金具4の長手方向の中心位置と、一端部35と他端部40からそれぞれ長さL3=10mmの位置に設けられる。いま各係止突起14間の長手方向の距離がL2=30mmなので、L2>>L3の関係に配置される。
係止突起14は「半お椀形状」で、固定金具4が側面11から突設する高さQ1=4mm、取付幅Q2=略8mm、取付け深さQ3=略4mmであり、底面10からの距離Q4=3、5mmの位置に取付けられる。
固定金具4の2側面11は、幅P3=2mmの4条のスリット15によって、5分割され、一端部35から順に、幅P1=18mmの不撓側面部16と幅P2=10mmの可撓側面部17が交互に配列される。ここで、スリット15は底面10から長さY=8mmの位置まで形成される。
図6に示すように、不撓側面部16と可撓側面部17のそれぞれの断面形状は異なる形状である。
不撓側面部16の断面形状は、側面11(幅M1=40mm)の位置で、高さH3=19mmで、先端部19は先端部19から高さH4=5mmの位置50のところから内側に長さH5=1mmだけ折れ曲がって(角度θ=略10度)形成される。
可撓側面部17の断面形状は、側面11(幅M1=40mm)の位置で高さH5=20mmに形成され、不撓側面部16に比べて長さY1=1mm(H5ーH3)だけ側面11が高い。そして、不撓側面部16は底面10から長さY=8mmの位置51(スリット15の上端に一致する)から内側に長さH7の位置52まで折れ曲がって(角度θ=略10度)形成される。このとき、位置52は先端部18から長さH6のところであり、不撓側面部16における先端部19から長さH4の位置と同レベル位置である。
さらに、位置52から先端部18にかけて長さH8折れ曲がって形成され、先端部18には底面5に略平行な接触片53(接触面)が長さH9=略5mmで形成される。
このように、側面11から先端部18まで2度折れ曲がった合計長さは、H7+H8=2mmに形成される。
なお、固定金具4に使用される板材は0、8mmの鋼材が用いられる。
<胴縁3と固定金具4の相対関係>
上述の胴縁3の主要寸法と固定金具4の相対関係において、係止突起14を含めた固定金具4の幅寸法M5=48mmは、胴縁3の両フランジ8b間の隙間(開口3a)の距離R2より大きく、且つ胴縁3の2側面6間の内距離R1より小さく形成される。そして、不撓側面部16の先端部19から係止突起14の係止面13までの長さ(H3−Q4)は胴縁3のフランジ8bと底面5間の開口距離H2と略同じ長さに形成される。また、不撓側面部16の高さH3は胴縁3の側面6の外形高さH1と同じか少し高く形成される。
それぞれの関係を式で表すと、
R1>H5>R2 (H3−Q4)≒H2 H3≧H1である。
図7に示すように、固定金具4を胴縁3に取付けるには、固定金具4を胴縁3にワンタッチで直接押し込むだけで完了する。このとき、押し込まれた固定金具4の側面11に形成された係止突起14が胴縁3のストッパー8に当接するが、係止突起14に形成されたガイド面12が曲面なので、係止突起14は無理なくストッパー8を押し広げるので、連動して胴縁3の側面6も徐々に弾性的に撓みながら押し広げられる。
さらに、固定金具4を胴縁3に押し込む動作をつづけると、最終的に、係止突起14がストッパー8を乗り越え、係止突起14がストッパー8から離反するとともに、胴縁3の側面6が弾性的に元の位置まで復元する。
この動作中において、上述のように、可撓側面部17の側面11は高さH5=20mmで、不撓側面部16に比べて長さY1=1mm(H5ーH3)だけ長いので、胴縁3の底面5には可撓側面部17の先端部18が当接する。
そして、可撓側面部17は2段階に内側に折れ曲がっているので、容易に弾性的に撓むことができるので、その反力により固定金具4を係止突起14(係止面13)を介して胴縁3のストッパー8に常に安定して押付けて係止させることができる。このように、可撓側面部17のスプリング効果により可撓側面部17の先端部18と胴縁3の底面5との間に常時隙間が発生しないのでガタツキが生じない。
<外装パネル用の下地金具81の作用>
図8に示すように、建築物の外壁本体1に設けられる外装パネル2は下地金具81(胴縁3と固定金具4)を介して、外壁本体1の下から上に向かって順番に横張りで組付けられる。
より詳しくは、図9(a)に示すように、まず、固定金具4を胴縁3に嵌着した下地金具81を外装パネル2の被取付片27に被せる。このとき、被取付片27は固定金具4の取付片21に挿入されるが、被取付片27は固定金具4の取付片21に保持(挟持)されているだけで固着されていない。
次に、図9(b)に示すように、外壁本体1に描かれた墨線83(根太に対応した取付け位置の表示線)に下地金具81の中心が重なるように(開口部41の中心でもある)下地金具81を横方向(矢印K―K方向)にスライドさせて位置合わせする。この位置合わせが完了すると、ビス等の固着具82で胴縁3の底面5を貫通して下地金具81を外壁本体1に固着する。このように、開口部41を用いることにより、胴縁3と固定金具4が一体的に組み込まれた状態のままで、下地金具81を容易に外壁本体1に固着することができる(下地金具81の胴縁3部分が外壁本体1に固着される。)。
そして、胴縁3を外壁本体1に固着したのちに、ビス等の固着具31によって、外装パネル2が固定金具4と取付片21との間に固定される。
このように、胴縁3を別体(別工程)で施工する必要がないので、工程の省略ができる。
図9(c)に示すように、外壁本体1に下地金具81を介して取付けられた外装パネル2は、下地金具81の胴縁3が外壁本体1に固着しているが、外装パネル2が取付けられている固定金具4は胴縁3の縦方向(矢印G−G方向)にスライド自在に保持されている。そのため、建物外壁の躯体(柱や間柱)の伸縮等(矢印G1−G1)による動きに対して外装パネル2本体も同様に胴縁3を介して追随することができる。そのため、外装パネル2に反りが発生せず、外装パネル2間に隙間が発生するのを防止ことができる。
さらに、上述したように次の外装パネル2を上から重ねる際に、下段の外装パネル2の上端部25の凸状の雄実26に、上段の下端部28の凹状の雌実29を被せて位置決めし、ビス等の固着具31によって被取付片27と取付片21は固着される。このとき、取付片21には座繰部22が設けられるので固着具31の頭は座繰部22から突出しないとともに、次の外装パネル2の下端部28の裏面側には固定金具4の取付片21を収容するための切欠き30が形成されるので、上下の外装パネル2を容易に重ねることができる。
ここで、座繰部22の役割は、ビス等の固着具31を外装パネル2に螺合して固着するときに、締め付け面圧を高めて固着効果を高めるという所謂座金効果がある。さらに、外装パネル2(金属サイディング)の被取付片27の先端部が、金属サイディングの薄肉の被覆金属板層で折り込まれて保護されているので、被取付片27の先端部は被取付片27の他の部分よりも折り込まれている分だけ厚肉部になるが、座繰部22はこの厚肉部から外れた被取付片27の他の部分に当接することができるので、座繰部22によって確実に固着できるという効果も得ることができる。
外装パネル2の凸状の雄実26と凹状の雌実29を合わせて外装パネル2を固定するときに、一旦固定金具4の取付片21で外装パネル2の被取付片27を押付けて位置調整すると、固定金具4が可撓側面部17のスプリング効果により位置変動しないので、外装パネル2が浮き上がることもないので、外装パネル2間のつなぎ目の隙間が発生せず見栄えのよい施工ができる。
不撓側面部16の先端部19は、先端部19から高さH4=5mmの位置50から内側に長さH5=1mmだけ折れ曲がって(角度θ=略10度)形成される。このため、固定金具4を胴縁3に容易に挿入誘導できるので作業性が向上する。
また、固定金具4がスライド可能なので、外装パネル2の熱伸縮によって生じる内部応力を逐次逃がすことができるので、外装パネル2の変形や取付部の破損が生じることがない。
さらに、胴縁3が短尺であるため外装パネル2と外壁本体1の間の通気性が遮断されることのない通気構法が得られる。
通気構法であれば、暴風雨時でも侵入した雨水を通気層から速やかに排水できる。また、直射日光による外壁の熱の伝導を少なくできるとともに、通気層内に発生する上昇気流によって一部の熱を屋外に放出できるので遮熱効果が得られる。さらに、通気層内の空気(水蒸気を含む)が屋外に放出できるので、結露の防止ができるため、構造体の腐朽や(断熱材が使用されている場合には)その断熱材が湿潤してしまって断熱効果が低下するという問題を防止することができる。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということはいうまでもない。
固定金具4の2側面11は、4条のスリット15によって、5分割され、一端部35から順に、不撓側面部16と可撓側面部17が交互に配列されているが、3分割でも構わない。この場合、可撓側面部17を2組形成し、その中間に不撓側面部16を1組設けるのが好ましい。
固定金具4の2側面11には係止突起14がそれぞれ3個合計6個突設されるが、それぞれ2個合計4個でも構わない。係止突起14は「半お椀形状」のかわりに、半円錐形でも構わない。
ストッパー8は、フランジ8bを省略して両開口端部7に直角に取付けられるリップ8aだけでもよい。
胴縁3を建築物の外壁本体1に上下に取付けるかわりに、水平方向に取付けても良く、その場合には外装パネル2は水平(左右)方向に順次取付けることになる。
なお、固定金具4は胴縁3の側面開口部から挿入することもできる。この場合、可撓側面部17の先端部18の接触片53(接触面)を僅かに胴縁3の内側に曲げて初期誘導すればさらにスムーズな挿入ができる。
下地金具81の胴縁3を所定の場所に予め取付けた後に、固定金具4及び外装パネル2を取付けることも可能である。この場合胴縁3を複数の固着具82で固着してもよい。
本発明の実施形態における、建築物の外壁本体に設けられる外装パネル用の下地金具81(胴縁と固定金具)の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における、図1のA矢視図で、建築物の外壁本体に下地金具を介して外装パネルを取付けた状態を示す図である。 本発明の実施形態における、図2のB−B矢視図である。 本発明の実施形態における、固定金具の平面図である。 本発明の実施形態における、図4のC−C矢視図である。 本発明の実施形態における、図5のD−D矢視図である。 本発明の実施形態における、胴縁に固定金具を組み込む状態を示す断面図である。 本発明の実施形態における、建築物の外壁本体に設けられる外装パネル用の下地金具(胴縁と固定金具)の配置を示す斜視図である。 本発明の実施形態における建築物の外壁本体に下地金具を取付ける状態を示す斜視図で、a)は下地金具を外装パネルに取付ける図、b)は取付けた下地金具を所定の位置にスライド調整した後に、胴縁及び固定金具を固着具で固定する図、c)は固定された外装パネルが胴縁内でスライドする図である。 従来の、建築物の外壁本体に設けられる外装パネル用の胴縁と固定金具の構造を示す断面図である。 従来の、固定金具の構造を示す斜視図である。
符号の説明
81 下地金具
1 外壁本体
2 外装パネル
3 胴縁
4 固定金具
7 開口端部
8 ストッパー
11 側面
14 係止突起
15 スリット
16 不撓側面部
17 可撓側面部
21 取付片

Claims (5)

  1. 建築物の外壁本体に設けられる外装パネル用の下地金具であって、前記下地金具は短尺の胴縁とその胴縁と略同じ長さの固定金具とからなり、
    前記固定金具は前記胴縁に胴縁の縦方向にスライド自在に保持され、
    前記固定金具に外装パネルを胴縁の横方向にスライド自在に挟持する取付片が備えられることを特徴とする外装パネル用の下地金具の構造。
  2. 請求項1に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、
    前記胴縁は屋外側に開口を有する底面と2側面とからなる断面コ字状で、両開口端部には開口内部に向けてストッパーが立設され、
    前記固定金具は底面と2側面とからなる断面コ字状で、前記固定金具の両側面には、前記胴縁の対向するストッパー間の隙間から前記固定金具を前記胴縁の内部に挿入する際にストッパーを介して前記胴縁の両側面を徐々に弾性的に押し広げるガイド面と、前記固定金具を胴縁内に挿入した際に屋内側からストッパーに係止させる係止面とを備えた係止突起を突設するとともに、
    前記固定金具の両側面は複数のスリットにより分割されて不撓側面部と可撓側面部に区分され、この可撓側面部は不撓側面部よりも断面コ字状の内部側に傾斜するとともにその先端部が不撓側面部の先端部よりも突出して形成されることを特徴とする外装パネル用の下地金具の構造。
  3. 請求項2に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、
    前記固定金具の底面に、前記胴縁を外壁本体に固着する固定具を挿入する開口部が形成されることを特徴とする外装パネル用の下地金具の構造。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、前記固定金具の可撓側面部の先端部は固定金具の底面に略平行な接触面を備えることを特徴とする外装パネル用の下地金具の構造。
  5. 請求項2乃至請求項4に記載の外装パネル用の下地金具の構造であって、前記胴縁の両開口端部の開口内部に向けて立設されるストッパーは、両開口端部に直角に立設されるリップとリップ先端部から底面に向けて突設するフランジとからなることを特徴とする外装パネル用の下地金具の構造。
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