JP4436524B2 - 建築物等のパネル取付構造 - Google Patents

建築物等のパネル取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物等のパネル取付構造に関し、より詳しくは、建築物のトップライト等にガラスパネル等のパネルを取り付ける際の取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物のトップライト等にガラスパネル等のパネルを取り付ける場合には、図示しないが、アルミニウムを使用して断面略正方形に押出成形された重いフレームに、複数のパネルをシーリングを介してそれぞれ単にセットしたり、あるいはフレームの両側部に嵌合溝をそれぞれ切り欠き成形し、各嵌合溝にパネルをガスケットを介し嵌入支持させるようにしている。また、フレームに複数のパネルをビス等からなる多数の締結具を介して螺着することもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来における建築物等のパネル取付構造は、以上のようにフォロー材からなる重いフレームを使用しているので、コストが高くなるとともに、組立や作業の煩雑化を招くという問題がある。また、フレームの排水溝の断面が実に小さいので、漏水のおそれが少なくない。また、フレームに螺子孔を設ける場合、アルミニウム製のフレームなので、加工精度が低く、組立性や作業性に欠けるという問題がある。さらに、フレームの構成によっては、複数のパネルを左右に交互にずらしてセット等したり、フレームに補強材を外側から装着しなければならないことがある。このような場合、見付け幅が広くなり、建築物全体の意匠性が悪化することとなり、しかも、材料費用が嵩まざるを得ない。
【0004】
本発明は、上記に鑑みなされたもので、全体としてのトータルコストを低減し、フレームの排水機能、組立性、又は作業性を向上させ、しかも、建築物の意匠性を向上させることのできる建築物等のパネル取付構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明においては、上記課題を達成するため、一対の対向壁を有するフレームと、このフレーム内に支持される複数の押縁と、各対向壁の一端部と各押縁とに支持されるパネルとを含んでなるものであって、
上記一対の対向壁の間に仕切板を架設して一対の対向壁の間を対向壁の一端部側の排水路と対向壁の他端部側の開口収容空間とに分割区画し、該仕切板に第一の螺子部材を介して該排水路側に位置する第二の螺子部材を支持させ、これら第一、第二の螺子部材にクリッパ板をルーズ孔を介し支持させるとともに、このクリッパ板の両側部を該仕切板方向にそれぞれ傾斜させて広げ、該仕切板と該クリッパ板との間にはリフトばねを介在させ、上記各押縁の一端部にはリップガスケットを、各押縁の他端部には上記クリッパ板の各側部に引っかかる係止爪をそれぞれ設け、各リップガスケットの外側面と各パネルの側面とを略斜めはぎ接合したことを特徴としている。
【0006】
なお、上記複数の押縁のリップガスケット間に、少なくとも上記第二の螺子部材を覆うカバーガスケットを取り付け、このカバーガスケットの露出面、上記リップガスケットの露出面、及び上記パネルの露出面を略面一に揃えることが好ましい。
また、上記押縁、上記リップガスケット、及び上記パネルをシーリング材を介してユニット化することができる。
【0007】
ここで、特許請求の範囲におけるパネルは、平坦な板状でも良いし、断面略半円弧状等でも良い。このパネルは、単数複数のガラスパネルやPCパネル等で構成することができる。クリッパ板のルーズ孔は、矩形の長孔、楕円形、又はこれらに類似する形状の孔とすることができる。また、リフトばねは、コイル状やU字状等でも良いし、単数複数を特に問うものではない。略斜めはぎ接合(建築分野における板はぎの一種、そぎはぎ、そぎ継ぎともいう)には、厳密な意味の斜めはぎ接合と、おおよそ斜めはぎ接合と認められる接合方法のいずれもが含まれる。同様に、「略面一に揃え」るという文言にも、完全に面一に揃える態様と、おおよそ面一に揃える態様のいずれもが含まれる。さらに、建築物等であるから、厳密な意味の建築物の他、建築物以外の構造物が含まれる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明すると、本実施形態における建築物等のパネル取付構造は、図1ないし図6に示すように、縦横組み合わされて建築物の山型トップライト(天窓)1を構成する断面略H字形のフレーム2と、このフレーム2内に起立して支持される左右一対の押縁17と、フレーム2を形成する左右一対の対向壁3のパネル受5と各押縁17とに支持される一対のパネル25とを備えている。
【0009】
フレーム2は、図2や図3に示すように、電気・熱の伝導性に優れ、腐食の進行しにくいアルミニウムやアルミニウム合金等を使用して長尺に押出成形されている。このフレーム2は、間隔をおいて相対向する一対の対向壁3を備え、各対向壁3の上端部である一端部の長手方向(図2の奥方向)には、断面略リップ溝形のU字溝4が一体成形されるとともに、各U字溝4には、長尺のパネル受5が載置密嵌されており、各対向壁3の下端部である他端部の長手方向には、断面が変形した略U字形の排水ガイド片6が一体成形されている。パネル受5は、例えば耐熱性、耐候性、気密性、水密性、耐湿性、耐老化特性等に優れるシリコーンゴム等を使用して押出成形され、パネル25の内側の内周面外周にガスケットとして密接する。
【0010】
一対の対向壁3の間には図2や図3に示すように、一体的な仕切板7が少々一端部側寄りに架設成形され、この仕切板7により一対の対向壁3の間が一端部側の水流通用の排水路8と、他端部側の大きな開口収容空間9とに分割区画されている。開口収容空間9は、図示しない補強材が図2の下方から排水ガイド片6を介して適宜インサートされる。
【0011】
仕切板7の略中央部の長手方向には同図に示すように、排水路8側に位置するリップ溝10が一体成形され、このリップ溝10の長手方向には、間隔をおいて位置する一対のボルト11と、加工の容易な薄板状の細長い板ばね12とが着脱自在に嵌入支持されている。各ボルト11は、その頭部がリップ溝10に嵌入支持されて直立した螺子部を一端部方向に指向させ、この螺子部の一部が筒形の長いナット13の下部に螺嵌されており、このナット13の上端面である自由端面には、細長いクリッパ板14がビス16を介し螺着支持されている。
【0012】
板ばね12は、図3や図5に示すように、断面略皿状に屈曲形成され、その平坦部から傾斜した両端部がそれぞれリップ溝10に嵌入支持されて一対のボルト11の間にずれないよう立設配置されている。このような曲げ加工や取り扱いの容易な板ばね12は、パネル25の取り付け作業時には反力でクリッパ板14を上方の反仕切板7方向に弾圧付勢し、パネル25の取り付け作業終了時には撓んで平坦部がクリッパ板14の平坦部裏面に圧接する。
【0013】
クリッパ板14は、図2や図4に示すように、ばね性を有するステンレス、スチール、あるいはチタン等を使用して断面略皿状に屈曲成形され、両側部が仕切板7方向にそれぞれ拡開して傾斜している。このクリッパ板14の平坦部長手方向の両端には、対向壁3方向に指向するルーズ孔15がそれぞれ小判形に穿孔され、各ルーズ孔15がボルト11の螺子部に隙間を介して対向するビス16の螺子部に遊貫される。このようなクリッパ板14は、外力が作用すると、図2の左右方向、換言すれば、対向壁3方向にスライドする。
【0014】
各押縁17は、図2や図6に示すように、アルミニウムやアルミニウム合金等を用いて基本的には断面略J字形に折曲成形されている。各押縁17の上端部である一端部は、その内側面に嵌入溝18が、外側面には斜め下向きの傾斜面がそれぞれ成形され、パネル25用のリップガスケット19にシリコーン系のパテ状接着剤であるシーリング材を介して被覆されている。このリップガスケット19は、シリコーン系、クロロプレン系、EPDH系、ポリサルファイド系、アクリルウレタン系、又はアクリル系のエラストマーを使用して押出成形され、内側面の裏面には嵌入溝18に嵌入する凸部20が、外側面には斜め下向きの傾斜面21がそれぞれ成形されている。各押縁17の他端部には、クリッパ板14の側部端に係止する係止爪22が折り返して屈曲成形されている。このような押縁17とリップガスケット19とは、上記シーリング材を介してパネル25と工場等で予めユニット化される。
【0015】
一対の押縁17のリップガスケット19の間には図2等に示すように、長尺のカバーガスケット23が着脱自在に介在され、このカバーガスケット23がクリッパ板14、ビス16、押縁17等を隙間を介して被覆する。このカバーガスケット23は、シリコーン系、クロロプレン系、EPT、EPDM系、ポリサルファイド系、アクリルウレタン系、アクリル系のエラストマーや合成樹脂を使用して断面略逆U字形に押出成形され、左右両側の外側面からリップガスケット19に弾接する複数の鉤片24が屈曲可能に並んで突出している。
【0016】
各パネル25は、図2に示すように、建築物の外側に位置するガラスパネル26と、建築物の内側に位置するメッシュ内蔵の複層ガラスパネル27とを結露防止の観点から図の上下方向に並べ備え、これらガラスパネル26と複層ガラスパネル27の間には、断熱用のスペーサ28が上記シーリング材を介して挟着されている。ガラスパネル26は、その露出面がリップガスケット19の露出面と面一に揃えられ、側面29が斜め上向きに傾斜形成されており、この側面29がリップガスケット19の傾斜面21にシーリング材30を介して斜めはぎ接合されている。複層ガラスパネル27の内周面外周にはパネル受5が密接している。
【0017】
シーリング材30は、未硬化の反応硬化型ゴム、好ましくは常温あるいは空気中の水分で硬化する反応硬化型シリコーンゴムを使用して略帯形あるいは棒形等に成形され、工場等でリップガスケット19とパネル25とを接合する。反応硬化型シリコーンゴムとしては、付加反応型シリコーンゴムや縮合反応型シリコーンゴム等があげられ、特に未硬化の可塑度が150〜500のものが好ましい。付加反応型シリコーンゴムは、オルガノポリシロキサンにオルガノハイドロジェンポリシロキサン、アルコキシシラン、及び硬化反応用触媒を添加し、さらに必要に応じて充填剤、着色無機顔料、発泡剤、シリカ分散剤、接着向上剤、反応抑制剤、耐熱性向上剤等が添加される。
【0018】
縮合反応型シリコーンゴムは、脱オキシム型、脱アルコール型、脱アセトン型のいずれをも使用することができるが、脱オキシム型が好ましく、オルガノポリシロキサンに架橋剤、触媒、補強性充填剤、及び潤滑剤を配合し、さらに必要に応じて接着助剤、非補強性充填剤、無機顔料、防かび剤等を添加して調製される。
【0019】
上記構成において、山型トップライト1のフレーム2にパネル25を取り付ける場合には、先ず、工場等において、仕切板7のリップ溝10にボルト11、板ばね12、及びボルト11を順次嵌入してリップ溝10の長手方向にスライドさせ、リップ溝10にボルト11、板ばね12、及びボルト11を縦に支持させる。これらを縦に支持させたら、ボルト11、板ばね12、及びボルト11に、ナット13、クリッパ板14、及びビス16を予め仮組みしておく。具体的には、各ボルト11にナット13の下部を螺嵌し、この複数のナット13の上部にクリッパ板14をビス16を介して緩く螺締めし、押縁17の係止爪22の折り返し分だけ板ばね12にクリッパ板14を上方に弾圧付勢させ、浮かせる。
【0020】
次いで、現場に上記フレーム2を輸送し、このフレーム2の各パネル受5にユニット化したパネル25を接触させ、各パネル受5とクリッパ板14の各側部との狭い間に押縁17の係止爪22をパネル25の自重を利用して押し込むとともに、クリッパ板14の各側部に係止爪22を係止可能な状態とする。クリッパ板14の各側部と係止爪22とを係止可能な状態にしたら、各ビス16をきつく螺締めし、浮いた状態のクリッパ板14を圧下してその各側部に係止爪22を係止し、複数のパネル25をがたつくことのないよう強固に保持する。
【0021】
上記作業の際、係止爪22の押し込みにより、クリッパ板14がルーズ孔15を介し押されて図2の左右方向にツイストし、位置を修正するので、クリッパ板14と係止爪22とを迅速、かつ容易に係止することができる。また、パネル25が厚い場合には、ナット13を回して上昇させることができるので、パネル25の厚さに応じてクリッパ板14の位置を調整することが可能である。そしてその後、一対の押縁17のリップガスケット19間にカバーガスケット23を装架して略面一に揃え、このカバーガスケット23でクリッパ板14やビス16を被覆して体裁を整え、水密性を確保すれば、フレーム2にパネル25を取り付ける作業が終了する。
【0022】
上記構成によれば、フォロー材ではなく、オープン材からなる軽いフレーム2を使用するので、型費用を含むトータルコストを著しく低減し、組立や作業の煩雑化をきわめて有効に防止することができる。また、フレーム2の排水機構を重視し、一対の対向壁3の一端部側と仕切板7とにより大きな排水路8を区画形成するので、排水路8の断面積を縦長に拡大して排水を円滑化することができ、これを通じて漏水のおそれを有効に解消することができる。また、フレーム2に低加工精度となりやすい螺子孔を穿孔したり、パネル25を多数の螺子等で直接固定するのではなく、クリッパ板14と押縁17の係止爪22とを簡易に係合させて複数のパネル25を一度にまとめて固定するので、螺子と螺子孔との位置合わせ等を省略することができるとともに、位置決め性、組立性、作業性、及び施工性を大幅に向上させることが可能になる。
【0023】
また、フレーム2に補強材を外側からジョイント等で単に螺着するのではなく、フレーム2の開口収容空間9内に補強材をインサートしてその一部を吸収するので、見付け幅等を狭くすることができ、これを通じて建築物全体の意匠性を向上させたり、インサート分だけ材料費を抑制することが大いに期待できる。また、開口収容空間9を利用すれば、他のフレーム2との接合も実に容易化する。また、クリッパ板14がばね性を有するので、強風、交通機関、外圧、又は地震等に基づく大きな振動を吸収することができ、パネル25や建築物の損傷等をきわめて有効に防止することができる。勿論、風や地震等が鎮まれば、クリッパ板14のばね力でパネル25を元の位置に復帰させることもできる。
【0024】
また、パネル25の取り付け時に板ばね12が押縁17の係止爪22の折り返し高さだけクリッパ板14を高位にリフトするので、クリッパ板14を指で調整等しなくても、押縁17を押し込んで螺締めするだけでクリッパ板14と係止爪22とを確実、かつ簡易に係止することが可能となる。したがって、作業の大幅な円滑化、簡素化、及び迅速化等を図ることが可能になる。また、パネル25の厚さに応じ、ナット13を回転移動させてクリッパ板14の位置を簡単に調整したり、短いナット13に交換することもできるので、パネル25の厚さに対応した複数種のフレーム2を用意する必要がない。また、リップガスケット19の傾斜面21とガラスパネル26の側面29とをシーリング材30を介して斜めはぎ接合するので、これらの間に楔効果を発生させることができる。したがって、例え長期の使用でシーリング材30の接着強度が低下しても、パネル25の抜け落ちを簡易な構成できわめて有効に防止することができる。
【0025】
また、各リップガスケット19の露出面、カバーガスケット23の露出面、及び各パネル25の露出面を略フラットに揃えて凹凸を抑制するので、建築美観を高めることができ、しかも、リップガスケット19とカバーガスケット23との間に僅かな段差しか生じないので、この段差に塵等が溜まるのを抑制することができる。また、押縁17、リップガスケット19、及びパネル25を工場等で予め一体化することができるので、製品精度を高め、現場作業の簡便化も期待できる。また、パネル25の止水をリップガスケット19とシーリング材30の二重止水機構とするので、シール工事が不要となる。
【0026】
さらに、押縁17の一端部、リップガスケット19、及びパネル25の外周部をシリコーン系のシーリング材30により常温や空気中の水分で接着して一体化すれば、取り扱いが容易なだけではなく、長期にわたり安定した止水機能を得ることができるとともに、強風時等においても優れた接着強度が期待できる。さらにまた、建築物の意匠に応じ、リップガスケット19やカバーガスケット23を自由にカラーリングすることができるので、建築物の外観意匠設計に幅を持たせることが可能になる。
【0027】
次に、図7や図8は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、各リップガスケット19の内側面の表面に凹凸片31を成形し、カバーガスケット23の両側面には、リップガスケット19の凹凸片31に嵌合する嵌合片32をそれぞれ成形し、これら31・32を対向させて組み合わせ、各リップガスケット19の露出面とカバーガスケット23の露出面とを面一に揃えるようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0028】
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、各リップガスケット19の露出面、カバーガスケット23の露出面、及び各パネル25の露出面を完全なフラットに揃えて凹凸を解消することができるので、露出面全域の美観を大いに高めることができる。また、リップガスケット19とカバーガスケット23との間に段差が全く生じないので、段差に塵等が溜まって美観を損ねるのをきわめて有効に防止することができる。
【0029】
なお、上記実施形態では山型トップライト1を示したが、なんらこれに限定されるものではなく、アーチ型トップライト、突き出し窓型トップライト、カーテンウォール、サッシ等でも良い。各フレーム2は、縦に使用することもできるし、横に配置しても良い。各フレーム2の対向壁3の一部を曲げたり、排水ガイド片6を図9や図10のように適宜変更することも可能である。また、各フレーム2の長手方向における先端部及び又は末端部の対向壁3の他端部側に切り欠きを形成したり、各フレーム2の対向壁3の一端部側に単数複数の連結口を形成し、これらの切り欠きと連結口とを利用して複数のフレーム2を略相じゃくり接合することも可能である。
【0030】
また、リップ溝10とナット13との間に、ボルト11に貫通される断面略U字形の補強座板を介在させてボルト11の支持構造を安定化させたり、強固にしたり、あるいは開き止めにしても良い。また、クリッパ板14の支持構造は、上記実施形態になんら限定されるものではない。例えば、雄螺子部材であるボルト11の螺子部に雌螺子部材であるナット13を螺嵌し、このナット13から貫通露出したボルト11の螺子部にクリッパ板14を別の雌螺子部材であるナット等を介して螺締め等することも可能である。このように、雄螺子部材と雌螺子部材とにクリッパ板14を支持させることもできる。
【0031】
さらに、クリッパ板14の断面略皿状には、ばね力の期待できる形状、具体的には湾曲した側部を仕切板7方向に向ける断面略半円弧形、これと略同様と認められる形状が含まれる。また、図2の奥方向に長い押縁17を使用することもできるし、短い押縁17を複数並べて使用することも可能である。さらにまた、押縁17の一端部、リップガスケット19、及びパネル25の外周部を一体化しても良いが、あえて一体化せずとも良い。
【0032】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、全体としてのトータルコストを低減し、フレームの排水機能、組立性、又は作業性を向上させることができるという効果がある。また、建築物の意匠性を向上させたり、外圧や地震等の力を吸収し、移動したパネルを元の位置に復帰させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施形態を示す斜視説明図である。
【図2】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施形態を示す断面説明図である。
【図3】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施形態におけるフレーム、螺子部材、クリッパ板、及び板ばね等を示す斜視説明図である。
【図4】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施形態におけるクリッパ板を示す斜視説明図である。
【図5】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施形態における板ばねを示す側面図である。
【図6】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施形態における押縁を示す断面説明図である。
【図7】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の第2の実施形態を示す断面説明図である。
【図8】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の第2の実施形態を示す斜視説明図である。
【図9】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の第3の実施形態におけるフレームを示す断面説明図である。
【図10】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の第4の実施形態におけるフレームを示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 山型トップライト
2 フレーム
3 対向壁
5 パネル受(一端部)
7 仕切板
8 排水路
9 開口収容空間
11 ボルト(第一の螺子部材)
12 板ばね(リフトばね)
13 ナット(第一の螺子部材)
14 クリッパ板
15 ルーズ孔
16 ビス(第二の螺子部材)
17 押縁
19 リップガスケット
21 傾斜面
22 係止爪
23 カバーガスケット
25 パネル
26 ガラスパネル
27 複層ガラスパネル
29 側面
30 シーリング材
31 凹凸片
32 嵌合片

Claims (3)

  1. 一対の対向壁を有するフレームと、このフレーム内に支持される複数の押縁と、各対向壁の一端部と各押縁とに支持されるパネルとを含んでなる建築物等のパネル取付構造であって、
    上記一対の対向壁の間に仕切板を架設して一対の対向壁の間を対向壁の一端部側の排水路と対向壁の他端部側の開口収容空間とに分割区画し、該仕切板に第一の螺子部材を介して該排水路側に位置する第二の螺子部材を支持させ、これら第一、第二の螺子部材にクリッパ板をルーズ孔を介し支持させるとともに、このクリッパ板の両側部を該仕切板方向にそれぞれ傾斜させて広げ、該仕切板と該クリッパ板との間にはリフトばねを介在させ、上記各押縁の一端部にはリップガスケットを、各押縁の他端部には上記クリッパ板の各側部に引っかかる係止爪をそれぞれ設け、各リップガスケットの外側面と各パネルの側面とを略斜めはぎ接合したことを特徴とする建築物等のパネル取付構造。
  2. 上記複数の押縁のリップガスケット間に、少なくとも上記第二の螺子部材を覆うカバーガスケットを取り付け、このカバーガスケットの露出面、上記リップガスケットの露出面、及び上記パネルの露出面を略面一に揃えた請求項1記載の建築物等のパネル取付構造。
  3. 上記押縁、上記リップガスケット、及び上記パネルをシーリング材を介してユニット化した請求項1又は2記載の建築物等のパネル取付構造。
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