JP2001214672A - 建築物等のパネル取付構造 - Google Patents

建築物等のパネル取付構造

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JP2001214672A
JP2001214672A JP2000025681A JP2000025681A JP2001214672A JP 2001214672 A JP2001214672 A JP 2001214672A JP 2000025681 A JP2000025681 A JP 2000025681A JP 2000025681 A JP2000025681 A JP 2000025681A JP 2001214672 A JP2001214672 A JP 2001214672A
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plate
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clipper
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JP2000025681A
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Takashi Kawai
隆 川合
Yoshihiro Sato
美博 佐藤
Kensuke Kanto
健介 関東
Isao Kojima
功 小島
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コストを低減し、排水機能、組立性、耐震
性、作業性、意匠性を向上させる建築物等のパネル取付
構造を提供する。 【解決手段】 フレーム2に支持される複数の押縁17
と、パネル23とを備える。一対の対向壁3の一端部を
それぞれパネル用のパネル受5に形成し、一対の対向壁
の間に仕切板7を架設して一対の対向壁の間を排水路8
と開口収容空間9とに分割区画し、仕切板に排水路側に
位置するボルト11、ナット13、ビス15等の螺子部
材を支持させてナットとビスの螺子部にはクリッパ板1
4をルーズ孔を介して貫支持させるとともに、クリッパ
板の両側部を仕切板方向にそれぞれ広げて傾斜させ、仕
切板とクリッパ板との間にはクリッパ板を反仕切板方向
に弾圧付勢する板ばねを介在させる。そして、各押縁1
7の一端部にはパネル用のリップガスケット18を、他
端部にはクリッパ板の側部に係止する係止爪19を配設
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物等のパネル
取付構造に関し、より詳しくは、建築物のトップライト
等にガラスパネル等のパネルを取り付ける際の取付構造
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物のトップライト等にガラス
パネル等のパネルを取り付ける場合には、図示しない
が、アルミニウムを使用して断面略正方形に押出成形さ
れた複数のフレームに複数のパネルをシーリングを介し
てそれぞれ単にセットしたり、あるいは各フレームの両
側部に嵌合溝をそれぞれ切り欠き形成し、各嵌合溝にパ
ネルをガスケットを介して挟持させるようにしている。
また、各フレームに複数のパネルをビス等の多数の締結
具を介して螺着することもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来における建築物等
のパネル取付構造は、以上のようにフォロー材からなる
重いフレームを使用しているので、コストが高くなると
ともに、組立や作業の煩雑化を招くという問題がある。
また、排水溝の断面積が実に小さいので、漏水のおそれ
が少なくない。また、フレームに螺子孔を設ける場合、
アルミニウム製のフレームなので、加工精度が低く、組
立性や作業性に欠けるという問題がある。さらに、フレ
ームの構成によっては、複数のパネルを左右に交互にず
らしてセット等したり、フレームに補強材を外側から装
着しなければならないことがある。このような場合、見
付け幅が広くなり、建築物全体の意匠性が悪化すること
となり、しかも、材料費用が嵩まざるを得ない。
【0004】本発明は、上記に鑑みなされたもので、全
体としてのトータルコストを低減し、フレームの排水機
能、組立性、又は作業性を向上させ、しかも、建築物全
体の意匠性を向上させることのできる建築物等のパネル
取付構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、一対の対向壁を有す
るフレームと、このフレームに支持される複数の押縁
と、これらフレームと複数の押縁とに挟み持たれるパネ
ルとを含んでなるものであって、上記一対の対向壁の一
端部をそれぞれ上記パネル用のパネル受に形成し、該一
対の対向壁の間に仕切板を架設して該一対の対向壁の間
を対向壁の一端部側の排水路と他端部側の開口収容空間
とに分割区画し、該仕切板に該排水路側に位置する複数
の螺子部材を支持させてその各螺子部にはクリッパ板を
ルーズ孔を介して支持させるとともに、該クリッパ板の
両側部を該仕切板方向にそれぞれ広げて傾斜させ、該仕
切板と該クリッパ板との間にはクリッパ板を反仕切板方
向に勢い付かせるばね部材を介在させ、各押縁の一端部
には上記パネル用のガスケットを、他端部には上記クリ
ッパ板の側部に引っかかる係止爪をそれぞれ設けたこと
を特徴としている。
【0006】なお、上記クリッパ板を、ばね性を有する
断面略皿状に形成してその平坦部長手方向には上記ルー
ズ孔を所定の間隔をおいて複数穿孔し、上記ばね部材を
板ばねとすることが好ましい。また、上記押縁、上記ガ
スケット、及び上記パネルをシーリング材を介してユニ
ット化することができる。
【0007】ここで、特許請求の範囲におけるパネル
は、平坦な板状でも良いし、断面略半円弧状等でも良
い。このパネルには、単数複数枚のガラスパネルやPC
パネル等が含まれる。ルーズ孔は、矩形の長孔、楕円
形、又はこれらに類似する形状の孔とすることができ
る。また、ばね部材は、コイル状、ハット状、又はU字
状等でも良いし、単数複数いずれでも良い。さらに、建
築物等であるから、厳密な意味の建築物の他、建築物以
外の構造物が含まれる。
【0008】請求項1記載の発明によれば、フレームが
フォロー材ではなく、オープン材なので、例えばフレー
ムを成形法により製造する場合、型の製作費用を安価と
したり、成形速度を速めて関連費用を低減することがで
き、しかも、重量を軽減できる。また、一対の対向壁の
一端部側と仕切板とにより排水路を形成するので、排水
溝の断面積を広く確保することができる。また、仕切板
とクリッパ板との間にばね部材が介在して押縁の係止爪
の量以上にクリッパ板を高く揚げるので、パネル受とク
リッパ板との間に押縁を挿入して螺締めするだけで、ク
リッパ板の側部と係止爪とを組み合わせることが可能と
なる。
【0009】また、パネル受とクリッパ板との間に押縁
の係止爪が挿入されると、この挿入によりクリッパ板が
ルーズ孔を介して対向壁方向にずれ動くので、クリッパ
板の側部と係止爪とを簡単に組み合わせることができ
る。また、フレームの開口空間内に充填材や補強材等を
挿入してその一部を隠すことができるので、外部から視
認可能な見付け幅等を狭くすることができ、これを通
じ、建築物の意匠性の向上が期待できる。
【0010】請求項2記載の発明によれば、クリッパ板
自体がばね性を有するので、地震等が生じると、撓んで
振動を吸収したり、減衰させる。また、ばね部材が板ば
ねの場合には、ばねが簡易な薄い板状なので、フレー
ム、クリッパ板、パネルに応じた製造、曲げ加工、又は
取り扱いが容易である。請求項3記載の発明によれば、
押縁、ガスケット、及びパネルを工場等で予め一体化す
ることができるので、製品精度を高め、現場作業の簡便
化を図ることができる。さらに、パネルの止水をガスケ
ットとシーリング材の二重止水機構とするので、シール
工事が不要となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態における建築
物等のパネル取付構造は、図1や図2等に示すように、
縦横組み合わされて建築物の山型トップライト(天窓)1
を構成する複数のフレーム2と、各フレーム2に支持さ
れる一対の押縁17と、これらフレーム2と一対の押縁
17とに挟持されるパネル23とを備えている。
【0012】各フレーム2は、図2ないし図4に示すよ
うに、電気・熱の伝導性に優れ、腐食の進行しにくいア
ルミニウムやアルミニウム合金等を使用して長尺に押出
成形されている。このフレーム2は、間隔をおいて相対
向する一対の対向壁3を備え、各対向壁3の上端部であ
る一端部長手方向には断面略リップ溝形のU字溝4が一
体成形されるとともに、各U字溝4には長尺のパネル受
5が密嵌されており、各対向壁3の下端部である他端部
長手方向には断面が変形した略U字形のガイド挟持片6
が一体成形されている。各パネル受5は、例えば耐熱
性、耐候性、気密性、水密性、耐湿性、耐老化性等に優
れるシリコーンゴム等を使用して押出成形され、パネル
23を構成するガラスパネル24の外周部にガスケット
として密接する。
【0013】一対の対向壁3の間には図2に示すよう
に、一体的な仕切板7が少々一端部寄りに架設成形さ
れ、この仕切板7により一対の対向壁3の間が一端部側
の水流通用の排水路8と、他端部側の大きな開口収容空
間9とに分割区画されている。開口収容空間9は、図示
しない補強材等が図2の下方から一対のガイド挟持片6
を介して適宜インサートされる。
【0014】仕切板7の略中央部長手方向には図2ない
し図4に明示するように、排水路8側に位置するリップ
溝10が一体成形され、このリップ溝10には一対のボ
ルト11と細長い板ばね12とが着脱自在に嵌入支持さ
れている。各ボルト11は、その頭部がリップ溝10に
嵌入支持されて直立した螺子部を一端部方向に指向さ
せ、この螺子部が筒形の長いナット13の一部に螺嵌さ
れており、このナット13の上端面である自由端面に
は、細長いクリッパ板14がビス15を介し螺着支持さ
れている。
【0015】板ばね12は、図5に明示するように、断
面略皿状に屈曲形成され、その傾斜した両端部がそれぞ
れリップ溝10に嵌入支持されて一対のボルト11の間
にずれないよう立設配置されており、パネル23の取り
付け作業時にはクリッパ板14を反力で反仕切板7方向
に弾圧付勢し、パネル23の取り付け作業終了時には撓
んで略平端部がクリッパ板14の平端部裏面に弾接す
る。また、クリッパ板14は、図6に明示するように、
ばね性を有するステンレス、スチール、あるいはチタン
等を使用して断面略皿状に屈曲成形され、その平坦部長
手方向の両端部には対向壁3方向に指向するルーズ孔1
6がそれぞれ小判形に穿孔されており、各ルーズ孔16
がビス15の螺子部に遊貫されて両側部が仕切板7方向
にそれぞれ拡開して傾斜している。そして、外力が作用
すると、図2の左右方向、換言すれば、対向壁3方向に
スライドする。
【0016】各押縁17は、図2や図7に示すように、
アルミニウムやアルミニウム合金等を用いて基本的には
断面略逆L字形に折曲成形され、平坦な一端部の外面及
び内面の一部にはパネル23用のリップガスケット18
が接着剤を介して覆着されるとともに、他端部にはクリ
ッパ板14の側部に係止する係止爪19が折り返して屈
曲成形されており、シリコーン系のパテ状接着剤である
シーリング材を介してリップガスケット18と共にパネ
ル23と工場等で予めユニット化されている。リップガ
スケット18は、シリコーン系、クロロプレン系、EP
DH系、ポリサルファイド系、アクリルウレタン系、又
はアクリル系のエラストマーを使用して押出成形され、
側部からパネル23を構成するガラスパネル24の外周
部に密接する圧接片20が屈曲可能に突出している。
【0017】一対の押縁17のリップガスケット18の
間には図2等に示すように、長尺のカバーガスケット2
1が介在され、このカバーガスケット21がクリッパ板
14やビス15を隙間を介して被覆する。このカバーガ
スケット21は、シリコーン系、クロロプレン系、EP
T、EPDM系、ポリサルファイド系、アクリルウレタ
ン系、アクリル系のエラストマーや合成樹脂を使用して
断面略逆U字形に押出成形され、左右両側壁の外面から
リップガスケット18に弾接する複数の圧接片22が屈
曲可能に並んで突出している。また、パネル23は、図
2に示すように、結露防止の観点から図の上下方向に並
んだ複数枚のガラスパネル24からなり、この複数枚の
ガラスパネル24の間には断熱用のスペーサ25が上記
シーリング材を介して挟着されている。
【0018】シーリング材は、未硬化の反応硬化型ゴ
ム、好ましくは常温あるいは空気中の水分で硬化する反
応硬化型シリコーンゴムを使用して略帯形あるいは棒形
等に成形され、工場等でリップガスケット18とパネル
23の双方に貼着される。反応硬化型シリコーンゴムと
しては、付加反応型シリコーンゴムや縮合反応型シリコ
ーンゴム等があげられ、特に未硬化の可塑度が150〜
500のものが好ましい。付加反応型シリコーンゴム
は、オルガノポリシロキサンにオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン、アルコキシシラン、及び硬化反応用触
媒を添加し、さらに必要に応じて充填剤、着色無機顔
料、発泡剤、シリカ分散剤、接着向上剤、反応抑制剤、
耐熱性向上剤等が添加される。
【0019】縮合反応型シリコーンゴムは、脱オキシム
型、脱アルコール型、脱アセトン型のいずれをも使用す
ることができるが、脱オキシム型が好ましく、オルガノ
ポリシロキサンに架橋剤、触媒、補強性充填剤、及び潤
滑剤を配合し、さらに必要に応じて接着助剤、非補強性
充填剤、無機顔料、防かび剤等を添加して調製される。
【0020】上記構成において、山型トップライト1の
フレーム2にパネル23を取り付ける場合には、先ず、
工場等において、仕切板7のリップ溝10にボルト1
1、板ばね12、及びボルト11をそれぞれ嵌入してリ
ップ溝10の長手方向にスライドさせ、リップ溝10に
ボルト11、板ばね12、及びボルト11を縦に支持さ
せる。こうして縦に支持させたら、ボルト11、板ばね
12、及びボルト11に、ナット13、クリッパ板1
4、及びビス15を予め仮組みしておく。具体的には、
各ボルト11にナット13の下部を螺嵌し、この複数の
ナット13の上部にクリッパ板14をビス15を介して
緩く螺締めし、押縁17の係止爪19の折り返し分だけ
板ばね12にクリッパ板14を上方に弾圧付勢させ、浮
かせる。
【0021】次いで、現場に上記フレーム2を輸送し、
このフレーム2の各パネル受5にユニット化したパネル
23を接触させ、各パネル受5とクリッパ板14の各側
部との狭い間に押縁17の係止爪19をパネル23の自
重を利用して押し込むとともに、クリッパ板14の各側
部に係止爪19を係止可能な状態とする。クリッパ板1
4の各側部と係止爪19とを係止可能な状態にしたら、
各ビス15をきつく螺締めし、浮いた状態のクリッパ板
14を圧下してその各側部に係止爪19を係止し、複数
のパネル23をがたつくことのないよう強固に保持す
る。
【0022】上記作業の際、係止爪19の押し込みによ
り、クリッパ板14がルーズ孔16を介し押されて図2
の左右方向にツイストし、位置を修正するので、クリッ
パ板14と係止爪19とを迅速、かつ容易に係止するこ
とができる。また、パネル23が厚い場合には、ナット
13を回して上昇させることができるので、パネル23
の厚さに応じてクリッパ板14の位置を調整することが
可能である。そしてその後、一対の押縁17のリップガ
スケット18間にカバーガスケット21を装架し、この
カバーガスケット21でクリッパ板14やビス15を被
覆して体裁を整え、水密性を確保すれば、フレーム2に
パネル23を取り付けることができる。
【0023】上記構成によれば、フォロー材ではなく、
オープン材からなる軽いフレーム2を使用するので、ト
ータルコストを著しく低減し、組立や作業の煩雑化をき
わめて有効に防止することができる。また、フレーム2
の排水機構を重視し、一対の対向壁3の一端部側と仕切
板7とにより大きな排水路8を区画形成するので、排水
路8の断面積を縦長に拡大して排水を円滑化することが
でき、これを通じて漏水のおそれを有効に解消すること
ができる。また、フレーム2に低加工精度となりやすい
螺子孔を穿孔したり、パネル23を多数の螺子等で直接
固定するのではなく、クリッパ板14と押縁17の係止
爪19とを簡易に係合させて複数のパネル23を一度に
まとめて固定するので、螺子と螺子孔との位置合わせ等
を省略することができ、しかも、位置決め性、組立性、
作業性、又は施工性を大幅に向上させることが可能にな
る。
【0024】また、フレーム2に補強材等を外側からジ
ョイント等で単に螺着するのではなく、フレーム2の開
口収容空間9内に補強材等をインサートしてその一部を
吸収するので、見付け幅等を狭くすることができ、これ
を通じて建築物全体の意匠性を向上させたり、インサー
ト分だけ材料費の抑制が大いに期待できる。開口収容空
間9を利用すれば、他のフレーム2との接合も実に容易
となる。また、クリッパ板14がばね性を有するので、
強風、交通機関、外圧、又は地震等に基づく大きな振動
を開閉して吸収することができ、パネル23や建築物の
損傷等をきわめて有効に防止することができる。勿論、
風や地震等が鎮まれば、クリッパ板14のばね力でパネ
ル23を元の位置に復帰させることもできる。
【0025】また、パネル23の取り付け時に板ばね1
2が押縁17の係止爪19の折り返し高さだけクリッパ
板14を高位にリフトするので、クリッパ板14を指で
調整等しなくても、押縁17を押し込んで螺締めするだ
けでクリッパ板14と係止爪19とを確実、かつ簡易に
係止することができる。よって、作業の大幅な円滑化、
簡素化、及び迅速化等を図ることが可能になる。また、
パネル23の厚さに応じ、ナット13を回転移動させて
クリッパ板14の位置を簡単に調整したり、短いナット
13に交換することもできるので、パネル23の厚さに
対応した複数種のフレーム2を用意する必要がない。
【0026】さらに、建築物の意匠に応じ、リップガス
ケット18やカバーガスケット21を自由にカラーリン
グすることができるので、建築物の外観意匠設計に幅を
持たせることが可能になる。さらにまた、押縁17の一
端部、リップガスケット18、及びガラスパネル24の
外周部をシリコーン系のシーリング材により常温や空気
中の水分で接着して一体化すれば、取り扱いが容易なだ
けではなく、長期にわたり安定した止水機能を得ること
ができ、しかも、強風時等においても優れた接着強度が
期待できる。
【0027】なお、上記実施形態では山型トップライト
1を示したが、なんらこれに限定されるものではなく、
アーチ型トップライト、突き出し窓型トップライト、カ
ーテンウォール、サッシ等でも良い。各フレーム2は、
縦に使用することもできるし、横に配置することもでき
る。各フレーム2の対向壁3の一部を曲げたり、ガイド
挟持片6を図8のように適宜変更することも可能であ
る。また、各フレーム2の長手方向における先端部及び
又は末端部の対向壁3の他端部側に切り欠きを形成した
り、各フレーム2の対向壁3の一端部側に単数複数の連
結口を形成し、これらの切り欠きと連結口とを利用して
複数のフレーム2を略相じゃくり接合しても良い。
【0028】また、図9のようにリップ溝10とナット
13との間に、ボルト11に貫通される断面略U字形の
補強座板30を介在させてボルト11の支持構造を安定
化させたり、強固にしたり、あるいは開き止めにしても
良い。また、クリッパ板14の螺着支持構造は、上記実
施形態になんら限定されるものではない。例えば、雄螺
子部材であるボルト11の螺子部に雌螺子部材であるナ
ット13を螺嵌し、このナット13から貫通露出したボ
ルト11の螺子部にクリッパ板14を別の雌螺子部材で
あるナット等を介して螺締め等することも可能である。
このように、雄螺子部材と雌螺子部材のいずれか一方に
クリッパ板14を螺締めすることができる。
【0029】また、クリッパ板14の断面略皿状には、
ばね力の期待できる形状、具体的には湾曲した側部を仕
切板7方向に向ける断面略半円弧形や、これと略同様と
認められる形状が含まれる。また、図2の奥方向に長い
押縁17を使用することもできるし、短い押縁17を複
数並べて使用することも可能である。さらに、圧接片2
0・22は単数複数に適宜増減しても良い。さらにま
た、押縁17の一端部、リップガスケット18、及びガ
ラスパネル24の外周部を一体化しても良いが、あえて
一体化せずとも良い。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、全体としてのトータルコストを低減し、フレームの
排水機能、組立性、耐震性、又は作業性を向上させ、外
圧、地震等の力を吸収し、移動したユニットを元に戻す
ことができるという効果がある。また、建築物全体の意
匠性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施
形態における山型トップライトを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施
形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施
形態におけるフレーム、複数の螺子部材、クリッパ板、
及び板ばねを示す斜視図である。
【図4】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施
形態におけるフレームを示す断面図である。
【図5】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施
形態における板ばねを示す説明図である。
【図6】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施
形態におけるクリッパ板を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の実施
形態における押縁を示す断面図である。
【図8】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の他の
実施形態におけるフレームを示す断面図である。
【図9】本発明に係る建築物等のパネル取付構造の他の
実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トップライト 2 フレーム 3 対向壁 5 パネル受 7 仕切板 8 排水路 9 開口収容空間 10 リップ溝 11 ボルト(螺子部材) 12 板ばね(ばね部材) 13 ナット(螺子部材) 14 クリッパ板 15 ビス(螺子部材) 16 ルーズ孔 17 押縁 18 リップガスケット(ガスケット) 19 係止爪 23 パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 美博 東京都中央区日本橋本町四丁目3番5号 信越ポリマー株式会社内 (72)発明者 関東 健介 東京都中央区日本橋本町四丁目3番5号 信越ポリマー株式会社内 (72)発明者 小島 功 埼玉県浦和市太田窪2126−1 Fターム(参考) 2E016 AA01 AA04 BA06 BA07 BA10 CA00 CA01 CB01 CC01 DA02 DB02 DC01 DC03 DC05 DD01 DE03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の対向壁を有するフレームと、この
    フレームに支持される複数の押縁と、これらフレームと
    複数の押縁とに挟み持たれるパネルとを含んでなる建築
    物等のパネル取付構造であって、 上記一対の対向壁の一端部をそれぞれ上記パネル用のパ
    ネル受に形成し、該一対の対向壁の間に仕切板を架設し
    て該一対の対向壁の間を対向壁の一端部側の排水路と他
    端部側の開口収容空間とに分割区画し、該仕切板に該排
    水路側に位置する複数の螺子部材を支持させてその各螺
    子部にはクリッパ板をルーズ孔を介して支持させるとと
    もに、該クリッパ板の両側部を該仕切板方向にそれぞれ
    広げて傾斜させ、該仕切板と該クリッパ板との間にはク
    リッパ板を反仕切板方向に勢い付かせるばね部材を介在
    させ、各押縁の一端部には上記パネル用のガスケット
    を、他端部には上記クリッパ板の側部に引っかかる係止
    爪をそれぞれ設けたことを特徴とする建築物等のパネル
    取付構造。
  2. 【請求項2】 上記クリッパ板を、ばね性を有する断面
    略皿状に形成してその平坦部長手方向には上記ルーズ孔
    を所定の間隔をおいて複数穿孔し、上記ばね部材を板ば
    ねとした請求項1記載の建築物等のパネル取付構造。
  3. 【請求項3】 上記押縁、上記ガスケット、及び上記パ
    ネルをシーリング材を介してユニット化した請求項1又
    は2記載の建築物等のパネル取付構造。
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