JP2003097015A - 板材取付具 - Google Patents

板材取付具

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JP2003097015A
JP2003097015A JP2001296562A JP2001296562A JP2003097015A JP 2003097015 A JP2003097015 A JP 2003097015A JP 2001296562 A JP2001296562 A JP 2001296562A JP 2001296562 A JP2001296562 A JP 2001296562A JP 2003097015 A JP2003097015 A JP 2003097015A
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plate
fixture
plate material
tool
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JP2001296562A
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English (en)
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Hiroshi Yokota
博 横田
Kazuo Sakamoto
和夫 坂本
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Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地に不陸がある場合にも対応でき、尚且
つ、施工性が良好で強度面に優れた板材取付具を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 板材取付具21は、板材62,63を支
持する板材とめ具22と、下地材61に固定される下地
とめ具42とを備える。また、板材取付具には、両とめ
具を板材支持面P1又は下地固定面P2に対して傾斜し
た方向に相互にスライド可能に接続し、且つ、少なくと
もスライド方向とほぼ直交する方向に両とめ具が相互離
隔するのを規制する、スライド接続手段としての溝構成
部35a,35b及び挿入部47a,47bが設けら
れ、更に、両とめ具の相互スライドを規制し板材取付具
の寸法を確定する確定手段としてのビス50が設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にサイディング
材などにおいて、端部に溝加工やあいじゃくり加工をを
有した板材を建築物の下地に取り付ける工法に使用する
取付具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15に、従来の取付具を用いて、サイ
ディング材等の板材を取付下地に取り付けた状態を示
す。図15に示すように、取付具1は、基部2と、それ
ぞれ上方向及び下方向に延びる板材係合端3、4を備え
た板材係合部5とを備えている。取付具1の上方に配置
される板材6は、小口面に設けられた凸部において、基
部2、板材係合端3を含む板材係合部5により挟み込ま
れて支持され、下方に配置される板材7は、小口面に設
けられた凸部において、基部2、板材係合端4を含む板
材係合部5により挟み込まれて支持される。また、取付
具1は、基部2において、ビス8により下地材9に留め
付けられる。
【0003】また、上述した構造とは別に、下地材との
距離を調整できる取付具として、従来、特開平3−17
344号公報に開示されたものがある。かかる取付具
は、図16及び図17に示されるような、側面形状がく
さび状をした下地とめ具12及び板材とめ具13を備え
ている。これら一対のとめ具12及び13は、傾斜面1
4及び傾斜したとめ付け面15を当接させるよう互い違
いに組み合わされ、ビス16により相互に固定される。
また、傾斜面14及びとめ付け面15に沿って、とめ具
12及び13を相互にスライドさせることにより、取付
具の高さ寸法を調整することができ、下地面の不陸に対
応することができるというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示した従来の取付具では、下地に不陸があると、板材
の取付け施行に手間がかかり、また板材によって形成さ
れる壁面に凹凸を生じ外観が損なわれるばかりでなく、
無理な施行により、板材に損傷を与える恐れがあった。
【0005】また、このような問題を解決するため、図
示していないが上記下地材9と取付具基部2の間にライ
ナーを入れてレベル調整をすることも行われているが、
微妙な不陸量に対応するためには、厚さの異なる各種ラ
イナーを準備しなければならず、取り付ける手間がかか
るばかりでなく、保有備品の数量が増大し、経済性を損
なう欠点があった。
【0006】一方、特開平3−17344号公報に開示
されたものにおいては、2種類の傾斜を有する金具を現
場にてビスを介して接合するだけの構造となっているた
め、ビスで固定するまでは非常に不安定であり、重い板
材を押さえながら高さ調整をするには手間が必要であっ
た。また、かかる取付具においては、2種類の金具がビ
スを介して接合するだけの構造となっているため、板材
からの外力を下地材に伝える過程で、特に曲げ応力が2
種類の金具のつなぎ目のビス部に集中し易く、強度面で
の改良が望まれるものであった。
【0007】従って、本発明は、このような従来の問題
に鑑みてなされたものであり、下地に不陸がある場合に
も対応でき、尚且つ、施工性が良好で強度面に優れた板
材取付具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、板材を支持する板材とめ具と、下地材に
固定される下地とめ具とを備えた板材取付具において、
前記板材とめ具及び前記下地とめ具を板材支持面又は下
地固定面に対して傾斜した方向に相互にスライド可能に
接続し、且つ、少なくともスライド方向とほぼ直交する
方向に該板材とめ具及び該下地とめ具が相互離隔するの
を規制する、スライド接続手段と、前記板材とめ具及び
前記下地とめ具の相互スライドを規制し前記板材取付具
の寸法を確定する確定手段とを備えたことを特徴とす
る。前記確定手段は、前記板材とめ具及び前記下地とめ
具を貫通し前記板材取付具を前記下地材に固定する固定
手段としても機能するようにしてもよい。あるいは、前
記スライド接続手段は、前記板材とめ具及び前記下地と
め具の一方に設けられた収容部と、他方に設けられ該収
容部に挿入される挿入部とを備え、前記確定手段が、前
記収容部及び前記挿入部の相互接触面に設けられた凹凸
であるように構成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0010】実施の形態1.図1に本実施の形態に係る
板材取付具21を示す。板材取付具21は、例えば外装
材などの板材に係合する板材とめ具22と、下地材に固
定される下地とめ具42と、両とめ具を接続するスライ
ド接続手段301とを備えている。板材とめ具22及び
下地とめ具42はそれぞれ、金属材料より構成されてい
る。なお、説明に用いられる方向は、板材の取り付けに
使用された状態での方向を示すものとする。また、下地
材とは、厳密な意味での下地材に限らず、下地とめ具が
固定される対象部分を広く下地材と称することとする。
【0011】図2に板材とめ具を示す。板材とめ具22
は、ベース面23を備え、このベース面23の上部に
は、上板裏面支持部24が設けられている。上板裏面支
持部24は、ベース面23の上端から前方に延びる第1
壁25と、この第1壁25の前端から上方に延びる第2
壁26とを備えた、側面ほぼL字状の部分である。ま
た、ベース面23の下部にも、同様な下板裏面支持部2
7が設けられている。下板裏面支持部27は、ベース面
23の下端から前方に延びる第1壁28と、この第1壁
28の前端から下方に延びる第2壁29とを備えた、側
面ほぼL字状の部分である。このように前後方向に延び
る第1壁25,28や上下方向に延びる第2壁26,2
9を備えることにより、板材とめ具22の横方向の剛性
や前後方向の剛性が高められている。また、ベース面2
3には板材支持部30が設けられている。板材支持部3
0は、ベース面23から前方に延びる共通壁31と、共
通壁31の前端から上方に延びる上板係合端32と、共
通壁31の前端からそれぞれ下方に延びる一対の下板係
合端33a,33bとを備えている。なお、これら共通
壁31、上板係合端32及び一対の下板係合端33a,
33bは、ベース面23に設けられた切り目34により
ベース面23を構成する壁の一部を折り曲げて形成され
ており、後述する板材の端部形状及び溝形状に応じた角
度及び形状となっている。また、ベース面23の左右両
側には、スライド接続手段301として、上下方向の端
面がほぼU字状に折り返され且つベース面23の中央側
に向けて開口する溝を構成する溝構成部(収容部)35
a,35bが設けられている。なお、上述した板材支持
部30を含め、板材とめ具22は板状部材を折り曲げ加
工することによって、製作されている。また、ベース面
23における上板裏面支持部24の下方には、左右方向
に整列した3つのビス穴36a,36b,36cが穿設
されている。
【0012】次に、板材とめ具22と組み合わされる下
地とめ具42について説明する。図3に示されるよう
に、下地とめ具42は、ベース面43を備え、このベー
ス面43の上部及び下部には、下地材と当接し板材から
の外力を下地材に伝達することができる上脚部44及び
下脚部45が設けられている。これら脚部44及び45
は、ベース面43の上端及び下端からそれぞれ後方に同
程度延長しており、下地とめ具42の前後方向又は後述
する傾斜方向に直交する方向の剛性を高めている。な
お、脚部44及び45の延長寸法を大きく採ることによ
って、板材取付具21の前後方向寸法を大きくすること
ができ、通気工法にも対応できる。また、ベース面43
の側部には、一対の側壁46a及び46bが設けられて
いる。側壁46a及び46bはそれぞれ、側面がくさび
状に形成され且つベース面43の対応する側端から前方
に延びた部分である。側壁46a及び46bの各先端部
には、それぞれ外側に延長し、板材とめ具22と下地と
め具42とが組み合わされた際に上述した溝構成部35
a,35b内の溝に挿入される挿入部47a,47bが
スライド接続手段301として形成されている。なお、
側壁46a及び46bは、下地とめ具42の傾斜方向
(挿入部47a,47bの面方向)の剛性を高め、後述
するビスにより固定を行うとき、及び外部からの荷重等
が作用したときに、下地とめ具42が前後方向に変形す
ることを防止している。一対の挿入部47a,47b
は、側壁46a及び46bの高さが変化する部分に形成
されている。また、ベース面43には、板材とめ具22
の対応するビス穴36a,36b,36cと部分的に重
なるようなビス穴48a,48b,48cが穿設されて
いる。ビス穴48a,48b,48cは、左右方向に等
間隔で離隔し、それぞれ上下方向に所定長さ延びてい
る。
【0013】次に、上記のような構成を有する板材とめ
具22と下地とめ具42とからなる板材取付具21の作
用について、図1〜図6を参照して説明する。まず、板
材とめ具22の溝構成部35a,35bの溝内に、下地
とめ具42の挿入部47a,47bを挿入するように、
板材とめ具22と下地とめ具42とを相互にスライド可
能に組み合わせて、図1に示されるように板材取付具2
1を構成する。このとき、図4に示されるように、上板
裏面支持部24及び下板裏面支持部27によって規定さ
れる仮想的な板材支持面P1に対し、溝構成部35a,
35bの延長方向が傾斜し、且つ、上脚部44及び下脚
部45によって規定され板材支持面P1に平行な仮想的
な下地固定面P2に対し、挿入部47a,47bの延長
方向が傾斜しているため、板材とめ具22と下地とめ具
42とをスライドさせることにより、板材取付具21の
前後方向寸法h(すなわち板材と下地材との距離)を変
更することができる。したがって、下地に不陸があって
も、板材とめ具22と下地とめ具42とをスライドさせ
るだけで対応することができるため、板材の取付け施行
に手間を掛けさせることがなく、また、従来のようにラ
イナーを必要とすることもない。また、板材とめ具22
と下地とめ具42との組み合わせは、溝構成部35a,
35bとその中に挿入される挿入部47a,47bによ
り行われるため、板材とめ具22と下地とめ具42とが
スライド方向(傾斜方向)に対し直交する方向に離隔す
ることが防止されている。このため、施工者は、板材と
め具22と下地とめ具42とが相互離隔しないように、
両者をしっかり抑えながら作業をすることが要求され
ず、その分、施工がし易くなっている。
【0014】次に、板材取付具21の前後方向寸法hを
好適に調節した後、板材とめ具22と下地とめ具42と
の相互スライドを規制し即ち板材取付具21の前後方向
寸法hを確定する。本実施の形態では、この確定手段と
して、複数のビス50を用いる。板材取付具21を下地
材61の所定位置に配置し、複数のビス50をビス穴3
6a,36b,36c及びビス穴48a,48b,48
cに貫通させて、下地材61に打ち込む。これにより、
板材取付具21の前後方向寸法hが確定されると共に、
板材取付具21が下地材61に固定される。すなわち、
ビス50、ビス穴36a,36b,36c及びビス穴4
8a,48b,48cは、板材とめ具22と下地とめ具
42との相互スライドを規制する手段として機能を有す
ると共に、板材取付具21の下地材61への固定手段と
しても機能する。また、ビス穴48a,48b,48c
は、長穴であるため、板材取付具21の前後方向寸法h
を無段階に選択することが可能となっている。また、ビ
ス50を打ち込む際、あるいは、ビス50を打ち込んだ
後に、板材とめ具22及び下地とめ具42の傾斜方向へ
の外力が働き、両者が傾斜に沿ってずれることも懸念さ
れるが、ビス50を打ち込むことによって、溝構成部3
5a,35b及び挿入部47a,47bの接触部の摩擦
抵抗が増し、上記のずれは防止される。さらに、このよ
うな摩擦抵抗により、板材とめ具22及び下地とめ具4
2の一方に荷重が作用した場合に、その荷重を、溝構成
部35a,35b及び挿入部47a,47bの接触部全
体で受けることができる。したがって、板材取付具全体
で荷重を担うことで強度面でも優れた特性を発揮する。
なお、板材とめ具22と下地とめ具42を滑りやすい材
質の材料で作製する場合には、溝構成部35a,35b
及び挿入部47a,47bの接触部の表面を粗く加工す
ればより好ましい。さらに、接触部の表面に嵌合又は係
合する溝を形成することが好ましい。また、ビス50
は、傾斜方向と直交する方向に打ち込まれるため、下地
材61に対して傾斜し施工上好適な態様で打ち込まれ
る。
【0015】板材取付具21の前方においては、板材6
2,63が板材とめ具22により支持されている。すな
わち、相対的に上方に位置する板材62は、その下端に
形成された溝において、板材支持部30により支持さ
れ、板材裏面において、上板裏面支持部24により支持
されている。相対的に下方に位置する板材63は、その
上端に形成された溝において、板材支持部30により支
持され、板材裏面において、下板裏面支持部27により
支持されている。
【0016】また、板材とめ具22と下地とめ具42と
の組み合わせは、溝構成部35a,35bとその中に挿
入される挿入部47a,47bにより行われるため、板
材とめ具22と下地とめ具42とはスライド可能であり
ながら、スライド方向(傾斜方向)に対し直交する方向
には離隔しないようになっている。このため、両とめ具
22,42は一体化され、板材とめ具22に板材62,
63を介して回転力などが作用しても、下地とめ具42
を介してその回転力が下地材61に伝達される。すなわ
ち、板材取付具21は、一体となって回転力を受けるこ
とができ、板材62,63を好適に支持することが可能
となる。
【0017】また、上述した図1及び図4は、板材取付
具21の前後方向寸法が比較的に小さい場合の例示であ
る。したがって、板材取付具21の前後方向寸法を比較
的に大きくし、板材62,63と下地材61との間隔を
大きく採りたい場合には、図5及び図6に示されるよう
に、板材とめ具22をスライドさせて図1の場合よりも
下地とめ具42のより上方の位置に配置させればよい。
これにより、板材取付具21の前後方向寸法は、値hよ
りも大きな値h’となり、板材62,63と下地材61
との間隔をより大きく採ることができる。以上のように
して、板材取付具21は下地に不陸があっても良好な施
工性を維持したまま板材62,63を好適に取り付ける
ことが可能となっている。
【0018】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2に係る板材取付具71について図7〜図12を参照し
て説明する。実施の形態1に係る板材取付具21におい
ては、板材とめ具22に溝構成部が形成され、下地とめ
具42に挿入部が形成されていたが、本実施の形態に係
る板材取付具71は、これを逆にした構成を備える。板
材取付具71は、図7に示されるように、板材とめ具7
2と、下地とめ具92と、両とめ具72,92を接続す
るスライド接続手段302とを備えている。
【0019】図8に示されるように、板材とめ具72
は、上記実施の形態1の板材とめ具22と同様に、ベー
ス面73と、上板裏面支持部24と、下板裏面支持部2
7と、板材支持部30とを備えている。ベース面73の
側部には、一対の側壁96a及び96bが設けられてい
る。側壁96a及び96bはそれぞれ、側面が三角形状
に形成され且つベース面73の対応する側端から後方に
延びた部分である。側壁96a及び96bの各先端部に
は、それぞれ外側に延長し、下地とめ具の後述する溝構
成部内の溝に挿入される挿入部97a,97bがスライ
ド接続手段302として形成されている。また、ベース
面73には、上記実施の形態1と同様な3つのビス穴3
6a,36b,36cが穿設されている。
【0020】一方、下地とめ具92は、図9に示される
ように、上記実施の形態1の下地とめ具42と同様に、
ビス穴48a,48b,48cが穿設されたベース面9
3を備える。ベース面93の側部には、一対の側壁10
0a及び100bが設けられている。側壁100a及び
100bはそれぞれ、側面が三角形状に形成され且つベ
ース面93の対応する側端から前方に延びた部分であ
る。側壁100a及び100bの斜辺端部には、スライ
ド接続手段302として、上下方向端面がほぼU字状に
折り返され、ベース面93の中央側に向けて開口する溝
を構成する溝構成部(収容部)75a,75bが設けら
れている。溝構成部75a,75bは、側壁100a及
び100bの斜辺に亙って延びている。また、側壁10
0a及び100bは、下地とめ具92のスライド方向
(溝構成部の延長方向)の剛性を高め、後述するビスに
より固定を行うとき、及び外部からの荷重等が作用した
ときに、下地とめ具92が前後方向に変形することを防
止している。
【0021】次に、上記のような構成を有する板材とめ
具72と下地とめ具92とからなる板材取付具71の作
用について、図7〜図12を参照して説明する。まず、
板材とめ具72の溝構成部75a,75bの溝内に、下
地とめ具92の挿入部97a,97bを挿入するよう
に、板材とめ具72と下地とめ具92とを相互にスライ
ド可能に組み合わせて、図7に示されるように板材取付
具71を構成する。このとき、図10に示されるよう
に、上板裏面支持部24及び下板裏面支持部27によっ
て規定される仮想的な板材支持面P1に対し、挿入部9
7a,97bの延長方向が傾斜し、且つ、下地材61に
後面が当接するベース面93によって規定され板材支持
面P1に平行な仮想的な下地固定面P2に対し、溝構成
部75a,75bの延長方向が傾斜しているため、板材
とめ具72と下地とめ具92とをスライドさせることに
より、板材取付具71の前後方向寸法h(すなわち板材
と下地材との距離)を変更することができる。したがっ
て、下地に不陸があっても、板材とめ具72と下地とめ
具92とをスライドさせるだけで対応することができる
ため、板材の取付け施行に手間を掛けさせることがな
く、また、従来のようにライナーを必要とすることもな
い。また、板材とめ具72と下地とめ具92との組み合
わせは、溝構成部75a,75bとその中に挿入される
挿入部97a,97bにより行われるため、板材とめ具
72と下地とめ具92とがスライド方向(傾斜方向)に
直交する方向に離隔することが防止されている。
【0022】次に、板材取付具71の前後方向寸法hを
好適に調節した後、上記実施の形態1と同様に、ビス穴
36a,36b,36c及びビス穴48a,48b,4
8cを貫通するビス50により、板材とめ具72と下地
とめ具92との相互スライドを規制すると共に、板材取
付具71の下地材61への固定も行う。
【0023】また、上述した図7及び図10は、板材取
付具71の前後方向寸法が比較的に小さい場合の例示で
ある。したがって、板材取付具71の前後方向寸法を比
較的に大きくし、板材62,63と下地材61との間隔
を大きく採りたい場合には、図11及び図12に示され
るように、板材とめ具72をスライドさせて図7及び図
10の場合よりも下地とめ具92のより上方の位置に配
置させればよい。これにより、板材取付具71の前後方
向寸法は、値hよりも大きな値h’となり、板材62,
63と下地材61との間隔をより大きく採ることができ
る。以上のようにして、板材取付具71もまた、板材取
付具21と同様に下地に不陸があっても良好な施工性を
維持したまま板材62,63を好適に取り付けることが
可能となっている。
【0024】その他の実施の形態.本発明は上述した実
施の形態に限定されるものではなく、以下のように改変
して実施することも可能である。まず、上述した実施の
形態では、下地とめ具に設けられていたビス穴は長穴で
あったが、本発明はこの態様に限定されず、図13に示
されるように、穴画定部に穴の幅を狭めるような小さな
突起が複数設けられている態様の長穴をビス穴148と
して用いても良い。この場合には、板材取付具の前後方
向寸法をほぼ無段階で調節することが可能でありなが
ら、ビスと小さな突起との係合を利用して板材とめ具と
下地とめ具との相互スライドをより確実に防止すること
が可能となる。更に別の態様として、図14に示される
ように、ビス穴36a,36b,36cと同様な複数の
穴を上下方向に複数行配置してビス穴248として用い
ても良い。この場合には、板材取付具の前後方向寸法を
段階的に調節することができ、板材とめ具と下地とめ具
との相互スライドをより完全に防止することが可能とな
る。また、ビス穴を設ける態様は、板材とめ具と下地と
め具とを逆にした関係で実施することも可能である。す
なわち、板材とめ具にビス穴48a,48b,48c、
ビス穴148又はビス穴248等を設け、下地とめ具に
ビス穴36a,36b,36cを設ける態様でもよい。
【0025】また、板材とめ具と下地とめ具との相互ス
ライドを規制し即ち板材取付具の前後方向寸法を確定す
る確定手段として、上記の実施の形態では、複数のビ
ス、ビス穴を用いていたが、本発明は、これに限定され
るものでなく、他の態様でも良い。例えば、溝構成部の
内面及びそれと対向する挿入部の外面との何れか一方
に、凹凸面を設け、他方にそれと係合する凸部又は凹部
を設ける態様でも良い。この場合にも、溝構成部の内面
と挿入部の外面との間で凹凸の係合が生じ、板材とめ具
と下地とめ具との相互スライドを規制することができ
る。
【0026】また、スライド接続手段は、上記実施の形
態のように、溝と突起との関係に限定されず、両とめ具
をスライド可能に接続し且つ相互離隔を規制する関係で
あれば他の態様のものでもよい。したがって、例えば、
溝構成部に代えて筒構成部を用い、挿入部として突起で
なく筒に挿入される棒状部分を用いても良い。
【0027】また、上記の説明は、板材支持面と下地支
持面とが平行である場合を例に行ってきたが、本発明
は、これに限定されるものではなく、板材支持面と下地
支持面とが平行ではない場合にも実施でき、その場合、
スライド接続手段は、板材支持面及び下地支持面の一方
に対して傾斜した方向にスライドを許容するようにして
もよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明の板材取付具によれば、下地に不陸があっても板
材を好適に取り付けることができ、しかも、板材とめ具
及び下地とめ具を相互にスライドさせるだけで不陸に対
応できるため好適な施工性を確保することができる。ま
た、板材とめ具と下地とめ具の離隔が生じ難いため、施
工時の手間が省ける。さらに、最終的には板材とめ具と
下地とめ具との間でスライドが規制されるため、板材取
付具全体で荷重を受けることができ、強度面でも好適で
ある。請求項2に記載の板材取付具によれば、確定手段
が固定手段としても機能するため、部品点数の低減を図
ることができ、また、確定工程及び固定工程を一度に行
うことができる。請求項3に記載の板材取付具によれ
ば、板材取付具の下地材への固定前に、板材とめ具と下
地とめ具のスライドが規制されるため、施工性が良好と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る板材取付具の斜
視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る板材取付具を構
成する板材とめ具の斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る板材取付具を構
成する下地とめ具の斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る板材取付具によ
り板材を下地材に取り付けた状態を示す図である。
【図5】 図1と同様な図であり、板材取付具の前後方
向寸法をより大きくした状態を示す図である。
【図6】 図4と同様な図であり、板材取付具の前後方
向寸法をより大きくした状態を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係る板材取付具の斜
視図である。
【図8】 本発明の実施の形態2に係る板材取付具を構
成する板材とめ具の斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態2に係る板材取付具を構
成する下地とめ具の斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態2に係る板材取付具に
より板材を下地材に取り付けた状態を示す図である。
【図11】 図7と同様な図であり、板材取付具の前後
方向寸法をより大きくした状態を示す図である。
【図12】 図10と同様な図であり、板材取付具の前
後方向寸法をより大きくした状態を示す図である。
【図13】 本発明の別の実施の形態に係る板材取付具
に関し、ビス穴を示す図である。
【図14】 本発明のさらに別の実施の形態に係る板材
取付具に関し、ビス穴を示す図である。
【図15】 従来の板材取付具により板材を下地材に取
り付けた状態を示す図である。
【図16】 さらに別の従来の板材取付具に関し、下地
とめ具を示す斜視図である。
【図17】 図16の板材取付具に関し、板材とめ具を
示す斜視図である。
【符号の説明】
21,71…板材取付具、22,72…板材とめ具、4
2,92…下地とめ具、35a,35b,75a,75
b…溝構成部(収容部)、36a,36b,36c…ビ
ス穴、47a,47b,97a,97b…挿入部、50
…ビス(確定手段及び固定手段)、301,302…ス
ライド接続手段、P1…板材支持面、P2…下地固定
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA42 AA44 BA12 BD23 CC03 CC12 CC13 CC14 CC16 CC17 DA10 DA22 DB23 DC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材を支持する板材とめ具と、下地材に
    固定される下地とめ具とを備えた板材取付具において、 前記板材とめ具及び前記下地とめ具を板材支持面又は下
    地固定面に対して傾斜した方向に相互にスライド可能に
    接続し、且つ、少なくともスライド方向とほぼ直交する
    方向に該板材とめ具及び該下地とめ具が相互離隔するの
    を規制する、スライド接続手段と、 前記板材とめ具及び前記下地とめ具の相互スライドを規
    制し前記板材取付具の寸法を確定する確定手段とを備え
    たことを特徴とする板材取付具。
  2. 【請求項2】 前記確定手段は、前記板材とめ具及び前
    記下地とめ具を貫通し前記板材取付具を前記下地材に固
    定する固定手段としても機能することを特徴とする請求
    項1に記載の板材取付具。
  3. 【請求項3】 前記スライド接続手段は、前記板材とめ
    具及び前記下地とめ具の一方に設けられた収容部と、他
    方に設けられ該収容部に挿入される挿入部とを備え、 前記確定手段は、前記収容部及び前記挿入部の相互接触
    面に設けられた凹凸であることを特徴とする請求項1に
    記載の板材取付具。
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