JP7068208B2 - 額縁 - Google Patents

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Description

本発明は、枠の外周部表面を覆うように配置される見付け側部材と、見付け側部材から建造物の表面に向けて延在する見込み側部材とを備えた額縁に関するものである。
建造物に建具を取り付けた枠には、その外周部分を取り囲むように額縁を設ける場合がある。特に、既存の枠を残した状態で建具の改修を行う場合には、新たに取り付けた枠の外周部に既存の枠が位置するため、額縁によって既存の枠を覆い隠すように構成するのが一般的である。この種の額縁には、見付け方向に沿って設けられる見付け側部材と、見付け側部材の外周部分に設けられる見込み側部材とを備えたものがある。見込み側部材は、見付け側部材と建物の表面との間の隙間を覆い隠すものである。見付け側部材と見込み側部材との間には、互いに係合する係合機構が設けられている。係合機構としては、互いに係合した場合に一方の端縁部を中心として見込み側部材が見付け側部材に対して回転可能となるように支持する第1の係合要素対と、第1の係合要素対が相互に係合した状態で見込み側部材の他方の端縁部が内周側に向けて回転した場合に互いに係合する第2の係合要素対とを備えたものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-33282号公報
ところで、この種の額縁は、見付け側部材の内周側端縁部が枠の見付け面に取り付けられ、その後、見付け側部材の外周部分に見込み側部材が取り付けられることになる。すなわち、見込み側部材を取り付ける状態において見付け側部材は、外周側端縁部の移動が制限されていない。このため、第1の係合要素対が係合した状態で第2の係合要素対を係合させるべく見込み側部材を回転させた場合には、見付け側部材の外周側に位置する部分も内周側に向けて撓むことになる。この結果、見込み側部材の第2の係合要素の移動に対して見付け側部材の第2の係合要素が反対方向に逃げることになり、見込み側部材の取付作業の煩雑化を招来するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、見付け側部材に対して見込み側部材を取り付ける際の作業を容易化することのできる額縁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る額縁は、建造物に取り付けられた枠の外周部表面を覆うように配置される見付け側部材と、前記見付け側部材との間に設けられた係合機構を介して前記見付け側部材の外周側に配置される部分に連結され、前記見付け側部材から見込み方向に沿って延在する見込み側部材とを備えた額縁であって、前記係合機構は、互いに係合した場合に一方の端縁部を中心として前記見込み側部材が前記見付け側部材に対して回転可能となるように支持する第1の係合要素対と、前記第1の係合要素対が相互に係合した状態で前記見込み側部材の他方の端縁部が内周側に向けて回転した場合に互いに係合する第2の係合要素対とを備え、前記第2の係合要素対は、前記見込み側部材の内周側に位置する内表面から突出された係合片と、前記見付け側部材に設けられた係合受部とを有したものであり、前記係合受部には見込み方向に沿って延在する部分に前記係合片との係合部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第2の係合要素対を係合させる際には見込み方向に沿って力が加えられることになる。従って、第1の係合要素対が係合した状態で見込み側部材を内周側に向けて回転させた場合にも見付け側部材の変形が抑えられることになり、第2の係合要素対の係合が容易になる結果、見込み側部材の取付作業を容易化することが可能となる。
本発明の実施の形態である額縁を適用した建具の縦断面図である。 図1に示した建具の横断面図である。 図1及び図2に示した建具に適用する額縁を示すもので、(a)は見付け側部材の端面図、(b)は見込み側部材の端面図である。 図3に示した額縁の見付け側部材と見込み側部材との間に設けた係合機構の係合手順を示すもので、(a)は第1の係合要素対が係合する直前の状態の要部端面図、(b)は第1の係合要素対が係合した状態で見込み側部材を回転させ、第2の係合要素対が係合する直線の状態の要部端面図、(c)は第1の係合要素対及び第2の係合要素対が係合した状態の要部端面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る額縁の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態である額縁を適用した建具を示したものである。ここで例示する建具は、ドアパネルを省略した状態の玄関用のドアであり、特に既存の枠体を残した状態で建造物の躯体に設置される改修用の玄関ドアを例示している。すなわち、この玄関ドアでは、躯体Bに取り付けられた状態の既存の上枠1a、下枠1b及び左右の縦枠1cに対して個々の内周側に新たな上枠10a、下枠10b及び左右の縦枠10cを設置することにより枠体10が構成してある。新たな上枠10a、下枠10b及び左右の縦枠10cは、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれ長手に沿った全長がほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。なお、以下においては便宜上、躯体Bに残した既設の枠体の構成要素を説明する場合には既設上枠1a等、既設という用語を付与して説明し、新たに設置した枠体10の構成要素を説明する場合には新設上枠10a等、新設という用語を付与して両者を区別することとする。
上述した新設枠体のうち、新設上枠10a及び左右の新設縦枠10cは、見込み方向が長手となる矩形の断面形状となるように構成してある。ここで、見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。また、本実施の形態では見付け方向という用語も用いる。見付け方向とは、上枠1a,10a等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠1c,10c等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
上述した新設上枠10a及び左右の新設縦枠10cには、それぞれ室内側となる部分に見付けカバー20及び見込みカバー30が設けてあるとともに、室外側となる部分に額縁40が設けてある。見付けカバー20は、木材や木質材によって成形したものである。見込みカバー30及び額縁40は、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれ長手に沿った全長がほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。以下、これら見付けカバー20、見込みカバー30及び額縁40の構成について詳述し、併せて本願発明の特徴部分について説明する。なお、以下の説明においては便宜上、建造物に取り付けられた状態でそれぞれの姿勢を特定することとする。
見付けカバー20は、新設上枠10a及び新設縦枠10cよりも室内側となる部分において露出する既設上枠1a及び既設縦枠1cに対して見込み方向に沿って並設され、既設上枠1a及び既設縦枠1cの室内に臨む見付け面を覆い隠すものである。図示の例では、厚板状を成す見付けカバー20を適用するようにしている。
見込みカバー30は、既設上枠1a及び既設縦枠1cの内周側に設けられ、既設上枠1a及び既設縦枠1cの見付け面を覆い隠すものである。図示の例では、室内側に位置する端縁部に設けたカバー取付部31と、カバー取付部31から室外側に向けて見込み方向に延在する薄板状のカバー板部32とを有した見込みカバー30を適用している。この見込みカバー30は、カバー取付部31から見付けカバー20を介して躯体Bと内装材Cとの間の胴縁Dにネジ33を螺合することによって取り付けてある。カバー取付部31には、ネジ33の頭部をカバーするキャップ34が装着してある。見込みカバー30のカバー板部32は、延在端縁部が新設上枠10a及び新設縦枠10cの室内に臨む見付け面に当接した状態にある。カバー取付部31の内周側への突出長さ及びカバー板部32の見込み方向に沿った延在長さは、それぞれに設けた折り取り溝31a,32aに沿って切断することにより適宜調整してある。見込みカバー30のカバー取付部31と見付けカバー20との間、さらには見込みカバー30のカバー板部32と新設上枠10a及び新設縦枠10cとの間には、それぞれシール材Eを塗布することによって水密性が確保してある。
額縁40は、新設上枠10a及び新設縦枠10cの室外に臨む見付け面からそれぞれの外周部分を覆い隠すためのものである。本実施の形態では、新設上枠10a及び新設縦枠10cのそれぞれに対して、見付け側部材41及び見込み側部材42を備えた額縁40を設けるようにしている。
見付け側部材41は、新設上枠10a及び新設縦枠10cの室外に臨む見付け面から既設額縁2を超えた建造物の外装材Fまでの間の表面を覆い隠すように配置されるものである。より具体的に説明すると、新設上枠10aに設けられる見付け側部材41は、新設上枠10aの見付け面に取り付けられる枠取付部41aと、枠取付部41aの外周側に位置する縁部から外周側に向けて延在した後、室外側に屈曲して見込み方向に延在する見込み板部41bと、見込み板部41bの延在端縁部から外周側に向けて延在する見付け額縁基板部41cとを一体に成形したものである。新設縦枠10cに設けられる見付け側部材41は、新設縦枠10cの見付け面に取り付けられる枠取付部41aと、枠取付部41aの外周側に位置する縁部から室外側に向けて見込み方向に延在する見込み板部41bと、見込み板部41bの延在端縁部から外周側に向けて延在する見付け額縁基板部41cとを一体に成形したものである。新設上枠10aに設けられる見付け側部材41の見付け額縁基板部41cは、平板状に形成してある一方、新設縦枠10cに設けられる見付け側部材41の見付け額縁基板部41cは、見込み板部41bの延在端縁部から外周側に向けて漸次室外側となるように湾曲凹状に延在した後、外周側に向けてわずかに湾曲突状となるように延在している。それぞれ見付け額縁基板部41cの内表面外周部分には、長手に沿って延在する折り取り溝41dが複数設けてある。
見込み側部材42は、見付け額縁基板部41cの外周側に配置される端縁部から建築物の外装材Fまでの間の隙間を覆い隠すように配置されるものである。本実施の形態では、新設上枠10a及び新設縦枠10cで共通となる平板状の見込み額縁基板部42aを有した見込み側部材42を適用している。見込み額縁基板部42aの内周面には、長手に沿って延在する折り取り溝42bが複数設けてある。
図1~図3に示すように、見付け側部材41における見付け額縁基板部41cの外周側に位置する端縁部と見込み側部材42における見込み額縁基板部42aの室外側に位置する端縁部との間には、係合機構43が設けてある。係合機構43は、見付け側部材41と見込み側部材42との間を着脱可能に連結するもので、第1の係合要素対43A及び第2の係合要素対43Bを備えて構成してある。
第1の係合要素対43Aは、見込み額縁基板部42aに設けた見込み側フック部44と、見付け側部材41に設けた見付け側フック部45とによって構成してある。
見込み側フック部44は、見込み額縁基板部42aの室外側に位置する端縁部に設けたもので、第1見込みフック片44a、第2見込みフック片44b、第3見込みフック片44cを有している。第1見込みフック片44aは、見込み額縁基板部42aの端縁部から内周側に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。第2見込みフック片44bが、第1見込みフック片44aから室外側に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。第3見込みフック片44cは、第2見込みフック片44bからさらに室外側に向けて漸次外周となるように傾斜延在した部分である。これら第1見込みフック片44a、第2見込みフック片44b、第3見込みフック片44cの延在長さは、それぞれ見付け額縁基板部41cの板厚の2倍程度である。第1見込みフック片44aと第3見込みフック片44cとの間には、見付け額縁基板部41cの板厚に相当する寸法の隙間44dが確保してある。
見付け側フック部45は、見付け額縁基板部41cの外周側に位置する端縁部に設けたもので、第1見付けフック片45a、第2見付けフック片45bを有している。第1見付けフック片45aは、見付け額縁基板部41cの端縁部から室内側(建造物に近接する側)に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。第2見付けフック片45bは、第1見付けフック片45aから内周側に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。これら第1見付けフック片45a、第2見付けフック片45bの延在長さは、それぞれ見込み額縁基板部42aの板厚の2倍程度である。見付け額縁基板部41cと第2見付けフック片45bとの間には、見込み額縁基板部42aの板厚に相当する寸法の隙間45cが確保してある。
これら見込み側フック部44及び見付け側フック部45は、互いに係合させると、つまり第3見込みフック片44cを見付け額縁基板部41cと見付け側フック部45の第2見付けフック片45bとの間の隙間45cに挿入すると、見込み側部材42の室外側に位置する端縁部(第3見込みフック片44cの先端縁部)を中心として見込み側部材42が見付け側部材41に対して回転可能となるように支持されることになる。また、見付け側フック部45及び見込み側フック部44が係合すると、見付け側部材41に対して見込み側部材42の外周側への移動及び室外側への移動(見付け側部材41に近接する方向への移動)が制限された状態となる。
図からも明らかなように、見付け額縁基板部41cの室内に臨む内表面には、見付け側フック部45よりも内周側となる部分にガイドリブ46が設けてある。ガイドリブ46は、見付け額縁基板部41cから見込み方向に沿って延在する平板部分である。このガイドリブ46は、見付け側フック部45との間に見込み側部材42の見込み側フック部44を挿入し、第2見込みフック片44bを当接した場合に第3見込みフック片44cの先端部を見付け額縁基板部41cと第2見付けフック片45bとの間の隙間45cに近接して位置させるように機能するものである。本実施の形態では、第1見付けフック片45aに対して2倍程度の突出寸法を有するようにガイドリブ46が設けてある。
第2の係合要素対43Bは、第1の係合要素対43Aが相互に係合した状態で見込み側部材42の室内側に位置する端縁部を内周側に向けて回転させた場合に互いに係合するものである。本実施の形態では、見込み額縁基板部42aの内周側に位置する内表面から突出した係合片47と、見付け額縁基板部41cの室内に臨む内表面から突出した係合受部48とを有して第2の係合要素対43Bが構成してある。
係合片47は、見込み額縁基板部42aにおいて見込み側フック部44よりも室内側となる部分に設けたもので、第1係合片部47a、第2係合片部47b、第3係合片部47c、第4係合片部47dを有している。第1係合片部47aは、見込み額縁基板部42aの内表面から内周側に向けてほぼ直角に突出した部分である。第2係合片部47bは、第1係合片部47aから内周に向けて漸次室外側となるように傾斜した部分である。第3係合片部47cは、第2係合片部47bから第1係合片部47aとほぼ平行となるように内周側に向けて延在した部分である。第4係合片部47dが、第3係合片部47cの途中から室外側に向けてほぼ直角に屈曲した後、内周に向けて漸次室外側となるように傾斜した部分である。第4係合片部47dの延在端縁部には、室内に臨む面に突出するように係合爪部47eが設けてある。この係合爪部47eは、係合受部48との係合部となるものである。
係合受部48は、見付け額縁基板部41cにおいてガイドリブ46よりも内周側となる部分に設けたもので、第1受片部48a、第2受片部48b、第3受片部48cを有している。第1受片部48aは、見付け額縁基板部41cから見込み方向に沿って延在した部分である。第2受片部48bは、第1受片部48aから外周側に向けて漸次室内側となるように傾斜した部分である。第3受片部48cは、第2受片部48bから第1受片部48aとほぼ平行となるように見込み方向に沿って室内側に向けて延在した部分である。第3受片部48cにおいて第2受片部48bとの連結部となる部分には、室外に向けて突出するように係合受突起48dが設けてある。係合受突起48dが設けられる位置は、第1の係合要素対43Aが係合した状態で見込み側部材42を回転させた場合に係合爪部47eの移動軌跡と交差するように設定してある。
上記のように構成した額縁40は、枠取付部41aを介して新設上枠10a及び新設縦枠10cの室外に臨む見付け面にネジ50を螺合することにより、見付け額縁基板部41cが外周側を覆うように見付け側部材41が取り付けられる。ネジ50を螺合した後においては、枠取付部41aにキャップ51を装着することが好ましい。
その後、係合機構43を介して見付け側部材41における見付け額縁基板部41cの外周側端縁部に見込み側部材42が連結される。すなわち、図4(a)に示すように、第1の係合要素対43Aを係合した状態で見込み側部材42の室内側に位置する端縁部を内周側に向けて回転させると、図4(b)に示すように、見込み側部材42に設けた係合片47における第4係合片部47dの先端縁部が見付け側部材41に設けた係合受部48における第3受片部48cの外周側に位置する面に当接する。その後、さらに見込み側部材42を内周側に回転させると、図4(c)に示すように、係合片47の係合爪部47eが係合受部48の係合受突起48dに係合するとともに、第3受片部48cの先端縁部が係合片47における第3係合片部47cの室外側に位置する面に当接した状態となる。
この状態においては、係合爪部47eと係合受突起48dとが係合することで見込み側部材42の外周側への回転が制限され、第3受片部48cの先端縁部が第3係合片部47cに当接することで内周側への回転が制限されることになる。つまり、上述したように、第1の係合要素対43Aが係合することで見付け側部材41に対して見込み側部材42の外周側への移動及び室外側への移動が制限され、第2の係合要素対43Bが係合することで見付け側部材41に対する見込み側部材42の回転が制限されることになる。これにより、見付け側部材41に対して見込み側部材42が連結された状態に維持され、見込み側部材42によって見付け側部材41と建築物の外装材Fまでの間の隙間が覆い隠されることになる。なお、見込み側部材42の延在長さは、予め折り取り溝42bに沿って切断することにより適宜調整しておくことが好ましい。また、見込み側部材42の端縁部と外装材Fとの間には、シール材Gを塗布して所望の水密性を確保することが好ましい。
上述した取り付け作業の際、上述の額縁40によれば、係合受部48には見込み方向に沿って延在する部分に係合片47との係合部となる係合受突起48dが設けられている。従って、第2の係合要素対43Bを係合させる際には見込み方向に沿って力が加えられることになり、見込み側部材42を内周側に向けて回転させた場合にも見付け額縁基板部41cの変形が抑えられるため、第2の係合要素対43Bを容易に係合させることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、改装用ドアの枠体10に設けられる額縁40を例示しているが、必ずしもドアである必要はなく、その他の建具にも適用することが可能である。この場合の建具は、改装用である必要もない。さらに、アルミニウム合金によって成形した額縁を例示しているが、アルミニウム合金以外の金属や樹脂によって成形しても構わない。
また、上述した実施の形態では、第1の係合要素対43Aとしてフック形状のものを適用しているため、互いに係合した場合に見付け側部材41に対して見込み側部材42の見込み方向に沿った移動や外周側への移動を制限することが可能となるが、本発明は必ずしもこれに限定されず、互いに係合した場合に一方の端縁部を中心として見込み側部材が回転可能となるように支持できれば良い。さらに、見付け側部材41にガイドリブ46を設けるようにしているため、第1の係合要素対43Aを係合する際の作業を容易化することができるが、必ずしもガイドリブ46を設ける必要はない。またさらに、見付け方向に延在する見付け額縁基板部41cの端縁部に第1の係合要素対43Aである見付け側フック部45を設けるようにしているため、第2の係合要素対43Bを係合させる際に見付け側部材41が内周側へ変形する事態をより確実に防止することができるが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、見付け側部材として、見付け額縁基板部の外周側に位置する縁部を室内側に向けて屈曲したものを適用し、この延在端縁部に係合機構を介して見込み側部材を連結するようにしたものであっても構わない。この場合においても、係合受部において見込み方向に沿って延在する部分に係合片との係合部を設ければ、見込み側部材を回転させた際に見付け側部材が変形する事態を防止することができ、その作業を容易化することが可能である。なお、見付け側部材において室内側に向けて屈曲した部分の延在端縁部に係合機構を設ける場合、係合受部は、屈曲した部分の内周側表面から内周側に延在した後、室内側に向けて見込み方向に延在させれば良い。
以上のように本発明に係る額縁は、建造物に取り付けられた枠の外周部表面を覆うように配置される見付け側部材と、前記見付け側部材との間に設けられた係合機構を介して前記見付け側部材の外周側に配置される部分に連結され、前記見付け側部材から見込み方向に沿って延在する見込み側部材とを備えた額縁であって、前記係合機構は、互いに係合した場合に一方の端縁部を中心として前記見込み側部材が前記見付け側部材に対して回転可能となるように支持する第1の係合要素対と、前記第1の係合要素対が相互に係合した状態で前記見込み側部材の他方の端縁部が内周側に向けて回転した場合に互いに係合する第2の係合要素対とを備え、前記第2の係合要素対は、前記見込み側部材の内周側に位置する内表面から突出された係合片と、前記見付け側部材に設けられた係合受部とを有したものであり、前記係合受部には見込み方向に沿って延在する部分に前記係合片との係合部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、第2の係合要素対を係合させる際には見込み方向に沿って力が加えられることになる。従って、第1の係合要素対が係合した状態で見込み側部材を内周側に向けて回転させた場合にも見付け側部材の変形が抑えられることになり、第2の係合要素対を容易に係合させることが可能となる。
また本発明は、上述した額縁において、前記第1の係合要素対は、互いに係合した場合に前記見付け側部材に対して前記見込み側部材の外周側への移動及び前記見付け側部材に近接する方向への移動を制限した状態で、前記見付け側部材に対して前記見込み側部材を回転可能に支持するものであり、前記第2の係合要素対は、互いに係合した場合に前記見付け側部材に対する前記見込み側部材の回転を制限するものであることを特徴としている。
この発明によれば、第1の係合要素対及び第2の係合要素対を係合させれば、見付け側部材に対する見込み側部材の相対移動が制限されるため、他に相対移動を阻止するための部材を設ける必要がない。
また本発明は、上述した額縁において、前記係合受部は、前記見付け側部材において前記建造物の表面に対向される内表面に設けられ、かつ前記第1の係合要素対よりも内周側となる部分から見込み方向に沿って延在されていることを特徴としている。
この発明によれば、係合受部が見込み方向に沿って延在しているため、第2の係合要素対を係合させる際の力が見付け側部材に及ぶおそれがなくなり、見付け側部材の変形を一層抑えることが可能となる。
また本発明は、上述した額縁において、前記係合片は、先端部が内周側に向けて前記見付け側部材に近接するように傾斜して延在し、傾斜した延在端縁部に前記係合受部との係合部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、見込み側部材の回転方向に沿って係合片を設けることができ、見込み側部材を回転させた場合の力が係合片に効率良く伝達され、係合受部に係合させ易くなる。
また本発明は、上述した額縁において、前記第1の係合要素対は、前記見込み側部材に設けられた見込み側フック部と、前記見付け側部材の外周側となる端縁部に設けられた見付け側フック部とを有し、前記見付け側フック部は、前記見付け側部材との間に前記見込み側フック部が挿入された状態で係合されるものであり、前記見付け側フック部と前記見付け側部材との間には、前記見込み側フック部の板厚に相当する隙間が確保されていることを特徴としている。
この発明によれば、見付け側部材として見込み方向に沿って延在する部分がほぼなくなるため、第2の係合要素対を係合させる際の変形が抑えられ、見込み側部材の取付作業を一層容易化することができる。
また本発明は、上述した額縁において、前記見付け側部材の前記内表面において前記見付け側フック部よりも内周側となる部分には、前記見付け側フック部との間に前記見込み側フック部を挿入可能とするガイドリブが突出して設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、ガイドリブが見込み側フック部を見付け側フック部に係合させる際の案内となるため、見込み側部材の取付作業を容易化することができる。
10a 新設上枠、10c 新設縦枠、40 額縁、41 見付け側部材、42 見込み側部材、43 係合機構、43A 第1の係合要素対、43B 第2の係合要素対、44 見込み側フック部、45 見付け側フック部、46 ガイドリブ、47 係合片、47e 係合爪部、48 係合受部、48d 係合受突起

Claims (6)

  1. 建造物に取り付けられた枠の外周部表面を覆うように配置される見付け側部材と、前記見付け側部材との間に設けられた係合機構を介して前記見付け側部材の外周側に配置される部分に連結され、前記見付け側部材から見込み方向に沿って延在する見込み側部材とを備えた額縁であって、
    前記係合機構は、互いに係合した場合に一方の端縁部を中心として前記見込み側部材が前記見付け側部材に対して回転可能となるように支持する第1の係合要素対と、前記第1の係合要素対が相互に係合した状態で前記見込み側部材の他方の端縁部が内周側に向けて回転した場合に互いに係合する第2の係合要素対とを備え、
    前記第2の係合要素対は、前記見込み側部材の内周側に位置する内表面から突出された係合片と、前記見付け側部材に設けられた係合受部とを有したものであり、前記係合受部には見込み方向に沿って延在する部分に前記係合片との係合部が設けられていることを特徴とする額縁。
  2. 前記第1の係合要素対は、互いに係合した場合に前記見付け側部材に対して前記見込み側部材の外周側への移動及び前記見付け側部材に近接する方向への移動を制限した状態で、前記見付け側部材に対して前記見込み側部材を回転可能に支持するものであり、
    前記第2の係合要素対は、互いに係合した場合に前記見付け側部材に対する前記見込み側部材の回転を制限するものであることを特徴とする請求項1に記載の額縁。
  3. 前記係合受部は、前記見付け側部材において前記建造物の表面に対向される内表面に設けられ、かつ前記第1の係合要素対よりも内周側となる部分から見込み方向に沿って延在されていることを特徴とする請求項1に記載の額縁。
  4. 前記係合片は、先端部が内周側に向けて前記見付け側部材に近接するように傾斜して延在し、傾斜した延在端縁部に前記係合受部との係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の額縁。
  5. 前記第1の係合要素対は、前記見込み側部材に設けられた見込み側フック部と、前記見付け側部材の外周側となる端縁部に設けられた見付け側フック部とを有し、
    前記見付け側フック部は、前記見付け側部材との間に前記見込み側フック部が挿入された状態で係合されるものであり、前記見付け側フック部と前記見付け側部材との間には、前記見込み側フック部の板厚に相当する隙間が確保されていることを特徴とする請求項1に記載の額縁。
  6. 前記見付け側部材の前記内表面において前記見付け側フック部よりも内周側となる部分には、前記見付け側フック部との間に前記見込み側フック部を挿入可能とするガイドリブが突出して設けられていることを特徴とする請求項5に記載の額縁。
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