JP6798927B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、既設枠の内周に改装用の新設枠を設置することによって構成される建具に関するものである。
既に建築物に設置された建具を改装する場合には、既設枠を残した状態でその内周に新設枠を設置する方法がある。こうした改装方法によれば、既設枠を取り外す作業が不要となるため、工期を短縮できるとともに改装費用を抑えることが可能となる。通常、この種の改装方法では、新設枠からカバー部材を延在させ、既設枠を覆うことで意匠性を向上させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−224521号公報
ところで、改装対象となる建具の設置状況は様々であり、既設枠の近くに外壁が突出していたり、既設枠に面格子が取り付けられている場合もある。こうした様々な設置状況の建具に対しては、カバー部材によって覆うカバー寸法も互いに相違することになる。このため従来では、予め切り取り用の溝を複数設けたカバー部材が適用されている。すなわち、改装現場においてカバー部材を溝に沿って適宜切除することにより、外壁や面格子との接触を防止しつつ、既設枠を覆うようにしている。しかしながら、現場においてカバー部材を切除しながら行う調整作業は必ずしも容易とはいえない。
本発明は、上記実情に鑑みて、現場での設置作業を容易化することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、既設枠の内周に改装用の新設枠を設置することによって構成し、前記新設枠の室外側に位置する部分から外周に向けて見付け方向に延在するカバー部材を配設することにより、前記既設枠を覆うようにした建具であって、前記カバー部材は、互いに延在長さが異なる短辺部及び長辺部を有し、これら短辺部及び長辺部のいずれか一方を介して前記新設枠の見込み面に取り付けた場合に他方が外周に向けて見付け方向に延在するものであり、前記新設枠には、見込み面よりも外周となる位置に、前記カバー部材の短辺部及び長辺部に当接することによって前記新設枠に対する前記カバー部材の見込み方向に沿った位置を規定する位置決め部が設けられ、前記カバー部材の長辺部には、前記位置決め部に対応する部位に逃げ部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、カバー部材が短辺部及び長辺部を有しているため、これらを選択して新設枠に取り付けることにより、切除作業を行うことなく2種類のカバー寸法に対応することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記位置決め部は、前記短辺部の先端縁部に当接する第1位置決め部と、前記長辺部の先端縁部に当接する第2位置決め部とを有して構成され、前記逃げ部は、前記長辺部の先端縁部を前記第2位置決め部に当接させた場合に前記第1位置決め部に対応する部位に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、長辺部の外表面に位置決め部に当接するための突出部を設ける必要がなくなり、長辺部を用いて既存枠を覆う際の外観品質が損なわれる事態を防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記位置決め部には、前記短辺部及び前記長辺部に係合することにより、前記新設枠に対して見付け方向への移動を制限する係合部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、新設枠からカバー部材に向けてネジを螺合する際にカバー部材の見付け方向への移動が制限されるため、ネジの螺合作業を容易に行うことができる。
また本発明は、上述した建具において、前記第2位置決め部は、前記第1位置決め部よりも外周側に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、長辺部を第2位置決め部に当接させる作業が容易、かつ確実となる。
また本発明は、上述した建具において、前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部は、前記新設枠の外周側で互いに等しい位置に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、第2位置決め部を第1位置決め部よりも長く構成していないため、部材コストの点で有利となる。
また本発明は、上述した建具において、前記長辺部の先端縁部には、前記短辺部の延在方向に向けて延在する屈曲部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、長辺部によって既存枠を覆った際にカバー部材の先端縁が外部に露出する事態を防止できる。
また本発明は、上述した建具において、前記長辺部には、前記短辺部からの距離が前記短辺部の延在長さよりも短い位置に切り取り用の溝が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、短辺部よりもさらに短いカバー寸法が必要な場合には、長辺部を切除することによって対応することが可能である。
本発明によれば、カバー部材が短辺部及び長辺部を有しているため、これらを選択して新設枠に取り付けることにより、切除作業を行うことなく2種類のカバー寸法に対応することが可能となる。これにより、現場での設置作業を容易化することができる。
本発明の実施の形態1である建具を室外側から見た図である。 図1に示した建具の一部を省略した横断面図である。 図1に示した建具の縦枠とカバー部材との関係を示したもので、(a)は短辺部を介してカバー部材を縦枠に取り付けた横断面図、(b)は長辺部を介してカバー部材を縦枠に取り付けた横断面図である。 図1に示したカバー部材及び縦枠を異なる既設建具に適用して改修した建具の要部を示す横断面図である。 本発明の実施の形態2である建具の要部横断面図である。 図5に示した建具の縦枠とカバー部材との関係を示したもので、(a)は短辺部を介してカバー部材を縦枠に取り付けた横断面図、(b)は長辺部を介してカバー部材を縦枠に取り付けた横断面図である。 図5に示したカバー部材及び縦枠を異なる既設建具に適用して改修した建具の要部を示す横断面図である。 本発明の実施の形態3である建具の要部横断面図である。 図8に示した建具の縦枠とカバー部材との関係を示したもので、(a)は短辺部を介してカバー部材を縦枠に取り付けた横断面図、(b)は長辺部を介してカバー部材を縦枠に取り付けた横断面図である。 図8に示したカバー部材及び縦枠を異なる既設建具に適用して改修した建具の要部を示す横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1及び図2は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、建築物の開口に残された既設建具の枠体に対してその内周に設置される改装用のものである。以下においては便宜上、建築物に残された既設建具の構成要素については「既設」という用語を付加する一方、改装用となる新設建具の構成要素については「新設」という用語を付加して両者を区別することとする。
新設建具は、新設枠体10に対して2枚の新設障子20をスライド可能に配設した引き違い窓と称されるものである。新設枠体10は、新設上枠11、新設下枠12及び左右の新設縦枠13を四周枠組みすることによって構成したものである。新設障子20は、それぞれガラス等の面材21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24を装着することによって構成したものである。新設枠体10を構成する枠11,12,13及び新設障子20の框22,23,24は、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材である。
既設建具は、図には明示していないが、新設建具と同様、既設枠体40に対して2枚の既設障子(図示せず)をスライド可能に配設した引き違い窓と称されるものである。既設障子(図示せず)については、既に既設枠体40から取り外した状態にある。既設枠体40は、既設上枠(図示せず)、既設下枠(図示せず)及び左右の既設縦枠41を四周枠組みすることによって構成したものである。既設上枠(図示せず)、既設下枠(図示せず)及び左右の既設縦枠41は、それぞれがアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材である。以下、既設縦枠41、新設縦枠13及びこれらの周辺部分について詳述し、併せて本願発明の特徴部分について詳述する。なお、既設縦枠41及び新設縦枠13は、外周側となる主要部がいずれも左右対称に構成されたものであるため、一方について説明を行い、他方については同一の符号を付すこととする。
既設縦枠41は、既設枠本体部41a及び取付ヒレ部41bを有している。既設枠本体部41aは、見込み方向に沿って延在した平板状を成すものである。既設枠本体部41aの室内側に位置する先端縁及び室外側に位置する先端縁には、それぞれ見付け方向に沿って支持ヒレ部41cが設けてある。取付ヒレ部41bは、既設枠本体部41aの外周側となる見込み面から延在した平板状部分である。この既設縦枠41は、取付ヒレ部41bを介して躯体Bの室外に臨む見付け面に取り付けてある。図からも明らかなように、取付ヒレ部41bよりも室外側となる部位には、外壁部材Wが設けられている。外壁部材Wの端面と既設枠本体部41aとの間には、水密性を確保するためにシール材Sが充填してある。既設枠本体部41aよりも室内側に位置する部分には、支持ヒレ部41cに当接するように既設額縁Gが取り付けられている。既設額縁Gは、建築物の開口において既設縦枠41よりも室内側となる部分に室内に突出する状態で配設された厚板の平板状部材である。既設額縁Gの外周側となる見込み面には、内壁部材Kの端面が当接した状態にある。
ここで、見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、新設建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する。見付け方向とは、新設上枠11や新設下枠12のように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、新設縦枠13のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った面については見付け面と称する。
新設縦枠13は、図2及び図3の(a)に示すように、新設枠本体部13a、第1位置決め部13b、第2位置決め部13c及び2つの着座部13d,13eを有している。新設枠本体部13aは、見込み方向に沿って延在した平板状を成すもので、既設枠本体部41aよりも大きな延在長さを有するように構成してある。新設枠本体部13aにおいて室内側に位置する部分には、外周側に中空部13fが構成してある。中空部13fは、矩形状を成すもので、新設枠本体部13aにおいて室内側のほぼ1/2となる部分に設けてある。中空部13fにおいて外周側、かつ室内側となる隅部には、新設枠本体部13aに沿って室内側に延在する延長ヒレ部13gが設けてある。
第1位置決め部13bは、新設枠本体部13aにおいて中空部13fよりも室外側となる部位から外周に向けて延在したものであり、第2位置決め部13cは、中空部13fの室外に臨む部分から室外側に向けて延在したものである。第1位置決め部13bは、新設枠本体部13aから直角となる方向に延在したもので、中間部に段部13hを有している。段部13hは、第1位置決め部13bの延在縁部を室内側に向けて屈曲した後、外周に向けて屈曲することによって構成したものである。第1位置決め部13bの外周側となる縁部には、室外側に向けてほぼ直角に屈曲した係合部13jが設けてある。図からも明らかなように、第1位置決め部13bの新設枠本体部13aからの延在距離は、中空部13fの突出寸法に対してほぼ1/2となるように設定してある。第2位置決め部13cは、中空部13fの外周側、かつ室外側となる隅部から室外に向けて延在した後、内周側に向けて屈曲することによって構成してある。第2位置決め部13cの室外側、かつ外周側となる部分には、室外側に向けてほぼ直角に屈曲した係合部13mが設けてある。着座部13d,13eは、新設枠本体部13aの室外側に位置する先端縁部及び第1位置決め部13bと第2位置決め部13cとの間となる部位からそれぞれ外周側に向けてほぼ直角に延在することによって構成してある。着座部13d,13eの新設枠本体部13aからの突出寸法は、第1位置決め部13bの段部13hとほぼ等しくなるように設定してある。
この新設縦枠13は、内周側に位置する見込み面において室内側となる部分に樹脂製の内枠部材50が装着された状態で建築物の開口に取り付けられる。より具体的に説明すると、新設枠本体部13aの室外側となる縁部の位置が、既設縦枠41の室外側となる縁部の位置と合致する状態で、新設枠本体部13aの中空部13f及び延長ヒレ部13gがスペーサ51を介して既設額縁Gの内周側となる見込み面に当接される。この状態から内枠部材50、新設枠本体部13a、中空部13f、スペーサ51及び既設額縁Gを貫通するように躯体Bに取付ネジ52を螺合することにより、新設縦枠13が建築物の躯体Bに取り付けられることになる。新設枠本体部13aの室内側に位置する部分には、中空部13fに当接するように新設額縁Gnが配置され、内枠部材50を介してネジ53を螺合することによって新設縦枠13の延長ヒレ部13gとの間に保持される。新設額縁Gnの室内に臨む見付け面には、既設額縁G及び内壁部材Kの一部を覆うように内装カバーKnが設けてある。
一方、新設縦枠13の室外側となる部位には、アルミニウム合金等の金属から成るカバー部材60が取り付けてある。カバー部材60は、互いに長さの異なる短辺部61及び長辺部62を有し、これら短辺部61及び長辺部62が互いにほぼ直角に延在するように構成したものである。
短辺部61は、長さの短い板状部分であり、外表面が新設縦枠13に対向した姿勢で先端縁部を新設縦枠13の第1位置決め部13bに当接させた場合に長辺部62が新設縦枠13よりも室外側となる位置において見付け方向に沿うように構成してある。このとき、短辺部61は、外表面が第1位置決め部13bの段部13hに当接するとともに、室外側の着座部13dに当接し、新設縦枠13の新設枠本体部13aに対してほぼ平行となるように延在した状態となる。
長辺部62は、短辺部61の先端縁部を第1位置決め部13bに当接させた場合に既設縦枠41を超えて延在し、既設縦枠41と外壁部材Wとの間に充填されたシール材Sを覆う長さに構成してある。また、この長辺部62は、先端縁部を第2位置決め部13cに当接させた場合に短辺部61が新設縦枠13よりも室外側となる位置において見付け方向に沿うようにその長さが設定してある。この長辺部62には、逃げ部62a、屈曲部62b及び切り取り用の溝62cが設けてある。
逃げ部62aは、長辺部62の中間部に設けた凹状に屈曲した部分であり、図3の(b)に示すように、長辺部62の先端縁部を第2位置決め部13cに当接させた場合に第1位置決め部13bに対向する部位に設けてある。この逃げ部62aは、2つの着座部13d,13eがそれぞれ長辺部62の外表面に当接することができるように見込み方向の寸法が設定してあり、このとき第1位置決め部13bの先端縁が逃げ部62aに当接することができるように見付け方向の寸法が設定してある。屈曲部62bは、長辺部62の先端縁部から短辺部61の延在方向に沿って延在したものである。この屈曲部62bは、2つの着座部13d,13eがそれぞれ長辺部62の外表面に当接した場合に、先端縁部が係合部13mに近接して対向することができるように構成してある。屈曲部62bの延在長さは、短辺部61の延在長さよりも短く構成してある。切り取り用の溝62cは、長辺部62の内表面に形成した長手方向に沿うV字状の細い切欠であり、互いに等間隔となるように複数形成してある。これらの切り取り用の溝62cは、カッター等の切断工具によって長辺部62の一部を切除する場合のガイドとなるものである。短辺部61に最も近い位置に形成した切り取り用の溝62cは、短辺部61までの距離が短辺部61の延在長さよりも小さくなるように設定してある。
上記のように構成したカバー部材60は、図2に示すように、短辺部61の先端縁部を第1位置決め部13bに当接させた状態で新設縦枠13を介して連結ネジ63を螺合することにより、新設縦枠13に取り付けてある。このとき、本実施の形態1では、第1位置決め部13bに係合部13jが設けてあるため、連結ネジ63を螺合する際にカバー部材60が外周側に移動することがなく、連結ネジ63を螺合する作業を容易に行うことが可能となる。カバー部材60の内表面において連結ネジ63を螺合した部分及び既設縦枠41との間となる部位には、それぞれ水密材64を設けるようにしている。
上述したようにカバー部材60の長辺部62は、既設縦枠41と外壁部材Wとの間のシール材Sを覆う長さに設定してある。しかも、短辺部61を介して新設縦枠13に取り付けたカバー部材60は、第1位置決め部13b、着座部13d及び段部13hに当接することで新設縦枠13に対して取り付け位置が正確に規定されている。さらに、長辺部62の先端縁部に屈曲部62bが設けてあり、長辺部62の延在端縁が外壁部材Wに対向した状態となる。従って、室外側から見た場合に、既設縦枠41が外部に露出することはなく、さらにはカバー部材60の延在端縁が外部に露出することはなく、新設建具の意匠性を向上させることができるようになる。
しかも、外壁部材Wと既設縦枠41との間にはシール材Sが充填してあり、既設縦枠41とカバー部材60との間及び連結ネジ63を螺合する部分に水密材64を設けるようにしている。これにより、室外側から室内側に水が浸入する事態を招来することなく新設建具を設置することが可能となる。
ところで、上述したカバー部材60及び新設縦枠13は、長辺部62を介してもカバー部材60を新設縦枠13に取り付けることができるように構成してある。従って、図4に示すように、既設縦枠41の一部が外壁部材Wによって覆われているような既設建具を対象として新設建具を設置する場合にも、カバー部材60を切除することなく既設縦枠41が外部に露出する事態を防止することができる。すなわち、長辺部62の屈曲部62bが第2位置決め部13cに当接した状態でカバー部材60を新設縦枠13に取り付ければ、短辺部61が新設縦枠13よりも室外側となる位置において見付け方向に沿って配設されることになり、外壁部材Wに干渉することなく既設縦枠41を覆うことが可能となる。この場合においても、第1位置決め部13bが逃げ部62aに対向し、かつ2つの着座部13d,13eが長辺部62の外表面に当接するため、新設縦枠13に対してカバー部材60が正確に取り付けられることになる。また、長辺部62の屈曲部62bが第2位置決め部13cの係合部13mに当接するため、カバー部材60が外周側に移動することがなく、連結ネジ63を螺合する際の作業を容易に行うことが可能である。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2である新設建具の縦枠部分を示したものである。ここで例示する新設建具は、実施の形態1と同様、建築物の開口に残された既設建具の既設枠体に対してその内周に設置される改装用のものであり、実施の形態1とは新設縦枠113に設けた第2位置決め部113c及びカバー部材160における長辺部162の構成が異なっている。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付すこととする。また、見込み方向、見込み面、見付け方向及び見付け面の定義についても実施の形態1と同様である。
新設縦枠113の第2位置決め部113cは、図5及び図6の(a)に示すように、新設枠本体部13aにおいて室内側の着座部13eと中空部13fとの間となる部位から直角方向に延在することによって構成してある。第2位置決め部113cの外周側となる部位には、室外側に向けてほぼ直角に屈曲した係合部113mが設けてある。図からも明らかなように、実施の形態2の第2位置決め部113cにおいても、新設枠本体部13aからの延在距離が第1位置決め部13bよりも大きくなるように設定してある。
カバー部材160の長辺部162は、短辺部61の先端縁部を第1位置決め部13bに当接させた場合に既設縦枠41を超えて既設縦枠41と外壁部材Wとの間に充填されたシール材Sを覆う長さに構成してある。この長辺部162には、逃げ部162a及び屈曲部162bが設けてある。
逃げ部162aは、長辺部162の基端側となる部分に対して先端側が内方側となるように屈曲させることにより構成したものである。具体的には、図6の(b)に示すように、長辺部162の基端側となる部分を室外側の着座部13dに当接させた場合に、長辺部162の先端側となる部分全体が第1位置決め部13bの先端縁部に当接する位置となるように形成してある。屈曲部162bは、長辺部162の先端縁部から短辺部61の延在方向に沿って延在したものである。この屈曲部162bは、2つの着座部13d,13eがそれぞれ長辺部162の外表面に当接した場合に、先端縁部が係合部113mに近接して対向することができるように構成してある。屈曲部162bの延在長さは、短辺部61の延在長さよりも短く構成してある。
上記のように構成したカバー部材160は、図5に示すように、短辺部61の先端縁部を第1位置決め部13bに当接させた状態で新設縦枠113を介して連結ネジ63を螺合することにより、新設縦枠113に取り付けてある。本実施の形態2においても、第1位置決め部13bに係合部13jが設けてあるため、連結ネジ63を螺合する際にカバー部材160が外周側に移動することがなく、連結ネジ63を螺合する作業が容易となる。カバー部材160の内表面において連結ネジ63を螺合した部分及び既設縦枠41との間となる部位には、それぞれ水密材64を設けるようにしている。
上述したようにカバー部材160の長辺部162は、既設縦枠41と外壁部材Wとの間のシール材Sを覆う長さに設定してある。しかも、短辺部61を介して新設縦枠113に取り付けたカバー部材160は、第1位置決め部13b、着座部13d及び段部13hに当接することで新設縦枠113に対して取り付け位置が正確に規定されている。さらに、長辺部162の先端縁部に屈曲部162bが設けてあり、長辺部162の延在端縁が外壁部材Wに対向した状態となる。従って、室外側から見た場合に、既設縦枠41が外部に露出することはなく、さらにはカバー部材160の延在端縁が外部に露出することはなく、新設建具の意匠性を向上させることができるようになる。
しかも、外壁部材Wと既設縦枠41との間にはシール材Sが充填してあり、既設縦枠41とカバー部材160との間及び連結ネジ63を螺合する部分に水密材64を設けるようにしている。これにより、室外側から室内側に水が浸入する事態を招来することなく新設建具を設置することが可能となる。
本実施の形態2のカバー部材160及び新設縦枠113についても、長辺部162を介してカバー部材160を新設縦枠113に取り付けることができるように構成してある。従って、図7に示すように、既設縦枠41の一部が外壁部材Wによって覆われているような既設建具を対象として新設建具を設置する場合にも、カバー部材160を切除する作業を要することなく既設縦枠41が外部に露出する事態を防止することが可能である。すなわち、長辺部162の屈曲部162bが第2位置決め部113cに当接した状態でカバー部材160を新設縦枠113に取り付ければ、短辺部61が新設縦枠113よりも室外側となる位置において見付け方向に沿って配設されることになり、外壁部材Wに干渉することなく既設縦枠41を覆うことが可能となる。この場合においても、長辺部162の先端縁部が第2位置決め部113cの係合部113mに当接するため、連結ネジ63を螺合する際の作業を容易に行うことが可能である。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3である新設建具の縦枠部分を示したものである。ここで例示する新設建具は、実施の形態1と同様、建築物の開口に残された既設建具の既設枠体に対してその内周に設置される改装用のものであり、実施の形態1とは新設縦枠213に設けた第2位置決め部213c及びカバー部材260における長辺部262の構成が異なっている。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付すこととする。また、見込み方向、見込み面、見付け方向及び見付け面の定義についても実施の形態1と同様である。
新設縦枠213の第2位置決め部213cは、図8及び図9の(a)に示すように、新設枠本体部13aにおいて室内側の着座部13eと中空部13fとの間となる部位から直角方向に延在したもので、中間部に段部213hを有している。段部213hは、室内側に向けて屈曲した後、外周に向けて屈曲することによって構成したものである。第2位置決め部213cの外周側となる縁部には、室外側に向けてほぼ直角に屈曲した係合部213mが設けてある。図からも明らかなように、第2位置決め部213cの新設枠本体部13aからの延在距離は、第1位置決め部13bの新設枠本体部13aからの延在距離と同一である。また、第2位置決め部213cの段部213hは、第1位置決め部13bの段部13hと同様、着座部13d,13eの新設枠本体部13aからの突出寸法とほぼ等しくなるように設定してある。
カバー部材260の長辺部262は、短辺部61の先端縁部を第1位置決め部13bに当接させた場合に既設縦枠41を超えて既設縦枠41と外壁部材Wとの間に充填されたシール材Sを覆う長さに構成してある。この長辺部262には、逃げ部262a及び屈曲部262bが設けてある。
逃げ部262aは、長辺部262の中間部に設けた凹状に屈曲した部分であり、図9の(b)に示すように、長辺部262の先端縁部を第2位置決め部213cに当接させた場合に第1位置決め部13bに対向する部位に設けてある。この逃げ部262aは、2つの着座部13d,13e及び段部213hがそれぞれ長辺部262の外表面に当接することができるように見込み方向の寸法が設定してあり、このとき第1位置決め部13bの先端縁が逃げ部262aに当接することができるように見付け方向の寸法が設定してある。屈曲部262bは、長辺部262の先端縁部から短辺部61の延在方向に沿って延在したもので、第2位置決め部213cにおいて段部213hと係合部213mとの間に配置できる寸法に構成してある。この屈曲部262bは、2つの着座部13d,13eをそれぞれ長辺部262の外表面に当接した場合に、先端縁部が係合部213mに近接して対向することができるように構成してある。
上記のように構成したカバー部材260は、図8に示すように、短辺部61の先端縁部を第1位置決め部13bに当接させた状態で新設縦枠213を介して連結ネジ63を螺合することにより、新設縦枠213に取り付けてある。本実施の形態3では、第1位置決め部13bに係合部213mが設けてあるため、連結ネジ63を螺合する際にカバー部材260が外周側に移動することがなく、連結ネジ63を螺合する作業が容易となる。カバー部材260の内表面において連結ネジ63を螺合した部分及び既設縦枠41との間となる部位には、それぞれ水密材64を設けるようにしている。
上述したようにカバー部材260の長辺部262は、既設縦枠41と外壁部材Wとの間のシール材Sを覆う長さに設定してある。しかも、短辺部61を介して新設縦枠213に取り付けたカバー部材260は、第1位置決め部13b、着座部13d及び段部13hに当接することで新設縦枠213に対して取り付け位置が正確に規定される。さらに、長辺部262の先端縁部に屈曲部262bが設けてあり、長辺部262の延在端縁が外壁部材Wに対向した状態となる。従って、室外側から見た場合に、既設縦枠41が外部に露出することはなく、さらにはカバー部材260の延在端縁が外部に露出することはなく、新設建具の意匠性を向上させることができるようになる。
しかも、外壁部材Wと既設縦枠41との間にはシール材Sが充填してあり、既設縦枠41とカバー部材260との間及び連結ネジ63を螺合する部分に水密材64を設けるようにしている。これにより、室外側から室内側に水が浸入する事態を招来することなく新設建具を設置することが可能となる。
本実施の形態3のカバー部材260及び新設縦枠213についても、長辺部262を介してカバー部材260を新設縦枠213に取り付けることができるように構成してある。従って、図10に示すように、既設縦枠41の一部が外壁部材Wによって覆われているような既設建具を対象として新設建具を設置する場合にも、カバー部材260を切除する作業を要することなく既設縦枠41が外部に露出する事態を防止することが可能である。すなわち、長辺部262の屈曲部262bが第2位置決め部213cに当接した状態でカバー部材260を新設縦枠213に取り付ければ、短辺部61が新設縦枠213よりも室外側となる位置において見付け方向に沿って配設されることになり、外壁部材Wに干渉することなく既設縦枠41を覆うことが可能となる。この場合においても、第1位置決め部13bが逃げ部262aに対向し、かつ2つの着座部13d,13e及び段部213hが長辺部262の外表面に当接するため、新設縦枠213に対してカバー部材260が正確に取り付けられることになる。また、長辺部262の屈曲部262bが第2位置決め部213cの係合部213mに当接するため、カバー部材260が外周側に移動することがなく、連結ネジ63を螺合する際の作業を容易に行うことが可能である。
なお、上述した実施の形態1〜実施の形態3では、引き違い窓を例示しているが、その他の建具にも適用することが可能である。また、縦枠についてのみ説明しているが、上枠や下枠に適用してももちろん良い。
10 新設枠体、13,113,213 新設縦枠、13b 第1位置決め部、13c,113c,213c 第2位置決め部、13j,13m,113m,213m 係合部、40 既設枠体、41 既設縦枠、60,160,260 カバー部材、61 短辺部、62,162,262 長辺部、62a,162a,262a 逃げ部、62b,162b,262b 屈曲部、62c 切り取り用の溝

Claims (7)

  1. 既設枠の内周に改装用の新設枠を設置することによって構成し、前記新設枠の室外側に位置する部分から外周に向けて見付け方向に延在するカバー部材を配設することにより、前記既設枠を覆うようにした建具であって、
    前記カバー部材は、互いに延在長さが異なる短辺部及び長辺部を有し、これら短辺部及び長辺部のいずれか一方を介して前記新設枠の見込み面に取り付けた場合に他方が外周に向けて見付け方向に延在するものであり、
    前記新設枠には、見込み面よりも外周となる位置に、前記カバー部材の短辺部及び長辺部に当接することによって前記新設枠に対する前記カバー部材の見込み方向に沿った位置を規定する位置決め部が設けられ、前記カバー部材の長辺部には、前記位置決め部に対応する部位に逃げ部が設けられていることを特徴とする建具。
  2. 前記位置決め部は、前記短辺部の先端縁部に当接する第1位置決め部と、前記長辺部の先端縁部に当接する第2位置決め部とを有して構成され、
    前記逃げ部は、前記長辺部の先端縁部を前記第2位置決め部に当接させた場合に前記第1位置決め部に対応する部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記位置決め部には、前記短辺部及び前記長辺部に係合することにより、前記新設枠に対して見付け方向への移動を制限する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記第2位置決め部は、前記第1位置決め部よりも外周側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  5. 前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部は、前記新設枠の外周側で互いに等しい位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  6. 前記長辺部の先端縁部には、前記短辺部の延在方向に向けて延在する屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  7. 前記長辺部には、前記短辺部からの距離が前記短辺部の延在長さよりも短い位置に切り取り用の溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
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