JP4312441B2 - 改装サッシ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、改装サッシに係り、特に既設サッシのサッシ枠を撤去することなく新設サッシのサッシ枠を取付可能とした改装サッシに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の開口部に取付けられている既設のサッシを新しいものに改装する場合、従来では、既設サッシを撤去してから新設サッシを取付ける工法が採られている。しかしながら、この工法では、既設サッシの撤去に手間がかかるだけでなく、その周縁の外装や内装も解体しなければならないため、工期や施工コストが多くかかるという問題があった。
【特許文献1】
特開2001−82031号公報の図2(a),図2(b)
【0003】
このような問題を解決するために、既設サッシのサッシ枠を撤去することなく新設サッシのサッシ枠を取付可能としたリフォーム用サッシ枠が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記リフォーム用サッシ枠においては、特許文献1の図2(a),図2(b)に示されている通り、既設のサッシ枠の取付フィンの屋外側にそれを覆うように新設のリフォーム用サッシ枠が取り付けられている、この図2には図示されていないが、既設サッシ枠の取付フィンはモルタルまたは、サイディングで覆われており、この構造では新設のサッシ枠の取付フィンを既設のサッシ枠の取付フィンの外側に取り付ける前に既設のサッシ枠の取付フィンを覆っているモルタルまたは、サイディングを除く工事が必要になり施工に手間がかかるという問題がある。また、既設のサッシの下枠は下枠の室内側立上り部上端、内レール上端、外レール上端、内レール支持部、外レール支持部の高さ位置は様々であり、また室内側立上り部から内レール、内レール支持部と外レール支持部間の段差部、外レールのそれぞれ迄の寸法も様々である。
【0005】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、新設のサッシ枠を既設のサッシ枠の取付フィンを覆っているモルタルまたは、サイディングを除く工事をすることなく、新設のサッシ枠を施工できる改装サッシを提供することを目的とする。また、多種の既設サッシに対応することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、建物の開口部に取付けられている既設のサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、前記既設のサッシ枠は下枠に外レールと内レールとを有しており、前記新設のサッシ枠の下枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、前記既設のサッシ枠の下枠に下枠取付部材が取り付けられて、前記下枠取付部材の屋外側に前記新設サッシの下枠の前記取付フィンを取付けてなるものであり、前記下枠取付部材は、前記新設のサッシ枠の前記取付フィンよりも室内側部分を支持するための支持面を有する基本部材を有し、前記基本部材は、既設のサッシ枠の下枠の形状に応じて任意に利用される延長部材の一部分が係合可能に構成され、前記延長部材は、前記延長部材の一部分が前記基本部材に係合し、前記延長部材の他部分が前記既設のサッシ枠の下枠に支持される部材であって、前記延長部材が利用される際において、前記延長部材を介して前記基本部材が前記既設のサッシ枠の下枠に支持されるものとする、改装サッシとする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す改装サッシの縦断面図、図2は図1の改装サッシの横断面図、図3は図1の改装サッシの分解断面図である。図4は既設サッシの上枠に上枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。
図5は既設サッシの下枠に下枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。図6は既設サッシの左縦枠に左縦枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。図7は既設サッシの右縦枠に右縦枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。図8は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第二の実施形態を示す縦断面図である。図9は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第三の実施形態を示す縦断面図である。図10は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第四の実施形態を示す縦断面図である。図11は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第五の実施形態を示す縦断面図である。
【0008】
本実施の形態では、本発明を窓サッシに適用した一例が示されている。図1〜図3に示すように、木造建物の躯体1に形成された開口部2には半外付納まりの既設サッシ3のサッシ枠4〜7が設けられている。この既設のサッシ枠4〜7は、例えばアルミ押出形材からなる上枠4、下枠5および左右の縦枠6,7を方形枠状に組んで構成されている。これら上枠4、下枠5および左右の縦枠6,7は、それぞれ躯体1における開口部2の内周に固着具例えばネジで固定されている。特に、下枠5は躯体1における窓台1a上に固定されている。
【0009】
また、前記既設サッシ枠4〜7は、室外面の位置の外周にそれぞれ取付フィン4e,5e,6e,7eを有し、該取付フィンが躯体1の室外面に固着具例えば釘で固定されている。窓台1aの室外面には、水切り部材8が前記下枠5の取付フィン5eと共に前記釘で固定されている。また、躯体1の室外面には外装材9が設けられている。
【0010】
前記既設サッシ3は引違いサッシからなり、そのサッシ枠の下枠5に外レール5aと外レール支持部5bと内レール5cと内レール支持部5dと室内側立上り部5eとを室外方向への雨水の排水性を良くすべく断面階段状に有している。外レール支持部5bには図示しない外障子を開閉自在に支持する下部外レール5aが設けられ、内レール支持部5dには図示しない内障子を開閉自在に支持する下部内レール5cが設けられている。
【0011】
そして、前記既設サッシ枠4〜7の内側(内周)、好ましくは内外方向に見て外レール5aと内レール5c間に半外付納まりの新設のサッシ枠13の下枠13bの取付フィン15が位置するように改装用の新設のサッシ(改装サッシ)12が取付けられる。この位置に取り付けることにより既設サッシと新設サッシの内外方向の位置が改装前後であまり変わらないので、屋外側にも大きく突出せず、また逆に窓室内側を狭くすることもない。この改装サッシ12は、図示例では、引違いサッシからなり、そのサッシ枠13内には図示しない外障子と内障子とが開閉自在に設けられる。新設のサッシ枠13は、上枠13a、下枠13bおよび左右の縦枠13c,13cを方形枠状に組んで構成されている。
【0012】
これら上枠13a、下枠13bおよび左右の縦枠13c,13cは、図示例では、金属製例えばアルミ押出形材からなる室外側形材13xと、金属製例えばアルミ押出形材からなる室内側形材13yとを、低熱伝導材製例えば樹脂製のブリッジ材13zを介して結合してなる断熱形材からなっている。下枠13bには、室外側形材13xに下部外レール14aが、室内側形材13yに下部内レール14bがそれぞれ設けられ、この下部内レール14bと既設のサッシ下枠4の下部内レール5cとは室内外方向の略同じ位置とされている。
【0013】
前記新設のサッシ枠13は、室内外方向略中間位置の外周に取付フィン15を有している。この新設サッシ枠13を既設サッシ枠4〜7内に取付けるために、既設サッシ枠4〜7の下枠5上には下枠取付部材16が設けられる。
上枠4下には上枠取付部材17が設けられる。左縦枠6内周には左縦枠取付部材18が設けられる。右縦枠7内周には右縦枠取付部材19が設けられる。
【0014】
図4に示すように上枠取付部材17は上向きコ字状であり、上枠4の室内側下向片4cの屋外側下面と外レール4aよりも室内側の下面とに内レール4bを跨ぐようにして固着具17c(図3にて図示)で長手方向(左右方向)に沿って取付けられる。上枠取付部材の屋外側の上端と既設サッシの上枠とが接する面には上シール材17aが介装されている。これにより、既設サッシの上枠4と新設サッシの上枠13a間に屋外から浸入した水で上シール材17aが設けられている箇所から室内側に入る水がシールされる。また、上枠取付部材17の屋外面の下部と新設サッシの上枠13aの取付フィン15との間には下シール材17bが介装されている。これによりそこから室内に入る水がシールされる。
【0015】
図5に示すように下枠取付部材16は逆L字形状であり、室内側には下向片16eと載置片16fとを備えている。下枠5の上面に内外レール間の内レール支持部5dまたは外レール支持部5b上と室内側立上り部5eに支持されその内レール5cを跨ぐようにして内レール5cの内側に固着具16d(図3にて図示)で長手方向(左右方向)に沿って取付けられる。室内側立上り部5eの上端に載置片16fが支持されており、室内側立上り部5eの屋外面に下向片16eが当接しているので施工時において位置決めが容易であるとともに新設サッシの荷重を支えることができる。載置片16fと室内側立上り部5eとの間にはシール材16c(図3にて図示)が介装されている。これにより下枠取付部材の下方と既設サッシの下枠上面との間から室内に浸入しようとする水をシールする。
【0016】
図6に示すように左縦枠取付部材18は左縦枠6の内周側面に既存サッシの外障子(図示しない)の戸先框に呑み込まれる外片6aの室内側の部分と室内側見切片6bの屋外側の部分とに支持されて戸先框室内側端部をかくす内片6cを跨ぐようにして内片6cの内側に固着具18a(図3にて図示)で長手方向(上下方向)に沿って取付けられる。
【0017】
図7に示すように右縦枠取付部材19は右縦枠7の内周側面に既存サッシの網戸受片7aの室内側の部分と室内側見切片7bの屋外側の部分とに支持されて内障子(図示しない)の戸先框室外側端部をかくす外片7bと内障子の戸先框に呑み込まれる内片7c及び戸先框室内側端部を屋外側からかくす外片7bを跨ぐようにして内片7cの内側に固着具19a(図3にて図示)で長手方向(上下方向)に沿って取付けられる。上下左右縦枠の取付部材はそれぞれ既設サッシの下枠の室内側立上り片、上枠の室内側下向片、左右縦枠の室内側見切片の位置を基準にほぼ同じ見込み寸法なので、新設サッシの取付フィンを内外方向にほぼ同じ位置で施工することができるので、気密性、施工性が向上する。
【0018】
これらの下枠取付部材16、上枠取付部材17,左縦枠取付部材18、右縦枠取付部材19は、例えばアルミ押出形材からなっている。これらは、それぞれ固着具例えばネジ16d、17c、18a、19aで既設のサッシ枠4乃至7または躯体1に固定される。取付部材16乃至19の取付強度を向上させるために、図示例のように、固着具例えばネジ16d、17c、18a、19aは既設のサッシ枠4乃至7を貫通して躯体1に固定されることが好ましい。この場合、下部取付部材16bは、固着具例えばネジ16dで躯体1の窓台1aに固定される。
【0019】
前記下枠取付部材16の室外面16aは、既設のサッシ枠の下枠4の内外レール間とされ、この室外面に新設のサッシ下枠の取付フィンが添設して固着具で取付られるようになっている。図示例では下枠取付部材16の上面は、平坦な支持面16hとされ、この支持面16hに新設のサッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分が直接またはスぺーサ20を介して間接的に支持されるようになっている。
【0020】
前記上枠取付部材16の室外面17aは、既設のサッシ枠の上枠4の内外レール間とされ、この室外面に新設のサッシ上枠の取付フィン15が添設して固着具で取付られるようになっている。図示例では上枠取付部材17の下面は、平坦な支持面17hとされ、この支持面17hに新設のサッシ上枠13aの取付フィン15よりも室内側部分が直接またはスぺーサ20を介して間接的に支持されるようになっている。
【0021】
前記左縦枠取付部材18の屋外面18aは、既設のサッシ枠の左縦枠6の内外障子間に突出する境界片6cよりも外側でかつ網戸戸当り片6dよりも内側とされ、この室外面に新設のサッシ左縦枠13cの取付フィン15が添設して固着具で取付られるようになっている。図示例では左縦枠取付部材8の内周面は、平坦な支持面18bとされ、この支持面18bに新設のサッシ縦13cの取付フィン15よりも室内側部分が直接またはスぺーサ20を介して間接的に支持されるようになっている。
【0022】
前記右縦枠取付部材19の室外面19aは、既設のサッシ枠の右縦枠7の内外障子間に突出する境界片よりも外側でかつ網戸戸当り片7aよりも内側とされ、この室外面に新設のサッシ右縦枠13cの取付フィン15が添設して固着具で取付られるようになっている。図示例では右縦枠取付部材19の内周面は、平坦な支持面19bとされ、この支持面19bに新設のサッシ縦枠13cの取付フィン15よりも室内側部分が直接またはスぺーサ20を介して間接的に支持されるようになっている。
【0023】
本発明の新設サッシ枠は多種の既設のサッシに取付けられなければならない、しかしながら、既設のサッシの下枠は下枠の室内側立上り部上端、内レール上端、外レール上端、内レール支持部、外レール支持部の高さ位置は様々であり、また室内側立上り部から内レール、内レール支持部と外レール支持部間の段差部、外レールのそれぞれ迄の寸法も様々である。多種の既設サッシに対応する為に本発明では下枠取付部材を基本部材16bと延長部材16cとを組み合わせることで実現している。以下にそれを説明する。
【0024】
図5は、本発明の改装サッシ枠の既設サッシの下枠5に下枠取付部材16を取付けた状態を示す拡大断面図である。
既設サッシは内はめ式サッシの場合であり、内レール5cの上端と室内側立上り部5e上端とが同じ位置にある。この例では、下枠取付部材16は基本部材16bと取付溝16dに係合された延長部材16cとからなり、基本部材16bの下端はそのままでは下枠上面に支持されている。取付溝16dには長片16gが下になるように延長部材16cを係合している。基本部材16bの下端と延長部材16cの長片16gの下端は同じ高さ位置にあり、延長部材16cの室内側の面は内レール支持部と外レール支持部間の垂直面に当接しており下枠取付部材の倒れを防いでいる。
【0025】
図8は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第二の実施形態を示す縦断面図である。
既設サッシは内障子を室内側から取り外しできるいわゆる内はめ式サッシの場合であり、内レール5cの上端と室内側立上り部5e上端とが同じ位置にある。この例では、下枠取付部材16は基本部材16bだけでよく外レール支持部5bと内レール5cの上端と室内側立上り部5e上端とに支持される。
【0026】
図9は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第三の実施形態を示す縦断面図である。
既設サッシは同じく内はめ式サッシの場合であり、内レールの上端と室内側立上り部上端とが同じ位置にある。この例では、下枠取付部材は基本部材16bだけでよく延長部材取付溝16dを形成する下片が内レール支持部と外レール支持部との中間部に支持され、支持面16hが内レール5cの上端と室内側立上り部上端とに支持される。
【0027】
図10は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第四の実施形態を示す縦断面図である。
この例では、下枠取付部材16は基本部材16bと延長部材取付溝16dに係合された延長部材16cとからなり基本部材16bの下端はそのままでは下枠上面に届かないので、延長部材取付溝16dに短片16hが下になるように延長部材16cを係合している。延長部材16cの短片16hの下端が内レール支持部5dに支持されている。
【0028】
図11は、本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第五の実施形態を示す縦断面図である。
この例では、下枠取付部材は基本部材16bと延長部材取付溝16dに係合された延長部材16cとからなり基本部材16bの下端はそのままでは下枠上面に届かないので、延長部材取付溝16dに長片16gが下になるように延長部材16cを係合している。延長部材16cの長片16gの下端が内レール支持部5dに支持されている。
【0029】
なお、本実施例では、左縦枠取付部材と右縦枠取付部材とは左右兼用となっている。これにより、形材数を減らすことができる。また、改装の現場で部材がないために施工ができなくなることを減らすことができる。
【0030】
スぺーサ20は、上部取付部材17と新設サッシ枠13の上枠13aとの間に介在される上部スぺーサ(上枠スぺーサともいう)20aと、下部取付部材16と新設サッシ枠13の下枠13bとの間に介在される下部スぺーサ(下枠スぺーサともいう)20bと、左右縦枠取付部材18,19と新設サッシ枠13の縦枠13cとの間に介在される側部スぺーサ(縦枠スぺーサともいう)20cとからなっている。スぺーサ20は、それぞれ複数に分割されており、取付部材16、17,18,19の支持面16h、17h、18b、19bに適宜間隔で隣接した数箇所に両面テープなどで取付けられる。スぺーサ20は、室外側形材13xと室内側形材13y間のヒートブリッジ(熱橋)にならないように、低熱伝導材例えば合成樹脂により形成されていることが好ましい。
【0031】
また、スぺーサ20は、薄いスぺーサ板を粘着材ないし両面テープを介して多数枚積層してなり、スぺーサ板を剥離することで厚さを可変できるようになっていることが好ましい。そして、図示例では、既設のサッシ下枠5の外レール支持部5b上に、新設のサッシ下枠13bの取付フィン15よりも室内側部分が下部取付部材16および下部スぺーサ20bを介して間接的に取付けられている。
【0032】
色違いの水切り部材8を隠すために、該水切り部材8の表面には着色塗装ないし着色フィルムがラッピングされたアルミ押出形材からなる水切りカバー材28が取付けられる。
【0033】
躯体1の開口部2の室内側四周には方形枠状に組まれた木質化粧材30が取付けられている。
【0034】
次に、以上の構成からなる改装サッシ3の施工方法および作用について説明する。先ず、既設サッシ枠4〜7の室外側内周(四周)に取付部材16〜19を固着具例えばネジ16d、17c、18a,19aでそれぞれ取付固定する。そして、取付部材16〜19の内周に新設サッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分が丁度納まるように、取付部材16の内周を形成する支持面16h、17h、18b、19bにスぺーサ20を適宜取付けておく。
下枠取付部材の屋外面には下カバー材29を取付ける、下カバー2aは既設サッシの下枠5を屋外側から見えないように下方に延びた遮視部19aを備えている。これにより、既設サッシの色が新設サッシの色と違っていても問題がない。また、下カバー材29の屋内面と下枠取付部材16の屋外面間には内シール材29bが介装されている。また、下カバー材29の屋外面と新設サッシ下枠の取付フィン15の屋内面との間には外シール材29cが介装されている。これらの内外シール材により屋外から浸入する水がシールされる。
【0035】
次に、新設サッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分を前記既設サッシ枠4〜7における取付部材16〜19の内側(内周)に室外側から挿入し、当該室内側部分をスぺーサ20を介して取付部材16〜19の支持面16h、17h、18b、19bに支持させると共に、特に下枠部においては前記取付フィン15を下カバー材の上部をはさんで取付部材16の取付面(室外面)16aに固定させる。そして、前記取付フィン15を取付部材16〜19の取付面16a,17e,18a,19aに固着具例えばネジ(テクスネジ)24で固定する。
この場合、取付フィン15は下枠取付部材16の屋外面に下カバー材をはさまずに直に当接させて取付してもよい、つまり新設下枠の取付フィン15は下枠取付部材の屋外面に直接間接に取付られていてもよい。
次に、上カバー材取付部材30を新設サッシの取付フィン15を貫通して上枠取付部材17の屋外面17cに適宜個数を取付ける。その後に、その屋外側の先端に上カバー材を取付ける。
次に、新設サッシの縦枠の外壁見切り縁の外面に金物を介して縦カバー材27を取付ける。その後、上カバー材27と外壁間、縦カバー材31と外壁間にシーリングを施す。
【0036】
このようにして新設サッシ枠13の取付けが終了したなら、木質化粧材30の取付けを行えば良い。そして、新設サッシ枠13内に障子を装着することにより、新設サッシである改装サッシ12の取付施工が終了する。
【0037】
以上の構成からなる改装サッシ12によれば、前記既設のサッシ枠は下枠5に外レール支持部5bと、該外レール支持部5bよりも高さの高い内レール支持部5dとを有しており、前記新設のサッシ枠13bは室内外方向略中間の外周に取付フィン15を有しており、既設のサッシ枠5に取付けた下枠取付部材16の上面に新設のサッシ枠13bの取付フィン15よりも室内側部分を直接または取付部材16を介して間接的に取付けてなるため、特許文献1として挙げた例のように既設のサッシ枠の取付フィンを覆うように新設のサッシ枠の取付フィンを取付ける場合とは異なり、既設のサッシ枠の取付フィンを露出させる為に外壁を切削する必要がない。また、既存の木造建築用の半外付サッシを取付フィンを切らずにそのまま改装用サッシとして使うことができる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、既設サッシのサッシ枠は、断熱構造であってもよい。改装サッシのサッシ枠は、必ずしも断熱構造である必要はなく、また、改装サッシの窓種は、引違いサッシに限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、建物の開口部に取付けられている既設引き違いサッシのサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、前記既設のサッシ枠は下枠に外レールと内レールとを有しており、前記新設のサッシ枠の下枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、既設のサッシ枠の下枠の内レールと外レール間の上面に下枠取付部材を取り付けてなり、下枠取付部材の屋外側に新設サッシの下枠の取付フィンを取付けてなるため、既設のサッシ枠の取付フィンを覆っているモルタルまたは、サイディングを除く工事をしないで新設サッシ枠を取付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す改装サッシの縦断面図である。
【図2】図1の改装サッシの横断面図である。
【図3】図1の改装サッシの分解断面図である。
【図4】 既設サッシの上枠に上枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。
【図5】既設サッシの下枠に下枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。
【図6】既設サッシの左縦枠に左縦枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。
【図7】既設サッシの右縦枠に右縦枠取付部材を取付けた状態を示す拡大断面図である。
【図8】本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第二の実施形態を示す縦断面図である。
【図9】本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第三の実施形態を示す縦断面図である。
【図10】本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第四の実施形態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の改装サッシ枠の下枠取付部材の第五の実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 開口部
4 既設のサッシ枠の上枠
5 既設のサッシ枠の下枠
5a 外レール
5c 内レール
6 既設のサッシ枠の左縦枠
7 既設のサッシ枠の右縦枠
12 改装サッシ
13 新設のサッシ枠
13a 新設のサッシ枠の下枠
15 取付フィン
16 下枠取付部材
Claims (1)
- 建物の開口部に取付けられている既設のサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、
前記既設のサッシ枠は下枠に外レールと内レールとを有しており、前記新設のサッシ枠の下枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、前記既設のサッシ枠の下枠に下枠取付部材が取り付けられて、前記下枠取付部材の屋外側に前記新設サッシの下枠の前記取付フィンを取付けてなるものであり、
前記下枠取付部材は、前記新設のサッシ枠の前記取付フィンよりも室内側部分を支持するための支持面を有する基本部材を有し、
前記基本部材は、既設のサッシ枠の下枠の形状に応じて任意に利用される延長部材の一部分が係合可能に構成され、
前記延長部材は、前記延長部材の一部分が前記基本部材に係合し、前記延長部材の他部分が前記既設のサッシ枠の下枠に支持される部材であって、
前記延長部材が利用される際において、前記延長部材を介して前記基本部材が前記既設のサッシ枠の下枠に支持されるものとする、改装サッシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287977A JP4312441B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 改装サッシ |
Applications Claiming Priority (1)
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