JP2003293456A - ユニットハウス接続構造 - Google Patents

ユニットハウス接続構造

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JP2003293456A
JP2003293456A JP2002093891A JP2002093891A JP2003293456A JP 2003293456 A JP2003293456 A JP 2003293456A JP 2002093891 A JP2002093891 A JP 2002093891A JP 2002093891 A JP2002093891 A JP 2002093891A JP 2003293456 A JP2003293456 A JP 2003293456A
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unit house
house
frame
attached
opening
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JP2002093891A
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Masaaki Kobayashi
正明 小林
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール剤塗布・充填作業を行うことなく、ユ
ニットハウスの水密性や気密性を確保し得るユニットハ
ウス接続構造を提供する。 【解決手段】 母屋1の開口部3にユニットハウス2を
接合する。開口部3に金属製の枠体21を取り付け、ユ
ニットハウス2の端部外面にウエザーストリップ41
を、端面にウエザーストリップ54,55を設ける。ユ
ニットハウス2を母屋1に取り付ける際、ウエザースト
リップ41は対向する枠体21の外枠部24に圧接され
外側シール部42を形成する。ウエザーストリップ54
は内枠部23に圧接され内側シール部57を形成する。
母屋1とユニットハウス2は、シール剤塗布・充填作業
を行うことなく2重のシール部にてシールされる。ウエ
ザーストリップ41は、フィン47の間隔・サイズが外
側から漸次大きくなっており外側シール部42から室内
側への雨の侵入が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の建物(母
屋)にユニットハウスを増築する際における母屋とユニ
ットハウスとの間の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、子供部屋や介護室、事務所、
倉庫等を新たに設置するため、住宅の庭先等に小規模な
ユニットハウス(ミニハウス)を母屋と棟続きに増築す
ることが広く行われている。この場合、ユニットハウス
は母屋の既設開口部に設置されるのが一般的であり、両
者の間の水密性や気密性は、ハウスを母屋に接合後、接
合部にシール剤等を塗布したり充填したりすることによ
り確保される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の施工方式では、シール剤塗布等のためハウス
接合後もかなりの作業工数を要し、施工時間が長くかか
るという問題があった。また、ユニットハウスを取り外
す際には、今度はシール剤を取り除く作業が必要となる
という問題があった。
【0004】本発明の目的は、シール剤塗布・充填作業
を行うことなく、ユニットハウスの水密性や気密性を確
保し得るユニットハウス接続構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のユニットハウス
接続構造は、既存の建物とは別個に形成され前記建物の
開口部に接合されるユニットハウスと前記建物との間の
接続構造であって、前記開口部の上辺および左右辺に取
り付けられ、前記ユニットハウスを前記開口部に取り付
けたときに前記ユニットハウスの外側に配置される外枠
部と、前記外周部の内側に形成され前記ユニットハウス
端面と対向する内枠部とを備える枠体と、前記ユニット
ハウスの外周面端部に沿って設けられ、前記枠体の外枠
部に密着して外側シール部を形成し、前記建物と前記ユ
ニットハウスの外周面との間をシールする第1のシール
部材と、前記ユニットハウスの端面に沿って設けられ、
前記枠体の内枠部に密着して内側シール部を形成し、前
記建物と前記ユニットハウスの端面との間をシールする
第2のシール部材とを有することを特徴とする。
【0006】本発明にあっては、ユニットハウスと建物
との間に第1および第2のシール部により2重のシール
構造が形成され、シール剤塗布・充填作業を行うことな
く、ユニットハウス接合部のシールを行うことが可能と
なる。また、ユニットハウスと建物との間はシール部材
にて接合されるため、ユニットハウスの建付誤差を接合
部にて吸収でき、寸法精度や施工精度が緩和され施工時
間の短縮を図ることが可能となる。
【0007】また、前記ユニットハウス接続構造におい
て、前記第1のシール部材を、屈曲部を挟んで両側にリ
ップ部が形成された断面略L字形に形成し、前記屈曲部
の内面側に略円形断面の逃げ溝を設け、少なくとも一方
の前記リップ部に、その設置間隔が外端部から前記屈曲
部に向けて漸次拡大する複数のフィンを設けるようにし
ても良い。第1のシール部材は、逃げ溝によって撓み易
くなっており、これによりリップ部が外枠部と密着し易
くなる。また、フィン間隔が外側から徐々に大きくなっ
ているため、第1のシール部材から室内側への雨の侵入
が抑えられ、効果的に雨水の浸入を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1はユニットハウスの取
付状態を示す説明図、図2は図1のA部の構成を示す断
面斜視図、図3は図1のB部の構成を示す断面斜視図で
ある。図4,5は、図1のC部の構成を示す断面斜視図
であり、図4はユニットハウス取付前の状態、図5はユ
ニットハウス取付後の状態をそれぞれ示している。図6
は、図1のD部の構成を示す断面斜視図であり、図7は
図1のX−X線に沿った断面図、図8は図1のY−Y線
に沿った断面図である。
【0009】図1において符号1は既存の母屋(建物)
であり、符号2は母屋1とは別個に形成されたユニット
ハウスである。母屋1には開口部3が形成されており、
開口部3の外側にはユニットハウス設置用の基礎4が構
築される。ユニットハウス2は、本発明による接続構造
によってこの開口部3に接合され、基礎4上に固定され
て母屋1と棟続きに増築される。開口部3には、ユニッ
トハウス非取付時は窓枠や壁面パネル等がはめ込まれて
いる。
【0010】図2,4,7,8に示すように、開口部3の
上下辺や左右辺には、上枠11a,11b、縦枠12
a,12b、下枠13がそれぞれ取り付けられている。
上枠11a等は木材にて形成され、縦枠12a,12b
は左右にそれぞれ設けられている。縦枠12bと下枠1
3は母屋1の基礎14上に載置され、縦枠12aは下枠
13上に載置されている。上枠11a,11b、縦枠1
2a,12bの室内側には内装材15、室外側には外装
材16がそれぞれ取り付けられている。下枠13上に
は、床材17およびスペーサ18が載置されている。
【0011】上枠11a,11b、縦枠12a,12b
の室外側には、金属製の枠体21が取り付けられてい
る。枠体21は上辺と左右辺とが一体化された門形に形
成されており、開放された下辺部には別体の枠体22が
配設される。枠体21は、図2,4等に示すように、異
形の屈曲断面を有しており、内枠部23と外枠部24と
を接続枠25にて連結した形となっている。内枠部23
は上枠11a,縦枠12aに固定され、ユニットハウス
2を開口部3に取り付けたときにユニットハウス2の外
側に配置される。外枠部24は上枠11b,縦枠12b
に固定され、外枠部24の内側に形成されユニットハウ
ス2の端面と対向する位置に配設される。接続枠25
は、上枠11b,縦枠12bに沿って設けられ、ユニッ
トハウス2を開口部3に取り付けたときユニットハウス
2の外壁に沿う形となる。
【0012】枠体22は、図4に示すように略d字形の
断面を有する金属製部材であり、枠体21の下端内側に
挟装されている。枠体22の直立面26は下枠13に当
接しており、底面27は基礎14上に載置されている。
枠体22の上面28は、室外側に向かって下る傾斜面と
なっており、そこに落ちた水滴は上面28の端部から基
礎14の室外側を流れ、地面29に排水されるようにな
っている。
【0013】内枠部23にはさらに金属製の雨樋31が
固定されている。図9は、雨樋31のコーナー部の構成
を示す斜視図である。雨樋31もまた、枠体21と同様
に門形に形成されており、上辺と左右辺とは図9のよう
に一体化されている。雨樋31は、図7,8に示すよう
に、略L字形の断面を有する排水部32,33を一体に
連結した2重構造となっており、各排水部32,33に
はそれぞれ排水路34,35が形成されている。排水部
32は開口部3の外周側、すなわちユニットハウス2を
取り付けた場合、両者の接合部10においてユニットハ
ウス2の室外側に配設され、排水部33はその内側、つ
まり室内側に配設される。雨樋31の下端部と枠体22
上面との間には隙間36が設けられており、図4に示す
ように、排水路34,35を伝って流下した雨水は枠体
22の上面28に流出する。上面28に落ちた雨水は、
前述のように傾斜面に沿って流れ地面29に排水され
る。
【0014】一方、このような開口部3に接合されるユ
ニットハウス2の外周面端部には、図2,5,7,8に示
すように、発泡ゴム製のウエザーストリップ41(第1
のシール部材)が取り付けられている。ウエザーストリ
ップ41は、上辺と左右辺が一体化された門形に形成さ
れており、ユニットハウス2の上面と左右側面の3面端
部に取り付けられている。図2,5等に示すように、ユ
ニットハウス2を開口部3に取り付けると、ウエザース
トリップ41は、対向する枠体21の外枠部24に圧接
される。外枠部24の外面はウエザーストリップ41が
密着し易いように平板状となっており、ウエザーストリ
ップ41を外枠部24に押し付けることにより外側シー
ル部42が形成される。
【0015】図10は、ウエザーストリップ41の断面
形状を示す説明図である。図10に示すようにウエザー
ストリップ41は、断面略L字形に形成され、屈曲部4
3を挟んで両側にリップ部44,45が形成されてい
る。屈曲部43の内面側には略円形断面の逃げ溝46が
形成されており、リップ部44が図中左右方向に曲がり
易いようになっている。リップ部44,45は複数のフ
ィン47を有しており、リップ部44に形成されたフィ
ン47は、その設置間隔PおよびサイズSが外側から屈
曲部43に向けて徐々に大きくなっている。リップ部4
5のフィン47は等間隔に設置されているが、これをリ
ップ部44と同様に不等ピッチとしても良い。なお、リ
ップ部45には必ずしもフィン47を設ける必要はな
い。
【0016】図11は、ウエザーストリップ41のユニ
ットハウス2への取付方法およびユニットハウス2を開
口部3に取り付けたときのウエザーストリップ41の状
態を示す説明図である。図11に示すように、ウエザー
ストリップ41のリップ部45側底面には取付金具48
を保持する取付溝49が形成されている。取付金具48
は断面略T字形に形成され、ビス51にてユニットハウ
ス2の外面52に取り付けられる。外面52に取り付け
た取付金具48の上辺部53を取付溝49に嵌め込むこ
とにより、ウエザーストリップ41はユニットハウス2
に固定される。
【0017】ユニットハウス2を開口部3に接合させる
と、図2,5等に示すように、リップ部44が枠体21
の外枠部24に密着するとともに、リップ部45が接続
枠25とユニットハウス2との間の隙間に入り込んで接
続枠25に密着し、外側シール部42が形成される。こ
の際、ウエザーストリップ41はフィン設置間隔Pとサ
イズSが外側から漸次大きくなっているため、リップ部
上端側では細かく下端側では強く外枠部24に密着し、
外側シール部42から室内側への雨の侵入が抑えられ
る。また、リップ部44は逃げ溝46にて撓み易くなっ
ており、リップ部44が外枠部24と密着し易くなって
いる。さらに、図10に示すように、ウエザーストリッ
プ41は、図10,11に二点鎖線にて示した外枠部2
4の密着位置に対し予め寸法Lだけ密着側に変形されて
おり、外枠部24との密着性の向上が図られている。従
って、外側シール部42では、これらの作用により効果
的に雨水の浸入を防止することが可能となっている。
【0018】ユニットハウス2の端面には、発泡ゴム製
のウエザーストリップ54(第2のシール部材),55
が取り付けられている。ウエザーストリップ54,55
もまた門形に形成されており、上辺と左右辺は図12の
ように一体化され、ユニットハウス2の上端と左右側端
の3端面に取り付けられている。図2,5,7,8に示す
ように、ユニットハウス2を開口部3に取り付けると、
ウエザーストリップ54は、対向する枠体21の内枠部
23や接続枠25に圧接される。内枠部23の外面もま
たウエザーストリップ54が密着し易いように平板状と
なっており、ウエザーストリップ54を内枠部23に押
し付けることにより内側シール部57が形成される。ま
た、ウエザーストリップ55は、対向する雨樋31の排
水路35の内面に圧接される。
【0019】図2に示すように、ウエザーストリップ5
4,55は、両側部に複数のフィン56を有する略半月
形の断面を有している。底面側にはウエザーストリップ
41と同様に、取付金具58を保持する取付溝59が形
成されている。取付金具58も取付金具48と同様に断
面略T字形に形成され、ビス61にてユニットハウス2
の端面に取り付けられる。ユニットハウス端面に取り付
けた取付金具58に取付溝59に嵌め込むことにより、
ウエザーストリップ54,55はユニットハウス2に固
定される。
【0020】ユニットハウス2を開口部3に接合させる
と、図2,5,7,8に示すように、ウエザーストリップ
54上端部が内枠部23に密着するとともに、ウエザー
ストリップ54が接続枠25とユニットハウス2との間
の隙間に入り込んで接続枠25に密着し、内側シール部
57が形成される。ユニットハウス2には予めウエザー
ストリップ54,55が取り付けられており、開口部3
にユニットハウス2を押し込むだけで内側シール部57
が形成される。母屋1とユニットハウス2との間は、外
側シール部42と2重の内側シール部57によってシー
ルされ、両者の間は3重のシールによって水密性、気密
性の保持が図られる。
【0021】ユニットハウス2の端面にはさらに、ウエ
ザーストリップ54,55の取付位置を避けて空間部6
2a,62bが凹設されている。この空間部62a,6
2bは、室外側(62b)と室内側(62b)の2個形
成されており、枠体21の上辺および左右辺に沿って形
成され、内枠部23に臨んで開口している。図2,5等
に示すように、ユニットハウス2を開口部3に接合させ
ると、空間部62a,62bには雨樋31が内包され、
各空間部62a,62bには雨樋31の排水部32,3
3がそれぞれ収容される。したがって、外側シール部4
2や外周側の内側シール部57から漏水した場合でも、
母屋1とユニットハウス2との間の接合部10に内蔵さ
れた雨樋31の排水路34によって雨水は室外へと排出
される。また、雨樋31自体も2重構造となっているた
め、排水路34から水があふれても排水路35によって
排水され、より確実に雨水を排出することができる。
【0022】ユニットハウス2の端面と内枠部23の間
にはさらに、スポンジシール63が取り付けられてい
る。スポンジシール63は、図2,5,6に示すように、
雨樋31よりも室内側に、ユニットハウス2の端面と内
枠部23との間の隙間を埋めるように取り付けられてお
り、床部分も含め、開口部3の四周に亘って設けられて
いる。このスポンジシール63により、母屋1とユニッ
トハウス2の接合部10は室内側が封じられ、気密性や
遮音性の向上が図られる。
【0023】接合部10の室内側には、図2,5,6に示
すように、化粧板(連棟部材)64,65が取り付けら
れており、接合部10が目立たないように処理され内装
の美観を損なわないよう配慮されている。化粧板64,
65は、母屋1とユニットハウス2との間を跨ぐ形で、
ユニットハウス室内側端部の上下左右に四周に亘って額
縁状に取り付けられている。化粧板64は木製の平板状
部材が用いられ、図2,5に示すように、ユニットハウ
ス2の天井面66と上枠11a、側壁面67と縦枠12
aに跨って配置される。
【0024】床部分に取り付けられる化粧板65は、図
5,6に示すように、床面部65aとその両側に係合片
65bを曲げ形成したコの字形断面を有する金属板が用
いられる。ユニットハウス2の床材68には取付溝6
9、下枠13上のスペーサ18と床材17との間には取
付溝71がそれぞれ設けられており、係合片65bはこ
れらの取付溝69,71に嵌め込まれる。係合片65b
を取付溝69,71に嵌め込むことにより、化粧板65
はスペーサ18や枠体22、スポンジシール63の上方
に覆い被さるように取り付けられる。なお、化粧板65
の床面部65aには木目のプリントが施されている。
【0025】このような接続構造を有する母屋1とユニ
ットハウス2は、次のようにして接合される。まず、ユ
ニットハウス2は工場等にて別途形成されて施工現場に
搬入される。この際、ユニットハウス2の端面には予め
空間部62a,62bが形成されるともに、ウエザース
トリップ54,55が取り付けられる。一方、施工現場
では、ユニットハウス2の設置位置にコンクリートによ
って基礎4が打設される。基礎4には予めユニットハウ
ス2を固定するための図示しないアンカーナットが設置
されている。また、開口部3には枠体21,22および
雨樋31が取り付けられる。
【0026】施工現場に搬入されたユニットハウス2は
基礎4上に載置され、開口部3側へとスライド移動され
る。ユニットハウス2の端部を開口部3に押し込むと、
ウエザーストリップ41が枠体21の外枠部24に、ウ
エザーストリップ54が内枠部23に圧接され、外側シ
ール部42と内側シール部57が形成される。また、空
間部62a,62bには雨樋31が収容される。これに
より母屋1とユニットハウス2の接合部10には、3重
のシール構造と2重の排水構造が形成され、この際、シ
ール剤塗布・充填作業や水切り材の取り付け等は不要で
ある。ユニットハウス2の端部を十分に開口部3に押接
した後、アンカーナットにアンカーボルトを取り付け、
ユニットハウス2を基礎4に固定し増築作業を完了す
る。
【0027】このように当該接続構造によれば、ユニッ
トハウス2を開口部3に押し込むだけで母屋1とユニッ
トハウス2との間を容易に接合することができ、しかも
その際、接合部10には外側シール部42と内側シール
部57が形成される。したがって、連結枠等の中間部品
やボルト締め作業が不要となるとともに、シール剤の塗
布や充填も不要となり、部品点数の削減や、施工時間の
短縮が可能となる。さらに、接合部10は雨樋31を内
蔵しているため、水切り材設置やコーキング作業等の追
加作業も不要となり、施工時間を大幅に短縮できる。
【0028】加えて、母屋1とユニットハウス2はゴム
製のウエザーストリップ41等にて接合されるため、ユ
ニットハウス2の建付誤差を接合部10にて吸収でき
る。したがって、ユニットハウス2の寸法精度が緩和さ
れ製造コストの低減が図られるとともに、現場における
施工精度も緩和され、施工性が向上し施工時間の短縮を
図ることができる。
【0029】一方、このようにして母屋1と接合された
ユニットハウス2は、先とは逆の手順によって簡単に取
り外すことができる。すなわち、アンカーボルトを外
し、ユニットハウス2を開口部3から引き抜くようにス
ライド移動させれば、ユニットハウス2は母屋1から分
離される。このように、ユニットハウス2はボルトの締
め外し作業を行うことなく容易に着脱可能となってお
り、しかも、従来のユニットハウスのようにシール剤を
剥がす作業も必要なく、取り外し作業も極めて容易であ
る。すなわち、当該接続構造では、ユニットハウス2は
取り付け、取り外しともに容易であり、何れの場合も短
い時間で施工が可能である。
【0030】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0031】例えば、前述の実施の形態では、一軒家の
母屋1にユニットハウス2を1個取り付ける例を示した
が、グループホームのように既存の建物に複数のユニッ
トハウスを取り付ける場合にも本発明の接続構造は適用
可能である。また、基礎4にはアンカーナットに代えて
アンカーボルトを植設し、ユニットハウス2側からナッ
トを掛けても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明のユニットハウス接続構造によれ
ば、開口部に外枠部と内枠部とを備える金属製の枠体を
取り付けるとともに、ユニットハウス側に、外枠部に密
着して外側シール部を形成する第1のシール部材と、内
枠部に密着して内側シール部を形成する第2のシール部
材を設けたので、ユニットハウスと建物との間に2重の
シール構造が形成され、シール剤塗布・充填作業を行う
ことなく、ユニットハウス接合部のシールを行うことが
可能となる。また、ユニットハウスと建物との間がシー
ル部材にて接合されるので、ユニットハウスの建付誤差
を接合部にて吸収でき、寸法精度や施工精度が緩和され
施工時間の短縮を図ることが可能となる。
【0033】一方、第1のシール部材を屈曲部を挟んで
両側にリップ部が形成された断面略L字形に形成し、屈
曲部の内面側に逃げ溝を設けるとともに、リップ部に間
隔が外側から徐々に大きくなる複数のフィンを形成した
ので、逃げ溝によってリップ部が外枠部と密着し易くな
り、また、フィン間隔の漸次拡大によって外側シール部
から室内側への雨の侵入が抑えられ、効果的に雨水の浸
入を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニットハウスの取付状態を示す説明図であ
る。
【図2】図1のA部の構成を示す断面斜視図である。
【図3】図1のB部の構成を示す断面斜視図である。
【図4】図1のC部の構成を示す断面斜視図であり、ユ
ニットハウス取付前の状態を示している。
【図5】図1のC部の構成を示す断面斜視図であり、ユ
ニットハウス取付後の状態を示している。
【図6】図1のD部の構成を示す断面斜視図である。
【図7】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図8】図1のY−Y線に沿った断面図である。
【図9】雨樋のコーナー部の構成を示す斜視図である。
【図10】ウエザーストリップの断面形状を示す説明図
である。
【図11】ウエザーストリップのユニットハウスへの取
付方法およびユニットハウスを開口部に取り付けたとき
のウエザーストリップの状態を示す説明図である。
【図12】ウエザーストリップのコーナー部の構成を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 母屋(建物) 2 ユニットハウス 3 開口部 21 枠体 23 内枠部 24 外枠部 41 ウエザーストリップ(第1のシール部材) 42 外側シール部 43 屈曲部 44 リップ部 45 リップ部 46 逃げ溝 47 フィン 54 ウエザーストリップ(第2のシール部材) 55 ウエザーストリップ 57 内側シール部 P フィン設置間隔 S フィンサイズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の建物とは別個に形成され前記建物
    の開口部に接合されるユニットハウスと前記建物との間
    の接続構造であって、 前記開口部の上辺および左右辺に取り付けられ、前記ユ
    ニットハウスを前記開口部に取り付けたときに前記ユニ
    ットハウスの外側に配置される外枠部と、前記外周部の
    内側に形成され前記ユニットハウス端面と対向する内枠
    部とを備える枠体と、 前記ユニットハウスの外周面端部に沿って設けられ、前
    記枠体の外枠部に密着して外側シール部を形成し、前記
    建物と前記ユニットハウスの外周面との間をシールする
    第1のシール部材と、 前記ユニットハウスの端面に沿って設けられ、前記枠体
    の内枠部に密着して内側シール部を形成し、前記建物と
    前記ユニットハウスの端面との間をシールする第2のシ
    ール部材とを有することを特徴とするユニットハウス接
    続構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のユニットハウス接続構造
    において、前記第1のシール部材は、屈曲部を挟んで両
    側にリップ部が形成された断面略L字形に形成され、前
    記屈曲部はその内面側に略円形断面の逃げ溝を有し、少
    なくとも一方の前記リップ部は、その設置間隔が外端部
    から前記屈曲部に向けて漸次拡大する複数のフィンを有
    することを特徴とするユニットハウス接続構造。
JP2002093891A 2002-03-29 2002-03-29 ユニットハウス接続構造 Pending JP2003293456A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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