JP2019116792A - 建具 - Google Patents

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康生 脇谷
Yasuo Wakitani
康生 脇谷
綾一 高見
Ayaichi Takami
綾一 高見
憲宏 若代
Norihiro Wakashiro
憲宏 若代
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Abstract

【課題】簡素な加工設備であっても精度よく且つ容易に加工を施すことができる建具を提供する。【解決手段】建具10は、額縁部材16を枠体12に対して支持する額縁支持部26a〜26dを備える。額縁支持部26a〜26dは、枠体12に設けられ、額縁部材16の内面60aを支持する固定アングル部50と、額縁部材16の端面60cで押圧される押圧片52cと、押圧片52cが押圧された場合に移動して、額縁部材16の外面60bを支持する支持片52bとを有する可動アングル部52とを備える。【選択図】図3B

Description

本発明は、枠体で額縁部材を支持した建具に関する。
例えば特許文献1には、枠体の室内側に木製の額縁部材を設けた建具が開示されている。特許文献1の構成は、枠体の室内側端部に室内側を向いて開口したコ字状の開口溝を形成し、この開口溝に額縁部材の端部を挿入することで額縁部材を枠体に対して支持している。
特開2007−146536号公報
ところが、上記特許文献1の構成は、額縁部材の製造時の寸法公差に基づく幅寸法や板厚の違いに柔軟に対応できず、額縁部材を開口溝に対して円滑に組み付けることができない場合がある。また、この構成では、枠体の施工後に開口溝の位置調整を行うことができず、額縁部材の組付作業の作業性がさらに低下する。しかもこの構成では、例えば額縁部材の板厚が小さい場合は、開口溝内で額縁部材ががたつきを生じることを防止するために、枠体の開口溝部分と額縁部材とを複数箇所でねじ止めする必要があり、製品の意匠性が低下し、組付作業も煩雑となる。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、額縁部材の組付作業の作業性を向上させることができる建具を提供することを目的とする。
本発明に係る建具は、枠体と、該枠体の室内側に設けられる額縁部材と、該額縁部材を前記枠体に対して支持する額縁支持部と、を備える建具であって、前記額縁支持部は、前記枠体に設けられ、前記額縁部材の前記枠体の枠内方向を向いた内面を支持する固定アングル部と、前記額縁部材の端面で押圧される押圧片と、該押圧片が押圧された場合に移動して、前記額縁部材の前記枠体の枠外方向を向いた外面を支持する支持片とを有する可動アングル部と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、額縁支持部の可動アングル部は、押圧片が額縁部材の端面で押圧されることで移動することで、その支持片と固定アングル部との間に額縁部材を支持する。これにより、額縁部材が幅寸法や板厚にばらつきを有する場合であっても、額縁部材を容易に枠体に対して組付支持することができる。このため、額縁部材の組付作業の作業性が向上すると共に、額縁部材を安定して支持することができる。また、当該建具は、額縁部材の押圧片に対する押圧力を調整するだけで、枠体の躯体への固定後或いは額縁部材の枠体への組付後であっても、額縁部材の位置調整や交換等を容易に行うことができる。さらに、当該建具は、額縁支持部で額縁部材を保持する構成としているため、例えば固定アングル部と額縁部材とを複数箇所でねじ打ちする必要がなく、作業が容易であると共に意匠性が向上する。
本発明に係る建具において、前記額縁支持部は、前記可動アングル部を前記枠体に対して回動可能に支持する回動軸部を備える構成としてもよい。そうすると、押圧片が額縁部材によって室外側へと押圧されることで、支持片が額縁部材の外面に向かって円滑に旋回移動し、これを支持することができる。
本発明に係る建具において、前記可動アングル部は、爪部を有し、前記枠体又は前記固定アングル部は、前記押圧片が前記額縁部材の端面で押圧される前の状態の前記可動アングル部の前記爪部を係止可能な係止部を有する構成としてもよい。そうすると、可動アングル部は、額縁部材の組付前の状態では爪部を係止部に係止させて仮保持しておくことができ、輸送時等のがたつきが防止される。
本発明に係る建具において、前記枠体は、金属製の形材で形成され、前記固定アングル部は、樹脂製の形材で形成されると共に、前記枠体に対して位置決め支持され、前記可動アングル部は、金属製の形材で形成された構成としてもよい。そうすると、額縁部材を支持する室内側且つ枠内側の固定アングル部を樹脂製としたことで、枠体に別途樹脂製の断熱枠材を装着することなく、当該建具の室内外方向での断熱性を確保することができる。
本発明に係る建具において、前記固定アングル部は、前記枠体の内側見込み面に対して位置決め支持される取付片と、前記枠体の室内側端部から突出した固定側支持片と、を有し、前記押圧片は、前記固定側支持片と前記支持片との間に配置されており、前記額縁支持部は、前記固定側支持片と前記支持片との間で前記額縁部材を挟み込む構成としてもよい。そうすると、固定側アングル部の固定側支持片と可動アングル部の支持片との間で額縁部材を円滑に且つ確実に支持することができる。
本発明によれば、額縁部材の組付作業の作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る建具の縦断面図である。 図1に示す建具の横断面図である。 右側の縦枠の縦額縁支持部で縦額縁を支持する前の状態を示す要部拡大横断面図である。 図3Aに示す状態から縦額縁支持部で縦額縁を支持した状態を示す要部拡大横断面図である。
以下、本発明に係る建具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具10の縦断面図である。図2は、図1に示す建具10の横断面図である。図1及び図2に示すように、建具10は、建物の躯体11の開口部に固定される枠体12と、枠体12にスライド可能に配設される左右一対の障子14,15と、枠体12の室内側に支持される額縁部材16とを備える。本実施形態では、障子14,15をスライドさせることで枠体12の内側開口を開閉可能な引違い窓の建具10を例示する。
枠体12は、上枠12aと、下枠12bと、左右の縦枠12c,12dとを四周枠組みすることで矩形の開口部を形成したものである。枠体12は、例えばアルミニウム等の金属の押出形材である。枠体12は、くぎやねじ等の固定具17を用いて躯体11に固定される。
本出願において、見込み方向とは建具10の室内外方向、つまり室内側から室外側に向かう方向又はその逆方向(図中に矢印Yで示す方向)をいい、見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な縦枠12c等の場合はその長手方向に直交する左右方向(図中に矢印Xで示す方向)をいい、左右方向に長尺な上枠12a等の場合はその長手方向に直交する上下方向(図中に矢印Zで示す方向)をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。枠状部材の内側(内周)とは、例えば枠体12の枠内側をいい、枠状部材の外側(外周)とは、例えば枠体12の躯体11に固定される枠外側をいう。また、枠状部材の枠内方向とは、例えば枠体12の外側から内側に向かう方向をいい、枠状部材の枠外方向とは、例えば枠体12の内側から外側に向かう方向をいう。
図1に示すように、上枠12aの内側見込み面18aには、レール20a,21a,22aが見込み方向に並んで設けられている。下枠12bの内側見込み面24aには、レール20b,21b,22bが見込み方向に並んで設けられている。レール20a,20bは、障子14の室外側に設けられた網戸25をスライド可能にガイドする突出片である。レール21a,21bは、室外側の障子14をスライド可能にガイドする突出片である。レール22a,22bは、室内側の障子15をスライド可能にガイドする突出片である。
上枠12aの室内側端部には、額縁部材16の上額縁16aを支持する上額縁支持部(額縁支持部)26aが設けられている。下枠12bの室内側端部には、額縁部材16の下額縁16bを支持する下額縁支持部26bが設けられている。
図2に示すように、一方の縦枠12cの内側見込み面28aには、ヒレ部30,31が見込み方向に並んで設けられている。他方の縦枠12dの内側見込み面32aには、ヒレ部34,35が見込み方向に並んで設けられている。ヒレ部30,34は、閉じ位置にある網戸25を支持する突出片である。ヒレ部31,35は、それぞれ閉じ位置にある障子14,15を支持する突出片である。
縦枠12cの室内側端部には、額縁部材16の左側の縦額縁16cを支持する縦額縁支持部(額縁支持部)26cが設けられている。縦枠12dの室内側端部には、額縁部材16の右側の縦額縁16dを支持する縦額縁支持部(額縁支持部)26dが設けられている。
図1及び図2に示すように、室外側の障子14は、框体38の内側に面材39を保持した構成である。框体38は、面材39の四周を囲む上框38a、下框38b、戸先框38c及び召合せ框38dを有する。本実施形態では複層ガラスで構成された面材39を例示しているが、面材39は1枚ガラス等でもよい。
框体38は、室外側に配設される金属框材40と、室内側に配設される樹脂框材42とを組み合わせた複合構造となっている。金属框材40は、例えばアルミニウム等の金属の押出形材である。樹脂框材42は、例えば塩化ビニル樹脂(PVC)等の樹脂の押出形材である。上框38aは、金属框材40の金属上框40aの室内側見付け面に樹脂框材42の樹脂上框42aを装着した構成である。下框38bは、金属框材40の金属下框40bの室内側見付け面に樹脂框材42の樹脂下框42bを装着した構成である。戸先框38cは、金属框材40の金属戸先框40cの室内側見付け面に樹脂框材42の樹脂戸先框42cを装着した構成である。召合せ框38dは、金属框材40の金属召合せ框40dで構成されている。
室内側の障子15は、召合せ框38dと構成が異なる召合せ框38eを有する以外は障子14と略同一構造である。そこで、障子15については、障子14と同一又は同様な構成要素について図中に障子14と同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。障子15の召合せ框38eは、金属框材40の金属召合せ框40eの室内側見付け面に樹脂框材42の樹脂召合せ框42eを装着した構成である。障子15の召合せ框38eと障子14の召合せ框38dとの間はクレセント44によってロック可能であり、これにより障子14,15を閉状態に保持できる。
図1及び図2に示すように、額縁部材16は、上額縁16aと、下額縁16bと、左右の縦額縁16c,16dとを四周枠組みすることで矩形の開口部を形成したものである。各額縁16a〜16dは、例えば樹脂板や木板によって形成されている。額縁部材16は、予め躯体11に固定した枠体12に対し、各額縁16a〜16dを枠組みした状態で取り付けられる。
図3Aは、右側の縦枠12dの縦額縁支持部26dで縦額縁16dを支持する前の状態を示す要部拡大横断面図であり、図3Bは、図3Aに示す状態から縦額縁支持部26dで縦額縁16dを支持した状態を示す要部拡大横断面図である。以下では、右側の縦額縁支持部26dによる縦額縁16dの支持構造を代表的に説明するが、他の額縁支持部26a〜26cによる額縁16a〜16cの支持構造については、縦額縁支持部26dに対して設置方向が異なったり左右対称構造であったりする以外は略同一構造であるため、図中に縦額縁支持部26dと同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図3A及び図3Bに示すように、縦額縁支持部26dは、固定アングル部50と、可動アングル部52と、回動軸部54とを備える。
固定アングル部50は、断面略クランク形状の形材である。固定アングル部50は、見込み方向(Y方向)に沿う室外側の取付片50aと、見込み方向(Y方向)に沿う室内側の支持片(固定側支持片)50bとの間に、見付け方向(X方向)に沿うブリッジ片50cを設けた構成である。固定アングル部50は、例えば塩化ビニル樹脂(PVC)等の樹脂の押出形材である。固定アングル部50は、縦枠12dの内側見込み面32aに対して位置決め支持される。
取付片50aは、縦枠12dの内側見込み面32aに装着される部分である。縦枠12dの室内側端部には、枠内方向に突出した第1係合片56と、枠外方向に突出した軸受片57とが設けられている。縦枠12dの内側見込み面32aには、軸受片57よりも室外側となる位置に第2係合片58が設けられている。各係合片56,58は、互いに対向する方向に突出した爪形状を有する。固定アングル部50は、取付片50aが係合片56,58間に係合されることで、縦枠12dの内側見込み面32aに装着される。支持片50bは、縦枠12dの室内側端部(第1係合片56)よりも室内側に突出しており、縦額縁16dの枠内方向を向いた内面60aを支持するための板片である。図3Bに示す構成例では、支持片50bの先端で枠外方向に屈曲した凸部を内面60aに当接させているが、支持片50bは面全体で内面60aを支持する構成等であってもよい。
軸受片57は、縦枠12dの外側見込み面32bから湾曲しながら枠外方向に突出している。軸受片57は、室内側を向いて開口した略C字状の軸受部57aと、枠外方向に向かう突出片である係止部57bとを有する。軸受片57は、固定アングル部50に設けられてもよい。
可動アングル部52は、仮保持片52aと、支持片52bと、押圧片52cと、軸部52dとを有する。可動アングル部52は、例えばアルミニウム等の金属の押出形材である。可動アングル部52は、縦枠12dの外側見込み面32bの枠外側で回動可能に設けられている。
仮保持片52aは、可動アングル部52が図3Aに示す仮保持位置にある場合に、縦枠12dの外側見込み面32bの枠外側で見込み方向(Y方向)に沿って配置される。仮保持片52aは、釣り針のかえしと同様な爪部52eを枠内側見込み面に有し、室外側に向かって先細りの略三角形状を有する。軸部52dは、仮保持片52aと押圧片52cとの間に設けられ、軸受部57aに向かって突出しており、先端に軸受部57aに回転可能に支持される円柱形状部を有する。回動軸部54は、軸部52dと軸受部57aで構成され、可動アングル部52を枠体12に対して回動可能に支持する。支持片52bは、縦枠12dの室内側端部(軸受片57)よりも室内側に突出しており、縦額縁16dの枠外方向を向いた外面60bを支持するための板片である。支持片52bは、固定アングル部50の支持片50bと対向配置され、その間に縦額縁16dを挟持可能である。支持片52bは、押圧片52cよりも枠外方向に位置している。支持片52bは、可動アングル部52が図3Aに示す仮保持位置にある場合に、室内側に向かって次第に枠外方向に傾斜した方向に沿って配置され、固定アングル部50の支持片50bとの間に略扇状の開き角度を形成している。図3Bに示す構成例では、支持片52bの先端で枠内方向に屈曲した凸部を外面60bに当接させているが、支持片52bは面全体で外面60bを支持する構成等であってもよい。
押圧片52cは、可動アングル部52が図3Aに示す仮保持位置にある場合に、支持片52bの基端部(根元)よりも枠内方向に突出しつつ室内側に傾斜した板片である。押圧片52cは、回動軸部54よりも枠内方向に位置している。押圧片52cは、支持片50b,52b間に配置され、縦額縁支持部26dに対して室外側に向かって押し込まれる額縁部材16の端面60cで押圧可能である。つまり押圧片52cは、可動アングル部52が図3Aに示す仮保持位置にある場合に、少なくともその先端が額縁部材16の外面60bよりも枠内側に位置している。押圧片52cと軸部52dとの間は、押圧片52cと同一方向に延びたブリッジ片52fで繋がれている。
上記した通り、上額縁支持部26aは、設置方向が異なる以外は縦額縁支持部26dと略同一構造であり、下額縁支持部26bは、上額縁支持部26aと上下対称構造である以外は縦額縁支持部26dと略同一構造であり、縦額縁支持部26cは、左右対称構造である以外は縦額縁支持部26dと略同一構造である。従って、各額縁支持部26a〜26cは、それぞれ固定アングル部50、可動アングル部52及び回動軸部54を備え、固定アングル部50が各枠12a〜12cの内側見込み面18a,24a,28a側に設けられ、可動アングル部52が各枠12a〜12cの外側見込み面18b,24b,28bの枠外側で回動可能に設けられている。図1及び図2では、額縁支持部26a〜26dに関する一部要素の符号の図示を省略している。可動アングル部52を固定アングル部50(枠体12)に対して回動可能に設けた構成は、各額縁支持部26a〜26dのうちで1つ以上に設けられればよいが、少なくとも互いに対向する額縁支持部26a〜26d(例えば、縦額縁支持部26c,26d)に設けると額縁部材16の組付作業の作業性の向上効果が大きい。
次に、枠体12に対して各額縁支持部26a〜26dを用いて額縁部材16を取り付ける取付作業の一例を説明する。
先ず、額縁部材16は、各額縁16a〜16dを予め接着剤やねじ等を用いて枠組みしておき、枠体12は、躯体11に固定しておく。この際、各額縁支持部26a〜26dは、図3Aに示すように、可動アングル部52を開き方向に回動させて爪部52eを係止部57bにスナップインで係止させた仮保持位置とし、支持片50b,52b間を開いて広い間隔としておく。可動アングル部52は、仮保持位置で爪部52eが係止部57bに係止されることで、輸送時等の可動アングル部52のがたつきが防止される。
続いて、各額縁支持部26a〜26dの支持片50b,52b間に、額縁部材16の各額縁16a〜16dの室外側端部を差し込み、その端面60cで押圧片52cを室外側に向かって押し込む。この際、可動アングル部52が爪部52eと係止部57bの係止作用によって仮保持位置に位置決めされているため、支持片50b,52b間が広い間隔に維持されている。このため、額縁部材16の端面60cを容易に且つ円滑に支持片50b,52b間に差し込んで押圧片52cを押圧することができる。なお、可動アングル部52は、爪部52eで係止部57bに仮保持されている状態である。従って、押圧片52cが端面60cで押圧されると、爪部52eが係止部57bから外れ、可動アングル部52は回動軸部54を介して閉じ方向(図3Bに示す時計方向)に回動する。
図3Bに示すように、可動アングル部52が閉じ方向に回動すると、可動アングル部52の支持片52bが、固定アングル部50の支持片50bに接近する方向に移動して額縁部材16の外面60bに当接する。つまり各額縁支持部26a〜26dは、額縁部材16の端面60cによる押圧片52cに対する押圧力が、支持片50b,52b間の間隔を狭くして額縁部材16を挟み込む力に変換される。このため、額縁部材16は、支持片50b,52b間でがたつきなく安定して保持される。これにより、額縁部材16の枠体12に対する取付作業が完了する。なお、本実施形態の場合、額縁部材16の室内側端部は、枠外方向に屈曲された部分が躯体11に対してシール材等を介して固定される。
以上のように、本実施形態に係る建具10において、額縁支持部26a〜26dは、枠体12に設けられ、額縁部材16の内面60aを支持する固定アングル部50と、額縁部材16の端面60cで押圧される押圧片52cと、押圧片52cが押圧された場合に移動して、額縁部材16の外面60bを支持する支持片52bとを有する可動アングル部52とを備える。
すなわち、額縁部材16は、製造時の寸法公差や製造誤差等により、その幅寸法(例えば、対向する縦額縁16c,16dの外面60b,60b間の寸法)や各額縁16a〜16dの板厚が異なる場合がある。そこで、当該建具10は、額縁支持部26a〜26dの押圧片52cが額縁部材16で押圧された場合に可動アングル部52が移動し、支持片50b,52bで額縁部材16を支持可能に構成している。これにより、上記のように額縁部材16が幅寸法や板厚にばらつきを有する場合であっても、額縁部材16を容易に枠体12に対して組付支持することができる。このため、額縁部材16の組付作業の作業性が向上すると共に、額縁部材16を安定して支持することができる。また、当該建具10では、押圧片52cが額縁部材16の端面60cで押圧された場合に可動アングル部52の支持片52bが額縁部材16の外面60bを支持する。このように各額縁支持部26a〜26dは、額縁部材16の端面60cによる押圧片52cに対する押圧力を、支持片50b,52b間で額縁部材16を挟み込む力に利用でき、額縁部材16の支持が一層容易であると共に、額縁部材16の支持力が安定して継続する。さらに、当該建具10では、枠体12の躯体11への固定後或いは額縁部材16の枠体12への組付後であっても、額縁部材16の押圧片52cに対する押圧力を調整するだけで、額縁部材16の位置調整や交換等を容易に行うことができる。また、当該建具10は、額縁支持部26a〜26dで額縁部材16を保持する構成としている。このため、例えば固定アングル部50と額縁部材16とを複数箇所でねじ打ちする必要がなく、作業が容易であると共に意匠性が向上する。
当該建具10において、固定アングル部50は、額縁部材16の内面60aを支持するように枠体12の枠内側で位置決めされる。すなわち、枠体12の枠内部分は、建具10の開口寸法を形成するだけでなく、障子14,15が回転窓等の場合は戸当たりが設けられることもある。このため、当該建具10は、枠体12に対して位置決めされる固定アングル部50を枠内側に設け、可動する可動アングル部52を枠外側に設けたことで、枠体12の枠内部分での部材の位置関係が変化することを防止し、建具10の製品品質を確保している。例えば、枠体12の枠内部分の寸法は、当該建具10が引違い窓の場合は、障子14,15の引き残し位置や、框体38に設ける引手の位置等に影響するため、固定アングル部50が枠内側で位置決めされていることが望ましい。なお、固定アングル部50は、枠体12と一体成形されてもよい。
当該建具10では、可動アングル部52が回動軸部54を介して枠体12(又は固定アングル部50)に対して回動可能に設けられると共に、押圧片52cが回動軸部54よりも枠内側に位置し、支持片52bが押圧片52cよりも枠外側に位置している。このため、押圧片52cが額縁部材16によって室外側へと押圧されると、支持片52bが円滑に額縁部材16の外面60bに向かって円滑に旋回移動する。この際、支持片52bには、押圧片52cの回動軸部54からの突出長さ分のモーメント力が作用する。このため、支持片52bがより強固に外面60bに押し付けられ、額縁部材16の支持力が強くなる。回動軸部54は、軸受部57aを可動アングル部52に設け、軸部52dを枠体12又は固定アングル部50に設けてもよい。額縁支持部26a〜26dは、可動アングル部52の押圧片52cが額縁部材16で押圧された場合に支持片52bが移動して額縁部材16の外面60bに当接する構成であれば、可動アングル部52を回動可能とした構成以外でもよい。
当該建具10では、枠体12が金属製の形材で形成され、固定アングル部50が樹脂製の形材で形成され、可動アングル部52は、金属製の形材で形成されている。このため、当該建具10は、枠体12を金属製とした構成でありながらも、その室内側で枠体12の枠内側に樹脂製の固定アングル部50が配置される。その結果、金属框材40と樹脂框材42との複合構造の框体38を有する障子14,15と共に、建具10の室内外方向での断熱性能を確保することができる。換言すれば、当該建具10は、額縁部材16を支持する固定アングル部50を樹脂製としたことで、枠体12に別途樹脂製の断熱枠材を装着することなく、高い断熱性を得ることが可能となっている。一方、可動アングル部52は、枠体12の枠外側に設けられ、また移動して額縁部材16を押さえ付ける構成であるため、金属製とすることで十分な強度を確保している。枠体12は樹脂製でもよく、障子14,15の框体38は金属製或いは樹脂製でもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば上記では、引違い窓の建具10を例示したが、建具10は片引き窓等の他のスライディング窓、嵌め殺し窓、上げ下げ窓、開き窓等の回転窓、ドア等であってもよい。障子14,15の設置枚数は変更してもよい。また、額縁部材16は、枠体12の室外側に設けられてもよい。
10 建具、11 躯体、12 枠体、12a 上枠、12b 下枠、12c,12d 縦枠、14,15 障子、16 額縁部材、16a 上額縁、16b 下額縁、16c,16d 縦額縁、18a,24a,28a,32a 内側見込み面、18b,24b,28b,32b 外側見込み面、26a 上額縁支持部、26b 下額縁支持部、26c,26d 縦額縁支持部、50 固定アングル部、50b,52b 支持片、52 可動アングル部、52c 押圧片、52d 軸部、52e 爪部、54 回動軸部、57a 軸受部、57b 係止部、60a 内面、60b 外面、60c 端面

Claims (5)

  1. 枠体と、該枠体の室内側に設けられる額縁部材と、該額縁部材を前記枠体に対して支持する額縁支持部と、を備える建具であって、
    前記額縁支持部は、前記枠体に設けられ、前記額縁部材の前記枠体の枠内方向を向いた内面を支持する固定アングル部と、
    前記額縁部材の端面で押圧される押圧片と、該押圧片が押圧された場合に移動して、前記額縁部材の前記枠体の枠外方向を向いた外面を支持する支持片とを有する可動アングル部と、
    を備えることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具において、
    前記額縁支持部は、前記可動アングル部を前記枠体に対して回動可能に支持する回動軸部を備えることを特徴とする建具。
  3. 請求項1又は2に記載の建具において、
    前記可動アングル部は、爪部を有し、
    前記枠体又は前記固定アングル部は、前記押圧片が前記額縁部材の端面で押圧される前の状態の前記可動アングル部の前記爪部を係止可能な係止部を有することを特徴とする建具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建具において、
    前記枠体は、金属製の形材で形成され、
    前記固定アングル部は、樹脂製の形材で形成されると共に、前記枠体に対して位置決め支持され、
    前記可動アングル部は、金属製の形材で形成されていることを特徴とする建具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の建具において、
    前記固定アングル部は、前記枠体の内側見込み面に対して位置決め支持される取付片と、前記枠体の室内側端部から突出した固定側支持片と、を有し、
    前記押圧片は、前記固定側支持片と前記支持片との間に配置されており、
    前記額縁支持部は、前記固定側支持片と前記支持片との間で前記額縁部材を挟み込むことを特徴とする建具。
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JP2021147916A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 株式会社Lixil 形材固定構造および建具

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