JP2002371754A - 開口部改装用額縁 - Google Patents
開口部改装用額縁Info
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Abstract
修及び塗装による仕上げ等の作業を必要とせず、しかも
雨水の侵入を確実に防止する開口部改装用額縁を提供す
る。 【解決手段】既設サッシを取外した後のハツリ部に新規
のサッシを取付ける際、新サッシ枠と共に取付けた縦横
のベース材のベース材カバーでサッシ枠と外壁面との間
のハツリ部を覆い隠し、上枠の横ベース材の上面に形成
した止水突條64で上枠の上面に侵入した水を縦枠のベ
ース材40の中空部58ないし、内側から水切部材の上
面を経て外側に排水するベース材及びそれに嵌合するベ
ース材カバーとからなる改装用額縁。
Description
けられた既設サッシのリフォームに関し、特に、排水性
能を向上させた新しいサッシとの交換に関するものであ
る。
性、遮音性、断熱性等が良いことから、アルミ、合成樹
脂または各素材を組み合わせたサッシが多く使用されて
いる。しかしながら、建物も建てられてから永年経つに
したがって、壁面の亀裂や汚れが目立つようになってく
る。この亀裂部分から雨水が躯体側に侵入し、その結
果、建物内部で腐蝕が始まり建物の寿命を縮める恐れが
ある。このため、亀裂部分の補修や再塗装と云った作業
が行われるが、これらの作業と同時に既設のサッシを取
り外して、より気密性、遮音性、断熱性等の高い新しい
サッシに交換して取付けることがあった。
既存の開口部に新しいサッシを取付けるときには、外観
上新たに取付けたサッシと建物躯体との取付部を隠蔽す
ると共に、新たに取付けたサッシから建物躯体側に雨水
等が侵入しないようにする必要がある。そして従来、建
物の既存のサッシを取り外して新しく取付けたサッシで
は、躯体に固定した上枠、下枠、左右の縦枠とから構成
された枠材と壁との間にシール材を充填して止水すると
共に、更に、上枠及び縦枠に取付けた額縁材と外壁面と
の間をバッカ及びシール材で止水し、この二重のシール
材により躯体側への水の侵入を防いでいる。
上面に入り込んだ水は、二重のシール材により躯体側へ
の水の侵入防止が図られているが、上枠の上面には水が
何時までも滞留したままであるので、シール材の不完全
な施工、あるいはシール材の劣化によるひび割れが生じ
た際には、このシール材のひび割れ部から躯体内部側に
水が侵入する恐れがあった。また、既設サッシを取り外
すため既設サッシの取付片までの壁及び外壁面等の壁材
を取り除いて開口部の回りに所要幅でハツリ部が形成さ
れているので、新たなサッシを取付けたのち、このハツ
リ部にモルタルによる補修をし、その上を塗装して仕上
げをする必要があった。
れたもので、既設サッシを取り外した跡のハツリ部に、
新規のサッシを取付ける際に用いる開口部改装用額縁に
おいて、上枠、下枠、左右の側枠とで構成されるサッシ
枠と共にその外側に取付けられる横ベース材、水切部
材、左右の縦ベース材を該ハツリ部に、前記横ベース材
及び左右の縦ベース材に係合されて上枠や側枠と外壁面
との間のハツリ部をベース材カバーで覆い隠すことによ
り、ハツリ部をモルタルによる補修及び塗装と云った外
壁の仕上げ作業を不要とする。
れ横ベース材カバーと共に横額縁部材を構成する横ベー
ス材の上面長手方向に止水突条を形成すると共にその両
端部に水抜き部を形成することにより、横ベース材の上
面に入り込んだ水を横ベース材の両端部に形成された水
抜き部から、縦ベース材と縦ベース材カバーとからなる
縦額縁部材の内部、または内側側面を通水路として下部
の水切部材へと排水するようにした開口部改装用額縁を
提供することを目的とするものである。
め、本発明の請求項1に記載の発明は、壁面から既設サ
ッシを取り外した跡のハツリ部に、新規のサッシを取付
ける際に用いられる開口部改装用額縁において、上枠、
下枠、左右の側枠とで構成されるサッシ枠の外側に横ベ
ース材、水切部材、左右の縦ベース材を該ハツリ部に取
付け、前記ベース材と共に額縁部材を構成する前記横ベ
ース材及び左右の縦ベース材に係合されて上枠や側枠と
外壁面との間のハツリ部を覆い隠すベース材カバーを有
し、左右の縦ベース材は、水切部材の上面に設置され、
左右の縦ベース材の上端に取付けられる横ベース材の上
面長手方向には、止水突条が形成されると共にその両端
部には水抜き部が形成され、横ベース材の上面に入り込
んだ水を横ベース材の両端部に形成された水抜き部か
ら、縦ベース材と縦ベース材カバーとからなる縦額縁部
材の内部、または、該縦額縁部材と対向する側枠との間
に形成される空間を通水路として下部の水切部材へと排
水するようにしたことを特徴とするものである。
の態様を図面の図1〜図9によって説明する。図1に示
す本発明の改装サッシの取付けについて説明すると、図
1は、本発明の改装サッシの実施の態様を示す縦断面図
で、既設のサッシをハツッて取り外した跡に新たなサッ
シの上枠33と下枠34を取付け、該上枠33と外壁面
との間のハツリ部30を覆い隠す横ベース材カバー36
を横ベース材35と共に取付け、また、該下枠と外壁面
との間のハツリ部30を覆い隠す水切部材38を取付け
たものである。
られていた既設のサッシを取り外すために、既設のサッ
シを取付けていた建物の壁20をハツリ作業によって既
設サッシの取付片までの壁20の壁材を取り除いて開口
部の回りに所要幅でハツリ部30を形成する。そして、
既設のサッシを取り除いた後、上枠33と下枠34およ
び二つの側枠42を固定具32によって建物の躯体の開
口部の外側のハツリ部30の躯体16に仮止めする。
32によって仮止めされた下枠34の下の隙間部に水切
部材38の上片である水切部材の立上り片57を挟み込
み、下枠34と共に水切部材の立上り片57とをハツリ
部30の躯体16に固定具32によって取付ける。ま
た、この開口部に取付けられた上枠33の上側に沿って
横ベース材35をハツリ部30の躯体16に固定具32
1によって取付ける。
ツリ部30の躯体10に取付けられた上枠33の上側に
横ベース材35を固定具321によって取付け、この横
ベース材35には横ベース材カバー36が弾性係合して
取付けられ、また、横ベース材35の上面には、図6に
図示されているように止水壁となる止水突条64が横ベ
ース材35の長手方向に形成されている。横ベース材3
5に取付けられた横ベース材カバー36の上端と壁2と
の接合部には、二次シール(乾式)とシーリング材とで
構成されるシール材37が設けられて一次・二次の止水
構造を形成している。また、開口部の下部に設けられた
水切部材38の下側と壁2との接合部には、シール材3
7を設けて止水構造を形成している。
の態様を示す横断面図で、前述した既設のサッシをハツ
ッて取り外した跡に新たなサッシの上枠33の取付けと
同様にして、開口部の左右側に側枠42、42を取付
け、該側枠42と外壁面との間のハツリ部30を覆い隠
す縦ベース材カバー41を縦ベース材40と共に取付け
たものである。
られていた既設のサッシを取り外すために、既設のサッ
シを取付けていた建物の壁20をハッリ作業によって既
設サッシの取付片までの壁20の壁材を取り除いて開口
部の回りに所要幅でハツリ部30を形成する。そして、
既設のサッシを取り除いた後、新たに取付ける側枠42
を固定具32によって建物躯体の開口部の外側のハツリ
部30の躯体10に取付ける。
ツリ部30の躯体10に取付けられた側枠42の外側に
縦ベース材40を固定具321によって取付け、この縦
ベース材40に縦ベース材カバー41を係合して取付け
る。縦ベース材40に取付けられた縦ベース材カバー4
1の側端と壁2との接合部には、二次シール(乾式)と
シーリング材とで構成されるシール材37が設けられて
一次・二次の止水構造を形成し、躯体10と壁20との
間にもシール材37が設けられて止水構造を形成する。
なお、符号43は、前記上枠33の上側に設けられた横
ベース材35の両端部に形成された水抜き部で、該水抜
き部は、横ベース材35の両端部に形成された切欠き又
は孔である。図3は、別形状の横ベース材カバーを使用
した本発明の改装サッシの別実施の態様を示す横断面図
である。
ベース材カバーの横断面を示す図で、符号41は、建物
躯体の開口部の外側のハツリ部30の躯体10に取付け
られた縦ベース材40に弾性係合により係合される縦ベ
ース材カバーである。該縦ベース材カバー41は、一端
縁にシール押え片47が形成されており、シール押え片
47、縦ベース材40と弾性係合により係合される係合
凹部45を有する一対の係合脚片44、44が形成され
ている。図5は、本発明の改装サッシで使用する別形状
の横ベース材カバーの横断面を示す図で、横ベース材カ
バー36表面よりベース材カバーの両端縁を少し壁側に
屈曲させたものである。
ベース材の横断面を示す図で、符号35は、建物躯体の
開口部の上方のハツリ部30の躯体10に取付けられる
横ベース材で、横ベース材35は、中空部を有する四角
形の筒柱状体で、背面側には取付ける建物の躯体10と
の密着性を増すための突条が形成されており、横ベース
材の上面63の後方で躯体寄りには止水壁となる止水突
条64が横ベース材35の長手方向に形成されている。
また、四角形の筒柱状体の横ベース材35の上下面に
は、それぞれ水抜き部43が形成されている。更に、四
角形の筒柱状体の横ベース材35の上下面は、前面側に
突出して一対の係合脚片65、65が形成され、これら
係合脚片65、65には、それぞれ係合凸部66、66
が形成されている。
には、横ベース材カバー36の係合脚片48に形成され
た係合凹部49と弾性係合されるようになっている。ま
た、横ベース材35の下方側の係合脚片48にはシール
材67が取付けられており、上枠33と当接して止水構
造を構成している。この弾性係合によって係合された横
ベース材35と横ベース材カバー36とで横額縁部材が
構成される。
水切部材38の両端部に設置され、縦ベース材40の底
部を設置する水切りサイドピース52である。この水切
りサイドピース52は、水切部材38の傾斜角度に対応
した底面を有し、水切りサイドピース52の上面53を
水平に保つようにしている。また、水切りサイドピース
52の上面53には、排水溝54が形成されている。な
お、水切りサイドピース52の上面53に形成された係
合突片55は、必ずしも図5に示す形状に限定されず、
また、係合突片55が形成されず水切りサイドピース5
2の上面53には、フラットで排水溝54を形成されて
いる場合もある。
部材の組立て状態を示す組立分解図である。水切部材3
8は、建物の躯体10に下枠34と共に固定具32で取
付けられる水切部材の立上り片57と前端に水切部材の
前垂片56を有している。そして、水切部材38の左右
両端には、水切りサイドピース52、52が互いの排水
溝54を対向させて設置されている。
イドピース52の上面に設けられた係合突片55に底部
が設置される縦ベース材40は、中空部58を有する四
角形の筒柱状体で、背面側には取付ける建物の躯体10
との密着性を増すための突条が形成されており、また、
四角形の筒柱状体の縦ベース材40の両側面は、前面側
に突出して一対の係合脚片59、59が形成され、これ
ら係合脚片59、59には、それぞれ係合凸部60、6
0が形成されている。
には、縦ベース材カバー41の係合脚片44に形成され
た係合凹部45と弾性係合されるようになっている。ま
た、左右に設置される縦ベース材40の対向側の係合脚
片59にはシール材61が取付けられており、側枠42
と当接して止水構造を構成している。この弾性係合によ
って係合された縦ベース材40と縦ベース材カバー41
とで縦額縁部材が構成される。
右の縦ベース材、横ベース材及び水切部材を建物の躯体
への取付けを示す概略模式正面図である。符号101は
躯体である柱で、符号102は前記柱101、101間
に架設されたまぐさである。左右の柱101、101に
はそれぞれ縦ベース材40、40が、また、上方のまぐ
さ102には横ベース材35が、固定具321によって
取付けられ、また、下方のまぐさ102には水切部材3
8が設置されている。左右の柱101、101に取付け
られた縦ベース材40、40の上端には、上方のまぐさ
102に取付けられた横ベース材35の両端部に形成さ
れている水抜き部43の端縁が、前記縦ベース材40の
上端に位置するように載置されて取付けられている。
ッシの壁面への取付け及び本発明の改装サッシの排水機
能について説明する。先ず、建物の壁面の既設のサッシ
を取り外すためにハツリ作業によって所要幅に形成され
たハツリ部30の壁面に敷設した防湿気密シートの上に
新たに取付ける上枠33と下枠34および二つの側枠4
2を固定具32によって建物の躯体の開口部のハツリ部
30に仮止めする。
ら水切部材38の上片である水切部材の立上り片57を
入れ込みながら、下枠34と共に水切部材の立上り片5
7とをハツリ部30の躯体16に固定具32によって取
付ける。そして、この水切部材38の両端部の上面に、
互いの排水溝54、54を対向させて予め取付けられて
いる水切りサイドピース52、52の上面53に形成さ
れた係合突片55、55に縦ベース材40、40の底部
を設置する。
52の上面53に形成された係合突片55に係合される
中空部58を有する四角形の筒柱状体で、かつ、背面側
に取付ける建物の躯体10との密着性を増すための突条
が、また、四角形の筒柱状体の縦ベース材40の両側面
には、それぞれ係合凸部60を有する一対の係合脚片5
9、59が突出して形成された縦ベース材40の底部が
設置され、固定具321で前記ハツリ部30に取付けら
れる。そして、縦ベース材40の側枠42側の係合脚片
59にはシール材61が設けられており、側枠42と当
接して止水構造を構成している。
る四角形の筒柱状体で、かつ、背面側に取付ける建物の
躯体10との密着性を増すための突条が形成され、横ベ
ース材の上面63の後方寄りには止水壁となる止水突条
64が横ベース材35の長手方向に形成されており、ま
た、両端部の上下面にはそれぞれ水抜き部43が形成さ
れていると共に、該上下面は、それぞれ係合凹部65を
有する一対の係合脚片65、65が前面側に突出して形
成されている。横ベース材35の両端部に形成された前
記水抜き部43は、前記縦ベース材40の中空部58の
上端に位置するように載置されて取付けられている。ま
た、横ベース材35の上枠33側の係合脚片65にはシ
ール材67が設けられており、上枠33と当接して止水
構造を構成している。
れたハツリ部30に、上枠33、側枠42と共に取付け
られた横ベース材35と縦ベース材40とに、それぞれ
横ベース材カバー36と縦ベース材カバー41を取付け
るには、横ベース材35に形成された一対の係合凸部6
6を有する係合脚片65、65に、横ベース材カバー3
6に形成された係合凹部49を有する一対の係合脚片4
8、48を押し当て、また、縦ベース材40に形成され
た一対の係合凸部60を有する係合脚片59、59に、
縦ベース材カバー41に形成された係合凹部45を有す
る一対の係合脚片44、44を押し当てる。
係合凹部とは弾性係合により係合され、横ベース材35
に横ベース材カバー36が、また、縦ベース材40に縦
ベース材カバー41が、それぞれ取付けられる。これら
横、縦のベース材35、40に取付けられた横、縦のベ
ース材カバー36、41は、上枠33や側枠42と外壁
面との間のハッリ部30を覆い隠している。そして、横
ベース部材35及び縦ベース材40に係合して取付けら
れた横ベース材カバー36及び縦ベース材カバー41の
一端に、それぞれシール材受け部50とシール押え片4
7とが設けられている。
け部50の先端は、壁20に当接しており、この当接部
にはバックアップ材とシーリング材とで構成されるシー
ル材37が設けられて止水構造を構成している。また、
縦ベース材カバー41の一側端のシール押え片47の先
端は、外壁面3に当接しており、この当接部にはバック
アップ材とシーリング材とで構成されるシール材37が
設けられて止水構造を構成している。
34及び左右の側枠42、42と共に、壁面2に形成さ
れたハツリ部30に取付けられた左右の中空部58を有
する四角形の筒柱状体の縦ベース材40、40とこの左
右の縦ベース材40、40の上端で前記中空部58に横
ベース材35の両端部に形成された水抜き部43の端が
位置するようにして載置・取付けられた横ベース材35
と左右の縦ベース材40、40と水切部材38の端部に
載置された水切りサイドピース52とからなる改装サッ
シの排水機能について図1及び図9により説明する。
伝いながら、横ベース材カバー36と壁20との接合部
(シーリング部)に流れてくるが、この接合部は、横ベ
ース材カバー36のシール材受け部50と壁20とに二
次シール(乾式)とシーリング材とで構成されるシール
材37で一次・二次の止水構造を形成しており、壁20
の表面を伝って流れてきた雨水は、通常はここで止水さ
れる。
であるシール材37で止水されなかった雨水は、躯体1
0と壁20との間に設けられた二次止水構造である防湿
気密シート等によるシール材で止水され、躯体10内部
に入り込むことができずに、防湿気密シート等によるシ
ール材の表面を伝って上枠33の上側に取付けられた横
ベース材の上面63に流れ込む。しかし、横ベース材の
上面63の後方で躯体寄りには止水壁となる止水突条6
4が横ベース材35の長手方向に形成されており、流れ
込んだ雨水は、この止水突条64によって躯体16側に
入り込むのを阻止され、横ベース材の上面63上を端部
側へ流れ出す。
と流れ出した雨水は、横ベース材35の端部に形成され
た水抜き部43から流れ落ち、該水抜き部43の端が位
置するように取付けられた縦額縁部材を構成する縦ベー
ス材40の中空部58内に流れ込み、該中空部58を通
って縦ベース材40の下端に配置された水切りサイドピ
ース52の上面53に落ち、そして、水切りサイドピー
スの上面53に形成された排水溝54を経て、前方に傾
斜した水切部材38の上面に流れ、水切部材の前垂片5
6から下方の壁2の外側に排水される(図8の黒線参
照)。また、該水抜き部43の端が縦額縁部材を構成す
る縦ベース材40の側枠に対向する側面に位置する場合
には、該側面を通って水切りサイドピース52の上面5
3に落ち、水切部材の前垂片56から下方の壁20の外
側に排水される。また、該水抜き部43の端が縦額縁部
材を構成する縦ベース材40と縦ベース材カバー41と
の間に位置する場合には、縦ベース材40と縦ベース材
カバー41間に形成される空間部を通水路として水切り
サイドピース52の上面53に落ち、水切部材の前垂片
56から下方の壁20の外側に排水される。
後のハツリ部30は、横ベース材35の取付け箇所であ
るまぐさ102の屋外面と縦ベース材40の取付け箇所
である柱101の屋外面とが必ずしも面一となっていな
い場合がある。しかしながら、新規に取付けるサッシ
は、それらの屋外面に対して面状のサッシの取付片で取
付けられるので、例え、横ベース材35の取付け箇所で
あるまぐさ102の屋外面と縦ベース材40の取付け箇
所である柱101の屋外面とが必ずしも面一となってい
なくとも追従することができる。
ース材35とが枠組みされておらず、所定の見込み寸法
をもった形状の屋内面が当接するので、まぐさ102の
屋外面が柱101の屋外面よりも室内側によっている場
合に、横ベース材35が柱101、101間の内々寸法
よりも短ければ、縦ベース材40の内外方向への取付け
位置と揃わないし、また、横ベース材35が柱101、
101間の内々寸法よりも長くても、柱101の部分で
固定されていなければ、中央部がへこんで撓んだ状態で
取付けられてしまい、端部において縦ベース材40より
も屋外側にずれてしまう。そこで、横ベース材35をま
ぐさ102だけでなく、縦ベース材40が取付けられる
柱101の屋外面までの長さに設定してそこで固定具3
21で固定したので、まぐさ102の屋外面が柱101
の屋外面と面一になくても、横ベース材35は縦ベース
材40と内外方向でほぼ同じ位置に取付けられる。その
結果、横額縁材からの排水が縦額縁材または縦額縁材と
サッシの側枠間に形成される通水路を経て内外方向の所
定の位置に流すことができる。
の壁面に所要幅で形成されたハツリ部に、サッシ枠であ
る上枠と側枠及び下枠と共に取付けられた横ベース材と
縦ベース材及び水切部材を取付け、ベース材に形成した
係合凸部を有する一対の係合脚片と、ベース材カバーに
形成した係合凹部を有する一対の係合脚片とを弾性係合
による係合で簡単且つ確実に取付けることができ、各ベ
ース材カバーの外壁面と当接する端部には、それぞれシ
ール材受け部および二次シール押え片を設けることによ
り、外壁面とベース材カバーの当接部に一次・二次の止
水構造を構成できる。
止水構造をもって当接させることにより、既設サッシを
取り外すため既設サッシの取付片までの壁及び外壁面等
をハツり、新たなサッシを取付けたのちに、このハツリ
部にモルタルによる補修をし、その上を塗装して仕上げ
をする必要があったが、このハツリ部をベース材カバー
で覆い隠すことができ、モルタルで補修する必要がな
い。
も、サッシ枠である上枠の上部に取り付けた横ベース材
の上面の躯体寄りに形成した止水壁となる止水突条を横
ベース材の長手方向に形成することにより、例えサッシ
枠である上枠の上部に取り付けた横ベース材の上面に雨
水が流れ込んでも、この止水突条が、止水構造となって
躯体側に入り込むのを阻止することができ、横ベース材
の上面から端部側へ雨水を誘導し、横ベース材端部の水
抜き部から縦ベース材の中空部ないし内側に導き、縦ベ
ース材の下端部から水切部材の上面−水切部材の前垂片
を経て下方の外壁面の外側に排水することができる。
既設サッシを取り外した跡のハツリ部に、新規のサッシ
を取付ける際に用いられる開口部改装用額縁において、
上枠、下枠、左右の側枠とで構成されるサッシ枠と共に
その外側に横ベース材、水切部材、左右の縦ベース材を
該ハツリ部に取付け、前記横ベース材及び左右の縦ベー
ス材に弾性係合されて上枠や側枠と外壁面との間のハツ
リ部を覆い隠す前記ベース材と共に額縁部材を構成する
ベース材カバーを有し、側枠と共に取付けられる縦ベー
ス材は、下枠と共に取付けられる水切部材の上面に設置
され、左右の縦ベース材の上端に取付けられる横ベース
材の上面長手方向には、止水突条が形成されると共にそ
の両端部には水抜き部が形成され、横ベース材の上面に
入り込んだ水を横ベース材の両端部に形成された水抜き
部から、縦ベース材と縦ベース材カバーとからなる縦額
縁部材の内部、または該縦額縁部材とサッシの側枠間に
形成される通水路として下部の水切部材へと排水するよ
うにしたので、額縁部材を構成するベース材にベース材
カバーを簡単且つ確実に取付けることができ、横ベース
材カバー及び縦ベース材カバーの外壁面と当接する端部
には、それぞれシール材受け部又は二次シール押え片を
設けることにより、外壁面とベース材カバーの当接部に
一次・二次の止水構造を構成できる、
バーの端部を外壁面に止水構造をもって当接させること
により、既設サッシを取り外すため既設サッシの取付片
までの壁及び外壁面等をハツり、新たなサッシを取付け
たのちに、このハツリ部にモルタルによる補修をし、そ
の上を塗装して仕上げをしていたが、このハツリ部をベ
ース材カバーで覆い隠すことができるので、モルタルで
補修する必要がない、
も、サッシ枠である上枠の上部に取り付けた横ベース材
の上面の躯体寄りに形成した止水壁となる止水突条を横
ベース材の長手方向に形成することにより、例えサッシ
枠である上枠の上部に取り付けた横ベース材の上面に雨
水が流れ込んでも、この止水突条が、止水構造となって
躯体側に入り込むのを阻止することができ、横ベース材
の上面から端部側へ雨水を誘導し、横ベース材端部の水
抜き部から縦ベース材と縦ベース材カバーとからなる縦
額縁部材の内部、または該縦額縁材とサッシの側枠間に
形成される通水路から水切部材を経て下方の外壁面の外
側に排水することができる、云う効果を奏する。
図、
図、
改装サッシの別実施の態様を示す横断面図、
ーの横断面を示す図、
ス材カバーの横断面を示す図、
断面を示す図、
状態を示す組立分解図、
材、横ベース材及び水切部材を建物の躯体への取付けを
示す概略模式正面図。
上枠、 34 下枠、35 横ベース材、 36 横ベ
ース材カバー、 37 シール材、38 水切部材、
40 縦ベース材、 41 縦ベース材カバー、42
側枠、 43 水抜き部、 44 係合脚片、 45
係合凹部、46 押え片、 47 シール押え片、 4
8 係合脚片、 49 係合凹部、50 シール材受け
部、 51 水切り片、 52 水切りサイドピース、
53 上面、 54 排水溝、 55 係合突片、 5
6 水切部材の前垂片、57 水切部材の立上り片、
58 中空部、 59 係合脚片、60 係合凸部、
61 シール材、 62 縦ベース材の内方側面、63
横ベース材の上面、 64 止水突条、 65 係合
脚片、66 係合凸部、 67 シール材、 101
柱、 102 まぐさ。
Claims (1)
- 【請求項1】壁面から既設サッシを取り外した跡のハツ
リ部に、新規のサッシを取付ける際に用いられる開口部
改装用額縁において、上枠、下枠、左右の側枠とで構成
されるサッシ枠の外側に横ベース材、水切部材、左右の
縦ベース材を該ハツリ部に取付け、前記ベース材と共に
額縁部材を構成する前記横ベース材及び左右の縦ベース
材に係合されて上枠や側枠と外壁面との間のハツリ部を
覆い隠すベース材カバーを有し、左右の縦ベース材は、
水切部材の上面に設置され、左右の縦ベース材の上端に
取付けられる横ベース材の上面長手方向には、止水突条
が形成されると共にその両端部には水抜き部が形成さ
れ、横ベース材の上面に入り込んだ水を横ベース材の両
端部に形成された水抜き部から、縦ベース材と縦ベース
材カバーとからなる縦額縁部材の内部、または、該縦額
縁部材と対向する側枠との間に形成される空間を通水路
として下部の水切部材へと排水するようにしたことを特
徴とする開口部改装用額縁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184668A JP4588254B2 (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | 開口部改装用額縁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002371754A true JP2002371754A (ja) | 2002-12-26 |
JP4588254B2 JP4588254B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=19024390
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2001-06-19 JP JP2001184668A patent/JP4588254B2/ja not_active Expired - Lifetime
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