JP2017106309A - 外壁材用ジョイナ及びこのジョイナを用いた外壁材の接合部構造 - Google Patents

外壁材用ジョイナ及びこのジョイナを用いた外壁材の接合部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】防水性を保ちつつ、施工の手間を削減する。【解決手段】左右に並ぶ2枚の外壁材2,2の接合部の背面に配される上下方向に長尺なジョイナ3であり、上下方向に長尺で且つ上記の外壁材2,2の側端部の裏面に夫々圧接する左右一対の止水材31,31を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、外壁材用ジョイナ及びこのジョイナを用いた外壁材の接合部構造に関するものである。
特許文献1には、従来の外壁材用ジョイナが開示されている。この特許文献1記載の外壁材用ジョイナは、左右に並ぶ外壁材の間の縦目地にシーリング剤を充填しない、いわゆるシーリングレス工法に用いられる。
特許文献1の外壁の構造は、左右に並ぶ2つの外壁材のうちの一方の外壁材の側端部に裏合いじゃくり部が設けられており、他方の外壁材の側端部には、段差加工がなされていない。この外壁の構造は、2つの外壁材の側端部同士を突き合わせると共に、裏合いじゃくり部には、壁下地に固定されるジョイナの突出部分が挿入される。そして、ジョイナの突出部分と裏合いじゃくり部との間、および該突出部分と他方の外壁材の側端面との間に、パッキン材を介在させることで、シールを図っている。
特許第5279086号公報
しかしながら、特許文献1記載のジョイナを用いる場合、一方の外壁材の側端部を切削加工して裏合いじゃくり部を形成しなくてはならず、このために施工に手間がかかる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、防水性を保ちつつ、施工の手間を削減することができる外壁材用ジョイナ及びこのジョイナを用いた外壁材の接合部構造を提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る外壁材用ジョイナは、左右に並ぶ2枚の外壁材を突き合わせた突き合わせ接合部の背面に配される上下方向に長尺なジョイナであって、上下方向に長尺で且つ上記の外壁材の側端部の裏面に夫々圧接する左右一対の止水材を備えていることに特徴を有している。
この外壁材用ジョイナは、上記外壁材同士の突き合わせ接合部の背後に配されるとともに上記突き合わせ接合部に向けて開口する上下方向に長い凹溝を上記一対の止水材の間に備えていることが好ましい。
また、この外壁材用ジョイナは、上記外壁材の突き合わせ接合部の裏面に接着される接着剤を保持可能な接着剤保持部を備えていることが好ましい。
また、この外壁材用ジョイナは、前記接着剤保持部は、前記ジョイナの長手方向に沿って複数設けられており、当該接着剤保持部同士の間には、前記外壁材を建物躯体に取り付ける外壁材取付具との干渉を防ぐためのスペースが設けられていることが好ましい。
そして、本発明の一態様に係る外壁材の接合部構造は、上記外壁材用ジョイナが外壁材同士の突き合わせ接合部の背面に配されていることを特徴とする。
また、この外壁材の接合部構造は、上記外壁材の上記接合部寄りの側端部の上端面及び下端面の少なくとも一方における上記止水材対応箇所またはそれよりも左右方向内側に、他の止水材が取り付けられていることが好ましい。
本発明によれば、外壁材の側端部の裏面に圧接する止水材で防水を図ることができるために、いわゆるシーリングレス工法による外壁材の接合を簡便に行うことができる。
本発明の実施形態1に係る外壁材の接合部構造の破断斜視図である。 同上の破断斜視図である。 同上の破断斜視図である。 本発明の実施形態2に係る外壁材の接合部構造の外壁材を省略した斜視図である。 同上の破断斜視図である。 同上の水平断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について添付図面に基づいて詳述する。
図1〜図3において、符号2は外壁材を示す。外壁材2は、正面視矩形状のパネル型の外壁材であり、柱や構造用パネル等の建物躯体8の屋外側に設置される。本実施形態の外壁材2は、建物躯体8としての柱に固定された縦胴縁7に対して、外壁材取付具5を介して固定されるか、あるいは、柱に対して外壁材取付具6を介して固定される。
建物躯体8の外面に縦胴縁7を介して外壁材2を取り付ける場合を説明する。この場合に用いられる外壁材取付具5は、縦胴縁7の表面に固定される矩形板状の固定板部50を有する。固定板部50の上部の幅方向中央には、固定用ビス80が挿通されるビス孔が貫通形成されている。また、固定板部50の表面(屋外側の面)の上下方向の略中央部には、矩形板状の支持片51が突出している。支持片51は、外壁材取付具5の上側に位置する外壁材2(上方側の外壁材2という)の下端を支持する。
この支持片51の突出端における左右方向の両側部分は、下側折曲片53となっている。下側折曲片53は、支持片51の先端が下側に階段状に折り曲げられて形成されており、外壁材取付具5の下側に位置する外壁材2(下方側の外壁材2という)の裏実部21が引っ掛けられる。裏実部21は、外壁材2の上端部の裏側端部に形成されている。
一方、支持片51の突出端における左右方向の中央部は、上側に折り曲げられた上側折曲片52となっている。上側折曲片52は、前側ほど上方に位置するよう傾斜しており、上方側の外壁材2の下端に形成された係止溝23に係止するように構成される。
なお、このとき、上方側の外壁材2の表面側の下縁に設けられた表実部22が、下方側の外壁材2の上縁の裏実部21と正面視で重なり、上方側の外壁材2と下方側の外壁材2とが合いじゃくり接合される(この部分を合いじゃくり接合部という)ため、上下に並ぶ外壁材2,2間の防水が図られる。
また、固定板部50の幅方向(左右方向)の両端には、屋外側に突出して縦胴縁7と外壁材2との間の間隔を保持する一対の間隔保持板部54が形成されている。各間隔保持板部54の突出端は、固定板部50の幅方向の外側に折り曲げられており、この突出端が外壁材2の裏面に接触している。
次に、建物躯体8に対し、縦胴縁7を介さずに外壁材取付具6を取り付ける場合を説明する。この場合に用いられる外壁材取付具6は、上記の外壁材取付具5と同様に、固定板部50の表面(屋外側の面)の上下方向の略中央部には、矩形板状の支持片61が突出している。支持片61は、上方側の外壁材2の下端を支持する。
この支持片61の突出端における左右方向の両側部分は、下側折曲片63となっている。下側折曲片63は、支持片61の先端が下側に階段状に折り曲げられて形成されており、下方側の外壁材2の裏実部21が引っ掛けられる。裏実部21は、外壁材2の上端部の裏側端部に形成されている。
一方、支持片61の突出端における左右方向の中央部は、上側に折り曲げられた上側折曲片62となっている。上側折曲片62は、前側ほど上方に位置するよう傾斜しており、上方側の外壁材2の下端に形成された係止溝23に係止するように構成される。
そして、左右に並ぶ外壁材2,2は、シーリングレス工法で接合される。外壁材2,2の側端面は段差加工が施されておらず、端面同士が突き付けで接合されており、この突き付け部分(以下、突き合わせ接合部)の背後側にジョイナ3が配される。
ジョイナ3は、屋外側に開口する平面視略コ字状に形成されており、上下方向に長尺な部材である。ジョイナ3は、例えばアルミニウムや樹脂の押出成形品や、折り曲げ加工された鋼板製である。ジョイナ3は、凹溝30を有している。凹溝30は、建物躯体8に接する底板部34と、該底板部34の幅方向両端から前方に突出する一対の側板部35とを有している。凹溝30は、底板部34及び一対の側板部35によって平面視略コ字状に形成されて屋外側に開口しており、また、上下両端部が各々上方及び下方に開口するように形成される。凹溝30は、外壁材2,2同士の左右の突き合わせ接合部の背面側において、屋外側に開口するように配置されている。
このジョイナ3は、凹溝30の底部である底板部34を貫通させたビスや釘等の固定具で建物躯体8に固定される。なお、凹溝30は後述するように雨水排水部として用いる関係上、上記固定具には、ボンデッドワッシャー等の止水ワッシャーを取り付けたり、固定具として止水機能付ビスを用いることが好ましい。
ジョイナ3の両側板部35の前端部、即ち凹溝30の左右の開口縁には、夫々止水材31,31が取り付けられる止水材保持部37,37が設けられている。止水材31は、例えば軟質塩化ビニル樹脂、EPDMやクロロプレンシリコン等の軟質材からなるもので、上下方向に長尺でかつ外壁面に沿った板状の基端部31aと、該基端部31aの左右方向中央からジョイナ3の上下方向全長にわたって凹溝30の開口面よりも屋外側に突出し、外壁材2の裏面に圧接されるフィン状部31bを有している。このフィン状部31bは、その突出端が凹溝30の開口部中央寄りに傾いていることが好ましい。
一方、上記止水材保持部37は、断面略コ字状に形成された一対の止水材保持溝37aにより構成される。一対の止水材保持溝37aの開口部は互いに対向している。一対の止水材保持溝37aの先端は、互いに接近するように延設されており、該止水材保持溝37aに嵌め込まれた止水材31の基端部31aの左右両端部を保持している。なお、本実施形態では、上記止水材保持溝37aに止水材31の基端部31aを嵌め込むことで止水材31を保持しているが、例えば、基端部31aの裏面に貼り付けた両面接着テープ等の手段で止水材保持部37に取り付けてもよい。
一対の止水材31,31のうちの一方は、左右に並ぶ外壁材2,2のうちの一方の背面に密着し、他方の止水材31は他方の外壁材2の背面に密着することで、外壁材2と外壁材2との突き合わせ接合部から屋内側に浸入した雨水が、外壁材2の裏面に沿って左右に広がることを防止する。また、外壁材2の収縮のために、突き合わせ接合部において隙間が生じ、この隙間から雨水が吹き込んでも、凹溝30によって受けることができる。この凹溝30は、上記の如く下端部が下方に開口しており、浸入してきた雨水は凹溝30によって下方へと流されて外部に排出されるために、左右に広がることはない。なお、上記ジョイナ3の下端が最下段の外壁材2の下端よりも下方に位置している場合には、上記凹溝30の下端部は下方に開口していなくてもよい。
図1に示すように、外壁材2の側端部付近の裏実部21上端面には、水の横走りを防止するための止水材36を取り付けておくのが好ましい。この止水材36は、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、EPDMやクロロプレンシリコン等の軟質材からなり、外壁材2の上記上端における止水材31が接する部分に位置しているか、この部分よりも外壁材2同士の突き合わせ面に近い位置にあることが好ましい。これにより、突き合わせ接合部に浸入した雨水が裏実部21に沿って横走りするのを抑制でき、当該雨水を凹溝30に導くことが可能となる。その結果、突き合わせ接合部に浸入した水が止水材31の左右方向外側に流出するのを防止することができる。
また、左右の側板部35の前端には、夫々接着剤保持部32が上記ジョイナ3の上下方向全体に亘って形成されている。該接着剤保持部32は、側板部35の左右方向外側に広がるように形成されており、上記止水材31よりも左右方向外側に位置している。また、各接着剤保持部32は、屋外側に開口して接着剤33が充填される接着剤保持溝32aを有している。
ここにおける接着剤33は、外壁材2の背面に接着して、ジョイナ3と外壁材2とを接着固定することで、突き付けられた外壁材2の縦目地を跨ぐように、ジョイナ3と外壁材2の端部とが、接着剤33を介して強固に固定されているので、外壁材2が経年で寸法収縮しても、外壁材2の側端部同士が離間するのを抑制する。このため、突き合わせ接合部の隙間が拡大せず、防水性を保持することが可能となると共に、外観上の不具合が生じない。また、施工後の初期段階で外壁材2が水を吸収して膨張し、外壁材2の側端部同士が突き合わせ部で押し合って屋外側に浮き上がろうとしても、上記の如くジョイナ3と外壁材2とを接着固定することで、この浮き上がりを防ぎ、防水性を高めることができる。
なお、接着剤33は、接着剤保持溝32aのうち、上下に隣接する外壁材2,2同士の接合部の近傍に位置する箇所には充填されていないことが好ましい。外壁材2を施工する際に接着剤33が押圧されて外壁材2の接合部からはみ出るのを防ぐためである。
上記の止水材31は、予めジョイナ3に取り付けられた状態で工場出荷される。接着剤33については施工現場において接着剤保持溝32aに充填される。なお、接着剤33も上記止水材31と同様に予めジョイナ3に取り付けられた状態で出荷されてもよい。
接着剤保持部32は、止水材31よりも左右方向外側にあることが好ましいが、止水材31よりも内側に配置されてもよい。
ジョイナ3に接着剤33を保持する接着剤保持部32を設けて、ジョイナ3と外壁材2とを接着固定する場合、ジョイナ3は建物躯体8に固定されていなくてもよい。この場合、建物躯体8の外面に両面接着テープや接着剤で仮止めした状態で、外壁材2を施工することで、ジョイナ3は外壁材2を介して固定されることになる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2について図4〜6に基づいて説明する。なお、本実施形態は実施形態1と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態の外壁材用ジョイナ3(以下、ジョイナ3という)は、図4に示すように、建物躯体8に取り付けられる。本実施形態の建物躯体8は、柱81(間柱を含む)と、柱の屋外側に配置された構造用合板82と、構造用合板の屋外側面に設けられた透湿防水シート83とを備えた壁下地により構成される。
ジョイナ3は、実施形態1のジョイナ3と同様、上下方向に長尺な金属部材であり、金属板を曲げ加工することで形成されている。ジョイナ3は、屋外側に開口部を有する平面視略コ字状に形成された凹溝30と、凹溝30の屋外側の端部に形成された止水材保持部37と、止水材保持部37から延出した複数の接着剤保持部32とを備えている。
凹溝30は、実施形態1と同様、図5に示すように、底板部34と、底板部34の幅方向両端から前方に突出した一対の側板部35とを有している。ジョイナ3は、底板部34に挿通された固着具が建物躯体8にねじ込まれることで、建物躯体8に取り付けられる。
止水材保持部37は、底板部34の屋外側の端部から互いに離れる方向に延びた一対のフランジ片370により構成されている。止水材保持部37には、帯状の止水材36が貼着されるように構成されている。止水材保持部37は、凹溝30の長さ方向の全長にわたって連続的に形成されている。
複数の接着剤保持部32は、止水材保持部37の先端から、外壁材2の裏面に沿って延出している。接着剤保持部32は、平面視略矩形状に形成されている。接着剤保持部32には、接着剤33が塗布可能に構成されており、接着剤33を外壁材2の裏側に保持することができる。
接着剤保持部32に接着剤33が塗布された状態で、外壁材2が設置されると、図6に示すように、接着剤保持部32と外壁材2との間に接着剤33が押し広げられる。このとき、外壁材2と止水材36とは密着した状態となり、この状態で接着剤33が硬化すると、外壁材2の側端部の浮き上がりを防ぐことができる上に、突き合わせ接合部から雨水が浸入しても、躯体側に浸水することなく、雨水を凹溝30に沿って流下させることができる。
また、本実施形態において上下方向に並ぶ複数の接着剤保持部32の間には、図4に示すように、スペース38が形成されている。本実施形態のスペース38は、第一スペース380と、第二スペース381とを有している。第一スペース380は、第二スペース381に比べて上下方向の長さが長く形成されているが、左右方向の幅は同じである。図5に示すように、第一スペース380は、外壁材2の合いじゃくり接合部に対応する部分が位置するように形成されており、第一スペース380には、外壁材取付具6が配置される。
このように、本実施形態のジョイナ3によれば、外壁材2を建物躯体8に取り付けるための外壁材取付具6が隣接配置されていても、接着剤保持部32の面積を大きくすることができるため、より一層、外壁材2の側端部の浮き上がり等を防ぐことができる。また、接着剤33の面積を大きくとれるため、外壁材2の裏面と止水材31との密着をより強固にでき、止水性を向上することができる。
〔効果〕
以上説明したように、上記実施形態の外壁材用ジョイナ3は、左右に並ぶ2枚の外壁材2を突き合わせた突き合わせ接合部の背面に配される上下方向に長尺なジョイナ3である。上下方向に長尺で且つ外壁材2の側端部の裏面に夫々圧接する左右一対の止水材31を備えている。
この構成によれば、外壁材2の側端部の裏面に圧接する止水材31で、突き合わせ接合部からの浸水に対する防水を図ることができる。このため、いわゆるシーリングレス工法による外壁材2の接合を簡便に行うことができる。
また、上記実施形態の外壁材用ジョイナ3は、次の付加的な構成を備える。すなわち、上記実施形態の外壁材用ジョイナ3は、外壁材2同士の突き合わせ接合部の背後に配されるとともに、突き合わせ接合部に向けて開口する上下方向に長い凹溝30を一対の止水材31の間に備えている。なお、ここでいう「一対の止水材31の間」とは、正面視における一対の止水材31の間を意味する。
この構成によれば、突き合わせ接合部から浸入する雨水の大部分を凹溝30で受けることができる一方、外壁材2の裏面を伝って広がろうとした雨水については、止水材31で遮ることができる。この結果、突き合わせ接合部における防水性が向上する。
また、上記実施形態の外壁材用ジョイナ3は、次の付加的な構成を備える。すなわち、上記実施形態の外壁材用ジョイナ3は、外壁材2の突き合わせ接合部の裏面に接着される接着剤33を保持可能な接着剤保持部32を備えている。
この構成によれば、外壁材2が経年で寸法収縮しても、外壁材2の側端部同士が離間するのを抑制するため、突き合わせ部の隙間が拡大せず、防水性を保持することが可能となると共に、外観上の不具合が生じない。また、施工後の初期段階で外壁材2が水を吸収して膨張し、外壁材2の突き合わせ接合部における側端部の浮き上がるのを抑制することができる。
また、上記実施形態の外壁材用ジョイナ3は、次の付加的な構成を備える。すなわち、上記実施形態の外壁材用ジョイナ3は、接着剤保持部32は、前記ジョイナ3の長手方向に沿って複数設けられており、当該接着剤保持部32同士の間には、外壁材2を建物躯体に取り付ける外壁材取付具6との干渉を防ぐためのスペース38が設けられている。
この構成によれば、外壁材2を建物躯体8に取り付けるための外壁材取付具5が隣接配置されていても、接着剤保持部32の面積を大きくすることができるため、より一層、外壁材2の側端部の浮き上がり等を防ぐことができる。また、接着剤33の面積を大きくとれるため、外壁材2の裏面と止水材31との密着をより強固にでき、止水性を向上することができる。
また、上記実施形態の外壁材の接合部構造は、外壁材用ジョイナ3が外壁材2同士の突き合わせ接合部の背面に配されていることを特徴とする。
この構成によれば、突き合わせ接合部にシールがされていなくても、外壁材2の側端部の裏面に圧接する止水材31で、突き合わせ接合部からの雨水の浸入に対する防水を図ることができる。
また、上記実施形態の外壁材の接合部構造は、次の付加的な構成を備える。すなわち、上記実施形態の外壁材の接合部構造は、外壁材2の接合部寄りの側端部の上端面及び下端面の少なくとも一方における止水材31対応箇所、またはそれよりも左右方向内側に、他の止水材36が取り付けられている。なお、ここでいう「止水材31対応箇所」とは、外壁材2において正面視で止水材31と重なる箇所をいう。
この構成によれば、突き合わせ接合部に浸入した雨水が外壁材2の上端面および下端面の少なくとも一方に沿って横走りするのを抑制でき、当該雨水を凹溝30に導くことが可能となる。
〔応用〕
上記実施形態では、外壁材2として平板状のパネル型のものを示したが、一方の外壁材2は、建物の出隅部分に配される水平断面L字形のものであってもよい。また、建物の出隅部分への外壁材2の取付固定を、水平断面がL字形で上下方向に長尺な出隅下地材を介して行う場合、この出隅下地材の両側端に夫々上記ジョイナ3を一体に設けたものとしてもよい。出隅部分の外壁施工を更に簡便なものとすることができる。
2 外壁材
3 ジョイナ
5,6 外壁材取付具
8 建物躯体
30 凹溝
31 止水材
32 接着剤保持部
33 接着剤
38 スペース

Claims (6)

  1. 左右に並ぶ2枚の外壁材を突き合わせた突き合わせ接合部の背面に配される上下方向に長尺なジョイナであって、上下方向に長尺で且つ上記の外壁材の側端部の裏面に夫々圧接する左右一対の止水材を備えていることを特徴とする外壁材用ジョイナ。
  2. 上記外壁材同士の突き合わせ接合部の背後に配されるとともに上記突き合わせ接合部に向けて開口する上下方向に長い凹溝を上記一対の止水材の間に備えていることを特徴とする請求項1記載の外壁材用ジョイナ。
  3. 上記外壁材の突き合わせ接合部の裏面に接着される接着剤を保持可能な接着剤保持部を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の外壁材用ジョイナ。
  4. 前記接着剤保持部は、前記ジョイナの長手方向に沿って複数設けられており、当該接着剤保持部同士の間には、前記外壁材を建物躯体に取り付ける外壁材取付具との干渉を防ぐためのスペースが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の外壁材用ジョイナ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の外壁材用ジョイナが外壁材同士の突き合わせ接合部の背面に配されていることを特徴とする外壁材の接合部構造。
  6. 上記外壁材の上記接合部寄りの側端部の上端面及び下端面の少なくとも一方における上記止水材対応箇所またはそれよりも左右方向内側に、他の止水材が取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の外壁材の接合部構造。
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