JP4786169B2 - 変速機制御装置 - Google Patents
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よりも大きいか否かを判定する(ステップ302)。このリバース禁止車速としては、通常、10〜20km/h程度の値が採用される。そして、車速Vが予め設定されたリバース禁止車速Voよりも小さいと判定した場合には、プログラムを終了する。
結果、車両が前後進しないニュートラルの状態の油路が形成される。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時にニュートラル状態相当のエンジン回転数の上昇を検知した場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、一定時間以上のスロットル開操作の継続によっても変速機の入出力軸回転数の比がリバースギヤ比相当とならない場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われ
た場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、一定時間以上のスロットル開操作の継続によっても車両が後進しなかった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
上記異常検出手段に車両重量信号が入力され、上記異常検出手段が上記一定時間を車両重量に応じて変更することを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、ニュートラル状態相当のエンジン回転数の急上昇がなかった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、車速の減速方向の急激な変化があった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、変速機の出力軸回転数の減速方向の急激な変化があった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、変速機の入出力軸回転数の比がリバースギヤ比相当に近づく変化をした場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、一定時間リバースを禁止した後、リバース許可を行い、このとき、リバース操作を起点としてクラッチの係合時間を測定し、
正常な係合時間で係合した場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、リバースギヤ形成用のクラッチの係合を検出できなかった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
リバース禁止状況下で、リバースギヤ形成用のクラッチの係合を検出した場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする。
上記リバース禁止手段の異常検出が可能である場合に、異常検出条件が成立しなかった場合、上記異常検出手段が、上記リバース禁止手段の機能正常と判定することを特徴とする。
上記リバース禁止手段がリバース禁止/許可以外の制御対象を備え、
上記リバース禁止手段の異常判定時に、上記リバース禁止/許可以外の制御対象の動作が正常であった場合、上記異常検出手段が、上記リバース禁止手段のソレノイド単体の機能は正常と判定することを特徴とする。
シフトレバー位置、出力段ギヤ、制御レンジのいずれかを表示する表示手段を備え、
上記リバース禁止手段の異常を検出してから機能正常判定が行われるまでの間、上記異常検出手段が、上記表示手段に表示される「リバース」の表示を「ニュートラル」の表示に変更することを特徴とする。
シフトレバー位置、出力ギヤ段、制御レンジのいずれかを表示する表示手段を備え、
上記リバース禁止手段の異常を検出してから機能正常判定が行われるまでの間、上記異常検出手段が、上記表示手段に表示される「ニュートラル」の表示を「リバース」の表示に変更することを特徴とする。
上記リバース禁止手段の異常を検出してから機能正常判定が行われるまでの間、上記異常検出手段が、下り坂での発進時に車両の前進駆動力を抑えることを特徴とする。
リバース用の係合圧を電子制御により調整可能な機構を備え、
リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作があった場合、上記異常検出手段が、リバース許可車速に減速するまでリバース用の係合圧の供給を行わないことを特徴とする。
シフトレバー位置の強制的な変更が可能な機構を備え、
上記リバース禁止手段の異常時、上記異常検出手段が、リバース操作から一定時間経過後にシフトレバーを所定位置に変更することを特徴とする。
また、本発明に係る変速機制御装置(4)によれば機能異常判定に使用する一定時間が車両重量によって変更されるので、短時間に正確にソレノイドの機能異常を判定することが可能となる。
さらに、本発明に係る変速機制御装置(14)、(15)によれば、シフトレバー位置等の表示変更により異常発生を搭乗者に知らせることができ、搭乗者が誤動作防止措置を取ることが可能になるので、危険な走行の防止、変速機のメカ機構の保護につながり、安全性、保守性の向上を図ることができる。
図1は本発明の変速機制御装置としての自動変速機制御装置(AT−ECU)1を含む変速機構の全体構成を示す概略図である。この実施例における車両は、エンジン2、流体伝達機構としてのトルクコンバータ3及び自動または手動で切り換えられる変速歯車機構4とからなる自動変速機(AT)を搭載するいわゆるA/T車である。
この自動変速機の油圧制御機構は、デューティ制御弁(ソレノイド)7を有する自動変速油圧回路6からなり、変速歯車機構4下部の自動変速機内部の図示しないオイルパン内に設けられている。この自動変速油圧回路6によって変速歯車係合要素5が制御されることにより、変速歯車機構4の変速歯車が切り換えられる。
この変速歯車機構の摩擦係合要素の係合/解除は、図3の係合表に示すように、各レンジまたは変速段でなされ、所定の変速比を実現している。なお、図3の表中、○記号は係合状態を示し、空白は解除状態を示している。
等が入力されている。
なお、車両重量信号としては、静的に記憶されている本来の車両重量や動的に検出される積載物や搭乗人員の重量を含む車両総重量のいずれかを使用することが可能である。
い場合には、リバース禁止/許可切換ソレノイドを駆動し、C1、B0への油圧導入を禁止することにより、後進ギヤ段の成立を阻止する。
図5のフローチャートは停止状態からのリバース発進時のエンジン回転数を判断することによりリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出を行うプログラムの作用を示す。
AT−ECU1のCPU22は常時図5のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22は車速信号から車両が停止状態か否かを判定し(ステップ101)、車両が停止状態でない場合は、プログラムを終了する。
ステップ103でアクセルがONになったと判定した場合、CPU22はエンジン回転数信号によりスロットル開度とスロットル開操作継続時間に対応したニュートラル状態相当のエンジン回転数上昇が生じたか否かを判定する(ステップ105)。
Rに入れてアクセルを踏めば、後進し、車速が増加する。しかしながら、リバース用油路の形成がなされず、ニュートラルになった状態で、アクセルを踏むと、エンジン回転数が吹き上がる状態となるので、このような場合は、CPU22はソレノイド非駆動指示(リバース形成許可)が有効となっていない(リバース許可異常)と判定し、リバース許可異常をRAM24に記憶するとともに、情報表示装置10に「リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース許可異常」の旨を表示する(ステップ106)。
AT−ECU1のCPU22は常時図6のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22は車速信号から車両が停止状態か否かを判別し(ステップ111)、車両が停止状態でない場合は、プログラムを終了する。
一方、ステップ114で一定時間以上スロットルが開となったと判定した場合、CPU22は変速歯車機構4の入出力軸の回転数比がリバースギヤ比相当であるか否かを判定する(ステップ116)。
「リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース許可正常」の旨を表示する(ステップ118)。
AT−ECU1のCPU22は、上記と同様に、常時図7のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22は車速信号から車両が停止状態か否かを判別し(ステップ121)、車両が停止状態でない場合は、プログラムを終了する。
ステップ124で一定時間以上スロットルが開となったと判定した場合、CPU22は他のECUからのバックモニタ信号に基づいて車両が後進しているか否かを判定する(ステップ126)。
以上のように、リバース発進時に、ソレノイドを駆動し、リバースギヤ形成を行う指示を出しているにもかかわらず、正常にギヤ形成が行われない危険な状態を判断することにより、リバース禁止/許可切換ソレノイドの機能異常を検出でき、搭乗者に知らせることができるので、安全性、保守性の向上を図ることが可能となる。
ている判定時間を一定としたが、車両の重量により後進状態となる時間が異なるので、上記の判定時間をスロットル開度と車両重量に応じて変更することが望ましい。
上で走行中にリバース操作が行われた場合の異常を検出することにより、リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常を検出することができ、以下、図8〜図11のフローチャートにより説明する。なお、以下の実施例において、装置の構成は実施例1と同じであるので、以下、装置についての説明は省略する。
ス禁止車速Voより遅いと判定した場合は、プログロムを終了し、車速Vがリバース禁止
車速Voより速いと判定した場合は、エンジン回転数信号に基づいてニュートラル状態の
エンジン回転数上昇が生じたか否かを判定する(ステップ133)。
ンジに切り換えられると、ソレノイド駆動によりリバース禁止となり、ニュートラルギヤ形成となるため、アクセルをある程度踏み込んでいる状態では、エンジン回転数の吹き上がりが見られるはずであるので、このようなニュートラル状態のエンジン回転数上昇が生じていないと判定した場合は、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常と判定し、リバース禁止異常をRAM24に記憶するとともに、情報表示装置10に「リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常」の旨を表示する(ステップ134)。
AT−ECU1のCPU22は常時図9のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はシフトレバーのR接点がOFFからONになったか否かを判定し(ステップ141)、シフトレバーが切り換えられていない場合は、プログラムを終了する。
速Vがリバース禁止車速Voより遅いと判定した場合は、プログラムを終了し、車速Vが
リバース禁止車速Voより速いと判定した場合は、車速信号に基づいて車速の減速方向の
急激な変化があったか否かを判定する(ステップ143)。
ンジに切り換えられても、リバース禁止/許可切換ソレノイドが正常な場合には、リバース用油路の形成がなされず、車両は減速しないので、車速の減速方向の急激な変化があったと判定した場合は、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常と判定し、リバース禁止異常をRAM24に記憶するとともに、情報表示装置10に「リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常」の旨を表示する(ステップ14
4)。
AT−ECU1のCPU22は常時図10のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はシフトレバーのR接点がOFFからONになったか否かを判定し(ステップ151)、シフトレバーが切り換えられていない場合は、プログラムを終了する。
速Vがリバース禁止車速Voより遅いと判定した場合は、プログラムを終了し、車速Vが
リバース禁止車速Voより速いと判定した場合は、歯車変速機構4からの出力軸回転数信
号に基づいて変速機の出力軸回転数の急激な変化があったか否かを判定する(ステップ153)。
ンジに切り換えられても、リバース禁止/許可切換ソレノイドが正常な場合には、リバース用油路の形成がなされず、変速機の出力軸回転数は急激に変化しないので、変速機の出力軸回転数の急激な変化があったと判定した場合は、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常と判定し、リバース禁止異常をRAM24に記憶するとともに、情報表示装置10に「リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常」の旨を表示する(ステップ154)。
AT−ECU1のCPU22は常時図11のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はシフトレバーのR接点がOFFからONになったか否かを判定し(ステップ161)、シフトレバーが切り換えられていない場合は、プログラムを終了する。
速Vがリバース禁止車速Voより遅いと判定した場合は、プログラムを終了し、車速Vが
リバース禁止車速Voより速いと判定した場合は、歯車変速機構4からの入出力軸回転数
信号に基づいて変速機の入出力軸回転数比がリバースギヤ相当比になったか否かを判定す
る(ステップ163)。
ンジに切り換えられても、リバース禁止/許可切換ソレノイドが正常な場合には、リバース用油路の形成がなされず、変速機の入出力軸回転数の比は変化しないので、変速機の入出力軸回転数比がリバースギヤ相当比に近づく変化をした場合、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常と判定し、リバース禁止異常をRAM24に記憶するとともに、情報表示装置10に「リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常」の旨を表示する(ステップ164)。
AT−ECU1のCPU22は常時図12のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22は車速信号に基づいて車両が停止状態か否かを判別し(ステップ171)、車両が停止状態でない場合は、プログラムを終了する。
以上のように、一時的にソレノイドを通常駆動させない状況下、かつ搭乗者に違和感を感じさせない範囲で動作させることにより、その駆動に対して応答が無かった場合に機能異常を判定し、搭乗者に知らせることができるので、安全性、保守性の向上を図ることが可能となる。
AT−ECU1のCPU22は常時図13のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22は車速信号に基づいて車両が停止状態か否かを判定し(ステップ181)、車両が停止状態でないと判定した場合は、プログラムを終了する。
AT−ECU1のCPU22は常時図14のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はリバース禁止機能のプログラムの処理結果に基づいてリバース禁止状況にあるか否かを判定し(ステップ191)、リバース禁止状況にないと判定した場合は、プログラムを終了する。
ことにより、リバースギヤ形成用のクラッチが係合しているか否かを判定する(ステップ192)。
リバース禁止/許可切換ソレノイドが正常に動作している場合、リバース禁止状況においては、リバースギヤ形成用のクラッチは係合しないので、リバースギヤ形成用のクラッチが係合していると判定した場合は、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常と判定し、リバース禁止異常をRAM24に記憶するとともに、情報表示装置10に「リバース禁止/許可切換ソレノイドのリバース禁止異常」の旨を表示する(ステップ193)。
なお、上記の図12〜図14のフローチャートの実施例では、クラッチ油圧信号によりリバースギヤ形成用のクラッチが係合しているか否かを判別するようしたが、クラッチの係合を直接センサにより検出し、このセンサの出力をクラッチ係合信号として使用することもできる。
したがって、異常が発生した場合、異常個所を絞り込む目的で、リバース禁止/許可切換ソレノイドが他の役割、例えば、変速用クラッチ、変速用油路切換、ロックアップ等の他の制御対象を持つ場合には、それらの制御に対する応答を確認し、リバース禁止=異常、その他の機能=正常となった場合は、「リバース禁止制御はできないが、ソレノイド単体が異常なわけではない。」と判断することが可能である。
AT−ECU1のCPU22は常時図15のフローチャートに示すリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常箇所検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はリバース禁止/許可ソレノイドの異常検出プログラムの処理結果に基づいてソレノイド機能が異常か否かを判定し(ステップ201)、ソレノイド機能が正常と判定した場合は、プログラムを終了する。
路及び部品接合部の形状を熱膨張により変化させることが可能な機構を備えた車両、あるいは、自動変速機内ライン圧またはリバース係合圧を電子制御で調整可能な車両では、機能異常の原因が油路内の異物混入であった場合、車両保守時に自動変速機内油温または油路の内外の温度を調整するか、あるいは、自動変速機内ライン圧またはリバース係合圧を電子制御で調整することにより、異物除去を試みることが可能である。
そして、ステップ212でシフトレバーがリバース位置にあると判定した場合は、情報表示装置10に供給している「リバース(R)」の出力を「ニュートラル(N)」に変更することにより、シフトレバーがリバース位置にあっても、情報表示装置10のシフトレバー位置表示を「ニュートラル(N)」にする(ステップ213)。
AT−ECU1のCPU22は常時図17のフローチャートに示すリバース許可異常表示プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムの処理結果に基づいてリバース許可異常となっているか否かを判定し(ステップ221)、リバース許可異常となっていない場合は、プログラムを終了する。
そして、ステップ222でシフトレバーがリバース位置にあると判定した場合は、情報表示装置10に供給している「リバース(R)」の出力を「ニュートラル(N)」に変更することにより、シフトレバーがリバース位置にあっても、情報表示装置10のシフトレバー位置表示を「ニュートラル(N)」にする(ステップ223)。
18のフローチャートにより説明する。
AT−ECU1のCPU22は常時図18のフローチャートに示すリバース禁止異常表示プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムの処理結果に基づいてリバース禁止異常となっているか否かを判定し(ステップ231)、リバース禁止異常となっていない場合は、プログラムを終了する。
そして、ステップ232でシフトレバーがニュートラル位置にあると判定した場合は、情報表示装置10に供給している「ニュートラル(N)」の出力を「リバース(R)」に変更することにより、シフトレバーがニュートラル位置にあっても、情報表示装置10のシフトレバー位置表示を「リバース(R)」にする(ステップ233)。
なお、上記の実施例では、情報表示装置10にシフトレバー位置を表示する例を説明したが、出力ギヤ段、制御レンジの表示を行っている場合には、これらの表示を変更するようにする。
AT−ECU1のCPU22は常時図19のフローチャートに示す油圧学習制限プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、CPU22はリバース禁止/許可切換ソレノイドの異常検出プログラムの処理結果に基づいてリバース許可異常となっているか否かを判定する(ステップ241)。
なお、上記の実施例では、リバース許可異常となっている場合、ニュートラルからリバースへの操作時の油圧学習制御の実行を禁止したが、リバース許可異常時に、ニュートラルからリバースへの操作時の油圧学習結果を記憶せず、異常検出前の学習状態を保持するようにすることもできる。
一方、道路が下り坂であると判定した場合、CPU22はシフトレバー接点信号、スロットル開度信号等に基づいて後進で発進する状況にあるか否かを判定し(ステップ253)、発進する状況ではないと判定した場合には、プログラムを終了し、後進で発進する状況にあると判定した場合は、スロットル開度、出力ライン圧、エンジン回転数の上限規制、ブレーキ作動等を行うことにより、車両の前進駆動力を抑える制御を行う(ステップ254)。
する(ステップ263)。
ース用係合圧の供給を禁止し(ステップ264)、車速Vがリバース禁止車速Voより遅
いと判定した場合は、リバース用係合圧の供給禁止を解除する(ステップ265)。
これにより、リバース禁止異常状態となっている場合、リバース禁止車速以上で走行中のリバース操作の時点からリバース許可車速まで減速するまでの間、リバース用油路の形
成のための係合圧を供給しないようにすることができ、変速機構の保護を図ることができる。
そして、シフトレバーが切り換えられてから一定時間が経過したと判定した場合には、CPU22はシフトレバーを電子制御によりニュートラル(N)またはパーキング(P)に強制的に変更する(ステップ274)。
また、上記の場合、リバース許可異常検出後は、リバースへのレバーの移動を禁止することも可能ではあるが、リバース形成試行を行わないことには、正常復帰判定ができないため、操作自体は許容しており、上記の一定時間は、正常/異常検出用のための時間である。
21 入力ポート
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 出力ポート
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 変速歯車機構
5 変速歯車係合要素
6 自動変速油圧回路
7 ソレノイド
8 手動切換弁
9 シフトレバー
10 情報表示装置
11 エンジン回転数センサ
12 タービン回転数センサ
13 出力軸回転数センサ
14 車速センサ
15 スロットル開度センサ
Claims (18)
- 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時にニュートラル状態相当のエンジン回転数の上昇を検知した場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、一定時間以上のスロットル開操作の継続によっても変速機の入出力軸回転数の比がリバースギヤ比相当とならない場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、一定時間以上のスロットル開操作の継続によっても車両が後進しなかった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載の変速機制御装置において、
上記異常検出手段に車両重量信号が入力され、上記異常検出手段が上記一定時間を車両重量に応じて変更することを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、ニュートラル状態相当のエンジン回転数の急上昇がなかった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、車速の減速方向の急激な変化があった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、変速機の出力軸回転数の減速方向の急激な変化があった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
シフトレバーが前進用シフト位置にあり、リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作が行われた際に、変速機の入出力軸回転数の比がリバースギヤ比相当に近づく変化をした場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、一定時間リバースを禁止した後、リバース許可を行い、このとき、リバース操作を起点としてクラッチの係合時間を測定し、正常な係合時間で係合した場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
車両が停止している状態からのリバース発進時に、リバースギヤ形成用のクラッチの係合を検出できなかった場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 車速が所定値以上であるときに、他のレンジからリバースレンジにシフト操作が行われた場合に、リバースレンジへの変速制御を禁止するリバース禁止手段を備えた変速機制御装置であって、
リバース禁止状況下で、リバースギヤ形成用のクラッチの係合を検出した場合、上記リバース禁止手段の異常と判定する異常検出手段を備えることを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の変速機制御装置において、
上記リバース禁止手段の異常検出が可能である場合に、異常検出条件が成立しなかった場合、上記異常検出手段が、上記リバース禁止手段の機能正常と判定することを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の変速機制御装置において、
上記リバース禁止手段がリバース禁止/許可以外の制御対象を備え、
上記リバース禁止手段の異常判定時に、上記リバース禁止/許可以外の制御対象の動作が正常であった場合、上記異常検出手段が、上記リバース禁止手段のソレノイド単体の機能は正常と判定することを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項1〜請求項4または請求項10のいずれかに記載の変速機制御装置において、
シフトレバー位置、出力段ギヤ、制御レンジのいずれかを表示する表示手段を備え、
上記リバース禁止手段の異常を検出してから機能正常判定が行われるまでの間、上記異常検出手段が、上記表示手段に表示される「リバース」の表示を「ニュートラル」の表示に変更することを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項5〜請求項9、または請求項11のいずれかに記載の変速機制御装置において、
シフトレバー位置、出力ギヤ段、制御レンジのいずれかを表示する表示手段を備え、
上記リバース禁止手段の異常を検出してから機能正常判定が行われるまでの間、上記異常検出手段が、上記表示手段に表示される「ニュートラル」の表示を「リバース」の表示に変更することを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項1〜請求項4または請求項10のいずれかに記載の変速機制御装置において、
上記リバース禁止手段の異常を検出してから機能正常判定が行われるまでの間、上記異常検出手段が、下り坂での発進時に車両の前進駆動力を抑えることを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の変速機制御装置において、
リバース用の係合圧を電子制御により調整可能な機構を備え、
リバース禁止車速以上で走行中にリバース操作があった場合、上記異常検出手段が、リバース許可車速に減速するまでリバース用の係合圧の供給を行わないことを特徴とする変速機制御装置。 - 請求項1〜請求項4または請求項10のいずれかに記載の変速機制御装置において、
シフトレバー位置の強制的な変更が可能な機構を備え、
上記リバース禁止手段の異常時、上記異常検出手段が、リバース操作から一定時間経過後にシフトレバーを所定位置に変更することを特徴とする変速機制御装置。
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