JP4784372B2 - 配線基板の製造方法、ディスプレイ装置の製造方法、及び配線基板の製造装置 - Google Patents
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Description
これらの手法によれば、表出している同一層(レイヤー)内に存在する配線間の短絡については、レーザ光照射によって短絡箇所(ショート部)を単純に切断除去するエッチング(ザッピング;Zapping)処理や、レーザCVDによって断線箇所に金属材料などによる結線膜を成膜する成膜処理が、それぞれ可能となる。
この配線パターン112は、走査配線(破線図示)114と、この走査配線114上に層間絶縁膜115を介して設けられる信号配線116及び電位供給配線117とグラウンド電極118とが、主として走査配線114とは直交する方向に延在して配置されている。信号配線116は、グラウンド電極118からに連結されたキャパシタ122に対し、第1のトランジスタ(第1のTFT素子)119のゲートを介して対向する構成とされ、更にキャパシタ122は、電位供給配線117がソースとなる第2のトランジスタ120のゲートとして設けられている。電位供給配線117に対して第2のトランジスタ120を介して対向する配線は、発光部となる有機EL素子(図示せず)のアノード電極121に連結されている。
ここで、欠陥が、図11に示す欠陥113aのように、深さ方向に複数の導電部材が重複することのない位置で、つまり同一平面上においてのみ生じている場合には、前述したような、単純なレーザエッチングによる除去を行うのみで修正を行うことができる。
更に、このような欠陥が発生した平面位置である、複数の導電部材が深さ方向に関して重複する平面位置が、トランジスタやキャパシタなどの素子の内部である場合には、欠陥の除去に伴って素子を構成する導電部材が変質及び変更、素子の特性が損なわれたり、この配線基板を有するディスプレイ装置などの特性までも劣化したりするおそれがある。
まず、配線基板の製造装置の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る配線基板の製造装置の構成を模式的に示す。
本実施形態に係る配線基板の製造装置1は、少なくともパルス幅が10ピコ秒以下の短パルス幅レーザ光を出力するレーザを備えかつ後述する手順選定部で選定される修正手順に応じて加工を行う加工装置2と、配線基板上のパターン内における欠陥の平面位置、及び検出された欠陥のうち最終的に得る配線基板を構成する複数の導電部材と重複する(例えば直下または直上に位置する)ものの平面面積を検出する位置面積検出部3と、これらの欠陥と重複する複数の導電部材のいずれかとの平面面積の比を予め定められた基準値と比較することによって修正手順を選定する手順選定部4とを有する。
また、本実施形態に係る配線基板の製造装置1は更に、手順選定部4で選定された修正手順と、この修正手順によってなされた修正結果との組み合わせをデータとして蓄積して、前述の平面面積比に基づく手順の選定により適した第2の基準値(補正基準値)を出力する蓄積補正部5とを有する。なお、本実施形態では、欠陥の位置及び重複面積と、手順選定部4で選定された手順により加工装置2においてなされた加工による実際の修正結果(修正によって実際に生じた配線パターン内の回路特性変化量が許容範囲内であるか)との組み合わせをマニュアルで蓄積補正部5に入力するための確認を行う確認部6が設けられる。
また、手順選定部4及び蓄積補正部5は、例えば加工装置2をコントロールするためのPC(Personal Computer)によることができ、その中にデータベース機能を持たせることによって、予め入力(教示)されているTFT回路構造や多層膜部エリア情報と、位置面積検出部で得られた情報との比較によって、多層膜部と欠陥が重複している面積を求め、これに基づいてリペア手順を決定する。
本実施形態における加工装置2は、少なくとも図2に示すように、支持台32上の基板33に対向する局所排気装置(局所成膜/エッチングヘッド)34と、第1の光源装置35と、第2の光源装置36とを有する。第1の光源装置35は、例えば薄膜形成のためのCVD用レーザ光源を有し、このレーザ光源としては、例えば、波長355nm、パルス幅25ナノ秒(ns)、周波数24kHz、出力2Wのものを用いることができる。また、第2の光源装置36は、例えば薄膜除去のためのエッチング(ザッピング)用レーザ光源を有し、このレーザ光源としては、例えば、波長390nm、パルス幅3ピコ秒(ps)、周波数1kHz、出力1mWのものを用いることができる。この第2の光源装置36については、パルス幅が10ピコ秒以下の短パルスレーザを搭載することが好ましく、これによって従来の(パルス幅がナノ秒のレーザを搭載した)装置におけるような、加工時の熱拡散が原因で生ずる溶融した状態の金属が新たな層間リークを発生させることを回避できる。支持台32は、例えば基板33上の欠陥部を対物レンズ41の視野内に移動し位置決めを行うことが可能なXYステージとすることができる。
ミラー37とスリット38の間にはスリット用照明42に対応するミラー43が設けられ、スリットの開口サイズの選定が可能とされる。また、ミラー40の対物レンズ41とは反対側に、観察用照明44と、ミラー45と、観察装置46とが設けられ、集光照射ならびに加工状態の確認が可能とされる。
ここで、原料供給部55及び局所排気部56は、それぞれ、支持台32に載置されるTFT基板などの加工対象物となる基板33上における薄膜形成及び薄膜除去の補助手段となるものであり、本実施形態においては、それぞれ後述するように、レーザCVD法とレーザエッチングの補助手段となる。
なお、局所排気領域51は、局所排気装置34の下面に臨んで、図3に示すように、排気流路62及び63の端部を構成する吸引溝が形成する略同心環状の内側に、略円筒状空間として透明窓48と基板33との間に形成される。
また、図示しないが、必要に応じて、局所排気領域51にはパージガス供給部につながるパージガス流路が連結され、このパージガスの導入における圧力、速度、位置、角度等を選定することにより、加工によって生じた異物などが透明窓48の表面に付着することを抑制することなどが可能となる。
本実施形態においては、圧縮ガス供給部52からの圧縮ガスが、供給路及び通気孔を構成するリング状の圧縮ガス供給路61及びその開口部に配置された多孔質通気膜60により、局所排気装置34に対向する支持台32に向けて均一に出射され、圧縮ガスの圧力や流量と、各排気部による吸引量のバランスを選定することによって、局所排気装置34の浮上量が決定される。すなわち、局所排気装置34は静圧浮上パッド構成とされる。
また、本実施形態においては、局所排気装置34にヒーター59が併設されており、このヒーターによって、局所排気領域51を中心とするガスの温度、すなわち薄膜パターン形成装置1のチャンバー内の温度を一定に保つことが可能とされる。
まず、基板33に対してレーザCVD法により薄膜を形成する場合には、圧縮ガス供給部(供給源)52から圧縮ガスを圧縮ガス供給路61に供給し、多孔質通気膜60を通して基板33側に噴射し、局所排気装置34を基板33から所定間隔だけ浮上させる。
この状態で、切換手段58を切り換えて、原料供給部(供給源)55から成膜用の原料ガスを第1流路57及び局所排気領域51を通して、基板33の成膜すべき局所に供給する。同時にレーザ光源装置からのレーザ光Lを透過孔47、透明窓48及び局所排気領域51を通して基板33の成膜すべき局所に照射し、成膜用の原料ガスを熱分解して基板33の局所にCVD膜を成膜する。
原料供給部55から供給される成膜用の原料ガス、及び必要に応じて供給されるパージガス(キャリアガス)は、プロセス用途としての使用後に、より内側の吸引溝による排気流路63から排気部54により吸引される。また、多孔質通気膜60より放出された圧縮ガスは、局所排気装置34の内部に向かっていくが、より外側の吸引溝による排気流路62から排気部53により排気される。この構成により、外気の遮断と、プロセスを独立化することが可能となる。
このとき、エッチングにより発生したダスト(削りカス)は第1流路57を通して局所排気部56によって排出される。また、パージガスを供給した場合には、エッチングによって生じた異物が透明窓48の内面に付着されるのが抑制される。
すなわち、例えばエッチング用のレーザを選択した場合には、切換手段58を切り換えて第1流路57を局所排気部56に通じるように排気ポートに切り換えることによって、エッチング時に発生するダスト(削りカス)を排出する構成とすることができる。これにより、局所排気領域51内におけるレーザCVD法による薄膜形成やレーザエッチングによる薄膜除去などの加工が可能となる。
また、各排気部及び各排気流路による排気ユニット内に、圧力制御用のバルブを設置することによって、レーザCVDプロセスの圧力制御と、レーザ照射部のガス分圧及び流速の制御が可能となる。更に、前述したCVD法及びエッチングの各プロセスに最適な条件を外気遮断とは独立に制御可能とすることもできるし、排気部53及び54には、有毒ガスを除害する機能を付加した構成とすることもできる。
また、実際の修正結果を確認する確認部6と、この修正結果と修正手順の組み合わせをデータとして蓄積し、かつ同様の欠陥に対するより適した第2の基準値(補正基準値)を出力する蓄積補正部5とが設けられることにより、同様の欠陥に対して修正を行うたびに、良好な特性を有する配線基板を、確実に製造することが可能となる。
次に、配線基板の製造方法の実施形態、及びこの配線基板を有するディスプレイ装置の製造方法の実施形態について説明する。なお、本実施形態では、前述した配線基板の製造装置を用いて製造を行い、かつ欠陥が短絡欠陥である場合を例として説明を行うが、本発明はこれに限られない。
図4のフローチャートは、ディスプレイ装置を構成する配線基板の製造方法の一例として、基板上に複数の導電部材を含む多層構造の配線パターンを形成する配線パターン形成工程に続く、位置面積検査工程と、手順選定工程とを、主たる工程として示すものである。
本実施形態では、この位置面積検査工程において、まず、欠陥の発生位置及び面積を検出するとともに、欠陥の発生位置が、前述の各配線やキャパシタ及びトランジスタなどを構成する導電部材が深さ方向に関して複数互いに重複する平面位置であるかを検出する。
一方、検出された欠陥の位置が、深さ方向に関して導電部材が複数互いに重複する平面位置である場合には、単純にレーザエッチング等を行うと、前述した溶融による新たな短絡(電気的リーク)の発生や素子特性の劣化を生じるおそれがあるため、欠陥の位置のみならず、平面面積や形状を検出する。
このようにして、位置面積検査工程を行う。
具体的には、例えば、手順選定部4に設けられた、加工装置2をコントロールするためのPC(Personal Computer)によって、予め入力(教示)されているTFT回路構造や多層膜部エリア情報と、位置面積検出部で得られた情報との比較を行い、多層膜部と欠陥が重複している面積を求め、これに基づいてリペア手順を決定する。
このようにして、手順選定工程を行う。
すなわち、欠陥と同一の平面位置で重複する導電部材は、欠陥の除去に伴って同時に除去されてしまうおそれがあり、導電部材の面積に対して欠陥の面積が一定以上の割合を占めると、この一定以上の領域の導電部材の除去によって、最終的に得るディスプレイ装置の動作において画素または装置全体の回路特性が大幅に低下して充分な特性を得られなくなることから、これを避けるために、各配線,トランジスタ,キャパシタに共通して扱うことのできるパラメータとして、面積比を基準値として手順の選定を行う。
このようにして、手順選定工程を行う。
前述した、第1の配線基板を製造する例においては、例えば除去によって修正されるべき欠陥と重複する導電部材との面積比を第1基準値とし、この第1基準値に基づいて修正手順を選定する例を説明した。しかし、この設計情報に基づいて定められた第1基準値によるのみの場合、量産における歩留まりの向上は確実に図られるものの、実際に修正を行った後で回路特性の変化量が許容範囲内に収まらないおそれが残る。すなわち、前述したように面積等を検出した上で、設計的に基準値を定めて修正手順を選定しても(前述の面積比においては設計的に問題がないにもかかわらず)、例えば修正対象となる欠陥の位置や形状が特殊であるといった他の要因との兼ね合いによるなどして、ディスプレイ装置としての特性が極端に損なわれる(欠陥修正が不十分な)ケースが生じるおそれがある。
このような場合には、前述の第1配線基板自体を廃棄しながらも、第1配線基板の製造において得られた実際の修正結果(実際に生じた回路特性の変化量及びその許容の可否)を含めたデータを、同様の欠陥を含む第2の配線基板の製造(つまり第2の基板に対する修正)に反映することが好ましい。これにより、部分的に不具合の残る配線基板を第1の配線基板のみにとどめて、同様の欠陥が生じた第2の配線基板ではより適切な修正手順を選定して製造を行えるようになるため、歩留まりの向上が図られる。
この例においては、最終的に所定の配線基板とされる第2の基板は、配線パターン形成工程を経た後、位置面積検査工程において、第1の基板と同様の欠陥が存在することが把握されているものとして説明を行う。
続いて、例えば前述の蓄積補正部5に蓄積されたこのデータ(組み合わせ)により、第1の配線基板の製造で用いられていた第1基準値を補正して、より適切な第2基準値を求める。
その後、この第2基準値を、第2の配線基板の製造における手順選定工程で、修正手順の選定に用いることにより、設計的な情報によるのみでは最適な修正手順を選択することが困難であった欠陥を含む基板においても、改めて最適な修正手順(第2の修正手順)を選択することができるため、所望の特性を確保して配線基板及びディスプレイ装置を製造することが可能となり、より多くの高品質配線基板を出荷できるなど、歩留まりの向上が図られる。
本発明に係る配線基板の製造方法の実施例を、ディスプレイ装置用の配線基板を製造する場合を例として説明する。
なお、以下の実施例では、前述した第1の配線基板を製造する場合を中心に、説明を行う。
本発明に係る配線基板の製造方法の、第1実施例について、図5及び図6を参照して説明する。
本実施例は、キャパシタ部およびトランジスタ部の欠陥修正を行う例である。
この配線パターン12の中で、複数の導電部材が深さ方向に関して互いに重複する平面位置、本実施例ではキャパシタ22及び第2のトランジスタ20の内部に、層間リークとなる欠陥13a及び欠陥13bが生じている。
続いて、位置が特定された欠陥13a及び欠陥13bに対して、顕微鏡を有する画像検査装置(面積検出部)によって面積の検出を行い、どの程度の面積を有するものであるかを検出する。
このようにして、位置面積検査工程を行う。
本発明に係る配線基板の製造方法の、第2実施例について、図7及び図8を参照して説明する。
本実施例は、複数の導電部材の例として、複数種類の配線が深さ方向に重複して存在している箇所に生じた欠陥の修正を行う例である。
続いて、位置が特定された欠陥13cに対して、顕微鏡を有する画像検査装置(面積検出部)によって面積の検出を行い、どの程度の面積を有する物であるかを検出する。
このようにして、位置面積検査工程を行う。
なお、これらの場合には、欠陥13cを、交差箇所を構成する導電部材(本例では走査配線14とグラウンド電極18)とともに除去する修正手順のほか、図9Bに示すように、片方の配線の交差箇所前後を切断して電気的に分離する手順を選定することによって、近在する画素の輝点化や、周囲を含んだ欠陥化(例えば線欠陥;所謂滅線化など)の回避を図ることもできる。また、第1実施例と同様、切断する箇所を選定することにより、信号配線等の切断を回避して(滅線等の発生を回避して)、欠陥の発生態様を1画素程度の滅点化のみにとどめることが好ましい。
本発明に係る配線基板の製造方法の、第3実施例について、図10を参照して説明する。
本実施例は、前述の第2実施例において、例えば図8Bや図9Bに示したような電気的分離を行って各配線を非連続とした後、更に修正に時間をかけることが許容される場合や、電気的に分離したままでは最終的に得るディスプレイ装置において生じる影響が特に大きい場合に、引き続いて修正手順を設ける例である。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、CVD法による結線膜の形成よりも、短パルス幅レーザ光の照射によるエッチングを、修正手順を構成する主たる手法とすることにより、CVD法を主たる手法とする場合に比べて、処理に要する時間(タクトタイム)の短縮と、これによる製造装置への負荷軽減が図られるものである。すなわち、比較的長い処理時間を要するレーザCVD処理を用いて修正を行う欠陥の種類(修正の回数)を減らし、レーザエッチングのみで修正を行う回数を増やすことにより、量産における修正時間(修正タクト)の短縮も図られる。
また、本実施形態に係る配線基板の製造方法、及びディスプレイ装置の製造方法によれば、特に、有機ELディスプレイを構成するTFT基板など、他の(液晶ディスプレイなどの)TFT基板と比較して、信号配線や走査配線のみならず複数の電位供給配線が存在する配線基板の製造においても、複雑で高い密度の画素内配線構造の配線パターンの修正を、簡潔な修正手順選定により、確実に行うことが可能となる。
なお、冗長回路を利用した修正手順が、量産で要求されるペースに比して過大な時間を要する場合には、やはり前述した実施例におけるような(冗長回路を利用しない)修正手順による修正及び製造が可能となるため、修正タクトの短縮と製造コストの削減が図られる。
Claims (12)
- 基板上に、複数の導電部材による多層構造の配線パターンを形成する配線パターン形成工程と、
上記配線パターン内における欠陥の平面位置と、上記欠陥のうち、上記複数の導電部材が深さ方向に関して互いに重複する平面位置に検出された欠陥の平面面積とを検出する位置面積検査工程と、
該位置面積検査工程において平面面積が検出された欠陥の、該欠陥の平面位置に重複して存在するいずれかの導電部材に対する、平面面積の比に基づいて、修正手順を選定する手順選定工程とを有し、
上記手順選定工程において、上記平面面積の比が基準値以下であるときのみ、上記平面面積が検出された欠陥を、パルス幅が10ピコ秒以下の短パルス幅レーザ光の照射によって除去する修正手順を選定する
ことを特徴とする配線基板の製造方法。 - 上記手順選定工程において、上記平面面積の比が基準値よりも高いときには、上記配線パターンを、周囲から電気的に分離させる修正手順を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 上記手順選定工程において、上記平面面積の比が基準値よりも高いときには、上記短パルス幅レーザ光の照射によって上記欠陥を除去するとともに、上記複数の導電部材を各々一部除去することによって電気的に非連続とし、その後、除去された部分とは異なる平面位置にのみ結線膜を形成して上記複数の導電部材を各々電気的に連続とする修正手順を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 上記手順選定工程において、上記平面面積の比が基準値よりも高いときには、上記短パルス幅レーザ光の照射によって上記欠陥を除去するとともに、上記複数の導電部材を各々一部除去することによって電気的に非連続とし、その後、除去された部分とは異なる平面位置にのみ、互いに非積層の関係となる結線膜を形成して上記複数の導電部材を各々電気的に連続とする修正手順を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 少なくとも上記手順選定工程に先立って、上記基準値を、上記配線パターンにおける、修正に伴う回路特性の変化量に基づいて定める
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 少なくとも上記手順選定工程に先立って、上記基準値を、上記欠陥と少なくとも一部重複する配線部材の、修正に伴う抵抗変化量に基づいて定める
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 少なくとも上記手順選定工程に先立って、上記基準値を、上記欠陥と少なくとも一部重複するキャパシタの、修正に伴う容量変化量に基づいて定める
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 少なくとも上記手順選定工程に先立って、上記基準値を、上記欠陥と少なくとも一部重複するトランジスタの、修正に伴う電流変化量に基づいて定める
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 第1の欠陥に対する上記手順選定工程において、第1の基準値に基づいて選定した第1の修正手順と、該修正手順による第1の修正結果との組み合わせをデータとして蓄積し、
上記組み合わせに応じて、上記第1の基準値を補正して第2の基準値を定め、その後、上記第1の欠陥に類似する第2の欠陥に対し、上記手順選定工程において、第2の基準値に基づいて第2の修正手順を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 上記複数の導電部材により、少なくとも、信号配線と、電位供給配線と、走査配線とを形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。 - 画素に対応する多数個の配線パターンによって構成される配線基板を有するディスプレイ装置の製造方法であって、
上記配線基板の製造を、
基板上に、複数の導電部材による多層構造の配線パターンを形成する配線パターン形成工程と、
上記配線パターン内における欠陥の平面位置と、上記欠陥のうち、上記複数の導電部材が深さ方向に関して互いに重複する平面位置に検出された欠陥の平面面積とを検出する位置面積検査工程と、
該位置面積検査工程において平面面積が検出された欠陥の、該欠陥の平面位置と重複して存在するいずれかの導電部材に対する、平面面積の比に基づいて、修正手順を選定する手順選定工程とによって行い、
上記手順選定工程において、上記平面面積の比が基準値以下であるときのみ、上記平面面積が検出された欠陥を、パルス幅が10ピコ秒以下の短パルス幅レーザ光の照射によって除去する修正手順を選定する
ことを特徴とするディスプレイ装置の製造方法。 - 配線基板上のパターン内における欠陥の平面位置と、上記欠陥のうち、上記配線基板を構成する複数の導電部材と重複するものの平面面積とを検出する位置面積検出部と、
上記平面面積が検出された欠陥の、該欠陥の平面位置と重複して存在する複数の導電部材のいずれかに対する、平面面積の比に基づいて、上記平面面積の比が基準値以下であるときのみ、上記平面面積が検出された欠陥を除去する修正手順を選定する手順選定部と、
少なくとも、パルス幅が10ピコ秒以下の短パルス幅レーザ光を出力するレーザを備え、上記手順選定部で欠陥を除去する修正手順が選定された場合に、上記欠陥を上記短パルス幅レーザ光の照射によって除去する加工を行う加工装置とを有する
配線基板の製造装置。
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