JP4780442B2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造およびその施工方法 - Google Patents
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Description
さらに、鉄骨材の端部に付設された塞ぎ鋼板が仕口部のコンクリート型枠となるため、仕口部のコンクリート型枠を軽減或いは省略することができる。また、塞ぎ鋼板が構造材となって、仕口部がCFT造となるため、仕口部が優れた耐力、変形性能、耐火性能を発揮することができるとともに、仕口部内のフープ筋が不要となり、鉄骨材の孔あけ加工が不要となる。塞ぎ鋼板の取り付けであれば、現場でも可能であるため、FABでの鉄骨材の加工を不要にすることができる。
また、連結部材は鉄骨材端部に溶接されることで鉄骨材に接合されているため、鉄骨材に孔あけ加工や開先加工が不要となり、鉄骨材の加工手間およびFABへの運搬を省略することができる。
さらに、鉄骨材と連結部材との溶接箇所は仕口部内になるため、溶接部が破壊の弱点となることはない。
まず、第一の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態に係る鉄筋コンクリート柱(以下、RC柱1と記す。)と鉄骨梁(以下、S梁2と記す。)との接合構造の概要を表した斜視図であり、図2はRC柱1とS梁2との接合構造の平面図であり、図3はRC柱1とS梁2との接合構造の縦断面図である。
S梁2は、隣り合うRC柱1間に架設されて水平方向に延在する鉄骨造の構造体であり、S梁2の全長に亘って延在された一本の鉄骨材5からなっている。
以上の工程によって、1フロア分の躯体が施工される。なお、複層階の建物の場合は、上記した工程を繰り返すことで構築される。
次に、第二の実施の形態について説明する。ただし、上記した第一の実施の形態と同じ構成については、同一の符号を付すことで、その説明を省略する。
図4はRC柱1とS梁2との接合構造の平面図であり、図5はRC柱1とS梁2との接合構造の縦断面図である。
次に、参考例について説明する。ただし、上記した第一,第二の実施の形態と同じ構成については、同一の符号を付すことで、その説明を省略する。
図6はRC柱21とS梁2との接合構造の平面図であり、図7はRC柱21とS梁2との接合構造の縦断面図である。
図7,図8に示すように、下側のジョイントプレート25bは、複数の鉄骨材5…の下フランジ8b…の間に配設されており、四辺が各鉄骨材5…の下フランジ8b…の端面にそれぞれ溶接接合されている。なお、ジョイントプレート25bの四辺と下フランジ8b…の端面との溶接箇所の裏(下方)には、ジョイントプレート25bと下フランジ8bとの隙間を塞ぐ裏当金29…がそれぞれ配設されている。
このとき、PCa柱部材22の上端部の四方の側面には、それぞれの鉄骨材5…を所定の位置に案内するガイド34…がそれぞれ取り付けられている。ガイド34は、PCa柱部材22の上端部側面に沿って配置される基板36と、基板36に付設された鉛直方向に延在する2本のガイドロッド37,37とから構成されている。
また、ガイドロッド37,37とPCa柱部材22の側面との間に隙間型枠38を挟み込む構成とすることで、梁下の隙間を容易に塞ぐことができる。
また、RC柱21がPCa柱部材22から構成されているため、鉄骨材5…を載せる部分のレベル出しを容易にすることができる。
また、本発明は、第一の実施の形態における構成のうち、RC柱1のコンクリート打継面Aを梁底レベルに形成し、鉄骨材5…をコンクリート打継面Aに直接載置させる構成に代えて、参考例の構成のように、コンクリート打継面を梁底レベルから50〜100mm程度下げた位置に形成し、S梁とコンクリート打継面との間にレベル調整具を介在させて載置させる構成にしてもよい。
また、本発明は、第二の実施の形態における鉄筋材12を、第一の実施の形態に加えてもよく、例えば、上記したようにコンクリート打継面を梁底レベルから50〜100mm程度下げた位置に形成し、ロ字形状の鉄筋材を鉄骨材5の周りに配筋させる構成としてもよい。
また、参考例における構成のうち、プレキャストコンクリートからなるRC柱21の梁下部分に代えて、第一,第二の実施の形態の構成のように、RC柱21の梁下部分が現場打ちコンクリート工法(在来工法)によって形成されてもよい。
また、本発明は、PCa柱部材22を使用してRC柱21を構築する参考例におけるガイド34を、現場打ちコンクリート工法によってRC柱1を構築する第一の実施の形態における施工方法に用いてもよく、例えば、梁底レベルまで構築されたRC柱1の上部側面にナット状のインサートを埋め込み、このインサートにボルト接合させることで、梁底レベルまで構築されたRC柱1の側面にガイドを取り付け、このガイドに沿って鉄骨材5…を吊り降ろして所定位置に配設させてもよい。
上記の他に、本発明は、上記した第一,第二の実施の形態及び参考例における構成を適宜組み合わせてもよい。
2 S梁(鉄骨梁)
5 鉄骨材
6,26 仕口部
7a,7b,27a,27b 塞ぎ板(塞ぎ鋼板)
12 鉄筋材
25a,25b ジョイントプレート(連結部材)
31 レベル調整具
K 柱型枠
Claims (4)
- 鉄筋コンクリート柱に鉄骨梁を接合させるための接合構造であって、
鉄骨梁は、該鉄骨梁の全長に亘って延在された一本の鉄骨材からなり、
該鉄骨材の端部が、先に構築された梁下の前記鉄筋コンクリート柱又は梁下の柱型枠の上端面に載置された状態で前記鉄筋コンクリート柱の仕口部内に挿設されており、
前記鉄骨材の端部のうち、該鉄骨材の端面から離した位置に、前記仕口部の側面に沿って配置されて該仕口部を囲う塞ぎ鋼板が付設され、
一方向に延在する鉄骨材の端部に、平面視における一端が当該鉄骨材に溶接された平面視L字状の塞ぎ鋼板が付設され、
前記鉄骨材に直交する他方向に延在する鉄骨材の端部に、平面視における一端が当該鉄骨材に溶接された矩形状の塞ぎ鋼板が付設され、
前記平面視L字状の塞ぎ鋼板及び前記矩形状の塞ぎ鋼板の他端同士が、ボルト接合されていることを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。 - 請求項1記載の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造において、
前記仕口部内には、該仕口部内に挿設された前記鉄骨材端部を囲うように該鉄骨材端部の周りに巻かれた鉄筋材が配筋されていることを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。 - 請求項1または2記載の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造において、
前記仕口部内には、複数の鉄骨材がそれぞれ挿設されており、
該複数の鉄骨材のフランジの間に、板状の連結部材が配置され、該連結部材の辺部と前記複数の鉄骨材のフランジの端面とがそれぞれ溶接されており、
前記複数の鉄骨材同士が、前記連結部材を介して連結されていることを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。 - 鉄筋コンクリート柱に鉄骨梁を接合させるための接合構造の施工方法であって、
鉄骨梁として鉄骨梁の全長に亘って延在される一本の鉄骨材を使用し、
一方向に延在する鉄骨梁の鉄骨材の端部のうち、該鉄骨材の端面から離した位置に、平面視における一端が当該鉄骨材に溶接されて前記鉄筋コンクリート柱の仕口部の側面に沿って配置された平面視L字状の塞ぎ鋼板を付設すると共に、前記一方向に直交する他方向に延在する鉄骨梁の鉄骨材の端部のうち、該鉄骨材の端面から離した位置に、平面視における一端が当該鉄骨材に溶接されて前記鉄筋コンクリート柱の仕口部の側面に沿って配置された矩形状の塞ぎ鋼板を付設しておき、
前記鉄骨材の端部を、先に構築された梁下の前記鉄筋コンクリート柱又は梁下の柱型枠の上端面に載置させることで前記鉄骨材を支持させると共に、前記平面視L字状の塞ぎ鋼板及び前記矩形状の塞ぎ鋼板の他端同士をボルト接合し、
前記塞ぎ鋼板で囲まれた中にコンクリートを打設して前記鉄骨材の端部を前記仕口部内に挿設させることを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造の施工方法。
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