JP4779344B2 - ドライクリーニング用洗浄剤組成物 - Google Patents
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R1−O−(AO)n−R2 (I)
(式中、R1は炭素数2〜5のアルケニル基、R2は炭素数1〜24の飽和炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、そしてnは5〜100の整数である)と無水マレイン酸とを必須の構成単位とする、重量平均分子量が5,000〜100,000の共重合体、またはその誘導体であり、該組成物中に、該無水マレイン酸−エーテル化合物共重合体(a)が0.1〜20質量%、そして、該非イオン性界面活性剤(b)が5〜70質量%の割合で含有される。
a成分は、無水マレイン酸−エーテル化合物共重合体であり、式(I)で示されるエーテル化合物と無水マレイン酸とを必須の構成単位とし、必要に応じて他の構成単位を有する共重合体、またはその誘導体である。
R1−O−(AO)n−R2 (I)
(式中、R1は炭素数2〜5のアルケニル基、R2は炭素数1〜24の飽和炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、そしてnは5〜100の整数である)
b成分は、非イオン性界面活性剤であり、具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、しょ糖エステル、ポリオキシアルキレンしょ糖エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキシド付加物、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、およびアルキルグリコシドなどが挙げられる。これらの中で、より高い洗浄力を確保する面からポリオキシアルキレン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。またポリオキシアルキレン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸としては、ステアリン酸およびオレイン酸が好ましい。
本発明のドライクリーニング用洗浄剤組成物は通常、溶剤を含み、必要に応じて後述する添加剤(c成分)を含む。このような溶剤としては、例えば、n−デカン、イソパラフィン、テトラクロロエチレン、HCFC−225、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。溶剤は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
本発明のドライクリーニング用洗浄剤組成物は、上述のように無水マレイン酸−エーテル化合物共重合体(a成分)および非イオン性界面活性剤(b成分)を特定の割合で含み、一般に溶剤を含み、必要に応じて添加剤(c成分)を含む。
本発明のドライクリーニング用洗浄剤組成物は、ハロゲン系溶剤、石油系溶剤、およびシリコーン系溶剤よりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤で希釈して洗浄液として使用できる。ハロゲン系溶剤としては、例えば、テトラクロロエチレン、HCFC−225およびHCFC−141Bなどが挙げられ、石油系溶剤としては、例えば、n−パラフィン、イソパラフィンおよびナフテンなどが挙げられ、シリコーン系溶剤としては、例えば、ポリジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンおよび環状ポリシロキサンなどが挙げられる。
表1に示す各成分を表1に示す割合で混合し、ドライクリーニング用洗浄剤組成物を得た。
無水マレイン酸47モル%と、式(I)においてR1がビニル基、R2がブチル基、AOがオキシプロピレン基であって、nが12である化合物47モル%と、スチレン6モル%との共重合体のナトリウム塩(重量平均分子量(以下MWとする)=45,800)。
無水マレイン酸35モル%と、式(I)においてR1がビニル基、R2がブチル基、AOがオキシエチレン基であって、nが28である化合物65モル%との共重合体(MW=33,600)。
無水マレイン酸75モル%と、式(I)においてR1がビニル基、R2がメチル基、AOがオキシエチレン基であって、nが10である化合物25モル%との共重合体(MW=18,500)。
各ドライクリーニング用洗浄剤組成物80mlを、100mlのガラス製バイアルに入れて、−5℃、25℃および45℃の恒温槽で1ヶ月間保存した。1ヶ月後、その外観を観察して、以下の基準で目視判定した。
〇:いずれの温度でも組成物が、保存前と外観の変化がなかった。
×:いずれかの温度でゲル化、分離、および沈殿物が析出するなど、外観に変化が認められた。
実施例1.1と同様に、表1に示す各成分を表1に示す割合で混合し、ドライクリーニング用洗浄剤組成物を得、実施例1.1と同様に、(1)貯蔵安定性について評価を行なった。結果を表1に示す。
表2に示す各成分を表2に示す割合で混合し、ドライクリーニング用洗浄剤組成物を得た。比較例1.3は、a成分の代わりにスクワランを用いた。
無水マレイン酸25モル%と、式(I)においてR1がビニル基、R2がブチル基、AOがオキシプロピレン基であって、nが150である化合物75モル%との共重合体のナトリウム塩(MW=200,000)。
表3に示す各成分を表3に示す割合で混合してドライクリーニング用洗浄剤組成物を得た。これを用いて(2)洗浄力および再汚染防止力および(3)風合いについて下記の方法により評価した。結果を表3に示す。
各ドライクリーニング用洗浄剤組成物の容量に対して200倍容量のn−デカンを溶剤として添加し、ドライクリーニング用洗浄液を調製した。次いで、これらのドライクリーニング用洗浄液500mlをTerg−O−tometerのカップに入れ、その中に日本油化学協会法汚染布(ウール:10cm×10cm)および白布(ウール:10cm×10cm)各2枚を入れた。次いで、30℃、70rpmにて20分間洗浄し、汚染布および白布を乾燥した。乾燥後、汚染布および白布の光に対する表面反射率をカラーコンピューターSM−4型(スガ試験機製)で測定した。洗浄率および再汚染率を以下の式で求めた。
洗浄率(%)={(Y4−Y3)/(Y0−Y3)}×100
再汚染率(%)={(Y0−Y1)/Y0}×100
式中Y0は洗浄前の白布の反射率、Y1は洗浄後の白布の反射率、Y3は洗浄前の汚染布の反射率、およびY4は洗浄後の汚染布の反射率である。洗浄率が、50%以上の洗浄剤を洗浄力が良好な洗浄剤と評価し、表3および後述の表4においては、洗浄率が50%以上を○、50%未満を×として表した。再汚染率が、5%未満の洗浄剤を再汚染防止力が良好な洗浄剤と評価し、表3および後述の表4においては、再汚染率が5%未満を○、5%以上を×として表した。
20cm×20cmのウール白布(試験布)を、上記(2)に記載の方法で洗浄した。洗浄したウール白布を室温下で自然乾燥した後、25℃、65%RHの恒温恒湿室に24時間放置した。その後、20名の女性をパネラーとし、洗浄・乾燥後のウール白布を3枚重ねたものを1サンプルとし、このサンプルを手で揉むように触り、「はり」、「こし」などを総合的に判断して風合いを下記の基準で評価した。
3点:風合いがよいと感じられた場合。
2点:風合いがややよいと感じられた場合。
1点:風合いのよさが感じられなかった場合。
20名の合計点を求め、合計点が50点以上の洗浄剤を風合いが良好な洗浄剤と評価した。表3および後述の表4においては、合計点が50点以上を○、50点未満を×として表した。
実施例2.1と同様に、表3に示す各成分を表3に示す割合で混合し、ドライクリーニング用洗浄剤組成物を得、実施例2.1と同様に、溶剤で希釈して洗浄液を調製し、(2)洗浄力および再汚染防止力および(3)風合いについて下記の方法により評価した。結果を表3に示す。溶剤としては、実施例2.2においてはテトラクロロエチレンおよび実施例2.3および2.5においてはデカメチルシクロペンタシロキサンを用いた。
表4に示す各成分を表4に示す割合で混合し、ドライクリーニング用洗浄剤組成物を得た。
無水マレイン酸45モル%と、式(I)においてR1がビニル基、R2がブチル基、AOがオキシエチレン基であって、nが2である化合物45モル%と、スチレン10モル%との共重合体のナトリウム塩(MW=2,000)。
Claims (2)
- 無水マレイン酸−エーテル化合物共重合体(a)、および非イオン性界面活性剤(b)を含むドライクリーニング用洗浄剤組成物であって、
該無水マレイン酸−エーテル化合物共重合体(a)が、式(I)で示されるエーテル化合物:
R1−O−(AO)n−R2 (I)
(式中、R1は炭素数2〜5のアルケニル基、R2は炭素数1〜24の飽和炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、そしてnは5〜100の整数である)と無水マレイン酸とを必須の構成単位とする、重量平均分子量が5,000〜100,000の共重合体、またはその誘導体であり、
該組成物中に、該無水マレイン酸−エーテル化合物共重合体(a)が0.1〜20質量%、そして、該非イオン性界面活性剤(b)が5〜70質量%の割合で含有される、ドライクリーニング用洗浄剤組成物。 - 請求項1に記載のドライクリーニング用洗浄剤組成物、ならびにハロゲン系溶剤、石油系溶剤、およびシリコーン系溶剤よりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有し、該溶剤が、該組成物1容量部に対して、5〜1000倍容量部の割合で含有される、ドライクリーニング用洗浄液。
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