JP4777885B2 - 組織閉鎖具および組織閉鎖装置 - Google Patents

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Description

本発明は、組織閉鎖具および組織閉鎖装置に関するものである。本発明は、特に、生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置に関するものである。
従来、血管や他の生体内組織中にカテーテル等の診断或いは治療用装置を挿入してなされる低侵襲手術が広く行なわれている。例えば、心臓の冠状動脈の狭窄の治療においては、その治療処置を行なうために血管内へカテーテル等の器具を挿入することが必要になる。
このようなカテーテルの血管内への挿入は、通常、大腿部を切開して形成した穿刺孔を介して行なわれる。従って、治療処置が終了した後に、穿刺孔の止血を行なう必要があるが、大腿動脈からの出血時の血圧(出血血圧)は高いため、医療従事者が長時間の間、手指で押さえ続ける(用手圧迫)等の過酷な作業が必要となる。
近年、このような止血作業を容易かつ確実に行なうために、傷穴から挿入して血管に形成された穴を縫合する縫合装置が開発されている。例えば、特許文献1には、装置の端部に籠状に膨らむことのできる部材を設け、縫合の際にこの部材を血管内へ挿入して籠状に膨らませ、その後に縫合用の針を刺し、籠状に膨らんでいる部材を閉じて針をキャッチし、装置の端部を引き抜くものが提案されている。
しかしながら、このような構成の縫合装置は、針のキャッチにおける信頼性が低い問題があった。また、縫合用の糸を一旦通した後、その糸の入れ替え作業を行なう必要があるため、縫合に手間と時間がかかるという問題もあった。
一方、特許文献2には、生体内組織閉鎖装置として、硬質のシール部とコラーゲンスポンジとが糸によって連結されている装置が開示されている。
この装置の操作方法は、まず、本体部の先端を血管の傷穴から挿入して、シール部を展開する。次いで、本体部をゆっくり引き抜きながら、シール部を傷穴およびその周辺組織に当接させる。さらにシール部で傷穴を引っ掛けながら本体部を引くと、本体部の先端からコラーゲンスポンジが傷穴の上の組織中に展開される。そして、本体部を体外に抜去して、シール部とコラーゲンスポンジとに連結した糸を引いて、予め設置されている結び目を進め、シール部とコラーゲンスポンジとを引き寄せて止血を行う。最後に、糸を切断して終了する。
しかしながら、このような構成の生体内組織閉鎖装置では、傷穴と同程度の径である本体部からコラーゲンスポンジを傷穴へ向って推進されるので、コラーゲンスポンジを血管内へ挿入させてしまうという問題がある。また、本体部の先端内でコラーゲンスポンジが膨張して本体部から出ない場合があった。
また、シール部とコラーゲンスポンジとが糸によって連結されるので、シール部とコラーゲンスポンジとの一方が他方に対していずれの方向へも変位可能であるため、予期せぬ方向へ角度が変わり、操作し難い。また、特許文献3には、糸が取り付けられた閉鎖部材を血管内に配置し、この糸に沿ってリング(ロッキング部材)を滑らせて移動させ、リングが血管の外側で糸をロックすることで血管に形成された穴を閉鎖する装置が開示されている。
この装置では、リングを糸に何らかの方法で固定することにより、閉塞部材を血管壁に固定するようになっている。しかしながら、このような構成の装置では、皮下組織内においてリングを糸に固定する操作を行わなければならないので、その固定操作が困難であった。
また、リングの外径は傷穴に入り得る寸法である必要があるため、リングが小型にならざるを得ず、血管に形成された穴から血管内にリングが落下する虞がある。また、閉塞部材とリングとが糸によって連結されるので、閉塞部材とリングとの一方が他方に対していずれの方向へも変位可能であるため、予期せぬ方向へ角度が変わり、操作し難い。
特表平8−504618号公報 特許第2562007号公報 特許第3133059号公報
本発明の目的は、血管壁等の組織膜に形成された穴を容易かつ確実に閉じることができて、完全に止血することができるとともに、安全性の高い組織閉鎖具および組織閉鎖装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の組織閉鎖具は、組織膜を貫通する穴を閉じる組織閉鎖具であって、
前記組織膜の一方の面側から前記穴および前記穴の周辺部を覆う平面部を有するシール部と、
前記シール部に対して略垂直な方向に伸び、前記シール部に対して略平行な方向に縮小した縮小形態と、前記シール部に対して略垂直な方向に縮み、前記シール部に対して略平行な方向に拡張した拡張形態との間において変形可能である変形部と、
前記シール部と前記変形部を連結する連結部とを有し、
前記連結部は、可撓性を有し、前記シール部は前記変形部に対し揺動するように連結されていることを特徴とする。
これにより、安全性が高く、血管壁等の組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
本発明の組織閉鎖具では、前記シール部、前記変形部および前記連結部が同一材料により一体的に形成されていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部が前記縮小形態と前記拡張形態との間の所定の形態になった状態で、その状態を保持する固定部を有することが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記シール部は、その最も長い部位の長さが、挿入部分の前記組織膜によって形成された生体管腔の内径より小さく設定されていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部の内側に位置し、前記変形部を所定の形態に保持する固定部を有し、
前記変形部が、前記固定部に対して移動可能で前記固定部を受け入れることの可能な開口部と、前記固定部と一体化され前記固定部に対して移動不可能な不動部とを有することが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記シール部および前記変形部が同一材料により一体的に形成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記変形部は、枠状をなしていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部は、4つのリンクを一体的に形成してなる四角形をなし、該四角形の対角位置にある2つの角部同士が接近、離間するように変形するものであることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記固定部は、前記2つの角部の距離を規制するよう構成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記固定部は、前記2つの角部の距離を複数段階に規制し得るよう構成されていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記固定部は、前記変形部の変形の度合いを複数段階に規制し得るよう構成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記固定部は、前記変形部の変形の度合いが増大する方向の変形を可能にし、前記変形部の変形の度合いが減少する方向の変形を阻止するよう構成されていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記固定部は、前記開口部に挿入されて前記変形部と係合し得る少なくとも一つの爪を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記シール部は、板状をなしていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部は、前記シール部に対し、揺動可能に連結されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記固定部が、前記シール部および前記変形部と同一材料により一体的に形成されていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記固定部および前記変形部は、それぞれ、前記シール部に対して傾斜していることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、当該組織閉鎖具は、生体吸収性材料で構成されていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、ガイドワイヤーが挿通する孔を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記固定部は、当該組織閉鎖具を牽引する糸状体が挿通する孔を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記組織膜は、血管壁であり、前記一方の面は、前記血管壁の内面であることが好ましい。
また、本発明の組織閉鎖具は、組織膜を貫通する穴を閉じる組織閉鎖具であって、
前記組織膜の一方の面側から前記穴および前記穴の周辺部を覆う板状のシール部と、
前記シール部に対して略垂直な方向に伸び、前記シール部に対して略平行な方向に縮小した縮小形態と、前記シール部に対して略垂直な方向に縮み、前記シール部に対して略平行な方向に拡張した拡張形態との間において変形可能である枠状をなす変形部と、
前記変形部が前記縮小形態と前記拡張形態との間の所定の形態になった状態で、その状態を保持する固定部とを有することを特徴とする。
これにより、安全性が高く、組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部は、パンタグラフ様形状をなしていることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記変形部は、帯状体を複数回屈曲させて多角形の環状をなす形状としたものであることが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部は、4つのリンクを一体的に形成してなる四角形をなし、該四角形の対角位置にある2つの角部同士が接近、離間するように変形するものであることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記シール部と前記変形部とを接続する接続部を有することが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部の前記シール部側の外側に、前記シール部側に向って突出する突出部が設けられていることが好ましい。これにより、組織閉鎖具により閉じられた穴の近傍に突出部が位置し、その突出部によって、穴が強く締め付けられ、より確実に止血することができる。
また、止血不良(例えば、血管壁や皮下組織が硬くて、変形部を展開できなかった場合等)が生じて用手圧迫止血が必要となり、その用手圧迫止血によって、組織閉鎖具に対して経皮的に血管内へ挿入される方向の力が加わっても、突出部により、組織閉鎖具の血管内への落下(脱落)を防止することができ、安全性が向上する。
また、本発明の組織閉鎖具は、組織膜の一方の面側から該組織膜を貫通する穴および前記穴の周辺部を覆うシール部を有し、前記穴を閉じる組織閉鎖具であって、
当該組織閉鎖具の少なくとも一部は、基準面に対して略垂直な方向に伸び、前記基準面に対して略平行な方向に縮小した縮小形態と、前記基準面に対して略垂直な方向に縮み、前記基準面に対して略平行な方向に拡張した拡張形態との間において変形可能である枠状をなしていることを特徴とする。
これにより、安全性が高く、血管壁等の組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
本発明の組織閉鎖具では、当該組織閉鎖具の前記枠状をなす部分が前記縮小形態と前記拡張形態との間の所定の形態になった状態で、その状態を保持する固定部を有することが好ましい。
また、本発明の組織閉鎖具は、生体管腔における組織膜を貫通する穴を閉じる組織閉鎖具であって、
前記生体管腔内に挿入され、その組織膜の内面側から前記穴および前記穴の周辺部を覆うシール部を有し、
前記シール部は、その最も長い部位の長さが、挿入部分の前記生体管腔の内径より小さく設定されていることを特徴とする。
これにより、安全性が高く、血管壁等の組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
本発明の組織閉鎖具では、前記穴を通過可能な第1の形態と、前記組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記組織膜を挟むことが可能な第2の形態とに変形可能な変形部を有することが好ましい。
本発明の組織閉鎖具では、前記変形部を前記第2の形態に保持する固定部を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記シール部は、前記変形部に対し、1つの回動軸を中心として回動可能に連結されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記シール部は、板状をなしており、
前記シール部の最も長い部位の長さは、6mm以下であることが好ましい。
また、本発明の組織閉鎖具は、組織膜を貫通する穴を閉じる組織閉鎖具であって、
前記組織膜の一方の面側から前記穴および前記穴の周辺部を覆うシール部と、
前記組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記組織膜を挟み、前記シール部を前記一方の面側に維持する維持部とを有し、
前記維持部は、前記シール部を1つの回動軸を中心として回動可能に連結していることを特徴とする。
これにより、安全性が高く、血管壁等の組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
本発明の組織閉鎖具では、前記シール部と前記維持部との連結部分が可撓性を有しており、該連結部分が曲ることにより、前記シール部が回動するよう構成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖具では、前記シール部は、板状をなし、
前記維持部は、前記穴を通過可能な第1の形態と、前記組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記組織膜を挟むことが可能な第2の形態とに変形可能な枠状をなしていることが好ましい。
また、本発明の組織閉鎖装置は、本発明の組織閉鎖具と、
先端部において前記組織閉鎖具を着脱自在に保持する長尺状の配置装置とを有し、
前記組織閉鎖具を生体内に配置し、該組織閉鎖具により組織膜を貫通する穴を閉じることを特徴とする。
これにより、安全性が高く、血管壁等の組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
本発明の組織閉鎖装置では、前記配置装置の軸方向と略平行となるように、前記シール部を変位させる変位手段を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記変位手段は、前記配置装置の先端部に設けられ、前記シール部の前記変形部側の面に当接する当接部を有することが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記組織閉鎖具は、前記シール部に隣接する変形可能な変形部を有しており、
前記配置装置の先端部に前記組織閉鎖具の変形部を保持させる保持手段を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記保持手段は、前記変形部を前記配置装置の基端側に牽引する変形部牽引手段を有することが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記配置装置の先端部に前記変形部を保持させる保持手段を有することが好ましい。
また、本発明の組織閉鎖装置は、組織膜を貫通する穴を閉じる組織閉鎖装置であって、
先端部が前記穴を貫通可能な長尺状の本体部と、
前記本体部の先端部に着脱可能に装着され、該本体部の先端部とともに前記穴を貫通可能であり、前記穴を閉じる組織閉鎖具と、
変形手段とを備え、
前記組織閉鎖具は、前記組織膜の一方の面側から前記穴および前記穴の周辺部を覆うシール部と、
前記穴を通過可能な第1の形態に変形可能であるとともに、前記変形手段により、前記組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記組織膜を挟むことが可能な第2の形態に変形可能である枠状をなす変形部と、
前記変形部を前記第2の形態に保持する固定部とを備えることを特徴とする。
これにより、安全性が高く、血管壁等の組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
また、本発明の組織閉鎖装置は、組織膜を貫通する穴を閉じる組織閉鎖装置であって、
先端部が前記穴を貫通可能な長尺状の本体部と、
前記本体部の先端部に着脱可能に装着され、該本体部の先端部とともに前記穴を貫通可能であり、前記穴を閉じる組織閉鎖具と、
変形手段とを備え、
前記組織閉鎖具は、前記組織膜の一方の面側から前記穴および前記穴の周辺部を覆うシール部と、
前記穴を通過可能な第1の形態に変形可能であるとともに、前記変形手段により、前記組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記組織膜を挟むことが可能な第2の形態に変形可能な変形部と、
前記変形部を前記第2の形態に保持する固定部とを備え、
前記シール部および前記変形部が同一材料により一体的に形成されていることを特徴とする。
これにより、安全性が高く、血管壁等の組織膜に形成された穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。本発明の組織閉鎖装置では、前記変形部は、枠状をなしていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記変形部が前記固定部の少なくとも一部を挿入可能な開口部を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部は、前記開口部に挿入されて前記変形部と係合し得る少なくとも一つの爪を有することが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記変形部は、4つのリンクを一体的に形成してなる四角形をなし、該四角形の対角位置にある2つの角部同士が接近、離間するように変形するものであることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部は、前記2つの角部の距離を規制するよう構成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部は、前記2つの角部の距離を複数段階に規制し得るよう構成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部は、前記変形部の前記第2の形態において、前記変形部の変形の度合いを複数段階に規制し得るよう構成されている
ことが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部は、前記変形部の前記第2の形態において、前記変形部の変形の度合いが増大する方向の変形を可能にし、前記変形部の変形の度合いが減少する方向の変形を阻止するよう構成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記シール部は、板状をなしていることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記変形部は、前記シール部に対し、揺動可能に連結されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部が、前記シール部および前記変形部と同一材料により一体的に形成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部および前記変形部は、それぞれ、前記シール部に対して傾斜していることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記組織閉鎖装具は、生体吸収性材料で構成されていることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記組織閉鎖装具は、ガイドワイヤーが挿通する孔を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記組織閉鎖装具を牽引する牽引手段を有し、該牽引手段により前記組織閉鎖装具を牽引しつつ、前記変形手段により前記変形部を前記第2の形態に変形させることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記牽引手段は、糸状体であることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記固定部は、前記糸状体が挿通する孔を有することが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記変形手段は、前記変形部を押圧することにより該変形部を前記第2の形態に変形させるものであることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記変形手段は、前記本体部に設けられた少なくとも一部分が筒状部材であることが好ましい。本発明の組織閉鎖装置では、前記組織膜は、血管壁であり、前記一方の面は、前記血管壁の内面であり、前記他方の面は、前記血管壁の外面であることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記変形部を変形させるための変形手段をさらに有し、該変形手段は、前記変形部を押圧することにより該変形部を変形させるものであることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記変形手段は、少なくとも一部分が筒状部材であることが好ましい。
本発明の組織閉鎖装置では、前記組織閉鎖具を牽引する牽引手段を有し、該牽引手段により前記組織閉鎖具を牽引しつつ、前記変形手段により前記変形部を前記拡張形態に変形させることが好ましい。



本発明よれば、安全性が高く、血管壁等の生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
以下、本発明の生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の生体内組織閉鎖装置の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の生体内組織閉鎖具を示す側面図(a)、斜視図(b)および部分平面図(c)、図3は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の生体内組織閉鎖具の他の構成例を示す側面図、図4は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の生体内組織閉鎖具の他の構成例を示す側面図および斜視図、図5は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の生体内組織閉鎖具の他の構成例を示す側面図、図6〜図12は、それぞれ、図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
なお、説明の都合上、図1、図6〜図11において、図中の左下側を「先端」、右上側(手元側)を「基端」として説明する。また、図2〜図5、図12において、生体内組織閉鎖装置全体としては、図中の上側が「基端」、下側が「先端」であるが、クリップ(生体内組織閉鎖具)4については、図中の上側を「先端」、下側を「基端」として説明する。
これらの図に示す生体内組織閉鎖装置1は、例えば、血管等の生体管腔、生体内部器官、生体内部組織等の生体内組織膜に形成され、経皮的に貫通した傷穴(生体内組織膜を貫通する穴)を閉じる(閉鎖する)装置である。
図7および図8に示すように、生体内組織閉鎖装置1は、長尺状の本体部2と、本体部2の先端部に着脱自在に装着され、生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖具(閉鎖手段)であるクリップ4と、クリップ4を牽引する牽引手段である糸(糸状部材)(糸状体)8とを備えている。
図1、図6および図7に示すように、本体部2は、中心部に軸線方向に貫通する貫通孔51を有するシース5と、シース5に着脱自在に装着される長尺状の移送・変形手段(配置装置)3とを備えている。止血作業(傷穴を閉じる作業)の際は、これらシース5および移送・変形手段3の先端部と、クリップ4とが、それぞれ、傷穴を貫通する。すなわち、傷穴から血管等の生体の管腔(生体管腔)内に挿入される。
シース5は、略円筒状をなし、その基端部にハブ52を有している。ハブ52の外周面には、その周方向に沿って溝53が形成されている。
このシース5としては、例えば、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシース(イントロデューサシース)を用いてもよく、また、この生体内組織閉鎖装置1専用のものであってもよい。
なお、本実施形態では、本体部2の構成要素にシース5が含まれているが、本発明では、本体部2の構成要素にシース5が含まれていなくてもよい。
移送・変形手段3は、外套チューブ(筒状部材)6と、プッシャーチューブ7(筒状部材)と、糸留めキャップ(糸保持部材)9と、一端側が糸留めキャップ9に固定されたガイドワイヤー11と、ストッパー12とを有している。この移送・変形手段3のうち、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7により、クリップ4を移送する移送手段と、後述するクリップ4の変形部42を押圧することにより変形部42を後述する第2の形態に変形させる変形手段との主要部が構成される。
外套チューブ6は、チューブ本体61と、チューブ本体61の基端部に設けられたハブ62とで構成されている。この外套チューブ6の先端部には、クリップ4が着脱自在に装着(保持)される。この場合、外套チューブ6の先端部の管腔内にクリップ4の後述する変形部42が保持されることにより、そのクリップ4が装着される。
ハブ62は、円筒状の筒状部621を有している。筒状部621の内周面には、シース5のハブ52に形成されている溝53に係合し得るリブ622がその周方向に沿って形成されている。また、ハブ62の外周面には、その周方向に沿って溝623が形成されている。
また、ハブ62の筒状部621の内径は、シース5のハブ52の外径より若干大きく、チューブ本体61の外径は、シース5の内径より若干小さい。これにより、外套チューブ6のチューブ本体61をシース5内に挿入することができ、また、シース5のハブ52を外套チューブ6のハブ62の筒状部621内に挿入することができ、ハブ62のリブ622をハブ52の溝53に係合させることができる。リブ622を溝53に係合させることにより、シース5と外套チューブ6の一方から他方の離脱が阻止され、操作し易くなる。
プッシャーチューブ7は、チューブ本体71と、チューブ本体71の基端部に設けられたハブ72とで構成されている。このプッシャーチューブ7は、外套チューブ6の先端部に装着されているクリップ4を外套チューブ6から押し出し、離脱させる。
ハブ72は、円筒状の筒状部721を有している。筒状部721の内周面には、外套チューブ6のハブ61に形成されている溝623に係合し得るリブ722がその周方向に沿って形成されている。
また、ハブ72の基端部の外径は、筒状部721の外径より小さい。このハブ72の基端の外周面には、その周方向に沿ってリブ(フランジ)723が形成されている。
また、ハブ72の筒状部721の内径は、外套チューブ6のハブ62の外径より若干大きく、チューブ本体71の外径は、外套チューブ6の内径より若干小さい。これにより、プッシャーチューブ7のチューブ本体71を外套チューブ6内に挿入することができ、また、外套チューブ6のハブ62をプッシャーチューブ7のハブ72の筒状部721内に挿入することができ、ハブ72のリブ722をハブ62の溝623に係合させることができる。リブ722を溝623に係合させることにより、外套チューブ6とプッシャーチューブ7の一方から他方の離脱が阻止され、操作し易くなる。
糸留めキャップ9は、プッシャーチューブ7のハブ72に対し、着脱自在に装着される。
糸留めキャップ9は、円筒状の筒状部91を有している。筒状部91の内周面には、プッシャーチューブ7のハブ72に形成されているリブ723が係合し得る溝92がその周方向に沿って形成されている。
この糸留めキャップ9の筒状部91内には、ガイドワイヤー11の一端側が固定されている。
糸8を糸留めキャップ9とプッシャーチューブ7のハブ72との間に配置し、糸留めキャップ9をハブ72に装着し、リブ723を溝92に係合させることにより、プッシャーチューブ7のハブ72からの糸留めキャップ9の離脱が阻止されるとともに、糸8が糸留めキャップ9の筒状部91とハブ72のリブ723とで挟み込まれ、保持される。
ストッパー12は、プッシャーチューブ7のチューブ本体71に対し、着脱自在に装着される。
ストッパー12は、略C字状の取付部121と、把持部122とで構成されている。このストッパー12は、プッシャーチューブ7のチューブ本体71を取付部121に挿通させることにより、ハブ72の近傍のチューブ本体71(図1中点線の矢印で示す位置)に装着される。
図1および図2に示すように、クリップ(生体内組織閉鎖具)4は、シール部41と、シール部41に隣接し、第1の形態と第2の形態とに変形可能な変形部(維持部)42と、変形部42を第2の形態に保持する固定部43とで構成されている。これらシール部41、変形部42および固定部43は、同一の材料で一体的に形成されているのが好ましい。
シール部41は、生体内組織膜の一方の面(内面)側から傷穴および傷穴の周辺部(生体内組織膜の傷穴を含む部分)を覆う平面部(平面)を有する部材であり、板状(平面視で略長方形)をなしている。
変形部42は、基本形態(基本形状)から、傷穴を通過可能な第1の形態と、生体内組織膜の他方の面(外面)側からシール部41とで生体内組織膜を挟むことが可能な第2の形態とに変形可能である枠状をなしている。この変形部42は、生体内組織膜の他方の面側からシール部41とで生体内組織膜を挟み、シール部41を生体内組織膜の一方の面側に維持(保持)する。したがって、変形部42により、生体内組織膜の他方の面側からシール部41とで生体内組織膜を挟み、シール部を前記一方の面側に維持する維持部が構成される。
生体内組織膜が、血管壁(生体管腔壁)である場合は、前記一方の面は、血管壁(生体管腔壁)の内面であり、前記他方の面は、血管壁(生体管腔壁)の外面である。
ここで、本実施形態では、変形部42は、4つのリンクを一体的に形成してなるパンタグラフ様の四角形(四角形の枠状)をなしている。そして、図2中上下方向の対角位置にある2つの角部421、422のうちの図2中下側(シール部41側)の角部422が、シール部41に連結され、シール部41や固定部43に対して移動不可能な不動部となっている。
これにより、変形部42は、角部421と角部422とが接近、離間するように変形する。従って、変形部42は、4つの角部(corner)が関節のように曲がることにより、直交する2方向へ伸縮変形することができ、かつ、シール部41に対し、揺動(1つの回動軸を中心として回動)することもできる。換言すれば、シール部41は、変形部42に対し、揺動(1つの回動軸を中心として回動)することができる。この場合、シール部41と変形部42の角部422との連結部分が可撓性を有しており、その連結部分が曲る(弾性変形する)ことにより、シール部41が回動する。
また、2つの角部421、422のうちの図2中上側(シール部41と反対側)の角部421の上面(シール部41と反対側の表面)は、略平面(平坦面)をなしている。この角部421には、図2(c)に示すように、略H字状のスリット424が形成されている。スリット424は、枠状の変形部42を貫通した開口部であり、固定部43の少なくとも一部が挿入(挿通)可能(固定部43を受け入れることが可能)なようになっている。
固定部43は、棒状をなしている。この固定部43は、変形部42の枠内に位置し、その基端部(図2(a)中下側の端部)が、角部422の内面に連結されている(角部422を介してシール部41に連結されている)。
これにより、固定部43は、シール部41に対し、変形部42とともに揺動(1つの回動軸を中心として回動)することができる。換言すれば、シール部41は、変形部42および固定部43に対し、揺動(1つの回動軸を中心として回動)することができる。
また、固定部43の図2(a)中左右方向の両側には、それぞれ、爪431が形成されている。この爪431は、固定部43の長手方向(図2(a)中上下方向)に沿って、所定間隔で複数個(図示例では、4つ)並設されている。
前述した移送・変形手段3(本体部2)をその先端方向へ移動させると、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7の先端部は、図2(a)中上側から前記変形部42の角部421の上面423あるいは上面423の周囲の変形部42の上面の一部に当接し、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7により、変形部42の角部421が図2(a)中下側に向って押圧される。このとき、固定部43は、プッシャーチューブ7内に位置し、邪魔にはならない(図10参照)。
これにより、変形部42の角部421が図2(a)中下側に移動し、固定部43の図2(a)中上側の端部および固定部43の図2(a)中最も上側の爪431は、角部421に形成されているスリット424を挿通し(スリット424に挿入され)、その爪431が角部421に係合する(図10参照)。
この状態で外套チューブ6およびプッシャーチューブ7による押圧を解除しても、変形部42の形状は保持される。また、変形部42の角部421が図2(a)中上側に向って押圧されても変形部42の形状は保持される。
なお、前記操作は、後述するように、糸8によりクリップ4の固定部43を牽引しつつ行なわれる。
移送・変形手段3(本体部2)をその先端方向へさらに移動させると、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7により、変形部42の角部421が図2(a)中下側に向ってさらに押圧される。
これにより、変形部42の角部421が図2(a)中下側にさらに移動し、固定部43の爪431は、次々に角部421に形成されているスリット424を挿通し(スリット424に挿入され)、最後は、図2(a)中最も下側の爪431が角部421に係合する(図11、図12参照)。
前記と同様に、この状態で外套チューブ6およびプッシャーチューブ7による押圧を解除しても、また、変形部42の角部421が図2(a)中上側に向って押圧されても、変形部42の形状は保持される。途中の段階でも同様である。
このようにして、変形部42は、角部421と角部422とが接近するように変形し、シール部41とで生体内組織膜を挟み、傷穴を閉じる第2の形態となり、所定の爪431が角部421に係合して、その第2の形態に保持される。
このように、固定部43により、変形部42の第2の形態において、変形部42の変形の度合いが減少する方向の変形は阻止され、変形部42の変形の度合いが増大する方向の変形は可能とされ、変形部42の変形の度合いを複数段階に規制(調整)することができる。すなわち、固定部43により、変形部42の第2の形態において、角部421と角部422とが離間する方向の変形は阻止され、角部421と角部422とが接近する方向の変形は可能とされ、2つの角部421、422の間の距離を複数段階に規制(調整)することができる。これにより、例えば、生体内組織膜が厚い人、薄い人、硬い人、軟らかい人等、種々の場合に対応することができる。
また、固定部43の先端部には、糸8が挿通する孔(貫通孔)432が形成されている。
図1および図6に示すように、糸8は、図1中上側から変形部42の角部421のスリット424を挿通し、固定部43の孔432を挿通し、さらに、図1中下側からスリット424を挿通した状態で、その両端部をプッシャーチューブ7内を挿通させて、プッシャーチューブ7の基端部から外部に引き出され、この状態でハブ72に糸留めキャップ9を装着することにより、糸留めキャップ9とハブ72との間で挟まれ(保持され)、プッシャーチューブ7の基端部に保持することができる。すなわち、糸8は、その一端部に固定部43が保持され、この状態で他端部がプッシャーチューブ7の基端部に保持される。
図1および図2に示すように、変形部42の角部422の近傍には、ガイドワイヤー11が挿通する孔(貫通孔)425が形成されている。
また、シール部41には、ガイドワイヤー11が挿通する孔(貫通孔)411が形成されている。この孔411の一端は、シール部41の図2(b)中左側の端部に開放し、他端は、シール部41の図2(b)中上側の面の孔425の近傍に開放している。
図6に示すように、ガイドワイヤー11は、変形部42の角部421のスリット424、変形部42の孔425、シール部41の孔411を挿通する。
前記クリップ4は、その少なくとも一部が生体吸収性材料で構成されるのが好ましく、特に、生体吸収性材料で全体を一体的に構成されるのが好ましい。これにより、クリップ4が所定期間後に生体に吸収され、最終的に生体内に残らないので、人体への影響をなくすことができる。
用いられる生体吸収性材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン等の単体、あるいはこれらの複合体が挙げられる。
なお、クリップ4の構成材料としては、生体吸収性材料に限らず、例えば、樹脂や金属等の生体適合性材料を用いることができる。
また、前記クリップ4としては、特に、変形部42の変形機能に求められる材料物性としては、ヒンジ特性に優れたものであることが望ましい。具体的には、引張り強さ100〜500(Kg/cm)、伸び50〜800%、引張弾性率5〜25(×10Kg/cm)のものが好ましい。これらの物性値を満たすことによって、クリップ4は、ヒンジ特性に優れ、変形部42が所望の変形能を有することができる。
クリップ4の構成要素であるシール部41および変形部42は前記の生体吸収性材料により一体的に形成されることが望ましい。また、固定部43もこれらと同一材料により一体的に形成されることが望ましい。
また、生体吸収性材料で形成されたクリップ4の外表面に、シリコンコートなどの潤滑性表面処理を施すことによって、生体内への挿入時の抵抗を減らし、容易に生体内への配置が可能となる。また、X線造影剤をクリップ4を構成する材料に混合するか、あるいはクリップ4の表面にコーティングすることによって、生体内への配置時にX線映像下でクリップ4の位置を把握することが可能となる。
なお、本発明では、クリップ4は、前記の構成のものに限定されない。他の構成例としては、例えば、図3(a)〜(c)、図4(a)、(b)および図5に示すものが挙げられる。以下、これらをそれぞれ説明するが、前述した図2に示すクリップ4との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図3(a)に示すクリップ4では、固定部43の片側(図3(a)中左側)のみに、爪431が形成されている。
図3(b)に示すクリップ4では、シール部41と変形部42(固定部43)との連結部44の幅(図の紙面に対して垂直な方向の長さ)が、前述した図2に示すクリップ4より狭く(短く)設定されている。
図3(c)に示すクリップ4では、固定部43の長手方向の長さが前述した図2に示すクリップ4より長く設定されており、固定部43の先端部が変形部42の角部421のスリット424を挿通している。
また、シール部41と変形部42(固定部43)との連結部44の幅(図の紙面に対して垂直な方向の長さ)が、前述した図2に示すクリップ4より狭く(短く)設定されている。
図4(a)に示すクリップ4では、変形部42の図4(a)中左右方向の対角位置にある2つの角部426、427に、それぞれ、凸部428、429が形成されている。この場合、凸部428は、変形部42を構成する図4(a)中左上のリンク(辺)の延長線に沿って延在し、凸部429は、変形部42を構成する図4(a)中右上のリンク(辺)の延長線に沿って延在している。
変形部42とシール部41とで生体内組織膜を挟み込んだとき、これら凸部428、429により、皮下組織を傷穴付近に集めることができ、より確実に、傷穴を閉じることができる。
図4(b)に示すクリップ4では、固定部43の図4(b)の紙面に対して垂直な方向の両側に、それぞれ、爪431が形成されている。すなわち、固定部43の爪431の形成位置が、前述した図2に示すクリップ4に対し、中心角で90°ずれている。
また、シール部41と変形部42(固定部43)との連結部44の幅(図の紙面に対して垂直な方向の長さ)が、前述した図2に示すクリップ4より狭く(短く)設定されている。
図5に示すクリップ4では、その基本形態(基本形状)において、固定部43および変形部42が、それぞれ、シール部41に対して傾斜している。
すなわち、本体部2は、例えば、血管に対して、所定角度傾斜させて挿入されるので、これに対応させて、固定部43および変形部42を、それぞれ、シール部41に対して傾斜させる。この場合、血管の方向とシール部41の長辺の方向(長手方向)とを一致させたとき、本体部2の長手方向と、固定部43の中心軸の方向とが略一致する程度に、固定部43および変形部42を、それぞれ、シール部41に対して傾斜させるのが好ましい。
具体的には、固定部43の中心軸と、シール部41の変形部42側の表面とのなす角(傾斜角度)θは、30〜60°程度の範囲で所定値に設定されるのが好ましい。
これにより、より確実に、傷穴を閉じることができる。
なお、本発明では、クリップ(生体内組織閉鎖具)の変形部の形状は、枠状の場合、四角形に限らず、他の多角形でもよく、また、円環状、楕円環等の角のない枠状であってもよい。また、枠状以外の形状であってもよい。
また、本発明では、クリップ(生体内組織閉鎖具)の固定部の爪の数は、1つでもよい。
次に、生体内組織閉鎖装置1を用いて行なう止血作業の手順(生体内組織閉鎖装置1の作用)について説明する。
まず、図6に示すように、移送・変形手段3を組み立てる。
この場合、まず、ストッパー12をプッシャーチューブ7のチューブ本体71(図1中点線の矢印で示す位置)に装着し、そのプッシャーチューブ7を外套チューブ6の基端側から外套チューブ6内に挿入し、プッシャーチューブ7のハブ72と外套チューブ6のハブ62との間にストッパー12を位置させる。
また、図1に示すように、糸8を、図1中上側からクリップ4の変形部42のスリット424に挿通し、固定部43の孔432に挿通し、さらに、図1中下側からスリット424に挿通する。
次に、図6に示すように、ガイドワイヤー11をプッシャーチューブ7の基端側からプッシャーチューブ7内に挿入し、さらに、そのガイドワイヤー11を、クリップ4の変形部42のスリット424、変形部42の孔425、シール部41の孔411に挿通させる。
次に、図6に示すように、糸8の両端部をプッシャーチューブ7の先端側からプッシャーチューブ7内に挿入し、プッシャーチューブ7の基端部から外部に引き出す。
また、クリップ4の変形部42を潰し、その変形部42を外套チューブ6の先端側から外套チューブ6内に挿入する(装着する)。
そして、この状態で、プッシャーチューブ7のハブ72に糸留めキャップ9を装着し、ハブ72のリブ723を糸留めキャップ9の溝92に係合させる。これにより、糸8の両端部は、糸留めキャップ9とハブ72との間で挟まれ、プッシャーチューブ7の基端部に保持される。以上で、移送・変形手段3の組み立てが完了する。
シース5としては、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシースを用いる。このシース5の先端部は、血管内に挿入されている。
次に、図6に示すように、移送・変形手段3をシース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入してゆき、図7に示すように、ハブ62とハブ52とを嵌合させ、ハブ62のリブ622をハブ52の溝53に係合させる。これにより、シース5の先端部からクリップ4のシール部41が突出し、血管内に挿入される。
次に、図8に示すように、本体部2をゆっくり傷穴から引き抜く方向に移動させ、クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う(シール部41の位置決めを行なう)。これにより、クリップ4の変形部42および固定部43は、それぞれ、血管の外側に移動する。また、固定部43に対して略平行になっていたシール部41は、傷穴に接近するにつれ、ガイドワイヤー11にガイドされ、固定部43に対して垂直に近づく方向に復元する。これにより、傷穴および傷穴の周辺部を容易かつ確実に覆うことができる。
次に、図9に示すように、外套チューブ6のハブ62とプッシャーチューブ7のハブ72との間にあるストッパー12を取り外し、外套チューブ6またはシース5を傷穴から引き抜く方向に移動させ、ハブ72とハブ62とを嵌合させ、ハブ72のリブ722をハブ62の溝623に係合させる。
次に、図10に示すように、糸留めキャップ9をプッシャーチューブ7のハブ72から取り外し、これとともに、ガイドワイヤー11を引き抜く。そして、糸8を少し引いてテンションを加えつつ(クリップ4の固定部43を牽引しつつ)、本体部2を傷穴内に挿入する方向に押して、クリップ4の変形部42を第2の形態に変形させる。そして、図11に示すように、これを止血が完了するまで続ける。
これにより、変形部42が血管壁の外側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、シール部41が血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、これらシール部41と変形部42とで血管壁が挟み込まれ、傷穴が閉じる。そして、固定部43の所定の爪431が変形部42の角部421に係合して、変形部42が第2の形態に保持される。
最後に、本体部2および糸8をそれぞれ抜去し、クリップ4が生体内に配置(留置)される。以上で、止血作業が完了する。
以上説明したように、この生体内組織閉鎖装置1によれば、安全性が高く、血管壁等の生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態について説明する。
図13は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態を示す斜視図、図14は、図13に示す生体内組織閉鎖装置の生体内組織閉を示す斜視図、図15は、図13に示す生体内組織閉鎖装置の生体内組織閉鎖具の他の構成例を示す斜視図、図16および図17は、それぞれ、図13に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
なお、図14において、プッシャーチューブ7は、破線で、模式的に示されている。
また、説明の都合上、図13、図16、図17において、図中の左下側を「先端」、右上側(手元側)を「基端」として説明する。また、図14、図15において、生体内組織閉鎖装置全体としては、図中の上側が「基端」、下側が「先端」であるが、クリップ(生体内組織閉鎖具)4については、図中の上側を「先端」、下側を「基端」として説明する。
以下、第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図13および図14に示すように、第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1では、ガイドワイヤー11が省略されている。
また、クリップ(生体内組織閉鎖具)4は、シール部41と、シール部41に隣接する変形可能な変形部(維持部)42と、変形部42が後述する縮小形態と拡張形態との間の所定の形態になった状態で、その状態を保持する固定部43と、シール部41と変形部42とを接続する接続部44とで構成されている。これらシール部41、変形部42、固定部43および接続部44は、同一の材料で一体的に形成されているのが好ましい。
シール部41は、生体内組織膜の一方の面(内面)側から傷穴の周辺部(生体内組織膜の傷穴を含む部分)に密着して傷穴および傷穴の周辺部を覆う平面部(平面)を有する部材であり、板状をなしている。
このシール部41における後述する変形部42が接続された面(図14中上側の面)は、略平面をなしている。
変形部42は、パンタグラフ様形状をなしており、接続部44を介してシール部41の略中央に連結(接続)されている。
すなわち、変形部42は、シール部41(基準面:例えば、シール部41の変形部42側の表面)に対して略垂直な方向に伸び、シール部41に対して略平行な方向に縮小した縮小形態と、シール部41に対して略垂直な方向に縮み、シール部41に対して略平行な方向に拡張した拡張形態との間において変形可能である枠状をなしている。従って、この変形部42は、図14(b)に示す基本形態(基本形状)から、図14(a)に示す傷穴を通過可能な第1の形態や、図14(c)および図14(d)に示す生体内組織膜の他方の面(外面)側からシール部41とで生体内組織膜を挟み、傷穴を閉じることが可能な第2の形態等、前記縮小形態と前記拡張形態との間の任意の形態に変形することができる。この変形部42は、生体内組織膜の他方の面側からシール部41とで生体内組織膜を挟み、シール部41を生体内組織膜の一方の面側に維持(保持)する。したがって、変形部42により、生体内組織膜の他方の面側からシール部41とで生体内組織膜を挟み、シール部を前記一方の面側に維持する維持部が構成される。
ここで、本実施形態では、変形部42は、帯状体を4回屈曲させて四角形の環状をなす形状(帯状体を複数回屈曲させて多角形の環状をなす形状)としたものである。すなわち、変形部42は、4つのリンクを一体的に形成してなり、ヒンジ状に屈曲可能な4つの角部を有する四角形(四角形の枠状)をなしている。そして、図14中上下方向の対角位置にある2つの角部421、422のうちの図14中下側(シール部41側)の角部422が、接続部44を介してシール部41の略中央に連結され、接続部44の図14中上側の端部や固定部43に対して移動不可能な不動部となっている。
これにより、変形部42は、角部421と角部422とが接近、離間するように変形する、すなわち直行する2方向へ伸縮変形することができ、かつ、シール部41に対し、揺動(1つの回動軸を中心として回動)することもできる。換言すれば、シール部41は、変形部42に対し、揺動(1つの回動軸を中心として回動)することができる。この場合、シール部41と変形部42の角部422との連結部分、すなわち、接続部44が可撓性(柔軟性)を有しており、その接続部44が曲る(弾性変形する)ことにより、シール部41が回動する。
また、2つの角部421、422のうちの図14中上側(シール部41と反対側)の角部421の上面(シール部41と反対側の表面)は、湾曲凸面をなしている。この角部421には、図14に示すように、略H字状のスリット424が形成されている。スリット424は、枠状の変形部42を貫通した開口部であり、固定部43の少なくとも一部が挿入(挿通)可能(固定部43を受け入れることが可能)なようになっている。
また、変形部42のシール部41側の外側、すなわち、角部422の近傍には、シール部41側に向って突出する1対の突出部46が設けられている。各突出部46は、それぞれ、変形部42の幅方向に沿って延在し、そのシール部41側が尖った形状をなしている。また、各突出部46の、変形部42の幅方向の長さは、それぞれ、変形部42の幅と略等しく設定されている。
これにより、生体内組織閉鎖具4により閉じられた傷穴の近傍に突出部46が位置し、その突出部46により、傷穴が強く締め付けられ、より確実に止血することができる。
また、止血不良(例えば、血管壁や皮下組織が硬くて、変形部42を展開できなかった場合等)が生じて用手圧迫止血が必要となり、その用手圧迫止血によって、生体内組織閉鎖具4に対して経皮的に血管内へ挿入される方向の力が加わっても、突出部46により、生体内組織閉鎖具4の血管内への落下(脱落)を防止することができ、安全性が向上する。
接続部44は、板状をなしている。この接続部44により、シール部41と変形部42の角部422とを所定距離離間させることができる。
固定部43は、板状をなしている。この固定部43は、変形部42の枠内に位置し、その基端部(図14中下側の端部)が、角部422の内面に連結されている(角部422および接続部44を介してシール部41に連結されている)。
これにより、固定部43は、シール部41に対し、変形部42とともに揺動(1つの回動軸を中心として回動)することができる。換言すれば、シール部41は、変形部42および固定部43に対し、揺動(1つの回動軸を中心として回動)することができる。
また、固定部43の図14中左右方向の片側(右側)には、爪431が形成されている。この爪431は、固定部43の長手方向(図14中上下方向)に沿って、所定間隔で複数個(図示例では、2つ)並設されている。
なお、クリップ4の変形部42の突出部46の形状、位置、数等の構成は、前述したものに限定されない。他の構成例としては、例えば、図15に示すものが挙げられる。同図に示すクリップ4では、各突出部46は、それぞれ、平面視で(図15中上側から見たとき)、変形部42の幅方向の中央部に向って尖った略三角形をなしている。
ここで、図14および図16に示すように、クリップ4のシール部41は、その最も長い部位の長さ(長手方向の長さ)Lが、クリップ4が挿入された部分(挿入部分)の生体管腔(例えば、血管)の内径(直径)Rより小さく設定されているのが好ましい。具体的には、シール部41の最も長い部位の長さLは、6mm以下であるのが好ましく、5mm以下であるのがより好ましく、3.5〜4.5mm程度であるのがさらに好ましい。
これにより、クリップ4のシール部41は、生体管腔内で、変形部42に対して自在に回動(変位)することができるようになり、例えば、下記のような利点がある。
図16に示すように、血管壁の傷穴よりも先端側において、その血管が途中で2つに分岐している場合、本体部2を傷穴から引き抜く方向に移動させ、クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う(シール部41の位置決め)作業の途中で、クリップ4のシール部41が血管の分岐部に当ってしまうことがある。
この際、図17に示すように、シール部41は、変形部42に対して回動し、血管の分岐部から離脱することができる。これにより、シール部41が血管の分岐部に引っ掛かってしまうのを防止することができる。
また、シール部41は、変形部42に対し、1つの回動軸を中心として回動する(一定の方向のみに曲がる)ようになっているので、シール部41を血管走行に沿って容易かつ安定的に移動させることができ、最終的に、シール部41を血管壁の傷穴に対して最適な位置に位置決めすることができる(シール部41の長手方向が血管走行と略平行となる位置関係となるように位置決めすることができる)。これにより、より確実に止血することができる。
また、血管の中枢側の深いところへ生体内組織閉鎖具4を一端挿入し、本体部2を傷穴から引き抜く方向に移動させるだけで、シール部41の位置決めを行なうことができるので、止血作業を極めて容易にかつ確実に行なうことができる。
この生体内組織閉鎖装置1によれば、前述した第1実施形態の生体内組織閉鎖装置1と同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
次に、本発明の生体内組織閉鎖装置の第3実施形態について説明する。
図18は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第3実施形態を示す斜視図、図19および図20は、それぞれ、図18に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。
なお、図18〜図20において、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7は、それぞれ、基端側は、図示されていない。
また、説明の都合上、図18〜図20において、図中の下側を「先端」、上側(手元側)を「基端」として説明するが、クリップ(生体内組織閉鎖具)4については、図中の上側が「先端」、下側が「基端」である。
以下、第3実施形態の生体内組織閉鎖装置1について、前述した第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図18に示すように、第3実施形態の生体内組織閉鎖装置1は、クリップ4の変形部42を移送・変形手段(配置装置)3の基端側に牽引する変形部牽引手段である糸(糸状体)13を備えている。
糸13は、変形部42内を挿通して角部421に掛けられた状態で、その両端部が、外套チューブ6とプッシャーチューブ7との間を通って、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7の基端側から外部に引き出されている。この糸13により、外套チューブ6の先端部(移送・変形手段3の先端部)にクリップ4の変形部42を保持(収納)させる保持手段が構成される。
また、外套チューブ6は、そのチューブ本体61の先端部に設けられた当接部63を有している。
当接部63は、チューブ本体61の先端から先端方向に向って突出した板状、すなわち、チューブ本体61を構成する壁部の一部を先端方向に延長させたような形状をなしている。
この場合、当接部63の、外套チューブ6の長手方向の長さをa、クリップ4のシール部41の最も長い部位の長さ(長手方向の長さ)をLとしたとき、a>Lの関係を満たすように構成されているのが好ましい。
この当接部63により、移送・変形手段(配置装置)3の長手方向(軸方向)と略平行となるように、クリップ4のシール部41を変位させる変位手段が構成される。
この生体内組織閉鎖装置1では、止血作業の途中で、血管(生体管腔)内に挿入されているクリップ4を血管内から回収することができる。
次に、図18に示すように、クリップ4のシール部41が血管内に位置し、変形部42および固定部43が血管の外側に位置している状態のクリップ4を血管内から回収する場合の手順(生体内組織閉鎖装置1の作用)について説明する。
まず、図19(a)に示すように、糸13を移送・変形手段3の基端側に引いて(クリップ4の変形部42を基端側に牽引し)、変形部42がシール部41に対して略垂直な方向に伸び、シール部41に対して略平行な方向に縮小するように(閉じるように)、その変形部42を変形させる。
次に、図19(b)に示すように、糸13を移送・変形手段3の基端側に引きつつ(クリップ4の変形部42を基端側に牽引しつつ)、外套チューブ6を先端方向に押し出し(推進させ)、クリップ4の変形部42を外套チューブ6の先端部に保持(収納)させる。
次に、図19(c)に示すように、移送・変形手段3を先端方向に移動させて外套チューブ6の先端部を血管内に挿入し、クリップ4のシール部41が回動できる位置に、そのシール部41を位置させる(シール部41を傷穴が形成されている血管壁の内面から遠ざける。)
次に、図20(d)に示すように、糸13を移送・変形手段3の基端側に引きつつ(クリップ4の変形部42を基端側に牽引しつつ)、外套チューブ6を先端方向に押し出す(推進させる)。これにより、シール部41の変形部42側の面が当接部63に当接し、シール部41は、変形部42に対して回動(変位)し、外套チューブ6(移送・変形手段3)の長手方向(軸方向)と略平行となる。すなわち、クリップ4が折り畳まれる。
次に、図20(e)に示すように、シール部41の図20(e)中上側の端部が血管の傷穴や傷口から抜け易くなるように、外套チューブ6を約180°回転させる。
最後に、図20(f)に示すように、血管の傷穴や傷口から移送・変形手段3およびクリップ4を抜去する。以上により、クリップ4が血管内から回収される。この後、用手圧迫止血等の所定の処置を行う。
この生体内組織閉鎖装置1によれば、前述した第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1と同様の効果が得られる。また、クリップ4の変形部42が開かず(例えば、石灰化による硬い血管、再穿刺により硬い痕跡となった皮下組織の場合等)、止血不良が生じた場合でも、この生体内組織閉鎖装置1によれば、血管内に挿入されているクリップ4を血管内から容易かつ確実に回収可能とすることができ、その後、例えば、通常の用手圧迫止血を行うことができる。これにより、安全性が格段に向上する。
以上、本発明の生体内組織閉鎖具および生体内組織閉鎖装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。また、本発明では、シール部41を前述した変形部42のような構造(構成)にしてもよい。
また、本発明では、固定部43は、変形部42の内側から角部421まで通る糸のようなものでもよい。糸は、角部421の上側において、結び目で変形部42を固定してもよい。
本発明の組織閉鎖装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す組織閉鎖装置の組織閉鎖具を示す側面図、斜視図および部分平面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の組織閉鎖具の他の構成例を示す側面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の組織閉鎖具の他の構成例を示す側面図および斜視図である。 図1に示す組織閉鎖装置の組織閉鎖具の他の構成例を示す側面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 本発明の組織閉鎖装置の第2実施形態を示す斜視図である。 図13に示す組織閉鎖装置の組織閉鎖具を示す斜視図である。 図13に示す組織閉鎖装置の組織閉鎖具の他の構成例を示す斜視図である。 図13に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図13に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 本発明の組織閉鎖装置の第3実施形態を示す斜視図である。 図18に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図18に示す組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 生体内組織閉鎖装置
2 本体部
3 移送・変形手段
4 クリップ
41 シール部
411 孔
42 変形部
421、422 角部
423 上面
424 スリット
425 孔
426、427 角部
428、429 凸部
43 固定部
431 爪
432 孔
44 連結部
5 シース
51 貫通孔
52 ハブ
53 溝
6 外套チューブ
61 チューブ本体
62 ハブ
621 筒状部
622 リブ
623 溝
7 プッシャーチューブ
71 チューブ本体
72 ハブ
721 筒状部
722、723 リブ
8 糸
9 糸留めキャップ
91 筒状部
92 溝
11 ガイドワイヤー
12 ストッパー
121 取付部
122 把持部

Claims (16)

  1. 組織膜を貫通する穴を閉じる組織閉鎖具であって、
    前記組織膜の一方の面側から前記穴および前記穴の周辺部を覆う平面部を有するシール部と、
    前記シール部に対して略垂直な方向に伸び、前記シール部に対して略平行な方向に縮小した縮小形態と、前記シール部に対して略垂直な方向に縮み、前記シール部に対して略平行な方向に拡張した拡張形態との間において変形可能である変形部と、
    前記シール部と前記変形部を連結する連結部とを有し、
    前記連結部は、可撓性を有し、前記シール部は前記変形部に対し揺動するように連結されていることを特徴とする組織閉鎖具。
  2. 前記シール部前記変形部および前記連結部が同一材料により一体的に形成されている請求の範囲第1項に記載の組織閉鎖具。
  3. 当該組織閉鎖具は、生体吸収性材料で構成されている請求の範囲第2項に記載の組織閉鎖具。
  4. 前記変形部は、4つのリンクを一体的に形成してなる四角形をなし、該四角形の対角位置にある2つの角部同士が接近、離間するように変形するものである請求の範囲第項ないし第項のいずれかに記載の組織閉鎖具。
  5. 前記組織膜は、血管壁であり、前記一方の面は、前記血管壁の内面である請求の範囲第1項ないし第項のいずれかに記載の組織閉鎖具。
  6. 記変形部が前記縮小形態と前記拡張形態との間の所定の形態になった状態で、その状態を保持する固定部を有する請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の組織閉鎖具。
  7. 記シール部は、その最も長い部位の長さが、挿入部分の前記組織膜によって形成された生体管腔の内径より小さく設定されている請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の組織閉鎖具。
  8. ガイドワイヤーが挿通する孔を有する請求の範囲第1項ないし第項のいずれかに記載の組織閉鎖具。
  9. 請求の範囲第1項ないし第項のいずれかに記載の組織閉鎖具と、
    先端部において前記組織閉鎖具を着脱自在に保持する長尺状の配置装置とを有し、
    前記組織閉鎖具を生体内に配置し、該組織閉鎖具により組織膜を貫通する穴を閉じることを特徴とする組織閉鎖装置。
  10. 前記配置装置の軸方向と略平行となるように、前記シール部を変位させる変位手段を有する請求の範囲第項に記載の組織閉鎖装置。
  11. 前記変位手段は、前記配置装置の先端部に設けられ、前記シール部の前記変形部側の面に当接する当接部を有する請求の範囲第10項に記載の組織閉鎖装置。
  12. 記配置装置の先端部に前記変形部を保持させる保持手段を有する請求の範囲第項ないし第11項のいずれかに記載の組織閉鎖装置。
  13. 前記変形部を変形させるための変形手段をさらに有し、該変形手段は、前記変形部を押圧することにより該変形部を変形させるものである請求の範囲第項ないし第12項のいずれかに記載の組織閉鎖装置。
  14. 前記変形手段は、少なくとも一部分が筒状部材である請求の範囲第13項に記載の組織閉鎖装置。
  15. 前記組織閉鎖具を牽引する牽引手段を有し、該牽引手段により前記組織閉鎖具を牽引しつつ、前記変形手段により前記変形部を前記拡張形態に変形させる請求の範囲第13項または第14項に記載の組織閉鎖装置。
  16. 前記牽引手段は、糸状体である請求の範囲第15項に記載の組織閉鎖装置。
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