JP4312691B2 - 生体内組織閉鎖装置 - Google Patents

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本発明は、生体内組織閉鎖装置に関するものである。
従来、血管や他の生体内組織中にカテーテル等の診断或いは治療用装置を挿入してなされる低侵襲手術が広く行なわれている。例えば、心臓の冠状動脈の狭窄の治療においては、その治療処置を行なうために血管内へカテーテル等の器具を挿入することが必要になる。
このようなカテーテルの血管内への挿入は、通常、大腿部を切開して形成した穿刺孔を介して行なわれる。従って、治療処置が終了した後に、穿刺孔の止血を行なう必要があるが、大腿動脈からの出血時の血圧(出血血圧)は高いため、医療従事者が長時間の間、手指で押さえ続ける(用手圧迫)等の過酷な作業が必要となる。
近年、このような止血作業を容易かつ確実に行なうために、傷穴から挿入して血管に形成された穴を閉じる種々の装置が開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1には、血管内に挿入され、血管の内壁に当接して止血を行う閉塞部材を用いる装置が開示されている。
閉塞部材は、弾性のある円盤状の頭部と、頭部の中央に突起状に設けられた小さなアンカー部分とで構成されている。アンカー部分には糸(フィラメント)が接続され、この糸によりアンカー部分が牽引されるようになっている。
この装置では、管状体内に弾性変形させて収納した頭部を、シースを介して血管内に挿入し、血管内で押し出して展開させて引き抜き、頭部が血管の内壁に当接したところで、糸を皮膚上に粘着テープで固定する。
しかしながら、前記特許文献1の装置では、止血を行っているのは、血管の内側に配置された閉塞部材のみであり、その閉塞部材を固定しているのは、アンカー部分に接続された糸およびその糸を皮膚上に固定しているテープであり、糸は、柔軟な皮膚や皮下組織にまたがって配設されているので、皮下組織が変形して潰れると、閉塞部材は、血管内に入り込み、止血ができなくなってしまう。
また、特許文献2には、糸が取り付けられた閉鎖部材を血管内に配置し、この糸に沿ってリング(ロッキング部材)を滑らせて移動させ、リングが血管の外側で糸をロックすることで血管に形成された穴を閉鎖する装置が開示されている。
この装置では、リングを糸に何らかの方法で固定することにより、閉塞部材を血管壁に固定するようになっている。
しかしながら、前記特許文献2の装置では、皮下組織内においてリングを糸に固定する操作を行わなければならないので、その固定操作が困難であり、また、リングを糸に固定した後、糸を皮下組織内で切断する操作が必要であるので、血管に形成された穴を閉じる作業に手間と時間がかかる。
また、リングの外径は傷穴に入り得る寸法である必要があるため、リングが小型にならざるを得ず、血管に形成された穴から血管内にリングが落下する虞がある。
特公平8−17777号公報 特許第3133059号公報
本発明の目的は、簡易な構成で、生体内組織膜に形成された傷穴を容易かつ確実に閉じることができて、完全に止血することができるとともに、安全性の高い生体内組織閉鎖装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
先端部が前記傷穴を貫通可能な長尺状の配置装置と、
前記配置装置の先端部に着脱可能に装着され、該配置装置と共に前記傷穴を貫通可能であり、前記傷穴を閉じる閉鎖具とを備え、
前記閉鎖具は、前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴を覆うシール部と、変形可能な変形部とを有し、
前記配置装置は、その長手方向に沿って設けられた管腔を有し、該配置装置の先端部の管腔内に前記閉鎖具の変形部が保持されることにより前記閉鎖具が装着され、その装着時には前記閉鎖具のシール部が前記管腔の先端開口より露出し、
前記配置装置は、前記先端部の管腔の内径が基端側よりも大きく、これにより内面に段差部を形成しており、該段差部は、前記閉鎖具の変形部を前記装着時と異なる形状に変形させる際、前記変形部に当接して該変形部を変形させる当接部として働き、さらに、前記段差部より先端側の前記先端部は、前記段差部が前記変形部に当接して該変形部を変形させる際、前記変形部の変形に追従して前記管腔を拡張させるよう構成されていることを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
) 前記配置装置の先端部は、前記閉鎖具の変形部を保持した状態で、該変形部が変形し得るよう構成されている上記(1)に記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記配置装置の先端部の少なくとも一部は、軟質材料または弾性材料で形成された管状体で構成されている上記(1)または(2)に記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記閉鎖具の変形部は、前記傷穴を通過可能で前記配置装置の先端部に保持される第1の形態から、前記生体内組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記生体内組織膜を挟む第2の形態へ変形可能である枠状をなしており、
前記閉鎖具は、前記変形部を前配第2の形態に保持する固定部を有する上記(1)ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記変形部は、前記固定部の少なくとも一部が挿入可能な開口部を有する上記()に記載の生体内組織閉鎖装置。
本発明によれば、簡易な構成で、安全性が高く、生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
以下、本発明の生体内組織閉鎖装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第1実施形態を示す断面図(一部側面図を含む)、図2は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具を示す側面図(a)、斜視図(b)および部分平面図(c)、図3は、本発明の生体内組織閉鎖装置における配置装置の他の構成例を示す断面図、図4〜図8は、それぞれ、図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図、図9は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図(一部側面図を含む)である。
なお、説明の都合上、図1、図3〜図8において、図中の左下側を「先端」、右上側(手元側)を「基端」、図2において、図中の上側を「基端」、下側を「先端」として説明する。また、図1以外の各図では、シース5の止血弁53は、図示されていない。
これらの図に示す生体内組織閉鎖装置1は、例えば、血管等の生体管腔、生体内部器官、生体内部組織等の生体内組織膜に形成され、経皮的に貫通した傷穴(生体内組織膜を貫通する傷穴)を閉じる(閉鎖する)装置である。
図6に示すように、生体内組織閉鎖装置1は、長尺状の本体部2と、本体部2の先端部に着脱自在に装着(保持)され、生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる閉鎖具(生体内組織閉鎖具)であるクリップ4と、クリップ4を牽引する牽引手段である糸(糸状部材)(線状体)8とを備えている。
図1および図6に示すように、本体部2は、中心部に軸線方向に貫通する貫通孔51を有するシース5と、シース5に着脱自在に装着される長尺状の配置装置3とを備えている。止血作業(傷穴を閉じる作業)の際は、これらシース5および配置装置3の先端部と、クリップ4とが、それぞれ、傷穴を貫通する。すなわち、傷穴から血管等の生体の管腔(生体管腔)内に挿入される。
シース5は、略円筒状をなし、その基端部にハブ52を有している。また、ハブ52の内周側には、止血弁53が設置されている。
このシース5としては、例えば、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシース(イントロデューサシース)を用いてもよく、また、この生体内組織閉鎖装置1専用のものであってもよい。
なお、本実施形態では、本体部2の構成要素にシース5が含まれているが、本発明では、本体部2の構成要素にシース5が含まれていなくてもよい。
配置装置3は、その長手方向に沿って設けられた管腔(貫通孔)32を有するチューブ本体(長尺状の管状部材)31を備えている。
管腔32の内径は、先端部33の方が先端部33より基端側の部位よりも大きく設定されており、これにより、配置装置3の先端部33の基端側の内面に段差部(当接部)34が形成される。すなわち、配置装置3の管腔32の内径は、段差部(当接部)34より先端側の部位の方が段差部34より基端側の部位よりも大きい。
また、配置装置3のチューブ本体31の外径は、全体に渡って略一定であり、先端部33は、チューブ本体31の先端部33よりも基端側の部位に比べて、肉薄になっているのが望ましい。
この配置装置3の先端部33には、クリップ4が着脱可能に装着される。この場合、先端部33の管腔32内にクリップ4の後述する変形部42が保持されることにより、そのクリップ4が装着される。前記段差部34は、クリップ4の変形部42を前記装着時と異なる形状に変形させる際、変形部42に当接して(変形部42を押圧して)変形部42を変形させる部位である。
ここで、配置装置3の先端部33は、クリップ4の変形部42を保持した状態で、その変形部42が変形し得るように構成されている。
この場合、本実施形態では、先端部33は、軟質材料または弾性材料で形成された管状体で構成されている。
弾性材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、軟質材料としては、例えば、各種軟質樹脂等を用いることができる。
この先端部33は、チューブ本体31の先端部33よりも基端側の部位に比べて、柔軟で、伸張性が高い。すなわち、先端部33は、クリップ4の変形部42を保持した状態で、その変形部42が後述する第1の形態から第2の形態へ変形し得る程度に、柔軟で、伸張性を有する。
これにより、配置装置3の先端部33にクリップ4の変形部42が保持された状態で、クリップ4の変形部42を第1の形態から第2の形態に変形させた場合(傷穴を閉じるために変形させた場合)、先端部33は、それと同時に変形して先端部33の管腔32(内腔)が拡張することにより、変形部42の変形に追従する。
また、先端部33は、クリップ4の変形部42を保持した状態で、配置装置3のチューブ本体31の段差部34より基端側の部位に優先して屈曲(湾曲)し得る。
この先端部33の形成方法としては、例えば、先端部33を構成する前記管状体を、熱融着によりチューブ本体31に接合したり、また、接着剤や溶剤を用いて接着する方法等が挙げられる。
なお、図示例では、前記管状体は、チューブ本体31の先端部33のみを構成しているが、本発明では、これに限らず、例えば、前記管状体の長手方向の長さを長くして、前記管状体をチューブ本体31の先端部33よりも基端側まで設けてもよい。
図3には、配置装置の他の構成例が示されているが、この図3に示す配置装置3では、前記管状体がチューブ本体31のハブ36まで設けられている。
また、本発明では、先端部33の一部が前記管状体で構成されていてもよい。
配置装置3のチューブ本体31の基端部35には、円筒状の筒状部361を有するハブ36が設けられている。このハブ36の筒状部361には、シース5のハブ52が嵌合する。
この配置装置3(チューブ本体31)の長さは、シース5より長く設定されている。すなわち、後述するように、配置装置3をシース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入して、配置装置3のハブ36とシース5のハブ52とを嵌合させたとき、シース5の先端から配置装置3の先端部33が露出するようになっている(シース5の先端が配置装置3の先端部33より基端側に位置するようになっている)。
なお、配置装置3により、クリップ4を移送する移送手段と、クリップ4の変形部42を押圧することにより変形部42を第1の形態から第2の形態に変形させる変形手段との主要部が構成される。
また、配置装置3のチューブ本体31の基端部35には、糸留め用のキャップ(牽引部固定手段)9が、着脱自在に装着される。このキャップ9は、頭部を有するピン状をなしており、基端部35の管腔32内に挿入されることにより、その基端部35に装着される。
糸8を配置装置3の基端部35の管腔32内から外部に引き出して、キャップ9を基端部35に装着することにより、糸8がキャップ9と基端部35とで挟み込まれ、保持される。これにより、糸8が配置装置3の基端部35に固定される。
図1および図2に示すように、クリップ(閉鎖具)4は、シール部41と、第1の形態と第2の形態とに変形可能な変形部42と、変形部42を第2の形態に保持(保持・固定)する(変形部42の変形状態を保持する)固定部43とで構成されている。これらシール部41、変形部42および固定部43は、同一の材料で一体的に形成されているのが好ましい。
シール部41は、生体内組織膜の一方の面(内面)側から傷穴の周辺部(生体内組織膜の傷穴を含む部分)に密着して傷穴を覆う平面部412を有する部材であり、板状(平面視で略長方形)をなしている。
このシール部41における後述する変形部42が接続された面(図2(a)(b)中上側の面)は、略平面をなし、変形部42が接続された面と反対側の面(図2(a)(b)中下側の面)は、湾曲凸面をなしている。
変形部42は、基本形態(基本形状)から、傷穴を通過可能で、前記配置装置3の先端部33に保持される第1の形態と、生体内組織膜の他方の面(外面)側からシール部41とで生体内組織膜を挟むことが可能な第2の形態とに変形可能である枠状をなしており、シール部41の平面部412の略中央に接続(連結)されている。
生体内組織膜が、血管壁(生体管腔壁)である場合は、前記一方の面は、血管壁(生体管腔壁)の内面であり、前記他方の面は、血管壁(生体管腔壁)の外面である。
ここで、本実施形態では、変形部42は、4つのリンクを一体的に形成してなり、ヒンジ状に屈曲可能な4つの角部を有する四角形(四角形の枠状)をなしている。そして、図2(a)(b)中上下方向の対角位置にある2つの角部421、422のうちの図2(a)(b)中下側(シール部41側)の角部422が、シール部41の平面部412に連結され、シール部41や固定部43に対して移動不可能な不動部となっている。
これにより、変形部42は、角部421と角部422とが接近、離間するように変形する、すなわち直交する2方向へ伸縮変形することができ、かつ、シール部41に対し、揺動することもできる。
また、2つの角部421、422のうちの図2(a)(b)中上側(シール部41と反対側)の角部421の上面(シール部41と反対側の表面)は、湾曲凸面をなしている。この角部421には、図2(b)、(c)に示すように、略H字状のスリット424が形成されている。スリット424は、変形部42の角部421を貫通し、固定部43の少なくとも一部が挿入可能な開口部である。
前述したように、この変形部42が配置装置3の先端部33の管腔32内に保持されることにより、クリップ4が配置装置3の先端部33に装着されるが、その装着時には、クリップ4のシール部41は、管腔32の先端開口37より露出する(先端開口37より先端側に位置する)。
固定部43は、棒状をなしている。この固定部43は、変形部42の枠内に位置し、その基端部が、角部422に連結されている。
これにより、固定部43は、シール部41に対し、変形部42とともに揺動することができる。
また、固定部43の図2(a)中左右方向の片側(右側)には、爪431が形成されている。この爪431は、固定部43の長手方向(図2(a)中上下方向)に沿って、所定間隔で複数個(図示例では、2つ)並設されている。
また、固定部43の先端部には、糸8が挿通する孔(貫通孔)432が形成されている。
図1および図5に示すように、糸8は、図1中上側から変形部42の角部421のスリット424を挿通し、固定部43の孔432を挿通し、さらに、図1中下側からスリット424を挿通した状態で、その両端部を配置装置3の管腔32内を挿通させて、配置装置3の基端部35から外部に引き出され、この状態で基端部35にキャップ9を装着することにより、キャップ9と基端部35との間で挟まれ(保持され)、配置装置3の基端部35に保持(固定)することができる。すなわち、糸8は、その一端部に固定部43が保持され、この状態で、キャップ9により、他端部が配置装置3の基端部35に保持(固定)される。
これにより、クリップ4の先端側への移動が阻止(防止)され、配置装置3の先端部33からのクリップ4の離脱が阻止される。
また、配置装置3の段差部34により、クリップ4の基端側への移動が阻止(防止)される。このように、クリップ4は、先端側および基端側のいずれにも移動しないように、配置装置3の先端部33に保持される。
図9に示すように、糸8によりクリップ4の固定部43を牽引しつつ、クリップ4に対して、配置装置3(本体部2)をその先端方向へ相対的に移動させると、配置装置3の段差部34は、図9(a)中上側から変形部42の角部421の上面423あるいは上面423の周囲の変形部42の上面の一部に当接し、その段差部34により、変形部42の角部421が図9(a)中下側に向って押圧される。このとき、固定部43は、配置装置3の管腔32内に挿入され(位置し)、邪魔にはならない。
これにより、変形部42の角部421が図9(a)中下側に移動し、固定部43の図9(a)中最も上側の爪431は、角部421に形成されているスリット424を挿通し(スリット424に挿入され)、その爪431が角部421に係合する。
一方、配置装置3の先端部33は、クリップ4の変形部42の変形と同時に(変形部42の変形に追従し)、その管腔32が拡張するように変形する。これにより、変形部42の変形は、妨げられない。
この状態で配置装置3による押圧を解除しても、変形部42の形状は保持される。また、変形部42の角部421が図9(a)中上側に向って押圧されても変形部42の形状は保持される。
配置装置3(本体部2)をその先端方向へさらに移動させると、配置装置3の段差部34により、変形部42の角部421が図9(a)中下側に向ってさらに押圧される。
これにより、変形部42の角部421が図9(a)中下側にさらに移動し、固定部43の下側の爪431は、角部421に形成されているスリット424を挿通し(スリット424に挿入され)、角部421に係合する(図示せず)。一方、配置装置3の先端部33は、クリップ4の変形部42の変形と同時に(変形部42の変形に追従し)、その管腔32が拡張するように変形する。これにより、変形部42の変形は、妨げられない。
前記と同様に、この状態で配置装置3による押圧を解除しても、また、変形部42の角部421が図9(a)中上側に向って押圧されても、変形部42の形状は保持される。
このようにして、変形部42は、角部421と角部422とが接近するように変形し、シール部41とで生体内組織膜を挟み、傷穴を閉じる第2の形態となり、所定の爪431が角部421に係合して、その第2の形態に保持される。
このように、固定部43により、変形部42の第2の形態において、変形部42の変形の度合いが減少する方向の変形は阻止され、変形部42の変形の度合いが増大する方向の変形は可能とされ、変形部42の変形の度合いを複数段階に規制(調整)することができる。すなわち、固定部43により、変形部42の第2の形態において、角部421と角部422とが離間する方向の変形は阻止され、角部421と角部422とが接近する方向の変形は可能とされ、2つの角部421、422の間の距離を複数段階に規制(調整)することができる。これにより、例えば、生体内組織膜が厚い人、薄い人、硬い人、軟らかい人等、種々の場合に対応することができる。
前記クリップ4の少なくとも一部は、生体吸収性材料で構成されるのが好ましく、特に、クリップ4の主要部分(大部分)は、生体吸収性材料で全体を一体的に構成されるのが好ましい。これにより、クリップ4の主要部分が所定期間後に生体に吸収され、最終的に生体内に残らないので、人体への影響をなくすことができる。
用いられる生体吸収性材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン等の単体、あるいはこれらの複合体が挙げられる。
なお、クリップ4の構成材料としては、生体吸収性材料に限らず、例えば、樹脂や金属等の生体適合性材料を用いることができる。
また、前記クリップ4としては、特に、変形部42の変形機能に求められる材料物性としては、ヒンジ特性に優れたものであることが望ましい。具体的には、引張り強さ250〜500(Kg/cm)、伸び150〜800%、引張弾性率8〜20(×10Kg/cm)、曲げ強さ300〜700(Kg/cm)のものが好ましい。これらの物性値を満たすことによって、クリップ4は、ヒンジ特性に優れ、変形部42が所望の変形能を有することができる。
なお、本発明では、クリップ(閉鎖具)の構成は、シール部および変形部を有しているものであれば、前記のものに限定されないことは言うまでもない。
例えば、本発明では、クリップ(閉鎖具)の変形部の形状は、枠状の場合、四角形に限らず、他の多角形でもよく、また、円環状、楕円環等の角のない枠状であってもよい。また、枠状以外の形状であってもよい。
また、本発明では、クリップ(閉鎖具)の固定部の爪の数は、1つでもよく、また、3つ以上でもよい。
次に、生体内組織閉鎖装置1を用いて行なう止血作業(止血操作)の手順(生体内組織閉鎖装置1の作用)について説明する。
まず、生体内組織閉鎖装置1を組み立てる(図5参照)。
この場合、まず、糸8を、図2中上側からクリップ4の変形部42のスリット424に挿通し、固定部43の孔432に挿通し、さらに、図2中下側からスリット424に挿通する。
次に、糸8の両端部を配置装置3の先端部33から管腔32内に挿入し、配置装置3の基端部35から外部に引き出す。
次に、クリップ4の変形部42を潰し、その変形部42を配置装置3の先端開口37から先端部33内に挿入する(装着する)。
次に、糸8の両端部を基端側に向けて適度に引っ張りつつ、キャップ9を配置装置3の基端部35の管腔32内に挿入し、装着する。これにより、糸8の両端部は、キャップ9と基端部35とで挟み込まれ、基端部35に固定され、糸8の両端部よりも先端側は、配置装置3の管腔32内に、その管腔32に沿って配置される。以上で、シース5を除く、生体内組織閉鎖装置1の組み立てが完了する。
シース5としては、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシースを用いる。図4に示すように、このシース5の先端部は、血管内に挿入されている。
次に、図5に示すように、配置装置3をシース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入してゆき、図6に示すように、シース5のハブ52と配置装置3ハブ36とを嵌合させる。これにより、シース5の先端部から配置装置3の先端部33が突出するとともに、クリップ4のシール部41が突出し、血管内に挿入される。
次に、図7に示すように、本体部2をゆっくり傷穴から引き抜く方向に移動させ、クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う(シール部41の位置決めを行なう)。クリップ4の変形部42および固定部43は、それぞれ、血管の外側に移動する。
この際、糸8の両端部は、基端部35に固定されているので、配置装置3の先端部33からのクリップ4の離脱が阻止される。
なお、術者は、前記シール部41で傷穴および傷穴の周辺部を覆う際の作業(操作)においては、本体部2を傷穴から引き抜く方向に移動させた際、シール部41が傷穴およびその周辺組織に当接したときの抵抗(面当て抵抗)を感知すると、シール部41が傷穴およびその周辺組織に当接し(面当てされ)、シール部41の位置決めが完了したものと判断する。
次に、図8に示すように、キャップ9を配置装置3の基端部35から取り外す。これにより、キャップ9による糸8の両端部の配置装置3の基端部35への固定が解除される。
次に、図9(a)に示すように、本体部2および糸8をそれぞれ操作して、クリップ4の変形部42を第1の形態から第2の形態に変形させる。すなわち、術者は、糸8の両端部を手指で把持し、糸8を少し引いて、その糸8によりクリップ4の固定部43を牽引しつつ、クリップ4に対して、本体部2をその先端方向へ相対的に移動させ、クリップ4の変形部42を第1の形態から第2の形態に変形させる。
この場合、本体部2の位置を固定しつつ、糸8を引いて、その糸8によりクリップ4を基端側に移動させてもよく、また、クリップ4が移動しない程度に糸8を引いて、その糸8にテンションを加えつつ、本体部2を先端側に移動させてもよく、また、糸8を引いて、その糸8によりクリップ4を基端側に移動させつつ、本体部2も先端側に移動させてもよい。
これにより、変形部42が血管壁の外側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、シール部41が血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、これらシール部41と変形部42とで血管壁が挟み込まれ、傷穴が閉じる。そして、固定部43の所定の爪431が変形部42の角部421に係合して、変形部42が第2の形態に保持される。
最後に、図9(b)に示すように、本体部2を抜去し、図9(c)に示すように、糸8を抜去し、止血作業が完了する。
以上説明したように、この生体内組織閉鎖装置1によれば、安全性が高く、血管壁等の生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
また、配置装置3の先端部33は、クリップ4の変形部42を保持した状態で、変形部42が変形し得るように構成されているので、その配置装置3を1部材で構成することができ、これにより、構造(構成)を簡素化することができるとともに、止血作業を極めて容易かつ迅速に行なうことができる。
また、配置装置3の先端部33は、クリップ4の変形部42を保持した状態で、その配置装置3のチューブ本体31の段差部34より基端側の部位に優先して屈曲(湾曲)し得るので、シール部41の位置決めの作業の際、シール部41が、傷穴およびその周辺組織に当接する以前において、許容範囲を超える抵抗を受けるのが阻止(防止)される。これにより、シール部41の位置決めを、より確実かつ精度良く行なうことができるとともに、止血作業における安全性が向上する。
また、クリップ4の変形部42は、それが第2の形態に変形するまで、配置装置3の先端部33に保持されているので、止血作業における安定性が向上する。
次に、配置装置3の先端部33の他の構成例(実施形態)について説明する。
この構成例では、配置装置3のチューブ本体31の先端部33に、その先端部33の変形に伴って破断する破断部が設けられている。破断部としては、例えば、ミシン目、薄肉脆弱部等が挙げられる。
この場合は、配置装置3の先端部33にクリップ4の変形部42が保持された状態で、クリップ4の変形部42を第1の形態から第2の形態に変形させると(傷穴を閉じるために変形させると)、前記破断部が破断し、その破断部に沿って先端部33の一部が裂ける。これにより、変形部42の変形は、妨げられない。
次に、本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態を示す断面図(一部側面図を含む)、図11は、図10に示す生体内組織閉鎖装置の回転ロック付アダプターを示す斜視図、図12〜図15は、それぞれ、図10に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
なお、説明の都合上、図10〜図15において、図中の左下側を「先端」、右上側(手元側)を「基端」として説明する。また、図10以外の各図では、シース5の止血弁53は、図示されていない。
以下、第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10に示すように、第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1では、牽引部固定手段は、第1の固定部である回転ロック付アダプター21と、第1の固定部の基端側に着脱可能に装着される第2の固定部であるキャップ22およびピン23と、第2の固定部を基端側に向けて付勢する付勢手段であるコイルバネ24とを有している。
図10および図11に示すように、回転ロック付アダプター21は、先端側に筒状部212、基端側に筒状部213をそれぞれ有するハウジング211を備えている。ハウジング211の筒状部212と筒状部213との間付近には、回転部材214がハウジング211に対して回転可能に設けられている。回転部材214には、糸8が挿通される孔215が形成されている。
また、ハウジング211の外側には、回転部材214を回転操作するレバー216が設けられている。
この回転ロック付アダプター21は、その先端側の筒状部212が配置装置3のチューブ本体31の基端部35に嵌合することによって固定される。
キャップ22は、略円筒状をなしている。すなわち、キャップ22には、糸8が挿通される孔221が形成されている。また、キャップ22の外径は、先端側から基端側に向って漸増している。
このキャップ22は、回転ロック付アダプター21の基端側の筒状部213に、着脱自在に装着される。すなわち、キャップ22は、その先端側から筒状部213内に挿入されて嵌合することにより、その筒状部213に装着される。
キャップ22の基端側には、キャップ22に対して糸8を固定するピン23が、着脱自在に装着される。このピン23は、キャップ22の基端側から孔221内に挿入されることにより、そのキャップ22に装着される。
また、コイルバネ24は、回転ロック付アダプター21とキャップ22との間に、収縮した状態で設置されており、キャップ22を基端側(配置装置3から離間する方向)に向けて付勢している。
糸8を、回転ロック付アダプター21の回転部材214の孔215に挿通させ、さらに、キャップ22の孔221に挿通させ、その孔211の基端から外部に引き出して、レバー216を回転操作して回転部材214を所定量回転させることにより、糸8が回転部材214とハウジング211とで挟み込まれ、保持され、さらに、ピン23をキャップ22の基端側に装着することにより、糸8がピン23とキャップ22とで挟み込まれ、保持される。これにより、糸8が、配置装置3の基端側、すなわち、回転ロック付アダプター21とキャップ22との2箇所にそれぞれ固定される。
次に、生体内組織閉鎖装置1を用いて行なう止血作業(止血操作)の手順(生体内組織閉鎖装置1の作用)について説明する。
まず、生体内組織閉鎖装置1を組み立てる(図12参照)。
この場合、まず、糸8を、図2中上側からクリップ4の変形部42のスリット424に挿通し、固定部43の孔432に挿通し、さらに、図2中下側からスリット424に挿通する。
次に、糸8の両端部を配置装置3の先端部33から管腔32内に挿入し、配置装置3の基端部35から外部に引き出す。
次に、クリップ4の変形部42を潰し、その変形部42を配置装置3の先端開口37から先端部33内に挿入する(装着する)。
次に、糸8の両端部を、回転ロック付アダプター21の筒状部212、回転部材214の孔215、筒状部213およびコイルバネ24に、この順序で挿通させ、キャップ22の先端側からその孔221内に挿入し、キャップ22の基端側から外部に引き出す。
次に、回転ロック付アダプター21の筒状部212を配置装置3の基端部35に嵌合する。これにより、回転ロック付アダプター21は、配置装置3の基端部35に固定される。
次に、コイルバネ24を回転ロック付アダプター21の筒状部213内に挿入し、キャップ22を先端側から筒状部213内に挿入し、コイルバネ24を収縮させて、そのキャップ22を筒状部213に嵌合し、糸8の両端部を基端側に向けて適度に引っ張りつつ、ピン23をキャップ22の基端側から孔221内に挿入し、キャップ22に装着する。これにより、糸8の両端部は、ピン23とキャップ22とで挟み込まれ、キャップ22に固定され、また、キャップ22は、回転ロック付アダプター21に装着される。
次に、回転ロック付アダプター21のレバー216を回転操作して回転部材214を所定量回転させる。これにより、糸8の途中の部位は、回転部材214とハウジング211とで挟み込まれ、回転ロック付アダプター21に固定される。
最後に、キャップ22をアダプター21の筒状部213から外し、キャップ22がコイルバネ24によって後方(基端側)へ付勢される状態にしておく。また、糸8は、配置装置3の管腔32内に、その管腔32に沿って配置される。以上で、シース5を除く、生体内組織閉鎖装置1の組み立てが完了する。なお、この生体内組織閉鎖装置1の組み立ての順序は、前記の順序に限定されないことは、言うまでもない。
シース5としては、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシースを用いる。このシース5の先端部は、血管内に挿入されている。
次に、図12に示すように、配置装置3をシース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入してゆき、図13に示すように、シース5のハブ52と配置装置3のハブ36とを嵌合させる。これにより、シース5の先端部から配置装置3の先端部33が突出するとともに、クリップ4のシール部41が突出し、血管内に挿入される。
次に、図14に示すように、本体部2をゆっくり傷穴から引き抜く方向に移動させ、クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う(シール部41の位置決めを行なう)。クリップ4の変形部42および固定部43は、それぞれ、血管の外側に移動する。
この際、糸8の途中の部位は、回転ロック付アダプター21に固定されているので、配置装置3の先端部33からのクリップ4の離脱が阻止される。
次に、図15に示すように、回転ロック付アダプター21のレバー216を前記組み立て時と逆方向に回転操作して回転部材214を所定量回転させる。
これにより、回転部材214とハウジング211とによる糸8の途中の部位の回転ロック付アダプター21への固定が解除され、コイルバネ24の付勢力により、キャップ22は、基端側に若干(糸8が回転部材214により曲げられていた分)移動する。
また、コイルバネ24によりキャップ22が基端側に向って付勢されているので、これにより、配置装置3の先端部33からのクリップ4の離脱が阻止される。
次に、図9(a)に示すように、本体部2および糸8をそれぞれ操作して、クリップ4の変形部42を第1の形態から第2の形態に変形させる。すなわち、術者は、糸8の両端部が固定されているキャップ22を手指で把持し、キャップ22を介して糸8を少し引いて、その糸8によりクリップ4の固定部43を牽引しつつ、クリップ4に対して、本体部2をその先端方向へ相対的に移動させ、クリップ4の変形部42を第1の形態から第2の形態に変形させる。
この場合、本体部2の位置を固定しつつ、キャップ22を介して糸8を引いて、その糸8によりクリップ4を基端側に移動させてもよく、また、クリップ4が移動しない程度にキャップ22を介して糸8を引いて、その糸8にテンションを加えつつ、本体部2を先端側に移動させてもよく、また、キャップ22を介して糸8を引いて、その糸8によりクリップ4を基端側に移動させつつ、本体部2も先端側に移動させてもよい。
これにより、変形部42が血管壁の外側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、シール部41が血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、これらシール部41と変形部42とで血管壁が挟み込まれ、傷穴が閉じる。そして、固定部43の所定の爪431が変形部42の角部421に係合して、変形部42が第2の形態に保持される。
次に、ピン23をキャップ22から取り外す。これにより、ピン23による糸8の両端部のキャップ22への固定が解除される。
最後に、図9(b)に示すように、本体部2を抜去し、図9(c)に示すように、糸8を抜去し、止血作業が完了する。
この生体内組織閉鎖装置1によれば、前述した第1実施形態の生体内組織閉鎖装置1と同様の効果が得られる。
以上、本発明の生体内組織閉鎖装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
本発明の生体内組織閉鎖装置の第1実施形態を示す断面図(一部側面図を含む)である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具を示す側面図、斜視図および部分平面図である。 本発明の生体内組織閉鎖装置における配置装置の他の構成例を示す断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図(一部側面図を含む)である。 本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態を示す断面図(一部側面図を含む)である。 図10に示す生体内組織閉鎖装置の回転ロック付アダプターを示す斜視図である。 図10に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図10に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図10に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図10に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
符号の説明
1 生体内組織閉鎖装置
2 本体部
3 配置装置
31 チューブ本体
32 管腔
33 先端部
34 段差部
35 基端部
36 ハブ
361 筒状部
37 先端開口
4 クリップ
41 シール部
412 平面部
42 変形部
421、422 角部
423 上面
424 スリット
43 固定部
431 爪
432 孔
5 シース
51 貫通孔
52 ハブ
53 止血弁
8 糸
9 キャップ
21 回転ロック付アダプター
211 ハウジング
212、213 筒状部
214 回転部材
215 孔
216 レバー
22 キャップ
221 孔
23 ピン
24 コイルバネ

Claims (5)

  1. 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
    先端部が前記傷穴を貫通可能な長尺状の配置装置と、
    前記配置装置の先端部に着脱可能に装着され、該配置装置と共に前記傷穴を貫通可能であり、前記傷穴を閉じる閉鎖具とを備え、
    前記閉鎖具は、前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴を覆うシール部と、変形可能な変形部とを有し、
    前記配置装置は、その長手方向に沿って設けられた管腔を有し、該配置装置の先端部の管腔内に前記閉鎖具の変形部が保持されることにより前記閉鎖具が装着され、その装着時には前記閉鎖具のシール部が前記管腔の先端開口より露出し、
    前記配置装置は、前記先端部の管腔の内径が基端側よりも大きく、これにより内面に段差部を形成しており、該段差部は、前記閉鎖具の変形部を前記装着時と異なる形状に変形させる際、前記変形部に当接して該変形部を変形させる当接部として働き、さらに、前記段差部より先端側の前記先端部は、前記段差部が前記変形部に当接して該変形部を変形させる際、前記変形部の変形に追従して前記管腔を拡張させるよう構成されていることを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
  2. 前記配置装置の先端部は、前記閉鎖具の変形部を保持した状態で、該変形部が変形し得るよう構成されている請求項1に記載の生体内組織閉鎖装置。
  3. 前記配置装置の先端部の少なくとも一部は、軟質材料または弾性材料で形成された管状体で構成されている請求項1または2に記載の生体内組織閉鎖装置。
  4. 前記閉鎖具の変形部は、前記傷穴を通過可能で前記配置装置の先端部に保持される第1の形態から、前記生体内組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記生体内組織膜を挟む第2の形態へ変形可能である枠状をなしており、
    前記閉鎖具は、前記変形部を前配第2の形態に保持する固定部を有する請求項1ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  5. 前記変形部は、前記固定部の少なくとも一部が挿入可能な開口部を有する請求項に記載の生体内組織閉鎖装置。
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