JP4528534B2 - 生体内組織閉鎖装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体内組織閉鎖装置に関するものである。
従来、血管や他の生体内組織中にカテーテル等の診断或いは治療用装置を挿入してなされる低侵襲手術が広く行なわれている。例えば、心臓の冠状動脈の狭窄の治療においては、その治療処置を行なうために血管内へカテーテル等の器具を挿入することが必要になる。
このようなカテーテルの血管内への挿入は、通常、大腿部を切開して形成した穿刺孔を介して行なわれる。従って、治療処置が終了した後に、穿刺孔の止血を行なう必要があるが、大腿動脈からの出血時の血圧(出血血圧)は高いため、医療従事者が長時間の間、手指で押さえ続ける(用手圧迫)等の過酷な作業が必要となる。
近年、このような止血作業を容易かつ確実に行なうために、傷穴から挿入して血管に形成された穴を縫合する縫合装置が開発されている。例えば、装置の端部に籠状に膨らむことのできる部材を設け、縫合の際にこの部材を血管内へ挿入して籠状に膨らませ、その後に縫合用の針を刺し、籠状に膨らんでいる部材を閉じて針をキャッチし、装置の端部を引き抜くものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成の縫合装置は、針のキャッチにおける信頼性が低い問題があった。また、縫合用の糸を一旦通した後、その糸の入れ替え作業を行なう必要があるため、縫合に手間と時間がかかるという問題もあった。
一方、生体内組織閉鎖装置として、硬質のシール部とコラーゲンスポンジとが糸によって連結された構成のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の装置の操作方法は、まず、本体部の先端を血管の傷穴から挿入して、シール部を展開する。次いで、本体部をゆっくり引き抜きながら、シール部を傷穴およびその周辺組織に当接させる。さらにシール部で傷穴を引っ掛けながら本体部を引くと、本体部の先端からコラーゲンスポンジが傷穴の上の組織中に展開される。そして、本体部を体外に抜去して、シール部とコラーゲンスポンジとに連結した糸を引いて、予め設置されている結び目を進め、シール部とコラーゲンスポンジとを引き寄せて止血を行う。最後に、糸を切断して終了する。
しかしながら、このような構成の生体内組織閉鎖装置では、前記シール部を展開する位置を血管内の血液の流出により決定しているので、血管の攣縮等により血液流量が低減すると、シール部を適正な位置に位置決めすることができないことがある。また、位置決め装置とシール部とを含む本体装置の煩雑な入れ替え操作を行わなければならない。
特表平8−504618号公報 特許第2562007号公報
本発明の目的は、生体内組織膜に形成された傷穴を容易かつ確実に閉じることができて、完全に止血することができるとともに、安全性の高い生体内組織閉鎖装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
先端部が前記傷穴を貫通可能な長尺状の本体部と、
前記本体部の先端部に着脱可能に装着され、該本体部の先端部とともに前記傷穴を貫通可能であり、前記傷穴を閉じる閉鎖手段とを備え、
前記本体部は、変形手段を有し、
前記閉鎖手段は、前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴および前記傷穴の周辺部を覆うシール部と、前記生体内組織膜に対して前記シール部を固定する固定手段とを有し、前記シール部は、ガイドワイヤーが挿通する少なくとも1つの孔を有し、
前記固定手段は、前記傷穴を通過可能な第1の形態に変形可能であるとともに、前記変形手段により、前記生体内組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記生体内組織膜を挟むことが可能な第2の形態に変形可能である変形部と、前記変形部を前記第2の形態に保持する固定部とを有することを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
(2) 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
先端部が前記傷穴を貫通可能な長尺状の本体部と、
前記本体部の先端部に着脱可能に装着され、該本体部の先端部とともに前記傷穴を貫通可能であり、前記傷穴を閉じる閉鎖手段と、
ガイドワイヤーとを備え、
前記本体部は、変形手段を有し、
前記閉鎖手段は、前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴および前記傷穴の周辺部を覆うシール部と、前記生体内組織膜に対して前記シール部を固定する固定手段とを有し、前記シール部は、前記ガイドワイヤーが挿通する少なくとも1つの孔を有し、
前記固定手段は、前記傷穴を通過可能な第1の形態に変形可能であるとともに、前記変形手段により、前記生体内組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記生体内組織膜を挟むことが可能な第2の形態に変形可能である変形部と、前記変形部を前記第2の形態に保持する固定部とを有することを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
(3) 前記ガイドワイヤーは、前記本体部の先端部よりも先端側へ延在し、前記ガイドワイヤーの基端側は、前記本体部に固定されている上記(2)に記載の生体内組織閉鎖装置。
(4) 前記ガイドワイヤーにより、前記閉鎖手段の所定部位の姿勢が規制される上記(2)または(3)に記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記孔は、前記シール部および前記固定手段にそれぞれ設けられている上記(1)ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記変形部は、枠状をなしている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記シール部、前記変形部および前記固定部が一体的に形成されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記変形部は、前記固定部の少なくとも一部を挿入可能な開口部を有する上記()ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記変形部は、4つのリンクを一体的に形成してなる四角形をなし、該四角形の対角位置にある2つの角部同士が接近、離間するように変形するものである上記()ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
10) 前記閉鎖手段を牽引する牽引手段を有し、該牽引手段により前記閉鎖手段を牽引しつつ、前記変形手段により前記変形部を前記第2の形態に変形させる上記()ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
本発明によれば、閉鎖手段にガイドワイヤーが挿通され、そのガイドワイヤーにより閉鎖手段の所定部位の姿勢が規制されるので、安全性が高く、生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
以下、本発明の生体内組織閉鎖装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段を示す側面図(a)、斜視図(b)および部分平面図(c)、図3は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段の他の構成例を示す側面図、図4は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段の他の構成例を示す側面図および斜視図、図5は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段の他の構成例を示す側面図、図6〜図12は、それぞれ、図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
なお、説明の都合上、図1、図6〜図11において、図中の左下側を「先端」、右上側(手元側)を「基端」、図2〜図5、図12において、図中の上側を「先端」、下側を「基端」として説明する。
これらの図に示す生体内組織閉鎖装置1は、例えば、血管等の生体管腔、生体内部器官、生体内部組織等の生体内組織膜に形成され、経皮的に貫通した傷穴(生体内組織膜を貫通する傷穴)を閉じる(閉鎖する)装置である。
図7および図8に示すように、生体内組織閉鎖装置1は、長尺状の本体部2と、本体部2の先端部に着脱自在に装着され、生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる閉鎖手段であるクリップ4と、クリップ4を牽引する牽引手段である糸(糸状部材)8と、基端側(一端側)が本体部2に固定され、クリップ4の所定部位(所定部分)の姿勢を規制するガイドワイヤー(ワイヤー部材)11とを備えている。
図1、図6および図7に示すように、本体部2は、中心部に軸線方向に貫通する貫通孔51を有するシース5と、シース5に着脱自在に装着される長尺状の移送・変形手段3とを備えている。止血作業(傷穴を閉じる作業)の際は、これらシース5および移送・変形手段3の先端部と、クリップ4とが、それぞれ、傷穴を貫通する。すなわち、傷穴から血管等の生体の管腔(生体管腔)内に挿入される。
シース5は、略円筒状をなし、その基端部にハブ52を有している。ハブ52の外周面には、その周方向に沿って溝53が形成されている。
このシース5としては、例えば、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシース(イントロデューサシース)を用いてもよく、また、この生体内組織閉鎖装置1専用のものであってもよい。
移送・変形手段3は、外套チューブ(筒状部材)6と、プッシャーチューブ7(筒状部材)と、糸留めキャップ(糸保持部材)9と、ストッパー12とを有している。この移送・変形手段3のうち、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7により、クリップ4を移送する移送手段と、後述するクリップ4の変形部42を押圧することにより変形部42を後述する第2の形態に変形させる変形手段との主要部が構成される。
外套チューブ6は、チューブ本体61と、チューブ本体61の基端部に設けられたハブ62とで構成されている。この外套チューブ6の先端部には、クリップ4が着脱自在に装着される。
ハブ62は、円筒状の筒状部621を有している。筒状部621の内周面には、シース5のハブ52に形成されている溝53に係合し得るリブ622がその周方向に沿って形成されている。また、ハブ62の外周面には、その周方向に沿って溝623が形成されている。
また、ハブ62の筒状部621の内径は、シース5のハブ52の外径より若干大きく、チューブ本体61の外径は、シース5の内径より若干小さい。これにより、外套チューブ6のチューブ本体61をシース5内に挿入することができ、また、シース5のハブ52を外套チューブ6のハブ62の筒状部621内に挿入することができ、ハブ62のリブ622をハブ52の溝53に係合させることができる。リブ622を溝53に係合させることにより、シース5と外套チューブ6の一方から他方の離脱が阻止され、操作し易くなる。
プッシャーチューブ7は、チューブ本体71と、チューブ本体71の基端部に設けられたハブ72とで構成されている。このプッシャーチューブ7は、外套チューブ6の先端部に装着されているクリップ4を外套チューブ6から押し出し、離脱させる。
ハブ72は、円筒状の筒状部721を有している。筒状部721の内周面には、外套チューブ6のハブ62に形成されている溝623に係合し得るリブ722がその周方向に沿って形成されている。
また、ハブ72の基端部の外径は、筒状部721の外径より小さい。このハブ72の基端の外周面には、その周方向に沿ってリブ(フランジ)723が形成されている。
また、ハブ72の筒状部721の内径は、外套チューブ6のハブ62の外径より若干大きく、チューブ本体71の外径は、外套チューブ6の内径より若干小さい。これにより、プッシャーチューブ7のチューブ本体71を外套チューブ6内に挿入することができ、また、外套チューブ6のハブ62をプッシャーチューブ7のハブ72の筒状部721内に挿入することができ、ハブ72のリブ722をハブ62の溝623に係合させることができる。リブ722を溝623に係合させることにより、外套チューブ6とプッシャーチューブ7の一方から他方の離脱が阻止され、操作し易くなる。
糸留めキャップ9は、プッシャーチューブ7のハブ72に対し、着脱自在に装着される。
糸留めキャップ9は、円筒状の筒状部91を有している。筒状部91の内周面には、プッシャーチューブ7のハブ72に形成されているリブ723が係合し得る溝92がその周方向に沿って形成されている。
この糸留めキャップ9の筒状部91内には、ガイドワイヤー11の基端側(一端側)が固定されている。図7に示すように、生体内組織閉鎖装置1を組み立てた状態(外套チューブ6のハブ62とシース5のハブ52とを嵌合させ、ハブ62のリブ622をハブ52の溝53に係合させた状態)において、このガイドワイヤー11は、本体部2の先端部およびクリップ4よりも先端側へ延在する。
糸8をキャップ9とプッシャーチューブ7のハブ72との間に配置し、キャップ9をハブ72に装着し、リブ723を溝92に係合させることにより、プッシャーチューブ7のハブ72からの糸留めキャップ9の離脱が阻止されるとともに、糸8がキャップ9の筒状部91とハブ72のリブ723とで挟み込まれ、保持される。
ストッパー12は、プッシャーチューブ7のチューブ本体71に対し、着脱自在に装着される。
ストッパー12は、略C字状の取付部121と、把持部122とで構成されている。このストッパー12は、プッシャーチューブ7のチューブ本体71を取付部121に挿通させることにより、ハブ72の近傍のチューブ本体71(図1中点線の矢印で示す位置)に装着される。
図1および図2に示すように、クリップ(閉鎖手段)4は、シール部41と、第1の形態と第2の形態とに変形可能な変形部42と、変形部42を第2の形態に保持する固定部43とで構成されている。これらシール部41、変形部42および固定部43は、同一の材料で一体的に形成されている。なお、変形部42および固定部43により、生体内組織膜に対してシール部41を固定する固定手段が構成される。
シール部41は、生体内組織膜の一方の面(内面)側から傷穴および傷穴の周辺部(生体内組織膜の傷穴を含む部分)を覆う平面部を有する部材であり、板状(平面視で略長方形)をなしている。
変形部42は、基本形態(基本形状)から、傷穴を通過可能な第1の形態と、生体内組織膜の他方の面(外面)側からシール部41とで生体内組織膜を挟むことが可能な第2の形態とに変形可能である枠状をなしている。
生体内組織膜が、血管壁(生体管腔壁)である場合は、前記一方の面は、血管壁(生体管腔壁)の内面であり、前記他方の面は、血管壁(生体管腔壁)の外面である。
ここで、本実施形態では、変形部42は、4つのリンクを一体的に形成してなる四角形(四角形の枠状)をなしている。そして、図2中上下方向の対角位置にある2つの角部421、422のうちの図2中下側(シール部41側)の角部422が、シール部41に連結され、シール部41や固定部43に対して移動不可能な不動部となっている。
これにより、変形部42は、角部421と角部422とが接近、離間するように変形する、すなわち直行する2方向へ伸縮変形することができ、かつ、シール部41に対し、揺動することもできる。
また、2つの角部421、422のうちの図2中上側(シール部41と反対側)の角部421の上面(シール部41と反対側の表面)は、略平面(平坦面)をなしている。この角部421には、図2(c)に示すように、略H字状のスリット424が形成されている。スリット424は、枠状の変形部42を貫通した開口部である。
固定部43は、棒状をなしている。この固定部43は、変形部42の枠内に位置し、その基端部が、角部422を介してシール部41に連結されている。
これにより、固定部43は、シール部41に対し、変形部42とともに揺動することができる。
また、固定部43の図2(a)中左右方向の両側には、それぞれ、爪431が形成されている。この爪431は、固定部43の長手方向(図2(a)中上下方向)に沿って、所定間隔で複数個(図示例では、4つ)並設されている。
前述した移送・変形手段3(本体部2)をその先端方向へ移動させると、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7の先端部は、図2(a)中上側から前記変形部42の角部421の上面423あるいは上面423の周囲の変形部42の上面の一部に当接し、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7により、変形部42の角部421が図2(a)中下側に向って押圧される。このとき、固定部43は、プッシャーチューブ7内に位置し、邪魔にはならない(図10参照)。
これにより、変形部42の角部421が図2(a)中下側に移動し、固定部43の図2(a)中最も上側の爪431は、角部421に形成されているスリット424を挿通し(スリット424に挿入され)、その爪431が角部421に係合する(図10参照)。
この状態で外套チューブ6およびプッシャーチューブ7による押圧を解除しても、変形部42の形状は保持される。また、変形部42の角部421が図2(a)中上側に向って押圧されても変形部42の形状は保持される。
移送・変形手段3(本体部2)をその先端方向へさらに移動させると、外套チューブ6およびプッシャーチューブ7により、変形部42の角部421が図2(a)中下側に向ってさらに押圧される。
これにより、変形部42の角部421が図2(a)中下側にさらに移動し、固定部43の爪431は、次々に角部421に形成されているスリット424を挿通し(スリット424に挿入され)、最後は、図2(a)中最も下側の爪431が角部421に係合する(図11、図12参照)。
前記と同様に、この状態で外套チューブ6およびプッシャーチューブ7による押圧を解除しても、また、変形部42の角部421が図2(a)中上側に向って押圧されても、変形部42の形状は保持される。途中の段階でも同様である。
このようにして、変形部42は、角部421と角部422とが接近するように変形し、シール部41とで生体内組織膜を挟み、傷穴を閉じる第2の形態となり、所定の爪431が角部421に係合して、その第2の形態に保持される。
このように、固定部43により、変形部42の第2の形態において、変形部42の変形の度合いが減少する方向の変形は阻止され、変形部42の変形の度合いが増大する方向の変形は可能とされ、変形部42の変形の度合いを複数段階に規制(調整)することができる。すなわち、固定部43により、変形部42の第2の形態において、角部421と角部422とが離間する方向の変形は阻止され、角部421と角部422とが接近する方向の変形は可能とされ、2つの角部421、422の間の距離を複数段階に規制(調整)することができる。これにより、例えば、生体内組織膜が厚い人、薄い人、硬い人、軟らかい人等、種々の場合に対応することができる。
また、固定部43の先端部には、糸8が挿通する孔(貫通孔)432が形成されている。
図1および図6に示すように、糸8は、図1中上側から変形部42の角部421のスリット424を挿通し、固定部43の孔432を挿通し、さらに、図1中下側からスリット424を挿通した状態で、その両端部をプッシャーチューブ7内を挿通させて、プッシャーチューブ7の基端部から外部に引き出され、この状態でハブ72に糸留めキャップ9を装着することにより、糸留めキャップ9とハブ72との間で挟まれ(保持され)、プッシャーチューブ7の基端部に保持することができる。すなわち、糸8は、その一端部に固定部43が保持され、この状態で他端部がプッシャーチューブ7の基端部に保持される。
図1および図2に示すように、変形部42の角部422の近傍には、ガイドワイヤー11が挿通する孔(貫通孔)425が形成されている。
また、シール部41には、ガイドワイヤー11が挿通する孔(貫通孔)411が形成されている。この孔411の一端は、シール部41の図2(b)中左側の端部に開放し、他端は、シール部41の図2(b)中上側の面の孔425の近傍に開放している。
図6および図7に示すように、クリップ4が外套チューブ6(本体部2)の先端部に装着された状態において、ガイドワイヤー11は、変形部42の角部421のスリット424、変形部42の孔425、シール部41の孔411を挿通する。
前記クリップ4は、生体吸収性材料で全体を一体的に構成されるのが好ましい。これにより、クリップ4が所定期間後に生体に吸収され、最終的に生体内に残らないので、人体への影響をなくすことができる。
用いられる生体吸収性材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン等の単体、あるいはこれらの複合体が挙げられる。
また、前記クリップ4としては、特に、変形部42の変形機能に求められる材料物性としては、ヒンジ特性に優れたものであることが望ましい。具体的には、引張り強さ250〜500(Kg/cm)、伸び150〜800%、引張弾性率8〜20(×103Kg/cm)、曲げ強さ300〜700(Kg/cm)のものが好ましい。これらの物性値を満たすことによって、クリップ4は、ヒンジ特性に優れ、変形部42が所望の変形能を有することができる。
なお、本発明では、クリップ4は、前記の構成のものに限定されない。他の構成例としては、例えば、図3(a)〜(c)、図4(a)、(b)および図5に示すものが挙げられる。以下、これらをそれぞれ説明するが、前述した図2に示すクリップ4との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図3(a)に示すクリップ4では、固定部43の片側(図3(a)中左側)のみに、爪431が形成されている。
図3(b)に示すクリップ4では、シール部41と変形部42(固定部43)との連結部44の幅(図の紙面に対して垂直な方向の長さ)が、前述した図2に示すクリップ4より狭く(短く)設定されている。
図3(c)に示すクリップ4では、固定部43の長手方向の長さが前述した図2に示すクリップ4より長く設定されており、固定部43の先端部が変形部42の角部421のスリット424を挿通している。
また、シール部41と変形部42(固定部43)との連結部44の幅(図の紙面に対して垂直な方向の長さ)が、前述した図2に示すクリップ4より狭く(短く)設定されている。
図4(a)に示すクリップ4では、変形部42の図4(a)中左右方向の対角位置にある2つの角部426、427に、それぞれ、凸部428、429が形成されている。この場合、凸部428は、変形部42を構成する図4(a)中左上のリンク(辺)の延長線に沿って延在し、凸部429は、変形部42を構成する図4(a)中右上のリンク(辺)の延長線に沿って延在している。
変形部42とシール部41とで生体内組織膜を挟み込んだとき、これら凸部428、429により、皮下組織を傷穴付近に集めることができ、より確実に、傷穴を閉じることができる。
図4(b)に示すクリップ4では、固定部43の図4(b)の紙面に対して垂直な方向の両側に、それぞれ、爪431が形成されている。すなわち、固定部43の爪431の形成位置が、前述した図2に示すクリップ4に対し、中心角で90°ずれている。
また、シール部41と変形部42(固定部43)との連結部44の幅(図の紙面に対して垂直な方向の長さ)が、前述した図2に示すクリップ4より狭く(短く)設定されている。
図5に示すクリップ4では、その基本形態(基本形状)において、固定部43および変形部42が、それぞれ、シール部41に対して傾斜している。
すなわち、本体部2は、例えば、血管に対して、所定角度傾斜させて挿入されるので、これに対応させて、固定部43および変形部42を、それぞれ、シール部41に対して傾斜させる。この場合、血管の方向とシール部41の長辺の方向(長手方向)とを一致させたとき、本体部2の長手方向と、固定部43の中心軸の方向とが略一致する程度に、固定部43および変形部42を、それぞれ、シール部41に対して傾斜させるのが好ましい。
具体的には、固定部43の中心軸と、シール部41の変形部42側の表面とのなす角(傾斜角度)θは、30〜60°程度の範囲で所定値に設定されるのが好ましい。
これにより、より確実に、傷穴を閉じることができる。
なお、本発明では、クリップ(閉鎖手段)の変形部の形状は、枠状の場合、四角形に限らず、他の多角形でもよく、また、円環状、楕円環等の角のない枠状であってもよい。また、枠状以外の形状であってもよい。
また、本発明では、クリップ(閉鎖手段)の固定部の爪の数は、1つでもよい。
次に、生体内組織閉鎖装置1を用いて行なう止血作業の手順(生体内組織閉鎖装置1の作用)について説明する。
まず、図6に示すように、移送・変形手段3を組み立てる。
この場合、まず、ストッパー12をプッシャーチューブ7のチューブ本体71(図1中点線の矢印で示す位置)に装着し、そのプッシャーチューブ7を外套チューブ6の基端側から外套チューブ6内に挿入し、プッシャーチューブ7のハブ72と外套チューブ6のハブ62との間にストッパー12を位置させる。
また、図1に示すように、糸8を、図1中上側からクリップ4の変形部42のスリット424に挿通し、固定部43の孔432に挿通し、さらに、図1中下側からスリット424に挿通する。
次に、図6に示すように、ガイドワイヤー11をプッシャーチューブ7の基端側からプッシャーチューブ7内に挿入し、さらに、そのガイドワイヤー11を、クリップ4の変形部42のスリット424、変形部42の孔425、シール部41の孔411に挿通させる。
次に、図6に示すように、糸8の両端部をプッシャーチューブ7の先端側からプッシャーチューブ7内に挿入し、プッシャーチューブ7の基端部から外部に引き出す。
また、クリップ4の変形部42を潰し、その変形部42を外套チューブ6の先端側から外套チューブ6内に挿入する(装着する)。
そして、この状態で、プッシャーチューブ7のハブ72に糸留めキャップ9を装着し、ハブ72のリブ723をキャップ9の溝92に係合させる。これにより、糸8の両端部は、糸留めキャップ9とハブ72との間で挟まれ、プッシャーチューブ7の基端部に保持される。以上で、移送・変形手段3の組み立てが完了する。
シース5としては、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシースを用いる。このシース5の先端部は、血管内に挿入されている。
次に、図6に示すように、移送・変形手段3をシース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入してゆき、図7に示すように、ハブ62とハブ52とを嵌合させ、ハブ62のリブ622をハブ52の溝53に係合させる。これにより、シース5の先端部からクリップ4のシール部41が突出し、血管内に挿入される。
ここで、ガイドワイヤー11は、血管の傷穴から血管に沿って配置(配設)されるので、血管の傷穴付近では湾曲し、傷穴から離間した位置では略直線状(真っ直ぐ)になる。このため、図7に示すように、傷穴から離間した位置では、クリップ4のシール部41の姿勢は、ガイドワイヤー11により、固定部43に対して略平行になるように規制される。これにより、血管壁を傷付けることなく、クリップ4を容易に移動(進退)させることができる。特に、血管壁を傷付けることなく、クリップ4を血管の傷穴から離間する方向に容易に移動させることができるので、クリップ4の位置決めを正確に行なう必要がないという利点がある。
次に、図8に示すように、本体部2をゆっくり傷穴から引き抜く方向に移動させ、クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う。これにより、クリップ4の変形部42および固定部43は、それぞれ、血管の外側に移動する。また、ガイドワイヤー11は、血管の傷穴付近では湾曲しているので、固定部43に対して略平行になっていたシール部41は、傷穴に接近するにつれ、ガイドワイヤー11にガイドされ、固定部43に対して垂直に近づく方向に復元する。これにより、傷穴および傷穴の周辺部を容易かつ確実に覆うことができる。この場合、クリップ4のシール部41の姿勢は、ガイドワイヤー11により規制されているので(固定部43に対してシール部41が瞬時に略垂直になることはないので)、クリップ4を血管の傷穴に接近する方向に移動させて、そのシール部41を血管壁の内面に当接させる際、クリップ4によって血管壁を傷付けてしまうのを防止することができる。
次に、図9に示すように、外套チューブ6のハブ62とプッシャーチューブ7のハブ72との間にあるストッパー12を取り外し、外套チューブ6またはシース5を傷穴から引き抜く方向に移動させ、ハブ72とハブ62とを嵌合させ、ハブ72のリブ722をハブ62の溝623に係合させる。
次に、図10に示すように、糸留めキャップ9をプッシャーチューブ7のハブ72から取り外し、これとともに、ガイドワイヤー11を引き抜く。そして、糸8を少し引いてテンションを加えつつ(クリップ4の固定部43を牽引しつつ)、本体部2を傷穴内に挿入する方向に押して、クリップ4の変形部42を第2の形態に変形させる。そして、図11に示すように、これを止血が完了するまで続ける。
これにより、変形部42が血管壁の外側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、シール部41が血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、これらシール部41と変形部42とで血管壁が挟み込まれ、傷穴が閉じる。そして、固定部43の所定の爪431が変形部42の角部421に係合して、変形部42が第2の形態に保持される。
最後に、本体部2および糸8をそれぞれ抜去し、止血作業が完了する。
以上説明したように、この生体内組織閉鎖装置1によれば、安全性が高く、血管壁等の生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易にかつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易にかつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
特に、クリップ4にガイドワイヤー11が挿通されており、そのガイドワイヤー11によりクリップ4のシール部41の姿勢が規制されるので、シール部41を傷穴および傷穴の周辺部に容易かつ確実に当接させることができ、シール部41で傷穴および傷穴の周辺部を容易かつ確実に覆うことができる。
なお、本実施形態では、ガイドワイヤー11の基端側が本体部2に固定されているが、本発明では、ガイドワイヤー11は、固定されているものに限定されず、独立した十分な長さを有するガイドワイヤーが本体部2を貫通しており、本体部2の基端側から更に手元側に伸びる部分を術者が手で持って操作できるように構成することもできる。
次に、本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態について説明する。
図13は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態を示す斜視図、図14は、13に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段を示す斜視図、図15は、図13に示す生体内組織閉鎖装置のクロージャーの先端部を示す断面図、図16〜図21は、それぞれ、図13に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。
この場合、図13には、クリップ(閉鎖手段)4がクロージャー本体131の先端部に装着されているとき(クリップ4が弾性変形しているとき)のクリップ4の形状が示され、図14には、クリップ4がクロージャー本体131の先端部に装着されていないときのクリップ4の形状が示されている。また、図15には、ガイドワイヤー11は図示されていない。
なお、説明の都合上、図13、図16〜図20において、図中の左下側を「先端」、右上側(手元側)を「基端」、図14および図21において、図中の上側を「先端」、下側を「基端」、図15において、図中の上側を「基端」、下側を「先端」として説明する。
以下、第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図13および図16に示すように、第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1では、本体部2は、シース5と、シース5に着脱自在に装着される長尺状の移送手段10とを備えている。
シース5のハブ52には、ハブ52を貫通して貫通孔51に連通する(貫通孔51内外を貫通する)流出口54が設けられている。このシース5の流出口54には、チューブ55を介して二方活栓、三方活栓等の開閉栓56が取り付けられ、シース5の先端部から貫通孔4内に流入した体液(血液)は、貫通孔51内の内面と後述するクロージャー13の溝138とで画成(形成)される流路内を流通して流出口54からチューブ55および開閉栓56を介してシース5外に流出するように構成されている。これら流出口54と、貫通孔51内の内面と溝138とで画成される流路とにより、ルーメンが構成される。
なお、シース5の所定の位置には、図示しない位置決め用のマークが設けられ、この位置決め用のマークと後述するクロージャー13の所定の位置に設けられた図示しない位置決め用のマークとを合わせることにより、シース5のクロージャー13に対する相対的な位置決めを行なうことができる。これにより、容易かつ確実に、シース5の流出口54の位置とクロージャー13の溝138の位置とを一致させることができる。
移送手段10は、クロージャー13と、ストッパー12とを有している。
クロージャー13は、長尺状のクロージャー本体131と、クロージャー本体131の基端側に、クロージャー本体131の長手方向に沿って移動可能に設けられたハブ132とで構成されている。
クロージャー本体131の全体形状は、略円柱状をなしている。このクロージャー本体131の基端側には、先端側に比べて外径の小さい小径部133が設けられており、小径部133の基端には、フランジ134が設けられている。
ハブ132は、円筒状の第1の筒状部1321と、第1の筒状部1321の先端側に設けられ、第1の筒状部1321よりも内径の大きい円筒状の第2の筒状部1322とを有している。第2の筒状部1322の内周面には、シース5のハブ52に形成されている溝53に係合し得るリブ1323がその周方向に沿って形成されている。
ハブ132の第1の筒状部1321の内径は、クロージャー本体131の小径部133の外径より若干大きく、かつ、クロージャー本体131の小径部133より先端側の部分の外径より小さい。ハブ132は、この第1の筒状部1321において、クロージャー本体131の小径部133に移動可能に設けられている。
また、ハブ132の第2の筒状部1322の内径は、シース5のハブ52の外径より若干大きく、クロージャー本体131の小径部133より先端側の部分の外径は、シース5の内径より若干小さい。これにより、クロージャー13のクロージャー本体131をシース5内に挿入することができ、また、シース5のハブ52をクロージャー13のハブ132の第2の筒状部1322内に挿入することができ、ハブ132のリブ1323をハブ52の溝53に係合させることができる。リブ1323を溝53に係合させることにより、シース5とクロージャー13の一方から他方の離脱が阻止され、操作し易くなる。
ストッパー12は、クロージャー13のクロージャー本体131の小径部133に対し、着脱自在に装着される。この場合、ストッパー12は、小径部133を取付部121に挿通させることにより、ハブ132の基端側の小径部133(図13中点線の矢印で示す位置)に装着される。
このストッパー12が小径部133に装着されているときは、クロージャー本体131に対するハブ132の移動が阻止(防止)され、ストッパー12が小径部133から取り外されると、クロージャー本体131に対してハブ132が移動し得るようになる。
図13、図14および図16に示すように、クリップ(閉鎖手段)4は、シール部41と、固定手段である弾性変形可能なアーム(支持部)45とで構成されている。
シール部41は、生体内組織膜の一方の面(内面)側から傷穴および傷穴の周辺部(生体内組織膜の傷穴を含む部分)を覆う平面部412を有する部材であり、板状をなしている。図示例では、シール部41は、平面視で略長方形の長手方向の両側がそれぞれ端部に向って徐々に細くなるように(幅が漸減するように)丸められた形状をなしている。
アーム45は、略環状(図14に示す外力の加わらない自然状態では、略円環状)をなしており、その基端側(図14中下側)において、シール部41の平面部412に、シール部41(平面部412)に対して揺動可能(回動可能)に設置されている。この場合、アーム45は、その回動中心軸413が、シール部41の長手方向に対して略垂直で、かつ、平面部412に対して略平行となるように、シール部41の中央部に配置されている。
このアーム45は、生体内組織膜の他方の面(外面)側からシール部41とで生体内組織膜を挟むことにより、生体内組織膜に対してシール部41を固定(保持)する機能を有する。
また、アーム45の先端部(図14中上側の端部)には、ガイドワイヤー11が挿通する孔(貫通孔)451が形成されている。
また、シール部41には、ガイドワイヤー11が挿通する孔(貫通孔)411が形成されている。この孔411の一端は、シール部41の長手方向の図14中左側の端部に開放し、他端は、シール部41の平面部412の回動中心軸413の近傍に開放している。
図16に示すように、クリップ4がクロージャー13(本体部2)の先端部に装着された状態において、ガイドワイヤー11は、アーム45の孔451、シール部41の孔411を挿通する。
クリップ4のシール部41は、生体吸収性材料で構成されるのが好ましい。これにより、シール部41が所定期間後に生体に吸収され、最終的に生体内、すなわち、血管内(生体管腔内)に残らないので、人体への影響をなくすことができる。用いられる生体吸収性材料としては、前述した第1実施形態と同様のものが挙げられる。
また、アーム45は、形状記憶性を有する超弾性体で構成されるのが好ましい。このアーム45の構成材料(素材)としては、例えば、ニッケル−チタン系合金等の超弾性合金(超弾性材料)が挙げられる。
このクリップ4は、クロージャー13のクロージャー本体131の先端部に着脱自在に装着される。この場合、クリップ4のアーム45が、弾性変形した状態でクロージャー本体131の先端部に装着され、その先端部から離脱することにより、自己の弾性力(復元力)によって変形前の元の形状に復元する。
なお、本発明では、アーム45の形状は、環状以外の形状であってもよい。例えば、アーム45の基端部(図14中下側の端部)は、連結されていてもよく、また、互いに離間していてもよい。すなわち、アーム45の形状は、例えば、C字状のような形状をなしていてもよい。
図13、図15および図16に示すように、クロージャー本体131の先端部には、クリップ4のアーム45が弾性変形した状態で挿入される凹部(挿入部)135が形成されている。
また、クロージャー本体131の凹部135の基端側には、凹部135に連通する有底の穴部136が形成されている。ガイドワイヤー11の基端側(一端側)は、この穴部136内に挿入され、固定部139により固定されている。
また、クロージャー本体131の先端部には、その長手方向に沿ってスリット137が形成されている。このスリット137により、クロージャー本体131に対するクリップ4の着脱を容易かつ確実に行なうことができる。
また、クロージャー本体131の外周面(外周部)には、その長手方向に沿って溝138が形成されている。この溝138は、クロージャー本体131の先端から小径部133の近傍、すなわち、クロージャー本体131をシース5の貫通孔51に挿入し、ハブ132のリブ1323をハブ52の溝53に係合させたときの流出口54に対応する位置まで形成されている。
次に、生体内組織閉鎖装置1を用いて行なう止血作業の手順(生体内組織閉鎖装置1の作用)について説明する。
まず、図16に示すように、ストッパー12をクロージャー本体131のハブ132の基端側の小径部133に装着する。
また、ガイドワイヤー11を、クリップ4のアーム45の孔451およびシール部41の孔411に挿通させる。これにより、クリップ4のシール部41の姿勢は、ガイドワイヤー11により、アーム45に対して略平行になるように規制される。
また、クリップ4のアーム45を、図13に示すように、回動中心軸413の方向に潰して弾性変形させ、図16に示すように、そのアーム45をクロージャー本体131の先端側から凹部135内に挿入する(装着する)。
次に、図16に示すように、クロージャー13をシース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入してゆき、ハブ132とハブ52とを嵌合させ、ハブ132のリブ1323をハブ52の溝53に係合させる。これにより、シース5の先端部からクリップ4のシール部41が突出し、血管内に挿入される。この場合、クロージャー本体131の先端部は、シース5の貫通孔51内に位置し、そのシース5により、スリット137が閉じる方向に押圧される。これにより、クリップ4は、クロージャー本体131の先端部に強固に保持される。
また、前記シース5の先端部からクリップ4のシール部41を突出させ、血管内に挿入する際、シース5の開閉栓56を開いて、チューブ55(流出口54)からの血液のバックフラッシュ(フラッシュバック)を確認する。このバックフラッシュにより、クロージャー本体131の先端部が血管内に挿入されたこと、すなわち、クリップ4が血管内に挿入されたことを確認することができる。
ここで、ガイドワイヤー11は、傷穴から離間した位置では略直線状(真っ直ぐ)になるので、傷穴から離間した位置では、クリップ4のシール部41の姿勢は、ガイドワイヤー11により、アーム45に対して略平行になるように規制される。これにより、血管壁を傷付けることなく、クリップ4を容易に移動(進退)させることができる。特に、血管壁を傷付けることなく、クリップ4を血管の傷穴から離間する方向に容易に移動させることができるので、クリップ4の位置決めを正確に行なう必要がないという利点がある。
次に、図17に示すように、本体部2をゆっくり傷穴から引き抜く方向に移動させ、クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う。これにより、クリップ4のアーム45は、血管の外側に移動する。また、ガイドワイヤー11は、血管の傷穴付近では湾曲しているので、アーム45に対して略平行になっていたシール部41は、傷穴に接近するにつれ、ガイドワイヤー11にガイドされ、アーム45に対して垂直に近づく方向に復元する。これにより、傷穴および傷穴の周辺部を容易かつ確実に覆うことができる。この場合、クリップ4のシール部41の姿勢は、ガイドワイヤー11により規制されているので(アーム45に対してシール部41が瞬時に略垂直になることはないので)、クリップ4を血管の傷穴に接近する方向に移動させて、そのシール部41を血管壁の内面に当接させる際、クリップ4によって血管壁を傷付けてしまうのを防止することができる。
また、前記クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う際、チューブ55(流出口54)からの血液のバックフラッシュが消失するのを確認する。このバックフラッシュの消失や手の感触により、クリップ4のシール部41が血管壁の内面に当接したことを確認することができ、これにより、クリップ4の位置決めが完了する。
次に、図18に示すように、クロージャー本体131のハブ132の基端側の小径部133にあるストッパー12を取り外す。
次に、図19に示すように、ハブ132がクロージャー本体131のフランジ134に当接するまで、クロージャー本体131に対し、ハブ132を基端側(傷穴から引き抜く方向)に移動させる。これにより、ハブ132とともにシース5が基端側に移動し、シース5の先端からクロージャー本体131の先端側が所定量突出する(先端部が突出する)。これによって、シース5によるクロージャー本体131の先端部のスリット137が閉じる方向への押圧が解除され、これにより、クリップ4は、クロージャー本体131の先端部に比較的弱く保持される。
次に、図20に示すように、本体部2全体を基端側に移動させ、抜去する。これにより、クリップ4のアーム45は、クロージャー本体131の先端部の凹部135から離脱し、自己の弾性力(復元力)によって装着前の元の形状に復元する。これによって、シール部41が血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、アーム45が血管壁の外側からシール部41とで血管壁を挟むことにより、血管壁に対してシール部41が固定(保持)され、傷穴が閉じる。
図21に示すように、さらに、本体部2全体を基端側に移動させ、ガイドワイヤー11を抜去し、止血作業が完了する。
この生体内組織閉鎖装置1によれば、前述した第1実施形態の生体内組織閉鎖装置1と同様の効果が得られる。
そして、この生体内組織閉鎖装置1では、クリップ4のアーム45が弾性変形した状態から自己の弾性力によって元の形状に復元して傷穴を閉じるので、止血作業をさらに容易かつ迅速に行なうことができる。
次に、本発明の生体内組織閉鎖装置の第3実施形態について説明する。
図22は、本発明の生体内組織閉鎖装置の第3実施形態を示す断面図である。この場合、図22(a)に、比較用の生体内組織閉鎖装置を示し、図22(b)に、本発明の生体内組織閉鎖装置の第3実施形態を示す。
なお、説明の都合上、図22中の左下側を「先端」、右上側(手元側)を「基端」として説明する。
以下、第3実施形態の生体内組織閉鎖装置1について、前述した第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の生体内組織閉鎖装置1では、本体部2、特に、クロージャー13(移送手段10)が、その途中で屈曲している点が異なっていること以外は、前述した第2実施形態と同様である。
図22(b)に示すように、第3実施形態の生体内組織閉鎖装置1では、クロージャー13(移送手段10)は、その先端側において屈曲している(先端側に屈曲部14を有している)。クロージャー13がシース5に装着されると、シース5はクロージャー13に沿って屈曲し、これにより、本体部2全体が先端側において屈曲する。
図22(a)に示すように、クロージャーが屈曲していない場合には、止血作業の際、血管の分岐部において、クリップが引っ掛かる場合がある。
これに対し、図22(b)に示すように、この生体内組織閉鎖装置1では、血管の分岐部において、クリップ4が引っ掛かることなく、止血作業を行なうことができる。
屈曲部14の先端側のクロージャー本体131(本体部2)と、基端側のクロージャー本体131(本体部2)とのなす角(屈曲角度)θ2は、特に限定されないが、10〜60°程度の範囲で所定値に設定されるのが好ましい。
これにより、止血作業を、より容易かつ確実に行なうことができる。
また、この生体内組織閉鎖装置1によれば、前述した第2実施形態の生体内組織閉鎖装置1と同様の効果が得られる。
なお、この第3実施形態を前述した第1実施形態に適用してもよい。
以上、本発明の生体内組織閉鎖装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
本発明の生体内組織閉鎖装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段を示す側面図、斜視図および部分平面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段の他の構成例を示す側面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段の他の構成例を示す側面図および斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段の他の構成例を示す側面図である。 図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 本発明の生体内組織閉鎖装置の第2実施形態を示す斜視図である。 図13に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖手段を示す斜視図である。 図13に示す生体内組織閉鎖装置のクロージャーの先端部を示す断面図である。 図13に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図13に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図13に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図13に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図13に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 図13に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための断面図である。 本発明の生体内組織閉鎖装置の第3実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 生体内組織閉鎖装置
2 本体部
3 移送・変形手段
4 クリップ
41 シール部
411 孔
412 平面部
413 回動中心軸
42 変形部
421、422 角部
423 上面
424 スリット
425 孔
426、427 角部
428、429 凸部
43 固定部
431 爪
432 孔
44 連結部
45 アーム
451 孔
5 シース
51 貫通孔
52 ハブ
53 溝
54 流出口
55 チューブ
56 開閉栓
6 外套チューブ
61 チューブ本体
62 ハブ
621 筒状部
622 リブ
623 溝
7 プッシャーチューブ
71 チューブ本体
72 ハブ
721 筒状部
722、723 リブ
8 糸
9 糸留めキャップ
91 筒状部
92 溝
10 移送手段
11 ガイドワイヤー
12 ストッパー
121 取付部
122 把持部
13 クロージャー
131 クロージャー本体
132 ハブ
1321 第1の筒状部
1322 第2の筒状部
1323 リブ
133 小径部
134 フランジ
135 凹部
136 穴部
137 スリット
138 溝
139 固定部
14 屈曲部

Claims (10)

  1. 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
    先端部が前記傷穴を貫通可能な長尺状の本体部と、
    前記本体部の先端部に着脱可能に装着され、該本体部の先端部とともに前記傷穴を貫通可能であり、前記傷穴を閉じる閉鎖手段とを備え、
    前記本体部は、変形手段を有し、
    前記閉鎖手段は、前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴および前記傷穴の周辺部を覆うシール部と、前記生体内組織膜に対して前記シール部を固定する固定手段とを有し、前記シール部は、ガイドワイヤーが挿通する少なくとも1つの孔を有し、
    前記固定手段は、前記傷穴を通過可能な第1の形態に変形可能であるとともに、前記変形手段により、前記生体内組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記生体内組織膜を挟むことが可能な第2の形態に変形可能である変形部と、前記変形部を前記第2の形態に保持する固定部とを有することを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
  2. 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
    先端部が前記傷穴を貫通可能な長尺状の本体部と、
    前記本体部の先端部に着脱可能に装着され、該本体部の先端部とともに前記傷穴を貫通可能であり、前記傷穴を閉じる閉鎖手段と、
    ガイドワイヤーとを備え、
    前記本体部は、変形手段を有し、
    前記閉鎖手段は、前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴および前記傷穴の周辺部を覆うシール部と、前記生体内組織膜に対して前記シール部を固定する固定手段とを有し、前記シール部は、前記ガイドワイヤーが挿通する少なくとも1つの孔を有し、
    前記固定手段は、前記傷穴を通過可能な第1の形態に変形可能であるとともに、前記変形手段により、前記生体内組織膜の他方の面側から前記シール部とで前記生体内組織膜を挟むことが可能な第2の形態に変形可能である変形部と、前記変形部を前記第2の形態に保持する固定部とを有することを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
  3. 前記ガイドワイヤーは、前記本体部の先端部よりも先端側へ延在し、前記ガイドワイヤーの基端側は、前記本体部に固定されている請求項2に記載の生体内組織閉鎖装置。
  4. 前記ガイドワイヤーにより、前記閉鎖手段の所定部位の姿勢が規制される請求項2または3に記載の生体内組織閉鎖装置。
  5. 前記孔は、前記シール部および前記固定手段にそれぞれ設けられている請求項1ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  6. 前記変形部は、枠状をなしている請求項1ないし5のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  7. 前記シール部、前記変形部および前記固定部が一体的に形成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  8. 前記変形部は、前記固定部の少なくとも一部を挿入可能な開口部を有する請求項ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  9. 前記変形部は、4つのリンクを一体的に形成してなる四角形をなし、該四角形の対角位置にある2つの角部同士が接近、離間するように変形するものである請求項ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  10. 前記閉鎖手段を牽引する牽引手段を有し、該牽引手段により前記閉鎖手段を牽引しつつ、前記変形手段により前記変形部を前記第2の形態に変形させる請求項ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
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