以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ記録システム10の構成を示す模式図である。
コンテンツ記録システム10は、ユーザ情報記憶装置20とコンテンツ記録装置30とを備え、TV放送される複数の番組のコンテンツデータを記録する。
ユーザ情報記憶装置20は、ユーザの嗜好を示す「嗜好データ」を記憶するサーバであり、ネットワークNWを介してコンテンツ記録装置30に嗜好データを提供する機能を有する。ユーザ情報記憶部20は、ネットワークインタフェース21・嗜好情報記憶部22・EPG情報処理部23・アンテナ部24を備えている。そして、アンテナ部24により受信した放送番組のEPG情報を、EPG情報処理部23を介して嗜好情報記憶部22に記憶する。また、ネットワークインタフェース21を介して接続されるコンテンツ記録装置30からユーザ情報を受信して嗜好情報記憶部22に記憶する。
嗜好情報記憶部22は、ユーザの嗜好を示す嗜好データを記憶する記憶装置である。具体的には、嗜好データベース(嗜好DB)22Aと、ジャンルデータベース(ジャンルDB)22Bとを構成するファイルを、ユーザを識別するためのユーザ情報に関連付けて記憶する。
嗜好データベース22Aのデータ構造は、図2に示すように、ユーザの嗜好を表わす「嗜好単語」と、嗜好単語毎に設定された「嗜好ポイント」とを含むものである。嗜好ポイントは、コンテンツ記録装置30から送信される番組特徴データに基づいて、予め設定された上限値まで増加していく数値である。具体的には、番組のタイトル名に含まれる単語と嗜好単語とが一致した場合、その一致した回数に応じて、嗜好ポイントを増加する。例えば、嗜好単語として「ハワイ」という単語が予め設定されている場合に、「日帰りハワイの旅」というタイトル名の番組を録画すると、単語「ハワイ」が検索されて嗜好ポイントが増加する。
ジャンルデータベース22Bのデータ構造は、図3に示すように、ユーザが好む「嗜好ジャンル」を示す単語と、嗜好ジャンル毎に設定された「ジャンルポイント」とを含むものである。ジャンルポイントは、コンテンツ記録装置30から送信される番組特徴データd1に基づいて、予め設定された上限値まで増加していく数値である。具体的には、番組特徴データd1に含まれるジャンル情報と、予め設定された嗜好ジャンル情報とが一致した場合、その一致した回数に応じて、ジャンルポイントを増加する。
コンテンツ記録装置30は、TV放送される複数の番組のコンテンツデータを記録するものである。具体的には、アンテナ部31で受信したTV番組のコンテンツデータを、受信部32・記録処理部33を介してコンテンツ記録部34に記録する。コンテンツ記録部34は、HDD等の記録装置である。また、操作入力部35からコンテンツデータの再生指示が送出されると、コンテンツ記録部34に記録されているコンテンツデータを、再生処理部36が読み出して再生する。再生されるコンテンツデータは、出力部37を介して表示装置100等に表示される。これにより、ユーザは、コンテンツ記録部34に記録されたコンテンツデータを視聴することができる。なお、コンテンツ記録部34に記録される番組の番組情報は、コンテンツ記録装置30に割り当てられる「ユーザ情報」とともにユーザ情報記憶部20に送出される。
また、コンテンツ記録装置30は、番組情報記憶部40を備え、コンテンツ記録部34に記録されるTV番組の番組情報を記録する。
番組情報記憶部40は、図4に示すように、番組毎に、番組の特徴を示す「番組特徴データd1」と、番組を記録した記録時間を示す「記録時間データd2」と、番組をユーザが視聴した視聴時間を示す「視聴時間データd3」と、番組をユーザが最後に視聴した最終視聴日を示す「最終視聴日データd4」と、番組の記録方法を示す「記録種別データd5」とを関連付けて記憶する記憶装置である。なお、番組特徴データd1には、番組のタイトルを示すタイトルID,タイトルの名称,番組の詳細内容,番組のジャンル等の情報が含まれる。また、記録種別データd5としては、少なくとも手動録画・番組指定録画・自動録画のそれぞれを識別するデータが定義される。
さらに、コンテンツ記録装置30は、第1算出部51・第2算出部52・第3算出部53・第4算出部54・総合削除推薦ポイント算出部55・リスト作成部56とを備え、コンテンツ記録部34に記録されるコンテンツデータのうち、ユーザに対して削除を促すコンテンツデータを示す「削除推薦リスト」を作成する機能を有する。
第1算出部51は、番組毎に、番組情報記憶部40から読み出した番組特徴データd1と、ネットワークNWを介して嗜好情報記憶部22から抽出した嗜好データとに基づいて、コンテンツデータの削除を推薦するための「第1削除推薦ポイントA1」を算出するものである。第1削除推薦ポイントA1の算出は、後述するステップS4〜ステップS13の手順により行なう。
第2算出部52は、番組情報記憶部40から最終視聴日データd4を読み出し、最終視聴日からの放置時間に応じて設定される「第2削除推薦ポイントA2」を番組毎に算出するものである。例えば、最終視聴日から2週間(14日)を経過した後に、1日経過する毎に累積されるポイントを第2削除推薦ポイントA2として算出する。
第3算出部53は、番組情報記憶部40から記録時間データd2と視聴時間データd3とを読み出し、視聴時間を記録時間で割った値を示す「第3削除推薦ポイントA3」を番組毎に算出するものである。なお、第3削除推薦ポイントA3を、EPG情報から取得した放送時間データd6も参考にして算出してもよい。この場合は、放送時間と記録時間とのうち短い時間で視聴時間を割った値を第3削除推薦ポイントA3とする。
第4算出部54は、番組情報記憶部40から記録種別データd5を読み出し、記録方法に応じて予め設定された値を「第4削除推薦ポイントA4」として番組毎に算出するものである。ここでは、第4削除推薦ポイントA4として、手動録画・番組指定録画・自動録画の順に大きな値が設定されている。
総合削除推薦ポイント算出部55は、第1削除推薦ポイントA1〜第4削除推薦ポイントA4の積を「総合削除推薦ポイントAS」として番組毎に算出するものである。ただし、総合削除推薦ポイント算出部55は、第3削除推薦ポイントA3が予め設定された値より小さい番組については、総合削除推薦ポイントASを算出しない。換言すれば、第3削除推薦ポイントA3が予め設定された値より大きい場合にのみ、総合削除推薦ポイントASを算出する。
リスト作成部56は、番組を識別する番組識別情報を総合削除推薦ポイントAS順に並べた削除推薦リストを作成するものである。なお、「番組識別情報」としては、番組の画像見本を小さく表示したサムネールや、番組のタイトル名および詳細情報を表示したテキスト情報などが挙げられる。番組識別情報がサムネールの場合、総合削除推薦ポイントASに応じた色調でサムネールが表示される。また、総合削除推薦ポイントASが予め設定された値以上の番組のみが表示された削除推薦リストが作成される。作成された削除推薦リストは、出力部37を介して表示装置100等に表示される。
(1−2.動作)
次に、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30による削除推薦リストの作成処理を図5のフローチャートを用いて説明する。
始めに、操作入力部35等を介して、削除推薦リストの作成命令がリスト作成部56に送出される。
リスト作成部56は、削除推薦リストの作成命令を受け取ると、番組情報記憶部40に記憶された全番組のタイトルIDのうち、一番小さい値を示すタイトルID(最小タイトルID)を選択する(ステップS1)。リスト作成部56は、選択したタイトルIDとともに総合削除推薦ポイントASの計算命令を、総合削除推薦ポイント算出部55に送出する。
総合削除推薦ポイント算出部55は計算命令を受け取ると、総合削除推薦ポイントASの計算を開始する。具体的には、まず、第3算出部53に、リスト作成部56から受け取ったタイトルIDとともに計算命令を送出する。
第3算出部53は、総合削除推薦ポイント算出部55からタイトルIDを受け取ると、そのタイトルIDに対応する記録時間データd2と視聴時間データd3とを番組情報記憶部40から読み出す。視聴時間を記録時間で割った値を第3削除推薦ポイントA3として算出する(ステップS2)。第3削除推薦ポイントA3と予め設定された設定値X3とを比較する。そして、比較の結果を、総合削除推薦ポイント算出部55に送出する。
総合削除推薦ポイント算出部55は、第3削除推薦ポイントA3が設定値X3以上の場合(A3≧X3)、第1算出部51に計算命令を送出する(ステップS3−Yes)。一方、第3削除推薦ポイントA3が設定値X3より小さい場合(A3<X3)、第1算出部51に計算命令を送出しない。
第1算出部51は計算命令を受け取ると、第1削除推薦ポイントA1の計算を開始する。具体的には、以下の手順により、第1削除推薦ポイントA1の計算を行なう。
まず、第1算出部51は、ユーザの番組に対する嗜好度を示す「推薦ポイント」を初期化する(ステップS4)。次に、ユーザ情報記憶装置20に接続し、ジャンルデータベース22Bからタイトルのジャンルに対応するジャンルポイントを取得する。そして、取得したジャンルポイントを、推薦ポイントに加算する(ステップS5)。
続いて、第1算出部51は、タイトルIDに関連付けられたタイトル名を番組情報記憶部40から読み出す。また、ユーザ情報記憶装置20の嗜好データベース22Aから嗜好単語を抽出する(ステップS6)。そして、タイトル名の文頭の単語(文頭単語)と嗜好単語とを比較する。比較の結果、嗜好単語が文頭単語と一致する場合、その嗜好単語の嗜好ポイントを取得する(ステップS7−Yes,S8)。取得した嗜好ポイントを推薦ポイントに加算する(ステップS9)。なお、ステップS7において、文頭単語と嗜好単語とが一致しない場合は、そのまま、次の処理に進む(ステップS7−No,S10)。
次に、第1算出部51は、タイトル名の文末の単語(文末単語)と嗜好単語との比較が終了しているか否かを判定する(ステップS10)。判定の結果、文末単語と嗜好単語との比較が終了していない場合、タイトル名に含まれる「次の単語」を抽出する(ステップS10−No,S11)。それから、次の単語と嗜好単語とを比較する(ステップS7)。そして、ステップS7〜ステップS9の処理と同様の処理を、文末単語と嗜好単語との比較が終了するまで繰り返す。
また、第1算出部51は、ステップS10において、文末単語と嗜好単語との比較が終了した後、ステップS5〜ステップ10の処理と同様の処理により、タイトルIDに関連付けられた番組の「詳細内容」に含まれる単語と嗜好単語とを比較し、嗜好ポイントを推薦ポイントに加算する(ステップS10−Yes,S12)。
そして、第1算出部51は、推薦ポイントを、予め定められた上限値から引き算して、第1削除推薦ポイントA1を算出する(ステップS13)。すなわち、推薦ポイントは、ユーザの嗜好を示しているので、その順番を逆にしたものが削除推薦の順位を示すことになる。なお、推薦ポイントが上限値を超える場合、削除推薦ポイントA1は0となる。また、第1算出部51は、算出した第1削除推薦ポイントA1を、総合削除推薦ポイント算出部55に送出する。
次に、総合削除推薦ポイント算出部55は、第2算出部52に計算命令を送出する。
第2算出部52は計算命令を受け取ると、番組情報記憶部40から最終視聴日データd4を抽出し、最終視聴日からの放置時間に応じて第2削除推薦ポイントA2を算出する(ステップS14)。また、第2算出部52は、算出した第2削除推薦ポイントA2を、総合削除推薦ポイント算出部55に送出する。
続いて、総合削除推薦ポイント算出部55は、第4算出部54に計算命令を送出する。
第4算出部54は計算命令を受け取ると、番組情報記憶部40から記録種別データd5を抽出し、記録方法に応じて設定された第4削除推薦ポイントA4を算出する(ステップS15)。また、第4算出部54は、算出した第4削除推薦ポイントA4を、総合削除推薦ポイント算出部55に送出する。
次に、総合削除推薦ポイント算出部55は、第1算出部51〜第4算出部54から送出された各削除推薦ポイントA1・A2・A3・A4を掛け合わせて、総合削除推薦ポイントASを算出する(ステップS16)。また、算出した総合削除推薦ポイントASを、リスト作成部56に送出する。なお、ステップS3において、第1算出部51により第1削除推薦ポイントA1が算出されない場合には(ステップS3−No)、総合削除推薦ポイントASを算出しない(NULLを示す)。
上述したステップS2〜ステップS16までの処理と同様の処理を、リスト作成部56は、一番大きい値を示すタイトルID(最大タイトルID)についての総合削除推薦ポイントASの計算がなされるまで、タイトルID順に実行する(ステップS17−No,S18)。最大タイトルIDについての計算が終了した後、リスト作成部56は、総合削除推薦ポイントAS順にタイトルIDをソートする(ステップS17−Yes,S19)。そして、タイトルIDに関連付けられた番組識別情報をリスト化した削除推薦リストを作成する(ステップS20)。
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30によれば、番組毎に、番組特徴データd1・記録時間データd2・視聴時間データd3・最終視聴日データd4・記録種別データd5を記憶する番組情報記憶部40と、番組特徴データd1とユーザの嗜好データとに基づいて第1削除推薦ポイントA1を算出する第1算出部51と、最終視聴日データに基づいて第2削除推薦ポイントA2を算出する第2算出部52と、視聴時間データd3に基づいて第3削除推薦ポイントA3を算出する第3算出部53と、記録方法に応じた第4削除推薦ポイントA4を算出する第4算出部54と、各削除推薦ポイントA1・A2・A3・A4に基づいて総合削除推薦ポイントASを番組毎に算出する総合削除推薦ポイント算出部55と、番組を識別する番組識別情報を総合削除推薦ポイントAS順に並べた削除推薦リストを作成するリスト作成部56とを備えた構成により、ユーザの嗜好を反映して、削除すべきコンテンツデータを抽出した削除推薦リストを作成することができる。この結果、コンテンツ記録部34に記録した番組のうち削除する番組を簡単に探し出すことができる。
また、総合削除推薦ポイント算出部55は、第3削除推薦ポイントA3が予め設定された値より小さい番組については、総合削除推薦ポイントASを算出しないので、不要な演算を減らすことができる。
また、第3算出部53は、EPG情報から取得した放送時間と実際に録画した録画時間とのうち、短い時間で割った値を示す第3削除推薦ポイントA3を算出するので、放送番組が予定された時間に放送されない場合でも第3削除推薦ポイントA3を正確に算出できる。
また、本実施形態において、記録種別データd5は、番組のコンテンツデータの記録方法として、少なくとも手動録画と、番組指定録画と、自動録画のいずれかを示すので、自動録画の削除推薦ポイントを高く設定することができる。
また、本実施形態において、削除推薦リストは、各番組の番組情報が総合削除推薦ポイントAS順に並べて表示されるので、ユーザは、総合削除推薦ポイントASを参照しながら、重要度の低い番組のコンテンツデータを削除することができる。
また、削除推薦リストには、予め設定された値以上の総合削除推薦ポイントASを示す番組の番組情報が表示されるので、重要度の高い番組のコンテンツデータが削除されることを防ぐことができる。
また、削除推薦リストには、各番組のサムネール画像が総合削除推薦ポイントAS順に、当該ポイントに応じた色調で表示されるので、ユーザは、番組の重要度を視覚により把握することができる。
なお、削除推薦リストは、そのリストに表示された番組が操作入力部37等により選択された場合に、選択された番組のコンテンツデータを再生させるものであってもよい。これにより、削除推薦リストに表示された番組情報のうちに、選択された番組情報のコンテンツデータが再生されるので、当該コンテンツデータを削除する前に、ユーザが番組の内容を確認することができる。
また、総合削除推薦ポイントASは、例えば以下のようにして計算される。まず、第4削除推薦ポイントA4として、記録種別が自動録画なら1、そうでなければ0とする。また、第3削除推薦ポイントは、10%未満なら1、そうでなければ0とする。また、第1削除推薦ポイントA1は、推薦ポイント(ユーザの嗜好を示す値)に応じて減少する値をとる。それゆえ、第1削除推薦ポイントA1の上限が仮に100点とすると、推薦ポイントが80点ならば、その差の20点とする。また、第2削除推薦ポイントは、14日を経過した後の放置日数を示す。ただし、14日経過前の値はカウントしない。以上の設定により、図6に示す番組の総合削除推薦ポイントASを求めると、それぞれ以下の値が算出される。なお、AS=A4×A3×A1×A2として表わしている。
タイトルAについては、AS=1×1×(100−60)×(15−14)=40。
タイトルBについては、AS=1×1×(100−70)×(16−14)=60。
タイトルCについては、AS=1×0×(100−30)×(19−14)=0。
なお、番組情報記憶部40は、番組毎に、同名タイトルで放送される連続番組を識別するシリーズIDを関連付けて記憶し、シリーズIDが同一の番組の総合削除推薦ポイントを加算し、加算された総合削除推薦ポイント順に、シリーズIDに関連付けられた連続番組のタイトルを並べた削除推薦リストを作成するとしてもよい。
この場合、削除対象として、連続番組をひとまとめにしたものを削除推薦することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ記録装置30は、予め作成された所定の削除推薦ポイントに従ってコンテンツデータを削除する。削除推薦ポイントは特許文献1に記載のものでもよいし、第1の実施形態の総合削除推薦ポイントASでもよい。以下では、所定の削除推薦ポイントとして第1の実施形態の総合削除推薦ポイントASを用いた例を説明する。
具体的には、コンテンツ記録装置30の電源投入時に、制御部39により、コンテンツ記録部34に記録されている全番組のコンテンツデータの記録容量が予め設定された許容量を超えているか否かが判定される。
制御部39は、記録容量が許容量を超えていると判定した場合、リスト作成部56に、総合削除推薦ポイントASに基づいて削除推薦リストを作成するように作成命令を送出する。リスト作成部56は、総合削除推薦ポイント算出部55に、総合削除推薦ポイントASを番組毎に算出するように計算命令を送出する。
また、制御部39は、出力部37に、削除推薦リストに基づいて、削除受付画面を表示するように出力命令を送出する。なお、「削除受付画面」は、コンテンツ記録部34に記録された全番組のコンテンツデータを予め設定された許容量まで削除することを促すとともに、削除指示を受け付ける画面である。
さらに、制御部39は、操作入力部35等の操作により削除受付画面を介して削除指示を受け付けた場合、記録処理部33に、コンテンツデータの記録容量が許容量を下回るまで、総合削除推薦ポイントAS順に番組のコンテンツデータを削除するように削除指示を送出する。
すなわち、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30において、出力部37は、コンテンツ記録装置30本体の電源投入時に、削除受付画面を表示する。そして、削除受付画面を介して削除指示を受け付けた場合、コンテンツ記録部34の記録容量が許容量を下回るまで、記録処理部33が、総合削除推薦ポイントAS順に番組のコンテンツデータを削除する。そのため、電源投入時に、重要度の低いコンテンツデータの削除をユーザに促すことができる。この結果、コンテンツデータを記録する記録装置の記録容量を確保することができる。
換言すれば、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30においては、削除受付画面を介して削除指示を受け付けた場合、コンテンツデータを自動削除するので、ユーザが手動で番組タイトルをひとつひとつリモコン操作して削除する必要がなくなる。このため、たくさん録画するユーザにとって、操作が楽になるという効果が生じる。また、ユーザがタイトルを選択しなくてもディスク容量を空けることができる。
なお、制御部39は、コンテンツ記録装置30の電源投入時ではなく、番組の録画予約時に、削除指示画面の出力命令を出力部37に送出するとしてもよい。この場合には、番組の録画予約時に、重要度の低いコンテンツデータを削除して、記録装置の記録容量を確保できる。
なお、削除受付画面は、番組毎にチェックボックスを設定して、設定されたチェックボックスに対応する番組の削除指示を受け付ける画面であってもよい。このようなチェックボックスを用いた削除受付画面によれば、ユーザの選択に応じたコンテンツデータの削除を促すことができる。結果として、重要度の低いコンテンツデータを削除して、コンテンツデータを記録する記録装置の記録容量を確保することができる。
また、削除指示は、ユーザの削除指示に応じて受け付けてもよい。具体的には、図7に示すような選択画面において、「削除・ダビング」のアイコンI1をクリックすることにより、図8に示すような削除推薦リストの画面を表示するようにする。そして、削除推薦リストの画面において、例えば、操作入力部36の操作により「クイックメニュー」を表示し、そのクイックメニューのうち「自動削除」欄I2を選択することにより、削除推薦リストの画面に表示された全番組を削除するようにする。
なお、自動削除として、電源投入時に、コンテンツ記録部34に記録されている全番組のコンテンツデータの記録容量が予め設定された容量Aを超えている場合、容量Aより小さい値の容量Bを記録容量が下回るまで、総合削除推薦ポイントAS順に番組のコンテンツデータを削除するように設定してもよい。
なお、自動削除として、コンテンツ記録部34の記録容量のうち予め設定された割合Aの容量を超過した分の番組を、割合Bの容量を超えない範囲で削除するように設定してもよい。例えば、割合A=80%,割合B=60%とする。そして、番組P1・P2・P3・P4のコンテンツデータの容量が、コンテンツ記録部34の記録容量に占める割合を、それぞれ10%,5%,10%,5%とする。また、番組P1・P2・P3・P4の総合削除推薦ポイントの値が、P1>P2>P3>P4の順であるとする。この場合、コンテンツ記録部34の記録容量が82%使用されているとすると、割合Aを超えているので自動削除を開始する。そして、タイトルP1を消す(82%→72%)。タイトルP2を消す(72%→67%)。タイトルP3を消す(67%→57%)。ここで、割合Bより少なくなるので、自動削除を停止する。
<第3の実施形態>
図9は本発明の第3の実施形態に係るコンテンツ記録装置30の構成を示す模式図である。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。また、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
本発明の第3の実施形態に係るコンテンツ記録装置30は、録画予約部60を備えている。
録画予約部60は、操作入力部35等を介して録画日時・録画時間等を含む「録画予約情報」が設定された場合、その録画日時に録画時間分、番組のコンテンツデータを録画するものである。なお、録画予約情報は、番組情報記憶部40に送出される。番組情報記憶部40には、録画予約情報とEPG情報とに基づいて、図10に示すようなデータ構造の番組予約データベースファイルが記憶される。
また、本実施形態に係る記録処理部33は、総合削除推薦ポイントAS順にコンテンツデータを削除する機能を有する。
以下、本実施形態に係る記録処理部33が、コンテンツデータを削除する手順を図11のフローチャートを用いて説明する。
始めに、録画予約部60に操作入力部35等を介して、新たな録画予約情報が設定されると、番組予約データベースに登録中の録画予約情報が全件取り出される(ステップT1,T2)。そして、録画予約された番組のコンテンツデータの推定容量Nが制御部39により算出される(ステップT3)。
続いて、制御部39において、コンテンツ記録部34のHDDの空き容量Rdiskと推定容量Nとが比較される(ステップT4,T5)。
ここで、空き容量Rdiskが推定容量Nより小さい場合(Rdisk<N)、削除受付画面の出力命令が制御部39から出力部37に送出される(ステップT5−Yes)。これにより、削除受付画面が表示装置100に表示される(ステップT6)。なお、削除受付画面は、録画予約された番組のコンテンツデータの削除指示を削除推薦ポイント順に受け付ける。
続いて、削除受付画面を介して削除指示がユーザにより選択されると(ステップT7−Yes)、各番組の削除推薦ポイントが計算されて(ステップT8)、削除推薦ポイント順に番組情報がソートされる(ステップT9)。さらに、制御部39において、削除推薦ポイント順に並べたn個の番組が占めるディスク容量の合計S(n)が計算される(ステップT10)。ここで、S(n−1)<[指定済みの空ける容量]、かつ、S(n)>[指定済みの空ける容量]となるような数値nが算出される(ステップT11)。また、S(n)>Rdisk−Nを満たすことが確認される。これらの条件が満たされるまで、n=n+1として、ディスク容量の合計S(n)の計算が繰り返される(ステップT12,T13)。
そして、上記条件が満たされた場合、n番目までの番組名を表示した削除推薦リストを出力して、ユーザに削除確認画面を表示する(ステップT12−Yes,T14)。ここで、ユーザにより削除確認が選択されると(ステップT15−Yes)、総合削除推薦ポイント順に並べたn個の番組のコンテンツデータが削除される(ステップT16)。一方、削除確認が選択されない場合は、コンテンツデータは削除されない(T15−No)。
以上説明したように本実施形態に係るコンテンツ記録装置30の制御部39は、番組の録画予約時に、削除指示画面の出力命令を出力部37に送出する。これにより、ユーザは録画予約時に、重要度の低いコンテンツデータの録画予約を削除することができる。それゆえ、不要な番組を録画することがなくなるので、記録装置の記録容量を確保し得るコンテンツ記録装置30を提供することができる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態に係るコンテンツ記録装置30は、録画予約部60が、シリーズ録画予約機能を備えるものである。
「シリーズ録画予約機能」とは、予め設定された放送日時毎に同名タイトルで放送される連続番組のコンテンツデータを、その放送日時を含む録画予約情報を指定して録画予約する機能のことである。なお、連続番組の録画を実現するために、本実施形態に係る番組情報記憶部40は、番組毎に、同名タイトルを識別するシリーズIDを記憶する。また、録画予約部60は、シリーズ録画予約機能により録画する連続番組に、シリーズIDを付与する。
さらに、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30は、シリーズID毎にコンテンツデータを削除する機能を有する。
以下、本実施形態に係る記録処理部33が、コンテンツデータを削除する手順を説明する。
まず、コンテンツデータが録画予約された時から予め設定された時間(例、10時間)を経過すると、制御部39により、番組情報記憶部40から記録時間データd2と視聴時間データd3とがシリーズID毎に読み出される。
視聴時間の合計時間が予め設定された時間に満たない場合、同一のシリーズIDを有する番組を削除するように削除命令が制御部39から記録処理部33に送出される。
記録処理部33は、削除命令を受け取ると、同一のシリーズIDを有する番組の録画予約情報と、コンテンツ記録部34に記録される番組のコンテンツデータのうち当該シリーズIDを有する番組のコンテンツデータとを削除する。
以上説明したように、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30は、シリーズ録画予約された番組のコンテンツデータが予め設定された時間を超過したときに、同一のシリーズIDを有する番組の総視聴時間が所定の時間に満たないときに、当該シリーズ録画予約された録画予約情報と、同シリーズ番組の記録されたコンテンツデータとを自動的に削除することができる。これにより、不要なコンテンツデータを削除するとともに録画を回避することができるので、記録装置の記録容量を確保し得るコンテンツ記録装置30を提供することができる。また、ユーザが見ていない番組の予約を削除して、記録装置の記録容量の無駄な使用を回避できる。
なお、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30において、制御部39は、番組特徴データd1に、最終回を示すデータが含まれるか否かを検索する機能を備えていてもよい。さらに、最終回を示すデータが検索された検索日から予め設定された日数が経過するまで、シリーズIDを有する連続番組のコンテンツデータの削除を回避するようにしてもよい。これにより、コンテンツ記録装置30が、削除推薦ポイント等を利用して番組のコンテンツデータを自動削除するような設定であったとしても、連続番組の最終回から予め設定された日数が経過するまでは、当該連続番組の削除を回避することができる。
<第5の実施形態>
図12は本発明の第5の実施形態に係るコンテンツ記録装置30の構成を示す模式図である。
本発明の第5の実施形態に係るコンテンツ記録装置30は、録画予約部60だけでなく、録画容量算出部61と録画限界日時算出部62とを備えている。
録画容量算出部61は、録画予約部60に設定された録画時間に基づいて、番組のコンテンツデータの予約容量を算出するものである。
録画限界日時算出部62は、録画予約された番組を録画した場合に、コンテンツ記録部34の記録容量が限界に達する日を求めるものである。具体的には、コンテンツデータの予約容量に、次の録画日時に録画予約されたコンテンツデータの予約容量をコンテンツ記録部34の空き容量を超えるまで加算し、加算された予約容量が空き容量を超えるときの録画日時を求めるものである。なお、算出した録画日時は表示装置100等に表示される。
次に、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30による録画限界日時の表示処理を図13のフローチャートを用いて説明する。
始めに、操作入力部35等を介して録画予約部60に、録画日時・録画時間等の録画予約情報が設定される(ステップU1)。
続いて、録画容量算出部61により、録画予約情報のうち録画時間から番組のコンテンツデータの予約容量siが算出される(ステップU2)。
次に、録画限界日時算出部62により、録画予約された番組のコンテンツデータの全予約容量S(n)(≡s1+s2+・・・+sn)が算出される(ステップU3)。続いて、全予約容量S(n)と空き容量Rdiskとが比較される(ステップU4)。全予約容量S(n)が空き容量Rdiskより多い場合、録画日時順に、予約容量が加算される(ステップU4−Yes)。具体的には、i番目までに録画予約されている番組の予約容量の合計S(i)に、次に録画予約されている「次の予約容量sj」が加算される。これにより、加算容量S(j)(=S(i)+sj)が算出される(ステップU5)。そして、加算容量S(j)が空き容量Rdiskを超えるまで、この計算が繰り返される(ステップU6−No,ステップU7)。
加算容量が空き容量を超えた場合、録画限界日時算出部62により、その際の録画予約日時が抽出され、“HDDが一杯になる日”として表示装置100に表示される(ステップU6−Yes,U8,U9)。
以上説明したように、本実施形態に係るコンテンツ記録装置30は、番組のコンテンツデータを、録画日時と録画時間との設定を受け付け、録画時間に基づいて、番組のコンテンツデータの予約容量を算出する録画容量算出部61と、コンテンツデータの予約容量に、コンテンツ記録部34の空き容量を超えるまで、次の録画日時に録画予約されたコンテンツデータの予約容量を加算し、加算された予約容量が空き容量を超えるときの録画日時を算出する録画限界日時算出部62とを備えた構成により、コンテンツ記録部34の記録容量が一杯になる日をユーザに警告することができる。
なお、表示装置100に表示される表示画面について図14を用いて説明する。
図14はコンテンツ記憶部34のHDDの限界日時を表示する画面を示している。この画面は、R1〜R5の欄に区分され、R4欄に“HDDが一杯になる日”が表示される。R5欄には、HDDが一杯になる日以降に録画予約されている番組情報が表示される。R1欄は指示画面を示し、R2欄は既に録画されている番組とその容量がHDDに占める割合を示している。また、R3欄は録画されている番組をDVD―RAMに書き込んだ場合に必要となるDVD―RAMの枚数を表示している。
<装置の具体例>
第1乃至第5の実施形態のコンテンツ記録装置30の具体例を説明する。
図15は本発明が適用されたコンテンツ記録装置30の全体的なブロック構成が示されている。
図15では、記録媒体としてDVDなどの光ディスクとハードディスクの双方を取り扱うことができる装置として示している。ただし、ハードディスクあるいはDVDなどの光ディスクは例えば半導体メモリによる記録媒体などに置換されてもよい。図15において、各ブロックを大きく分けると、左側には記録部の主なブロックを示し,右側には再生部の主なブロックを示している。
図15のコンテンツ記録装置30は、ディスクドライブ部1002と、ハードディスクドライブ部1004の2種類のディスクドライブ部を有する。ディスクドライブ部1002は、光ディスク1001を回転駆動し、情報の読み書きを実行する。ディスクドライブ部1002は、光ディスク1001に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを有する。また、ハードディスクドライブ部1004は、ハードディスクを駆動する。
データプロセッサ部1003は、ディスクドライブ部1002及びハードディスクドライブ部1004に記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。データプロセッサ部1003は、記録または再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
また、このコンテンツ記録装置30は、録画側を構成するエンコーダ部500と、再生側を構成するデコーダ部600と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック300とを主たる構成要素としている。エンコーダ部500は、トランスポートストリーム処理部及び複数のエンコーダを含む。
エンコーダ部500は、基本的には入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。さらに、副映像エンコーダも含む。
エンコーダ部500からのエンコード出力は、バッファメモリ520を含むフォーマッタ510にて所定のDVDのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部1003に供給される。
なおトランスポートストリームから抽出したパケットエレメンタリーストリームがエンコーダ部500から直接ハードディスクドライブ部1004のハードディスクに記録される場合もある。
エンコーダ部500には、スイッチ530を介して、AV入力部410aからの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号とを入力することができる。またエンコーダ部500には、地上波アナログチューナ410c、地上波デジタルチューナ410c、衛星BS/CSチューナ410e,衛星アナログチューナ410eからの受信信号を選択的に入力することができる。また、エンコーダ部500で複数のデコーダが活用される場合、地上波デジタルチューナ410cで受信した番組をハードディスクドライブ部1004で録画し、同時に、衛星BS/CSチューナ410dで受信した番組を出力することも可能である。
なお、エンコーダ部500は、圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ510に供給することもできる。またエンコーダ部500は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオミキシング部710やオーディオセレクタ760に直接供給することもできる。
エンコーダ部500に含まれるMPEGビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2またはMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、MPEGまたはAC−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、あるいはリニアPCMのデジタルオーディオ信号に変換される。
副映像信号がAV入力部410aから入力された場合(例えば副映像信号の独立出力端子付DVDビデオプレーヤからの信号など)、あるいはこのようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送されて、それがTVチューナ部で受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号が副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて副映像のビットマップとなる。
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データは、フォーマッタ510にてパック化され、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックとなる。さらに、これらが集合されて、DVD-ビデオ規格で規定されたフォーマット(DVD Videoフォーマット)や、DVD-レコーディング規格で規定されたフォーマット(DVD VRフォーマット)に変換される。フォーマッタ510は、上記の変換処理のとき、バッファメモリ520も利用している。
また、装置は、フォーマッタ510でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部1003を介してハードディスクドライブ部1004あるいはデータディスクドライブ部1002に供給し、ハードディスクあるいは光ディスク1001に記録することができる。また、ハードディスクあるいは光ディスク1001に記録された情報を、データプロセッサ部1003、ディスクドライブ部1002を介して光ディスク1001あるいはハードディスクに記録することもできる。
また、ハードディスクあるいは光ディスク1001に記録されている複数番組のビデオオブジェクトを、一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたり、といった編集処理を行なうこともできる。
マイクロコンピュータブロック300は、MPU(マイクロプロセッシングユニット)、またはCPU(セントラルプロセッシングユニット)と、制御プログラム等が書きこまれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。マイクロコンピュータブロック300は、ネットワークインタフェース320を介して、外部ネットワークに接続することが可能である。これにより、外部のサーバから電子番組案内情報(DEPG:Dynamic Electronic Program Guide)を取り込むことも可能である。
さらに、マイクロコンピュータブロック300のMPUは、そのROMに格納された制御プログラムに従い、RAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、AVアドレス設定などを実行する。
また、マイクロコンピュータブロック300は、装置の各ブロックを統括して制御するために必要な情報処理部を有するもので、ワークRAM、ディレクトリ検出部、VMG(全体のビデオ管理情報)情報作成部、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部などを備える。また、マイクロコンピュータブロック300は、録画を実行する際の管理情報の制御部39と、編集を実行する際の管理情報の制御部39とを備える。
さらに、マイクロコンピュータブロック300には、先に説明したように、受信部32・記録処理部33・再生処理部36・出力部37・制御部3939・番組情報記憶部40・第1算出部51・第2算出部52・第3算出部53・第4算出部54・総合削除推薦ポイント算出部55・リスト作成部56・録画処理部60・録画容量算出部61・録画限界日時算出部62を有する。
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、コンテンツ記録装置30の表示部38に表示されるか、または表示装置100のモニターディスプレイにOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。
また、マイクロコンピュータブロック300は、この装置を操作するための操作信号を与える操作入力部35を有する。この操作入力部35は、例えばコンテンツ記録装置10の本体上に設けた操作スイッチ類や、あるいはリモートコントローラなどに相当する。また、コンテンツ記録装置30と有線通信あるいは無線通信あるいは光通信や赤外線通信などの手段を用いて接続されたパーソナルコンピューターであってもよい。いずれの形態であるにせよ、ユーザがこの操作入力部35を操作することにより、入力された映像音声信号の録画処理や、録画されたコンテンツの再生処理、あるいは録画されたコンテンツに対する編集処理などを施すことができる。
なお、マイクロコンピュータブロック300が、ディスクドライブ部1002、ハードディスクドライブ部1004、データプロセッサ部1003、エンコーダ部500及び/またはデコーダ部600などを制御するタイミングは、STC(システムタイムクロック)310からの時間データに基づいて実行することができる。録画や再生の動作は、通常はSTC310からのタイムクロックに同期して実行される。ただし、それ以外の処理は、STC310とは独立したタイミングで実行されてもよい。
デコーダ部600は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSPデコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダとを有する。また、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
デコーダ部600の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部710に入力される。ビデオミキシング部710では、例えばテキストデータの合成が行われる。またビデオミキシング部710には、TVチューナやAV入力部410aからの信号を直接取り込むラインもまた接続されている。ビデオミキシング部710には、バッファとして用いるフレームメモリ720が接続されている。ビデオミキシング部710の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)730を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器740を介して外部へ出力される。
デコーダ部600の出力オーディオ信号は、セレクタ760を介してデジタルアナログ変換器770でアナログ変換され外部に出力される。セレクタ760は、マイクロコンピュータブロック300からのセレクト信号により制御される。これにより、セレクタ760は、TVチューナやAV入力部410aからのデジタル信号を直接モニタする時、エンコーダ部500をスルーした信号を直接選択することも可能である。
なお、エンコーダ部500のフォーマッタでは、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック300のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時などの情報)。切り分け情報としては、VOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間などである。
同時に、アスペクト情報処理部からの情報を録画開始時にMPUへ送り、MPUはVOBストリーム情報(STI)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータなどを保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行われる。
また、本装置では、データをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行っている。
データプロセッサ部1003は、エンコーダ部500のフォーマッタからVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部1002あるいはハードディスクドライブ部1004に供給している。また、マイクロコンピュータブロック300のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部1003に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行われているとき、エンコーダ部500からマイクロコンピュータブロック300のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報など)を受け取る。また、マイクロコンピュータブロック300のMPUは、記録開始時には光ディスク及びハードディスクから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアをデータプロセッサ部1003からディスクに設定している。
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。