以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、本発明による記録再生装置には、たとえばパーソナルコンピュータ(PC)なども該当し、記録メディア(記録媒体)に記録される情報としては、ドキュメント情報などであってもよいことはいうまでもない。また、発明の実施形態としては、ディジタルビデオレコーダを例に説明する。
図1は、この発明を適用した記録再生装置の実施の一形態を示す。
図1の記録再生装置においては、記録媒体として、ハードディスクドライブ(HDD)に内装されたハードディスクとDVD規格の光ディスクとが設けられた例を説明するが、ハードディスクあるいはDVD等の光ディスク等に代えて、例えば半導体メモリ(メモリカード)を記録媒体とすることも可能である。
図1に示す記録再生装置(ビデオレコーダ)1は、例えばDVD規格の光ディスクMにビデオファイルを構築できるディスクドライブ部1001を有する。光ディスクMは、例えばCD規格であってもよく、あるいは現行のDVD規格の光ディスクに比較してさらに記録容量が高められているHD(High Density) DVDやBlue-Ray (ブルーレイ)ディスクであってもよいことはいうまでもない。
ディスクドライブ部1001は、詳述しないが、光ディスクMを所定速度で回転させる回転制御系、光ディスクMの記録面に情報を記録し、あるいは光ディスクMに記録されている情報を再生するための所定波長のレーザ光を照射するレーザ駆動系およびそのレーザ光を案内するレーザ光学系などを有する。
記録再生装置(ビデオレコーダ)1はまた、ハードディスク装置(以下、HDDと示す)2001に収容されているハードディスクHDに対しても、同様にビデオファイルを構築できる。
ディスクドライブ部1001に装填された光ディスクMまたはHDD2001のハードディスクHDに記録すべきデータ(記録データ)は、データプロセッサ部101の制御により、(予め指定された)記録媒体(光ディスクMあるいはハードディスクHD)に記録される。また、データプロセッサ部101の制御により、ディスクドライブ部1001の光ディスクMまたはHDD2001のハードディスクHDから、記録されているデータが読み出される(再生データが得られる)。
データプロセッサ部101は、記録データまたは再生データを、所定の単位として取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
記録再生装置1はまた、入力情報を記録するためのデータ処理部であるエンコーダ部50と、既に記録されているデータを再生するデータ処理部であるデコーダ部60と、記録再生装置1の動作を制御するマイクロコンピュータブロック30とを、主要部として、有する。
エンコーダ部50は、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。さらに、副映像エンコーダも含む。
エンコーダ部50の出力は、バッファメモリを含むフォーマッタ51にて所定のDVD−RAMのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部101に供給される。
エンコーダ部50には、セレクタ40を介して、AV入力部41aからの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号が入力可能である。また、エンコーダ部50には、地上波アナログチューナ41c、地上波デジタルチューナ41c、衛星BS/CSチューナ41d、あるいは衛星アナログチューナ41eからの受信信号が選択的に入力可能である。また、エンコーダ部50で複数のデコーダが活用される場合、地上波デジタルチューナ41cで受信した番組がハードディスクドライブ部2001で録画され、同時に、衛星BS/CSチューナ41dで受信した番組を視聴することも可能である。
なお、エンコーダ部50は、圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が、直接入力される場合は、その圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を、フォーマッタ51に、直接供給することもできる。また、エンコーダ部50は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオミキシング部71やオーディオセレクタ76に、直接供給することもできる。
エンコーダ部50は、図示しないがビデオエンコーダを含み、そのビデオエンコーダにおいて、デジタルビデオ信号が、例えばMPEG2またはMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。
なお、エンコーダ部50は、静止画像を録画する場合、DVD録画規格(DVD VR規格)に基づいた静止画像の録画に際しては、MPEG規格で圧縮されたデジタルビデオ信号(MPEGのI_Picture)形式とするが、その他にJPEG規格に基づいて圧縮されたデジタルビデオ信号を生成することもできる。
また、デジタルオーディオ信号は、例えばMPEGあるいはAC−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、もしくはリニアPCMなどの(非圧縮の)デジタルオーディオ信号に変換される。
副映像信号については、AV(オーディオ・ビデオ)入力部41を経由して、(副映像信号が)直接入力される場合(例えば、副映像信号向けの独立した出力端子が設けられているビデオプレーヤからの信号など)、あるいは同等のデータ構成のDVDビデオ信号の放送信号がセレクタ40を介して(任意のチューナから)入力されることで、DVDビデオ信号中の副映像信号が、副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて、副映像のビットマップ(副映像データ)が構築される。
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号ならびに副映像データは、フォーマッタ51において、ビデオパック、オーディオパックおよび副映像パックとしてパック化される。パック化された、ビデオパック、オーディオパックならびに副映像パックは、さらに集合(集約)され、DVD−ビデオ規格に規定されているフォーマット(DVD Videoフォーマット)や、DVD−レコーディング規格に規定されているフォーマット(DVD VRフォーマット)に変換される。また、静止画像の録画時は、JPEGで規定されたフォーマットに変換されてもよいことはいうまでもない。
フォーマッタ51でフォーマットされた情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)は、データプロセッサ部101を介してHDD2001またはディスクドライブ部1001に供給され、ハードディスクHDまたは光ディスクMに記録することができる。なお、ハードディスクHDあるいは光ディスクMに記録された情報は、データプロセッサ部101を介して、相互に置き換えまたは複製可能である。すなわち、既にハードディスクHDに記録されているデータは、光ディスクMに移動または複製可能で、光ディスクMに記録されているデータも、ハードディスクHDに移動または複製可能である。
また、ハードディスクHDあるいは光ディスクMに記録されているデータ、例えば番組のビデオオブジェクトは、一部または全部の削除や任意数のオブジェクトの合成(接続)という、編集処理も可能である。これは、本発明にかかるフォーマットが取り扱うデータ単位を定義し、編集を容易にしているからである。
マイクロコンピュータブロック30は、図示しないがMPU(マイクロプロセッシングユニット)、またはCPU(セントラルプロセッシングユニット)と制御プログラム等が書きこまれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含む。また、マイクロコンピュータブロック30は、ネットワークインタフェース39を介して詳述しない外部ネットワークに接続可能である。これにより、外部のサーバから電子番組案内情報(DEPG:Dynamic Electronic Program Guide)を、取り込むことができる。
マイクロコンピュータブロック30のMPUは、ROMに格納された制御プログラムに従い、RAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、AVアドレス設定などを実行する。
また、マイクロコンピュータブロック30は、装置の各ブロックを統括して制御するために必要な情報処理部、ワークRAM31、ディレクトリ検出部32、VMG(ビデオ管理情報)作成部、コピー関連情報検知部、コピー及びスクランブリング情報処理部(RDI処理部)、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部等を含む。
マイクロコンピュータブロック30はまた、録画を実行する際の管理情報の制御部34と、編集を実行する際の管理情報の制御部33を有する。
なお、マイクロコンピュータブロック30には、シリーズ番組予約・録画制御部35、GUI(グラフィックユーザインタフェース)画面制御部36が設けられている。このシリーズ番組予約・録画制御部35、GUI(グラフィックユーザインタフェース)画面制御部36の動作については、さらにあとで詳しく説明することにする。
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、映像データ記録再生装置の表示部43に表示されるか、または外部装置として接続されるモニタディスプレイにOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。
マイクロコンピュータブロック30は、装置を動作させるためのユーザ指示、すなわちユーザにより操作信号が入力されるキー入力部44を有する。キー入力部44は、例えば記録再生装置の本体上に設けた操作スイッチ類や、あるいはリモートコントローラなどに相当する。また、記録再生装置と有線通信あるいは無線通信あるいは光通信や赤外線通信などの手段を用いて接続されたパーソナルコンピュータであってもよい。いずれの形態であるにせよ、ユーザがこのキー入力部44を操作することにより、入力された映像音声信号の録画処理や、録画されたコンテンツの再生処理、あるいは録画されたコンテンツに対する編集処理等を実行可能である。
なお、マイクロコンピュータブロック30が、ディスクドライブ部1001、ハードディスクドライブ部2001、データプロセッサ部101、エンコーダ部50及び/またはデコーダ部60などを制御するタイミングは、STC(システムタイムクロック)38からの時間データに基づいて実行することができる。録画や再生の動作は、通常はSTC38からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC38とは独立したタイミングで実行されてもよい。
デコーダ部60は、周知のパック構造を含むDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするV(Video)デコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSPデコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするA(Audio)デコーダとを有する。
デコーダ部60には、図示しないが、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサが組み込まれている。
デコーダ部60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部71に入力される。ビデオミキシング部71では、例えばテキストデータが合成される。また、ビデオミキシング部71には、個々のチューナや、AV入力部41aからの信号を直接取り込むライン(外部/補助入力)も接続されている。なお、ビデオミキシング部71には、バッファとして用いるフレームメモリ72が接続されている。ビデオミキシング部71の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)73を介して外部に出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器74を介して外部へ出力される。
デコーダ部60の出力オーディオ信号は、セレクタ76を介してデジタルアナログ変換器77でアナログ変換され外部に出力される。セレクタ76は、マイクロコンピュータブロック30からのセレクト信号により制御される。これによりセレクタ76は、TVチューナやAV入力部41aからのデジタル信号を直接モニタする時、エンコーダ部50をスルーした信号を直接選択することも可能である。
なお、エンコーダ部50のフォーマッタでは、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック30のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時などの情報)。切り分け情報としては、VOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間などである。
同時に、アスペクト情報処理部からの情報を録画開始時にMPUへ送り、MPUはVOBストリーム情報(STI)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータなどを保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行われる。
また本装置では、DVDに記録するビデオファイルは1ディスクに1ファイルとしている。またデータをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行っている。
データプロセッサ部101は、エンコーダ部50のフォーマッタからVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部1001あるいはハードディスクドライブ部2001に供給している。またマイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部101に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行われているとき、エンコーダ部50からマイクロコンピュータブロック30のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報など)を受け取る。また、マイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録開始時には光ディスク及びハードディスクから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアを、データプロセッサ部101を介してディスクに設定している。
図2には、リモートコントローラ20の概観を示している。主な操作キーを説明する。20aは、電源をオンオフするための電源キーであり、20bは、トップメニュー画面を表示させるためのトップメニューキーである。メニューキー20cは、例えばDVDなどの媒体に記録されているメニューを表示させときに操作する操作キーである。20UP,20DN,20R,20Lは、カーソルをそれぞれ上、下、右、左に移動させるためのカーソル移動キーであり、20Eは、決定キーである。
次に、本装置におけるシリーズ予約に関する特徴的な構成及び動作について説明する。
トップメニューキー20bが操作されると、画面制御部36の制御の下で、図3に示すような案内画面が外部に接続されるモニタに表示される(あるいは図示しない外部出力端に接続されるモニタ装置が表示可能な映像出力が出力される)。
図3に示す番組ナビ(メインメニュー)画面には、例えば、「番組表」、「録画予約一覧」、「Myジャンル番組リスト」、「おすすめサービス」、「お気に入り番組リスト」および「シリーズ番組リスト」等、が表示される。
図3の番組ナビ(メインメニュー)画面が表示された状態でリモートコントローラ20のカーソルキーの操作により、例えば「番組表」が選択され、決定ボタン20Eを介してオン信号(または対応するコマンド)が入力されると、図4に示すような番組ナビ(全チャンネル一覧)画面が表示される。図4の番組ナビ(全チャンネル一覧)画面では、放送日、時間帯、番組が放送される放送方式及びチャンネル、各時間帯の番組名のリストが表示される。
図4の番組ナビ(全チャンネル一覧)画面において、リモートコントローラ20のカーソルキーの操作により、例えば「地球食材大紀行(その123)」と言う番組名が選択され、決定ボタン20Eがオンされた場合、図5に示すような録画予約画面<番組ナビ(録画予約)>画面が表示される。
図5の録画予約画面では、予約番組に関する番組名、放送時間等が表示される。なお、画面(表示)の下方には、「シリーズ予約」を設定するかどうかを入力可能な『シリーズ予約にする』表示と『予約キャンセル』表示、が表示される。
図5の番組ナビ(録画予約)画面において、リモートコントローラ20のカーソルキーの操作により、例えば『シリーズ予約にする』が選択された後、決定ボタン20Eがオンされると、図6に示すような番組ナビ(おまかせ自動録画設定一覧)画面が表示される。
図6の番組ナビ(おまかせ自動録画設定一覧)画面においては、既に自動録画が設定されているセット/シリーズ名と、未設定の領域(さらに自動録画を設定可能なセット/シリーズの設定を受けいれる画面)が表示される。なお、図6に示す画面では、「お気に入りセット1」、「お気に入りセット2」、「お気に入りセット3」、「シリーズ予約3」および「シリーズ予約2」がセットされている状態を示している。
図6に示す画面において、リモートコントローラ20のカーソルキー20R,20L,20UP,20DNの操作により「未設定の領域」が特定され、決定ボタン20Eがオンされることで、図7に示す番組ナビ(おまかせ自動録画設定)画面の以下に説明する表示枠に、図4において特定された番組名とその情報が、そのまま転送される。図7に示す例では、「地球食材紀行」という(シリーズ)番組名が、キーワードとしてキーワード欄の最上段(「または」の欄)に入力される。なお、キーワード欄の中段(「を含み」の欄)および下段(「を含まない」の欄)は、空欄のままである。
キーワード欄の中段および下段には、ユーザにより、第2キーワードと第3キーワードとを追加できる(手動/マニュアル操作)。なお、キーワードとしては、番組名に用いられている文字列を特定して、「○○を含み」キーワードと「××を含まない」キーワードとを設定することができる。
なお、図7に示す画面の表示例は、引き続くユーザの操作によって、キーワード欄の最上段(「または」の欄)が『地球食材』に編集され、キーワード欄の中段(「を含み」の欄)が『大紀行』に編集(またはユーザにより入力)され、キーワード欄の下段(「を含まない」の欄)に『スペシャル』が(ユーザにより)入力された状態を示している。
すなわち、図7の番組ナビ(おまかせ自動録画設定)画面は、『地球食材大紀行』という番組名の任意数の番組を自動録画の予約登録の対象とするが、『地球食材大紀行スペシャル』という番組は自動録画の予約登録の対象から除外する録画予約が設定されたことを示している。
このようにして「シリーズ予約」が設定された番組については、図3に示した番組ナビ(メインメニュー)画面において、「シリーズ番組リスト」が選択された後、決定ボタン20Eがオンされることで、図8に示すようなシリーズ選択画面として、その内容(シリーズ予約されているシリーズ予約の数)が、例えば現在表示されている画面に重ねられて(ウインドウ)表示される。
図8に示したシリーズ選択画面によれば、「シリーズ予約」「が3つ存在する(シリーズ予約が登録されている)ことが分かる。例えば「シリーズ予約1」の位置にリモートコントローラ20のカーソル移動キー20UP,20DN,20R,20Lの操作によりカーソルが移動され、決定ボタン20Eがオンされることで、図9に示すような番組ナビ(シリーズ録画履歴)画面が表示される。
図9に示す番組ナビ(シリーズ録画履歴)画面においては、「シリーズ予約」されているシリーズ番組のうちの選択されたグループのシリーズ予約(この例では「シリーズ予約1」)の内容、すなわちシリーズ予約されている「番組名」、「シリーズ予約」されている(1つのシリーズの)番組の件数、そのうちの既に録画が終了した件数およびこれから録画される(録画予約状態の)番組の件数、放送方式及びチャンネル、予約日時等が表示される。なお、図9に示した番組ナビ(シリーズ録画履歴)画面において表示される項目としては、予約登録された番組の番組名(サブタイトルがある場合は、それを含む)、録画された日時、録画された番組の大きさ(時間/放送時間)、録画(記録/保存)先、あるいは「備考」等を含む。
例えば、「備考」においては、既に録画されている番組(話数/回数)と同一の番組、すなわち再放送であることや、例えば停電等により録画できなかった番組(話数/回数)等が表示される。
一方、「記録先」においては、HDD内のハードディスクであることを示す[HDD]表示や光ディスクであることを示す[Dmn,mnは管理番号等]が表示される。なお、「記録先」においては、例えば現在録画中であることや、予約済みであることも表示される。
図9を参照すると、「地球食材大紀行(その1)」〜「地球食材大紀行(その9)」までが少なくとも「シリーズ予約」の対象であり、「地球食材大紀行(その1)」の[再放送]については、録画せず、「地球食材大紀行(その3)」の録画は、停電等により失敗であったことが表示されている。なお、[再放送]であるか否かは、EPGあるいは番組供給元からのデータに対して[再放送]を示すコードあるいは符号もしくは識別子が用意されている場合と番組コード(シリーズID/話数/回数)のみが情報として提供される場合とのいずれによっても、認識可能に設定されている(図20により後段に詳細に説明するシリーズ番組予約録画制御部35)。
また、図9に示されるとおり、「シリーズ予約」機能(自動録画機能)により「地球食材大紀行(その9)」が放送されることがEPGから検索され、予約済みとして予約登録される。なお、「地球食材大紀行(その3)」は、再放送が放送されることが(EPGにより)検索された時点で予約登録される。
図10は、「自動録画」および「シリーズ予約」のためにEPG(DEPG)から取得されるデータの一例を示す。
例えば、EPGとして供給されるデータの項目としては、「ch(チャンネル)」,「番組開始日時」,「番組終了日時」,「番組タイトル」,「番組サブタイトル(話数/回数)」,「出演者」,「ジャンル」あるいは「番組説明」等がある。
また、それぞれの項目の内容としては、
「ch」として [チャンネルを特定するID],
「番組開始日時」として [年/月/日/時/分],
「番組終了日時」として [年/月/日/時/分],
「番組タイトル」として [文字列],
「番組サブタイトル」として[文字列],
「出演者」として [文字列],
「ジャンル」として [ジャンルコード(EPGにより規定される)],
「番組説明」として [文字列]
等が用いられる。
図11は、図10に示したEPGからのデータを「シリーズ予約」のために保持する例(録画タイトル情報<シリーズ録画>)を示す。
図11に示すように、録画タイトル情報<シリーズ録画>としては、例えば、図10により説明したEPGから取得する各項目のデータである「ch(チャンネル)」,「番組開始日時」,「番組終了日時」,「番組タイトル」,「番組サブタイトル(話数/回数)」,「出演者」,「ジャンル」および「番組説明」に加えて、「シリーズ録画タイトル」と「録画状態」等がある。
また、それぞれの項目の内容としては、図10に示したEPGから取得する項目に加えて、
「シリーズ録画タイトル」として[コジラ(文字列)],
「録画状態」として [録画済/予約済/失敗]
等が用いられる。
図12は、図9に示した番組ナビ(シリーズ録画履歴)画面の表示方法すなわち「番組タイトル」の状態遷移を模式的示す。
先ず、シリーズ予約、すなわち録画予約(予約登録)がない「未選択状態」において、自動予約機能(プログラムまたはファームウエア)が起動され、シリーズ録画条件が設定される(S01)。
続いて、EPGから番組情報が取得され、シリーズ録画条件を満たす番組の「シリーズ録画予約状態」が保持される(S02)。
以下、録画時刻が到来することで、シリーズ録画条件を満たす番組が録画される(S03)。
シリーズ録画条件を満たす番組の録画が完了すると、「録画タイトル再生可能状態」が一定条件の間、例えば主電源がオフされるまで(もしくは削除されるまで)、維持される(S04)。
一方、録画時刻が到来したにもかかわらず、各種制約、例えば優先度あるいは再放送との識別エラー等の要因により録画が未実施であった場合、もしくは録画開始後の停電等により録画が完了しなかった場合は、録画失敗としてそのデータ(録画失敗を示すデータ)が保持される(S06)。
また、過去の録画履歴から同一内容(主として[再放送])と判断された場合には、非録画状態となる(S05)。
なお、ステップS06において録画失敗として保持されたデータに従うとともに(EPGにより)再放送が放送されることが検索された時点で、新たに予約登録される。一方、ユーザにより特別に録画予約が入力されない場合においても、ステップS02に従って、シリーズ録画条件を満たす番組の「シリーズ録画予約状態」、すなわち(EPGにより)放送予定が更新されて、次の回(話数)のタイトルが検索できた時点で、その番組が予約登録される。
なお、「シリーズ予約」が設定されている場合においても、ユーザによる手動の設定が優先されることはいうまでもない。例えば、図9に示した番組ナビ(シリーズ録画履歴)画面において、[優先度低]として録画されなかった「地球食材大紀行(その6)」に、カーソルが移動されて、予約登録されると、(EPGにより)再放送が放送されることが検索された時点で、新たに予約登録される。
あるいは、図9に示した番組ナビ(シリーズ録画履歴)画面において、[停電]として録画されなかった「地球食材大紀行(その3)」に、カーソルが移動されて、例えば[削除]が入力(指示)されると、EPGにより再放送が放送されることが検索された場合であっても、予約登録に追加されることはない。
なお、シリーズ予約が設定されている場合、図13に示すように番組ナビ(録画予約一覧(ユーザ予約+おまかせ自動予約)画面すなわち総ての予約登録を表示する画面においては、シリーズの条件設定で検索した結果であり、その“一部”が予約として登録されることを示す[シリーズ]マークが所定の位置に表示される。
図14は、シリーズ番組予約・録画制御部35の動作の概念を示している。
太い線で囲む部分のステップS1,S3,S7は、画面制御部36を介してモニタ3001に表示される内容が処理されるステップである。また点線で囲むステップS5,S9は、ユーザは画面上で見ることはできないが、制御部35の制御のもとで、メモリに記憶されている内容が参照されて処理されるステップである。また四角で囲むステップS4,S6,S8は、装置内部でデータ処理が行われるステップである。ステップS1は、図4の画面に対応する。ステップS3は、図9の画面に対応する。又ステップS7は、図13の画面に対応する。
ステップ2は、シリーズ予約がされたときに、予約条件(キーワード等)に合致する番組を検索するステップである。ステップ4は、予約一覧のテーブルに記載されている番組情報に無く、また過去の予約録画成功した番組情報にも無い、番組情報を検索し、判定するステップである。つまり、ここでは、同一シリーズの番組であるが、第1話、第2話、第3話、…と続くような番組であり、最も新しくて、番組内容が異なる番組を判定することになる。
ここでは、ユーザにとって新規であるとして判定された番組が検索されたとき、その既に予約されている番組の内容と内容の重複がないかどうかを判断している。つまり、再放送の番組であるかどうかを判定できることになる。放送時間帯が異なっても、既に録画されているドラマの第2話が再放送されることもあるので、このような番組は予約されない。上記の処理結果のデータ(ステップS5)が一時的に保持される。
このように、本放送の番組が予約されているのに、再放送の番組をシリーズ予約しては、無駄になるので、内容的に重複が無いように予約情報を設定する。
ステップS5における結果データには、既に予約や録画済みのものと番組“内容”が重ならないものがある。つまり、予約や録画済みの再放送番組もS5のデータには含まれない。例えば、録画済みドラマ第1話、予約済みドラマ第2話の場合、S5のデータにはドラマ第3話、ドラマ第3話[再]、ドラマ第4話、ドラマ第4話[再]、…、が入ることになる。
次にステップS6にてS5の同内容番組の重複予約をしないように予約を入れる。例えば、ドラマ第3話、ドラマ第4話[再]を予約登録する。ドラマ第4話が[再]の方を登録するのは、ドラマ第4話(本放送)の放送時間帯に別のチャンネルの手動予約が既に入っていたためである。
ステップS8においては、予約録画が成功したかどうかが判定され、成功した場合には、ステップS9において、過去の予約録画成功番組の情報がメモリ或いはディスクに保存される。この情報は、できるだけ多いほうがよいが、無制限ではなく、ある程度の保存容量になった場合には、過去の情報から削除される。
この発明に係る装置では、シリーズ予約している番組情報の一部あるいは全部を削除することが可能である。
図15には、シリーズ予約している番組情報を削除、すなわち予約キャンセルに際して表示される画面の例を示している。まず、図13で示した録画予約画面を表示した状態では、シリーズ予約されている番組情報の表示領域には、「シリーズ」という識別情報が表示される。したがって、ユーザは、シリーズ予約されている番組を容易に判別することができる。
ユーザによりリモートコントローラ20のカーソルキーが操作されて、同一シリーズの番組情報の1つが特定されたとき、同予約のみを削除するのか、同一シリーズ予約の全部を削除するのかが、“問い合わせ(コメント)”によりチェックされる。
図15の例では、シリーズ予約全部を削除する例を示している。ここでは、シリーズ予約であること、同予約のみを削除するのか、同一シリーズ予約の全てを削除するのかのコメントが表示されている。例えば図15の画面において、カーソルにより番組情報の領域(行)を選択し、リモートコントローラのクリアキー或いは削除キーを操作することにより、“問い合わせ(コメント)”が得られる。
図15の例は、削除に関するコメントであるが、設定変更に関しても“問い合わせコメント”が表示される。設定変更が行われる場合には、図13の画面において、カーソルにより所望の番組情報の領域(行)を選択し、リモートコントローラ20の決定キー20Eがオンされることにより、問い合わせコメントが表示される、ここで、“同予約のみの変更”なのか、“同シリーズ全体での変更”なのか、を選択し、図5の画面に戻ることができる。
ユーザにより、キーワードの変更、録画優先度の変更、画質の変更が指示された場合、変更入力後、カーソルにより「設定完了」のボタン(表示)が選択され、決定キー20Eがオンされることで、確定(適用)される。
録画優先度の情報としては、「非優先」、「優先」、「ふつう」もしくは「最優先」等を設定することができる。優先度の情報は、例えば、シリーズ予約の番組と同一時間帯に録画する別の番組が録画予約された場合、優先度の高いほうを優先して録画するために判定要素として利用される。
さらにまた次のような機能も得ることができる。図5に示すような設定変更画面において、ユーザの設定変更項目に対して制限を与えることができる。この場合は、設定変更可能な入力領域と、設定不可能な入力領域とは、例えば色により識別される。
例えば、キーワードの入力領域は、輝度が明るくなるが、番組の放送時間帯が示されている領域は、グレーとなり、自由な入力変更ができないことがわかるようになっている。また、放送チャンネルの領域も同様に、入力変更できないように、トーンダウンして表示される。
例えば、「同一シリーズの全て」を選択した場合は予約時間帯や放送チャンネル(CH)が示されている領域は、グレーとなり、自由な入力変更は出来ない(保留される)。
図16は、予約情報として構築される番組固有情報の例を示している。予約情報の項目としては、例えば予約名、放送開始日時、録画時間、予約ID、シリーズID,予約無効フラグ、画質、優先順位などがある。予約IDは、予約が行なわれる毎に順番に自動的に割り当てられる番号である。ここで、シリーズ予約IDも、シリーズ予約された番組に対して付されるIDであり、非シリーズ予約の番組には0が付される。
図17は、シリーズ予約が行なわれるときの処理フローを示している。この動作は、シリーズ番組予約・録画制御部35内における各制御ユニットの結合で実現される。ユーザは、シリーズ予約のために図3の項目「番組表」を選択し、リモコンの決定キーを押す(ステップSA1)。すると、電子番組案内情報から作成された番組表(図4)が表示されるので、ユーザは、所望の番組の領域をカーソルで選択する。そして決定キーを押す(ステップSA2)。これにより、図5に示した画面(予約設定画面)が表示される(ステップSA3)。
ここで、画面上の「登録」の位置にカーソルが移動され、決定キー20Eがオンされると、選択された番組の番組情報が登録され、録画予約が行なわれる(ステップSA6)。しかし、ここで、画面上の「シリーズ予約」の位置にカーソルを合わせて、決定キーを押すと、まず、表示上の番組情報(番組表上で選択した番組に対応する情報)がまず自動的に登録される(ステップSA5、SA7)。これは、ユーザが自ら選択した番組は、重要であり、シリーズ番組であることが明白であるからである。
次に、図6に示した録画設定一覧の画面が表示され、条件を設定するための任意の1行が選択可能となる。ここで、シリーズの条件を設定する条件セット番号が選択される(ステップSA8)と、図7に示した画面が表示される。ここでは、「シリーズ予約」のために必要な番組情報をサーチする条件(キーワード、画質、優先度など)が入力可能となる(ステップSA9)。
次に、「設定完了」の位置にカーソルが移動され、決定キー20Eがオンされることで「シリーズ予約情報」が登録される(ステップSA10、SA11)。このシリーズ予約情報は、番組表の番組情報と比較され、条件に合致する番組(同シリーズの番組)が検索される。そして、優先順位に従って、予約登録が実行される(ステップSA12)。
図18には、定期的あるいは不定期に番組表を検索し、シリーズ予約している番組情報を追加登録する場合の動作を示すフローチャートである。定期的とは、例えば1日に1回であり、不定期とは、例えば、図13に示したような番組録画予約テーブルに空きが生じた場合である。この装置は、例えば、30の番組を録画予約することが可能である。そこで、予約取消しなどが有った場合、予約不要などで予約情報の削除が有った場合、予約録画が完了しその予約情報が消去された場合、余裕が生じる。このような場合にシリーズ予約のための番組情報を検索し、将来放送されるシリーズ番組の録画予約を行なうことができる。
番組表更新時間になると、番組表を取得する。番組表は、放送波、或いはネットワークを介して取り込むことができる(ステップSB1、SAB2、SB3)。番組表の中にシリーズ予約に該当する番組があるかどうかを検索する。番組表にシリーズ予約に該当する番組の番組情報が存在した場合、すでにその番組情報は登録されているかどうかを判断する(ステップSB4、SB5)。未登録である場合には、当該番組情報が、信頼できるものであるかどうかを判定する。この判定結果データは、図11で説明したS5に該当する。
図18において、ユーザにとって新規な番組であるかどうかが判定される。新規な番組であることが判明したとき、既に予約されている番組の内容と内容の重複がないかどうかを判断する(ステップSB6)。ステップSB6は、これから登録しようとする新規の番組の放送時間帯が、既存他チャンネル(CH)予約の時間帯と重なっているかどうか、をチェックするものである。
ステップSB6での処理内容は、内容重複検査(ステップSB5))ではなく、時間重複かどうかである。ここで、重複している場合には、優先度情報が参照され、優先度の高いほうの番組情報が予約登録される(ステップSB7,SB8)。番組表の全番組ついて、番組表の中にシリーズ予約に該当する番組があるかどうかを検索する。全番組について検索が終了した場合には、処理が終了する(ステップSB9)。
図19には、図19で説明したような“問い合わせコメント”が出力されるときの動作を説明するためのフローチャートである。録画予約一覧表が表示された状態で特定の番組の表示領域(行)が選択され、削除操作が行われると、この番組はシリーズ予約されたものであるかどうかの判定が行なわれる(ステップSC1,SC2、SC3)。シリーズ予約でない番組であった場合には、同予約情報を削除する(ステップSC5)。シリーズ予約の番組であった場合には、選択した番組だけの予約削除なのか、選択した番組のシリーズ全体の予約削除なのかを問い合わせる“問い合わせコメント”が表示される。ここで、選択した番組だけの予約削除が選択された場合には、同予約番組の予約無効フラグを無効に設定する(ステップSC7)。選択した番組のシリーズ全体の予約削除が選択された場合には、この番組の番組情報に付随しているシリーズIDと同じシリーズIDを含む予約番組情報を全て削除する(ステップSC8)。これにより、予約一覧の画面(図9)、が表示される。
次に、上記した装置が有する特徴的な技術をまとめて記載することにする。図20は、マイクロコンピュータブロック30内の制御部をさらに詳しく示す。
図20において、ブロック30内には、シリーズ番組予約・録画制御部35、GUI画面制御部36、操作入力判別部37、およびユーザに通知すべき内容を、文字列や小映像(icon)等の可視可能な表示として、映像データ記録再生装置の表示部43、または外部装置として接続される図示しないモニタディスプレイに、OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示するためのOSD表示制御部38が含まれる。なお、OSD表示制御部38は、マイクロコンピュータブロック30内に一体化される必要はなく、V(Video)ミキシング部71の前段までの任意の位置に挿入されてもよいことはいうまでもない。
シリーズ番組予約・録画制御部35、GUI画面制御部36に含まれる代表的な制御ブロックをさらに説明すると以下のようになる。
すなわち、シリーズ番組予約・録画制御部35は、番組表取得部35a,自動登録部35b,予約追加処理部35cを含む。またGUI画面制御部36は、番組表出力処理部36a,個別番組情報出力部、録画予約テーブル表示処理部、録画予約一覧出力部、コメント出力部、番組検索条件出力部36f、トップメニュー処理部36gを含む。
ここで、各部は主として以下に述べるような機能を司る。番組表取得部35aは、放送波あるいはネットワークを介して送られてくる番組表を取得する。番組表出力処理部36aは、前記番組表を画面に表示する。個別番組情報出力部36bは、番組表の任意の番組名が選択され決定されたとき、当該番組に関するチャンネル、放送時間帯を含む番組情報と、シリーズ予約を行なうための「シリーズ予約」選択項目、通常録画予約を行なうための「登録」選択項目を画面に表示する。自動登録部35bは、前記「シリーズ予約」選択項目が選択されて決定されたとき、前記番組情報をシリーズ予約の情報として自動的に録画予約テーブルに登録する。
また、最新の前記番組表に、前記シリーズ予約のための新しい番組情報が存在するか否かを定期的或いは不定期に検索し、前記新しい番組情報が存在した場合、予約追加処理部35cは、この情報を前記録画予約テーブルに登録することができる。さらに録画予約テーブル表示処理部36cは、前記録画予約テーブルを画面に表示するとき、録画予約された番組がシリーズ予約されているかどうかを示す識別情報を表示することができる。
なお、録画予約一覧出力部36dは、録画予約テーブルを画面に表示する。ここで、コメント出力部36eは、録画予約テーブルの表示状態でシリーズ予約されている番組が選択されて削除設定されたとき、同選択された番組の予約のみをキャンセルするのかシリーズ予約の全体をキャンセルするのかの問い合わせコメントを表示する。
さらに、番組検索条件情報表示部36fは、先の録画予約テーブルで選択されたシリーズ番組を番組検索した条件を画面に表示することができる。なお、コメント出力部36eは,前記条件を変更したしたときに、同選択された番組の予約のみをキャンセルするのかシリーズ予約の全体をキャンセルするのかの問い合わせコメントを表示する。また録画予約情報表示部36h(図5相当)は、前記条件の中でも変更可能な条件と変更を禁止する条件とを識別させて表示することができる。さらにまたこの発明は、上記した処理を実行するための好適な方法である。
このように、この発明の記録再生装置においては、シリーズ予約が望まれる番組について、その録画の失敗や別の録画予約との重複等により録画し損なうことを抑止可能で、記録装置の記録容量をいたずらに浪費することがなく、従って、特に1タイトルでも欠落(録画の失敗、停電や装置のトラブルを含む)した場合、ユーザの視聴意欲を損なうことの多いシリーズ番組を、確実に記録できる。
なお、この発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形もしくは変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて、もしくは一部を削除して実施されてもよく、その場合は、組み合わせもしくは削除に起因したさまざまな効果が得られる。
1…ビデオレコーダ(記録再生装置)、30…マイクロコンピュータブロック(主制御部)、35…シリーズ番組予約・録画制御部、36…GUI画面制御部、41a,41b,41c,41d,41e…チューナ,50…エンコーダ部、60…デコーダ部、101…データプロセッサ、1001…ディスクドライブ部、2001…ハードディスク装置。