以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明によるダビング機能付レコーダの一具体例を示すブロック構成図であって、1はこの実施形態のダビング機能付レコーダ、2はチューナ部、3は画像データ作成部(デコーダ)、4は制御部、5は制御信号受信部、6は情報記録部、7はHDD(ハード・ディスク・ドライブ)、8はダビング部、9は表示データ作成部、10は画像処理部、11は表示データ合成部、12は信号出力部である。
同図において、制御信号受信部5は、図示しないリモートコントローラ(以下、リモコンという)やこの実施形態のダビング機能付レコーダ1での図示しない操作部などの制御操作に応じた制御信号を受信し、制御部4に供給する。制御部4はCPU(中央処理部)などから構成され、制御信号受信部5で受信された制御信号に応じてこの実施形態の各部の制御を行なう。以下の説明では、制御信号受信部5がリモコンからの制御信号を受信するものとする。
チューナ部2は、リモコンの制御操作に基づいて、放送番組や番組表などの番組情報を受信する。受信されたかかる放送番組やその詳細情報,番組表情報は画像データ作成部3でデコードされ、放送番組はHDD7に、番組情報は情報記録部6に夫々記録される。ダビング部8は、HDD7に記録された放送番組をDVD(デジタル多用途ディスク)などのリムーバブル記録メディアにダビングするためのものであり、以下では、かかるダビング用の記録メディアをDVDとする。なお、情報記録部6は、HDD7の一部であってもよい。
リモコンの制御操作により、ユーザが所望とする放送番組をHDD7に録画予約することもできるし、HDD7に録画された放送番組をダビング部8でDVDにダビング予約することもできる。かかる録画予約やダビング予約の予約情報やかかる予約するために用いるための予約画面情報なども情報記録部6に記録される。所望の放送番組の録画予約情報が情報記録部6に記録されていると、制御部4は、この録画予約情報をもとに、この所望の放送番組の放送予定日時にチューナ部2を制御し、この所望の放送番組を受信させる。受信された放送番組は、上記のように、画像データ作成部3でデコードされた後、HDD7に録画される。
また、HDD7に記録された所望の番組のダビング予約情報が情報記録部6に記録されているときも、制御部4は、このダビング予約情報をもとに、この所望の放送番組をHDD7から読み出し、ダビング部8でDVDにダビングして保存するのであるが、ダビング予約情報によるダビング条件に応じて、HDD7から読み出された放送番組が画像処理部10でデータ量を低減されてからダビング部8でDVDにダビングされる。このようにデータ量低減処理をすることにより、画質の低下は免れないが、DVDにより多くの放送番組をダビングすることができるし、また、連続ドラマなどの所定期間毎に同じ時間帯で放送する番組(以下では、連続放送番組という)も複数回分が1つのDVDにダビングすることが可能となる。なお、録画予約の際に、DVDへのダビングを予め決める際には、受信した放送番組を画像処理部10でデータ量低減処理し、しかる後、HDD5に記録するように、リモコン13で予約録画する場合の録画条件を設定することもできる。
録画予約やダビング予約を行なう場合には、情報記録部6に記録されているかかる予約のための放送番組表や予約操作のための画面情報が読み出され、表示データ作成部9で画面表示が可能な表示データに変換された後、表示データ合成部11及び信号出力部12を介して図示しないモニタ部(例えば、テレビジョン受像機)に供給される。ここで、表示データ合成部11は、モニタ部の表示画面(以下、モニタ画面という)で1つの表示データで画面表示が行なわれているとき、他の表示データによる画面表示をする場合、既に表示されている画面に重ねて新たな画面が表示されるようにするものである。
図2は図1に示すダビング機能付レコーダ1の制御操作手段としてのリモコンの一具体例を示す正面図であって、13はこの具体例のリモコン、14は電源ボタン、15はメニューボタン、16は十字キー、17は決定ボタン、18は機能メニューボタン、19は戻るボタン、20は録画番組ボタン、21は番組表ボタン、22はチャプタ打込兼用のカラー(青)ボタン、23はチャプタ削除兼用のカラー(赤)ボタン、24はカラー(緑)ボタン、25はスキップ設定兼用のカラー(黄)ボタン、26は一時停止ボタン、26aは停止ボタン、27は再生ボタン、28は早送りボタン、29は巻戻しボタンである。
同図において、このリモコン13では、電源ボタン14がオン操作されると、メニューボタン15,機能メニューボタン18,録画番組ボタン20及び番組表ボタン21が操作可能状態となる。
メニューボタン15は、ダビング機能付レコーダ1でのHDD7(図1)への放送番組の録画やHDD7からの録画番組の再生などの各種動作メニューを選択するためのものである。
機能メニューボタン18が操作されると、図1に示すダビング機能付レコーダ1において、制御部4の制御により、情報記録部6から機能メニュー画面情報が読み出されて表示データ作成部9で処理された機能メニュー画面の表示データが作成され、表示データ合成部11,信号出力部12を介して図示しないモニタ部に供給される。そのモニタ画面では、後述の機能メニュー画面が表示され、この機能メニュー画面において、図2に示すリモコン13の十字キー16と決定キー17とを操作することにより、所望の機能メニューが選択・決定されてその機能メニューを実行することができる。以下では、このような十字キー16と決定キー17との操作による選択・決定を、リモコン13の選択・決定操作という。
リモコン13の録画番組ボタン20は、ダビング機能付レコーダ1のHDD7(図1)に録画されている放送番組の後述する一覧画面を表示するものである。かかる録画番組の一覧情報は情報記録部6に記録されているものであって、上記のメニュー画面情報と同様、情報記録部6から読み出されて表示データ作成部9で表示データに形成され、モニタ画面でこの一覧画面が表示される。また、番組表ボタン21は、ダビング機能付レコーダ1のチューナ部2で受信して情報記録部6に記録されている放送番組情報を読み出すためのものであり、読み出された番組表情報は、上記のメニュー画面情報や録画番組の一覧情報と同様に処理されてモニタ部に供給され、モニタ画面に放送番組表が表示される。
一時停止ボタン26,停止ボタン26a、再生ボタン27,早送りボタン28,巻戻しボタン29は、ダビング機能付レコーダ1のHDD7(図1)で録画された放送番組の再生や巻戻し早送りのための操作キーであって、モニタ画面に表示される、例えば、後述の図17で示すCMスキッププレビュー画面100で、かかる再生ボタン27,早送りボタン28,巻戻しボタン29により、この所望の録画済番組の通常再生,巻戻し再生,早送り再生を行なわせることができるものである。
後述するように、ダビング機能付レコーダ1のHDD7(図1)での所望録画済番組をダビング部8(図1)でDVDにダビングする場合、CM(番組中に放映されるコマーシャル)をスキップするように、ダビング条件を設定することができるが、デジタル放送に用いられるカラーボタン22〜25のうち、カラーボタン22,23,25がCMスキップの範囲を修正するのに用いるものである。
即ち、このCMスキップ範囲は、後述のように、チャプタによって規定され、隣り合う2つのチャプタ間がCMスキップの範囲とするものであるが、カラー(青)ボタン22をチャプタ打込兼用とし、カラー(赤)ボタン23をチャプタ削除兼用とし、カラー(黄)ボタン25をCMスキップ設定兼用とするものである。上記のように、予め設定されるダビング条件にCMスキップが設定されていると、このダビング条件が適用される録画番組にチャプタが設定され、これにより、自動的にCMスキップ範囲が設定されるが、チャプタを設定するチャプタ打込兼用のカラー(青)ボタン22とチャプタを削除するチャプタ削除兼用のカラー(赤)ボタン23とによってチャプタの設定位置を変更することができ、スキップ設定兼用のカラー(黄)ボタン25によって変更されたCMスキップ範囲が設定されることになる。ここで、チャプタ打込兼用のカラー(青)ボタン22は青色に着色されたカラーボタンであり、チャプタ削除兼用のカラー(赤)ボタン23は赤色に着色されたカラーボタンであり、スキップ設定兼用のカラー(黄)ボタン25は黄色に着色されたカラーボタンである。
なお、この実施形態では、リモコン13の操作によって所望チャンネルの放送番組を受信し、これをモニタ画面に表示させることもできるものであるが、図2では、このような動作をさせるための操作ボタンは省略しており、番組予約や録画予約,ダビング予約に関する操作ボタンのみを示している。
次に、この実施形態の動作を上記モニタ画面に表示される画面をもとに説明する。なお、以下に説明する動作は、リモコン13の操作を基に、制御部4の制御動作によって行なわれるものである。
図1及び図2において、いま、図3に示すように、モニタ画面で受信中の放送番組の画面30が表示されている状態で、リモコン13の番組表ボタン21が操作されると、上記のように、情報記録部6から番組表情報が読み出されて、図4に示すように、モニタ画面に番組表画面40が表示される。この番組表画面40では、例えば、「4月28日(金)」といったような放送日42と、放送チャンネル43と、これらに該当する放送番組表41とが表示される。
この放送番組表41では、同じ放送チャンネル(BS222)の所定の放送日(4月28日(金))での放送予定番組が放送順に配列して示され、夫々の放送予定番組毎に放送時間と番組タイトルが示されるようにしている。この放送番組表41での1つの放送予定番組(ここでは、初期条件として、最初の放送予定番組)に枠状のカーソル44が付されて、この放送予定番組が選択された状態にある。かかるカーソル44は、リモコン13の十字キー16の「↑」,「↓」キーを操作することにより、番組表41上を上下方向に移動させることができ、これにより、番組表41で表示される任意の放送予定番組を選択することができる。このカーソル44を放送番組表41の最上位もしくは最下位の放送予定番組の位置に設定してリモコン13の十字キー16の「↑」,「↓」キーを操作することにより、この放送番組表41を放送予定番組単位で上下にスクロールさせることができる。また、リモコン13の十字キー16の「→」,「←」キーを操作することにより、まずは放送日42が変更され、新たに放送日を設定して決定キー17の「→」,「←」キーを操作することにより、放送チャンネル43を変更させることができる。この場合も、新たな放送チャンネルが設定されると、決定キー17を操作することにより、放送日42の変更が可能となる。
この番組表画面40における所望とする放送予定番組をリモコン13で選択・決定操作すると、図5に示すように、番組表画面40上に重ねて、選択された放送予定番組の番組説明画面45が表示される。この番組説明画面45では、この放送予定番組の放送予定日時や番組タイトルなどの番組関連情報46,出演者やあらすじなどの番組内容情報47などが表示され、選択した放送予定番組の概略的な内容を知ることができる。かかる番組内容情報47は、番組表情報と関連付けられて、情報記録部6に記録されている。
また、この番組説明画面45には、「予約設定」ボタン48と「閉じる」ボタン49とが設けられており、通常、この「予約設定」ボタン48に枠状のカーソル50が付されて選択されている。リモコン13で選択・決定操作することにより、枠状のカーソル50を「予約設定」ボタン48と「閉じる」ボタン49と間で移動させて、これらのいずれかを選択して操作することができる。
そこで、いま、カーソル50で「閉じる」ボタン49を選択すると、この番組説明画面45が閉じ、図4に示す番組表画面40の表示状態に戻る。これにより、他の放送予定番組を選択することができる。これに対し、カーソル50で「予約設定」ボタン48を選択すると、番組表画面40で選択して番組説明画面45で概略説明がなされる放送予定番組の録画予約設定動作に進む。この録画予約設定動作では、まず、録画条件の設定のための図6に示す録画予約設定画面51が番組表画面40に重ねて表示される。
なお、番組表画面40で所定の放送番組を選択すると、直接録画予約設定画面51に移行するようにすることもできる。
この録画予約設定画面51には、項目「番組タイトル」51a,項目「チャンネル」51b,項目「放送日時」51c,項目「録画モード」51d,項目「タイトルに続き番号追加」51e,項目「次回の番号」51f,項目「番号形式」51gが設けられており、これらが放送番組の録画条件をなすものである。
項目「番組タイトル」51aには、番組表画面40の番組表41で選択された放送予定番組のタイトル(ここでは、「ドラマ 京都物語」)が表示され、項目「チャンネル」51bには、この放送予定番組の放送チャンネル(ここでは、「BS222」)が表示され、項目「放送日時」51cには、この放送予定番組の放送日時(ここでは、この放送予定番組が毎週金曜日の午後10時〜11時に放映される連続ドラマとして、「毎週(金)PM10:00−11:00」)が表示される。これらの項目51a〜51cは選択した放送予定番組によって決まるから、録画予約設定画面51の表示とともに、その内容が決まっているものであるが、特に、連続ドラマのような所定期間毎に放映される連続番組の場合には、上記の「毎週(金)PM10:00−11:00」というように、連続番組全体の録画条件の設定を、番組夫々毎に行なうことなく、1回でまとめて行なうことができる。
また、項目「録画モード」51dは、選択した放送予定番組をHDD7に録画する場合の画質を指定できるようにするものであって、デフォルトでは、「高画質」モード(受信したときの画質)が設定されている。しかし、後述するように、録画された番組をダビング部8でダビングするときには、1枚のDVDにダビングする番組の数に応じて画質が制限されるが、ダビング時と同様の画質で録画することが指定されると、この項目「録画モード」51dで指定された画質が変更される。
項目「タイトルに続き番号追加」51eは、連続番組や関連する内容の放送番組などで録画する毎に番号を付するか否かを指定できるようにするものであり、「する」と「しない」とを選択することができる。デフォルトでは、「する」が指定された状態にある。項目「次回の番号」51fは、項目「タイトルに続き番号追加」51eで「する」を指定した場合に、次に録画する放送番組に付する番号を指定できるものである。「1」が指定された状態にある場合、新たに連続ドラマを毎週録画していく場合には、最初に録画するドラマに「1」が付され、次から順次録画されるドラマには、付される番号が「2」,「3」,……となっていく。項目「番号形式」51gは、項目「次回の番号」51fで付される番号の形式を指定できるようにしたものであり、その形式としては、話(例えば、第1話など),回(例えば、第1回など),#(例えば、#1)などがある。
このように、同一チャンネルかつ同一番組タイトルで所定期間毎に同じ時間帯で放送される一連の番組は、項目「番組タイトル」51a,項目「チャンネル」51b,項目「日時」51cでその旨を設定することにより、1つのパック(番組パック)として取り扱うことができる。かかる番組パックの場合、その最初の番組で録画条件を設定することにより、この番組パックに属する他の全ての番組についても録画条件が設定されたことになる。このように番組パックに対しては、この録画予約設定画面40で設定される録画条件は、次に録画される番組の録画条件をなすものであって、この番組パックの最初に録画される番組に対しては、項目「次回の番号」51fが「1」であったとしても、この最初の番組が録画されると、録画予約設定画面40で設定された録画条件は次に録画される番組に対するものとなり、この録画条件の項目「次回の番号」51fは自動的に「2」に変更される。このようにして、同じ番組パックの番組が録画される毎に、録画条件は自動的に次に録画される番組に対するものとなり、項目「次回の番号」51fが変化していく。
項目「タイトルに続き番号追加」51e,項目「次回の番号」51f及び項目「番号形式」51gには、リモコン13の十字キー16を操作することにより、枠状のカーソル55を合わせることができる。このように、カーソル55を合わせた状態で決定キー17を操作することにより、これら項目の指定内容を変更することができる。例えば、このカーソル55を項目「タイトルに続き番号追加」51eに合わせて選択し、決定キー17を操作して決定すると、その操作毎に「する」,「しない」と指定内容が変更される。
録画予約設定画面51には、また、「予約設定」ボタン52,「ダビング保存予約設定」ボタン53,「閉じる」ボタン54が設けられている。「予約設定」ボタン52は項目51a〜51gによる録画予約条件を設定するためのものであり、この「予約設定」ボタン52にカーソル55を合わせるようにしてリモコン13で選択・決定操作すると、この録画予約条件が設定され、録画予約設定画面51に重ねて、図7に示す録画予約設定通知画面56が表示される。この録画予約設定通知画面56には、「了解」ボタン56aが表示されており、これをリモコン13の決定キー17で決定操作すると、図4に示す番組表画面40に戻り、次の放送予定番組の録画予約をすることができる。
図6に示す録画予約設定画面51で、録画条件の設定後、「ダビング保存予約設定」ボタン53にカーソル55を合わせるようにしてリモコン13で選択・決定操作すると、図8に示すダビング条件テンプレート一覧画面57に表示が移る。
このダビング条件テンプレート一覧画面57では、登録されているダビング条件テンプレートのリスト58が示されており、ここでは、5つのテンプレートが登録されているようすを示している。
このようなテンプレートのダビング条件をもとに、次に説明するように、録画された番組をダビングする際のダビング条件を決めることができる。例えば、ドラマを例に取ると、このテンプレートのダビング条件の場合よりも高い画質を希望するのであれば、1枚のDVDにダビングする番組数をテンプレートのダビング条件の場合よりも減らせばよく、画質をこれよりも低下させてもよいのであれば、1枚のDVDにダビングする番組数をテンプレートのダビング条件の場合よりも増やすこともできる。また、1時間もののドラマや2時間もののドラマの場合には、このテンプレートのダビング条件をもとに、1枚のDVDにダビングする番組数を決めることができる。
図6に示す録画予約設定画面51で録画条件を設定した録画予定番組のジャンルがドラマであるから、図8に示すリスト58において、リモコン13で選択・決定操作することにより、枠状のカーソル59でドラマ用という名称で登録されているテンプレートのダビング条件を選択すると、図9に示すダビング保存予約設定画面60がダビング条件テンプレート一覧画面57に代わって表示される。
このダビング予約設定画面60は、HDD7での録画番組をダビング部8でDVDにダビングする場合の条件、即ち、ダビング条件を設定するためのものであり、このダビング条件を決める項目、即ち、「ダビング先」61a,「CMスキップ」61b,「視聴後のみ保存」61c,「1枚にダビングする数」61d,「保存の画質で録画」61e,「DVDメニュー作成」61f,「テンプレートとして登録」61g,「視聴後ダビング用に画質を変更」61hが設けられている。
項目「ダビング先」61aは、HDD7に録画された放送番組(以下、録画済み番組という)をダビングするリムーバブル記録メディアを指定するためのものであり、図8に示すダビング条件テンプレート一覧画面57の場合と合わせ、デフォルトとして、DVDが決められている。リモコン13の十字キー16の操作によって枠状のカーソル65をこの項目「ダビング先」61aに一致させ、かかる状態で決定キー17を操作すると(リモコン13で選択・決定すると)、その操作毎に表示される記録メディアの種類が変わり、これにより、所望の記録メディアを選択することができる。ここでは、上記のように、DVDが選択されているものとする。従って、図6に示す録画予約設定画面51で録画条件が設定された録画予約番組(この場合、チャンネルBS222の「ドラマ 京都物語」)は、録画されると、DVDにダビングされるされるように条件付けられている。
項目「CMスキップ」61bは、録画済み番組をダビングするときに、CMをスキップするか否かを指定することができるようにするものであり、リモコン13の上記の選択・決定操作により、「する」,「しない」のいずれかを選択することができる。
項目「視聴後のみ保存」61cは、録画済み番組を1回視聴した後にダビングするか否かを指定できるようにするものであり、リモコン13の上記の選択・決定操作により、「ON」,「OFF」のいずれかを選択することができる。「ON」を選択した場合には、録画済み番組は、1度視聴されないと、ダビングされないことになる。図示では、「OFF」が選択されているので、上記の録画予約番組は、録画後、ダビング部8にDVDが装着されたときにこのDVDへのダビングが可能となる。
項目「1枚にダビングする数」61dは、番組パックに対するものであり、項目「ダビング先」61aで指定されたDVD1枚当たりにダビングする録画済み番組の数を指定することができるものであって、図8に示すリスト58での選択されたテンプレートのダビング条件に応じた番組数(この場合、3)がデフォルトとして設定されている。また、この場合のダビングの際の画質も、例えば、「標準画質」というように、表示されるが、このときの画質は、このときのダビング条件の設定対象となる番組(この場合には、図6に示す録画予約設定画面51で録画条件が設定された「ドラマ 京都物語」)の放送時間とDVD1枚にダビングする番組数,DVDの容量によって決まることになり、図8に示すテンプレートのダビング条件と同じ1時間ものであれば、「低画質」ということになるが、これよりも長いものであったり、短いものとなったりすると、画質も異なることになる。
項目「1枚にダビングする数」61dで決める1枚のDVDにダビングする番組数も、リモコン13の上記の選択・決定操作により、その数を指定することができる。なお、1枚当たりのダビング番組数を指定した場合、その個数によっては、図6に示す録画予約設定画面51の項目「録画モード」51dで指定した画質でダビングすることができない場合もある。この場合には、ダビングする際、ダビング機能付レコーダ1での画像処理部10でこの録画済み番組のデータ量が低減され、画質が低下することになる。そこで、この項目「1枚にダビングする数」61dに表示されるダビングする際の画質が図8に示すテンプレートのダビング条件での画質と異なることになる。
項目「保存の画質で録画」61eは、このダビングを指定する放送番組(この場合には、上記のチャンネルBS222のドラマ 京都物語)の録画時の画質を指定することができるようにしたものであり、リモコン13の上記の選択・決定操作により、「する」,「しない」を指定することができる。「する」を選択した場合には、項目「1枚にダビングする数」61dで指定したダビングする番組の数に応じた画質(この場合、低画質)が録画時の画質として指定される。従って、図6に示す録画予約設定画面51の項目「録画モード」51dでデフォルトの「高画質」が設定されていても、このダビング予約設定画面60の項目「1枚にダビングする数」61dで設定された画質(この場合、低画質)が録画予約設定画面51の項目「録画モード」51dにリンクされ、この録画予約設定画面51の項目「録画モード」51dでの画質は低画質となる。項目「保存の画質で録画」61eで「しない」が指定された場合には、録画予約設定画面51の項目「録画モード」51dでは、デフォルトの「高画質」が指定されたままとなる。
項目「DVDメニュー作成」61fは、DVDにダビングした番組のメニューを作成するかどうかを指定することができるようにしたものであり、リモコン13の上記の選択・決定操作により、「する」,「しない」を指定することができる。「する」を選択した場合には、番組がダビングされたDVDにかかる番組のメニュー(DVDメニュー)が作成されて記録されるのであるが、図10(a)に示すように、DVDメニューの各種デザイン67a〜67fが表わされたDVDメニュー設定画面66が表示され、リモコン13の上記の選択・決定操作によってそのいずれかを選択することができる。この選択が終了すると、あるいは選択しないとして「中止」ボタン66aをリモコン13で上記の選択・決定操作すると、図9に示すダビング予約設定画面60に戻る。
項目「テンプレートとして登録」61gは、ダビング予約設定画面60で上記のように設定したダビング条件をテンプレートとして登録することができるようにするものであり、リモコン13の上記の選択・決定操作により、「する」,「しない」を指定することができる。「する」を選択した場合には、図10(b)に示すようなテンプレート予約設定画面68が表示され、このテンプレート予約設定画面68で登録するテンプレートの名前を入力し、「登録」ボタン69aをリモコン13の選択・決定操作によって選択すると、このダビング条件が新たなテンプレートとして情報記録部6に記録されて登録され、図9に示すダビング予約設定画面60に戻る。また、「中止」ボタン69bが選択されると、新たなテンプレートが登録されずに図9に示すダビング予約設定画面60に戻る。このようにして登録されたダビング条件の新たなテンプレートは、次回表示されるダビング条件テンプレート一覧画面(図8)に追加されて表示される。
項目「視聴後ダビング用に画質を変更」61hは、予約録画するときの番組の画質(図6の録画予約設定画面51の項目「録画モード」51dで設定されている画質)とこのダビング予約設定画面60の項目「1枚にダビングする数」61dで設定された画質とに違いがあるとき、録画後でダビング前にこの録画済番組の画質をダビングするときの画質に変更するか否かを指示できるようにしたものであり、「する」を指定した場合には、この録画済番組が、視聴後、ダビング可能な状態となったときに、画質の変更を可能とし(この場合の画質変更の処理は、後述するように、ユーザの指示があってから行なわれる)、「いいえ」を指定した場合には、ダビングときに画質の変更が行なわれる。この画質の変更処理は、勿論図1における画像処理部10で行なわれる。
以上のようにして、このダビング予約設定画面60を用いてダビング条件が設定された後、リモコン13の上記の選択・決定操作により、「設定保存」ボタン62が選択されると、図6に示す録画予約設定画面51で録画予約が設定された放送予定番組に対し、録画条件とダビング条件とがリンクされてダビング機能付レコーダ1の情報記録部6に保存される。このときも、図7に示す録画予約設定通知画面56が表示され、「了解」ボタン56aをリモコン13で選択・設定操作することにより、図4に示す番組表画面40に戻る。
また、図9に示すダビング予約設定画面60の「中止」ボタン63をリモコン13で選択・決定操作すると、図6の録画予約画面40で設定された録画条件やこのダビング予約設定画面60で設定されたダビング条件が全てキャンセルされ、図4に示す番組表画面40に戻る。さらに、図9に示すダビング予約設定画面60の「戻る」ボタン64をリモコン13で選択・決定操作すると、このダビング予約設定画面60で設定されたダビング条件が保持されたまま、図8に示すダビング条件テンプレート一覧画面57に戻り、他のダビング条件のテンプレートを選択できる。
以上のようにして作成された録画予約番組の録画条件やダビング条件は互いにリンクされて、あるいはダビング条件が録画条件に組み込まれて、図1における情報記録部6に記録されて保持される。そして、以上の録画条件やダビング条件が設定されているとき、リモコン13のメニューボタン15(図2)を操作して後述の図13に示すメニュー画面85を表示させ、その項目「予約一覧」86dを選択することにより、録画条件やダビング条件の一覧をモニタ画面に表示させることができ、また、そのうちの所望の番組を選択することにより、図6に示す録画予約設定画面51を、さらには、図9に示すダビング予約設定画面60を表示させることができる。そして、これにより、録画条件やダビング条件を変更することが可能となる。
また、情報記録部6に記録された録画条件やダビング条件は制御部4によって常時監視される。そして、録画予約番組の1つの録画予約日時になると、制御部4はチューナ部2や画像データ作成部3,HDD7などを動作させ、この録画予約番組を受信させてHDD7で録画させる。これとともに、この放送番組を録画済み番組として、録画済番組情報を作成され、情報記録部6に保存される。
図11は以上のように録画条件が設定されて、あるいは録画条件とダビング条件が設定されて予約録画された録画済み番組に関する情報、即ち、録画済番組情報69の一具体例を示すものであり、これはダビング機能付レコーダ1の情報記録部6に記録される。
この録画済番組情報69は、録画データ70a,予約ID(識別符号)70b,番組タイトル70c,番号形式70d,画質70e,録画日時70f,その他の番組情報70gなどからなるものであって、録画データ70aは録画済番組のサムネイル画像である。
予約ID70dは、録画予約された番組毎に割り当てられるIDであるが、連続ドラマのように、図6に示す録画予約設定画面51の項目「日時」51cで複数の番組をまとめて1回で録画条件を設定する同じ番組パックの番組には、全て同じ予約ID70bが割り当てられる。従って、この録画済番組情報69の場合、番組AはCH(チャンネル)1で決まった曜日の決まった時間帯で放映されるものであるが、録画予約設定画面51の項目「日時」51cでこの旨の内容を設定することにより、同じ番組パックをなすものとなり、まとめて1回の録画条件の設定で済ましているため、全ての番組Aに同じ予約ID1が割り当てられている。番組Bについても同様である。
これに対して、番組C〜Fに対しては、夫々個々に録画条件の設定がなされており、このため、これら夫々の番組毎に異なる予約IDが割り当てられている。
また、同じ予約ID70bが割り当てられた同じ番組パックの番組は、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「1枚にダビングする数」61dで指定された数ずつ同じDVDにダビングされる。
予約IDの録画済み番組への割り当ては、図6に示す録画予約設定画面51で設定された録画条件をもとに行なわれるものであって、録画予約設定画面51の項目「番組タイトル」51a,「チャンネル」51bの設定内容が同一であり、かつ項目「日時」51cで連続ドラマのような、例えば、毎週同じ曜日で同じ時間帯に放送される複数の番組といった、所定期間毎に放送される番組を指定する場合、これら複数の番組は、同じ番組パックの番組として、同じ予約IDが割り当てられる。
図11に示す例では、例えば、番組Aが同じチャンネルかつ同じ番組タイトルで同じ曜日の同じ時間帯に放送されるものであり、これに対して録画条件が設定されたことにより、番組A全てに予約ID1が割り当てられている。そして、予約ID1が割り当てられたこれら番組Aは、ダビング予約設定画面60の項目「1枚にダビングする数」61dで指定された数ずつ順次のDVDにダビングされることが予約されるが、また、かかるDVDにも、この予約IDに対応したIDが割り当てられることになる。
録画済番組情報69での番組タイトル70cは図6に示す録画予約設定画面51での項目「番組タイトル」51aで設定された番組タイトルであり、同じく番号形式70dは、番組パックの番組に対し、同じく項目「タイトルに続き番号追加」51eで「する」を設定したときの項目「次回の番号」51f,項目「番号形式」51gの設定内容に応じたものである。例えば、番組タイトル70cが「番組A」の番組パックの録画済番組についてみると、番組Aが録画される毎に、録画条件である項目「次回の番号」51fが変化していくから、その録画順に「第1話」,「第2話」,「第3話」,「第4話」,「第5話」となる。
なお、第5話から第9話までの番組Bも、同じ番組パックをなすものであって、予約ID70cとして、同じ「予約ID2」が割り当てられており、1枚のDVDにダビングする番組Bの数は図9に示すダビング予約設定画面60での項目「1枚にダビングする数」61dで指定された個数であり、例えば、図9に示すように、指定個数を「3」とすると、番組Bが第5話から3話ずつがまとめて1枚ずつのDVD(この場合、DVD)にダビングされることになる。そして、これらDVDには、番組Bの予約IDに対応したIDが割り当てられる。
また、番組C,D,E,Fは、個々に録画条件やダビング条件が設定された個別の番組であり、夫々異なる予約IDが割り当てられる。
録画済番組情報69の画質70eは、図6に示す録画予約設定画面51での項目「録画モード」51dで指定される画質(もしくは、図9に示すダビング予約設定画面60での項目「保存の画質で録画」61eを「する」にしたときの項目「1枚にダビングする数」61dで決まる画質)をビットレート「bps(バイト/秒)」で表わしたものである。最高画質,高画質,標準画質,低画質,長時間録画用画質など毎にビットレートの範囲が決められており、録画済番組情報69の画質70eでは、録画時のビットレートが直接使用されるが、録画予約設定画面51での項目「録画モード」51dやダビング予約設定画面60での項目「1枚にダビングする数」61dでは、このビットレートに対応して、上記の最高画質,高画質,標準画質,低画質,長時間録画用画質などのいずれかが表示される。
録画済番組情報69の録画日時70fは、録画済み番組の録画日時を表わすものであり、この録画済み番組のチャンネルも含まれるようにしてもよい。その他の番組情報70gは、録画済み番組の上記の録画データの種類70aや予約ID(識別符号)70b,番組タイトル70c,番号形式70d,画質70e,録画日時70f以外の関連情報であり、例えば、ダビング機能付レコーダ1の情報記録部6に記録されている番組内容情報47(図5)や設定されたダビング条件,図9に示すダビング保存予約設定画面(ダビング条件)での項目「視聴後にのみ保存」61cを「する」としたときの視聴の有無を表わす情報などである。
以上のようにして、録画条件,ダビング条件が設定された放送番組がダビング機能付レコーダ1のHDD7(図1)に録画されると、録画済番組情報69(図11)が作成されて情報記録部6に保存される。そして、ダビング可能な録画済番組に対しては、ダビング設定情報が作成されて情報記録部6(図1)に保存される。図6に示す録画予約設定画面51の項目「日時」51c特定の日時が指定されて1回限りの録画となる番組については、それが録画されただけでダビング設定情報が作成され、ダビングが可能となるが、項目「日時」51cで特定の日時以外、例えば、毎週や月〜金曜日などといった複数回の録画が行なわれる設定がなされ、かつ図9に示すダビング予約設定画面60の項目「1枚にダビングする数」61dに2以上の数値が設定された番組パックに対しては、この項目「1枚にダビングする数」61dで設定された番組数の番組が録画されて始めてダビング設定情報が作成され、ダビングが可能となる。例えば、図9に示すダビング予約設定画面60のようにダビング条件が設定された図6に示す録画条件の「ドラマ 京都物語」の番組パックに対しては、第6話まで録画されたときには、第1話〜第3話でこれに対するダビング設定情報が作成され、第4話〜第6話でこれに対するダビング設定情報が作成されるが、次に、第7話が録画されても、新たなダビング設定情報は作成されず、第9話まで録画されるまでダビング設定情報の作成が待機される。なお、このダビング設定情報は、ダビングを許可するIDと番組タイトルと各番組の話番号などの番号などからなる。これにより、このダビング設定情報に含まれる番号の番組が1枚のDVDにまとめてダビングされることが許可されることになる。勿論、録画済番組がダビングが許可されない番組のみであるときには、常にダビングを許可しないIDを備えたダビング設定情報が1つ作成されており、予約録画が進行したダビングが可能な録画済番組が存在するようになると、ダビング設定情報がこの番組に適用され、そのIDがダビングを許可するIDに変更されるようにしてもよい。
以上のようにして、予約録画が行なわれて録画済番組情報69が作成されていき、かかる状態でユーザがリモコン13の録画番組ボタン20を操作すると、あるいはメニューボタン15を操作して後述の図13に示すメニュー画面85を表示させ、その項目「録画番組」86bを選択すると、後述の図18で示す録画番組一覧画面108が表示され、そのうちの所望の録画済番組をカーソル111で選択してリモコン13の再生ボタン27(図2)を操作すると、この録画済番組が再生されたモニタ画面に表示される。
なお、図9に示すダビング予約設定画面60での項目「視聴後にのみ保存」61cで「ON」とされた録画済番組は、上記のように、リモコン13を操作して再生されると、しかも、この録画済番組の最後まで再生されると、この項目「視聴後にのみ保存」61cが自動的に「OFF」となるように、ダビング条件が自動的に変更され、ダビングができる候補となる。
また、リモコン13の所定操作により、図示しないが、図9に示すダビング保存予約画面60の項目「視聴後ダビング用に画質を変更」61hで「する」が指定された録画済番組(以下、画質変更予定録画番組という)の変更を指示できる画質変更画面が表示される。かかる画質変更処理は、ダビング機能付レコーダ1が受信番組をモニタ画面で表示する受信モードのときのみ可能であって、録画やダビングが行なわれる合間に可能であり、いつでも、また、いつまでも画質変更処理が行なわれる、というものではない。このために、この画質変更画面では、画質変更処理の時間帯を、その開始時刻と終了時刻とで指示するようにしている。
このようにして、画質変更画面で画質変更処理の時間帯が指定されると、ダビング機能付レコーダ1の制御部4(図1)は、各録画予約番組の録画条件などを基に、この指定された時間帯のうちで実際に画質変更処理が可能な時間帯を決定し、例えば、図11に示す録画好き番組情報69の録画日時70fの放送時間帯の情報などを基に、この可能な時間帯で画質変更処理が可能な画質変更予定録画番組のうちのダビングが可能なものを検索する。ここで、ダビングが可能な画質変更予定録画番組とは、上記のダビング設定情報が設定されている画質変更予定録画番組であって、図9に示すダビング保存予約画面60の項目「視聴後ダビング用に画質を変更」61hで「する」が指定されて、既に視聴済み(上記のように、リモコン13の操作によってHDD7から再生され、モニタ画面で再生表示されている)のものである。
録画済番組情報69が保存されている状態で、ダビング条件に基づいてダビング可能な状態にある(即ち、ダビング設定情報が設定されている)録画済番組がHDD7に保存されているとき、ダビング機能付レコーダ1のダビング部8に記録可能な空き容量があるDVDがセットされると、モニタ画面では、例えば、図3に示す受信番組の画面30からそのセットを通知する図12に示すようなセット通知画面80に表示が切り換わる。
このセット通知画面80では、DVDのセットの通知とDVDへのダビングの実効の有無の問い合わせのメッセージ81が表示され、これとともに、「はい」ボタン82と「いいえ」ボタン83とが表示され、リモコン13の選択・決定操作によってこれら「はい」ボタン82,「いいえ」ボタン83間を移る枠状のカーソル84により、そのいずれかを選択することができる。そして、「いいえ」ボタン83が選択されたときには、図3に示すもとの受信番組の画面に戻るが、「はい」ボタン82が選択されたときには、モニタ画面では、後述するダビング設定のための画面(ダビング設定画面)が表示される。
また、ダビング機能付レコーダ1のダビング部8にDVDがセットされていても、また、セットされていなくとも、リモコン13のメニューキー15(図2)が操作されると、モニタ画面に図13(a)に示すようなメニュー画面85が表示される。
このメニュー画面85では、メニュー「番組ガイド」86a,「録画番組」86b,「ダビング」86c,「予約一覧」86d,「各種設定」86eなどが設けられており、枠状のカーソル87により、リモコン13の選択・決定操作でもってそのいずれかのメニューを選択できるようにしている。
いま、カーソル87をメニュー「ダビング」86cに合わせると、ダビングが可能な状態にあるときには、ダビングの方向を選択できるサブメニュー88が表示させる。このサブメニュー88としては、例えば、HDDからDVDへのダビング「HDD→DVD」、DVDからHDDへのダビング「DVD→HDD」及びHDDからHDDへのダビング「HDD→HDD」などが用意されている。そこで、図13(b)に示すように、カーソル87をこのサブメニュー88での「HDD→DVD」に一致させて選択するリモコン13での選択・決定操作を行なうと、図12に示すセット通知画面80で「はい」ボタン82を選択したときと同様、モニタ画面では、次に説明するダビング設定画面が表示される。
ここで、ダビングとは、録画済み番組などのデータの複製(コピー)を作成すること、及びデータを他の記録メディアに移動すること(この場合には、ダビング元のデータは消去される)の両方を含む。録画済み番組が、例えば、映画などの場合には、複製が禁じられていることもあり、このような場合には、データの移動のみが可能となる。
図14は上記のダビング設定画面89の一具体例を示すものであって、図12に示すセット通知画面80で「はい」ボタン82をリモコン13で選択・決定操作すると、あるいは図13(b)に示すメニュー画面85のサブメニュー88をリモコン13で選択・決定操作すると、このダビング設定画面89がモニタ画面に表示される。
このダビング設定画面89には、タグ「ダビング準備済」90a,「ダビング可能番組」90b,「個別選択」90cなどが設けられており、タグ「ダビング準備済」90aを選択すると、ダビング条件が上記のように設定されている録画済番組のリストが表示され、リモコンの選択・設定操作により、このリストから枠状のカーソル91でダビングを希望する録画済番組を選択することができる。このリストでは、各録画済番組が設定された録画条件やダビング条件をもとに表示されており、例えば、録画済番組「京都物語」は、番号形式が図6に示す録画予約設定画面51によって設定されたものであって、第1話〜第6話が録画済であり、また、図9に示すダビング予約設定画面60によって1枚にダビングする番組数が3と設定されているため、「京都物語」が第1話〜第3話と第4話〜第6話とに分けられている。
タグ「ダビング準備済」90aの録画済み番組のリストにおいて、いま、「京都物語 第1話〜第3話」をリモコン13の選択・設定操作で選択すると、この選択されたダビング予定の録画済番組の図15に示すダビング内容確認画面92がモニタ画面に表示される。このダビング内容確認画面92では、図14に示すダビング設定画面89でのこの録画済み番組のリストの中から選択された録画済番組の、例えば、放送日時といった詳細情報93が表示される。ここでは、録画情報「京都物語 第1話〜第3話」が選択されたものとしており、この場合には、各話毎にその放送日が表示されている。
また、このダビング内容確認画面92には、ダビングする記録メディア(この場合、DVD)に付けるタイトルを表わす項目「ディスクタイトル」94a、CMスキップをするか否かを表わす項目「CMスキップ」94b、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「CMスキップ」61bで「する」を設定したことによってなされた録画時のCMスキップの状態を確認するための項目「CMスキッププレビュー」94c、ダビングの速さなどを指定するための項目「ダビングモード」94d、図10(a)に示すDVDメニュー設定画面66で選択されたDVDメニューのデザインを表わす項目「DVDメニューデザイン」94eなどが設けられている。ここで、項目「ディスクタイトル」94aは録画番組のタイトルが設定され、項目「CMスキップ」94bは、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「CMスキップ」61bで「する」を設定したとき、「する」が設定される。項目「ダビングモード」94dには、「高速ダビング」が設定されており、ダビングの画質も表示される。また、「ダビング開始」ボタン95と「中止」ボタン96とが設けられており、これらのいずれかを、リモコン13の選択・決定操作により、枠状のカーソル97で選択することができる。「中止」ボタン96が選択されると、図3に示すような受信番組の表示画面30に移る。
図9に示すダビング予約設定画面60の項目「CMスキップ」61bで「しない」が設定されたときには、ダビング内容確認画面92の項目「CMスキップ」94bでは、「しない」が設定されることになるが、かかる状態で「ダビング開始」ボタン95が選択されると、ダビング機能付レコーダ1のダビング部8(図1)で直ちにダビングが行なわれる(勿論、この場合には、ダビング部8にDVDがセットされている。セットされていなければ、その旨がダビング内容確認画面92で表示される)。このダビングは次のように行なわれる。即ち、ダビング内容確認画面92で詳細情報93が表示されている番組(ここでは、「京都物語 第1話〜第3話」)がダビング機能付レコーダ1のHDD7(図1)から読み出されて画像処理部10(図1)に送られ、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「1枚にダビングする数」61dの設定内容に応じた画質の画像データとなるように画質を変更する処理がなされた後、ダビング部8(図1)に供給されてDVDにダビングされる。
なお、上記のように、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「視聴後ダビング用に画質を変更」61hで「する」が設定されたが、既に画質変更処理がなされた録画済番組(画質変更予約録画済番組)のダビングの際には、画像処理部10での画質変更処理がなされないことはいうまでもない。
また、このダビング動作中、図16に示すダビング経過画面98が表示され、これに「ダビング中」や「ダビング終了」などといった案内とともに、「HDD→DVD」などのダビングの方向、「2%」などのダビングの経過といったダビング経過情報99が表示される。ダビングが終了して所定の操作をすると、図3に示すような受信番組の表示画面30に移る。
ダビング内容確認画面92の項目「CMスキップ」94bで「する」が設定されるときに、「スキップレビュー」ボタン94cが選択されると、図17(a)に示すCMスキッププレビュー画面100がモニタ画面に表示される。このCMスキッププレビュー画面100では、ダビング内容確認画面92のリスト93に挙げられた番組101a,101b,101cが表示され、このうちのCMスキップをプレビューしたい番組が枠状のカーソル107で選択されている。そして、この選択された番組(ここでは、番組101aとする)がダビング機能付レコーダ1のHDD7(図1)から再生されて再生表示エリア102に表示され、また、この選択された番組の再生の全体時間を表わす再生バー103が表示される。この再生バー103の左端が再生開始端,右端が再生終了端であり、再生の進行とともに、再生マーク105が再生バー103の左端から右方向に移動していく。即ち、再生バー103での再生マーク105の位置が番組の再生位置に対応している。
図15に示すダビング内容確認画面92の「スキップレビュー」ボタン94cが選択されて図17(a)に示すCMスキップレビュー画面100が表示されたときには、この番組は通常再生モードで再生され始めるのであるが、CMスキップレビュー画面100が表示されている限りでは、リモコン13の早送りボタン28,巻戻しボタン29(図2)を操作することにより、早送り再生モードとすることもできるし、巻戻し再生モードとすることもでき、また、再生ボタン27を操作することにより、通常再生モードに戻すこともできる。
また、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「CMスキップ」61bで「する」を設定した場合には、再生バー103でのCMに対応する領域がチャプタで規定されている。ここでは、チャプタ104a〜104b間,チャプタ104c〜104d間及びチャプタ104e〜終端間の夫々ハッチングして示す領域がCMスキップ領域として設定されている。これらCMスキップ領域は、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「CMスキップ」61bで「する」を設定したことにより、録画するときに自動的に設定されたものである。
かかるCMスキップ領域は、リモコン13のカラー(青)ボタン22,カラー(赤)ボタン23(図2)を用いることにより、修正することができる。例えば、図17において、再生表示エリア102で番組101aの再生画面を確認し、チャプタ104aがCMの開始タイミングからずれている場合には、再生マーク105をこのチャプタ104aに一致させて停止させ(リモコン13の停止ボタン26(図2)を操作)、かかる状態でカラー(赤)ボタン23を操作する。これにより、このチャプタ104aが削除されて、CMスキップレビュー画面100の再生バー103では、図17(b)に示す状態となる。
しかる後、リモコン13の各種ボタン26〜29を操作してCMの開始位置を検索し(この操作につれて再生マーク105が再生バー103に沿って移動する)、再生バー103でのこの開始位置に再生マーク105を一致させ、リモコン13のカラー(青)ボタン22を操作すると、図17(c)に示すように、チャプタ104a’が再生バー103に打ち込まれる。そして、リモコン13の巻戻しボタン29を操作することにより、若干巻き戻し、図17(d)に示すように、再生マーク105を新しいチャプタ104a’よりも少し前に戻し、ついでリモコン13の再生ボタン27を操作して再生を開始させることにより、このチャプタ104a’がCMスキッブ領域の開始を正しく表わしているかどうかを確認することができる。そして、確認後、リモコン13のカラー(黄)ボタン25を操作すると、このチャプタ104a’(従って、CMスキップ領域の開始位置)が設定される。この設定操作をしないと、チャプタの修正はキャンセルされ、もとのチャプタ104aに戻ることになる。
以下同様にして、他のチャプタについても、必要に応じて位置を修正することができる。そして、番組101aのCMスキップ領域の修正が終わると、カーソル107を次の番組101bに移すことにより、この番組101bについて、CMスキップ領域の修正ができ、さらに次の番組101cについても、同様である。
夫々の番組101a〜101cでのCMスキップ領域の修正が終了すると、カーソル107は「確認終了」ボタン106に移る。そして、リモコン13の決定ボタン17(図2)を操作すると、以上のCMスキップ領域の修正結果が確定し、これら番組101a〜101cのDVDへのダビングが開始される。これとともに、図16に示すダビング経過画面98がモニタ画面に表示される。
なお、各番組101a〜101cにCMスキップ領域が設定されているかどうかを確認するだけならば、図17(a)に示すように、CMスキップレビュー画面100が表示されたとき、カーソル107を順に移動させていけばよく、夫々の番組101a〜101cの再生バー103が表示されるから、この確認をすることができる。カーソル107を最後に配列される番組101cからさらに下方に移動させると、「確認終了」ボタン106に移り、そこで、リモコン13の決定キー17(図2)を操作すると、CM領域をスキップするダビングが開始する。
以上のダビングのための操作は、上記のように、ダビング機能付レコーダ1のダビング部8(図1)にDVDを装着したときにモニタ画面に表示される図12に示すセット通知画面80で「はい」ボタン82を操作することにより、あるいは、リモコン13の「機能メニュー」ボタン18(図2)を操作してモニタ画面に表示される図13に示すメニュー画面85を操作することにより、行なうことができるが、リモコン13の「録画番組」ボタン20(図2)を操作しても、行なうことができる。
この「録画番組」ボタン20を操作すると、モニタ画面に図18に示す録画番組一覧画面108が表示される。この録画番組一覧画面108では、録画済番組が番組タイトル別に表示され、連続ドラマなどの所定期間毎に同じ時間帯で放送される同じタイトル,同じチャンネルの番組、即ち、同じ予約ID70b(図11)を持つ一連の録画済み番組からなる番組パックはまとめて表示される。番組「京都物語」109aがこれに該当する。また、単独で録画予約した番組は、それ単独で表示される。番組「東京食べ歩き」109bはこれに該当する。
このように、番組パックの一連の番組は、1つに重ねられて表示され、しかも、このように重ねて表示しても、その番組を容易な識別することができるから、1つの画面に表示される録画済番組の数が少なくなり、録画済番組のリストが非常に見易くなる。
そして、各番組には、図10(a)に示すDVDメニュー設定画面66で選択されたDVDメニューのデザイン67が表示され、また、ダビングが可能な番組(即ち、上記のタビング設定情報が設定されている番組)には、ダビング準備完了マーク110が付されている。ここで、ダビング準備完了とは、図9に示すダビング予約設定画面60で設定されたダビング条件を満たす状態になっており、ダビングが可能な状態をいう。ここでは、番組「京都物語」109aのみがダビング準備完了状態にあるものとしているが、図9に示すダビング予約設定画面60でダビング条件が設定された単独の録画済番組は、ダビングが可能な状態にあるから、ダビング準備完了マーク110が付される。
リモコン13の選択・決定操作により、枠状のカーソル111でもって所望の番組を選択することができる。いま、ダビング準備完了マーク110が付された番組「京都物語」109aを選択したとすると、図19(a)に示す選択録画番組画面112がモニタ画面に表示され、この選択録画番組画面112に選択された番組「京都物語」109aが各放送日毎(話毎)に分けて表示される。そして、ダビングが可能な場合には、その旨の表示がなされる。この番組「京都物語」109aの場合、図6に示す録画予約設定画面51で録画条件を設定し、図9に示すダビング予約設定画面60でダビング予約したものとすると、第1話から第4話まで録画されている場合、第1話から第3話までがダビング可能であり、これら第1話〜第3話に対してダビング準備完了の表示がなされる。第4話は第5話,第6話が録画されてダビング可能となる。
この選択録画番組画面112において、デフォルトとして、枠状のカーソル113が最も新しく録画された第4話に合わされているが、リモコン13の十字キー16(図2)を操作すると、カーソル113は他の話番号のものに移動させることができる。ダビング可能な第1話〜第3話のいずれかにカーソル113がある場合には、リモコン13の十字キー16を操作して、カーソル113を、図19(b)に示すように、「ダビング」ボタン114に移すことができる。そこで、リモコン13の決定キー17を操作すると、図15に示すダビング内容確認画面92に移り、上記のように、ダビングの内容の確認やCMスキップの確認などをすることができ、しかる後、ダビング内容確認画面92で設定されているダビングモードでダビングが行なわれる。
ダビングが終了すると、制御部4(図1)は、ダビングがなされたDVD(以下、ダビング先DVDという)に、図11に示す録画済番組情報69で割り当てられているこのダビング先DVDにダビングされた録画済み番組(以下、ダビング済み番組という)の予約IDに対応するID(以下、ダビング番組IDという)とともに、このダビング先DVDにユニークなID(以下、メディアIDという)を割り当てる。ダビング番組IDは、同じ予約IDが割り当てられた同一番組パックの番組をダビングしたDVDでは、全て同じであるが、メディアIDはダビング先DVD毎に異なるものである。
そして、制御部4は、ダビング先DVDに予め与えられている名称(メディア名称)を読み取り、これとこのダビング先DVDにダビングされたダビング済み番組の名称(例えば、上記の「京都物語」)とをこのダビング先DVDのメディアID,ダビング番組IDと関連付けてダビング先メディア情報とし、これをダビング機能付レコーダ1の情報記録部6(図1)に登録する。
また、制御部4は、ダビングを終了すると、図9に示すダビング予約設定画面60の項目「DVDメニュー作成」61fをもとに図10(a)に示すDVDメニュー設定画面66から選択したDVDメニューデザイン67を用いて、このダビング先DVDに対するコンテンツメニューを作成する。そして、このコンテンツメニューにユニークな管理IDを割り当て、このコンテンツメニューを、この管理IDをこのダビング先DVDに割り当てられた上記のメディアIDに関連付ける情報とともに、情報記録部6(図1)に登録する。かかるコンテンツメニューはダビング先DVDのダビング済み番組を選択するためのものであって、各ダビング済み番組毎にサムネイル画像,番組タイトル,録画時間,ダビング画質,録画時間長,番組ジャンル,出演者などの番組情報が付加されている。
ダビングが終了して以上のような情報が作成されると、制御部4は情報記録部6(図1)から所定の画面情報を読み取り、図20(a)に示すようなダビング終了通知画面115を作成し、これをモニタ画面に表示させる。このダビング終了通知画面115では、ダビングした録画済み番組に関する情報116や、ダビングが終了したこととこのダビング先DVDに対するコンテンツメニューの管理IDとを知らせるメッセージ117が表示される。ユーザはこのダビング終了通知画面115からこのダビング先DVDに割り当てられた管理IDを知ることができ、この管理IDをこのダビング先DVDのラベルにメモしておくことができる。なお、リモコン13の決定キー17(図2)を操作すると、図3に示す受信番組を表示する画面30に移る。
また、ダビングが終了すると、図3で説明した受信番組の表示画面30に移り、この表示画面30に、図20(b)に示すように、ダビング先DVDに対するコンテンツメニューの管理IDとを知らせるメッセージ118を表示するようにしてもよい。
この管理IDを利用することにより、ダビング先DVDにダビングされている番組を知ることができる。例えば、リモコン13のメニューボタン15(図2)を操作することにより、図13に示すようなメニュー画面85をモニタ画面に表示させ、その項目「各種設定」86eを選択することにより、図示しないが、管理IDの入力画面を表示させるリモコン操作をし、これにダビング先DVDの管理IDを入力する。これにより、制御部4は情報記録部6でコンテンツメニューを検索し、この入力された管理IDに該当するコンテンツメニューを読み出してモニタ画面に表示させる。ユーザはこのコンテンツメニューの番組を指示することにより、この番組の上記番組情報を知ることができる。しかも、かかる番組情報はサムネイル画像,番組タイトル,録画時間,ダビング画質,録画時間長,番組ジャンル,出演者などからなるものであるから、番組の内容をかなり詳細に知ることができる。
このようにして、ダビング先DVDをドライブに装着して再生しなくとも、このダビング先DVDに記録されている番組の内容を知ることができる。
また、管理IDはメディアIDと関連付けられ、また、メディアIDとダビング番組IDとがダビング先メディア情報で関連付けられているから、同様のリモコン操作により、入力した管理IDからこの管理IDが割り付けられたダビング先DVDと同じ番組パックの番組がダビングされた他のダビング先DVDの管理ID、従って、かかる他のダビング先DVDを見つけ出すことができる。
以上のようにして、この実施形態では、番組を録画する前に、録画条件とともに、ダビング条件もまとめて設定して保存することができ、ダビングを実行するときに、該当するダビング条件を読み出して利用されるものである。ユーザが番組表にある所望の番組をリムーバブル記録メディアに保存したい場合には、これを録画することが必要であり、このために、録画予約がなされる(録画条件の設定)が、この録画予約とともに、ダビング条件を設定してダビング予約もできるから、保存したい番組のダビング予約をし損なうことはないし、また、番組パックに対しては、その一連の番組のうちの最初の1つについて録画予約やダビング予約をするだけで、残りの全ての番組の録画予約,ダビング予約もなされることになり、タイトルや放送時間帯などの同じような情報内容の録画予約,ダビング予約の操作を繰り返す必要がない。
また、同じ番組パックの番組は、指定される個数ずつ同じ記録メディアにまとめてダビングされるものであるから、しかも、管理IDが分かりさえすれば、少ない記録メディアを対象として、しかも、記録メディアを直接再生しなくとも、所望とする番組がダビングされている記録メディアを探し出すことができ、番組を探し出す手間を軽減することができる。
なお、以上の説明では、各種操作をリモコン13によって行なうものとしたが、ダビング機能付レコーダ1(図1)に操作部を設け、この操作部によっても同様の操作をすることができるようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、ダビング予約が設定されないで録画された録画済み番組も、それをHDD7から再生して閲覧した結果、ユーザとして、DVDにダビングして保存しておきたいものもあり、また、ダビング予約が設定されている録画済み番組も、ダビング予約を解除したいものもある。このため、この実施形態では、さらに、録画済み番組のダビング条件の設定(ダビング予約の設定),録画済み番組の移動及びダビング予約した録画済み番組の予約解除(ダビング予約解除)を行なうことができるようにしている。以下、これらについて説明する。
(a)録画済み番組のダビング条件の設定:
この場合には、図14に示すダビング設定画面89において、タグ「ダビング可能番組」90bを選択する。これにより、図1における制御部4は、情報記録部6に記録されている図11に示す録画済番組情報69からダビング予約されていない録画済み番組を検索し、その検索結果得られた録画済み番組を、ダビング可能番組として、そのリストを表わす図21に示すようなダビング可能番組リスト画面120をモニタ画面に表示する。
かかるダビング可能番組リスト画面120では、初期表示として、番組別に区分けして表示されるが(この場合、同じ番組パックのダビング可能番組は、一纏めに表示される)、その区分けの仕方を変更することもできる。即ち、図21に示すダビング可能番組リスト画面120で図2のリモコン13の機能メニューボタン18を操作すると、図22に示すように、ダビング可能番組リスト画面120上に機能メニュー画面121が表示される。これには各種の機能メニューが設定されているが、そのうちの1つの機能メニュー「区分け変更」には、区分けの方法として、「番組別」,「録画別」,「ジャンル別」,「出演者別」,「予約条件別」などといった区分けに関するサブメニュー121aが設けられており、これらのいずれかを選択することにより、ダビング可能番組リスト画面120でのダビング可能番組の区分け方法を変更することができる。
リモコン13の選択・決定操作により、ダビング可能番組リスト画面120のリストの中から1つの番組もしくは番組パックを選択すると、図23に示す選択ダビング可能番組画面122がモニタ画面に表示される。これには、図21のダビング可能番組リスト画面120で選択されたダビング可能番組が図19に示す選択録画番組画面112と同様の方法で表示され、これにより、ダビング予約する録画済み番組を確認することができる。この確認を行なって「ダビング条件設定」ボタン123をリモコン13の選択・決定操作すると、図8に示すダビング条件テンプレート一覧画面57がモニタ装置で表示され、以下、先に説明したのと同様にして、図9に示すダビング予約設定画面60を基に、このダビング可能番組のダビング条件を設定し、「設定保存」ボタン62をリモコン13の選択・決定操作で選択すると、ダビング予約がなされることになる。
そして、このダビング予約された番組が番組パックである場合には、この番組パックに属する今後録画される番組についても、設定されたこの同じダビング条件を付与してもよいか否かを問い合わせる問い合わせ画面124が、図24に示すように、モニタ画面に表示される。そこで、「はい」ボタン125を選択することにより、今後録画される同じ予約IDの番組には、この同じダビング条件が設定されて自動的にダビング予約がなされることになる。また、「いいえ」ボタン126が選択されると、今後録画される同じ予約IDの番組には、ダビング条件が設定されないことになる。
なお、図23に示す選択ダビング可能番組画面122で表示される選択されたダビング可能番組が、上記のようにして、図9に示すダビング予約設定画面60を用いてダビング条件が設定されたとき、図1でのダビング部8にこれをダビング可能な空き容量を持つDVDがセットされていて、ダビングが可能な状態にあるときには、図23に示す選択ダビング可能番組画面122で「ダビング条件設定」ボタン123がリモコン13の選択・決定操作によって選択されると(上記のダビング条件が設定されたダビング可能番組が番組パックのものでない場合)、もしくは問い合わせ画面124で「はい」ボタン125がリモコン13の選択・決定操作によって選択されると(上記のダビング条件が設定されたダビング可能番組が番組パックのものである場合)、図25に示すダビング可能通知画面127がモニタ画面に表示される。
このダビング可能通知画面127には、図19に示した選択録画番組画面112と同様、ダビング条件が設定されたダビング可能番組の名前と「ダビング」ボタン128とが設けられているが、さらに、「ダビング条件設定」ボタン129とが設けられている。ここで、「ダビング」ボタン128をリモコン13の選択・決定操作で選択すると、図15に示すダビング内容確認画面92がモニタ画面に表示され、その「ダビング開始」ボタン95を選択することにより、上記のように、ダビングが可能となる(勿論、項目「CMスキップ」94bで「する」が選択されているときには、項目「CMスキッププレビュー」94cを選択することにより、図17で説明したようなCMスキップの確認や変更をすることができる)。図25に示すダビング可能通知画面127の「ダビング条件設定」ボタン129が選択されたときには、図3に示す受信番組の画面30の表示状態となる。
このようにして、録画するときにダビング条件が設定されていなかった録画済み番組も、それをHDD7から再生して閲覧した後でも、ダビング条件を設定してダビング予約した録画済み番組とすることができ、このとき、この番組をダビングできる空き容量を持つDVDがダビング部8にセットされていれば、直ちにダビングすることができる。
(b)録画済み番組の移動:
番組タイトルが異なる録画済み番組であっても、その内容からして、これらを総合した方がよい場合がある。この実施形態では、このような場合、一方の録画済み番組を他方の録画済み番組に統合するように移動させ、番組パックを形成することができるものである。一方が番組パックである場合には、この番組パックの方に番組を移動させて統合するものである。
図2に示すリモコン13の録画番組ボタン20を操作すると、図26(a)に示すように、図18に示す録画番組一覧画面108と同様の録画番組一覧画面130がモニタ画面に表示されるが、いま、この録画番組一覧画面130で録画済み番組が番組タイトル別で表示されている結果、番組タイトル「プロ野球中継」の録画済み番組131aと番組タイトル「野球〇対△」の録画済み番組131bとがあるものとする。しかし、この録画済み番組131bは、その内容からみて、プロ野球の中継番組であり、番組タイトル「プロ野球中継」131aの範疇に入るものとすると、この録画済み番組131bを番組タイトル「プロ野球中継」の録画済み番組131aに組み込んだ方がよい。録画済み番組の移動とは、このような場合に、この録画済み番組131bを録画済み番組131aに移動させて組み込むようにするものである。
このために、この録画番組一覧画面130において、リモコン13の十字キー16の操作によって録画済み番組131bに枠状のカーソル132を一致させ、図2に示す機能メニューボタン18を操作すると、図26(b)に示すように、録画番組一覧画面130上に機能メニュー画面133が表示される。この機能メニュー画面133でメニュー「移動」133aをリモコン13の選択・決定の操作で選択すると、録画番組一覧画面130に戻り、これに、例えば、「移動先を選んで決定を押してください」という案内メッセージ134が表示される。この案内に従ってリモコン13の選択・決定の操作で移動先の録画済み番組131aを選択すると、録画済み番組131bがこの録画済み番組131aへ移動して、番組タイトル「プロ野球中継」の番組パックになる。
ここで、総合される録画済み番組131a,131bの少なくともいずれかでダビング条件が設定されているときには、これらが統合された番組パックも、これと同じダビング条件が設定されていることになる。
(c)ダビング予約解除:
録画予約時にダビングの予約をしても、この後、HDD7から再生して閲覧したところ、ダビング予約を解除をしたい、もしくはダビングしなくともよいといった録画済み番組がある。この実施形態では、このような場合、ダビングの予約を解除することができるようにするものである。
先に説明したように、リモコン13のメニューボタン15を操作して、図13に示すように、メニュー画面85を表示させ、そのメニュー「ダビング」86cについての操作をすると、図14に示すようなダビング設定画面89がモニタ画面に表示される。このダビング設定画面89では、タグ「ダビング準備済」90aが選択された状態にあって、ダビング予約済みの録画済み番組のリストが表示されている(この場合のリストの表示の仕方としては、図25に示すような方法であってもよい)。
かかるダビング設定画面89でダビング予約を解除したい録画済み番組(番組パックに含まれる場合には、その番組パック)をリモコン13の選択・決定操作によって選択すると、図27(a)に示すように、選択された録画済み番組を表わすダビング予約解除番組画面140がモニタ画面に表示される。ここでは、この選択された録画済み番組は番組パックを形成しているものとしており、この場合には、図19に示した選択録画番組画面112のように、この番組パックの各録画済み番組がダビングの組毎に区分して表示されている。この場合には、ダビング予約解除番組画面140に枠状のカーソル141が設けられており、これにより、リモコン13の選択・決定操作でもって表示される録画済み番組のいずれかを選択することができる。
そこで、ダビング予約を解除したい録画済み番組にカーソル141を合わせ、図2のリモコン13の機能メニューボタン18を操作すると、図27(b)に示すように、このダビング予約解除番組画面140上に機能メニュー画面142が表示され、その機能メニュー「ダビングしない」142aをリモコン13の選択・決定操作で選択すると、図27(c)に示すように、図27(a)の表示状態でカーソル141によって選択された録画済み番組のダビング予約が解除され、これにダビング予約解除マーク143が付される。
さらに、ダビング解除したい録画番組がある場合には、図27(c)に示すダビング予約解除番組画面140において、リモコン13の選択・決定操作でこのダビング予約を解除する録画番組を選択し、上記の操作を繰り返せばよい。
このようにして、番組パックでは、その各録画済み番組毎にダビング予約を解除することができる。また、番組パックではなく、単独の録画済み番組の場合には、ダビング予約解除番組画面140上でその録画済み番組のみが表示され、カーソル141は表示されない。
なお、図27で説明したようにしてダビング予約が解除された録画済み番組について、ダビング予約を復活させることもできる。この場合には、図27(c)に示すようにダビング予約解除マーク143が付された録画済み番組をリモコン13の選択・決定操作で選択し、図2のリモコン13の機能メニューボタン18を操作すると、図28に示すように、機能メニュー画面142が表示され、そのメニュー「ダビングする」をリモコン13の選択・決定操作で選択すると、この録画済み番組で元のダビング条件が再度付加されてダビング予約がなされた状態となり、ダビング予約解除マーク143が消去される。
このために、ダビング設定画面89でタグ「ダビング準備済」90aが選択されていて表示されるダビング予約済みの録画済み番組のリストでは、一度ダビング予約がなされたが、それが解除された録画済み番組も、ダビング予約解除マーク143が付されて表示されることになる。
ここで、図27(b),図28に示す機能メニュー画面142では、メニュー「ダビングしない」,「ダビングする」をともに備えたものであり、図27(b)と図28とで、夫々必要な方を図示しているものである。しかし、かかる機能メニュー画面142は、図27(b)に示すように、カーソル141がダビング予約の解除をする録画済み番組に一致しているときには、メニュー「ダビングしない」の方を含み、図28に示すように、カーソル141がダビングの再予約をする録画済み番組に一致しているときには、メニュー「ダビングする」の方を含むようにしてもよい。