JP4776101B2 - 把持具及び用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプーン等の用具の衛生状態を良好に保持し得る把持具及び衛生的に使用し得るスプーン等の用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、日常生活で頻繁に利用する用具として、例えばスプーン、フォークそして歯ブラシ等がある。これらの用具は、一端部側に設けた直接的に口と接する使用端と、他端部側に設けた把持具とを具備しており、その大きさや使用端に特徴を持たせたものが多数市場に送り出されている。そして、前記用具の中でも、特に、握力が弱いことや身体が不自由なことが原因でそれらの用具を上手に使いこなし難い幼児や身体障害者および高齢者を対象とするものは、把持具の形状を太くしたり把持具に溝を設けたりする等の用具を握り易くする為の様々な工夫が凝らされて、対象者の該用具の取り扱いに於ける利便性や安全性の向上を図り得るものが多く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時、一般家庭では、社会問題とされている食中毒事故の発生頻度の上昇と共に、これらの用具にも衛生面の対策が望まれつつある。ところが、従来の構成のものであると、一般的なものは、使用端の方が把持具に対して比重が大きいので、前記用具を机等の家具の天板面に載置すると、その使用端が天板面と接触して用具が不衛生になりがちである。また、幼児、身体障害者あるいは高齢者を対象とする用具は、把持具の形状が握り易さを図る為のものが多く、天板面に載置されると不安定な様態をとり、その使用端が天板面に接触し易くなったり、天板面から転落する等の恐れがある。さらに、用具が、スプーンやフォーク等のカトラリー(食卓用刃物)の場合には、使用端が金属製のものが多いので、天板面に載置する際に、金属音がして不快感を感じることがある。
【0004】
このように、従来のものは、把持具の握り易さを図るために形状等に種々工夫を凝らしているが、握り易さと衛生面の両方を考慮しているとはいい難いものである。従って、本発明は、用具の握り易さと衛生面の向上を図り得る把持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題に鑑み、本発明は、少なくとも一端部側を使用端とするスプーンや筆等の用具を把持する際に利用するものであり、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具の使用端と面部とを離間した状態で保持する把持具である。
【0006】
このような構成のものであると、用具の使用端が家具の天板面等の略水平状態にある面部と離間して把持具に保持してあるので、面部に載置する際に、使用端と面部とが接触することなく、前記用具及び面部を常に清潔に利用することができる。具体的には、面部に載置される用具が、例えば、スプーン等の口と接触するものである場合、スプーンは、その使用端が面部と接触しないように把持具に保持されるので、常に清潔で衛生的である。特に、このように用具がスプーン等のカトラリー(食卓用刃物)である場合、カトラリーは金属製のものが多いため、載置時に面部と接触して不快な金属音をたてることが多かった。しかし、本発明のような構成にすると、例えば、把持具を樹脂製にしておけば、金属音の発生も防止できる。また、面部に載置される用具が、例えば、インク等を含ませた筆等の場合、把持具は、用具の使用端を面部と離間して保持するので面部を清潔に保ち得る。なお、ここでいう面部とは、机等の家具の天板面や、引き出しの底壁や、床等のことである。また、用具とは、スプーンやフォーク等のカトラリー(食卓用刃物)、飲食用器具、歯ブラシ、及び筆等を指すものである。
【0007】
少なくとも一端部側を直接的に口と接する使用端とするスプーン等の用具を把持する際に利用するものであり、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具の使用端と面部とを離間した状態で保持する把持具の場合にも同様に、その使用端と面部との接触を禁止して清潔で衛生的に使用される。
【0008】
そして、腕や手等を引っかけて用具を倒す等の事故を防止したり、フォーク等の先端がとがった用具を略上向きに保持した場合に起こり得る使用者の手を突き刺す等の事故による使用上の危険性を低下させるには、把持具が、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具を面部と略沿った水平状態で保持するものが望ましい。
【0009】
また、面部に載置する際、握りやすいように工夫を凝らした把持具が不安定な形状であっても安定させたり、面部に載置した把持具を容易に拾い上げ得るようにしたり、面部が緩やかな斜面でもずり落ちることなく安定して載置し得るには、把持具が、前記用具の反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持具本体と、この把持具本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備しているのが望ましい。なお、不安定な形状とは、例えば、把持具の横断面が略円形であった場合に、面部に載置すると把持具自身が回転してしまい天板上から落下する等の安定させて面部に載置し難い形状のことである。
【0010】
そして本発明は、幼児、身体障害者又は高齢者のような握力が弱い使用者が、用具を使用する際に、把持具に対して安定した力のバランスを保持するように指を当てて使用し得るために、前記把持具本体を把持する際に、一方の指により該把持具本体に加える力に対して、その力と対向する力を他の指で加え得るように、前記支持部が他の指を当て得る凹部を有していることを特徴とする。
【0011】
さらに、好適な素材としては、前記支持部が、樹脂製であるものが望ましい。
【0012】
このようなものであると、面部に載置する際に、面部と把持具によって生じる、例えば、金属音等の不快音の発生を防止し得る。
【0013】
そして、把持具が、用具の取替により歯ブラシや筆等の様々な態様を取ったり、既存のスプーン等の用具を取り付け可能にしたり、用具の洗浄を行い易くしたりし得るには、用具に対して着脱可能であるのが望ましい。
【0014】
また、収納時に複数個を積み重ねてコンパクトな状態にして収納の高効率化を図り得るには、把持具が、複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものであることが望ましい。
【0015】
さらに、使用端と面部との接触を禁止して清潔で衛生的に用具を使用し得る本発明に係る用具は、少なくとも一端部側に設けてある使用端と、反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持部とを具備し、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記把持部が、前記使用端と面部とを離間した状態で保持するものや、少なくとも一端部側に設けてあり、直接的に口と接する使用端と、反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持部とを具備し、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記把持部が、前記使用端と面部とを離間した状態で保持するものである。
【0016】
そして本発明は、さらに、面部に載置する際、面部に載置した用具を容易に拾い上げ得るようにしたり、面部が緩やかな斜面でもずり落ちることなく安定して載置し得るには、前記把持部が、使用時に把持する把持部本体と、この把持部本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備し、前記把持部を把持する際に、一方の指により該把持部に加える力に対して、その力と対向する力を他の指で加え得るように、前記支持部が、他の指を当て得る凹部を有していることを特徴とする。
【0017】
そして、収納時に複数個を積み重ねてコンパクトな状態にして収納の高効率化を図り得るには、用具が、複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
この把持具2は、図1及び図2に示すように、一端部を直接的に口と接する使用端11とする用具たるスプーンSを把持する際に利用するものであり、机等の家具における略水平状態にある面部たる天板面3に載置する際に、図3及び図4に示すように、前記使用端11と天板面3とを離間した状態で保持するように構成してある。
【0020】
そして、把持具2は、図3及び図4に示すように、机等の家具の天板面3に載置する際に、前記スプーンSを天板面3に略沿って水平状態で支持し得るように構成してある。具体的には、前記スプーンSの反使用端13に設けてあり使用時に把持する把持具本体21と、天板面3と前記把持具本体21とを離間した状態で支持する支持部22とを具備している。また、把持具2は、図5に示すように、スプーンSに対して着脱可能に構成してある。なお、本実施の形態のスプーンSは、食物等を掬い載せ得る形状である前記使用端11と、使用する際に把持し得るように前記使用端11から延出した棒状の柄部12とを具備している。
【0021】
以下、図1から図6を用いて各部の詳細を記述する。
【0022】
把持具本体21は、樹脂製のもので、利用者が把持し得る大きさであり、横断面が略円形である。そして、把持具本体21は、その両端側に略球状に形成した一対の膨出部24を具備している。一方の膨出部24の一端部24aには、前記スプーンSの柄部12を挿入し得る挿入孔24bが設けてある。
【0023】
支持部22は、前記把持具本体21と一体に構成した樹脂製のもので、前記膨出部24から利用者が、通常に把持する状態を妨げない位置に複数が突出されている。具体的には、前記使用端11側の膨出部24から対をなして突出する使用端側支持部221と、前記反使用端13側の膨出部24から対をなして突出する反使用端側支持部222とで構成してあり、これらは、把持具本体21の四隅を支持している。そして、使用端側支持部221と反使用端側支持部222は、図1から図5に示すように、天板面3に載置した時に、該天板面3と接する接面部22aを具備しており、図3及び図4に示すように、把持具本体21と天板面3との間に利用者の指を挿入し得るような空間Wを形成した状態で把持具本体21を支持している。また、使用端側支持部221には、図2に示すように、前記把持具本体21を把持する際に、一方の指たる親指A及び人差指BによりスプーンSの反使用端13側に向かって該把持具本体21に加える力F1に対して、その力F1と対向する力F2を他の指たる中指Cで反使用端13側から加え得る凹部22bが形成してある。この凹部22bは、指に沿うような形状をしており、把持する際に、中指Cを反使用端13側から当てるようにしている。
【0024】
このような構成のものにおいて、把持具2は、スプーンSを利用する際に、前記挿入孔24bにスプーンSの柄部12を差し込んで使用するもので、スプーンSを天板面3に載置したり、食事をするために把持する等の動作を実現する。
【0025】
次に、この把持具2の使用方法について詳述する。
【0026】
まず、把持具2を取り付けたスプーンSを天板面3に載置する際には、図3及び図4に示すように、複数の支持部22の接面部22aと天板面3とが接するように載置する。これにより、スプーンSは、天板面3と離間して、さらに、天板面3と略沿った水平状態で把持具2に支持される。そして、この時、前記使用端11は、天板面3と離間した状態であり、前記把持具本体21は、天板面3との間に利用者の指を挿入し得るような空間Wを形成した状態で支持部22に支持されている。
【0027】
次に、スプーンSを使用する際には、適宜の方法で把持具本体21を把持する。具体的には、把持具本体21の下面側を親指Aと人差指Bの付け根近傍に当てた状態で、膨出部24に配置した親指Aと人差指Bとで把持具本体21に反使用端13側への力F1を加え、前記凹部22bに反使用端13側から中指Cを当て支持部22を使用端11側に押すことで前記力F1と対向する使用端11側への力F2を加える等して使用する。
【0028】
このような構成のものであると、把持具2が、机等の家具の天板面3に載置する際に、前記スプーンSの使用端11と天板面3とを離間して保持しているので、口に接する使用端11を具備するスプーンSは、その使用端11と天板面3との接触を禁止されることになり清潔で衛生的に使用し得るものとなる。
【0029】
そして、把持具2が、机等の家具の天板面3に載置する際に、前記スプーンSを天板面3と略沿った水平状態で保持しているので、天板面3に起立状態で支持させる場合とくらべてスプーンSに腕や手等を引っかけてスプーンSを倒す等の事故を防止するような保持態様をとり得る。
【0030】
なお、本実施の形態のように、握り易さを図るべく把持具本体21の横断面を略円形にしている場合には、把持具本体21が天板面3で回転しやすくなるが、把持具2が、前記スプーンSの反使用端13側に設けてあり使用時に支持する把持具本体21と、この把持具本体21と天板面3とを離間した状態で支持する支持部22とを具備しているので、天板面3に載置する際、握りやすいように工夫を凝らした把持具本体21の形状が原因で生じるスプーンSが回転する等の不安定性を防止したり、天板面3と把持具本体21との間に空間Wを設けて天板面3に載置した把持具2を容易に拾い上げるようにしたり、緩やかな斜面でも把持具がずり落ちることなく安定して載置され得ることを可能とする。
【0031】
そして、また、前記把持具本体21を把持する際に、親指Aと人差指Bにより該把持具本体21に加える力F1に対して、その力F1と対向する力F2を他の中指Cで加え得るように、前記支持部22が中指Cを当て得る凹部22bを形成してあるので、幼児、身体障害者又は高齢者のような握力が弱い使用者が、スプーンSを使用する際に、把持具2に対して安定した力のバランスを保持するように指を当てて使用し得る。
【0032】
さらに、好適な素材としては、前記支持部22が、樹脂製であるので、天板面3に載置する際に天板面3と把持具2によって生じる、例えば、金属音等の不快音の発生を防止し得る。
【0033】
そして、把持具2が、スプーンSに対して着脱可能であるので、スプーンSの取替により筆や歯ブラシ等の様々な態様を取ったり、既存のスプーン等の用具を取り付け可能にしたり、用具の洗浄を行い易くしたりし得る。
【0034】
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、スプーンSと把持具2とを別体としたが、一体のものでもよい。
【0035】
そして、把持具2は、本実施の形態の形状に限定することなく、スプーンSを天板面3に載置する際に、スプーンSと天板面3が離間した状態で支持するものであれば支持部22を具備しなくてもよい。好適な形態としては、把持具2が、スプーンSの使用端11側を天板面3に対して漸次離間距離が長くなるように、スプーンSを天板面3に対して傾斜させて天板面3に保持し得るものや、把持具2が、スプーンSの使用端11より比重を大きく形成してあり、机等の家具の天板面3に載置する際に、常に前記使用端11が天板面3と離間して保持されるもの等が挙げられる。
【0036】
また、スプーンSは、少なくとも一端部側を使用端11とするものならよく、口と接するスプーンSやフォーク等のカトラリーのみでなく筆や歯ブラシ等でもよい。このようなものであると、例えば、インク等を含ませた筆を使用する際、把持具2は、筆の使用端を天板面と離間して保持するので天板面を清潔に保ち得る。そして、例えば、歯ブラシ等の用具を使用する際には、把持具2は、用具の使用端を天板面と離間して保持するので使用端を清潔に保持し得る。
【0037】
さらに、支持部は、本実施の形態の形状に限らない。以下、この支持部の変形例として第一、第二の変形例を挙げる。先ず、第一の変形例における使用状態を示す図7のように、使用端11側から中指Cを当て得る形状の凹部25bを具備している支持部25であってもよい。このようなものであると、親指Aと人差指Bとで把持具本体21に使用端11への力F2を加え、前記凹部25bに使用端11側から中指Cを当てて支持部25を反使用端13側へ引くことで前記力F2と対向する反使用端13側への力F1を加えることができるので安定してスプーンSを把持できる。
【0038】
さらに、また、把持具102は、図8から図11に示すように、把持具本体1021と、支持部1022とを具備しており、スプーンSの柄部12が、把持具本体1021を貫通しているものであってもよい。なお、図8から図11は、把持具の第二の変形例を示している。
【0039】
この把持具102は、一端部を使用端11とする直接的に口と接する用具たるスプーンSを把持する際に利用するものであり、机等の家具の天板面103に載置する際に、図9及び図10に示すように、前記使用端11と天板面103とを離間した状態で保持するように構成してある。なお、ここでは、スプーンSは、上述した実施の形態で使用するスプーンSと同様のものである。
【0040】
把持具102は、前記スプーンSの使用端11側を天板面103と離間して支持し得るように構成してあり、前記柄部12に設けた把持具本体1021と、天板面103に対して把持具本体1021を支持する支持部1022を具備している。
【0041】
把持具本体1021は、略球状の樹脂製のもので、利用者が把持し得る大きさであり、横断面が略円形状に形成してある。そして、把持具本体1021には、前記スプーンSの柄部12を挿入し得る貫通孔1021aが設けてある。
【0042】
このような構成のものにおいて、把持具102は、上述した実施の形態と同様に、図8から図11に示すように、天板面103に載置する際に、前記スプーンSの使用端11側を離間した状態で天板面103に支持する。
【0043】
その他、各部の具体的構成についても上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0044】
この用具たるスプーンSは、図12及び図13に示すように、一端部側に設けた直接的に口と接する使用端11と、反使用端13側に設けた把持部201とを具備し、机等の家具の略水平状態にある面部たる天板面202に載置する際に、把持部201が、図13に示すように、前記使用端11と天板面202とを離間した状態で保持するように構成してある。さらに、このスプーンSは、複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものである。
【0045】
以下、各部の詳細を記述する。
【0046】
使用端11は、食物等を掬い載せ得る形状であり、金属等の素材で形成してある。
【0047】
把持部201は、使用端11と一体に構成した金属製のもので、使用時に把持する把持部本体203と、天板面202に対して前記把持部本体203を天板面202と離間した状態で支持する支持部204とを具備している。
【0048】
把持部本体203は、利用者が把持し得る大きさであり、反使用端13側に設けてある平面視略三角形状の板金状の部材である。把持部本体203の幅寸法は、反使用端13から使用端11に近付くにつれて大きくなるように設計してある。なお、幅寸法は、把持部本体203の長手方向に対して直交する方向の寸法である。
【0049】
支持部204は、把持部本体203の把持し易さを妨げない位置に形成してあり、スプーンSの使用端11が天板面202に接触しないように天板面202に支持し得る形状である。そして、支持部204は、天板面202と接地する接面部204aを具備している。なお、この支持部204は、前記把持部本体203においてスプーンSの使用端11側に位置する側に、長手方向に沿って三分割する切り込みを入れ、この切り込みを入れることにより幅方向両端部側に形成される切片203bを前記把持部本体203と略直交する方向に折り曲げて形成してある。
【0050】
このような構成のものにおいて、スプーンSは、天板面202に載置したり、食事をするために把持する等の動作や、図14に示すように、複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングする機能を実現する。
【0051】
次に、このスプーンSの使用方法について詳述する。
【0052】
まず、スプーンSを天板面202に載置する際には、図13に示すように、支持部204の接面部204aと天板面202とが接するように載置する。そして、この時、前記使用端11は、天板面202と離間した状態であり、前記把持部本体203は、天板面202との間に利用者の指を挿入し得るような空間Wを形成した状態で支持部204に支持されている。また、スプーンSを使用する際には、適宜の方法で把持部本体203を把持する。
【0053】
次に、このスプーンSを順次スタッキングする手順について図14を使用して説明する。
【0054】
まず、天板面202に一方のスプーンS1を載置しておき、その上方から他方のスプーンS2を、図14に想像線で示すように積み重ねてゆく。具体的には、一方のスプーンS1の把持部本体203の上面203c側、及び、支持部204の前面204b側に、同一構成の他方のスプーンS2の把持部本体203と支持部204が重合するように上方から順次重ね合わせていく。
【0055】
このような構成のものであると、把持部201が、天板面202に載置する際に、前記スプーンSの使用端11と天板面202とを離間して保持しているので、口に接する使用端11を具備するスプーンSは、その使用端11と天板面202との接触を禁止されることになり清潔で衛生的に使用し得るものとなる。
【0056】
そして、前記把持部201が、使用時に把持する把持部本体203と、この把持部本体203と天板面202とを離間した状態で支持する支持部204とを具備しているので、天板面202に載置する際、天板面202に載置したスプーンSを容易に拾い上げ得るようにしたり、天板面202が緩やかな斜面でもずり落ちることなく安定して載置し得る。
【0057】
そして、さらに、スプーンSが、複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものであるので、収納時に複数個を積み重ねてコンパクトな状態にして収納の高効率化を図り得る。
【0058】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、スプーンSは、金属製のものに限定されず、樹脂製のものであってもよい。このようなものであると、天板面202に載置する際に、天板面202とスプーンSによって生じる、例えば、金属音等の不快音の発生を防止し得る。その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0059】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】
すなわち、本発明の把持具は、少なくとも一端部側を使用端とするスプーンや筆等の用具を把持する際に利用する把持具であり、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具の使用端と面部とを離間した状態で保持することを特徴とするので、用具の使用端が家具の天板面等の略水平状態にある面部と離間して把持具に保持され、面部に載置する際に、前記用具及び面部を常に清潔に利用し得る。
【0061】
また、把持具が、少なくとも一端部側を直接的に口と接する使用端とする用具を把持する際に利用するものであり、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具の使用端と面部とを離間した状態で保持するならば、使用端を具備する用具が、その使用端を清潔で衛生的に使用され得る。
【0062】
そして、把持具が、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具を面部と略沿った水平状態で保持するならば、用具を倒す等の事故や、先端がとがった用具を使用する際に起こり得る使用者の手を突き刺す等の事故等による使用上の危険性を低下させる保持態様をとり得る。
【0063】
また、把持具が、前記用具の反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持具本体と、この把持具本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備しているならば、面部に載置する際、工夫を凝らした把持具本体の形状が原因で生じる用具が回転する等の不安定性を防止したり、面部と把持具本体との間に空間を設けて面部に載置した把持具を容易に拾い上げたり、面部が緩やかな斜面でもずり落ちることなく安定して載置し得ることを可能とする。
【0064】
そして、また、前記把持具本体を把持する際に、一方の指により該把持具本体に加える力に対して、その力と対向する力を他の指で加え得るように、前記支持部が、他の指を当て得る凹部を有しているならば、握力が弱い使用者が、用具を使用する際に、把持具に対して安定した力のバランスを保持するように指を当てて使用し得る。
【0065】
さらに、好適な素材としては、前記支持部が、樹脂製であるならば、面部に載置する際に面部と把持具によって生じる、不快音の発生を防止し得る。
【0066】
そして、用具に対して着脱可能であるならば、把持具が、用具の取替により歯ブラシや筆等の様々な態様を取ったり、既存のスプーン等の用具を取り付け可能にしたり、用具の洗浄を行い易くしたりし得る。
【0067】
また、把持具が、複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものであるならば、収納時に複数個を積み重ねてコンパクトな状態にして収納の高効率化を図り得る。
【0068】
さらに、少なくとも一端部側に設けてある使用端と、反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持部とを具備し、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記把持部が、前記使用端と面部とを離間した状態で保持するものや、少なくとも一端部側に設けてあり、直接的に口と接する使用端と、反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持部とを具備し、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記把持部が、前記使用端と面部とを離間した状態で保持するものならば、使用端と面部との接触を禁止して清潔で衛生的に用具を使用し得る。
【0069】
そして、さらに、前記把持部が、使用時に把持する把持部本体と、この把持部本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備しているならば、面部に載置する際、面部に載置した用具を容易に拾い上げ得るようにしたり、面部が緩やかな斜面でもずり落ちることなく安定して載置し得る。
【0070】
そして、用具が、複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものならば、収納時に複数個を積み重ねてコンパクトな状態にして収納の高効率化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す全体斜視図。
【図2】同一使用状態を示す斜視図。
【図3】同側面図。
【図4】同正面図。
【図5】同分解斜視図。
【図6】同平面図。
【図7】同実施の形態における第一の変形例の一使用状態を示す斜視図。
【図8】同実施の形態における第二の変形例を示す全体斜視図。
【図9】同側面図。
【図10】同正面図。
【図11】同平面図。
【図12】本発明の第2の実施の形態を示す平面図。
【図13】同側面図。
【図14】同複数のスプーンをスタッキングさせた状態を示す側面図。
【符号の説明】
<第1の実施の形態>
S・・・用具(スプーン)
11・・・使用端
13・・・反使用端
2、102・・・把持具
21、25、1021・・・把持具本体
22、1022・・・支持部
221・・・支持部(使用端側支持部)
22b、25b・・・凹部
3、103・・・面部(天板面)
A・・・一方の指(親指)
B・・・一方の指(人差指)
C・・・他方の指(中指)
F1・・・力
F2・・・力
<第2の実施の形態>
S、S1、S2・・・用具(スプーン)
11・・・使用端
201・・・把持部
202・・・天板面(面部)
203・・・把持部本体
204・・・支持部
Claims (9)
- 少なくとも一端部側を使用端とするスプーンや筆等の用具を把持する際に利用する把持具であり、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具の使用端と面部とを離間した状態で保持するものであり、
前記用具の反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持具本体と、この把持具本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備し、
前記把持具本体を把持する際に、一方の指により該把持具本体に加える力に対して、その力と対向する力を他の指で加え得るように、前記支持部が、他の指を当て得る凹部を有していることを特徴とする把持具。 - 少なくとも一端部側を直接的に口と接する使用端とするスプーン等の用具を把持する際に利用する把持具であり、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具の使用端と面部とを離間した状態で保持するものであり、
前記用具の反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持具本体と、この把持具本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備し、
前記把持具本体を把持する際に、一方の指により該把持具本体に加える力に対して、その力と対向する力を他の指で加え得るように、前記支持部が、他の指を当て得る凹部を有していることを特徴とする把持具。 - 家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記用具を面部と略沿った水平状態で保持するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の把持具。
- 前記支持部が、樹脂製であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の把持具。
- 用具に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の把持具。
- 複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の把持具。
- 少なくとも一端部側に設けてある使用端と、反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持部とを具備し、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記把持部が、前記使用端と面部とを離間した状態で保持するものであり、
前記把持部が、使用時に把持する把持部本体と、この把持部本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備し、
前記把持部を把持する際に、一方の指により該把持部に加える力に対して、その力と対向する力を他の指で加え得るように、前記支持部が、他の指を当て得る凹部を有していることを特徴とする用具。 - 少なくとも一端部側に設けてあり直接的に口と接する使用端と、反使用端側に設けてあり使用時に把持する把持部とを具備し、家具の天板面等の略水平状態にある面部に載置する際に、前記把持部が、前記使用端と面部とを離間した状態で保持するものであり、
前記把持部が、使用時に把持する把持部本体と、この把持部本体と面部とを離間した状態で支持する支持部とを具備し、
前記把持部を把持する際に、一方の指により該把持部に加える力に対して、その力と対向する力を他の指で加え得るように、前記支持部が、他の指を当て得る凹部を有していることを特徴とする用具。 - 複数を略鉛直方向に沿って順次スタッキングし得るものであることを特徴とする請求項7又は8記載の用具。
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