JP4773620B2 - タイヤ加硫機、タイヤ加硫装置およびタイヤ加硫方法 - Google Patents

タイヤ加硫機、タイヤ加硫装置およびタイヤ加硫方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等に装着される空気タイヤを加硫するタイヤ加硫機、タイヤ加硫装置およびタイヤ加硫方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
未加硫タイヤを金型内で加硫処理して加硫済タイヤとするタイヤ加硫機として、例えば、特開2000−263552号公報に開示されたものがある。このタイヤ加硫機は、未加硫タイヤをローディング用のハンドリング機構で機内に取り込み、金型内で加硫処理して加硫済タイヤとした後に、ローラコンベアで機外に送り出すようになっている。そして、金型から加硫済タイヤを取り出す際には、昇降テーブルが上昇し該昇降テーブルに設けられたタイヤ取出機が加硫済タイヤの下側の開口端縁部を引っ掛けて該加硫済タイヤを金型から昇降テーブル上に受け取り、該昇降テーブルが下降してローラコンベアより下がることで、ローラコンベアに加硫済タイヤを載せ、該ローラコンベアで冷却機に移送するようになっている。
【0003】
一方、このようにローラコンベアで移送された加硫済タイヤを冷却する冷却機として、例えば、特許第2713701号公報に開示されたものがある。この冷却機は、ローラコンベアに載って移送されてきた加硫済タイヤの上側の開口部にローディング用のハンドリング機構が上側から入り込み拡大することで該加硫済タイヤの開口端縁部を把持し、そのままの姿勢で該加硫済タイヤを下側の開口端縁部において冷却機に載置させる。そして、該冷却機で冷却を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本出願人は、上記のようにタイヤ加硫機と冷却機とを別々に設けるのではなく、タイヤ加硫機に冷却機を組み込むことを考えた。
【0005】
しかしながら、この場合、単純に上記のようなタイヤ加硫機に冷却機を組み込んだのでは、構成部品が多くなってしまうことになる。すなわち、上記のようなタイヤ加硫機に冷却機を組み込んだ構造とした場合、金型から加硫済タイヤを取り出して冷却機に移送させる際に、加硫済タイヤを下側から取り出して下降する昇降テーブルと、該昇降テーブルで取り出した加硫済タイヤの上側の開口端縁部を上側から把持し、そのままの姿勢でその下側の開口端縁部において冷却機に載置させるハンドリング機構とが必要となり、部品点数が多くなってしまうのである。
【0006】
また、この場合、加硫済タイヤの取り外し時において金型の下側に取り外しのための昇降テーブルが必要となるため、金型から側方にずれた位置に冷却機を配置しなければならない。すると、機体が大型化してしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、部品点数を低減することができ、かつ機体の小型化を図ることができるタイヤ加硫機、タイヤ加硫装置およびタイヤ加硫方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のタイヤ加硫機は、未加硫タイヤを金型内で加硫処理して加硫済タイヤとするタイヤ加硫機において、前記加硫済タイヤを移動させるタイヤ加硫機用ハンドリング機構であって、前記金型内の前記加硫済タイヤの一方の開口端縁部を把持する把持機構部と、該把持機構部を上下反転させる上下反転機構部とを具備し、前記上下反転機構部は、前記加硫済タイヤを上側に把持した状態から該加硫済タイヤの重量を利用して該加硫済タイヤを下側に位置するよう反転させる一方、前記加硫済タイヤを離した状態から前記把持機構部の重量を利用して該把持機構部を下側に位置するよう反転させることを特徴としている。
【0009】
これにより、金型から加硫済タイヤを取り出して冷却機に移送させる際に、タイヤ加硫機用ハンドリング機構を用いれば、把持機構部で金型の加硫済タイヤをその下側の開口端縁部において把持して下側に取り出した後、把持機構部を上下反転機構部で上下反転させることで把持機構部で把持する加硫済タイヤを下側に向け、そのままの姿勢で該加硫済タイヤの下側の開口端縁部において冷却機に載置させることができ、タイヤ加硫機用ハンドリング機構のみで金型から加硫済タイヤを取り出して冷却機に移送することができる。
【0010】
また、昇降テーブルが不要となるため、加硫済タイヤの取り外し時の金型に対し下方に冷却機を設けることができる。
【0012】
このように、上下反転機構部が、移動対象タイヤを上側に把持した状態から該移動対象タイヤの重量を利用して該移動対象タイヤを下側に位置するよう反転させる一方、移動対象タイヤを離した状態から把持機構部の重量を利用して該把持機構部を下側に位置するよう反転させるため、反転のための駆動源が小さくて済む。
【0014】
本発明の請求項記載のタイヤ加硫機は、請求項記載のタイヤ加硫機であって、前記金型の下方位置に前記加硫済タイヤを冷却する冷却機を備え、前記金型にある前記加硫済タイヤの下側の開口端縁部を前記タイヤ加硫機用ハンドリング機構の前記把持機構部で下側から把持しつつ該加硫済タイヤを下方に取り出し、前記上下反転機構部で前記加硫済タイヤが前記把持機構部に対し下側に位置するよう該把持機構部を反転させて、前記冷却機に受け渡すことを特徴としている。
【0015】
これにより、金型にある加硫済タイヤの下側の開口端縁部をタイヤ加硫機用ハンドリング機構の把持機構部で下側から把持しつつ該加硫済タイヤを下方に取り出し、上下反転機構部で加硫済タイヤを把持機構部に対し下側に位置するよう該把持機構部を反転させて、金型の下方位置に設けられた冷却機に受け渡すことになるため、タイヤ加硫機用ハンドリング機構の移動距離を最小限にすることができる。
【0016】
本発明の請求項記載のタイヤ加硫装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載のタイヤ加硫機が、水平方向における一側から前記未加硫タイヤを取り入れて前記金型内で加硫処理し、加硫処理後の前記加硫済タイヤを水平方向における逆側に移送するものとされ、該タイヤ加硫機が複数、隣り合うもの同士が互いの間のフレームを共用して並列に連結されていることを特徴としている。
【0017】
このように、タイヤ加硫機が、水平方向における一側から未加硫タイヤを取り入れて金型内で加硫処理し、加硫処理後の加硫済タイヤを水平方向における逆側に移送するものとされ、該タイヤ加硫機が複数、隣り合うもの同士が互いの間のフレームを共用して並列に連結されているため、タイヤ加硫機をモジュール化し必要な台数を並列に連結することで、要求される種々の生産能力に対応できる。しかも、隣り合うもの同士が互いの間のフレームを共用することで部品点数を低減できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面を参照して以下に説明する。
図1および図2は、本実施形態のタイヤ加硫装置11の全体構成を示すもので、本実施形態のタイヤ加硫装置11は、水平方向における一側(図1における下側)から未加硫タイヤ12を取り入れて内部で加硫処理し、加硫処理後の加硫済タイヤ(移動対象タイヤ)13を水平方向における逆側(図1における上側)に移送するタイヤ加硫機14が、移送方向に直交する水平方向に複数並列に連結されて構成されている。ここで、この一側から逆側への水平方向を加硫機内水平移送方向と以下称す。
【0019】
ここで、図示は略すが、各タイヤ加硫機14の加硫済タイヤ13の移送方向下流側には、該タイヤ加硫機14から移送された加硫済タイヤ13を受け取って該タイヤ加硫機14から離れる方向に搬送する搬出コンベアがそれぞれ設けられており、すべての搬出コンベアのタイヤ加硫機14に対し反対側には、すべての搬出コンベアから加硫済タイヤ13を受け取ってタイヤ加硫機14の配列方向に平行に搬送する搬送コンベアが設けられている。
【0020】
各タイヤ加硫機14は、その外殻を構成するフレーム16の一部を除いてすべて同じ構成とされており、言い換えればモジュール化されている。ここで、このようにモジュール化された各タイヤ加硫機14において、フレーム16の一部が異なっているのは、隣り合うもの同士がフレーム16の互いの間の共用フレーム部16aを共用するように構成されているためである。
【0021】
次に、各タイヤ加硫機14についてその一台を例にとり説明する。
各タイヤ加硫機14は、図3および図4における加硫機内水平移送方向における前記一側(図3および図4における左側)に、未加硫タイヤ13を機外から取り入れるためのハンドリング機構としてのローダ19と加硫処理を行う際に未加硫タイヤ12をプレスするプレス機構20とが一体的に設けられたローダ・プレスユニット21を有しており、このローダ・プレスユニット21は、加硫機内水平移送方向に往復動可能とされている。なお、ローダ・プレスユニット21には、前記一側にローダ19が設けられ、前記逆側(図3および図4における右側)にプレス機構20が設けられている。
【0022】
ローダ19は、図3に示すように、未加硫タイヤ12の上側(一方)の開口端縁部12aの内側に上側から入り込んだ状態で該開口端縁部12aの把持および把持解除をロード側把持駆動シリンダ23の駆動制御により行うロード側把持機構部24と、該ロード側把持機構部24をロード側昇降シリンダ26の駆動制御により鉛直に昇降させるロード側昇降機構部27とを有している。
【0023】
プレス機構20は、図3〜図5に示すように、上部金型29を備えた金型保持部30と、金型開閉シリンダ31の駆動制御により該金型保持部30のテーパ面32(図11および図14参照)に沿って上下移動して開閉する開閉金型33と、上部金型29および金型保持部30をプレス昇降シリンダ34の駆動制御により鉛直に昇降させるプレス昇降機構部35とを有している。
【0024】
ローダ19およびプレス機構20が設けられたローダ・プレスユニット21は、これをフレーム16に対しユニットスライドシリンダ37の駆動制御によって加硫機内水平移送方向に移動させるユニットスライド機構部38を有している。
【0025】
ローダ・プレスユニット21が、加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に位置した状態(図14参照)における開閉金型33の下側(真下)には、下部金型39が設けられている。この下部金型39は上部金型29および開閉金型33とともに金型40を構成している。該下部金型39には、タイヤ内方に加熱加圧媒体を給排する下部中心機構41が設けられている。
【0026】
ローダ・プレスユニット21が、加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に位置した状態でプレス昇降シリンダ34により金型保持部30を下部金型39の方向に下降させるとともに、金型開閉シリンダ31で金型保持部30に対し開閉金型33を上昇させることで、上部金型29、開閉金型33および下部金型39で、下部金型39上に載置されていた未加硫タイヤ12を外側から囲みプレスする(図11参照)。この状態で、上部金型29、開閉金型33および下部金型39内の未加硫タイヤ12に加硫処理を行う。また、ローダ・プレスユニット21が、加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に位置した状態におけるローダ19の下側(真下)には、未加硫タイヤ12を供給するための図示せぬ搬入コンベア等が設けられる。
【0027】
他方、ローダ・プレスユニット21が、加硫機内水平移送方向における前記逆側の移動端に位置した状態におけるローダ19の下側(真下)には、上記した下部金型39が設けられている(図3参照)。すなわち、ローダ19は、ローダ・プレスユニット21が加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に位置した状態において、搬入コンベア等で供給された未加硫タイヤ12をロード側把持機構部24で把持し、ローダ・プレスユニット21が加硫機内水平移送方向における前記逆側の移動端に位置した状態において、ロード側把持機構部24から未加硫タイヤ12を下部金型39の上に載置させる。
【0028】
ローダ・プレスユニット21が、加硫機内水平移送方向における前記逆側の移動端に位置した状態における開閉金型33の下側(真下)には、冷却機本体44が設けられている。
【0029】
図3に示すように、該冷却機本体44よりも上側であってローダ・プレスユニット21に対し加硫機内水平移送方向における前記逆側には、リム体リフタ昇降シリンダ45の駆動制御により昇降してリム体46を該冷却機本体44に対し着脱させるリム体リフタ47が設けられている。該リム体リフタ47は、図3に示すように、リフタスライドシリンダ48の駆動制御によりフレーム16に対しリム体46を加硫機内水平移送方向に移動させるリム体リフタスライド機構部49を有している。なお、これら冷却機本体44およびリム体リフタ47が冷却機50を構成している。
【0030】
冷却機本体44は、上下反転可能であるとともに両端部に加硫済タイヤ13を介在させた状態でリム体46が装着されることで加硫済タイヤ13を保持可能であり、保持した加硫済タイヤ13の内部に冷却空気を導入することによりこれを冷却するものである。
【0031】
すなわち、冷却機本体44の加硫済タイヤ13が設けられていない側を上側にした状態で、該冷却機本体44に加硫済タイヤ13を載置させ、この状態でリム体リフタ47が上側から下降してリム体46を冷却機本体44に装着させる。すると、該リム体46および冷却機本体44で加硫済タイヤ13がホイルに装着された状態と同様に保持される。なお、冷却機本体44が上下反転可能となっていることにより、下側に加硫済タイヤ13が取り付けられた状態で、次の加硫済タイヤ13が上側に取り付けられて両加硫済タイヤ13が冷却処理され、その後、上下を反転させて下側に取り付けられていた加硫済タイヤ13を上側に位置させるとともに上側に取り付けられていた加硫済タイヤ13を下側に位置させる。この状態で、上側の加硫済タイヤ13を取り外してさらに次の加硫済タイヤ13を取り付けて冷却処理を行う。このような処理を繰り返すことで、一つの加硫済タイヤ13が上側にある状態と下側にある状態の両方で冷却される。
【0032】
図3に示すように、冷却機本体44の加硫機内水平移送方向における前記逆側であってタイヤ加硫機14の最も前記逆側となる位置には、プレス機構20から加硫済タイヤ13を取り出すとともに取り出した加硫済タイヤ13を冷却機本体44に載置させ、さらに、冷却機本体44から加硫済タイヤ13を取って、該冷却機本体44よりも加硫機内水平移送方向における前記逆側の機外に設けられた搬出コンベアに移載するハンドリング機構としてのアンローダ52が設けられている。
【0033】
このアンローダ52は、開閉金型33(図12参照)に保持された加硫済タイヤ13の下側(一方)の開口端縁部13bの内側に入り込んで広がることにより該開口端縁部13bを把持するアンロード側把持機構部(把持機構部)54と、図7に示すように、該アンロード側把持機構部54を上下反転させる上下反転機構部55と、該上下反転機構部55を水平旋回させる水平旋回機構部56と、該水平旋回機構部56を鉛直方向に昇降させるアンロード側昇降機構部57と備えている。
【0034】
アンロード側昇降機構部57は、タイヤ加硫機14のフレーム16に取り付けられており、具体的には、図6に示すように、タイヤ加硫機14の移送方向出口側から見てフレーム16の右側部分に取り付けられている。アンロード側昇降機構部57は、支持ベース60をロード側昇降シリンダ61の駆動制御により鉛直に昇降させるもので、該支持ベース60に上記水平旋回機構部56が設けられている。
【0035】
水平旋回機構部56は、図7および図8に示すように、支持ベース60に鉛直軸回りに回動可能に支持された鉛直回転軸63と、該鉛直回転軸63に支持されることにより該鉛直回転軸63を中心に水平旋回可能に支持される水平旋回ベース64と、支持ベース60と水平旋回ベース64との間に介装されて、その駆動制御により支持ベース60に対し水平旋回ベース64を水平旋回させるアンロード側旋回シリンダ65とを有しており、水平旋回ベース64に上記上下反転機構部55が設けられている。
【0036】
上下反転機構部55は、図7に示すように、水平旋回ベース64に水平軸回りに回転可能に支持された水平回転軸67と、該水平回転軸67に支持されることにより水平回転軸67を中心に鉛直方向に旋回可能すなわち上下反転可能に支持された鉛直旋回ベース68と、該鉛直旋回ベース68を上下反転させる上下反転駆動部69とを有しており、鉛直旋回ベース68に上記アンロード側把持機構部54が設けられている。
【0037】
アンロード側把持機構部54は、図7〜図9に示すように、鉛直旋回ベース68に設けられるとともに上記水平回転軸67に対し直交する開閉中心軸71と、該開閉中心軸71に連結されるリンク機構72と、該リンク機構72に連結されることによりそれぞれが開閉中心軸71に対し同じ半径を維持しつつ該半径を拡大・縮小させて開閉する複数のシュー73と、リンク機構72に連結されてその駆動制御でシュー73を開閉させて加硫済タイヤ13を把持および把持解除するアンロード側把持駆動シリンダ74とを有している。ここで、すべてのシュー73は、前記開閉中心軸71と平行をなすとともに鉛直旋回ベース68に対しすべて同じ側に突出するように配置されている。
【0038】
そして、アンロード側把持機構部54は、これらシュー73が、上側に突出する状態で、加硫機内水平移送方向における前記逆側に位置するローダ・プレスユニット21の開閉金型33に保持された加硫済タイヤ13の下側(一方)の開口端縁部13b内に入り込んで拡径方向に開くことで加硫済タイヤ13を把持して、該開閉金型33から加硫済タイヤ13を受け取る(図12参照)一方、シュー73が縮径方向に閉じることで加硫済タイヤ13の把持を解除する。
【0039】
なお、アンロード側把持機構部54は、加硫済タイヤ13を把持しない状態では、その重心位置が水平回転軸67を介してシュー73の突出方向に対し反対側に位置し、加硫済タイヤ13を把持した状態では、該加硫済タイヤ13と合わせた重心位置が水平回転軸67を介してシュー73の突出方向側に位置するように設定されている。
【0040】
そして、上下反転機構部55の上下反転駆動部69は、上記した加硫済タイヤ13を把持した状態と把持しない状態との重心位置の反転を利用してアンロード側把持機構部54を上下反転させる。
【0041】
すなわち、上下反転駆動部69は、図7および図10に示すように、水平回転軸67に径方向外方に突出するように固定された作動部材76と、該作動部材76の突出先端側と水平旋回ベース64との間に介装された上下反転駆動シリンダ77とを有している。
【0042】
この上下反転駆動シリンダ77は、アンロード側把持機構部54が上側に向くシュー73で加硫済タイヤ13を上側に把持した状態から、シリンダ長を短くする方向すなわちシュー73が横に向く方向に加硫済タイヤ13を所定角度傾けるように駆動する。すると、重心位置が水平回転軸67に対し上側にあった加硫済タイヤ13およびアンロード側把持機構部54が、その後は、上下反転駆動シリンダ77の駆動力を抜いても、該加硫済タイヤ13の重量を利用して該加硫済タイヤ13を下側に位置させるように反転することになる。そして、加硫済タイヤ13が下側に位置するタイミングで上下反転駆動シリンダ77がシリンダ長を長くする方向に駆動されると、該上下反転駆動シリンダ77は、加硫済タイヤ13すなわちシュー73が鉛直下側に位置する姿勢にアンロード側把持機構部54を保持する。
【0043】
すなわち、上下反転機構部55は、加硫済タイヤ13を上側に把持した状態から少なくとも一部の区間該加硫済タイヤ13の重量のみで該加硫済みタイヤ13が下側に位置するように(アンロード側把持機構部54のみの重心が上側に位置しそのシュー73が下側に位置するように)アンロード側把持機構部54を反転させる。
【0044】
一方、この状態から、アンロード側把持機構部54がシュー73を閉じて加硫済タイヤ13の把持を解除した後、上下反転駆動シリンダ77が、シリンダ長を短くする方向すなわちシュー73が横に向く方向にアンロード側把持機構部54を所定角度傾けるように駆動する。すると、加硫済タイヤ13がないことから重心位置が水平回転軸67に対し上側にあったアンロード側把持機構部54が、その後は、上下反転駆動シリンダ77の駆動力を抜いても、その自重を利用してシュー73を上側に位置させるように反転することになる。そして、シュー73が上側に位置するタイミングで上下反転駆動シリンダ77がシリンダ長を長くする方向に駆動されると、該上下反転駆動シリンダ77は、シュー73が鉛直上側に位置する姿勢にアンロード側把持機構部54を保持する。
【0045】
すなわち、上下反転機構部55は、加硫済タイヤ13を把持しない状態から少なくとも一部の区間アンロード側把持機構部54の重量のみで該アンロード側把持機構部54の重心が下側に位置するように(そのシュー73が上側に位置するように)アンロード側把持機構部54を反転させる。
【0046】
以上に述べたタイヤ加硫機14の作動について説明する。
図11に示すように、ローダ・プレスユニット21が、加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に位置し、上部金型29、開閉金型33および下部金型39で、下部金型39上に載置されていた今回の未加硫タイヤ12を外側から囲みプレスしつつ加硫処理を行っている加硫処理中において、ローダ・プレスユニット21のローダ19は、ロード側把持機構部24がロード側昇降機構部27で適宜高さまで下降させられた後、次回に加硫処理する未加硫タイヤ12の上側の開口端縁部12aを把持し(図11において二点鎖線で示す状態)、ロード側昇降機構部27で所定距離上昇させられる(図11において実線で示す状態)。
【0047】
また、加硫処理中に、冷却機50において以前加硫処理された加硫済タイヤ13の冷却処理が終了すると、冷却機50のリム体リフタ47が、冷却機本体44の上側からリム体46を取り外し、これを保持した状態で上昇した後、リム体リフタスライド機構部49(図3参照)で加硫機内水平移送方向における前記逆側の移動端に位置させられる(図11におけるリム体リフタ47はこの状態を示す)。
【0048】
そして、リム体リフタ47の上昇後、アンローダ52のシュー73を下側に位置させかつ閉じた状態にあるアンロード側把持機構部54は、水平旋回機構部56(図7参照)により水平旋回させられて加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に位置させられた後、アンロード側昇降機構部57(図7参照)で下降させられることにより、シュー73を冷却機本体44の上側の加硫済タイヤ13の上側の開口端縁部13bに挿入し、その後該シュー73を開作動させることで加硫済タイヤ13を下側に把持する。そして、そのままの姿勢でアンロード側昇降機構部57で上昇させられた後に、水平旋回機構部56により水平旋回させられて、加硫機内水平移送方向における前記逆側の移動端まで移動する(図11におけるアンロード側把持機構部54はこの状態を示す)。そして、シュー73を閉作動させることで、図示せぬ搬送コンベア上に、加硫済タイヤ13を移載する。なお、アンローダ52は、加硫済タイヤ13を外した後に、上下反転機構部55(図7参照)によりシューを上側にする状態に反転させられる。
【0049】
次に、今回の未加硫タイヤ12の加硫処理が終了してこれが加硫済タイヤ13となると、図12に示すように、ローダ・プレスユニット21において、開閉金型33を開くことなくプレス昇降機構部35(図3参照)がプレス機構20および次の未加硫タイヤ12を把持した状態のローダ19を上昇させる。続いて、ローダ・プレスユニット21は、ユニットスライド機構部38(図4参照)により、加硫機内水平移送方向における前記逆側の移動端に移動する。これにより、ローダ19が下部金型39の真上に位置するとともに、プレス機構20が冷却機本体44の真上に位置する。
【0050】
そして、この状態で、図12に二点鎖線で示す位置にあったアンローダ52のアンロード側把持機構部54は、水平旋回機構部56(図7参照)により水平旋回させられて、加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端まで移動するとともに、アンロード側昇降機構部57(図7参照)で上昇させられて、図12に実線で示すように、プレス機構20の開閉金型33に保持された今回の加硫済タイヤ13の下側の開口端縁部13bに上側に向いたシュー73を挿入し、該シュー73を開作動させることで該加硫済タイヤ13を上側に把持する。
【0051】
次に、図13に示すように、ローダ・プレスユニット21において金型保持部30に対し開閉金型33を下降させて開作動させると同時に、アンローダ52においてアンロード側昇降機構部57(図7参照)でアンロード側把持機構部54を下降させることで加硫済タイヤ13を開閉金型33から下側に取り出す。
【0052】
このとき、ローダ・プレスユニット21のローダ19は、そのロード側把持機構部24がロード側昇降機構部27で適宜高さまで下降させられた後、該ロード側把持機構部24により把持していた次回に加硫処理する未加硫タイヤ12の上側の開口端縁部12aの把持を解除することで、該未加硫タイヤ12を下部金型39上に載置させる。その後、ロード側把持機構部24は、ロード側昇降機構部27で上昇させられる。
【0053】
次に、図14に示すように、ローダ・プレスユニット21が、ユニットスライド機構部38(図4参照)により、加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に移動する。これにより、ローダ19が未加硫タイヤ12の供給用の図示せぬ搬送コンベアの真上に位置するとともに、プレス機構20が下部金型39の真上に位置する。
【0054】
この後、図14に二点鎖線で示す状態にあったアンローダ52がそのアンロード側把持機構部54を上下反転機構部55(図7参照)で上下反転させて、上側に向いたシュー73および該シュー73で上側に把持していた今回の加硫済タイヤ13を、図14に実線で示すように下側に向くように上下反転させる。
【0055】
次に、図15に示すように、ローダ・プレスユニット21が、プレス昇降機構部35(図3参照)の作動でプレス機構20の全体を下降させるとともに、金型保持部30に対し開閉金型33を閉作動させる。これにより、上部金型29、開閉金型33および下部金型39で、下部金型39上に載置されていた次回の未加硫タイヤ12を外側から囲みプレスする状態となり、該未加硫タイヤ12に加硫処理を行う。
【0056】
このとき、ローダ・プレスユニット21のローダ19は、ロード側昇降機構部27で適宜高さまで下降させられた後、図15において二点鎖線で示すように、ロード側把持機構部24でさらに次に加硫処理する未加硫タイヤ12の上側の開口端縁部12aを把持した後、図15において実線で示すように上昇させられる。
【0057】
また、このとき、アンローダ52がそのアンロード側把持機構部54を、図15に実線で示すように、アンロード側昇降機構部57(図7参照)で下降させて把持していた加硫済タイヤ13を冷却機本体44の空いている上側に載置させた後、把持を解除する。そして、図15に二点差線で示すように、アンロード側把持機構部54はアンロード側昇降機構部57で上昇されるとともに水平旋回機構部56(図7参照)で水平旋回させられて加硫機内水平移送方向における前記逆側の移動端に移動する。
【0058】
さらに、このとき、リム体リフタ47がリム体リフタスライド機構部49(図3参照)により加硫機内水平移送方向における前記一側の移動端に移動させられる。
【0059】
次に、図16に示すように、リム体リフタ47は、下降してリム体46を冷却機本体44の上側に載置された加硫済タイヤ13を挟持するように冷却機本体44に取り付けた後上昇し、冷却機本体44が今取り付けた加硫済タイヤ13を下側に位置させるように上下反転する。なお、リム体46の取り付け後、冷却機50には冷却空気が導入されて冷却が行われる。
【0060】
次に、図11に示す状態に戻り、以上のような作動をくり返し行うことで、タイヤ加硫機14は、未加硫タイヤ12の取り入れ、加硫処理、加硫済タイヤの冷却処理および排出を順次行う。
【0061】
以上に述べた実施形態によれば、アンローダ52が、開閉金型33から加硫済タイヤ13を取り出して冷却機50の冷却機本体44に移送させる際に、アンロード側把持機構部54で開閉金型33の加硫済タイヤ13をその下側の開口端縁部13bにおいて把持して下側に取り出した後、アンロード側把持機構部54を上下反転機構部55で上下反転させることでアンロード側把持機構部54で把持する加硫済タイヤ13を下側に向け、そのままの姿勢で該加硫済タイヤ13の反転後の下側の開口端縁部において冷却機50の冷却機本体44に載置させることができ、このアンローダ52のみで開閉金型33から加硫済タイヤ13を取り出して冷却機50の冷却機本体44に移送することができる。
【0062】
したがって、昇降テーブルとハンドリング機構とを用いる場合に比してタイヤ加硫機14の部品点数を低減することができる。
【0063】
また、昇降テーブルが不要となるため、加硫済タイヤ13の取り外し時の開閉金型33に対し下方(真下)に冷却機本体44を設けることができる。
【0064】
したがって、加硫済タイヤ13の取り外し時の開閉金型33に対し、側方にずれた位置に冷却機本体44を配置する場合に比して、タイヤ加硫機14の機体の小型化を図ることができる。
【0065】
また、アンローダ52は、上下反転機構部55が、加硫済タイヤ13を上側に把持した状態から該加硫済タイヤ13の重量を利用して該加硫済タイヤ13を下側に位置するよう反転させる一方、加硫済タイヤ13を離した状態からアンロード側把持機構部54の重量を利用して該アンロード側把持機構部54を下側に位置するよう反転させるため、反転のための駆動源すなわち上下反転駆動シリンダ77が小さくて済む。
【0066】
したがって、コストを低減することができる。
【0067】
さらに、開閉金型33にある加硫済タイヤ13の下側の開口端縁部13bをアンローダ52のアンロード側把持機構部54で下側から把持しつつ該加硫済タイヤ13を下方に取り出し、上下反転機構部55で加硫済タイヤ13をアンロード側把持機構部54に対し下側に位置するよう該アンロード側把持機構部54を反転させて、開閉金型33の下方位置に設けられた冷却機50の冷却機本体44に受け渡すことになるため、アンローダ52の移動距離を最小限にすることができる。
【0068】
したがって、開閉金型33から冷却機本体44に加硫済タイヤ13を移送する時間を短くできる。また、開閉金型33の下方位置に冷却機本体44を備えるため、機体の小型化を図ることができる。
【0069】
加えて、タイヤ加硫機14が、水平方向における一側から未加硫タイヤ12を取り入れて金型40内で加硫処理し、加硫処理後の加硫済タイヤ13を水平方向における逆側に移送するものとされ、該タイヤ加硫機14が複数、隣り合うもの同士が互いの間の共用フレーム部16aを共用して並列に連結されてタイヤ加硫装置11とされているため、タイヤ加硫機14をモジュール化し必要な台数を並列に連結することで、要求される種々の生産能力に対応できるタイヤ加硫装置11を得ることができる。しかも、隣り合うもの同士が互いの間の共用フレーム部16aを共用することで部品点数を低減できる。
【0070】
なお、以上の実施形態においては、本発明が適用されたタイヤ加硫機用ハンドリング機構として、加硫済タイヤ13を機外へ排出するアンローダ52を例にとり説明したが、タイヤ加硫機14内に設けられるものであれば、いずれのタイヤ加硫機用ハンドリング機構にも適用できる。例えば、上側から供給される未加硫タイヤ12を下側から把持し、上下反転して下部金型39上に載置させるローダ等にも適用可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、例えば、金型から加硫済タイヤを取り出して冷却機に移送させる際に、これを用いれば、把持機構部で金型の加硫済タイヤをその下側の開口端縁部において把持して下側に取り出した後、把持機構部を上下反転機構部で上下反転させることで把持機構部で把持する加硫済タイヤを下側に向け、そのままの姿勢で該加硫済タイヤの下側の開口端縁部において冷却機に載置させることができ、タイヤ加硫機用ハンドリング機構のみで金型から加硫済タイヤを取り出して冷却機に移送することができる。
【0072】
したがって、昇降テーブルとハンドリング機構とを用いる場合に比してタイヤ加硫機の部品点数を低減することができる。
【0073】
また、昇降テーブルが不要となるため、加硫済タイヤの取り外し時の金型に対し下方に冷却機を設けることができる。
【0074】
したがって、加硫済タイヤの取り外し時の金型に対し、側方にずれた位置に冷却機を配置する場合に比して、タイヤ加硫機の機体の小型化を図ることができる。
【0075】
また、上下反転機構部が、移動対象タイヤを上側に把持した状態から該移動対象タイヤの重量を利用して該移動対象タイヤを下側に位置するよう反転させる一方、移動対象タイヤを離した状態から把持機構部の重量を利用して該把持機構部を下側に位置するよう反転させるため、反転のための駆動源が小さくて済む。
【0076】
したがって、コストを低減することができる。
【0077】
さらに、金型にある加硫済タイヤの下側の開口端縁部をタイヤ加硫機用ハンドリング機構の把持機構部で下側から把持しつつ該加硫済タイヤを下方に取り出し、上下反転機構部で加硫済タイヤを把持機構部に対し下側に位置するよう該把持機構部を反転させて、金型の下方位置に設けられた冷却機に受け渡すことになるため、タイヤ加硫機用ハンドリング機構の移動距離を最小限にすることができる。
【0078】
したがって、移動対象タイヤを金型から冷却機に移送する時間を短くできる。また、金型の下方位置に冷却機を備えるため、機体の小型化を図ることができる。
【0079】
加えて、タイヤ加硫機が、水平方向における一側から未加硫タイヤを取り入れて金型内で加硫処理し、加硫処理後の加硫済タイヤを水平方向における逆側に移送するものとされ、該タイヤ加硫機が複数、隣り合うもの同士が互いの間のフレームを共用して並列に連結されているため、タイヤ加硫機をモジュール化し必要な台数を並列に連結することで、要求される種々の生産能力に対応できる。しかも、隣り合うもの同士が互いの間のフレームを共用することで部品点数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫装置を示す平面図である。
【図2】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫装置を示す正面図である。
【図3】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機を示す側断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機を示す平面図である。
【図5】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機を示す正面図である。
【図6】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機の背面図である。
【図7】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のアンローダを示す側面図である。
【図8】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のアンローダの水平旋回機構部等を示す平面図である。
【図9】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のアンローダのアンロード側把持機構部等を示す下面図である。
【図10】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のアンローダの上下反転駆動部等を示す側面図である。
【図11】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機の一状態を示す概略側面図である。
【図12】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機の別の状態を示す概略側面図である。
【図13】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のさらに別の状態を示す概略側面図である。
【図14】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のさらに別の状態を示す概略側面図である。
【図15】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のさらに別の状態を示す概略側面図である。
【図16】 本発明の一実施形態のタイヤ加硫機のさらに別の状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
11 タイヤ加硫装置
12 未加硫タイヤ
13 加硫済タイヤ(移動対象タイヤ)
13b 開口端縁部
14 タイヤ加硫機
16 フレーム
16a 共用フレーム部
40 金型
50 冷却機
52 アンローダ(タイヤ加硫機用ハンドリング機構)
54 アンロード側把持機構部(把持機構部)
55 上下反転機構部

Claims (8)

  1. 未加硫タイヤを金型内で加硫処理して加硫済タイヤとするタイヤ加硫機において、前記加硫済タイヤを移動させるタイヤ加硫機用ハンドリング機構であって、
    前記金型内の前記加硫済タイヤの一方の開口端縁部を把持する把持機構部と、該把持機構部を上下反転させる上下反転機構部とを具備し、
    前記上下反転機構部は、前記加硫済タイヤを上側に把持した状態から該加硫済タイヤの重量を利用して該加硫済タイヤを下側に位置するよう反転させる一方、前記加硫済タイヤを離した状態から前記把持機構部の重量を利用して該把持機構部を下側に位置するよう反転させることを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 前記金型の上部構造であるプレス機構と、前記金型に未加硫タイヤを供給する未加硫タイヤ供給装置とが、下金型上部と前記加硫済タイヤを冷却する冷却機上部とを往復移動可能なタイヤ加硫機において、
    前記プレス機構と前記未加硫タイヤ供給装置とを往復移動させる駆動装置を有し、前記加硫済タイヤを有した前記プレス機構が前記冷却機上部にある場合に、前記上下反転機構を有する前記把持機構部で前記プレス機構から加硫済タイヤを取り出すことを特徴とした請求項1記載のタイヤ加硫機。
  3. 記上下反転機構を有する前記把持機構部で前記プレス機構から前記加硫済タイヤを取り出した時点で、前記プレス機構を下金型上部に移動させる駆動装置とを有することを特徴とした請求項2記載のタイヤ加硫機。
  4. 前記金型の下方位置に前記加硫済タイヤを冷却する冷却機を備え、
    前記金型にある前記加硫済タイヤの下側の開口端縁部を前記タイヤ加硫機用ハンドリング機構の前記把持機構部で下側から把持しつつ該加硫済タイヤを下方に取り出し、前記上下反転機構部で前記加硫済タイヤが前記把持機構部に対し下側に位置するよう該把持機構部を反転させて、前記冷却機に受け渡すことを特徴とする請求項記載のタイヤ加硫機。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のタイヤ加硫機が、水平方向における一側から前記未加硫タイヤを取り入れて前記金型内で加硫処理し、加硫処理後の前記加硫済タイヤを水平方向における逆側に移送するものとされ、該タイヤ加硫機が複数、隣り合うもの同士が互いの間のフレームを共用して並列に連結されていることを特徴とするタイヤ加硫装置。
  6. 未加硫タイヤを金型内で加硫処理して加硫済タイヤとするタイヤ加硫方法において、
    前記加硫済タイヤのハンドリング方法であって、
    把持機構部により前記金型内の前記加硫済タイヤの一方の開口端縁部を把持し、
    上下反転機構部にて該把持機構部を上下反転させ
    前記上下反転機構部は、前記加硫済タイヤを上側に把持した状態から該加硫済タイヤの重量を利用して該加硫済タイヤを下側に位置するよう反転させる一方、前記加硫済タイヤを離した状態から前記把持機構部の重量を利用して該把持機構部を下側に位置するよう反転させることを特徴としたタイヤ加硫方法。
  7. 前記金型の上部構造であるプレス機構と前記未加硫タイヤ供給装置とが、前記下金型上部と前記冷却機上部を往復移動するタイヤ加硫方法おいて、
    前記駆動装置により加硫済タイヤを有した前記プレス機構を前記冷却機上部に移動させ、
    前記上下反転機構を有する前記把持機構部を前記プレス機構から加硫済タイヤを取り出すことを特徴とした請求項記載のタイヤ加硫方法。
  8. 記上下反転機構を有する前記把持機構部で前記プレス機構から加硫済タイヤを取り出した時点で、前記駆動装置により前記プレス機構を下金型上部に移動させることを特徴とした請求項記載のタイヤ加硫方法。
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