JP4623892B2 - タイヤ加硫システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タイヤ加硫システムの改良に関するものであり、とくには、複数の加硫ステーションの平面配置をより小さな占有スペースの下にて行うとともに、設備コストの低減をもたらし、併せて、タイヤの移動距離を極力短くするとともに、加硫金型に対するタイヤの出し入れ作業と、金型交換作業とのそれぞれの同時の進行を可能として生産性を大きく向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】
タイヤの加硫設備としては、図5に略線正面図で例示するような加硫装置111が従来から広く使用されている。
この装置111は、型開き姿勢で示す、二組みの加硫金型112を具えるものであり、これらの両加硫金型112は、実際上は相互に同期作動されるが、ここでは便宜上、図の左半部は、これから加硫金型112内に未加硫タイヤ113を入れ込む状態で示し、右半部は加硫金型112から加硫済みのタイヤ114を取り出している状態で示している。
【0003】
この装置111では、加硫金型112のそれぞれはともに、タイヤ113,114の中心軸線が垂直となる姿勢で平面的に配置されており、一度に二本のタイヤを同時に加硫することができる。
また、この装置111は、上下の金型112A,112Bからなる加硫金型112のみならず、下部プラテン115に対し、上部プラテン116および上金型112Aを昇降変位させて、金型112を開閉する型開閉手段117や、未加硫タイヤ113を装置内に供給したり、加硫済みタイヤ114をそこから取り出したりする、図示しない搬入出手段を有しており、種々の生産状況に対応できるよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような装置111によれば、タイヤの生産能力は装置111の設置台数によって定まることになるところ、近年は、生産量の増加傾向に加え、タイヤサイズの大型化、タイヤの高性能化等に伴って加硫時間もまた長くなる傾向にあるため、これらの両者を満足させるためには、装置111のより一層の増設が余儀なくされることとなる。
【0005】
しかるに現実には、装置の設置スペース上および設備コスト上の制約の下で、上述したような装置111の多数を単純に平面配置する場合に比してより少ない設置スペースおよび設備コストをもって上記両傾向を満足させることのできるタイヤ加硫システムの開発が強く望まれている。
【0006】
その上、このような加硫装置を111を用いた従来の加硫工程では、多くは図6に略線平面図で示すように、直線上に整列させて配置した複数台の装置111の一方側に配設した、各加硫金型112に専用の搬入手段118をもって、未加硫タイヤGTの加硫金型112への搬入を行う一方、装置111の他方側に配設した、各金型112に専用の搬出手段119によって、加硫済みのタイヤTを加硫金型112から取り出すとともに、そのタイヤTをポストキュアインフレータ120に搬入することとしており、タイヤの移動経路が装置111の両側にわたっているため、たとえば、特定の一の装置111の加硫金型112の交換に当っては、使用済み加硫金型112の、その装置111からの取り出しおよび、次に使用される加硫金型112のそこへの入れ込みの準備および実施のための作業と、加硫作業との相互の干渉を避けるべく、当該装置111のみならず、隣接する装置111での加硫作業をもまた一時的に中断することが必要となり、それ故に、とくには、少量、多種生産の場合に、加硫金型112および搬入出手段118,119の稼働率が大きく低下して生産性が悪くなる他、加硫金型112の自動交換が困難であるという問題があった。
【0007】
そこで、この発明は、設置スペースが小さく、設備コストを有効に抑制してなお、各種の加硫条件等に十分対応して生産性を大きく高めることができ、さらには、加硫金型の交換作業を、他の加硫ステーションでの加硫作業に影響を及ぼすことなく行うことを可能として、これによってもまた生産性の向上をもたらし、しかも、加硫金型の自動交換を容易としたタイヤ加硫システムを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るタイヤ加硫システムは、加硫金型を設けた複数の加硫ステーションを、円弧上に、好ましくは等間隔に平面配置するとともに、その円弧の内側部分に、たとえばタイヤ移載装置等を配設した、タイヤの取扱いステーションを設け、この一方で、円弧の外側部分に、少なくとも、二つの加硫ステーションのそれぞれからほぼ等距離に位置する金型中継ステーションを設け、この金型中継ステーションに、加硫ステーションから使用済み加硫金型を取り出し、次に使用される加硫金型をそこへ入れ込む金型出入装置を設け、タイヤの取扱いステーションに、それぞれの加硫ステーションからほぼ等距離に位置する、全ての加硫金型に共用の一の金型開閉手段および、この金型開閉手段に対するタイヤの出し入れを司る一のマニプレータのそれぞれを設けたものである。
なお、ここでいう「円弧」は、正確な円弧だけに限定されるものではなく、それに近似する曲線をも含むものであり、これによってなお、所期した目的を十分に達成することができる。
【0009】
これによれば、円弧上に配設した複数の加硫ステーションの内側部分に、タイヤ移載装置等を配設したタイヤ取扱いステーションを設けることで、それらの加硫ステーションを直線上に配置する場合に比して、加硫システムの占有スペースを有効に低減させることができ、併せて、円弧の内側部分でのみタイヤを移動させることで、タイヤ、ひいては、タイヤ移載装置等を長い距離にわたって移動させることに伴う、各種の作動精度の向上をも不要とすることができ、しかも、それぞれの加硫ステーションに対する、生タイヤおよび加硫済みタイヤの搬入出距離を、極力短いほぼ等距離として、生産性を大きく向上させることができる。
【0010】
また、このシステムでは、加硫ステーションを繋ぐ円弧の内側部分だけでタイヤの搬入出等の移動作業を行う一方、その円弧の外側部分に設けた、少なくとも二つの加硫ステーションのそれぞれからほぼ等距離に位置する金型中継ステーションの金型出入装置をもって、円弧の外側部分で、加硫金型の交換等の他、その段取り作業を行うことで、それぞれの作業スペースを相互に機能分離させて、それらの作業を、相互の干渉なしに独立させて行うことができるので、これによってもまた、生産性を有利に向上させることができ、併せて、金型交換等の自動化を容易に実現することもできる。
【0011】
ところで、かかる加硫システムにおいて、金型中継ステーションに設ける金型出入装置は、ターンテーブル型とすることが、加硫金型の、各種方向に対する受け渡しを円滑にする上で好ましく、この金型出入装置には、加硫ステーションに対する架橋部材ならびに、加硫金型の、ローラガイド等のガイド部材および、シリンダ、チェーン等とすることができる往復駆動手段を設けることが、重量物である加硫金型の、安全にして、容易かつ確実な受け渡しを行う上で好ましい。
【0012】
そしてまた、金型出入装置から使用済みの加硫金型を受け取る一方、その金型出入装置に、次に使用される加硫金型を引き渡す台車を配設し、この台車上に、たとえば、加硫金型の二個分の載置スペースを付与した場合には、金型出入装置上の使用済みの加硫金型を、台車上の一方のスペースに受け取るとともに、その台車上に予め載置した、次に使用される加硫金型を空となった金型出入装置に引き渡すことができ、台車上の使用済みの加硫金型を、その台車の走行に基づいて、金型保管場所等へ容易に搬送することができる。
【0015】
ここで、タイヤの取扱いステーションに、それぞれの加硫ステーションからほぼ等距離に位置する、全ての加硫金型に共用の一の金型開閉手段および、この金型開閉手段に対するタイヤの出し入れを司る一のマニプレータのそれぞれを設けたことにより、タイヤの取扱いステーションに、金型開閉手段とマニプレータとを配設することに起因する占有スペースの増加は否めないものの、このスペース増加は、加硫ステーションを設けた円弧の内側の、タイヤの移動域内にて行われるので、タイヤの移載等が円滑かつ効率的に行われる限りとくに問題となることなく、各加硫ステーションから金型開閉機構を省くことによる設備上の大きな利点がある。
【0016】
かかるシステムにおいて好ましくは、シェーピングブラダを装着前、または装着後の未加硫タイヤを一時的に載置する未加硫タイヤ置台および、ブラダを取り外した、または取り外す前の加硫済みタイヤを一時的に載置する加硫済みタイヤ置台を具える入出庫ステーションをマニプレータの稼働域内に配設する。
【0017】
この入出庫ステーションは、タイヤを加硫システムの内外の手段に、タイミングを損なうことなく、過不足なく円滑に引き渡すための貯留スペースとして機能し、マニプレータは、この入出庫ステーションに対するタイヤの受け渡しを、円滑かつ迅速に行うべく機能する。なお、この入出庫ステーションに対する未加硫タイヤの搬入および加硫済みタイヤの搬出は、多くは、ベルトコンベアその他の搬送手段により行われることになる。
【0018】
また、この加硫システムでは、マニプレータの稼働域内に、加硫金型から取り出された加硫済みタイヤに後加硫処理、たとえばポストキュアインフレーション(以下「PCI」という)を施す後加硫処理ステーションを設けることもでき、これによれば、一のマニプレータの作用の下で、シェーピングブラダを取り外す前または取り外した後の加硫済みタイヤを、その後加硫処理ステーションに対して直接的に搬入出させることもできるので、設備コストおよび設置スペースのそれぞれの一層の低減を実現することができる。
【0019】
ところで、ここにおけるマニプレータは、関節型ロボット、なかでも多関節型ロボットにより構成することが好ましく、この場合には、既存のロボットをマニプレータとして利用して、そのロボットの不使用時には、関節の作用下で、その全体を十分コンパクトなものとすることができる一方で、それの使用時には、ロボットハンド等を十分遠くに到達させることができるので、金型開閉手段とマニプレータとを相互の干渉のおそれなしにより近づけて配設することが可能となって、占有スペースに加えて、タイヤ移動距離の一層の低減を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明の基本的形態を、同様の二つのタイヤ加硫システムを相互に隣接させて配設した場合について示す略線平面図である。
【0021】
ここにおける各タイヤ加硫システム1は、円弧上に平面配置されて、円周方向にほぼ等しい間隔をおいて位置する四つの加硫ステーション2を設けるとともに、その円弧3の内側部分に、タイヤの取扱いステーション4を設け、ここではこの取扱いステーション4に、全ての加硫ステーション2に共通の、旋回アーム型の一のタイヤ移載装置5を配設して、そのタイヤ移載装置5を、全ての加硫ステーション2に対してほぼ等距離に位置させ、そして、円弧3の外側部分で、少なくとも二つの加硫ステーション2のそれぞれからほぼ等距離に金型中継ステーション6を設け、この金型中継ステーション6に、近接するそれぞれの加硫ステーション2から使用済みの加硫金型を取り出し、次に使用される加硫金型をそこに入れ込む、好ましくはターンテーブル構造の金型出入装置7を設けたものである。
【0022】
ここで好ましくは、未加硫タイヤGTを一時的に載置する未加硫タイヤ置台8および、加硫済みタイヤTを一時的に載置する加硫済みタイヤ置台9のそれぞれを、たとえば、相互の隣接姿勢で具える入出庫ステーション10を、タイヤ移載装置の稼働域内に設ける。
なお、この図では同一平面内で前後に隣接させて配置したそれぞれの置台8,9を、上下にまたは左右に隣接させて配置することも可能であり、これらのいずれの場合にあっても、置台8上への未加硫タイヤGTの搬入および、置台9からの加硫済みタイヤTの搬出は、図示しないベルトコンベアその他の搬出手段を用いて行うことが好ましい。
【0023】
そしてまた好ましくは、上述したところに代えてもしくは加えて、タイヤ移載装置5の稼働域内に後加硫処理ステーション11を設け、このステーション11に、加硫金型から取り出された、ブラダを内包するまたは、ブラダを取り外された加硫済みタイヤTにPCIを施すポストアキュインフレータ12を配設する。
【0024】
ここにおいて、各加硫ステーション2には、図2に略線側面図で示すように、加硫金型13と、この加硫金型13の開閉機構14とのそれぞれを設けており、ここでは、熱媒によって加熱されて、加硫金型13の加熱に寄与する下プラテン15上に、コンテナ16付きの加硫金型13を位置決め配置する一方で、同様にして加硫金型13の加熱に寄与する上プラテン17を、門形フレーム18に取付けたシリンダ19によって昇降変位可能とし、そしてその上プラテン17を、連結手段20によってコンテナ16の上面板21に、連結およびその解除を自在に連結することで、加硫金型13と開閉機構14との相互連結をもたらす。
【0025】
これによれば、加硫金型13内への、未加硫タイヤGTの装入および、そこからの、加硫済みタイヤTの取り出しに際しては、上プラテン17の、上面板21への連結状態でシリンダ19を作動させて、上プラテン17および上面板21とともに、加硫金型13の上型部分を上昇変位させることで、その加硫金型13を型開きさせることができる。
【0026】
一方、加硫金型13への未加硫タイヤGTの装入後のそれに対する加硫は、シリンダ19によって、上型部分を上プラテン17とともに下降変位させて、加硫金型13の型閉めおよび圧下をもたらし、併せて、その加硫金型13を所定の温度に加熱することにより行うことができる。
【0027】
なお、このような加硫工程での、未加硫タイヤGTに取り付けたシェーピングブラダ内への加圧加熱ガス等の供給は、たとえば、下プラテン15側で、図示しないジョイントシリンダその他をもってガス供給源等をそのブラダに接続することにより行うことができ、この場合、加硫の終了に当って、ガス供給源等とブラダとの接続を解除してなお、ブラダ内に供給内圧を維持することが好ましい。
【0028】
この一方で、加硫金型13の交換等に際する、それの、上プラテン17からの分離は、連結手段20の作用下で、その上プラテン17とコンテナ上面板21との連結を解除することによって行うことができ、ここでは、上プラテン17を、加硫金型13の上方へ高く変位させることにより、加硫金型13の、下プラテン15への固定の解除下で、その加硫金型13の入れ換え等を円滑かつ容易ならしめることができる。
【0029】
また、このような加硫ステーション2のそれぞれからほぼ等距離に配設される、旋回アーム22付きの一のタイヤ移載装置5は、好ましくは関節型、より好ましくは多関節型ロボットにより構成してなり、このタイヤ移載装置5は、たとえば、入出庫ステーション10の未加硫タイヤ置台8上の未加硫タイヤGTを、そのハンド等に把持して、型開き姿勢にある加硫金型13内へ装入し、また、その金型13によって加硫された加硫済みタイヤTをそこから取り出して、入出庫ステーション10の加硫済みタイヤ置台9上へ直接的に、または、後加硫処理ステーション11のポストアキュインフレータ12でPCIを施してカーカスプライコードの熱収縮の防止と、製品タイヤの性能向上とを図った後に間接的に搬送するべく機能する。
【0030】
ところで、図2に例示するような多関節型ロボットとすることが好ましいこのタイヤ移載装置5は、それに十分近接させて配置した加硫ステーション2と、他のステーション10,11との間にあって、それの不使用時には、それらのいずれのステーション内の設備にも干渉しないコンパクトな姿勢とすることができる一方、それの使用時の、タイヤの移載受け渡しに際しては、それぞれの関節の作用下で、そのハンド等を、他の設備との干渉を避けつつ、それぞれのステーション2,5,11の所要位置に到達させることができる。
【0031】
そしてまた、円弧3の外側部分に設けた、複数の加硫ステーション2に共用の金型中継ステーション6に配設した金型出入装置7は、たとえば図3に略線側面図で例示するように、全体としてターンテーブル構造をなし、中心軸線の周りに水平面内で回動自在な装置本体23に、架橋部材24をヒンジ連結するとともに、この架橋部材24を、それが、加硫ステーション2、たとえばそこに固定配置した下部プラテン15に掛け渡される作用姿勢と、そこからほぼ90°跳ね上がる不作用姿勢との間で作動させるシリンダ25をその装置本体23に設け、また、装置本体23に取り付けたモータ26により駆動されて、装置本体23から架橋部材24にわたって走行するチェーン27を設けるとともに、そのチェーン27に、加硫金型13への掛合部材28を取付け、さらに、加硫金型13の、チェーン27の走行方向への円滑なる移動を案内する複数個のガイドローラ29を、装置本体23から架橋部材24にわたって敷設することにより構成することができる。
【0032】
このような金型出入装置7を用いて、特定の加硫ステーション2で使用済みとなった加硫金型13を、次に使用する加硫金型13に交換するに当っては、はじめに、ターンテーブル構造の装置本体23を、チェーン27がその特定の加硫ステーション2に向かって延在する回動姿勢とした状態で、架橋部材24を、それの作用姿勢に倒伏変位させて、その架橋部材24の先端を下部プラテン15に掛合させ、次いで、チェーン27に取り付けられた掛合部材28を、加硫金型13のたとえばコンテナ16に掛合させるとともに、そのチェーン27を走行させて、加硫金型13をガイドローラ29の作用下で、架橋部材24を経て装置本体23上へ完全に引き出してそこに位置決め載置し、その後は、架橋部材24を、図に仮想線で示す不作用姿勢に引き上げて、それと下部プラテン15と掛合を解除した状態で、装置本体23の、チェーン27が、たとえば台車30に向けて延在する回動姿勢とするとともに、架橋部材24と台車30との掛合をもたらし、そこで装置本体23上の使用済み加硫金型13を、チェーン27および掛合部材28等の作用下で、その台車30に引き渡す。
【0033】
このようにして金型出入装置7による、使用済み加硫金型13の取り出しを中継した後は、架橋部材24の不作用姿勢の下で、台車30を作動させて、そこに予め位置決め載置した、次に使用される加硫金型13を、架橋部材24、チェーン27、掛合部材28等の作用によって、金型出入装置7の装置本体23上に受け取り、続いて、その装置本体23を、水平面内で回動させて、使用済み加硫金型13を取り出した加硫ステーション2に対向させ、しかる後、装置本体23上の加硫金型を、これもまた、架橋部材24、チェーン27、掛合部材28等の作用に基づいて、その加硫ステーション2内へ押込み配置する。
【0034】
以上のような加硫金型13の入れ換えは、円弧3の外側で、タイヤの搬入出を伴う加硫作業を妨げることなく、他の加硫ステーション2での加硫作業とは独立して行われることになり、金型出入装置7はその後、加硫金型13の次の交換を待機する。
【0035】
そしてさらに、タイヤ移載装置5の稼働域内に存在する後加硫処理ステーション11に配設した、図示のポストキュアインフレータ12は、タイヤ移載装置5によって加硫金型14から搬出された、ブラダ付きの又はブラダを取り外した加硫済みタイヤTのたとえば複数個を冷却するものであり、ここで所要のPCIを施されたタイヤTは、これもタイヤ移載装置5によって、入出庫ステーション10へ取り出される。
【0036】
以上のようなこのタイヤ加硫システムでは、円弧3の内側部分において、図示しない搬送手段をもって、入出庫ステーション10の未加硫タイヤ置台8へ搬送された未加硫タイヤGTは、タイヤ移載装置4をもって、いずれかの加硫ステーション2の加硫金型14内へ装入される。
【0037】
一方、加硫金型13内での加硫を終えた加硫済みタイヤTは、加硫金型13の型開き姿勢の下で、タイヤ移載装置5によってそこから取り出されて、後加硫処理ステーション11のポストキュアインフレータ12に引き渡され、そこでのPCIの終了後に、タイヤ移載装置5の再度の作用に基づいて、入出庫ステーション10の加硫済みタイヤ置台9上に載置され、その後、図示しない搬送手段によって次工程等へ搬出される。
【0038】
ところで、これらのことを繰り返すことによって、特定の加硫ステーション2で使用済みとなった加硫金型13を、次に使用されるそれと交換する場合は、加硫ステーション2の金型開閉機構14の、連結手段20によるコンテナ上面板21に対する拘束、ひいては、使用済み加硫金型13の全体に対する拘束等を解除した後、上プラテン17を、シリンダ19をもって高く上昇変位させ、加硫金型13のコンテナ16の上方に大きなスペースを確保した状態で、その加硫金型13を、最も近くに位置する、円弧3の外側の金型中継ステーション6の金型出入装置7、とくには、その装置本体23へ、先に述べたように、架橋部材24、チェーン27、掛合部材28、ガイドローラ29等の作用によって引き渡すとともに、そこからさらに台車30に引き渡す。
【0039】
この一方で、その台車30上に予め準備した、次に使用される加硫金型13を、その金型中継ステーション6を介して特定の加硫ステーション2へ同様にして引き渡して、その加硫金型13を金型開閉機構14に取り付ける。
【0040】
かくして、このタイヤ加硫システムによれば、複数の加硫ステーション2を円弧3上に配設するとともに、その円弧3の中心部分に、全ての加硫ステーション2に共用の一のタイヤ移載装置5を配設することで、加硫システムの占有スペースおよび設備コストをともに有利に低減させることができ、しかも、タイヤ移載装置5を、それぞれの加硫ステーション2に対し、それらに十分近接させるとともに、ほぼ等距離に配設することによって、それぞれの作動機構部に高い精度を必要とすることなしに生産性を大きく向上させることができる。
【0041】
またここでは、円弧3の外側部分に設けた、複数の加硫ステーション2に共用の金型中継ステーション6の金型出入装置7をもって、加硫金型13の交換等を、円弧3の内側部分での加硫作業との干渉なしに別個独立に行うことで、加硫金型13等の稼働率を大きく高めて生産性を有利に向上させることができ、しかも、金型交換の自動化を容易ならしめることができる。
【0042】
以上この発明の基本的形態に係る加硫システムを、成型された未加硫タイヤGTにシェーピングブラダを用いて加硫成形する場合について説明したが、この加硫システムは、シェーピングブラダを用いることなく、未加硫タイヤを直接的にシェーピングする場合および製品タイヤの内面形状と対応する外面形状を有する、分解可能な剛性コア上で未加硫タイヤGTの成型を行い、その未加硫タイヤGTを、剛性コアごと加硫金型13内に装入して加硫成形を行って、加硫終了後のタイヤTから剛性コアを分解して取り出す場合にも適用することができる。
【0043】
図4は、この発明の実施形態を示す略線平面図であり、これは、円弧3上に複数の加硫ステーション2を設け、円弧3の内側部分のタイヤ取扱いステーション4に、円弧3の中心部分に位置する一の金型開閉手段31と、この金型開閉手段31に対するタイヤの出し入れを司る一のマニプレータ32とを配設するとともに、各加硫ステーション2に配設される、加硫金型および上下のプラテンを含む加硫ユニット33を、加硫ステーション2と金型開閉手段31との間で往復動可能とし、円弧3の外側部分に、先に述べたと同様の金型中継ステーション6を設け、そこに金型出入装置7を配設したものである。なお、図中10,11はそれぞれ、マニプレータ32の稼働域内に設けた、前述したと同様の入出庫ステーションおよび後加硫処理ステーションを示す。
【0044】
このタイヤ加硫システム1では、円弧3の内側部分で、加硫ユニット33を、図示しない駆動手段およびガイド手段の作用によって、加硫ステーション2から共通の金型開閉手段31へ移動させ、そこでの加硫金型の開放下で、マニプレータ32による加硫済みタイヤTの取り出しおよび、未加硫タイヤGTのそこへの装入を行い、これらの一連の作業の終了後に、金型開閉手段31の再度の作用による加硫金型の型閉めを行って、加硫ユニット33を、元の加硫ステーション2に復帰させることで加硫作業を行うことができる。
【0045】
また、ここにおける加硫金型の交換は、円弧3の外側部分の金型中継ステーション6の、図3に示したものと同様の金型出入装置7と、台車30とにより、先に述べたと同様にして行うことができる。なお、先の場合は、加硫ステーション2の金型開閉機構14はそのままに、そこから分離させた加硫金型13だけを交換することとしているも、ここでは、加硫金型および上下のプラテン等を一体化した加硫ユニット33の全体が交換されることになる。
【0046】
従って、この実施によってもまた、先の場合とほぼ同様の作用効果をもたらすことができる。
【0047】
【発明の効果】
以上に述べたところから明らかなように、この発明によれば、タイヤ加硫システムの設置スペースおよび設備コストを有効に抑制して、各種の加硫条件等での生産性を大きく高めることができ、しかも、加硫金型の交換作業を、加硫作業との干渉なしに行って、生産性のより一層の向上をもたらすことができ、また、加硫金型の自動交換を容易ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の基本的形態を示す略線平面図である。
【図2】 加硫金型、金型開閉機構およびタイヤ移載装置の略線側面図である。
【図3】 金型出入装置を示す側面図である。
【図4】 この発明の実施形態を示す略線平面図である。
【図5】 従来設備を示す略線正面図である。
【図6】 従来の加硫工程を例示する略線平面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ加硫システム
2 加硫ステーション
3 円弧
4 タイヤ取扱いステーション
5 タイヤ移載装置
6 金型中継ステーション
7 金型出入装置
8 未加硫タイヤ置台
9 加硫済みタイヤ置台
10 入出庫ステーション
11 後加硫処理ステーション
12 ポストアキュインフレータ
13 加硫金型
14 開閉機構
15 下プラテン
16 コンテナ
17 上プラテン
18 門形フレーム
19 シリンダ
20 連結手段
21 上面板
22 旋回アーム
23 装置本体
24 架橋部材
25 シリンダ
26 モータ
27 チェーン
28 掛合部材
29 ガイドローラ
30 台車
31 金型開閉手段
32 マニプレータ
33 加硫ユニット
GT 未加硫タイヤ
T 加硫済みタイヤ

Claims (6)

  1. 加硫金型を設けた複数の加硫ステーションを円弧上に平面配置するとともに、円弧の内側部分にタイヤの取扱いステーションを設ける一方、円弧の外側部分に、少なくとも、二つの加硫ステーションのそれぞれからほぼ等距離に位置する金型中継ステーションを設け、この金型中継ステーションに、加硫ステーションから使用済みの加硫金型を取り出し、次に使用される加硫金型をそこへ入れ込む金型出入装置を設け
    タイヤの取扱いステーションに、それぞれの加硫ステーションからほぼ等距離に位置する、全ての加硫金型に共用の一の金型開閉手段および、この金型開閉手段に対するタイヤの出し入れを司る一のマニプレータのそれぞれを設けてなるタイヤ加硫システム。
  2. 金型出入装置をターンテーブル型としてなる請求項1に記載のタイヤ加硫システム。
  3. 金型出入装置に、加硫ステーションに対する架橋部材ならびに、加硫金型のガイド部材および往復駆動手段を設けてなる請求項1もしくは2に記載のタイヤ加硫システム。
  4. 金型出入装置から使用済みの加硫金型を受け取る一方、その金型出入装置に、次に使用される加硫金型を引き渡す台車を配設してなる請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ加硫システム。
  5. 未加硫タイヤを一時的に載置する未加硫タイヤ置台および加硫済みタイヤを一時的に載置する加硫済みタイヤ置台を具える入出庫ステーションを、マニプレータの稼働域内に配設してなる請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ加硫システム。
  6. マニプレータの稼働域内に、後加硫処理ステーションを設けてなる請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ加硫システム。
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