JP4773286B2 - シフトレバー装置 - Google Patents
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Description
これによれば、ガイド部材に、左ハンドル車および右ハンドル車におけるそれぞれのマニュアル操作を規制するための左側ガイド部および右側ガイド部が設けられているので、このガイド部材をも左ハンドル車および右ハンドル車のどちらにおいても共用することができる。
これによれば、オートマチック用揺動アームに、左ハンドル車および右ハンドル車におけるそれぞれのマニュアル操作を実現するための逃げ部が係合部の左右両側に形成されるので、このオートマチック用揺動アームを左ハンドル車および右ハンドル車のどちらにおいても共用することができる。
これによれば、シフトレバー、枠状体、マニュアルスイッチ、ガイド部材およびオートマチック用揺動アームを共用部品として利用できる。
これによれば、オートマチックモード時においては、枠状体の内面から突出するガイド用突起をガイド溝に係合させることで、シフトレバーの左右の動きが規制される。また、マニュアルモード時においては、シフトレバーを横に倒すことで、枠状体の突起部と枠状体の側壁とが左右側壁の一方を挟むことが可能な位置に移動する。そのため、マニュアル操作をすべく、シフトレバーを前後動させる際には、枠状体の突起部と側壁とが左右側壁の一方を挟むことで左右方向への移動規制がされながら移動する。したがって、この構造によれば、例えばシフトレバーのオートマチック操作を規制するガイド溝の左右両側にマニュアル操作を規制する2つのガイド溝を設ける場合に比べ、左右方向の幅を小型化することができる。
これによれば、ディテント機構をガイド部材とは別個に設ける構造に比べ、装置全体の小型化を図ることができる。
なお、図1〜図3の各図においては、右ハンドル車用として組み立てられるシフトレバー装置を示しており、その前後左右および上下方向は、車両に搭載したときの前後左右および上下方向とし、図中の矢印で示す方向とする。
レバー上部構造体1は、把持部11とロッド12を備えている。
把持部11は、運転者が把持する有底筒状の部材であり、その側壁には、ロッド12を把持部11に対して上下に相対移動させるためのボタン13が設けられている。
ロッド12は、上下に延びる棒状部材であり、その上端に形成される突起12aがボタン13に形成された斜めの溝13aに係合することで、ボタン13の押し動作に伴って上方に移動し、ボタン13が元に戻る動作に伴って下方に移動するようになっている。
枠状部22は、略四角い枠状に形成されており、その両端の開口を前後に向けた状態で配設されている。そして、枠状部22の上壁22aの下面(内面)には、ロッド12の下端部(ガイド用突起)12bを下方へ突出または上方へ退避させるための孔(図示せず)と、下方へ突出する突起部22bが形成されている。なお、この突起部22bは、枠状部22の左側壁22cから所定間隔離れた位置に設けられており、これにより、図3(b)に示すように、マニュアルモード時において突起部22bと左側壁22cとの間で後記するガイドプレート4の左側壁42が所定の隙間を介して挟まれるようになっている。また、この突起部22bと左側壁22cとの間には、マニュアルモード時においてガイドプレート4の左側壁42の切り欠き部42a(図2参照)内に位置する所定厚さのストッパ壁22gが形成されており、このストッパ壁22gが切り欠き部42aの前後の端面と当接することによって前後方向へのマニュアル操作が所定範囲に規制されている。
そして、以上のように構成されるガイドプレート4は、後で詳述するベースプレート6に固定されることで、レバーキャップ2の枠状部22内に配設されるようになっている。
係合部51a,51aは、前後方向で対向するように設けられており、オートマチックモード時においてシフトレバーL(詳しくは、レバーキャップ2のロッド収容部21)と前後方向で係合するようになっている。これにより、オートマチックモード時において、シフトレバーLとオートマチック用揺動アーム5とが一体に揺動するようになっている。
逃げ部51b,51cは、マニュアルモード時においてシフトレバーLのオートマチック用揺動アーム5に対する前後方向への相対移動を許容するためのものであり、前後方向に延びる所定長さの孔として形成されている。
そして、以上のようにオートマチック用揺動アーム5が構成されることによって、このオートマチック用揺動アーム5の係合部51a,51aとシフトレバーLが係合する際には、シフトレバーLとオートマチック用揺動アーム5が一体に揺動することによってプッシュプルケーブルが押し引きされて自動変速が実現されるようになっている。また、係合部51a,51aからシフトレバーLが外れて逃げ部51c(51b)に位置する際には、シフトレバーLがオートマチック用揺動アーム5に対して相対的に揺動することで、オートマチック用揺動アーム5が動かされないので、プッシュプルケーブルによる自動変速も実現されないようになっている。
シフトレバー装置Sを右ハンドル車仕様として組み立てる際には、図2に示すように、まず、ベースプレート6の孔6aにシフトレバーLとオートマチック用揺動アーム5を挿入し、これらをそれぞれベースプレート6に対して揺動自在に固定させる。このとき、シフトレバーLは、そのボタン13の向きが運転席側(右側)を向くようにして配設する。
図1に示すように、オートマチックモード時においては、シフトレバーLを略鉛直方向に沿って起立させた状態とすることにより、シフトレバーLとオートマチック用揺動アーム5の係合部51a,51aが係合することで、シフトレバーLを前後方向に揺動操作すると、このシフトレバーLと一体となってオートマチック用揺動アーム5も揺動する。これにより、図示せぬプッシュプルケーブルが適宜押し引きされて自動変速が実現されることとなる。なお、このとき、図3(a)に示すように、ディテントプランジャDPがガイドプレート4の下面に形成されるオートマチック用のディテント溝7(中央溝71)に係合することで、シフトレバーLには好適な節度感が付与される。また、このとき、シフトレバーLのスイッチ係合部22dがマニュアルスイッチ3のスイッチレバー32から外れた状態となることにより、マニュアルスイッチ3からの信号によるギヤ段の切替は行われないようになっている。さらに、このとき、シフトレバーLのロッド12の下端部12bが枠状部22の上壁22aの下面から突出してガイドプレート4のガイド溝41と係合することで、シフトレバーLの左右方向への移動が規制されている。
この組立方法は、基本的には、前記した右ハンドル車仕様のときの組立方法と同じであるが、シフトレバーLとマニュアルスイッチ3を左右に反転させて取り付ける点が異なる。すなわち、シフトレバーLとマニュアルスイッチ3を左右に反転させて取り付けるだけで、右ハンドル車仕様で用いた全ての部品を利用して、左ハンドル車仕様のシフトレバー装置Sが完成することとなる。
この操作方法は、右ハンドル車仕様のシフトレバー装置Sの操作方法を左右逆にしただけである。すなわち、簡単に説明すると、オートマチックモード時においては、図4に示すように、シフトレバーLとオートマチック用揺動アーム5の係合部51a,51aが係合して、オートマチック操作が実行可能となる。また、マニュアルモード時においては、図5(a)および(b)に示すように、シフトレバーLを左側(運転席側)に倒すことで、シフトレバーLのスイッチ係合部22dがマニュアルスイッチ3のスイッチレバー32と係合して、マニュアル操作が実行可能となる。なお、このマニュアルモード時においては、シフトレバーLは、オートマチック用揺動アーム5の左側の逃げ部51b(図4参照)に位置し、ディテントプランジャDPは、ガイドプレート4の下面に形成されるマニュアルモード用のディテント溝7(左側溝72)に係合するようになっている。
シフトレバーL、マニュアルスイッチ3、ガイドプレート4、オートマチック用揺動アーム5、ベースプレート6などのシフトレバー装置Sを構成する全ての部品を右ハンドル車および左ハンドル車のどちらにおいても共用できる共用部品とすることができるので、部品点数を少なくすることができる。
ガイドプレート4の下面に3列のディテント溝7を設ける構造であるため、ディテント機構を別個用意する構造(例えば、本実施形態におけるシフトレバーの下端にディテントプランジャを設け、その下方にディテント溝を有する構造体を設ける構造)に比べ、装置全体を小型化することができる。
前記実施形態では、シフトレバーLの中間位置(上下端の間の位置)に枠状部22を設けるようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、シフトレバーLの下端に枠状部22を設け、シフトレバーLの中間位置にピボット軸24を設けるようにしてもよい。また、前記実施形態では、レバーキャップ2に枠状部22を一体に形成したが、本発明はこれに限定されず、別体としてもよい。
前記実施形態では、シフトレバーLを左右に反転させることで右ハンドル車や左ハンドル車に対応するようにしたが、シフトレバーLを左右対称構造(例えばボタン13の位置が把持部11の上面にある構造)とすることで反転させないようにしてもよい。さらに、マニュアルスイッチ3についても、スイッチレバー32を左右両側に設けることによって反転させないようにしてもよい。
前記実施形態では、オートマチック操作を規制する中央ガイド部としてロッド12の下端部12bと係合するガイド溝41を採用したが、本発明はこれに限定されず、中央ガイド部をガイド壁とし、かつ、ロッド12の下端部12bを溝状に形成してもよい。
前記実施形態では、ガイドプレート4にマニュアルスイッチ3を取り付けるための支持孔44を形成したが、本発明はこれに限定されず、例えばガイドプレート4の両側壁にスイッチ取付用の凹部をそれぞれ形成するようにして、各凹部にマニュアルスイッチ3を取り付けるようにしてもよい。ただし、支持孔44を採用した場合には、ガイドプレート4とマニュアルスイッチ3を略同じ幅に形成してもマニュアルスイッチ3のスイッチレバー32以外の部分がガイドプレート4の側面から突出しないので、これらガイドプレート4とマニュアルスイッチ3の結合体全体の幅を小さくすることができる。
2 レバーキャップ(棒状部、枠状体)
3 マニュアルスイッチ
4 ガイドプレート(支持体、ガイド部材)
5 オートマチック用揺動アーム
6 ベースプレート
11 把持部
12 ロッド(棒状部)
12b 下端部(ガイド用突起)
21 ロッド収容部(棒状部)
22 枠状部(枠状体)
22a 上壁
22b 突起部
22c 左側壁
22d スイッチ係合部
22e 下壁
22f ガイド筒
23 ディテントプランジャ収容部(棒状部)
24 ピボット軸
32 スイッチレバー
41 ガイド溝
42 左側壁
42a 切り欠き部
43 右側壁
43a 切り欠き部
44 支持孔
51 上壁部
51a 係合部
51b 逃げ部
51c 逃げ部
DP ディテントプランジャ
L シフトレバー
S シフトレバー装置
SP スプリング
Claims (5)
- オートマチックモードとマニュアルモードの切替が可能なシフトレバー装置であって、
把持部と棒状部を有し、前後左右に揺動可能なシフトレバーと、
枠状に形成され、その両端の開口を前後に向けた状態で前記シフトレバーの棒状部に設けられる枠状体と、
前記枠状体内に配設され、マニュアルモード時における前記シフトレバーの左右方向への傾動操作に伴って前記枠状体の側壁と係合し、かつ、前記シフトレバーの前後方向への揺動操作によってギヤ段を切り替えるための指令を出力するマニュアルスイッチと、
前記マニュアルスイッチを左向きおよび右向きの両方の向きで支持可能な支持体とを備えることを特徴とするシフトレバー装置。 - オートマチックモード時において前記シフトレバーと前後方向で係合する係合部と、マニュアルモード時において前記シフトレバーの前後方向への相対移動を許容するために前記係合部の左右両側に形成される逃げ部とを有するオートマチック用揺動アームを備えたことを特徴とする請求項1に記載のシフトレバー装置。
- 前記支持体は、
前記枠状体内に配設され、かつ、前記シフトレバーのオートマチック操作を規制する中央ガイド部と、前記中央ガイド部の左右両側に設けられて前記シフトレバーのマニュアル操作を規制する左側ガイド部および右側ガイド部とを有するガイド部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシフトレバー装置。 - 前記中央ガイド部が前後方向に沿ったガイド溝であるとともに前記左側ガイド部および前記右側ガイド部が前記ガイド溝を形成する左右側壁であり、
前記枠状体の内面から突出して、オートマチックモード時において前記ガイド溝と係合するガイド用突起と、
前記枠状体の内面に設けられ、マニュアルモード時において前記枠状体の側壁との間で前記左右側壁の一方を挟む突起部とを備えたことを特徴とする請求項3に記載のシフトレバー装置。 - 前記ガイド部材の下面には、前記枠状体の下壁側から上方へ向けて付勢されるディテントプランジャが係合するためのディテント溝が設けられることを特徴とする請求項4に記載のシフトレバー装置。
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