JP4380446B2 - シーソースイッチ - Google Patents

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本発明は、自動車のフロントパネル等に設けられるシーソースイッチに関するものである。
一般に、自動車のフロントパネルや各種機器等に設けられるシーソースイッチは、一対のスイッチ素子と、これらのスイッチ素子にそれぞれ対応する押圧部を有する回動操作部材とを備え、この回動操作部材が前記押圧部同士の間に位置する回動軸を中心として回動操作されることにより、前記押圧部が択一的に前記スイッチ素子を押圧操作する構成となっている。さらに、前記回動操作部材とスイッチ素子とが相互離間した位置に配される場合にもその回動操作部材の回動操作に伴ってスイッチ素子が操作されるようにすべく、当該回動操作部材の各押圧部と前記スイッチ素子との間にその押圧方向と同方向に変位可能な押圧力伝達部材を介在させ、前記回動操作部材の端部に加えられる操作力が前記押圧力伝達部材を介して前記スイッチ素子に伝えられるようにしたものが知られている(例えば下記特許文献1参照)。
図6は、従来の一般的なシーソースイッチの構造を模式的に示したものである。図において、回路基板100上に一対のスイッチ素子102A,102Bが実装され、これらに跨るように回動操作部材106が配設されている。この回動操作部材106は、前記各スイッチ素子102A,102Bに対応する押圧部106a,106bを両端に有し、両押圧部106a,106bの間に位置する回動軸104を中心として回動操作可能となるように図略のパネルに支持されている。そして、前記各押圧部106a,106bとスイッチ素子102A,102Bとの間にそれぞれ押圧力伝達部材108A,108Bが介設されており、これらの押圧力伝達部材108A,108Bは前記押圧部106a,106bの押圧方向(図では上下方向)に移動可能となるように前記パネルに保持されている。
このような構造において、図6(a)に示す中立位置から例えば回動操作部材106の押圧部106aが指で押圧される等して当該回動操作部材106が回動操作されると、前記押圧部106a及びその裏側の押圧力伝達部材108Aがスイッチ素子102Aに近づく方向に変位して同素子102Aに押圧力を伝達する(同図(b))。その後、前記押圧部106aの押圧力を解除する(例えば回動操作部材106から指を離す)と、スイッチ素子102Aから受ける反力によって押圧部106aが押し上げられ、回動操作部材106が前記の中立位置に復帰する。
特開2004−95508号公報
前記図6に示すようなシーソースイッチでは、同図(b)に示されるように、一方の押圧部106aが押下げられた時点で他方の押圧部106bは逆に浮き上り、押圧力伝達部材108Bから離間することになる。従って、この状態から前記押圧部106aの押圧を解除する(例えば指を離す)ことにより押圧操作部材106が中立位置に復帰すると、その復帰の際に前記押圧部106bが前記押圧力伝達部材108Bに急激に衝突し、これによりいわゆるタタキ音が発生する不都合がある。このようなタタキ音の抑制は、雑音の低減や高級感の付与といった品質の向上を図る上で大きな課題となる。
このようなタタキ音の発生を防ぐ手段として、押圧部106aまたは押圧部106bが浮き上ってもその押圧部に追従して押圧力伝達部材も浮き上るように(すなわち当該押圧部106a,106bの位置にかかわらず当該押圧部106a,106bと押圧力伝達部材108A,108Bとが常に接触する状態を維持するように)押圧力伝達部材108A,108Bの移動ストロークを前記押圧部106a,106bの移動ストローク(当該押圧部が押し下げられた位置から逆に浮き上る位置までの移動距離)と等しく設定することが考えられる。
しかし、図6(a)に示すような中立位置では押圧力伝達部材108A,108Bがいずれもスイッチ素子102A,102Bを押圧操作しないことが基本条件であることから、例えば図示のような単純な構造のシーソースイッチでは前記押圧力伝達部材108A,108Bの移動ストロークを前記押圧部106a,106bの移動ストロークの約半分のストロークに設定せざるを得ない。仮に当該押圧力伝達部材108A,108Bの移動ストロークを押圧部106a,106bの移動ストロークとほぼ等しくなるまで大きく設定しながら前記基本条件を満足させようとする場合には、押圧力伝達部材108A,108Bに倍力機構等の複雑な機構を導入する必要があり、大幅なコストアップは免れ得ない。
本発明は、このような事情に鑑み、部品点数の少ない簡素な構造で、シーソースイッチにおける押圧操作部材が中立位置に復帰する際に発生する音を有効に低減することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、押圧操作を受ける被操作部を有する一対のスイッチ素子と、これらのスイッチ素子の被操作部に対応する位置にそれぞれ押圧部を有し、これらの押圧部同士の間に位置する回動軸を中心として回動操作されることにより前記各押圧部がこれに対応する前記被操作部に対して接離する方向に変位する回動操作部材と、この回動操作部材の各押圧部とこれに対応するスイッチ素子の被操作部との間にそれぞれ介在し、前記被操作部に対して接近する方向に変位する押圧部とともに変位して当該押圧部から前記被操作部に押圧力を伝達する押圧力伝達部材とを備え、この押圧力伝達部材は、前記スイッチ素子の被操作部に接触して当該被操作部に前記押圧力を与える押圧力伝達部と、弾性変形した状態で前記回動操作部材の押圧部の裏面に常時接触し、その弾発力により前記押圧部にその押圧操作の向きと逆向きの付勢力を与えるばね部とが一体に形成されたことを基本構成とする。
このシーソースイッチによれば、押圧操作部材の一方の押圧部が押圧方向に変位しているときにこれと逆向きに他方の押圧部が変位しても、その他方の押圧部の裏面に押圧力伝達部材のばね部が接触しているため、この状態から前記一方の押圧部の押圧を解除しても急激な衝突によるいわゆるタタキ音はほとんど生じない。前記ばね部の弾性変形に伴って前記押圧部が押圧操作部材の押圧力伝達部に当る場合でも、それまでに前記押圧部には前記ばね部によって逆向きの付勢力が与えられるため、この押圧部と前記押圧力伝達部との当接による衝撃は少なく、よって前記タタキ音も有効に抑止される。
しかも、前記押圧部のストロークと押圧力伝達部材における押圧力伝達部のストロークとの差を前記ばね部の弾性変形によって吸収するので、前記押圧力伝達部のストロークは小さく設定しながらも押圧力伝達部材と押圧部裏面との接触状態は維持することができる。よって、前記押圧力伝達部材にばね部を付加するだけの部品点数の少ない簡素な構造で前記タタキ音の低減を果たすことができる。
さらに、この出願の第1の発明は、前記押圧力伝達部材のばね部、前記押圧力伝達部からその変位方向と直交する方向に延び、かつ、前記押圧部側に傾斜して延びる形状であって、撓み変形した状態で前記押圧部の裏面に接触するとともに、このばね部の撓み変形量が一定量に達した状態で前記押圧部が前記押圧力伝達部に直接接触するのを許容する形状を有することを特徴とする
このような形状であれば、押圧操作方向の必要寸法を小さく抑えることができるとともに、前記ばね部に無理な変形を起こさせることなく押圧部側に付勢力を与えることが可能であり、押圧力伝達部材の長い寿命を確保することができる。また、ばね部の撓み変形量が一定量に達した状態で前記押圧部が前記押圧力伝達部に直接接触するため、高い操作確実性も確保できる。
なお、このばね部の形状は、直線状であってもよいし曲線状であってもよい。
また、この出願の第2の発明は、前記押圧力伝達部材が、前記各押圧部とこれに対応するスイッチ素子との間にそれぞれ介在する押圧力伝達部とこれらの押圧力伝達部同士を相互連結する連結部とが一体に成形されたものであり、前記連結部が前記両押圧力伝達部を結ぶ直線を境界としてその一方の側から当該各押圧力伝達部につながる形状を有し、前記各ばね部は前記各押圧力伝達部から前記連結部と反対側に延びることを特徴とする。この発明では、前記押圧力伝達部と前記連結部とが一体に成形されることにより、部品点数をさらに削減して組付けをより容易にすることができる。しかも、前記連結部を前記両押圧力伝達部を結ぶ直線を境界としてその一方の側から当該各押圧力伝達部につながる形状とし、前記各ばね部を前記各押圧力伝達部から前記連結部と反対側に延びる形状とすることにより、押圧操作方向の寸法を小さく抑えながら前記各押圧力伝達部、連結部、及び各ばね部を合理的に配置することができる。
以上のように本発明によれば、押圧力伝達部材にばね部が一体に形成された部品点数の少ない簡素な構造で、押圧操作部材が中立位置に復帰する際に発生するタタキ音を有効に抑止することができ、これにより品質の向上を図ることができる効果がある。
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、ここに示す実施の形態は、図1に示す自動車のフロントパネル10に設けられるシーソースイッチについて本発明を適用するものであるが、本発明にかかるシーソースイッチはその用途を問わず、他の車両や各種機器の操作部等に設けられるシーソースイッチにも適用が可能である。
前記図1に示されるフロントパネル10は、複数の窓を有し、そのうちの特定の窓に、オーディオ操作ボタン28が押圧操作可能な状態で裏側から嵌め込まれるとともに、別の窓にシーソースイッチカバー78が裏側からはめ込まれ、このシーソースイッチカバー78に形成されたノブ窓79に、本発明に係る回動操作部材に相当するシーソースイッチノブ29が裏側からはめ込まれるようになっており、このシーソースイッチノブ29が後述のように水平軸回りに回動操作できるようになっている。
前記フロントパネル10の裏側には、プリント回路基板30が配置される。このプリント回路基板30の下部には、照明用光源である左右一対のランプ34と、前記各オーディオ操作ボタン28により操作される6個のスイッチ素子36と、左右に配置された上下一対のスイッチ素子38A,38Bとが実装されている。そして、これらスイッチ素子38A,38Bが本発明に係るシーソースイッチの構成要素となっており、前記シーソースイッチノブ29の回動操作に伴って択一的に押圧操作され得る位置に配列されている。
前記オーディオ操作ボタン28及びシーソースイッチノブ29は、ホルダ60により保持されている。このホルダ60は、前記回路基板30と前記オーディオ操作ボタン28及びシーソースイッチノブ29との間に介在する位置で前記フロントパネル10側に固定されている。
具体的に、このホルダ60は、導光材保持部62、アクチュエータ保持部64,66、及び導光材保持部68を有している。
前記導光材保持部62は、前記各オーディオ操作ボタン28の直ぐ裏側となる位置に設けられ、前記導光材保持部68は前記シーソースイッチカバー78の直ぐ裏側となる位置に設けられている。前記アクチュエータ保持部64は各導光材保持部62の直下方の位置であって前記回路基板30のスイッチ素子36に対応する位置に設けられ、前記アクチュエータ保持部66は各シーソースイッチノブ29の直ぐ裏側となる位置であって前記スイッチ素子38A,38Bにそれぞれ対応する位置に設けられている。以上の保持部62,64,68はホルダ60を貫通するように形成されている。
前記各導光材保持部62には導光材70が保持され、前記各アクチュエータ保持部64にはアクチュエータ74が保持される。
導光材70は、前記ランプ34から発せられる光を前記各オーディオ操作ボタン28及びシーソースイッチカバー78の裏側に導くためのものであり、全体がアクリル樹脂等のように比較的透光性の高い材料により形成されている。具体的には、図2(b)にも示すように、左右方向に延びる本体部71と、この本体部71から前側(図2(b)では上側)に突出する厚肉のレンズ部72と、前記本体部71から下方に延長されかつ前方に突出するレンズ部73とを一体に有しており、これらのレンズ部72,73がそれぞれ前記導光材保持部62,68に裏側からはめ込まれるようにして導光材70全体が前記ホルダ60に保持されている。
前記各アクチュエータ74は、前記各オーディオ操作ボタン28がパネル表側から押圧操作を受けるのに伴って、当該ボタン28の下端部からスイッチ素子36に押圧力を伝達するためのものであり、前後に延びるピン状をなし、その軸方向に移動可能となるように前記ホルダ60のアクチュエータ保持部64に挿通され、保持されている。同様に、アクチュエータ76は、前記シーソースイッチノブ29が水平軸回りに回動操作されるのに伴い、その操作された側のスイッチ素子(スイッチ素子38Aまたはスイッチ素子38B)に前記シーソースイッチノブ29からの押圧力を伝達する押圧力伝達部材を構成するものである。
このようなパネル表示ユニットにおいて、前記オーディオ操作ボタン28が押圧操作されると、その押圧力がアクチュエータ74を通じてスイッチ素子36に伝達され、当該スイッチ素子36がオンに切換えられる。また、シーソースイッチノブ29が上下のいずれかの向きに回動操作されると、その操作された側のスイッチ素子(スイッチ素子38Aまたはスイッチ素子38B)に操作力がアクチュエータ76を介して伝達され、当該スイッチ素子がオンに切換えられる。
次に、このシーソースイッチノブ29を含むシーソースイッチの構造の詳細を図2〜図4を併せて参照しながら説明する。
前記シーソースイッチノブ29は、水平方向に延び、かつ、後側(回路基板30側)に開口するキャップ状をなし、その後端の上下部分がそれぞれ外側に広がって押圧部29a,29bを形成している。また、シーソースイッチノブ29の左右両側面からは外向きに回動軸29c(図4)が突設される一方、前記ホルダ60の表側面から前方にノブ支持壁67が突設されており、これらノブ支持壁67に設けられた図略の貫通孔内に前記回動軸29cがそれぞれ内側から相対回転可能な状態で嵌め込まれることにより、シーソースイッチノブ29がその水平な回動軸29cを中心として回動可能となるように前記ホルダ60側に支持されている。
換言すれば、このシーソースイッチ29は、図3(b)及び図4(b)に示す中立位置から図3(a)及び図4(a)に示す上向き操作、あるいは図3(c)及び図4(c)に示す下向き操作を選択的に行うことが可能となっている。
一方、各スイッチ素子38A,38Bは、図4に示すように(同図ではスイッチ素子38Bのみ図示)、ホルダ60に形成された円筒状の前記アクチュエータ保持部66内に配設されており、押圧操作を受ける被操作部39をそれぞれ有している。そして、これらスイッチ素子38A,38Bと前記シーソースイッチノブ29との間に押圧力伝達部材である前記アクチュエータ76が配設されている。
このアクチュエータ76は、合成樹脂等の比較的弾性変形しやすい材料で成形されており、図2(a)に示すように、上下一対の押圧力伝達部76a,76bと、両押圧力伝達部76a,76bを連結する連結部76cと、各押圧力伝達部76a,76bからそれぞれ延長されたばね片76d,76eとを一体に有している。
前記各押圧力伝達部76a,76bは、略円柱状をなし、前記アクチュエータ保持部66内に嵌め込まれることにより、押圧操作方向(図4では上下方向)に移動可能となるようにホルダ60側に保持されている。これらの押圧力伝達部76a,76bは、図3(b)及び図4(b)に示す中立位置にあるシーソースイッチノブ29の両押圧部29a,29bとスイッチ素子38A,38Bの被操作部39との離間距離と同等の軸長を有している。
連結部76cは、パネル正面からみて、前記押圧力伝達部76a,76bを結ぶ直線を境界としてその一方の側(図例では左側)から当該各押圧力伝達部76a,76bにつながる略U字状をなし、前記各ばね部76d,76eは前記各押圧力伝達部76a,76bから前記連結部76cと反対側(図例では右側)に延びている。これらのばね部76d,76eは、前記押圧力伝達部76a,76bからその変位方向と直交する方向(図では右向き)に延び、かつ、図4(a)に示すように押圧部29a,29b(同図では押圧部に9bのみ図示)側に傾斜して延びる片持ちはり状をなしており、押圧操作方向に撓み変形(弾性変形)可能となっている。そして、その弾性変形状態でばね部76d,76eが前記押圧部29a,29bの位置にかかわらず常にその裏面に接触する状態を維持するようになっている。
なお、ホルダ60にはシーソースイッチノブ29の裏側の位置で前方に突出するアクチュエータ取付壁65が形成されており、このアクチュエータ取付壁65を囲むように前記アクチュエータ76が取付けられている。
次に、このシーソースイッチの作用を説明する。
シーソースイッチノブ29が操作を受けていない状態では、その両押圧部29a,29bが両スイッチ素子38A,38Bからアクチュエータ76を介して均等に反力を受けているため、当該ノブ29は図3(b)及び図4(b)に示すような中立位置に保持される。詳しくは、各押圧力伝達部76a,76bから延設されているばね片76d,76eの先端部が相互等しい量だけ撓んだ状態でそれぞれシーソースイッチノブ29の各押圧部29a,29bに弾性的に接触しており、前記押圧力伝達部76a,76bは各押圧部29a,29bの裏面に近接した状態にある。
この状態から前記シーソースイッチノブ29を例えば上向きに回動操作すると、図3(a)及び図4(a)に示すように押圧部29aがばね片76dをさらに押圧し、これにより押圧部29aが押圧力伝達部76aに直接接触する。そして、この押圧力伝達部76aが前記押圧部29aとともに押圧方向に変位することにより、当該押圧部29aの押圧力が前記押圧力伝達部76aを介してスイッチ素子38Aの被操作部39に伝達される。
このとき、反対側の押圧部29bは前記押圧部29aの押し込み量と等しい量だけ浮き上るが、この浮き上りに追従してアクチュエータ76のばね片76eの先端部がその撓み量を減らしながら押圧部29bとの接触状態を保持する(図4(a))。すなわち、押圧部29bが浮き上っても当該押圧部29bとばね片76eの先端部との接触状態が維持され、当該押圧部29bとアクチュエータ76とが離間することが防がれる。
この操作状態から当該操作力を解除する(例えばシーソースイッチノブ29から指を離す)と、スイッチ素子38Aの反力が押圧力伝達部76aを介してシーソースイッチノブ29の押圧部29aに伝達され(すなわち押圧部29aが押し戻され)、同ノブ29は最終的に前記中立位置に復帰する。
このとき、押圧部29bは前記浮き上り位置から中立位置に復帰することになるが、その浮き上り位置で既にばね片76eの先端部が押圧部29bの裏面に接触しているので、例えば前記図6に示したシーソースイッチのように押圧部106bが浮き上り位置で押圧力伝達部材108Bから離間するものと異なり、中立位置に復帰する際のいわゆるタタキ音の発生は生じない。
仮に、前記押圧部29bが反動で押圧力伝達部76bに直接当接したとしても、それまでの間にばね片76eから押圧部29bに逆向きの付勢力(弾発力)が与えられているため、前記当接時における衝撃はほとんどなく、よってタタキ音の発生はきわめて有効に抑止される。
また、図3(c)及び図4(c)に示すようにシーソースイッチノブ29を下向きに操作した場合(押圧部29bにより押圧操作する場合)についても、前記と同様、その操作力を解除して中立位置に復帰するときの押圧部29aにおけるタタキ音の発生を有効に抑止することができる。
しかも、押圧力伝達部76a,76bの移動ストロークは小さくてよく、その移動ストロークと押圧部29a,29bの移動ストローク(押圧部29bについては図4(a)に示す上向き操作時の位置から同図(c)に示す下向き操作時の位置までの移動ストローク)との差をばね部76eの弾性変形によって吸収するようにしているので、複雑な機構を導入することなく前記タタキ音の抑止を図ることができる。
なお、この実施の形態では、回動操作部材に相当するシーソースイッチノブ29がホルダ60を介してパネル側に支持されているものを示したが、本発明は回動操作部材がパネルに直接支持されているものでもよい。
また、本発明にかかる回動操作部材は前記シーソースイッチノブ29のような摘み式のものに限らず、例えば図6に示す回動操作部材106のようなボタン式のものでもよい。
押圧力伝達部材の具体的な構造も適宜設定可能であり、図示のアクチュエータ76に限られるものではない。
例えば図5に示すように、押圧力伝達部76bから延設されるばね部76fをその途中で略180°反転するように湾曲する形状とし、その先端部をシーソースイッチノブ29の押圧部に弾性的に接触させるようにしてもよい。
ただし、この場合、押圧力伝達部76bとノブ29の押圧部との距離が大きく、その分必要スペースが増えるとともに、前記押圧部が押圧力伝達部76bに直接接触しないために押圧操作が不安定となり易いのに対し、前記図2〜図4に示すばね部76d,76eのように、押圧力伝達部76a,76bからその変位方向と直交する方向に延び、かつ、ノブ29の押圧部29a,29b側に傾斜して延びる形状であって、撓み変形量が一定量に達した状態で前記押圧部29a,29bが前記押圧力伝達部76a,76bに直接接触するのを許容する形状(図4(c))にすれば、前記の必要スペースを削減できるとともに、操作確実性を高めることができる利点がある。
また、前記連結部76cを省略し、上側の押圧力伝達部76a及びばね部76dと下側の押圧力伝達部76b及びばね部76eとを相互独立した押圧力伝達部材として構成するようにしてもよい。
ただし、前記連結部76cによって両押圧力伝達部76a,76bを一体に連結するようにすれば、部品点数をさらに削減して組付けを容易にすることができる。さらに、図示のように押圧力伝達部76a,76bを結ぶ直線を境界としてその一方の側から連結部76cが各押圧力伝達部76a,76bにつながり、その反対側に前記各ばね部76d,76eが延びる形状とすれば、各部76a〜76eを限られた空間内で合理的に配置することが可能になる。
本発明に係るシーソースイッチを含む自動車のフロントパネル部分の全体構成を示す分解斜視図である。 (a)は前記シーソースイッチのシーソースイッチノブ及びアクチュエータを保持するホルダを示す正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 (a)(b)(c)は図2(a)のB−B線断面を示す図であって、(a)はシーソースイッチノブが上向きに操作された状態を示す断面図、(b)は同ノブが中立位置にある状態を示す断面図、(c)は同ノブが下向きに操作された状態を示す断面図である。 (a)(b)(c)は図2(a)のC−C線断面を示す図であって、(a)はシーソースイッチノブが上向きに操作された状態を示す断面図、(b)は同ノブが中立位置にある状態を示す断面図、(c)は同ノブが下向きに操作された状態を示す断面図である。 ばね片の形状の変形例を示す断面図である。 (a)(b)は従来の一般的なシーソースイッチの動作状態を示す一部断面正面図である。
符号の説明
10 フロントパネル
29 シーソースイッチ
29a,29b 押圧部
29c 回動軸
38A,38B スイッチ素子
39 被操作部
60 ホルダ
76 アクチュエータ(押圧力伝達部材)
76a,76b 押圧力伝達部
76c 連結部
76d,76e,76f ばね片

Claims (2)

  1. 押圧操作を受ける被操作部を有する一対のスイッチ素子と、これらのスイッチ素子の被操作部に対応する位置にそれぞれ押圧部を有し、これらの押圧部同士の間に位置する回動軸を中心として回動操作されることにより前記各押圧部がこれに対応する前記被操作部に対して接離する方向に変位する回動操作部材と、この回動操作部材の各押圧部とこれに対応するスイッチ素子の被操作部との間にそれぞれ介在し、前記被操作部に対して接近する方向に変位する押圧部とともに変位して当該押圧部から前記被操作部に押圧力を伝達する押圧力伝達部材とを備え、この押圧力伝達部材は、前記スイッチ素子の被操作部に接触して当該被操作部に前記押圧力を与える押圧力伝達部と、弾性変形した状態で前記回動操作部材の押圧部の裏面に常時接触し、その弾発力により前記押圧部にその押圧操作の向きと逆向きの付勢力を与えるばね部とが一体に形成されたものであり、この押圧力伝達部材のばね部は、前記押圧力伝達部からその変位方向と直交する方向に延び、かつ、前記押圧部側に傾斜して延びる形状であって、撓み変形した状態で前記押圧部の裏面に接触するとともに、このばね部の撓み変形量が一定量に達した状態で前記押圧部が前記押圧力伝達部に直接接触するのを許容する形状を有することを特徴とするシーソースイッチ。
  2. 押圧操作を受ける被操作部を有する一対のスイッチ素子と、これらのスイッチ素子の被操作部に対応する位置にそれぞれ押圧部を有し、これらの押圧部同士の間に位置する回動軸を中心として回動操作されることにより前記各押圧部がこれに対応する前記被操作部に対して接離する方向に変位する回動操作部材と、この回動操作部材の各押圧部とこれに対応するスイッチ素子の被操作部との間にそれぞれ介在し、前記被操作部に対して接近する方向に変位する押圧部とともに変位して当該押圧部から前記被操作部に押圧力を伝達する押圧力伝達部材とを備え、この押圧力伝達部材は、前記スイッチ素子の被操作部に接触して当該被操作部に前記押圧力を与える押圧力伝達部と、弾性変形した状態で前記回動操作部材の押圧部の裏面に常時接触し、その弾発力により前記押圧部にその押圧操作の向きと逆向きの付勢力を与えるばね部とが一体に形成されたものであり、さらに、この押圧力伝達部材は、前記各押圧部とこれに対応するスイッチ素子との間にそれぞれ介在する押圧力伝達部とこれらの押圧力伝達部同士を相互連結する連結部とが一体に成形されたものであり、前記連結部は前記両押圧力伝達部を結ぶ直線を境界としてその一方の側から当該各押圧力伝達部につながる形状を有し、前記各ばね部は前記各押圧力伝達部から前記連結部と反対側に延びるものであることを特徴とするシーソースイッチ。
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