JP2010115956A - シフトレバー装置 - Google Patents

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近藤  猛
Makoto Toda
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Abstract

【課題】シフトレバーの手動変速モードへのセレクト操作時におけるシフトリンクの回り止め手段に係る構成を簡素化し、部品点数を削減する。
【解決手段】シフトレバー装置10は、ベースブラケット12にシフトレバー50がシフト操作可能及びセレクト操作可能に支持される。自動変速モードにおいてはシフトレバー50のシフト操作にシフトリンク18が連動される。シフトレバー50の手動変速モードへのセレクト操作によりシフトレバー50とシフトリンク18とが非連動とされる。シフトレバー50にシフト軸56が設けられる。シフトリンク18に、ベースブラケット12に回動可能に支持されかつシフト軸56を内挿する中空軸19が設けられる。手動変速モードにおいてシフト軸56が中空軸19と係合する。
【選択図】図5

Description

本発明は、主として自動車等の車両の変速機に用いられるシフトレバー装置に関する。
この種のシフトレバー装置には、自動変速機に用いられるもので、例えばストレートシフト式の自動変速モードに手動により変速段をシフトアップあるいはシフトダウンさせることができる手動変速モードを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなシフトレバー装置の形式は、シーケンシャル式、ティプトロ式等と呼ばれている。
前記特許文献1(「従来例」という)に記載されたものは、箱型容器状に形成されたケーシング(2)(特許文献1中の符号を付す。以下同様。)内に、軸(4)及び軸(5)を有するいわゆるカルダン式自在継手を介して、選択レバー(3)がシフト操作可能及びセレクト操作可能に支持されている。また、自動変速機に連係される連行部材(9)が軸(4)上に回動可能に設けられている。そして、自動変速モードにおいては、選択レバー(3)のシフト操作に連行部材(9)が連動される。また、手動変速モードにおいては、選択レバー(3)のシフト操作に連行部材(9)が非連動とされる。
特開平3−89065号公報
前記従来例(特許文献1)の構成では、手動変速モードにおいて、選択レバー(3)と連行部材(9)とが非連動とされるため、連行部材(9)は、自動変速機に連係された連係部材(例えば、ケーブル、リンク機構等)により回り止めされる。しかし、この状態において、連係部材に何らかの外的な力が加わることにより、連行部材(9)が所定の位置(セレクト操作位置)以外へ不要に回動されると、選択レバー(3)を手動変速モードから自動変速モードへセレクト操作したときに、選択レバー(3)に連行部材(9)が連動できないという不具合が生じる。このような不具合を回避するため、前記従来例のものでは、連行部材(9)(本明細書でいう「シフトリンク」に相当する。)に設けたロック部材(15)をバネ(21)の作用により固定部品(17)のプレート(18)の開口(20)に係合させることにより、連行部材(9)を回り止めする手段が講じられている。しかしながら、このような手段では、ロック部材(15)、固定部品(17)、バネ(21)等が必要となることから、構成が煩雑化し、部品点数が増加するという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、シフトレバーの手動変速モードへのセレクト操作時におけるシフトリンクの回り止め手段に係る構成を簡素化し、部品点数を削減することのできるシフトレバー装置を提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするシフトレバー装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたシフトレバー装置によると、自動変速モードにおいては、シフトレバーに設けられたシフト軸と、シフトリンクに設けられるとともにベースブラケットに回動可能に支持されかつシフト軸を内挿する中空軸とが同軸をなすことで、シフトレバーのシフト操作にともない、シフトリンクがシフト軸回りに回動される。また、手動変速モードにおいては、シフトレバーの自動変速モードから手動変速モードへのセレクト操作にともない、シフト軸が中空軸と係合することでシフトリンクが回り止めされる。これとともに、シフトリンクは、自動変速機に連係されたシフトケーブル(例えば、ケーブル、リンク機構等)により回り止めされる。したがって、シフトケーブルに何らかの外的な力が加わった場合でも、シフトリンクが所定の位置(セレクト操作位置)以外へ不要に回動されることを防止することができる。ところで、シフト軸と中空軸とによって、シフトレバーの手動変速モードへのセレクト操作時におけるシフトリンクの回り止め手段が構成されるため、その回り止め手段に係る構成を簡素化し、部品点数を削減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載されたシフトレバー装置によると、中空軸に、シフトレバーのセレクト操作時のシフト軸と係脱可能な係合部が形成されている。これにより、中空軸に係合部を形成するだけで回り止め手段を容易に構成することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載されたシフトレバー装置によると、ベースブラケットの壁状部にシフトレバーの二股状部がシフト軸及びセレクト軸を介して支持されているから、シフトレバーのベースブラケット側の可動領域をベースブラケットの壁状部外に配置することができる。これにより、ベースブラケットの小型化が可能で、装置全体を小型化することができる。
また、シフトリンクが、ベースブラケットの壁状部とシフトレバーの二股状部の一方の脚片との間に配置されている。したがって、ベースブラケットの壁状部とシフトレバーの二股状部の一方の脚片との間の隙間を利用してシフトリンクをコンパクトに配置することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載されたシフトレバー装置によると、セレクト軸がシフト軸よりも二股状部の基部側に配置されているから、シフトレバーのシフト操作に係る所定の操作角当りの操作量よりもセレクト操作に係る所定の操作角当りの操作量を短く設定することができる。このことは、シフトレバー装置の意匠部における幅方向(セレクト方向)寸法の小型化に有効である。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載されたシフトレバー装置によると、内軸と外軸とを同軸上に有する二重軸構造とされたシフト軸の内軸がシフトレバーの二股状部に架設されることにより、シフトレバーの二股状部に内軸を安定的に架設することができる。また、シフト軸の外軸がシフトレバーの二股状部の間に配置されることにより、外軸を軸方向に関して容易に位置決めすることができる。
また、特許請求の範囲の請求項6に記載されたシフトレバー装置によると、ディテント機構におけるディテント部材にディテント係合部材が係合されたときには、シフトレバーの所定のシフト操作が規制され、また、ディテント部材からディテント係合部材が離脱されたときには、所定のシフト操作が可能とされる。そして、ディテント部材が、ベースブラケットの壁状部にセレクト軸を介して回動可能に設けられかつシフトレバーのセレクト操作に連動されるから、シフトレバーの二股状部の間にディテント部材をコンパクトに配置することができる。また、セレクト軸がベースブラケットに対するディテント部材の取付軸を兼用するものであるから、部品点数を削減することができる。また、ディテント部材にシフト軸の外軸が設けられていることにより、部品点数を削減することができるとともに、ディテント部材と外軸とを一部品として取り扱うことができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。本実施例のシフトレバー装置は、自動変速機に用いられるもので、ストレートシフト式の自動変速モードに手動により変速段をシフトアップあるいはシフトダウンさせることができる手動変速モードを備えており、例えば車両のインストルメントパネルに組込まれる形式のものである。また、図1はシフトレバー装置の構成部品を示す分解斜視図、図2はシフトレバー装置を示す斜視図、図3シフトレバー装置を示す正面図、図4は同じく左側面図、図5は同じく正断面図である。なお、説明の都合上、シフトレバー装置の前後方向は車両の前後方向に準じ、シフトレバー装置の左右方向は車両のインストルメントパネルに面する状態での左右方向に準じるものとする。
図1に示すように、シフトレバー装置10は、ベース体としてのベースブラケット12を備えている。ベースブラケット12は、例えば樹脂製で、前後方向に延びる立壁状の壁状部13を有している。また、壁状部13の前後両端部には、左側に突出する前後一対の取付片14と、右側に突出する前側の取付片15(図2及び図3参照)が形成されている。これらの取付片14,15は、図示しない車両のインストルメントパネル内における車体側部材に対してボルト等の締着により取付可能となっている。なお、図6はシフトレバーの支持部分を示す正断面図、図7は同じく支持部分を一部破断して示す左側面図である。
図6に示すように、前記壁状部13の中央部には、左右方向に貫通する円形の軸受孔16が形成されている。軸受孔16内には、壁状部13の左側に重合状に配置されたシフトリンク18の中空軸19がスナップフィットにより回動可能に支持されている。図4に示すように、シフトリンク18は、樹脂製で、その中央部から前方(図4において左方)へ突出する第1のアーム部20を有している。第1のアーム部20の先端部には連結ピン21が設けられている。連結ピン21には、シフトケーブル23のインナケーブル23aの一方の端末部が回動可能に連結されている。シフトケーブル23は、インナケーブル23aがアウタケーブル内に挿通されてなるプッシュプルケーブルであって、インナケーブル23aの他方の端末部は、図示しない自動変速機の変速レバーに接続されている。また、壁状部13の下端部にはケーブルエンド取付部25が設けられている。ケーブルエンド取付部25には、シフトケーブル23のアウタケーブル(図示しない)の一方の端末部が取付けられるようになっている。なお、シフトケーブル23は、本明細書でいう「連係部材」に相当する。
図1に示すように、前記シフトリンク18は、その中央部から下方へ突出する第2のアーム部27を有している。第2のアーム部27の先端部には、左側に突出する係合突起28が設けられている。また、シフトリンク18は、その中央部から後側上方へ突出する第3のアーム部31を有している。図7に示すように、第3のアーム部31の先端部(上端部)には、上方へ突出する押動片32が設けられている。さらに、押動片32の上端部より後方(図7において右方)には、下方を開口する鉤形状の掛止片33が設けられている。
前記ベースブラケット12の壁状部13の上端部には、その前後方向の中央部において上面を開口しかつ左右方向に貫通する凹溝35が形成されている。凹溝35内には、ディテント部材37が前後方向に関して位置決めされた状態で配置されている。ディテント部材37は、樹脂製で、凹溝35内に配置されたブロック状をなしかつ上面に自動変速モードの各レンジに対応する凹凸状のディテント溝39が形成された主部38と、その主部38の下面に連結片40を介して一体形成された左右方向に延びる中空円筒状の外軸41とを有している。主部38は、壁状部13に対して右側へオフセット状に配置されている(図6参照)。また、外軸41の左端部は、前記シフトリンク18の中空軸19内に同心的に配置されている。
図7に示すように、前記主部38は、前記壁状部13に支持された前後方向(図7において左右方向)に延びるセレクト軸43を介して回動可能に支持されている。セレクト軸43は、壁状部13に形成されかつ凹溝35を横切る軸孔44内にその後方から前方へ向けて挿入されており、該軸孔44の前孔部及び後孔部に対して両持ち状態で支持されている。なお、軸孔44において、凹溝35の後壁側に形成された後孔部は、段付孔状に形成されており、セレクト軸43の挿入量を規定する。その後孔部にセレクト軸43の頭部が埋没状に挿入されている。なお、ベースブラケット12に対するセレクト軸43の抜け止めについては後ほど説明する。
図1に示すように、前記ベースブラケット12の壁状部13の上端部における前後両端部には、左右方向に張り出す前後一対のパネル取付部45が形成されている。両パネル取付部45には、インジケータパネル47がスナップフィットにより装着されている(図2参照)。インジケータパネル47は、例えば樹脂製で、所定のシフトパターンに対応するゲート孔48を有している。ゲート孔48は、シフトパターンに沿って操作されるシフトレバー50の移動を許容する。なお、本実施例のインジケータパネル47は、シフトレバー50のシフト方向(前後方向)及びセレクト方向(左右方向)の傾動を規制する強度ゲート部としての剛性は有していない。また、インジケータパネル47は、図示しない車両のインストルメントパネルに形成されたパネル装着孔内に配置されるものである。
前記シフトパターンは、車両前方から後方へ直列状に並ぶP(パーキング)レンジ、R(リバース)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、D(ドライブ)レンジを備える自動変速モード用のシフト列と、そのシフト列の右側において車両前方から後方へ直列状に並ぶ+(プラス)レンジ、M(マニュアル)レンジ、−(マイナス)レンジを備える手動変速モード用のシフト列と、DレンジとMレンジとを左右方向に連絡するセレクト列とを備えている。また、前記インジケータパネル47には、シフトパターンに対応するP,R,N,D,M,+,−が表記されている。
図1に示すように、前記ベースブラケット12にシフト操作及びセレクト操作可能に支持されるシフトレバー50は、例えば樹脂製で、縦軸状のレバー軸部51と、そのレバー軸部51の下側に設けられた二股状部52とを一体に有している。レバー軸部51は、中空パイプ状に形成されている。また、二股状部52は、相互に平行状をなす左右一対の脚片53を有している。そして、図5に示すように、二股状部52の間すなわち両脚片53の間には、前記ベースブラケット12の壁状部13がその下方から介入されている。これとともに、両脚片53の間に前記ディテント部材37が配置されている。また、ベースブラケット12の壁状部13とシフトレバー50の左側の脚片53との間には、前記シフトリンク18が配置されている。
図6に示すように、前記ディテント部材37の主部38及び外軸41は、両脚片53によって左右方向に関して位置決めされている。また、両脚片53の間には、ディテント部材37の外軸41内に相対回転可能に支持された内軸55が架設されている。内軸55と外軸41とは、二重軸構造をなすシフト軸56を構成している。したがって、シフトレバー50は、ベースブラケット12に対して内軸55を介してシフト方向(前後方向)にシフト操作可能で、かつ、セレクト軸43を介してセレクト方向(左右方向)にセレクト操作可能となっている。また、ディテント部材37は、シフトレバー50のシフト操作時に連動して内軸55回りに回動され、また、シフトレバー50のセレクト操作時に連動してセレクト軸43回りに回動される。しかして、自動変速モードにおいて、セレクト操作位置(Dレンジ)以外の変速レンジにおいては、シフトレバー50の二股状部52がベースブラケット12の壁状部13(詳しくは、凹溝35の前壁)に対して跨るいわゆる係合することにより、シフトレバー50のセレクト方向(左右方向)の傾動(回動)が規制される。
図5に示すように、前記レバー軸部51は、前記インジケータパネル47のゲート孔48内に挿通されている。レバー軸部51の基部には、ゲート孔48を覆う帯板状のスライドカバー58が嵌装されている。スライドカバー58は、シフトレバー50に連動して、インジケータパネル47の下面側に沿ってスライドされる。
また、レバー軸部51の操作端部すなわち上端部には、例えば樹脂製のノブ60が装着されている。ノブ60には、右側面に開口する横穴状のボタン孔61が形成されている。ボタン孔61内には、例えば樹脂製の押しボタン63が押動操作可能に組込まれている。押しボタン63は、ボタン孔61内に所定の範囲内で出没可能に設けられかつコイルスプリングからなるリターンスプリング64の弾性により常に突出位置へ弾性的に付勢されている。
前記レバー軸部51内には、ディテントロッド66が配置されている。ディテントロッド66は、例えば樹脂製で、前記レバー軸部51内に軸方向すなわち上下方向に移動可能に組込まれている。ディテントロッド66の下端部には、左右方向を長くするディテントピン67が一体形成されている。ディテントピン67の左右両端部は、前記シフトレバー50の両脚片53に形成された縦長状のスライド孔69内にレバー軸部51の軸線に沿って移動可能(上下動可能)に挿通されている(図4参照)。また、ディテントピン67が前記ディテント部材37のディテント溝39のいずれか1つの溝部に選択的に係合することにより、シフトレバー50の所定のシフト操作が規制されるようになっている。
図5に示すように、前記ディテントロッド66の上端部には、前側(図5において紙面裏側)に突出するカムフォロワ部71が形成されている。一方、前記押しボタン63には、左下がりで右上がりをなすカム斜面74を有する開口部73が形成されている。開口部73内にディテントロッド66の上端部が挿入されかつカム斜面74上にカムフォロワ部71が摺動可能に掛装されている。また、ディテントロッド66は、コイルスプリングからなるディテントスプリング75の弾性により常に下方へ弾性的に付勢されている。このため、カムフォロワ部71がカム斜面74上に常に当接されている。
前記押しボタン63を押込むすなわち左方へ押動すると、カム斜面74上をディテントロッド66のカムフォロワ部71が上がる方向に摺動することにより、ディテントロッド66が引き上げられる。その結果、ディテント部材37のディテント溝39に対するディテントピン67の係合が解除される。すなわち、ディテント溝39からディテントピン67が離脱される。これによって、シフトレバー50の所定のシフト操作が可能となる。また、押しボタン63に対する押動力を解放すると、押しボタン63がリターンスプリング64の弾性によって押し戻される。これにともない、カム斜面74上をディテントロッド66のカムフォロワ部71が下がる方向に摺動するとともにディテントロッド66がディテントスプリング75の弾性によって押下げられる。その結果、ディテント部材37のディテント溝39にディテントピン67が係合される。これによって、シフトレバー50の所定のシフト操作が規制される。なお、押しボタン63のカム斜面74とディテントロッド66のカムフォロワ部71とにより、本明細書でいう「カム機構」が構成されている。また、ディテント部材37、ディテントロッド66等により、本明細書でいう「ディテント機構」が構成されている。また、ディテントロッド66は、本明細書でいう「ディテント係合部材」に相当する。
図5に示すように、前記シフトレバー50の左側の脚片53の先端部(下端部)には、前記シフトリンク18の係合突起28に係脱可能な係合孔77が形成されている(図4参照)。また、左側の脚片53の中央部には取付孔78が形成されている。取付孔78には、ゴム製の打音防止部材79が装着されている。
自動変速モードにおいては、シフトレバー50の左側の脚片53がシフトリンク18と重合状をなすとともに、係合孔77が係合突起28に係合する。これにより、シフトレバー50のシフト操作にシフトリンク18が連動する。
また、手動変速モードにおいては、シフトレバー50がセレクト軸43回りに右方へ回動される(図3中、二点鎖線50参照)。なお、図10は手動変速モードにおけるシフトレバー装置を示す正断面図、図11は同じくシフトレバーの支持部分を示す正断面図である。
図10に示すように、シフトレバー50の左側の脚片53がシフトリンク18から離れるとともに、係合孔77が係合突起28から離脱する。すなわち、係合突起28に対する係合孔77の係合が解除される。これにより、シフトレバー50のシフト操作にシフトリンク18が連動されない。
また、手動変速モードから自動変速モードに切替えられるときは、シフトレバー50がセレクト軸43回りに左方へ回動される(図3中、実線50参照)。このとき、打音防止部材79がシフトリンク18の第2のアーム部27に対して弾性的に当接する。これにより、シフトリンク18の第2のアーム部27に対するシフトレバー50の左側の脚片53の当接による衝撃を緩和し、その当接による打音を防止することができる。なお、前記ベースブラケット12の壁状部13の左側面には、シフトレバー50の左側の脚片53を取り囲むガード枠80が形成されている。ガード枠80は、シフトレバー50(詳しくは左側の脚片53)のシフト方向及びセレクト方向の移動を規制している。
図5に示すように、前記シフトレバー50の右側の脚片53には、下方を開口する有天孔状のプランジャー孔82が形成されている。プランジャー孔82内には、プランジャー84が軸方向(上下方向)に移動可能に設けられている。プランジャー84は、プランジャー孔82内に所定の範囲内で出没可能に設けられかつコイルスプリングからなるプランジャースプリング85の弾性により常に突出方向へ付勢されている。
前記ベースブラケット12の壁状部13の右側には、前記プランジャー84に対応する節度波形部材87が設けられている。節度波形部材87の上面には節度波形部88が形成されている。節度波形部88に前記プランジャー84の先端部(下端部)が弾性的にかつ摺動可能に当接されている。これにより、自動変速モードにおけるシフトレバー50のシフト操作による各レンジへの切換え毎、及び、セレクト操作によるモード切換え毎に、シフトレバー50に段階的な節度感が与えられるようになっている。また、手動変速モードにおけるシフトレバー50の+レンジ又は−レンジへのシフト操作時には、そのシフトレバー50をMレンジへ戻す付勢力が与えられるようになっている。
前記ベースブラケット12の壁状部13には、手動変速モードにおける前記シフトレバー50のシフト位置を検出するシフト位置検出センサ90が設けられている(図4参照)。シフト位置検出センサ90の検出信号に基づいて、図示しない電子制御装置(ECU)が自動変速機の変速段をシフトアップ又はシフトダウンさせるようになっている。
次に、前記ディテント部材37の回り止め構造について説明する。なお、図8はシフト軸の周辺部を一部破断して示す正面図、図9はストッパーピンの周辺部を示す平断面図である。
図9に示すように、前記ディテント部材37の主部38の後端面(図9において右端面)には、回り止め凹部92が形成されている。回り止め凹部92は、セレクト軸43の上方に設けられている(図7参照)。
一方、前記ベースブラケット12の壁状部13(詳しくは、凹溝35の後壁)には、前記セレクト軸43の上方近くにおいて前後方向(図9において左右方向)に貫通するピン孔94が形成されている。ピン孔94には、角棒状のストッパーピン96がスライド可能に挿入されている。ストッパーピン96は、その前後方向のスライドによりディテント部材37の主部38の回り止め凹部92に対して係脱可能となっている。また、ピン孔94の左側壁(図9において下側壁)における後端部(図9において右端部)には、後方(図9において右方)に開口するガイド溝98が形成されている(図8参照)。また、ストッパーピン96の後端部には、左側に突出しかつガイド溝98内を摺動するガイド部100が形成されている。また、ガイド部100の先端部(左端部)には、前方(図8において紙面裏側)へ延出されかつストッパーピン96と平行状をなす延出部101が形成されている(図9参照)。延出部101の前端部(図9において左端部)には、左側(図9において下側)に突出する係合突片102が形成されている(図1参照)。なお、ストッパーピン96は、本明細書でいう「回り止め部材」に相当する。
図8に示すように、前記ベースブラケット12の壁状部13(詳しくは、凹溝35の後壁)には、前記ストッパーピン96の係合突片102の下方近くにおいて左方へ突出する円柱状の支持突起104が形成されている。支持突起104には、トーションコイルスプリング106のコイル部106aが嵌合されている。トーションコイルスプリング106の一方の端末部106bには、右方へ折り曲げられた端部106cが形成されている。端部106cは、ベースブラケット12の壁状部13に形成されかつ前記軸孔44の両側壁部に対して一連に貫通する係止孔108に対して遊嵌状に挿通されている。これにより、端部106cが壁状部13に係止されている。この端部106cは、前記セレクト軸43の頭部側の端面に対して弾性的に当接されており、セレクト軸43を抜け止めしているとともに、セレクト軸43を前方(図8において紙面裏側)へ弾性的に押圧することにより該セレクト軸43のがたつきを防止している。また、トーションコイルスプリング106の他方の端末部106dは、前記ストッパーピン96の係合突片102に対して弾性的に当接されている。このトーションコイルスプリング106の弾性により、ストッパーピン96が常にディテント部材37の回り止め凹部92に対する係合方向すなわち前方へ付勢されている。なお、トーションコイルスプリング106は、本明細書でいう「弾性部材」に相当する。
前記ストッパーピン96は、自動変速モードにおける前記シフトレバー50のシフト操作に連動する前記シフトリンク18の第3のアーム部31の押動片32(掛止片33を含む)によって、前記ディテント部材37の回り止め凹部92に対して係脱されるようになっている。
詳しくは、自動変速モードにおけるシフトレバー50のセレクト操作位置(Dレンジ)以外の操作位置(Pレンジ(図4中、二点鎖線50参照)、Rレンジ、Nレンジ)においては、ストッパーピン96の係合突片102に対してシフトリンク18の第3のアーム部31の押動片32(掛止片33を含む)が前方に離れる(軽く当接する程度を含む。)ため、ストッパーピン96はトーションコイルスプリング106の弾性によってディテント部材37の回り止め凹部92に係合される。このため、ディテント部材37がストッパーピン96によって回り止めされる(図12及び図13参照)。なお、図12はNレンジ付近におけるシフトレバーの支持部分を一部破断して示す左側面図、図13は同じくストッパーピンの周辺部を示す平断面図である。
また、自動変速モードにおけるシフトレバー50のセレクト操作位置以外の操作位置(Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ)からセレクト操作位置(Dレンジ)へのシフト操作されたときには、Dレンジの手前(例えば、Nレンジの後側付近)で、シフトリンク18の回動(左方から見て中空軸19の右回り方向の回動)にともない、第3のアーム部31の押動片32が後方へ移動してストッパーピン96の係合突片102に当接することで、ストッパーピン96がトーションコイルスプリング106の弾性に抗して後方へ押動されていき、最終的に、Dレンジ又はDレンジ付近で、ディテント部材37の回り止め凹部92からストッパーピン96が離脱される(図7及び図9参照)。すなわち、ディテント部材37に対するストッパーピン96の係合が解除される。これにともない、掛止片33が係合突片102にその上方から掛止される(図7参照)。
また、逆に、自動変速モードにおけるシフトレバー50のセレクト操作位置(Dレンジ)からそれ以外へシフト操作されたときには、シフトリンク18の回動(左方から見て中空軸19の左回り方向の回動)にともない、押動片32にストッパーピン96の係合突片102がトーションコイルスプリング106の弾性復元力により当接したまま、ストッパーピン96が前方へ移動されていく。このとき、掛止片33がストッパーピン96の係合突片102に係合する関係を保つ間、該ストッパーピン96は、掛止片33により前方へ強制的に押動されていき、最終的にNレンジの手間で、ディテント部材37の回り止め凹部92にストッパーピン96が係合される(図12及び図13参照)。その後、シフトリンク18のみが回動される。
次に、シフトレバー50の手動変速モードへのセレクト操作時におけるシフトリンク18の回り止め手段について説明する。なお、図14は自動変速モードにおけるシフト軸とシフトリンクとの関係を示す左側面図、図15は手動変速モードにおけるシフト軸とシフトリンクとの関係を示す左側面図である。
前に述べたように、手動変速モードにおいては、シフトレバー50の係合孔77がシフトリンク18の係合突起28から離脱することにより、シフトレバー50とシフトリンク18とが非連動とされる(図10及び図11参照)。このため、シフトリンク18は、自動変速機に連係されたシフトケーブル23(図4参照)により回り止めされる。しかし、この状態において、シフトケーブル23に何らかの外的な力が加わることにより、シフトリンク18が所定の位置(セレクト操作位置(Dレンジ))以外へ不要に回動されると、シフトレバー50を手動変速モードから自動変速モードへセレクト操作したときに、シフトレバー50の係合孔77がシフトリンク18の係合突起28と係合不能となって、シフトレバー50にシフトリンク18が連動できなくなるという不具合が生じる。そこで、このような不具合を回避するため、本実施例では次に述べるシフトリンク18の回り止め手段を講じている。
図14に示すように、前記シフトリンク18の中空軸19の内周面は、縦方向に長軸をなす楕円形状に形成されている。中空軸19の内周面の下半部には、自動変速モードにおけるシフト軸56の外軸41を嵌合可能なU字状の軸受部110が形成されている。また、図15に示すように、中空軸19の内周面の上半部には、手動変速モードにおけるシフト軸56の外軸41を係合可能な逆U字状の係合部112が形成されている。また、図11に示すように、軸受部110の軸線110Lと係合部112の軸線112Lとのなす角度θは、シフトレバー50のセレクト操作に係る角度と等しい。したがって、自動変速モードにおいては、シフトレバー50におけるシフト軸56の外軸41が、シフトリンク18の中空軸19の軸受部110に係合する(図6及び図14参照)。このとき、シフト軸56の軸線56Lは、中空軸19の軸受部110の軸線110Lと同軸(同一軸線)上に位置する。これにより、シフトレバー50のシフト操作にともない、シフトリンク18がシフト軸56回りに回動される。
また、手動変速モードにおいては、シフトレバー50の自動変速モードのDレンジから手動変速モードのMレンジへのセレクト操作にともない、シフト軸56の外軸41が、シフトリンク18の中空軸19の係合部112に係合する(図11及び図15参照)。このとき、シフト軸56の軸線56Lは、中空軸19の係合部112Lの軸線112Lと同軸(同一軸線)上に位置する。これにより、シフトレバー50がシフト軸56回りにシフト操作可能であるものの、中空軸19の係合部112に対するシフト軸56の外軸41の係合をもって、シフトリンク18が回り止めされることになる。
前記外軸41の左端部の上端部には、凸部114が突出されている。また、前記中空軸19の左端部の内周面には、凸部114と係合可能な凹部116が形成されている。中空軸19の係合部112に対するシフト軸56の外軸41の係合と同時に、凸部114が凹部116に係合することで、外軸41に対して中空軸19を周方向に関して位置決めする(図11及び図15参照)。また、外軸41がシフトリンク18の中空軸19の軸受部110に係合したときは、凸部114は凹部116から離脱する(図6及び図14参照)。なお、凸部114と凹部116とは、本明細書でいう「位置決め手段」に相当する。
上記したシフトレバー装置10において、いま、自動変速モードにあるシフトレバー50をシフト操作すると、シフトレバー50がシフト軸56(詳しくは内軸55)回りに回動される。これにより、シフトレバー50がPレンジ(図4中、二点鎖線50参照)、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ(図4中、実線50参照)のいずれかに切換えられる。なお、シフトレバー50のシフト操作に際しては、必要に応じて、ノブ60の押しボタン63を押込み操作することにより、ディテント部材37のディテント溝39からディテントロッド66のディテントピン67が離脱されることで、シフト操作が可能となる。
このとき、シフトレバー50の係合孔77がシフトリンク18の係合突起28に係合している(図5参照)。このため、シフトレバー50のシフト操作にシフトリンク18が連動される。これにより、シフトリンク18の回動力がシフトケーブル23のインナケーブル23a(図4参照)を介して自動変速機の変速レバーに伝達されることにより、自動変速機の変速レンジが切換えられる。また、シフトレバー50には、ベースブラケット12の節度波形部材87の節度波形部88に対するプランジャー84の弾性的な摺動接触による節度感が与えられる。
また、シフトレバー50のDレンジ以外からDレンジへのシフト操作にともない、シフトリンク18の第3のアーム部31の押動片32によりストッパーピン96がトーションコイルスプリング106の弾性に抗して後方へ押動されることで、ディテント部材37の回り止め凹部92からストッパーピン96が離脱される(図7及び図9参照)。これにより、ディテント部材37がセレクト軸43回りに回動可能となる。また、シフトレバー50のDレンジへのシフト操作にともない、二股状部52がディテント部材37と対応する。
そして、シフトレバー50をDレンジから手動変速モードのMレンジへセレクト操作すると、シフトレバー50がセレクト軸43回りに回動される(図10参照)。このシフトレバー50にディテント部材37が連動される。また、シフトレバー50の係合孔77がシフトリンク18の係合突起28から離脱することにより、シフトレバー50とシフトリンク18とが非連動とされる。また、シフトレバー50には、ベースブラケット12の節度波形部材87の節度波形部88に対するプランジャー84の弾性的な摺動接触による節度感が与えられる。また、シフト軸56の外軸41がシフトリンク18の中空軸19の係合部112に係合することにより、該シフトリンク18が回り止めされる(図11及び図15参照)。これとともに、外軸41の凸部114が中空軸19の凹部116と係合する。
また、手動変速モード(図10参照)において、シフトレバー50をMレンジから+レンジ又は−レンジにシフト操作すると、シフトレバー50がシフト軸56(詳しくは内軸55)回りに回動される。このとき、ベースブラケット12の節度波形部材87の節度波形部88に対するプランジャー84の弾性的な摺動接触をもって、シフトレバー50をMレンジへ戻す付勢力が与えられる。このため、シフトレバー50に対するシフト操作力を解放することにより、シフトレバー50がMレンジへ復帰される。このシフトレバー50のシフト操作を検出したシフト位置検出センサ90(図4参照)からの検出信号に基づいて、電子制御装置(ECU)が自動変速機の変速段をシフトアップ又はシフトダウンさせる。
また、シフトレバー50をMレンジ(図10参照)から自動変速モードのDレンジへセレクト操作すると、前記DレンジからMレンジへのセレクト操作時とは逆となる。すなわち、シフトレバー50がセレクト軸43回りに回動され、そのシフトレバー50にディテント部材37が連動される(図5参照)。また、シフトレバー50の係合孔77がシフトリンク18の係合突起28に係合することにより、シフトレバー50とシフトリンク18とが連動可能となる。また、シフトレバー50には、ベースブラケット12の節度波形部材87の節度波形部88に対するプランジャー84の弾性的な摺動接触による節度感が与えられる。このようにして、自動変速モードに切換えられる。また、シフト軸56の外軸41がシフトリンク18の中空軸19の軸受部110に係合することにより、シフトリンク18がシフト軸56回りに回動可能となる(図6及び図14参照)。これとともに、外軸41の凸部114が中空軸19の凹部116から離脱する。
上記したシフトレバー装置10によると、自動変速モードにおいては、シフトレバー50に設けられたシフト軸56と、シフトリンク18に設けられるとともにベースブラケット12に回動可能に支持されかつシフト軸56を内挿する中空軸19(詳しくは軸受部110)とが同軸をなすことで、シフトレバー50のシフト操作にともない、シフトリンク18がシフト軸56回りに回動される(図6及び図14参照)。また、手動変速モードにおいては、シフトレバー50の自動変速モードから手動変速モードへのセレクト操作にともない、シフト軸56が中空軸19(詳しくは係合部112)と係合することでシフトリンク18が回り止めされる(図11及び図15参照)。これとともに、シフトリンク18は、自動変速機に連係されたシフトケーブル23(図4参照)により回り止めされる。したがって、シフトケーブル23に何らかの外的な力がに加わった場合でも、シフトリンク18が所定の位置(セレクト操作位置(Dレンジ))以外へ不要に回動されることを防止することができる。ところで、シフト軸56と中空軸19(詳しくは係合部112)とによって、シフトレバー50の手動変速モードへのセレクト操作時におけるシフトリンク18の回り止め手段が構成されるため、その回り止め手段に係る構成を簡素化し、部品点数を削減することができる。
また、中空軸19に、シフトレバー50のセレクト操作時のシフト軸56と係脱可能な係合部112が形成されている(図11及び図15参照)。これにより、中空軸19に係合部112を形成するだけで回り止め手段を容易に構成することができる。
また、ベースブラケット12の壁状部13にシフトレバー50の二股状部52がシフト軸56及びセレクト軸43を介して支持されているから、シフトレバー50のベースブラケット12側の可動領域をベースブラケット12の壁状部13外に配置することができる(図5参照)。これにより、ベースブラケット12の小型化が可能で、装置全体を小型化することができる。なお、ベースブラケット12の小型化は、とくに幅方向(左右方向)に関して有効である。
また、シフトリンク18が、ベースブラケット12の壁状部13とシフトレバー50の二股状部52の一方(左側)の脚片53との間に配置されている(図5参照)。したがって、ベースブラケット12の壁状部13とシフトレバー50の二股状部52の左側の脚片53との間の隙間を利用してシフトリンク18をコンパクトに配置することができる。
また、セレクト軸43がシフト軸56よりも二股状部52の基部側(上側寄り)に配置されているから、シフトレバー50のシフト操作に係る所定の操作角当りの操作量よりもセレクト操作に係る所定の操作角当りの操作量を短く設定することができる。このことは、シフトレバー装置10の意匠部(インジケータパネル47)における幅方向(セレクト方向)寸法の小型化に有効である。
また、内軸55と外軸41とを同軸上に有する二重軸構造とされたシフト軸56の内軸55がシフトレバー50の二股状部52に架設されることにより、シフトレバー50の二股状部52に内軸55を安定的に架設することができる(図6参照)。また、シフト軸56の外軸41がシフトレバー50の二股状部52の間に配置されることにより、外軸41を軸方向に関して容易に位置決めすることができる。
また、ディテント機構におけるディテント部材37にディテントロッド66が係合されたときには、シフトレバー50の所定のシフト操作が規制され、また、ディテント部材37からディテントロッド66が離脱されたときには、所定のシフト操作が可能とされる。そして、ディテント部材37が、ベースブラケット12の壁状部13にセレクト軸43を介して回動可能に設けられかつシフトレバー50のセレクト操作に連動されるから、シフトレバー50の二股状部52の間にディテント部材37をコンパクトに配置することができる(図5参照)。また、セレクト軸43がベースブラケット12に対するディテント部材37の取付軸を兼用するものであるから、部品点数を削減することができる。また、ディテント部材37にシフト軸56の外軸41が設けられていることにより、部品点数を削減することができるとともに、ディテント部材37と外軸41とを一部品として取り扱うことができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明のシフトレバー装置10は、自動変速機に限らず、手動変速機にも適用することができる。また、本発明のシフトレバー装置10は、インストルメントパネルに限らず、フロアコンソール、ステアリングコラム等に配置されるシフトレバー装置としても適用することができる。また、シフトレバー装置10のシフトパターンは、前記実施例のシフトパターンに限定されるものではなく、適宜変更することができる。また、前記実施例では、ベースブラケット12の壁状部13を間にシフトレバー50の二股状部52をシフト軸56及びセレクト軸43を介して支持したが、箱型容器状に形成されたベースブラケット内にシフトレバーをシフト軸及びセレクト軸を介して支持する構成としてもよい。また、シフト軸56は、二重軸構造に代え、単軸構造とすることもできる。また、前記実施例では、シフトリンク18にストッパーピン96を連動させる構成としたが、ストッパーピン96は、例えば電磁ソレノイド等の電動アクチュエータによりディテント部材37に係脱させる構成としてもよい。また、トーションコイルスプリング106は、圧縮コイルスプリング、引張コイルスプリング、リーフスプリング、ゴム状弾性体等の弾性部材に変更することができる。
一実施例に係るシフトレバー装置の構成部品を示す分解斜視図である。 シフトレバー装置を示す斜視図である。 シフトレバー装置を示す正面図である。 シフトレバー装置を示す左側面図である。 シフトレバー装置を示す正断面図である。 シフトレバーの支持部分を示す正断面図である。 シフトレバーの支持部分を一部破断して示す左側面図である。 シフト軸の周辺部を一部破断して示す正面図である。 ストッパーピンの周辺部を示す平断面図である。 手動変速モードにおけるシフトレバー装置を示す正断面図である。 手動変速モードにおけるシフトレバーの支持部分を示す正断面図である。 Nレンジ付近におけるシフトレバーの支持部分を一部破断して示す左側面図である。 Nレンジ付近におけるストッパーピンの周辺部を示す平断面図である。 自動変速モードにおけるシフト軸とシフトリンクとの関係を示す左側面図である。 手動変速モードにおけるシフト軸とシフトリンクとの関係を示す左側面図である。
符号の説明
10 シフトレバー装置
12 ベースブラケット
13 壁状部
18 シフトリンク
19 中空軸
37 ディテント部材
41 外軸
43 セレクト軸
50 シフトレバー
52 二股状部
53 脚片
55 内軸
56 シフト軸
66 ディテントロッド(ディテント係合部材)
112 係合部

Claims (6)

  1. ベースブラケットにシフトレバーがシフト操作可能及びセレクト操作可能に支持されたシフトレバー装置であって、
    自動変速モードと手動変速モードとを備え、
    自動変速機に連係されるシフトリンクが前記ベースブラケットに回動可能に設けられ、
    前記自動変速モードにおいては前記シフトレバーのシフト操作に前記シフトリンクが連動され、また、該シフトレバーの手動変速モードへのセレクト操作により前記シフトレバーと前記シフトリンクとが非連動とされる構成とし、
    前記シフトレバーに前記シフト軸が設けられ、
    前記シフトリンクに、前記ベースブラケットに回動可能に支持されかつ前記シフト軸を内挿する中空軸が設けられ、
    自動変速モードにおいては前記シフト軸と前記中空軸とが同軸をなし、
    手動変速モードにおいては前記シフトレバーのセレクト操作にともない前記シフト軸が前記中空軸と係合することで前記シフトリンクが回り止めされる構成とした
    ことを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 請求項1に記載のシフトレバー装置であって、
    前記中空軸に、前記シフトレバーのセレクト操作時の前記シフト軸と係脱可能な係合部が形成されていることを特徴とするシフトレバー装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシフトレバー装置であって、
    前記シフトレバーに二股状部を設け、
    前記ベースブラケットには前記二股状部の間に介入される壁状部を設け、
    前記壁状部に前記二股状部がシフト軸及びセレクト軸を介して支持され、
    前記シフトリンクが、前記ベースブラケットの壁状部と前記シフトレバーの二股状部の一方の脚片との間に配置されている
    ことを特徴とするシフトレバー装置。
  4. 請求項3に記載のシフトレバー装置であって、
    前記セレクト軸が前記シフト軸よりも前記二股状部の基部側に配置されていることを特徴とするシフトレバー装置。
  5. 請求項3又は4に記載のシフトレバー装置であって、
    前記シフト軸が、内軸と外軸とを有する二重軸構造とされ、
    前記内軸が、前記シフトレバーの二股状部に架設され、
    前記外軸が、前記シフトレバーの二股状部の間に配置されている
    ことを特徴とするシフトレバー装置。
  6. 請求項5に記載のシフトレバー装置であって、
    前記ベースブラケットに設けたディテント部材に対して、前記シフトレバーに設けたディテント係合部材が係合されたときにはシフトレバーの所定のシフト操作が規制され、また、ディテント部材に対するディテント係合部材の係合が解除されたときには所定のシフト操作が可能とされるディテント機構を備え、
    前記ディテント部材は、前記ベースブラケットの壁状部に前記セレクト軸を介して回動可能に設けられかつ前記シフトレバーのセレクト操作に連動される構成とし、
    前記ディテント部材に前記シフト軸の外軸が設けられている
    ことを特徴とするシフトレバー装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110871679A (zh) * 2018-08-31 2020-03-10 富士机工株式会社 换挡杆装置

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