JP4771383B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機の技術分野に属する。
一般に弾球遊技機においては、遊技領域の上部に弾発された遊技球が経路を多様に変化させて流下する。そして、遊技球の流下経路が多様であるほど、遊技球の挙動が単調にならず、遊技者に常に入球口への入球の期待を与えることができ、高い趣向性が得られる。遊技球の流下経路は、例えば障害針、風車、入賞装置、通過ゲート等の遊技部材の配置に影響される。したがって、限られた大きさの遊技領域内で遊技球をより有効に流下させるためには、これら遊技部材の配置の自由度が制限されることは望ましくない。
一方、遊技領域の中央部には、例えば可変表示装置や俗にクルーンと呼ばれる振分装置等、他の遊技部材に比べれば大型の中央装置が配置されることが多い。普通、中央装置は大当たりの成立に大きく関わることが多く、遊技の主役とも言える装置であり、遊技者は、この中央装置による表示やその内部での遊技球の進路に注目しながら遊技を行っている。このため、視認性に優れる大型の中央装置が求められていた。
特開平6−225965号公報
しかしながら、大型の中央装置を採用すると、中央装置が遊技領域内で占有する面積も大きくなり、中央装置以外の遊技部材の配置は多大な制約を受けてしまう。例えば、中央装置の大型化により中央装置の左右の遊技領域が狭められ、この狭められた遊技領域に入球口や風車などが配置された場合、これらの遊技部材の周囲において遊技球の流下経路に多様な変化を与えることが困難になり、遊技球の挙動が単調になり易い。また、遊技領域の上部(例えば中央装置の直上)に入球口を配置した場合には、入球口へ入球する遊技球の流下経路が短くなるため、入球口が遊技領域の下方にある場合よりも流下経路の予測が容易になる上、技量の高い遊技者なら、その入球口への狙い打ちも可能になる。すなわち、中央装置の大型化は、遊技球の流下態様の単調化をもたらし、遊技の趣向性を損なうおそれがあった。
本発明は、大型の中央装置を採用する際の趣向性の低下を防止することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1記載の弾球遊技機は、 遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域のほぼ中央に配置されるセンター役物と、前記センター役物の下方に配置される始動入球装置と、前記センター役物の背面側に配置され、前記始動入球装置に遊技球が受け入れられることで、図柄の変動表示を行う可変表示装置を備え、前記図柄が特定の表示態様で停止表示されることで、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる弾球遊技機において、
前記センター役物は、
遊技球が入球可能な入球口と、
前記入球口に入球した遊技球を下流側に流下させるワープ樋と、
前記ワープ樋から流出した遊技球を前記センター役物の前面側に向けて流下させ、前記始動入賞装置の上方に落下させるステージ部と、
前記ステージ部に形成される左右方向に長いガイド穴に挿入され、前記ステージ部を流下する遊技球が接触する凸部と、前記ステージ部を流下する遊技球を受け入れて前記センター役物の前面側に流下させる凹部とを交互に複数設けた可動部材と、
前記可動部材を、前記ガイド穴の長手方向に沿って往復移動させる可動部材駆動手段と、
を備え、
前記可動部材の往復移動により、前記ステージ部を流下する遊技球が前記複数の凸部のいずれかに接触したり、前記複数の凹部のいずれかに入り込んで前記凸部から右方向又は左方向の力を受けることで、前記センター役物の前面側に向かう遊技球の流下経路が変化するように構成されることを特徴とする。
また、請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、
前記ステージ部には、前記ガイド穴として、左右方向に長い長方形状に形成された第1ガイド穴と、該第1ガイド穴と同等の大きさで、該第1ガイド穴と平行に前記ステージ部に形成された第2ガイド穴とが形成され、
前記可動部材として、同形状に構成される第1可動部材と第2可動部材とを有し、
前記第1ガイド穴には、前記第1可動部材が挿入され、前記第2ガイド穴には、前記第2可動部材が挿入され、
前記可動部材駆動手段は、
前記第1可動部材を右方向に移動させるときは前記第2可動部材を左方向に移動させ、前記第1可動部材を左方向に移動させるときは前記第2可動部材を右方向に移動させる可動部材駆動機構によって、前記第1可動部材および前記第2可動部材を前記第1ガイド穴および前記第2ガイド穴の長手方向に沿って往復移動させるとともに、
前記ワープ樋から流出した遊技球が前記第1可動部材の後方から前記第2可動部材の前方へと障害なく流下するように、前記第1可動部材および前記第2可動部材の前記凹部が同期的に連続するタイミングを含んで前記第1可動部材および前記第2可動部材を往復移動させることを特徴とする。
請求項1および請求項2によると、センター役物内での遊技球の進路が多様化し、遊技球の流下態様が単調化することによる趣向性の低下を防止できる。特に、往復移動する可動部材(第1可動部材および第2可動部材)を設けることで、ステージ部を流下してセンター役物の前面側に向かう遊技球の流下経路が多彩に変化する。この結果、遊技球の流下態様を一層多様化でき、趣向性を向上させることができる。
次に、本発明のいくつかの実施例を図面を参照して説明することにより、発明の実施の形態を具体的に説明する。
(実施例1)
図1に示すように、弾球遊技機としてのパチンコ機1は、機枠15にヒンジ16a、16bで枢支された前面枠(中枠ともいう)17を備えており、遊技盤2は前面枠17に保持されている。遊技盤2の前面は、前面枠17に開閉自在に支持されているガラス枠18に保持されたガラス板にて覆われている。遊技盤2のすぐ下側には、図示しないヒンジにより前面枠17に開閉自在に支持される上受皿19が配され、上受皿19の左下側には遊技状態に応じた効果音を発生させるスピーカ20が設けられている。また、前面枠17には、上受皿19の下方に下受皿21が固定され、下受皿21の右側には、図示省略する遊技球発射装置を操作するための発射ハンドル22が取付けられている。また、パチンコ機1にはプリペイドカードの読み書き等を行うカードリーダユニット(CRユニット)23が付属している。
図1及び図2に示すように、遊技盤2には、発射された打球を誘導するための誘導レール3がほぼ円弧状に植立され、この誘導レール3で区画された領域が遊技領域4を構成している。詳しくは、遊技領域4は、第1レール部材3a、第2レール部材3b、返しゴム3c及び装飾部材3dにより区画されている領域である。本実施例では、第1レール部材3aが返しゴム3cに到達し、装飾部材3dが第2レール部材3bに組合されることにより遊技領域4を設定している。また、第2レール部材3bの最下点にはアウト口13(図1には示されない)が形成され、左上端部に逆流防止装置3eが設けられている。遊技領域4を設定する態様はこれ以外にも様々な構造のものが挙げられるが説明は省略する。
中央装置5は、遊技領域4のほぼ中央に配置され、その左側方及び右側方の遊技領域4の領域への入球口の配置を制約する外形寸法に設定されている。中央装置5の上方の遊技領域4への入球口の配置は可能であるものの、本実施例では障害釘を多数植設することによる遊技球の進路の多様化を優先させて、入球口は設けていない。
この中央装置5は、10インチサイズの液晶表示盤5bを有する表示装置5a(特別図柄を表示することから特別図柄表示装置と呼ばれることもある)と、この表示装置5aの液晶表示盤5bの周囲に配置されたセンター役物6等から構成されたものであり、横長形状となっている。
センター役物6の外周形状は、横長の略小判形状ないし略楕円形状(最大高さと最大横幅の比である縦横比が、概ね1.1ないし1.7、好ましくは概ね1.3ないし1.7、特に好ましくは概ね1.3ないし1.4)に形成されている。なお、センター役物6の外形寸法は、遊技球の流通条件によっては適宜変更される場合もあり得る。表示装置5aの液晶表示盤5bを大型CRT、LED等の他の表示体に置換えたり、中央装置5をクルーン等の大型役物(図示略)に置換えたりすることが可能である。
中央装置5の左右には風車29が設置され、中央装置5の下方の中央部には、チューリップ式の可変入賞装置である始動入賞装置7が設けられ、その下側にアタッカー8が設けられている。この始動入賞装置7に遊技球が受け入れられると、表示装置5aに表示される図柄が変動を開始し、これが特定の表示態様、例えば777等の3桁同一の数字で停止表示されると、周知の特別遊技状態となりアタッ力ー8が所定回数(例えば16回)開放される。
アタッカー8の左右には、入球口9〜12が集約的に設けられ、始動入賞装置7及びアタッカー8とともに入球口群Nを構成している。この入球口群Nを配置可能な領域は、センター役物6の下端より下部であり、遊技領域4の高さLの概ね3分の1の高さである(図3では27%である)。
なお、本実施例においては、中央装置5に表示装置5aとセンター役物6を含んで構成されてはいるが、必ずしもこれら2つが含まれているとは限らない。また、図示は省略しているが、始動入賞装置7、入球口9〜12、アタッカー8には適宜入球検出センサが設けられ、入賞球検出センサの検出信号に基づいて賞球が払出される。
ここで、図4〜9を参照して、センター役物6の構造を説明する。図4〜8に示すように、センター役物6は、額縁状のベース板30を備えており、このベース板30を図示しないビスにより遊技盤2に固定されることで、遊技盤2に取付けられる。
図4に示すように、ベース板30の前面上部には中飾32、左飾34及び右飾36が庇状に張り出され、ベース板30の内側には、前後が開放された枠体38が連接されている。図4、5に示すように、枠体38の背面側には表示装置5aが取付けられており、液晶表示盤5bは枠体38の表示窓38aに露呈されている。
図4に示すように、右飾36には球通路35bが開口しており、図4には示されないが左飾34にも同様の球通路35aが開口している。これら球通路35a、35bは、図6に示されるようにそれぞれ左飾34及び右飾36の下端に開口しており、側方から球通路35a、35bに流入した遊技球は、左飾34及び右飾36の下端から鉛直下方に落下する。
一方、中飾32には一対の入球口40が設けられており、入球口40は、枠体38の上部に前後方向に配された接続樋42を介してワープ入口44に接続されている。ワープ入口44を有するワープ樋46は、枠体38の外面に沿って配されており、ワープ入口44から横方向に進んだ後、図6に示されるように鉛直方向に下降し、その下流端すなわちワープ出口48は図4、5、7、8に示されるように枠体38の奥下隅部分に開口している。
図4〜8に示すように、枠体38の底に相当するステージ50(遊技球移動域)の左右端部にはスロープ52が設けられている。スロープ52には、仕切52aが設けられており、その仕切52aと表示窓38aとの間がワープ出口48に対応する案内通路52bとなっている。
また、図4〜8に示すように、ステージ50の中央部には表示窓38a側が高くベース板30側が低い、ゆるやかな傾斜の遊動面54が設けられ、図4、6に示すように、遊動面54とベース板30の間には遊動面54側が高くベース板30側が低い傾斜の落下面56が設けられている。そして、ベース板30には、落下面56に対応して、落下切欠30aが設けられている。
図4〜8に示すように、遊動面54には、表示窓38a側で5個一列、ベース板30側で4個一列、計2列、9個のガイド穴58が設けられており、各ガイド穴58には突没体60が挿入されている。図5、7、8に示すように、突没体60は、上側に位置する大半球部60a、下側に垂下された小半球部60b及び大半球部60aの下で径方向に延出された抜止用突起60cからなっている。なお、抜止用突起60cは大半球部60aの外周から十分に突出しており、大半球部60aがガイド穴58から上方に抜け出るのを防止している。
遊動面54の下側には駆動機構収容部62が設けられており、ここには突没体60を昇降駆動するための駆動機構64が収容されている。また駆動機構収容部62の下側には駆動源となるモータ66が取付けられている。モータ66の出力軸68には回転板70が取付けられ、回転板70には、出力軸68とは芯をずらして、係合ピン72が取付けられている。回転板70の上方には、スライドガイド74によって支持され、スライドガイド74に沿って往復移動可能なスライド板76が配されており、係合ピン72の上端部は、スライド板76の下面に設けられた矩形の継手部78に挿通されている。
図5、7〜9に示すように、スライド板76の上面には各突没体60に対応して傾斜突起80、82が設けられている。表示窓38a側の傾斜突起80にはベース板30側に傾斜面80aが設けられ、ベース板30側の傾斜突起82には表示窓38a側に傾斜面82aが設けられている。また、図9に示すように、継手部78の内周形状は長方形であるため、モータ66の稼働によって係合ピン72が円運動すると、スライド板76がスライドガイド74に沿って往復移動することになる。そして、このスライド板76の往復移動により、突没体60の小半球部60bと傾斜面80a、82aとの接触位置が変化し、それに伴って突没体60が昇降する。なお、傾斜面80a、82aの向きが反対であることから、表示窓38a側の突没体60が上昇するときにはベース板30側の突没体60は下降し、表示窓38a側の突没体60が下降するときにはベース板30側の突没体60は上昇する。
このような構成のセンター役物6では、パチンコ遊技の実行時に中飾32の入球口40に入球した遊技球は、ワープ樋46を通り、ワープ出口48からステージ50上に流出する。ワープ出口48から流出した遊技球の多くは、案内通路52bによって遊動面54上に導かれる。また、ワープ出口48から流出した遊技球の中には、案内通路52bを外れてスロープ52から遊動面54上に至るものもあれば、遊動面54を通らずに落下面56に達するものもある。落下面56に達した遊技球は、落下切欠30aから落下する。
遊動面54上に移動した遊技球は、遊動面54の傾斜によって落下面56側に移動するが、この際に突没体60が昇降しているので、突没体60との接触によって進路を不規則に変更させられる。したがって、センター役物6すなわち中央装置5に流入した遊技球は、その進路を不規則に変化させられて、落下面56から落下切欠30aを通って落下する。その落下位置は、ワープ出口48から出た後に遊動面54を通か通らないかによって異なり、また遊動面54上での突没体60との接触具合または不接触によってさまざまに異なる。
落下切欠30aの下方には、図1、2、5に示されるように始動入賞装置7が配置されており、始動入賞装置7に入賞することで特別遊技の可能性が生じるから、落下切欠30aのどの辺りから落下するかは、きわめて重要である。そして、その落下位置は、中央装置5内での遊技球の経路によって左右されるのから、上述のように遊技球の進路を複雑に変化させることで遊技の興趣を高めることができる。
次に、図3を参照して中央装置5の寸法及び中央装置5と遊技盤2の寸法関係等を説明する。図3に示す通り、中央装置5のセンター役物6左右の遊技領域4の領域の幅であるセンター役物左球通過領域の幅はW1 =32.5mm、センター役物右球通過領域の幅はW4 =33.2mm程度であり、また、センター役物6上部の遊技領域4の誘導樋球受口領域高さH1 =70mm程度となっている。
仮に入球口を中央装置5の左右、例えばセンター役物左右球通過領域付近に配置するとした場合、通常、単品の入球口は球受部の幅が20mm程度、取付ベースを含めると入球口の全幅は40mm程度となり、入球口の設置が困難となっている。そのため、入球口を遊技盤2の裏面側から装着し、遊技盤2の前面側に入球口の球受部のみを突出させたとしても、球受部の幅は20mm程度であるから、残りのスペースは13mm程度となり、結局、障害釘や入球口の配置は可能ではあるものの遊技球を流下させることは難しい。
また、中央装置5の上方の遊技領域4へは入球口の設置は可能ではあるものの、この入球口に入球した遊技球を遊技盤2の裏側で下方に導く樋を中央装置5の裏部品(表示装置5aのケースなど)を避けて配置しなければならず、設置は可能であるものの構造上好ましくないことがある。
一方、遊技領域4の下方に入球口やアタッカー等の配置の自由度を確保するためには、中央装置5をできる限り遊技領域4の上方に配置するのが好ましく、中央装置5を更に上方に配置すれば遊技領域4の下方の有効スペースは拡大されるが、上方には入球口は配置できなくなる関係が成立している。したがって、こうした関係を考慮した設計が望ましい。
さらに、図3においてセンター役物6の上方には複数の障害釘が配置されており、入球口領域幅W2 の横幅内に落下してきた遊技球は入球口40(図2参照)に入球し易くなるように構成されている。そして入球口40に入球した遊技球は、ワープ樋46(図6参照)を経てステージ50上に流下され、始動入賞装置7(図1参照)の上方に集められるので、始動入賞装置7に入球する可能性が高くなる。
ところで、従来の弾球遊技機の場合、始動入賞口への入賞を達成するために、遊技者は遊技球発射装置の発射力を調整して始動入賞口に入球し易い位置を狙って遊技球を発射させている。しかし、遊技球発射装置の発射力が一定となるように発射ハンドル22の位置を調整したとしても、発射力のバラツキ等によって調整に反した発射力になるおそれがある。そのため、遊技球は必ずしも狙い通りの位置に飛ばず、始動入賞口に入賞する入球する可能性が低い位置に撃ち出されてしまい、遊技者の期待を裏切るおそれもある。
これに対し、本実施例のパチンコ機1では、比較的に幅の広い入球口領域幅W2 の幅内の遊技領域4に遊技球が発射されれば、前述した通り遊技球がワープ樋46からステージ50上に至り、始動入賞装置7の上方の落下切欠30aから落下するので、結果として始動入賞装置7に入球する可能性が高まる。したがって、遊技球発射装置の発射力のバラツキや遊技者の技量等が、始動入賞装置7への入球に影響を与える可能性は極めて低くなる。
次に、遊技盤2の寸法関係を説明する。遊技領域4の面積計測(CAD上にて)を行うと約123,988mm2 となる。遊技領域4の縦寸法(L=396mm)を直径とする真円の面積が約123,163mm2 であり、面積計測の結果にほぼ等しくなるため、本例では遊技領域4の面積を直径Lの裏円で近似して算出している。この寸法Lは遊技領域4の最下点から最上点までの垂直距離とする。また、本実施例における各部材の面積は以下の通りである。
センター役物6(10インチ用) 約58,463mm2
センター役物(8インチ用) 約37,416mm2
液晶表示盤5bの10インチ画面 約30,426mm2
なお、8インチ用のセンター役物(図示略)の面積は、単純に実施例の図示されているセンター役物6の縮尺を0.8倍(面積比0.64)して算出している。しかし、ワープ樋46の各部の概ねの寸法は遊技球の直径や樋壁の板厚に基づいて自ずと決定され、8インチの表示体を採用しても、遊技球が通過できる寸法を確保しなければならないため、センター役物の各樋の縦横寸法や樋を覆う装飾品等の外形寸法は10インチの場合と大きくは変わらないと考えられる。したがって、実際に8インチの表示体を用いる場合のセンター役物の実際の面積は、前掲の8インチ用センター役物の算出値よりも実際には大きくなると考えられる。
以上のことから、10インチの液晶表示盤5bとセンター役物6(10インチ用)を採択した中央装置5の場合、そのときの遊技領域4に対する中央装置5の面積の割合は、47%となる。また、8インチの液晶表示盤をセンター役物(8インチ用)を用いて採択した場合、そのときの遊技領域4に対する中央装置5の面積の割合は、30%となる。10インチの液晶表示盤5bをセンター役物6を用いず単独で採択した場合に中央装置5の面積は、液晶表示盤5bの面積と等しくなり、そのときの遊技領域4に対する中央装置5の面積の割合は、25%(約4:1)、かつ、中央装置5の面積が最小面積となる。以上の通り、中央装置5は、遊技領域4の表面積の概ね25%(4分の1)以上、好ましくは概ね30%以上、特に好ましくは概ね47%以上を占めるとよい。
8インチ表示体を単体で用いる場合の面積の割合は約16%となり、入球口設置の際の制約が緩やかになると考えられる。なお、ここでの面積は投影面積を意味する。本実施例では、入球口群Nは中央装置5を避けて、その下側に集約的に配置されている。すなわち、入球口群Nの配置される領域の高さは、遊技領域4の最下部からセンター役物6の下端部までの高さとし、配置される領域の左右は一杯までとする。なお、センター役物6のステージ54に入球口を別途増設することもある。
なお、本実施例は10インチ画面の液晶表示盤5bとこれに適合するセンター役物6を用いた場合であるが、10インチ画面よりも小型の表示体を用いた場合などには、中央装置5が占める面積が減少し、中央装置5の左右、或いは上部の余地は増加する。
例えば、一般に多く採用されているサイズ(4〜6インチ)よりも若干大型な8インチ程度の表示体を用い、センター役物6をそれに合わせて単に小型化した場合には、センター役物左右球通過領域幅W1 (遊技球が流下可能な領域)の幅寸法は、図3の画面幅寸法の差に基づいて算出すると、(10インチ画面の液晶表示盤5bの横幅W15−8インチ画面の液晶表示盤の横幅W16)/2=(207.4−165.9)/2=20.75mmと計算され、左右各々に約20mm増加する。したがって、本実施例における10インチ画面サイズの中央装置5のセンター役物左球通過領域幅W1 及びセンター役物右球通過領域幅W4 が約33mmであるので、画面サイズを8インチとした場合には、左右の領域のそれぞれの幅寸法は約53mm(=33+20)となる。
この領域に単品の入球口(例えば幅寸法が約20mmの小型のもの)を配置した場合には入球口の両側に約16.5mm(=(53−20)/2)の余地を確保できるが、遊技球の直径が1lmmであるため、入球口から逸れた遊技球は左右に2.75mm(=(16.5−11)/2)ずつしか経路変更できない。このため、入球口から逸れた遊技球はほぼ直下のみにしか流下できず、遊技球の挙動に十分な変化を与えて趣向性を高めることは難しい。
さらに、入球口の総数は遊技規則で規定されており規定数以上の総入球口を保たなければならないため、中央装置5の大型化に伴って入球口の数を安易に減らすことはできない。したがって、入球口の総数を減らすことなく中央装置5を現状よりも大型化するためには、入球口の配置の問題を解決することが不可欠である。そのため、センター役物左右球速過領域には入球口を設置せず、入球口群Nを前述の通りの領域に集約して配置しているのである。
また、現在の遊技規則によれば、総入球口数(総入賞口数)は、可動式役物が動作しない通常の遊技状態において5個以上となるよう規定されており、始動口の数はその三分の一(小数点以下切り捨て)以上でなけばならない。本実施例は総入球口数(総入賞口数)が5個、始動口(始動入賞装置7)が1個でありこの規則を満足している。総入球口数(総入賞口数)がそれより多くなると、入球口の配置の変更等の変更が適宜必要となることがある。
中央装置5と、その周辺の遊技領域4との寸法面の関係を図3を参照して説明する。中央装置5の頂点から遊技領域4の頂点までの垂直距離H2 が67.0mm、中央装置5の頂点から頂点中央釘までの垂直距離H3 が34.0mm、センター役物6の高さH4 が221.0mmに設定されている。また、入球口領域幅W2が89.5mm、センター役物6上部の上部領域における左右端部頂点釘間の水平距離W3 が151.4mm、導入口幅W5 が13.5mm、導入口上部釘の水平距離W6 が58.7mm、センター役物左球通過領域幅W1 の若干上部の領域の横幅W8 は、33.3mm、これに対応する右側幅W9 が31.6mmに設定されている。風車29(図2参照)が配置された左右の領域の横幅は左側幅W10が46.5mm、右側幅W11が45.9mmに設定されている。始動入賞装置7の拡大時最大横幅W12が48.5mm、通常時横幅W13が14.0mmに設定されている。さらに、第1レール部材3aの最下点を通過する水平線から、センター役物6の最上部、液晶表示盤5bの中央横線、始動入賞装置頂点、センター役物6最下点を通過する水平線、アタッカー8の中心高さを示す水平線、入球口12の最上点、入球口11の最上点までの垂直距離H5,H6,H7,H8,H9,H10,H11 が、それぞれ、329.0mm,201.0mm,93.0mm,107.8mm,48.0mm,67.0mm,9l.0mmに設定されている。遊技領域4の最大横幅W14が393.8mmに設定されている。2点鎖線で示す10インチ液晶表示盤5bの画面は高さH15が146.7mm、幅W15が207.4mm、8インチ液晶表示盤の画面は高さH16が117.3mm、W16が165.9mmに設定されている。
以上の通りの寸法であるので、その上方、左側方、右側方の遊技領域4のうち少なくともいずれかの領域への入球口の配置を制約する程度まで大型の外形寸法の中央装置5を遊技領域4のほぼ中央に配置し、遊技領域4の下側半分の領域、特に中央装置5の下端よりも下方に集中的に入球口を配置することができる。
そして、この中央装置5の内側では、ステージ50、遊動面54、突没体60により遊技球の進路を複雑に変化させてから、落下切欠30aから始動入賞装置7の上方に落下させるので、視認性の良好な大型の中央装置5を用いたパチンコ機1で、遊技球の流下態様が単調化することによる趣向性の低下を防止できる。
(変形例1)
実施例1では突没体60を遊動面54上にほぼ均等に分散配置しているが、例えば図10に示されるように、突没体60を一部に集中的に配置することもできる。
変型例1(図10)においては、全ての突没体60が同じタイミングで突没する。没入時は遊技球が遊動面54から落下面56に流下し易く、突出時には落下面56に達するのは困難である。
(変形例2)
あるいは、図11に示されるように、突没体60のまばらな分散配置域と突没体60の配置密度が高い集中配置域とを設けることもできる。
変型例2(図11)においては、集中配置域については変型例1と同様であるが、分散配置域により、遊技球が集中配置域近づきやすい場合と近づき難い場合とがある。これら変形例1、2に例示される構成としても実施例1と同様の効果を得ることができる。
(実施例2)
この実施例は、凹凸を有する波状の部材を進路変更部材として用いる例である。なお、パチンコ機の全体的な構造、中央装置や入賞口の配置を含む遊技盤の構造は実施例1と同様であるので図示と説明を省略する。また、中央装置の多くの部分の構造も実施例1の中央装置と共通であるので、それらについては実施例1と同じ符号を用いて説明を省略する。
図12〜15に示すように、本実施例の中央装置5Aのセンター役物6aの遊動面54aには、左右方向に長い長方形の2本のガイド穴90a、90bが、互いにほぼ平行に設けられている。ガイド穴90aには、山状の凸部92aと谷に相当する凹部92bとを交互に配した第1可動部材92が、ガイド穴90aの長手方向に沿って往復移動可能に挿入されている。図12及び14に示されるように、左側の3つの凸部92aと右側の3つの凸部92aとは、中央の凹部92cを挟んで鏡像となる形状(傾斜方向が反対)になっており、中央の凹部92cの幅は、他の凹部92bよりも大きい。同様に、ガイド穴90bにも、第1可動部材92と同形状で、凸部94a、凹部94b、94cとを有する第2可動部材94が、ガイド穴90bの長手方向に沿って往復移動可能に挿入されている。なお、図13に示されるように、第1可動部材92の凸部92a、凹部92b、92c並びに第2可動部材94の凸部94a、凹部94bは遊動面54a上に突出しており、それぞれ遊動面54aに沿って傾斜している(凹部92c、94cは図示されていないが、凹部92b、94bと同様)。
図14に示すように、第1可動部材92の両端部にはガイドピン92dが固着され、第2可動部材94の両端部にもガイドピン94dが固着されている。各ガイドピン92d、94dは、スロープ52の下側に延出されている軸保持部材96のガイドボス部96a、96bに摺動自在に挿通されている。また、第1可動部材92及び第2可動部材の下面側には長円形の内周形状を有する継手部92e、94eが設けられており、第1可動部材92の継手部92eには、その下方に配されている第1歯車98の上面に中心から外れた位置に立設された係合ピン98aが挿通され、第2可動部材94の継手部94eには、その下方に配されている第2歯車100の上面に中心から外れた位置に立設された係合ピン100aが挿通されている。
図13に示すように、第1歯車98と第2歯車100は互いに歯合されていて、第1歯車98の軸98bはモータ102の出力軸102aに連結されている。モータ102は、遊動面54aの下側に配されている駆動機構収容部104に懸架され、第2歯車100の軸100bは、駆動機構収容部104の床に設けられた軸受104aにて回転自在に保持されている。
これらモータ102、第1歯車98、第2歯車100、係合ピン98a、100a等により駆動機構106が構成されており、モータ102を稼働させると第1可動部材92及び第2可動部材94を往復駆動できる。詳しくは、モータ102によって第1歯車98が回転し、その上面の係合ピン98aが円運動する。すると、係合ピン98aと第1可動部材92の継手部92eの相対位置が変化し、これによって第1可動部材92が往復駆動される。また、第1歯車98の回転は第2歯車100に伝達され、その上面の係合ピン100aが円運動するので、第2可動部材94が往復駆動される。なお、第1歯車98と第2歯車100の回転方向が逆になることから、第1可動部材92と第2可動部材94の移動方向も逆になり、一方が左方向に移動するときには他方は右方向に移動する。
このセンター役物6aでは、パチンコ遊技の実行時に中飾32の入球口40に入球した遊技球は、ワープ樋46を通り、ワープ出口48からステージ50a上に流出する。ワープ出口48から流出した遊技球の多くは、案内通路52bによって遊動面54a上に導かれる。また、ワープ出口48から流出した遊技球の中には、案内通路52bを外れてスロープ52から遊動面54a上に至るものもあれば、遊動面54aを通らずに落下面56に達するものもある。落下面56に達した遊技球は、落下切欠30aから落下する。
遊動面54a上では第1可動部材92及び第2可動部材94が左右に往復移動している。遊動面54a上の第1可動部材92の背後側に移動した遊技球は、第1可動部材92のいずれかの凸部92aに衝突して弾かれたり、勢いが弱い遊技球の場合は凸部92aに対して滑りあるいは転がりながら進路を変化させるが、その後、ほとんどの遊技球は、第1可動部材92のいずれかの凹部92b、92cに入り込み、凹部92b、92cの傾斜によって第1可動部材92の手前側に移動する。
なお、中央の凹部92cの幅は他の凹部92bの幅よりも広いので遊技球を受け入れやすく、中央の凹部92cを通過する遊技球が多いと言える。第1可動部材92から離脱して、あるいはスロープ52側から直接、第1可動部材92と第2可動部材94との間に流入した遊技球は、第2可動部材94のいずれかの凸部94aに接触して進路を変化させる。この際、遊技球が凸部94aで弾かれたり滑ったりするのは凸部92aの場合と同様である。
そして、第2可動部材94のいずれかの凹部94b、94cに入り込んだ遊技球は、凹部94b、94cの傾斜により遊動面54aの手前側部分から落下面56側に移動し、落下切欠30aから落下する。なお、中央の凹部94cの幅は他の凹部94bの幅よりも広いので遊技球を受け入れやすく、中央の凹部94cを通過する遊技球が多いと言える。
また、第1及び第2の可動部材92、94の凹部(92bまたは92cと94bまたは94c)が同期的に連続し、遊技球が第1の可動部材92の背後から第2の可動部材94の前方へ障害なく通過する場合もある。このように、遊動面54a上に移動してきた遊技球は、遊動面54a及び凹部92b、92c、94b、94cの傾斜によって、表示窓38a側から落下面56側に移動しようとするが、その際に凸部92a、94aから受ける横向きの力によって進路をさまざまに変化させられる。
したがって、センター役物6aに流入した遊技球は、その進路を不規則に変化させられて、落下面56から落下切欠30aを通って落下する。その落下位置は、ワープ出口48から出た後に遊動面54aを通るか通らないかによって異なり、また遊動面54a上での第1可動部材92及び第2可動部材94との接触具合によってさまざまに異なる。
落下切欠30aの下方には、図1、2、5に示されるように始動入賞装置7が配置されており、始動入賞装置7に入賞することで特別遊技の可能性が生じるから、落下切欠30aのどの辺りから落下するかは、きわめて重要である。そして、その落下位置は、センター役物6a内での遊技球の経路によって左右されるのから、上述のように遊技球の進路を複雑に変化させることで遊技の興趣を高めることができる。
(実施例3)
この実施例は、磁石を内蔵するドラムを進路変更部材として用いる例である。なお、パチンコ機の全体的な構造、中央装置や入賞口の配置を含む遊技盤の構造は実施例1と同様であるので図示と説明を省略する。また、中央装置の多くの部分の構造も実施例1の中央装置と共通であるので、それらについては実施例1と同じ符号を用いて説明を省略する。
図16〜19に示すように、本実施例の中央装置5Bのセンター役物6bの遊動面54b上には、互いに対称となる放出位置規制部材110、112が設けられている。放出位置規制部材110は、L字状の壁110aとその内側の床110bとからなり、壁110aの横方向部分の内側はテーパ面とされ、床110bには左奥隅側が高く右手前隅側が低くなるわずかな傾斜が施されている。放出位置規制部材112も、逆L字状の壁112aとその内側の床112bとからなり、放出位置規制部材110と鏡像となる形状である。壁110aと壁112aの先端間は遊技球が通過できる間隔である。
これら放出位置規制部材110、112の背後側では、遊動面54bに穴114が設けられており、その穴114内には、約1/4周程度を遊動面54b上に突出させて、回転胴体116が配されている。また回転胴体116の左右には、蒲鉾状のサイド凸部118、120が遊動面54bから膨出する形態で設けられている。
図18に示すように、回転胴体116の両端部はサイド凸部118、120によって覆われており、回転胴体116の一方の端部は、サイド凸部118の下側に設けられている支持用ボス部122に挿通されている支持ピン124により回転自在に支持されている。また回転胴体116の他方側の端部に設けられている連結用ボス部116aには、サイド凸部120の下側に収容されているモータ126の出力軸128が嵌着されている。なお、出力軸128と支持ピン124とはほぼ同心である。
さらに、図17及び図18に示すように、回転胴体116の内部には、複数の磁石130が取付けられており、これら磁石にて回転胴体116の表面に遊技球を吸着することができる。なお、本実施例では回転胴体116に磁石130よりも小径な吸着孔が設けられているが、この吸着孔は装飾用シール等により覆い隠すことが外観上好ましい。
こうした構成であるため、モータ126を稼働させれば回転胴体116を回転させることができ、その際に磁石130にて遊技球を回転胴体116の表面に吸着させて、搬送することができる。本実施例の場合、パチンコ機の稼働中は回転胴体116は、遊動面54bの上側が遊動面54bの奥側から手前側に向かう方向に回転させられている。
このため、回転胴体116の表面に吸着されて搬送された遊技球は、手前側に至ったところで放出位置規制部材110、112の床110b、112bに接触し、それによって回転胴体116の磁石130の回転に追随できなくなる。回転胴体116の回転が続くと、床110b、112b上に止められた遊技球と磁石130の距離が拡大し、磁石130の吸着力が弱まって、遊技球が回転胴体116から離脱する。回転胴体116から離脱した遊技球は、床110b、112bの傾斜と壁110a、112aのテーパ面にて誘導され、放出位置規制部材110、112の間から落下面56上に落ち、落下切欠30aから落下する。また、他の一部は、案内凹部により直線的に案内されて両放出位置規制部材110、112の間の中央から落下面56に放出される。
このセンター役物6bでは、パチンコ遊技の実行時に中飾32の入球口40に入球した遊技球は、ワープ樋46を通り、ワープ出口48からステージ50a上に流出し、ワープ出口48から流出した遊技球の多くは、案内通路52bによって遊動面54b上に導かれる。また、ワープ出口48から流出した遊技球の中には、案内通路52bを外れてスロープ52から遊動面54b上に至るものもあれば、遊動面54bを通らずに落下面56に達するものもある。落下面56に達した遊技球は、落下切欠30aから落下する。案内通路52bによって遊動面54b上に導かれ遊技球の中には、サイド凸部118、120との衝突によって遊動面54bの手前側に移動して、落下面56に達するものもあるが、案内通路52bの進行方向に沿って移動して、回転胴体116の背後側に至るものもある。こうした遊技球は、上述のように回転胴体116の回転に伴って奥側から手前側に運ばれ、放出位置規制部材110、112によって回転胴体116から離脱させられ、落下面56上に落ち、落下切欠30aから落下する。
このように、センター役物6bに流入した遊技球は、その進路を不規則に変化させられて、落下面56から落下切欠30aを通って落下する。その落下位置は、ワープ出口48から出た後に案内通路52bを通るか通らないかによって異なり、また案内通路52bから回転胴体116の背後側に進むか否かによっても異なる。落下切欠30aの下方には、図1、2、5に示されるように始動入賞装置7が配置されており、始動入賞装置7に入賞することで特別遊技の可能性が生じるから、落下切欠30aのどの辺りから落下するかは、きわめて重要である。そして、その落下位置は、センター役物6b内での遊技球の経路によって左右されるのから、上述のように遊技球の進路を複雑に変化させることで遊技の興趣を高めることができる。特に、回転胴体116によって吸着、搬送された場合には、落下切欠30aのほぼ中央すなわち始動入賞装置7の真上から落下するので、始動入賞装置7に入賞する可能性高くなり、遊技の興趣を高めることができる。
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
実施例1のパチンコ機の正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤の正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤の寸法関係の説明図である。 実施例1のセンター役物の斜視図である。 図4のA−A断面図(表示装置を含む)である。 図4のB−B断面図(表示装置を含む)である。 実施例1のセンター役物でスライド板が前方に最大スライドした状態の部分断面図である。 実施例1のセンター役物でスライド板が後方に最大スライドした状態の部分断面図である。 実施例1のセンター役物のスライド板の上面の構造を示す部分断面図である。 変形例1の突没体の配置の説明図である。 変形例2の突没体の配置の説明図である。 実施例2のセンター役物の斜視図である。 図12のA−A断面図(表示装置を含む)である。 図12のB−B断面図(表示装置を含む)である。 実施例2のセンター役物での遊技球の進路の説明図である。 実施例3のセンター役物の斜視図である。 図16のA−A断面図(表示装置を含む)である。 図16のB−B断面図(表示装置を含む)である。 実施例3のセンター役物での遊技球の進路の説明図である。
符号の説明
1…パチンコ機(弾球遊技機)、2…遊技盤、4…遊技領域、5、5A、5B…中央装置、5a…表示装置、5b…液晶表示盤、6、6a、6b…センター役物、50…ステージ、52…スロープ、52a…仕切、52b…案内通路、54、54a、54b…遊動面、56…落下面、58…ガイド穴、60…突没体(進路変更部材)、64…駆動機構、66…モータ、70…回転板、72…係合ピン、74…スライドガイド、76…スライド板、78…継手部、80…傾斜突起、80a…傾斜面、82…傾斜突起、82a…傾斜面、90a…ガイド穴、90b…ガイド穴、92…第1可動部材、92a…凸部、92b…凹部、92c…凹部、92d…ガイドピン、92e…継手部、94…第2可動部材、94a…凸部、94b…凹部、94d…ガイドピン、94e…継手部、96…軸保持部材、96a…ガイドボス部、98…第1歯車、98a…係合ピン、98b…軸、100…第2歯車、100a…係合ピン、100b…軸、102…モータ、102a…出力軸、104…駆動機構収容部、104a…軸受、106…駆動機構、110、112…放出位置規制部材、116…回転胴体(進路変更部材)、118、120…サイド凸部、126…モータ、128…出力軸、130…磁石。

Claims (2)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域のほぼ中央に配置されるセンター役物と、前記センター役物の下方に配置される始動入球装置と、前記センター役物の背面側に配置され、前記始動入球装置に遊技球が受け入れられることで、図柄の変動表示を行う可変表示装置を備え、前記図柄が特定の表示態様で停止表示されることで、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる弾球遊技機において、
    前記センター役物は、
    遊技球が入球可能な入球口と、
    前記入球口に入球した遊技球を下流側に流下させるワープ樋と、
    前記ワープ樋から流出した遊技球を前記センター役物の前面側に向けて流下させ、前記始動入賞装置の上方に落下させるステージ部と、
    前記ステージ部に形成される左右方向に長いガイド穴に挿入され、前記ステージ部を流下する遊技球が接触する凸部と、前記ステージ部を流下する遊技球を受け入れて前記センター役物の前面側に流下させる凹部とを交互に複数設けた可動部材と、
    前記可動部材を、前記ガイド穴の長手方向に沿って往復移動させる可動部材駆動手段と、
    を備え、
    前記可動部材の往復移動により、前記ステージ部を流下する遊技球が前記複数の凸部のいずれかに接触したり、前記複数の凹部のいずれかに入り込んで前記凸部から右方向又は左方向の力を受けることで、前記センター役物の前面側に向かう遊技球の流下経路が変化するように構成されることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記ステージ部には、前記ガイド穴として、左右方向に長い長方形状に形成された第1ガイド穴と、該第1ガイド穴と同等の大きさで、該第1ガイド穴と平行に前記ステージ部に形成された第2ガイド穴とが形成され、
    前記可動部材として、同形状に構成される第1可動部材と第2可動部材とを有し、
    前記第1ガイド穴には、前記第1可動部材が挿入され、前記第2ガイド穴には、前記第2可動部材が挿入され、
    前記可動部材駆動手段は、
    前記第1可動部材を右方向に移動させるときは前記第2可動部材を左方向に移動させ、前記第1可動部材を左方向に移動させるときは前記第2可動部材を右方向に移動させる可動部材駆動機構によって、前記第1可動部材および前記第2可動部材を前記第1ガイド穴および前記第2ガイド穴の長手方向に沿って往復移動させるとともに、
    前記ワープ樋から流出した遊技球が前記第1可動部材の後方から前記第2可動部材の前方へと障害なく流下するように、前記第1可動部材および前記第2可動部材の前記凹部が同期的に連続するタイミングを含んで前記第1可動部材および前記第2可動部材を往復移動させることを特徴とする弾球遊技機。
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