JP6267490B2 - 入賞装置、及び当該入賞装置を備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の入賞装置に関し、特に振分機構を備えた入賞装置、及び当該入賞装置を備えた遊技機に関する。
従来、遊技機の一例としてのパチンコ機には、遊技球が流下可能な遊技領域を有した遊技盤が搭載されており、遊技盤の遊技領域内には、始動口や一般入賞口、或いは大入賞口と言った入賞口を有する複数の入賞装置が配設されている。
特許文献1には、所謂大当り遊技中においてのみ動作される入賞装置を配設したパチンコ機が開示されており、当該入賞装置は大当り遊技中の所定期間に限って開放動作する開閉体と、開閉体が開放動作中において装置内部に進入した遊技球を側方に誘導する誘導通路と、当該誘導通路上において併設された特定領域及び非特定領域と、開閉動作によって上記特定領域を開放又は閉鎖する蓋部材とを主たる構成として備える。
そして、上記従来の入賞装置においては、始動入賞口への遊技球の入球を契機とする大当り遊技の可否に係る所定の内部抽選の結果が、大当り遊技後の遊技状態を有利とする当り(確変大当り)であることを条件として、開閉体の開放動作中において進入した遊技球が特定領域に入球したことに基づいて大当り遊技後の遊技状態を有利に変化させる構成である。
特許第4883820号公報
しかしながら、上記入賞装置においては開閉体の開放動作によって内部に取り込まれた遊技球が、左右方向に延在する誘導通路を経て特定領域又は非特定領域に導かれる構成であるため、遊技盤に対する遊技者の故意による衝撃が加えられた場合や、開閉体の開放動作時に一時に多量の遊技球が誘導通路内に到達したような場合に生じる誘導通路内における遊技球の滞留に起因して、特定領域又は非特定領域への円滑な入球が妨げられる懸念がある。そして、誘導通路内における遊技球の滞留が生じた場合には、例えば内部抽選の結果によって特定領域への入球を許容する必要がある場合において、遊技球が特定領域に入球しない事態や、これとは反対に、上記内部抽選の結果によって特定領域への入球を阻止する必要がある場合において、遊技球が特定領域に入球する等の事態(イレギュラー入球)が生じ易くなり、遊技者に対して不信感を与える要因となる。
本発明は上記課題を解決すべく、誘導通路内における遊技球の滞留を確実に防止し、イレギュラー入球が生じることを効果的に抑制可能な入賞装置、及び遊技機を提供する。
上記課題を解決するための本発明の構成として、遊技盤に設けられた遊技領域を流下する遊技球の入球が可能な入賞口と、遊技球が転動可能な面を有し、遊技盤の前方に突出した閉鎖状態において入賞口への遊技球の入球を阻止し、遊技盤の後方に後退した開放状態において入賞口への遊技球の入球を許容する開閉体と、入賞口と連通し、実質的に垂直方向に延長する落下通路と、遊技球の入球が可能であり、落下通路の途中に設けられた入球口を有する特定領域と、特定領域の入球口の内外において進退動作し、落下通路側へ突出した状態において落下通路を流下中の遊技球を特定領域の入球口へ誘導する振分開閉体と、遊技球の入球が可能であり、落下通路よりも下流側に設けられた入球口を有する非特定領域とを備えた構成とした。なお、本構成においては、特定領域の入球口と非特定領域の入球口の位置関係を逆にしてもよい。
また、他の構成として、落下通路の幅寸法を遊技球の直径よりも広く、遊技球2個分の直径よりも狭く設定した。
また、遊技機の構成として、前記いずれかの入賞装置を備えた遊技機であって、遊技領域に配設された始動入賞装置への入球を契機として取得される乱数に基づいて、特別遊技実行の可否に関する抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選手段により実行される抽選の結果に基づいて、図柄種別を決定する図柄種別決定手段と、当否抽選手段による抽選が実行されたことに基づいて、少なくとも抽選の結果を示す図柄の変動時間を含む変動情報を決定する図柄変動情報決定手段と、変動時間経過後の図柄の停止態様が、当否抽選手段による抽選の結果が当りであることを示す態様であることに応じて、開閉体及び振分開閉体の駆動制御を実行する特別遊技実行手段と、特別遊技中における遊技球の特定領域への通過有無に基づいて、当該特別遊技前後の遊技状態を更新する遊技状態更新手段とを備えた構成とした。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
上記各構成に係る入賞装置によれば、誘導通路内における遊技球の滞留が防止でき、イレギュラー入球が生じることを効果的に抑制可能となる。
パチンコ機の概略斜視図である。 遊技盤の正面図である。 第1大入賞装置の内部構造を示す正面図である。 第1大入賞装置の概略縦断面図である。 開閉機構の斜視図である。 振分開閉体の斜視図である。 パチンコ機の制御ブロック図である。 特図当否判定テーブルの概要図である。 特図種別決定テーブルの概要図である。 変動パターン決定テーブルの概要図である。 特別遊技制御テーブルの概要図である。 遊技状態設定テーブルの概要図である。 普図当否判定テーブルの概要図である。 普図変動パターン決定テーブルの概要図である。 開閉体作動テーブルの概要図である。 第1大入賞装置及び第2大入賞装置の動作を示すタイムチャートである。 第2大入賞装置の開閉体及び振分開閉体の動作を示すタイムチャートである。 特別遊技中処理の概要を示すフローチャートである。
以下、実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1に示すように、遊技機の一例としてのパチンコ機1は遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の一側部においてヒンジ機構により開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3内に収容された遊技盤30と、本体枠3の前方において開閉可能に軸着され、中央部に配設されたガラス窓4A及びガラス窓4Aの下方に設けられた受皿6を有するパネル枠4と、パネル枠4の下部一側部より前方に突設されたハンドルユニット7、及びパネル枠4の上部両側部に配設されたスピーカユニット8を主たる構成として備える。パネル枠4が本体枠3側に閉じられた状態において、パチンコ機1の前方に着座する遊技者からは、パネル枠4に配設されたガラス窓4Aを介して本体枠3内に収容された遊技盤30の遊技領域30Aを視認することが可能である。
受皿6の中央部には、遊技者の任意によって操作可能な操作手段としての操作機構9が配設される。操作機構9は、遊技者による押下操作が可能な円形のプッシュボタン9Aと、当該プッシュボタン9Aの周囲において遊技者による回動操作が可能なダイアル9Bとにより構成される。操作機構9は、後述する演出制御装置300と接続されており、プッシュボタン9A、及びダイアル9Bから出力される信号は、演出制御装置300側に入力する。受皿6には、この他、球貸ボタンや返却ボタン等が配設されており、これらのボタン操作によって図外のCRユニットに投入されたICカード等の記録媒体に記録された貸し球可能数に対応する遊技球の貸し出し動作、或いは記録媒体の返却動作が実行される。
[遊技盤の構成について]
図2に示すように、本体枠3内に収容された遊技盤30には、演出表示装置450と、後述する複数の入賞装置が配設される。演出表示装置450は、例えば1〜8までの数字、及び特定のキャラクター等からなる演出図柄Sを変動表示可能な液晶表示装置であって、その演出表示部45は遊技盤30の中央部において遊技盤30全体の面積4分の1程度を占めている。当該演出表示部45には、演出図柄Sの他、演出図柄Sの変動表示に伴って予告演出やリーチ演出とも呼ばれる画像や動画によって表現される多様な変動演出が表示され、遊技者は一般に、演出表示部45上に表示される変動表示、及び変動演出を視認しながら遊技を楽しむこととなる。
また、演出表示部45の周囲には、遊技球誘導壁部35が前方に向けて突設されている。遊技球誘導壁部35は、演出表示部45の上部、及び両側部を略円形状に取り囲むように延在する壁部である。上述のガラス窓4Aが閉じられた場合において、遊技球誘導壁部35の前端部とガラス窓4Aとは、遊技球の直径未満で接近し、遊技球誘導壁部35で囲まれた内側に遊技球が進入することは不可能とされる。
遊技盤30には、遊技球誘導壁部35と、外ガイド部27及び内ガイド部28によって区画された遊技領域30Aが形成される。遊技領域30Aは、遊技盤30の前面とガラス窓4Aの後面との間に形成された遊技球の流下可能な空間である。また、遊技盤30には、多数の釘や風車が稙設されており、遊技者のハンドルユニット7の操作に応じて駆動する図外の発射機構により発射され、遊技領域30A内に到達した遊技球は、多数の釘や風車によって不規則に誘導されつつ遊技領域30A内を流下する。
また、本実施形態において遊技領域30Aは、概ね左打ち領域ELと右打ち領域ERとに区分けされている。左打ち領域ELは、遊技盤30の左右中心線CLよりも左側の領域であり、当該左打ち領域ELに到達した遊技球は概ね矢印X1で示す方向に向かって遊技領域30A内を流下する。
一方、右打ち領域ERは、遊技領域30Aの左右中心線CLよりも右側の領域であり、矢印X2で示すように当該右打ち領域ERに到達した遊技球は、遊技球の直径よりも僅かに広く、2個以上の遊技球が流下不能な右打ち通路36を通って遊技領域30A内を流下する。
遊技盤30の遊技領域30A内には、第1始動入賞装置50、第2始動入賞装置52、第1大入賞装置60、複数の一般入賞装置95、及び第2大入賞装置120が配設されており、これらの入賞装置に遊技球が入球すると、各入賞装置に対応した所定数の賞球が受皿6に払出される。
また、詳細については後述するが、遊技球が第1始動入賞装置50、又は第2始動入賞装置52に入球すると、上記賞球の払出しの他、第1大入賞装置60及び第2大入賞装置120を開放動作させ、遊技者にとって有利な状態を醸成する特別遊技の可否に関する抽選(特図当否抽選)や、当該特別遊技の態様を決定する抽選を始めとする各種の抽選が主制御装置200により実行される。即ち、第1始動入賞装置50、又は第2始動入賞装置52への遊技球の入球は、上記各種の抽選を受ける契機となるものである。
また、遊技球が第1大入賞装置60に入球すると、当該第1大入賞装置60内に延設された後述の落下通路72の経路上に設けられた特定領域R1(図3参照)の通過の有無に基づいて、特別遊技後の遊技状態を更新する処理が主制御装置200により実行される。
以下、各入賞装置の構成について説明する。
第1始動入賞装置50は、遊技領域30Aの左右方向略中央において、上記演出表示部45の下部に延設されたステージ47の下方に配設される。第1始動入賞装置50は、遊技盤30の盤面より前方に突出し、上方が開口した入賞部50Aと、第1始動口検出スイッチSW1とを備え、入賞部50Aの上方開口(第1始動入賞口)より内部に取り込まれた遊技球は、内部に配設された第1始動口検出スイッチSW1によって検出される。
図7に示すように、第1始動口検出スイッチSW1は、主制御装置200と接続されており、主制御装置200は第1始動口検出スイッチSW1からの検出信号に基づいて前述した各種の抽選処理や、賞球を例えば3個払い出す賞球払出処理を実行する。なお、本例において第1始動入賞装置50の位置は、上述の左打ち領域ELを流下する遊技球のみが入球し得る位置に設定されている。
第2始動入賞装置52は、右打ち領域ER内において前述の第1始動入賞装置50、第1大入賞装置60よりも上方に配設される。第2始動入賞装置52は、遊技盤30の盤面より前方に突出し、側部が開口した矩形状の入賞部52Aと、第2始動口検出スイッチSW2と、入賞部52Aの側部において開閉動作可能に設けられた開閉体53とを備える。
図2に示すように、矩形状の入賞部52Aは透明なケーシングにより形成されており、遊技者は入賞部52Aの側部開口(第2始動入賞口)への遊技球の入球有無を視認可能である。入賞部52A内に入球した遊技球は、内部に配設された第2始動口検出スイッチSW2により検出される。第2始動口検出スイッチSW2は主制御装置200と接続されており、主制御装置200は第2始動口検出スイッチSW2からの検出信号に基づいて前述した各種の抽選処理や、賞球を例えば3個払い出す賞球払出処理を実行する。
開閉体53は、遊技盤30の背面側に配設されたソレノイドSOL1の駆動によって閉鎖状態と開放状態とを取り得る羽根状部材である。図2に示すように、開閉体53が直立した閉鎖状態においては、開閉体53の自由端部が、遊技盤30の盤面より前方に突出し、上下方向に延在する流下阻止壁57の下端部と遊技球の直径未満の間隔で接近することから、遊技球は入賞部52Aの第2始動入賞装置52に入球することはできない。一方、開閉体53が左右方向に倒伏した開放状態においては、開閉体53の自由端部が流下阻止壁57の下端部と遊技球の直径以上の間隔を有して離間することから、遊技球は入賞部52Aの第2始動入賞装置52に入球可能となる。なお、第2始動入賞装置52の位置は、上述の右打ち領域ERに打ち出された遊技球のみが入球し得る位置に設定されており、遊技球が右打ち領域ERを流下し、かつ、開閉体53が開放動作中である場合に限って入球が可能となる。
また、開閉体53の開放動作に関するソレノイドSOL1の駆動制御については後述する。
第2始動入賞装置52の上方には、通過ゲート58が配設される。通過ゲート58は、上下が開放した門型の遊技部品であって、その内部にはゲート検出スイッチSW3が格納されている。通過ゲート58を通過した遊技球は、ゲート検出スイッチSW3によって検出される。詳細については後述するが、主制御装置200は、ゲート検出スイッチSW3からの検出信号の入力を契機として前述の開閉体53の開放の可否に関する各種の抽選を実行する。
次に図3〜図6を参照し、本発明において主要な第1大入賞装置60について説明する。第1大入賞装置60は、右打ち領域ERにおいて前述の第2始動入賞装置52よりも下流側に配設される装置である。
図3は、第1大入賞装置60の内部構造を透過して示す正面図であり、図4は第1大入賞装置60の概略縦断面図(図2のA−A断面)である。各図に示すとおり、第1大入賞装置60は、遊技盤30の盤面に対して、略面一となるように図外の固定手段を介して取り付けられる取付基盤62と、当該取付基盤62の前方に対向して取着される流路構造体70と、流路構造体70の内部に形成された落下通路72の上流側を開閉する開閉機構80と、落下通路72内に進入した遊技球を落下通路72の途中に形成された特定領域R1、又は落下通路72よりも下流側に設けられた非特定領域R2に振分ける振分機構100を主たる構成として備える。
図3に示すように、取付基盤62には、その周囲に複数の取付孔61aが開設されており、当該取付孔61aを介して図外の固定手段が遊技盤30側に螺入されることにより、その前面が遊技盤30の盤面に対して略面一となる。
流路構造体70は、取付基盤62に正対して組み付けられる箱型の構造体であって、取付基盤62側に延長する図外の複数の取付ボスと、取付基盤62の前方に突設された図外の複数の取付突起とが嵌め合わされることにより、取付基盤62に一体的に組み付けられる。流路構造体70の内部には、遊技球が流下(落下)可能な落下通路72が形成されており、流路構造体70内に入球した遊技球は、落下通路72内を流下する過程において特定領域取込口77を経由して特定領域R1を通過するか、又は、落下通路72よりも下流側に設けられた排出口76cを経由して非特定領域R2を通過することとなる。以下、第1大入賞装置60の流路構造体70の構造を詳細に説明する。
図3に示すように、流路構造体70の上部には、上側誘導壁74が前後方向に突設される。図2からも分かるように、上側誘導壁74は右打ち領域ER側の外ガイド部27と接し、第1大入賞装置60方向に緩やかに下傾斜する球受け部74aと、当該球受け部74aと連接し、外ガイド部27と略平行に下傾斜する球落下部74bと、当該球落下部74bと連接し、第1大入賞装置60方向に緩やかに下傾斜する球誘導部74cとを有する。また、図4に示すように、上側誘導壁74の前縁部には、当該上側誘導壁74の延長方向に沿って上方に延出する前側誘導壁75が形成されている。
図3の矢印X3に示すように、右打ち領域ERを流下して球落下部74bや球誘導部74cに到達した遊技球Pは、通常時において取付基盤62と前側誘導壁75との間をその傾斜に沿って第1始動入賞装置50方向に流下することとなる。
また、後述する特別遊技が実行されている場合において、右打ち領域ERを経て球誘導部74c上に到達した遊技球Pは、矢印X4に示すように、当該球誘導部74cの途中に設けられた第1大入賞口65aを介して落下通路72内に進入する可能性がある。第1大入賞口65aは、球誘導部74cに開設された平面視矩形状の開口であって、球誘導部74cに到達した遊技球を1個ずつ落下通路72内に導入可能な大きさを有する。
第1大入賞口65aは、特別遊技実行中以外の通常時においては、後述する開閉機構80の開閉体81によって閉鎖され、遊技球の入球が阻止される。一方で、特別遊技実行中においては開閉体81が後方に向けて所定の周期により開放動作することにより、遊技球の入球が許容される。
図3に示すように、第1大入賞口65aと連通する落下通路72は、一側壁72aと他側壁72bとの間に形成される内部通路である。一側壁72a及び他側壁72bは、互いに実質的に垂直方向に延在して対向するとともに、遊技球の直径よりも僅かに広く、遊技球の直径の2倍未満の間隔を有して離間する。
より具体的には、落下通路72の左右寸法及び前後寸法は、直径約11mmの遊技球に対して+2mm〜5mm程度に設定するのが望ましい。つまり、落下通路72は、2個以上の遊技球が左右方向又は前後方向に並列に流下することが不可能とされるとともに、流下中に振動等の衝撃が加わった場合でも前後左右方向へのブレが極力小さくなる寸法に設定される。
上記構成により、第1大入賞口65aに入球した遊技球は、実質的に垂直に延在する落下通路72内を自由落下し、そのタイミングによって特定領域R1を通過するか、或いは落下通路72よりも下流側において連続して形成された球排出通路76に至る。このように、本実施形態に係る落下通路72は、第1大入賞口65aと連通して垂直に延在する通路として形成されているため、第1大入賞口65aに入球した遊技球は、当該第1大入賞口65aから後述の球排出通路76に至るまでの間に通路内において滞留することなく、毎回ほぼ同じ速さで落下通路72を流下(落下)することとなる。なお、ここで実質的に垂直としたのは、製造誤差や遊技盤30配設時の前後左右方向の傾きの誤差等を考慮したものであり、水平面に対して直角である場合はもちろん、上記誤差によって生じる直角以外の角度を含むものであり、少なくとも第1大入賞口65aから特定領域取込口77までの遊技球の自由落下を保証し得る角度である。
落下通路72の途中には、第1大入賞口検出スイッチSW4が配設される。第1大入賞口検出スイッチSW4は、他側壁72b側に形成された収容部73によって一側壁72a及び他側壁72b間に横架するように支持されており、落下通路72内を流下する全ての遊技球を検出する。また、第1大入賞口検出スイッチSW4は、主制御装置200と接続されており、主制御装置200側では、当該第1大入賞口検出スイッチSW4からの検出信号の入力に基づいて賞球を例えば15個払い出す賞球払出処理を実行する。
垂直に延在する落下通路72と連通する球排出通路76は、一側壁72aと連続して第1始動入賞装置50側に向けて緩やかに下傾斜する上部壁76aと、他側壁72bと連続して上部壁76aと平行に第1始動入賞装置50側に向けて緩やかに下傾斜する下部壁76bとの間に形成される内部通路である。球排出通路76の終端部近傍には、遊技球を後方へ排出可能とする非特定領域R2を構成する排出口76cが開設されている。非特定領域R2は、排出口76cと、当該排出口76cより後方において下方に延在する図外の排出流路とを含む領域であり、当該非特定領域R2を通過する遊技球は上記排出通路内に配設された図外の排出検出スイッチによって検出された後、排出機構を経由して機外に排出される。つまり、落下通路72を経て球排出通路76の排出口76cを介して非特定領域R2を通過する全ての遊技球は、図外の排出検出スイッチによって検出された後、排出機構を経由して機外に排出される。
落下通路72に配設された第1大入賞口検出スイッチSW4よりも下方、かつ、球排出通路76よりも上流側の落下通路72の途中には、特定領域R1を構成する特定領域取込口77が設けられる。特定領域R1は、入球口としての特定領域取込口77と、特定領域取込口77の下方において前後方向に進退動作する振分開閉体105の後方から下方に向けて延在する通路に配設された特定領域検出スイッチSW5までの空間である。
詳細については後述するが、特別遊技の実行中において落下通路72を流下中の遊技球が振分開閉体105の進退動作によって特定領域取込口77に入球し、上記特定領域R1を通過すると、遊技状態を遊技者にとって有利な状態とする所定の遊技状態更新処理が主制御装置200により実行され、特別遊技終了後の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態に切り替えられる。
以下、特に図4〜図6を参照して上記第1大入賞口65aを閉鎖又は開放する開閉体81を有する開閉機構80、及び取込阻止体102及び振分開閉体105を有する振分機構100について説明する。
図4に示すように、開閉機構80及び振分機構100は、取付基盤62の後方に重ねて配設されたユニット板91の後面に対して上下方向に隔てて取り付けられる。図4,図5に示すように開閉機構80は、下部ケーシング82内に格納されたソレノイドSOL2と、下部ケーシング82の上部に組み付けられた上部ケーシング83内に格納された開閉体81と、当該開閉体81と前記ソレノイドSOL2とを連結して開閉体81を前後方向に進退動作(開閉動作)させるリンク85とを主たる構成として備える。
ソレノイドSOL2は、導通時及び非導通時におけるプランジャp1の進退方向が前後方向となるように下部ケーシング82内に格納された開閉体81の駆動源であって、主制御装置200と電気的に接続される。プランジャp1の前端部には、リンク85の略中心部に形成された支持孔85aを介してリンク85が回転自在に取り付けられる。
リンク85は、下部ケーシング82及び上部ケーシング83に渡って上下方向に延在する板状部材である。リンク85の下端部は、下部ケーシング82の側面に形成された支承部82aによって回転可能に支持されている。一方、リンク85の上端部は、スライダ86の側部に対して回転可能に接続されている。
図4,図5に示すようにスライダ86は、両側部において前後方向に隔てて突設された軸部87a;87bが上部ケーシング83の両側部に開設されたガイド部83aに摺動可能に支持された状態で上部ケーシング83内に格納されており、上部ケーシング83内を前後方向に進退移動可能である。また、スライダ86の前部には、開閉体81が前方に向けて突設されている。
開閉体81は、L字状に屈曲する部位を有して、その先端部がユニット板91に開設された開口部91aを介して取付基盤62に開設された突出開口62aよりも前方に突出する突出板部81aを有している。図5に示すように、突出板部81aの平面形状は、球誘導部74cの途中に設けられた前述の第1大入賞口65aの平面形状と略対応する横長台形状に形成されており、突出板部81aが突出開口62aよりも前方に突出した状態では、第1大入賞口65aが閉鎖状態とされ、遊技球が第1大入賞口65aに入球することが阻止される。
一方、主制御装置200による駆動制御によりソレノイドSOL2が通電された場合、プランジャp1はバネに抗して後方に吸引され、プランジャp1の前端部と連結されたリンク85は、支承部82aによって回転可能に支持された下端部を回転中心として後方に向かって回転する。そして、リンク85の上端部に接続されたスライダ86は、リンク85の後方への回転動作に伴って後方に移動する。そして、スライダ86の後方移動により開閉体81の突出板部81aの先端部は突出開口62a内に収容され、第1大入賞口65aは遊技球の入球が可能な開放状態とされる。
このように開閉機構80は、第1大入賞口65aを閉鎖状態又は開放状態とする開閉体81を備えており、開閉体81の駆動源としてのソレノイドSOL2が主制御装置200によって駆動制御されることにより、第1大入賞装置60の第1大入賞口65a(落下通路72)内への遊技球の入球を阻止又は許容する。
次に、上記開閉機構80の下方に配設された振分機構100について説明する。
振分機構100は、上述の下部ケーシング82に対して一体に組み付けられる上部ケーシング101内に格納されるソレノイドSOL3及び、当該ソレノイドSOL3の進退動作に連動して前後方向に進退動作する取込阻止体102と、上部ケーシング101の下部に組み付けられた下部ケーシング103内に格納された振分開閉体105と、当該振分開閉体105と前記ソレノイドSOL3とを連結して振分開閉体105を前後方向に進退動作(開閉動作)させるリンク110とを主たる構成として備える。
図4に示すように、ソレノイドSOL3は、導通時及び非導通時におけるプランジャp2の進退方向が前後方向となるように上部ケーシング101内に格納された取込阻止体102及び振分開閉体105の駆動源であって、主制御装置200と接続される。プランジャp2の前端部には、取込阻止体102の後部から後方に延出する係止部102bが係止される。
図6に示すように、取込阻止体102は上部ケーシング101内において前後方向に延在する板部102aと係止部102bとからなる。板部102aは、前述の特定領域取込口77の上縁部の幅方向の寸法と略同一寸法に形成された矩形状であり、前端部中央には、前方に突出する凸部102cが形成される。係止部102bは、板部102aの後端部から上方に立ち上がる部位と水平に延在する部位とから構成され、リンク110の軸部110aを跨ぐL字状である。図4に示すように、係止部102bの下面には溝部が形成されており、当該溝部を介してプランジャp2の先端と取込阻止体102とが接続される。
図6に示すように、振分開閉体105は、下部ケーシング103の前後方向に広がる内部空間の大きさに対応して前後方向に延長する矩形の板体であって、傾斜面として形成された先端部106と、先端部106から後方に向かって延在する枠部107とからなる。
先端部106は、前後方向中心部から前方に向かって下傾斜する前側面106aと、前後方向中心部から後方に向かって下傾斜する後側面106bとを有する。枠部107は、先端部106の左右端部から後方に向かって延長する上下開放の額縁状部材である。枠部107は、先端部106の左右端部から互いに対向して立ち上がる一対の左右壁107a;107aと、左右壁107a;107aの後端において左右壁107a;107a同士を接続する後壁107bとからなり、先端部106によって取り込まれた遊技球を後方に案内しつつ下方に流下させる。一対の左右壁107a;107aの外側面は下部ケーシング103の側壁と摺接するガイド面として形成されており、当該ガイド面には、内側方向に窪む図外の凹部が形成される。当該凹部にはリンク110のアーム部110bの先端部に突設された凸部112;112が回転自在にはめ込まれる。
リンク110は、左右方向に延在する棒状の軸部110aと、当該軸部110aの両端より下方に延在する一対のアーム部110b;110bとを有するコの字状であって、一対のアーム部110b;110bが振分開閉体105を左右方向に跨ぐように取り付けられる。軸部110aとアーム部110b;110bとが交わる側面にはそれぞれ外側方向に突出する凸部114;114が突設され、当該凸部114;114は、下部ケーシング103の側壁に形成された図外の凹部により回転自在に支承される。
次に、上記構成からなる振分機構100におけるソレノイドSOL3の非導通時及び導通時における取込阻止体102及び振分開閉体105の連動動作について説明する。
図4は、ソレノイドSOL3の非導通時の状態を示し、同図においてプランジャp2は、バネの付勢により伸長状態に維持され、取込阻止体102の板部102aは前方に押し込まれた状態となり、凸部102cの上面は、特定領域取込口77の上縁と近接、かつ、その前端面が取付基盤62の表面と略面一の状態となる。この状態において、凸部102cの下面から下方に位置する振分開閉体105の上下方向の寸法L1は、遊技球の直径よりも狭く、落下通路72を流下中の遊技球が特定領域取込口77内に入球することは不可能とされる。
一方、ソレノイドSOL3が通電状態となると、プランジャp2がバネに抗して後方に吸引され、取込阻止体102の板部102aが後方に引き込まれた状態となる。そして、板部102aが後方に引き込まれた状態においてリンク110の軸部110aは、板部102aの裏面により後方に押し込まれる。当該軸部110aが後方に押し込まれることにより、アーム部110b;110bは、凸部114;114を中心として前方に傾動動作し、アーム部110b;110bの凸部112;112によって支持された振分開閉体105が前方に向かって押し込まれる。振分開閉体105が前方に押し込まれると、図4の二点鎖線で示すように、振分開閉体105の先端部106が特定領域取込口77よりも前側に突出し、特定領域取込口77と落下通路72との間が先端部106によって橋渡しされた状態となる。
さらに上記状態において、凸部102cが後方に退避することにより特定領域取込口77の上縁から下方に位置する振分開閉体105の上下方向の寸法L2は、遊技球の直径よりも広くなり、落下通路72を流下中の遊技球は、そのタイミングに応じて振分開閉体105によって後方に誘導され、下部ケーシング103内に取り込まれる。
下部ケーシング103内に取り込まれた遊技球は、振分開閉体105の下方に格納された特定領域検出スイッチSW5によって検出された後、図外の排出機構を通じて機外に排出される。詳細については後述するが、特定領域検出スイッチSW5は、主制御装置200と接続されており、主制御装置200は特別遊技中において当該特定領域検出スイッチSW5からの検出信号に基づいて遊技状態を遊技者にとって有利な遊技状態に更新する処理を実行する。
このように、振分機構100はソレノイドSOL3の駆動制御に応じて進退動作する取込阻止体102及び振分開閉体105を備えており、振分開閉体105が落下通路72側に突出した開放状態において落下通路72を流下中の遊技球の特定領域取込口77への入球を許容する。一方、振分開閉体105が特定領域取込口77内に収容された閉鎖状態において落下通路72を流下中の遊技球の特定領域取込口77への入球を阻止して、落下通路72よりも下流側に設けられた非特定領域R2に振分ける。
次に、第2大入賞装置120について概説する。図2に示すように、第2大入賞装置120は、遊技盤30の盤面より前方に突出し、側部が開口した矩形状の入賞部120aと、第2大入賞口検出スイッチSW6と、入賞部120aの側部において開閉動作可能に設けられた開閉体125とを備える。図2に示すように、矩形状の入賞部120aは透明なケーシングにより形成されており、遊技者は入賞部120aへの遊技球の入球有無を視認可能である。入賞部120aの側部開口(第2大入賞口)に入球した遊技球は、内部に配設された第2大入賞口検出スイッチSW6により検出される。第2大入賞口検出スイッチSW6は、主制御装置200と接続されており、主制御装置200は第2大入賞口検出スイッチSW6からの検出信号に基づいて賞球を例えば15個払い出す賞球払出処理を実行する。
開閉体125は、開閉体53と同様に遊技盤30の背面側に配設されたソレノイドSOL4の駆動によって閉鎖状態と開放状態とを取り得る羽根状部材である。図2に示すように、開閉体125が直立した閉鎖状態においては、開閉体125の自由端部が、遊技盤30の盤面より前方に突出し、左右方向に傾斜して延在する入球阻止壁130と遊技球の直径未満の間隔で接近することから、遊技球は入賞部120aの第2大入賞口に入球することはできない。一方、開閉体125が左右方向に倒伏した開放状態においては、開閉体125の自由端部が入球阻止壁130と遊技球の直径以上の間隔を有して離間することから、遊技球は第2大入賞口に入球可能となる。
なお、第2大入賞装置120の位置は、前述の第1大入賞装置60と同様に右打ち領域ERに打ち出された遊技球のみが入球し得る位置とされており、遊技球が右打ち領域ERを流下し、かつ、特別遊技中において開閉体125が開放動作中である場合に限って入球が可能となる。
複数の一般入賞装置95は、遊技盤30の左側部、左下側部、及び右下側部においてそれぞれ分かれて配設される。一般入賞装置95は、配設位置によって上方又は斜め上方が開口した入賞部95aと、一般入賞口検出スイッチSW7とを備えており入賞部95aの開口(一般入賞口)から入球した遊技球は内部に収容された一般入賞口検出スイッチSW7により検出される。当該一般入賞口検出スイッチSW7は主制御装置200と接続されており、主制御装置200は一般入賞口検出スイッチSW7からの検出信号に応じて賞球を例えば3個払い出す賞球払出処理を実行する。また、上述した各入賞装置のいずれにも入球しなかった遊技球は、遊技領域の複数箇所に開設された複数のアウト口69に入球し、当該アウト口69と連通する図外の排出通路を介して機外に排出される。
[パチンコ機の内部構成について]
図7は、パチンコ機1の制御を担う制御手段の構成を示すブロック図である。同図に示すように、パチンコ機1は、主として遊技全般に係る基本動作を制御する主制御装置200と、主として賞球の払出動作を制御する払出制御装置250と、主として遊技球の発射を制御する発射制御装置260と、前述の演出表示装置450を制御する演出制御装置300とを備える。
主制御装置200は、(メイン)CPU200a、(メイン)ROM200b、及び(メイン)RAM200cを備えてなり、CPU200aが、各検出スイッチやタイマからの入力に対応してROM200bに予め格納されたプログラムを読み出して、当該プログラムに従った演算処理を行い、主制御装置200に接続された上述の各ソレノイドSOL1〜SOL4や、遊技盤30の遊技領域30Aの外方に配設された第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、第1特別図柄保留表示装置36A、第2特別図柄保留表示装置36B、普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38といった各表示装置を直接的に制御したり、他の制御装置に多様なコマンドを送信する。また、このときRAM200cは、CPU200aの演算処理時におけるワークエリアとして機能し、演算に必要な各種のデータや、コマンドを一時的に保持する。
主制御装置200には、払出制御装置250、及び演出制御装置300が接続されている。払出制御装置250は、主制御装置200と同様に不図示のCPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータであって、主制御装置200と一方向通信可能に接続されている。当該払出制御装置250には、外部情報出力端子板251が接続されている。外部情報出力端子板251は、主制御装置200(CPU200a)及び払出制御装置250(払出CPU)から出力された遊技の進行に関する種々の情報をパチンコ機1の設置店等に設けられたホストコンピュータ側に送信する。
また、払出制御装置250には、遊技者に対して賞球を払い出すための払出モータ252、及び賞球数計数スイッチ253が接続されている。払出制御装置250は、主制御装置200から送信される払出コマンドに含まれる賞球数情報に基づいて所定の賞球数が払い出されるように払出モータ252を制御する。当該払出モータ252の駆動により払い出された賞球は、賞球数計数スイッチ253により検出され、払出制御装置250側において、適正な賞球数が払い出されたかが把握される。なお、払出制御装置250には、この他、受皿6に許容数以上の遊技球が貯留されていることを検知する皿満タン検出スイッチや、本体枠3の扉が開放していることを検知する扉開放検出スイッチ等の各種のスイッチが接続される。
発射制御装置260には、ハンドルユニット7内に搭載されたタッチセンサ261、発射ボリューム262、図外の発射機構内に受皿6に貯留された遊技球を送り込む球送りモータ263、及び発射機構内に格納された球発射モータ264が接続されており、発射制御装置260は、払出制御装置250からの発射許可およびタッチセンサ261からの入力を条件として、遊技者によるハンドルユニット7の操作量に応じて変化する発射ボリューム262からの入力信号に基づいて球発射モータ264を制御し、受皿6に貯留された遊技球を所定の発射力により遊技領域30A内に打ち出す。
演出制御装置300は、遊技進行中や待機中における各種の演出を制御する。
演出制御装置300は、(サブ)CPU300a、(サブ)ROM300b、(サブ)RAM300cを備えてなり、主制御装置200に対して、主制御装置200から演出制御装置300に対してのみ通信(一方向通信)が可能なように接続されている。当該演出制御装置300は、主制御装置200から送信される演出に関する各種のコマンドや内部タイマからの入力信号に基づいて、ROM300bに予め格納されたプログラムを読み出して、当該プログラムに従った演算処理を行い、演出制御装置300に接続された演出表示装置450の演出表示部45の画像制御、遊技進行中における楽曲や効果音などの音声をスピーカユニット8から出力させる音声出力制御や、図外の可動体を動作させるソレノイドやモータ等の駆動手段を動作させる可動体駆動制御、或いは遊技盤30及びパネル枠4等の各所に配設された発光体(LED)57を多様なパターンにより発光させる発光制御を実行する。このときRAM300cは、CPU300aの演算処理時におけるワークエリアとして機能し、演算に必要な各種のデータや、コマンド等を一時的に保持する。
また、演出制御装置300は、CPU300aと接続され、当該CPU300aより送信される画像表示に係る各種のコマンドを受信して演出表示部45に多様な画像を表示するためのVDP、及び上記画像表示処理中に必要な各種のデータ等を一時的に保存するVRAM、音声制御のための音声合成LSI等、各種制御に必要なハードウェアを備えている。また、演出制御装置300には、遊技者の任意に操作可能な前述の操作機構9が接続されており、例えば当該操作機構9の操作タイミングに合せて前述の各制御を実行し、操作機構9の操作タイミングに従った所定の演出を表現することが可能である。
以下、上記構成からなるパチンコ機1の遊技の流れについて概説する。
遊技者のハンドルユニット7の操作により遊技領域30A内を流下する遊技球が前述の第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、主制御装置200では特別遊技(所謂大当り遊技)の実行可否に関する抽選(以下、特図当否抽選ともいう)、特別図柄の種類を決定する抽選(以下、特図種別決定抽選ともいう)、特別図柄の変動パターンを決定する抽選(以下、特図変動パターン決定抽選ともいう)等の種々の抽選を実行する。
そして、上記抽選のうち、特図当否抽選の結果が「当り」である場合には、前述の第1大入賞装置60及び第2大入賞装置120を開放動作させ、遊技球の入球を容易とする特別遊技が実行される。以下、各抽選の概要について説明する。
まず、遊技球が第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、上記特図当否抽選において参照される特図当否判定乱数や、特図種別決定乱数、第1変動パターン決定乱数、第2変動パターン決定乱数等、種々の乱数が同時に取得され、当該取得された乱数がRAM200cの保留記憶領域に格納される。なお、以下の説明においては、第1始動入賞装置50への入球を契機として取得される上記種々の乱数を総称して特1保留といい、第2始動入賞装置52への入球を契機として取得される上記種々の乱数を総称して特2保留という場合がある。
上記保留記憶領域は、特1保留、及び特2保留をそれぞれ独立して記憶可能な第1特図保留記憶領域と第2特図保留記憶領域とを備えている。第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域は、それぞれ4つの記憶部(第1〜第4記憶部)を有している。
そして、第1始動入賞装置50に遊技球が入球すると、特1保留を第1特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶し、第2始動入賞装置52に遊技球が入球すると、特2保留を第2特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶する。ただし、第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域に記憶可能な特1保留数(Y1)および特2保留数(Y2)は、それぞれ4つに設定されており、各保留記憶領域の上限を超えて保留数(Y1,Y2)が増加することはない。
[特図当否抽選について]
図8は、特図当否抽選に係る処理において参照される特図当否判定テーブルTBの概要を示す図である。遊技球が、第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、0〜65535の範囲から1つの特図当否判定乱数が取得される。
同図に示すように特図当否判定テーブルTBは、遊技状態が特図低確率である場合に参照される低確率用特図当否判定テーブルTB1と、遊技状態が特図高確率である場合に参照される高確率用特図当否判定テーブルTB2とに細分化されている。特図当否判定テーブルTB1,TB2には、0〜65535までの特図当否判定乱数に対応する判定結果(「当り」又は「ハズレ」)が規定されている。例えば、低確率用特図当否判定テーブルTB1が参照された場合に判定結果が「当り」となる確率は、約399分の1であり、これに対して高確率用特図当否判定テーブルTB2が参照された場合に判定結果が当りとなる確率は、10倍の約39.9分の1である。そして、上記取得された特図当否判定乱数が、「当り」と対応する乱数である場合は判定結果が当りとなり、「ハズレ」と対応する乱数である場合は判定結果がハズレと判定される。上記特図当否判定乱数及び特図当否判定テーブルTBに基づいて、特別遊技の可否に関する所定の抽選結果(「当り」又は「ハズレ」)を決定する特図当否抽選に係る処理を実行するCPU200aが、本実施形態における当否抽選手段に相当する。
なお、上記特図当否判定テーブルTB1,TB2においては、判定結果を「当り」,「ハズレ」の2通りとしたがこの他、「小当り」を付加したテーブルとしてもよい。ここで、「小当り」とは、例えば第2大入賞装置120の開閉体125を開放動作させ、遊技球の入球を容易とする遊技の開放時間が特別遊技よりも少ない遊技であり、小当りによる遊技終了後に、小当り遊技開始前と遊技状態が変わることがない遊技である。
また、詳細については後述するが、特図低確率状態とは、上記特図当否抽選において低確率用特図当否判定テーブルTB1を参照して抽選結果を判定する遊技状態である。一方、特図高確率状態とは、特図当否抽選において高確率用特図当否判定テーブルTB2を参照して抽選結果を判定する遊技状態であり、特図低確率状態と比べて判定結果が「当り」となり易く、前述の特別遊技を獲得し易い状態である。
[特図種別決定抽選について]
図9は、特図種別決定抽選に係る処理において参照される特図種別決定テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、特図種別決定テーブルTBは、特図種別決定乱数が第1始動入賞装置50への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が当りである場合に参照される特図種別決定テーブルTB1と、特図種別決定乱数が第2始動入賞装置52への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が当りである場合に参照される特図種別決定テーブルTB2と、特図当否抽選の結果がハズレである場合に参照される特図種別決定テーブルTB3とに細分化される。
第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、例えば0〜99の範囲から1つの特図種別決定乱数が取得される。同図に示すように、特図種別決定テーブルTB1,TB2には、0〜99までの特図種別決定乱数に対応する特別図柄種別が所定の割合(選択率)で規定されている。例えば、特図種別決定テーブルTB1が参照され、取得された特図種別決定乱数が0〜65の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Aとして決定され、66〜99の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Bとして決定される。
つまり、第1始動入賞装置50への入球を契機とする特図当否抽選の結果が「当り」となり、特図種別決定テーブルTB1が参照された場合の特別図柄A及び特別図柄Bの選択率は、それぞれ66%、34%となる。
また、特図種別決定テーブルTB2が参照された場合、取得された特図種別決定乱数に関わらず、特図種別が特別図柄Bとして決定される。つまり、第2始動入賞装置52への入球を契機とする特図当否抽選の結果が当りとなり、特図種別決定テーブルTB2が参照された場合には、特別図柄Bの選択率が100%となる。上記特図種別決定乱数と特図種別決定テーブルTBとに基づいて特図種別を決定する特図種別抽選に係る処理を実行するCPU200aが、本実施形態における特図種別抽選手段に相当する。
また、特図種別決定テーブルTB3は、上記特図当否抽選の結果が「ハズレ」である場合に参照され、取得された特図種別決定乱数の範囲、及び特図種別決定乱数の取得契機に関わらず特図種別が無条件に特別図柄X(ハズレ図柄X)に決定される。
[特図変動パターン決定抽選について]
図10は、上記特図変動パターン決定抽選において参照される変動パターン決定テーブルTBの概要を示す図である。なお、同図では遊技状態が後述する特図低確率かつ普図低確率である場合に参照される変動パターン決定テーブルTB1を例示しているが、遊技状態が後述する特図高確率かつ普図高確率である場合に参照される変動パターン決定テーブルTB2や、例えば特別遊技の終了からの遊技回数が所定の回数に達するまでの間に参照される特殊なテーブル等、複数のテーブルが存在する。第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、例えば0〜99の範囲から1つの第1変動パターン決定乱数が取得され、同じく0〜99の範囲から1つの第2変動パターン決定乱数が取得される。
同図に示すように、変動パターン決定テーブルTBには、前述の抽選により決定された特図当否抽選の結果(特図判定結果)及び、特図種別抽選の結果、現在の保留記憶数に応じて、第1変動パターン決定乱数に対応して異なる複数の識別子によって表される第1変動パターンが規定されている。また、該規定される第1変動パターンと2変動パターン決定乱数に対応して異なる複数の識別子によって表される第2変動パターンが規定されている。なお、本実施形態では特図判定結果が「ハズレ」である場合には、特図種別に依らず、現在の保留記憶数に応じて各変動パターン(識別子)が決定される。また、本実施形態では、特図判定結果が「当り」である場合には、現在の保留記憶数に依らず各変動パターン(識別子)が決定される。
ここで、第1変動パターンとは、例えば演出図柄が変動を開始してから所定時間(前半部=リーチ形成前)までの演出態様を示すものであり、本例においては、第1変動パターンごとに例えば「弱予告1」〜「弱予告N」(Nは整数。以下同様),「強予告1」〜「強予告N」,「疑似1」〜「疑似3」等といった異なる複数の演出態様(演出系列)とともに、所定の秒数が規定されている。
また、第2変動パターンとは、例えば演出図柄が変動を開始してから前記所定時間経過後(後半部=リーチ形成後)の演出態様を示すものであり、本例においては第2変動パターンごとに「リーチ発展なし」,「スーパー1」〜「スーパーN」,「プレミア1」〜「プレミアN」等といった複数の異なる演出態様(演出系列)とともに、所定の秒数が規定されている。また、図示は省略しているが、第1変動パターンが「リーチなし」の場合の演出態様及び所定の秒数についても規定されている。
また、第1変動パターンの秒数、及び第2変動パターンの秒数を合算した秒数は、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35B上で表示される特別図柄の変動表示時間、及び演出表示部45上で特別図柄の変動表示と略同期して変動表示される演出図柄Sの変動表示時間となる。
上記変動パターン決定テーブルTBから、第1変動パターン決定乱数及び第2変動パターン決定乱数に対応する第1変動パターン及び第2変動パターンが決定されると、それぞれの変動パターンを表す識別子と秒数に関する情報を含む変動パターンコマンドが演出制御装置300側に送信され、演出図柄Sの変動表示とともに、各変動パターンに従った種々の演出を表現する変動演出が演出表示部45上に表示されることとなる。また、主制御装置200は、上記変動パターンコマンドの送信と同時に第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bを制御し、いずれかの表示装置上において特別図柄の変動表示を開始させる。その後、主制御装置200は、上記変動表示時間が経過したことに基づいて、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bを制御して特別図柄の変動を停止させるとともに、演出制御装置300側に後述する特図停止指定コマンドを送信し、演出表示部45上において変動表示される演出図柄の変動を停止させる。なお、本例においては、第1変動パターン及び第2変動パターンを個別に決定するものとしたが、単一の変動パターンを決定し、その変動パターンにより変動パターンコマンドを送信してもよい。
上記第1変動パターン決定乱数及び2変動パターン決定乱数と、変動パターン決定テーブルTBとに基づいて、少なくとも図柄の変動時間を含む変動パターンを決定する特図変動パターン決定抽選に係る処理を実行するCPU200aが本実施形態に係る図柄変動情報決定手段に相当する。
以上説明したとおり、主制御装置200は、特別図柄の変動開始時に上述の特図当否抽選,特図種別決定抽選、及び特図変動パターン決定抽選に係る処理を実行し、特別図柄及び演出図柄の最終的な停止の態様によって、特別遊技実行の可否と関連する特図当否抽選の結果を報知する。また、以下、これら特別遊技の実行に関わる各種の抽選処理を総称して特図遊技という場合がある。なお、一般的に遊技者は、特別図柄の変動表示と同期して変動表示される演出図柄Sの停止態様によって特図当否抽選の結果を認識することとなる。
[特別遊技について]
図11は、前述の特図当否抽選の結果が「当り」であることを示す態様で特別図柄及び演出図柄Sが停止表示された後に、遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技)が実行される場合に参照される特別遊技制御テーブルTBの概要を示す図である。特別遊技制御テーブルTBには、特別遊技を制御するための各種データが記憶されており、主制御装置200は、特別遊技中において当該テーブルを参照して第1大入賞装置60の開閉体81と対応するソレノイドSOL2及び振分開閉体105と対応するソレノイドSOL3、或いは、第2大入賞装置120の開閉体125と対応するソレノイドSOL4を駆動制御する。
なお、特別遊技制御テーブルTBは、特図種別ごとに複数設けられており、決定された特図種別に応じて対応するテーブルが特別遊技の開始時にセットされるが、ここでは1つのテーブルに全ての特図種別に対応する制御データを示す。
本実施形態における特別遊技は、第1大入賞装置60の開閉体81が開放動作されるラウンド遊技と、第2大入賞装置120の開閉体125が開放動作される複数のラウンド遊技とが組み合わされて構成されている。本例においては、特別電動役物最大作動回数(1回の特別遊技中に実行されるラウンド遊技の最大回数)が特図種別に依らず15回(15R(ラウンド))に設定されており、例えば1R目から13R目までのラウンド遊技では第2大入賞装置120の開閉体125が開放動作され、14R目のラウンド遊技では第1大入賞装置60の開閉体81及び振分開閉体105が開放動作され、15R目には再び第2大入賞装置120の開閉体125が開放動作されるというように、1回の特別遊技において第1大入賞装置60と第2大入賞装置120とが切り替わって動作する。
また、特別遊技制御テーブルTBには、オープニング時間(最初のラウンド遊技が開始されるまでの待機時間)、特別電動役物開閉切替回数(1R中の開放回数)、各ソレノイド通電時間(第1大入賞口開放時間,振分開閉体開閉時間,第2大入賞口開放時間)、規定数(1R中の最大入賞可能数)、大入賞口閉鎖有効時間(ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖時間(インターバル時間))、エンディング時間(最後のラウンド遊技が終了してから、通常の遊技(特別図柄の変動表示)が再開されるまでの待機時間)が、特図種別ごとに予め記憶されている。なお、特図種別ごとの特別遊技の具体的な態様については図16,図17のタイムチャートに基づいて後述する。
[遊技状態について]
図12は、上述の特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技後の遊技状態を設定するために参照される遊技状態設定テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、遊技状態設定テーブルTBには、前述の特定領域R1の通過有無、より具体的には特定領域検出スイッチSW5からの検出信号の有無に対応して、特図低確率及び普図高確率と、特図高確率及び普図高確率とのいずれかの組み合わせに係る遊技状態が規定されている。
ここで、特図低確率とは、前述の特図当否抽選において、図8に示す低確率用特図当否判定テーブルTB1が参照される状態(当り確率=399分の1)である。また、特図高確率とは、図8に示す高確率用特図当否判定テーブルTB2が参照される状態(当り確率=39.9分の1)である。
また、普図低確率とは、前述の特図変動パターン決定抽選において、図10に示す変動パターン決定テーブルTB1が参照され、後述の普図当否抽選において、図13に示す低確率用普図当否判定テーブルTB1が参照され、判定結果が「当り」の場合に図14に示す低確率用普図変動パターン決定テーブルTB1が参照される状態である。
また、普図高確率とは、前述の特図変動パターン決定抽選において、決定される変動時間(秒数)が相対的に短く規定された図外の変動パターン決定テーブルTB2が参照され、後述の普図当否抽選において、図13に示す高確率用普図当否判定テーブルTB2が参照され、判定結果が「当り」の場合に図14に示す高確率用普図変動パターン決定テーブルTB2が参照される状態である。
図12に示す遊技状態設定テーブルTBによれば、特別遊技の14R目に動作する振分開閉体105により、遊技球が特定領域R1に振分けられなかった場合には、当該特別遊技後の遊技状態は、特図低確率、かつ、普図高確率の遊技状態となり、当該遊技状態は、前述の特別図柄及び演出図柄Sの変動が100回実行されるまで継続し、以降、特図低確率、かつ、普図低確率の状態に移行(転落)する。
一方、振分開閉体105の動作により遊技球が特定領域R1に振分けられた場合には、当該特別遊技後の遊技状態は、特図高確率、かつ、普図高確率の遊技状態となり、当該遊技状態は、前述の特別図柄及び演出図柄Sの変動が150回実行されるまで継続し、以降、特図低確率、かつ、普図低確率の状態に移行(転落)する。
なお、特図種別の数、及び遊技状態の組み合わせは上述のものに限られることなく、特図種別をさらに細分化して設定することにより、特別遊技の態様や特別遊技後の遊技状態をさらに細分化することも可能である。
以上説明したとおり、パチンコ機1においては、第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52への入球を契機とする各種の抽選が実行され、上記各種抽選の結果が所定の結果である場合に、遊技者にとって有利な特別遊技が実行され、さらに当該特別遊技後の遊技状態が切り替わる構成である。一方、パチンコ機1においては、上記特別遊技の実行等に関する種々の抽選(特図遊技)とは独立して、第2始動入賞装置52に設けられた開閉体53を開放動作させる普通遊技実行の可否等に関する抽選(普図当否抽選,普図変動時間パターン決定抽選)も実行される。以下、普通遊技実行の可否等に関する種々の抽選処理(普図遊技)の概要について説明する。
遊技球が通過ゲート58を通過すると、後述の普図当否抽選において参照される普図当否判定乱数が取得され、当該取得された乱数がRAM200cの保留記憶領域に格納される。ここで、保留記憶領域は、上記普図当否判定乱数を記憶可能な普図記憶領域を有しており、当該普図記憶領域は4つの記憶部(第1〜第4記憶部)を有している。
そして、通過ゲート58を遊技球が通過すると、普図当否判定乱数を第1記憶部から順に記憶する。但し、普図保留記憶領域に記憶可能な普図保留数(Y3)は4つに設定されており、当該上限を超えて普図保留数Y3が増加することはない。
図13は、普図当否抽選において参照される普図当否判定テーブルTBの概要を示す図である。遊技球が、通過ゲート58を通過すると、例えば0〜99の範囲から1つの普図当否判定乱数が取得される。同図に示すように普図当否判定テーブルTBは、遊技状態が前述の普図低確率である場合に参照される低確率用普図当否判定テーブルTB1と、遊技状態が普図高確率である場合に参照される高確率用普図当否判定テーブルTB2とに細分化されている。上記普図当否判定テーブルTB1,TB2には、0〜99までの普図当否判定乱数に対応する判定結果(「当り」又は「ハズレ」)が規定されている。例えば、低確率用普図当否判定テーブルTB1が参照された場合に判定結果が「当り」となる確率は、50分の1である。これに対して高確率用普図当否判定テーブルTB2が参照された場合に判定結果が当りとなる確率は、1.2分の1である。
そして、上記取得された普図当否判定乱数が、「当り」と対応する乱数である場合は判定結果が当りとなり、「ハズレ」と対応する乱数である場合は判定結果がハズレとなる。
上記普図当否判定乱数及び普図当否判定テーブルTBに基づいて、普通遊技の可否に関する所定の抽選結果(「当り」又は「ハズレ」)を決定する普図当否抽選に係る処理を実行するCPU200aが、本実施形態における普図当否抽選手段に相当する。
図14は、普図変動パターン決定抽選において参照される普図変動パターン決定テーブルTBを説明する図である。上述の普図当否抽選が行われると、普図変動パターン決定テーブルTBに基づいて普通図柄の変動時間が決定される。同図に示すように、普図変動パターン決定テーブルTBは、遊技状態が普図低確率である場合に参照される低確率用普図変動パターン決定テーブルTB1と、遊技状態が普図高確率である場合に参照される高確率用普図変動パターン決定テーブルTB2とに細分化されており、それぞれのテーブルに単一の変動時間が規定されている。そして、低確率用普図変動パターン決定テーブルTB1によれば、普通図柄の変動時間が「30秒」に決定され、高確率用普図変動パターン決定テーブルTB2によれば、普通図柄の変動時間が「1秒」に決定される。このようにして普通図柄の変動時間が決定されると、当該決定された変動時間に渡って、普通図柄表示装置37上で表示される普通図柄の変動表示が開始され、変動時間経過後に上記普図当否抽選の結果を示す態様で停止表示される。
ここで、普通図柄表示装置37は、例えば複数のLEDランプを配列した形態として構成されており、変動表示中においては複数のランプが点滅し、上記普図当否抽選の結果が当りである場合には、複数のランプのうち、いずれかLEDのランプが点灯して停止した状態となり、ハズレである場合には、例えば全てのLEDランプ又は一部のランプが消灯した状態となる。なお、上記説明においては遊技状態に応じて単一の変動時間が規定された例を示したが、各遊技状態において複数の変動時間を規定し、所定の乱数による抽選によって遊技状態ごとに異なる普通図柄の変動時間が決定される構成としてもよい。
[普通遊技について]
図15は、前述の普図当否抽選の結果が当りとなり、普通図柄が当りであることを示す態様で停止した場合に実行される普通遊技において参照される開閉体作動テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、開閉体作動テーブルTBには、開閉体53の開放回数、1回の開放動作当りの開放時間が規定されており、遊技状態が普図低確率である場合に参照される低確率用開閉体作動テーブルTB1と、遊技状態が普図高確率である場合に参照される高確率用開閉体作動テーブルTB2とに細分化されている。
そして、遊技状態が普図低確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、開閉体作動テーブルTB1が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞装置52の開閉体53が0.3秒間1回開放動作される。一方、遊技状態が普図高確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、上記開閉体作動テーブルTB2が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞装置52の開閉体53が1.8秒間開放する動作が3回繰り返されることとなる。つまり、遊技状態が普図高確率である場合、普図低確率と比較して普図当否抽選の結果が「当り」となり易く、普通図柄の変動時間が大幅に短縮され、かつ開閉体53の開放時間の合計が長くなることから、遊技球が第2始動入賞装置52に入球し易くなり、遊技球の消費を抑えながら第2始動入賞装置52への入球を契機とする上述の特図遊技を行うことが可能となる。
以下、上記特別遊技中における第1大入賞装置60及び第2大入賞装置120の具体的な動作について説明する。図16は、1回の特別遊技における第1大入賞装置60及び第2大入賞装置120の動作を示すタイムチャートであり、図17は、特別遊技の14R目に動作する第1大入賞装置60の開閉体80及び振分開閉体105の開閉動作を示すタイムチャートである。なお、図示の例では、14R目に第1大入賞装置60を動作させるものとしているが、これに限られるものではなく、特別遊技中であればどのようなタイミングで第1大入賞装置60を動作させてもよい。
図16に示すように、特別遊技が実行されると、まず1R目から13R目までの間、第2大入賞装置120の動作が繰り返し実行される。具体的には、図11の特別遊技制御テーブルTBに従って、特別図柄及び演出図柄Sの変動表示が停止(確定)してから5秒後に1回目(1R目)のラウンド遊技が開始され、当該ラウンド遊技が合計13回(13R)まで繰り返し実行される。より詳細には、主制御装置200からの駆動信号により、第2大入賞装置120の開閉体125の駆動源としてのソレノイドSOL4が駆動し、開閉体125が開放状態となり、第2大入賞口への遊技球の入球を許容する。このときの開閉体125の開放は、開放開始から29秒が経過するか、規定数として設定された9個の遊技球が第2大入賞口検出スイッチSW6により検出されるまで継続する。また、各ラウンド間には、ソレノイドSOL2への駆動信号の出力が停止されることにより、開閉体125が2秒間閉鎖し遊技球の入球を阻止するインターバル時間が設けられる。同図に示すように、13回目(13R目)のラウンド遊技終了後には2秒間のインターバル時間を挟み、動作対象が第2大入賞装置120から第1大入賞装置60へと切り替わる。
図17は、14回目(14R目)のラウンド遊技における第1大入賞装置60のソレノイドSOL2;SOL3の動作の関係を特図種別ごとに示す図である。
図17(a)に示すように、特図種別が特別図柄Aである場合、ラウンド遊技の開始から4秒間に渡ってソレノイドSOL2への駆動振動が繰り返し出力され、当該ソレノイドSOL2を駆動源とする開閉体81が合計10回分開放動作される。ここで、開閉体81の1回当りの開放時間は0.2秒であるからラウンド遊技開始から4秒間における開閉体81の実質的な開放時間の合計は2秒となる。また、当該期間においては開閉体81の1回当りの開放時間が0.2秒と極めて短時間であることから、遊技球が第1大入賞装置60の第1大入賞口65aに入球することは困難であるものの、流下のタイミングによっては入球する可能性がある。
続いて上記開閉体81の開放動作終了後、さらに2秒が経過した時点からは8秒間に渡ってソレノイドSOL3への駆動信号が繰り返し出力され、当該ソレノイドSOL3を駆動源とする振分開閉体105が合計3回分開放動作される。ここで、振分開閉体105の1回当りの開放時間は2秒として設定されており、8秒間における振分開閉体105の実質的な開放時間の合計は6秒となる。
一方、図17(a)に示すとおり上記振分開閉体105が開放動作を複数回繰り返す8秒の期間においては、開閉体81は閉鎖状態に維持されているため、当該期間中に遊技球が第1大入賞口65aに入球する可能性は皆無であり、結果として8秒間に渡って開放動作される振分開閉体105により遊技球が特定領域R1を通過する(振り分けられる)することも皆無となる。
一方、極めて低い可能性ながらも上記ラウンド遊技開始から4秒間における開閉体81の複数の開放動作によって、遊技球が第1大入賞口65aに入球した場合であっても、当該時期に入球した遊技球が振分開閉体105の開放動作が実行される時期まで第1大入賞装置60内に残存することは第1大入賞装置60の特有の構造により防止されるため、この場合においても遊技球が特定領域R1を通過する(振り分けられる)ことが皆無となる。
即ち、前述のとおり第1大入賞装置60の落下通路72は、第1大入賞口65aと連通して実質的に垂直に延在する構造であり、さらにその幅寸法は遊技球の直径よりも僅かに広く、遊技球の直径の2倍未満に設定されているため、遊技球が第1大入賞口65aに正常に入球した場合は元より、パチンコ機1に対して外部から振動を加えるといった不正が行われた場合であっても、当該振動の影響を受けることなく落下通路72内を直ちに流下(落下)する。
よって、上記ラウンド遊技開始から4秒間における開閉体81の複数の開放動作によって、遊技球が第1大入賞口65aに入球した場合であっても落下通路72内(振分開閉体105よりも上流側)に遊技球が滞留している可能性は限りなく低く、8秒間に渡って開放動作される振分開閉体105により遊技球が特定領域R1を通過する(振り分けられる)ことを確実に防止することができる。
即ち、本実施形態に係る第1大入賞装置60によれば、落下通路72が実質的に垂直に延在する構成とされ、さらに当該落下通路72の途中に遊技球の入球が可能な特定領域R1の特定領域取込口77と、当該特定領域取込口77から落下通路72内に向かって進退動作(開閉動作)する振分開閉体105が設けられているため、落下通路72内における遊技球の滞留を考慮することなく、開閉体81と開閉動作と、振分開閉体105の開閉動作とのタイミングのみによってイレギュラー入賞(本例では特定領域R1を通過すること)が生じることを効果的に抑制することができる。
続いて上記振分開閉体105の動作終了後には、開閉体81及び振分開閉体105の閉鎖状態が所定時間維持された後に14R目のラウンド遊技が終了し、2秒のインターバル時間を挟んで再び第2大入賞装置120の動作による15R目のラウンド遊技が開始される。
次に、特図種別が特別図柄Bである場合について説明する。図17(b)に示すように特図種別が特別図柄Bである場合、ラウンド遊技の開始から4秒間に渡ってソレノイドSOL2への駆動振動が繰り返し出力され、当該ソレノイドSOL2を駆動源とする開閉体81が合計9回分開放動作される。ここで、開閉体81の1回当りの開放時間は上記同様に0.2秒であるからラウンド遊技開始から4秒間における開閉体81の実質的な開放時間の合計は1.8秒となる。また、上記同様に、当該期間においては開閉体81の1回当りの開放時間が0.2秒と極めて短時間であることから、遊技球が第1大入賞装置60の第1大入賞口65aに入球することは困難である。
続いて上記開閉体81の開放動作終了後、さらに2秒が経過した時点からは8秒間に渡ってソレノイドSOL3への駆動信号が繰り返し出力され、当該ソレノイドSOL3を駆動源とする振分開閉体105が合計3回分開放動作される。なお、振分開閉体105の開閉動作については前述の場合と同様である。
一方、図17(b)に示すとおり、上記振分開閉体105が開放動作を複数回繰り返す8秒の期間においては、開閉体81は開放状態に維持されているため(10回目の開放)、当該期間中において遊技球は、第1大入賞口65aに容易に入球することが可能なり、結果として8秒間に渡って開放動作される振分開閉体105により遊技球が特定領域R1を通過する(振り分けられる)可能性が極めて高くなる。
即ち、前述のとおり第1大入賞装置60の落下通路72は、遊技球の滞留を生じさせない構造であるため、第1大入賞口65aに入球した遊技球は、直ちに開放動作中の振分開閉体105に到達することとなり、当該遊技球は当該振分開閉体105によって特定領域R1内に適切に誘導されることとなる。つまり、本実施形態に係る第1大入賞装置60によれば、特別遊技後の遊技状態が遊技者にとって最も有利となり得る特図種別(特別図柄B)に基づいて特別遊技が実行された場合にあっても、落下通路72内における遊技球の滞留を考慮することなく、開閉体81と開閉動作と、振分開閉体105の開閉動作とのタイミングのみによってイレギュラー入賞(本例では非特定領域R2のみを通過すること)が生じることを効果的に抑制することができる。
続いて上記振分開閉体105の動作終了後には、上記同様に、開閉体81及び振分開閉体105の閉鎖状態が所定時間維持された後に14R目のラウンド遊技が終了し、2秒のインターバル時間を挟んで再び第2大入賞装置120により15R目のラウンド遊技が開始される。
主制御装置200は、上記特別遊技中において上述したようなソレノイドSOL2〜ソレノイドSOL4の駆動制御処理を実行するとともに、第1大入賞装置60が動作するラウンド遊技(特定ラウンド遊技)において、特定領域R1の通過を検出するように配設された特定領域検出スイッチSW5からの検出信号の有無に基づく特別遊技中処理を実行する。
図18は、特別遊技中処理の概要を示すフローチャートである。
(ステップS100−1)
主制御装置200は、特定ラウンド遊技が開始されたかを判定し、開始された場合にはステップS100−3に処理を移し、開始されていない場合には当該判定を繰り返す。なお、当該判定は、特別遊技の開始前にセットされ、ラウンド遊技開始毎に減算又は加算して更新されるラウンド遊技カウンタの値に基づいて実行される。
(ステップS100−3)
主制御装置200は、特定ラウンド中において振分開閉体105の開閉体動作が実行される時期が到来したかを判定し、到来したと判定した場合にはステップS100−5に処理を移し、到来していないと判定した場合には当該判定を繰り返す。なお、当該判定は、各ラウンド遊技の開始と同時にリセットされ、カウントを開始するラウンド遊技タイマの値に基づいて実行される。
(ステップS100−5)
主制御装置200は、第1大入賞装置60が動作する特定ラウンド遊技中における振分開閉体105の動作開始時期と対応して特定領域入球監視処理を実行してステップS100−7に処理を移す。当該処理は、特定領域R1の通過を検出する特定領域検出スイッチSW5からの検出信号の入力有無を継続して監視する処理である。当該処理は、第1大入賞口検出スイッチSW4からの検出信号によって更新される入球数カウンタの値(合計入球数)と、非特定領域R2の通過を検出するように配設された図外の排出球検出スイッチからの検出信号によって更新される排出数カウンタ、及び特定領域検出スイッチSW5からの検出信号によって更新される特定領域排出カウンタの値(合計排出数)が一致するまで、換言すれば第1大入賞装置60内に入球した遊技球が全て排出されるまで継続する。
(ステップS100−7)
主制御装置200は、上記特定領域監視処理の継続中に特定領域検出スイッチSW5からの検出信号の入力があったかを判定し、入力があった場合にはステップS100−9に処理を移し、入力がなかった場合にはステップS100−11に処理を移す。
(ステップS100−9)
主制御装置200は、特定領域検出スイッチSW5からの入力があったことに基づいて遊技状態を特図高確率かつ普図高確率の状態に更新する遊技状態更新処理を実行して処理を終了する。具体的には、RAM200cの所定領域に記憶される特図遊技状態フラグの状態を特図高確率であることを示す値(例えば「1」)に更新するとともに、特図高確率の継続回数をカウントする特図遊技カウンタの値をリセット(本例では150回)する。
また、同様にRAM200cの所定領域に記憶される普図遊技状態フラグの状態を普図高確率であることを示す値(例えば「1」)に更新するとともに、普図高確率の継続回数をカウントする普図遊技カウンタの値をリセット(本例では150回)する。
当該処理が実行されることにより、特別遊技後の遊技状態が特図高確率かつ普図高確率の状態となり、当該状態は次回の特別遊技が実行されるか、或いは特別図柄及び演出図柄Sの変動が150回実行されるまで継続する。また、次回の特別遊技が開始されることなく、特別図柄及び演出図柄Sの変動が150回に達した場合には、特図遊技状態フラグ及び普図遊技フラグの状態がそれぞれ特図低確率、普図低確率であることを示す値(例えば「0」)に更新される。
(ステップS100−11)
主制御装置200は、特定領域検出スイッチSW5からの入力がなかったことに基づいて遊技状態を特図低確率かつ普図高確率の状態に切り替える遊技状態更新処理を実行して処理を終了する。具体的には、RAM200cの所定領域に記憶される特図遊技状態フラグの状態を特図低確率であることを示す値(例えば「0」)に更新する。また、普図遊技状態フラグの状態を普図高確率であることを示す値(例えば「1」)に更新するとともに、普図高確率の継続回数をカウントする普図遊技カウンタの値をリセット(本例では100回)する。
当該処理が実行されることにより、特別遊技後の遊技状態が特図低確率かつ普図高確率の状態となり、当該状態は次回の特別遊技が実行されるか、或いは特別図柄及び演出図柄Sの変動が100回実行されるまで継続する。また、特別図柄及び演出図柄Sの変動が100回に達した場合には、普図遊技フラグの状態が普図低確率であることを示す値(例えば「0」)に更新される。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に何ら限定されることはなく、実施形態を組み合わせて多様な変更、改良を行い得ることが当業者において明らかである。また、そのような多様な変更、改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが特許請求の範囲の記載から明らかである。
上述の実施形態においては、特定領域R1の特定領域取込口77aを落下通路72の途中に設けるとともに、非特定領域R2の排出口76cを球排出通路76の終端部近傍に設け、特別遊技中において遊技球が特定領域R1を通過したことを条件として遊技状態を特図高確率かつ普図高確率の状態に更新するものとしたが、特定領域R1を非特定領域とし、非特定領域R2を特定領域として設定することも可能である。
そして、このように設定した場合には、特に図17に示す各ソレノイドの動作を反転させることにより、特別遊技中において多くの遊技球を落下通路72よりも下流側に流下させることなく特定領域R1(非特定領域)側に振分けるとともに、特図種別が特別図柄Bであることを条件として、落下通路72よりも下流側の非特定領域R2(特定領域)に振分ければよい。
このような構成とした場合であっても、落下通路72が遊技球の滞留を生じさせない構造であるため、第1大入賞口65aに入球した遊技球は、直ちに開放動作中の振分開閉体105に到達することとなり、当該振分開閉体105によって特定領域R1(非特定領域)内を通過し、残余の遊技球のみが非特定領域R2(特定領域)を通過することとなる。つまり、特定領域R1を非特定領域とし、非特定領域R2を特定領域として設定した場合であっても、落下通路72内における遊技球の滞留を考慮することなく、開閉体81と開閉動作と、振分開閉体105の開閉動作とのタイミングのみによってイレギュラー入賞が生じることを効果的に抑制することができる。
1 パチンコ機,27 外ガイド部,28 内ガイド部,30 遊技盤,
30A 遊技領域,50 第1始動入賞装置,52 第2始動入賞装置,
60 第1大入賞装置,65a 第1大入賞口,72 落下通路,
77 特定領域取込口,80 開閉機構,81 開閉体,100 振分機構,
105 振分開閉体,
200 主制御装置,300 演出制御装置,R1 特定領域,R2 非特定領域

Claims (4)

  1. 遊技盤に設けられた遊技領域を流下する遊技球の入球が可能な入賞口と、
    遊技球が転動可能な面を有し、前記遊技盤の前方に突出した閉鎖状態において前記入賞口への遊技球の入球を阻止し、前記遊技盤の後方に後退した開放状態において前記入賞口への遊技球の入球を許容する開閉体と、
    前記入賞口と連通し、実質的に垂直方向に延長する落下通路と、
    前記遊技球の入球が可能であり、前記落下通路の途中に設けられた入球口を有する特定領域と、
    前記特定領域の入球口の内外において進退動作し、前記落下通路側へ突出した状態において前記落下通路を流下中の遊技球を前記特定領域の入球口へ誘導する振分開閉体と、
    前記遊技球の入球が可能であり、前記落下通路よりも下流側に設けられた入球口を有する非特定領域と、
    を備えた入賞装置。
  2. 遊技盤に設けられた遊技領域を流下する遊技球の入球が可能な入賞口と、
    遊技球が転動可能な面を有し、前記遊技盤の前方に突出した閉鎖状態において前記入賞口への遊技球の入球を阻止し、前記遊技盤の後方に後退した開放状態において前記入賞口への遊技球の入球を許容する開閉体と、
    前記入賞口と連通し、実質的に垂直方向に延長する落下通路と、
    前記遊技球の入球が可能であり、前記落下通路の途中に設けられた入球口を有する非特定領域と、
    前記非特定領域の入球口の内外において進退動作し、前記落下通路側へ突出した状態において前記落下通路を流下中の遊技球を前記非特定領域の入球口へ誘導する振分開閉体と、
    前記遊技球の入球が可能であり、前記落下通路よりも下流側に設けられた入球口を有する特定領域と、
    を備えた入賞装置。
  3. 前記落下通路の幅寸法が遊技球の直径よりも広く、遊技球2個分の直径よりも狭く設定された請求項1又は請求項2に記載の入賞装置。
  4. 前記請求項1乃至請求項3いずれかに記載の入賞装置を備えた遊技機であって、
    前記遊技領域に配設された始動入賞装置への入球を契機として取得される乱数に基づいて、特別遊技実行の可否に関する抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選手段により実行される前記抽選の結果に基づいて、図柄種別を決定する図柄種別決定手段と、
    前記当否抽選手段による前記抽選が実行されたことに基づいて、少なくとも前記抽選の結果を示す図柄の変動時間を含む変動情報を決定する図柄変動情報決定手段と、
    変動時間経過後の前記図柄の停止態様が、前記当否抽選手段による前記抽選の結果が当りであることを示す態様であることに応じて、前記開閉体及び振分開閉体の駆動制御を実行する特別遊技実行手段と、
    特別遊技中における遊技球の前記特定領域の通過有無に基づいて、当該特別遊技前後の遊技状態を更新する遊技状態更新手段と、
    を備えた遊技機。
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