JP2017080012A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】擬似領域内においてなされる遊技球の動作や動作を含む演出について、疑似であると認識され難い遊技機を提供する。【解決手段】遊技球の入球により始動情報取得の契機となる始動部品と、始動部品の下流側に配設され、遊技球の入球により賞球払出の契機となる入賞部品とが配設された遊技領域と、遊技領域の同一平面上における下流側に形成され、始動部品に入球した遊技球、及び入賞部品に入球した遊技球が流下可能な疑似遊技領域とを備えた構成とした。【選択図】図5
Description
本発明は、遊技機に関し、特に疑似遊技領域を有する遊技機に関する。
従来、遊技機の一例としてのパチンコ機は、遊技盤の前面に設けられた遊技領域内に始動部品一般入賞部品、大入賞部品と言った態様な入賞部品が配設され、遊技領域に打ち出された遊技球が遊技領域を流下する過程において、上記入賞部品に入球したことを契機として、所謂大当りに関する抽選や、賞球の払出しに関する処理が実行される。特許文献1には、上記入賞部品が配設される遊技領域とは別に擬似遊技領域を設け、当該疑似遊技領域における遊技球の個数によって、上記大当りに関する抽選の結果を示唆する構成が開示されている。本構成によれば、内部的に実行される上記抽選の結果を疑似遊技内における遊技球の数の増減によって視覚的に表現できる点で優位性がある。
しかしながら、上記特許文献1に係る疑似遊技領域にあっては、その範囲が通常の遊技領域とは隔離され、一見して異なる場所に形成されているため、通常の遊技領域とは異なる疑似の遊技領域であることが簡単に認識されてしまい、当該領域内においてなされる遊技球の動作や、動作を含む演出についても疑似であると判断され易く、遊技の興趣に欠けるという欠点がある。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、擬似領域内においてなされる遊技球の動作や動作を含む演出について、疑似であると認識され難い遊技機を提供する。
上記課題を解決するための本発明の構成として、遊技球の入球により始動情報取得の契機となる始動部品と、始動部品の下流側に配設され、遊技球の入球により賞球払出の契機となる入賞部品とが配設された遊技領域と、遊技領域の同一平面上における下流側に形成され、前記始動部品に入球した遊技球、及び入賞部品に入球した遊技球が流下可能な疑似遊技領域とを備えた構成とした。
また、他の構成として、遊技領域と疑似遊技領域との間に、始動部品に入球した遊技球及び前記入賞部品に入球した遊技球を合流させて疑似遊技領域側に流下させる排出領域を備えた構成とした。
また、他の構成として、疑似遊技領域に、遊技領域を通過した遊技球が入球可能な疑似入球部品が配設された構成とした。
また、他の構成として、始動部品及び入賞部品が視認不能な構成とした。
また、他の構成として、疑似入球部品への入球は、始動情報の取得及び賞球払出の契機とならない構成とした。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
また、他の構成として、遊技領域と疑似遊技領域との間に、始動部品に入球した遊技球及び前記入賞部品に入球した遊技球を合流させて疑似遊技領域側に流下させる排出領域を備えた構成とした。
また、他の構成として、疑似遊技領域に、遊技領域を通過した遊技球が入球可能な疑似入球部品が配設された構成とした。
また、他の構成として、始動部品及び入賞部品が視認不能な構成とした。
また、他の構成として、疑似入球部品への入球は、始動情報の取得及び賞球払出の契機とならない構成とした。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
上記各構成に係る遊技機によれば、擬似領域内においてなされる遊技球の動作や動作を含む演出について、疑似であると認識され難くなる。
以下、実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[遊技機の全体構成について]
遊技機の一例としてのパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の一側部においてヒンジ機構により開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3内に収容された遊技盤30と、本体枠3の前方において開閉可能に軸着され、中央部に配設されたガラス窓4A、及びガラス窓4Aの下方に設けられた受皿6を有するパネル枠4と、パネル枠4の下部一側部より前方に突設されたハンドルユニット7、及びパネル枠4の上部両側部に配設されたスピーカユニット8を主たる構成として備える。パネル枠4が本体枠3側に閉じられた状態において、パチンコ機1の前方に着座する遊技者からは、パネル枠4に配設されたガラス窓4Aを介して本体枠3内に収容された遊技盤30の実遊技領域31を視認することが可能である。
遊技機の一例としてのパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の一側部においてヒンジ機構により開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3内に収容された遊技盤30と、本体枠3の前方において開閉可能に軸着され、中央部に配設されたガラス窓4A、及びガラス窓4Aの下方に設けられた受皿6を有するパネル枠4と、パネル枠4の下部一側部より前方に突設されたハンドルユニット7、及びパネル枠4の上部両側部に配設されたスピーカユニット8を主たる構成として備える。パネル枠4が本体枠3側に閉じられた状態において、パチンコ機1の前方に着座する遊技者からは、パネル枠4に配設されたガラス窓4Aを介して本体枠3内に収容された遊技盤30の実遊技領域31を視認することが可能である。
受皿6の中央部には、遊技者の任意によって操作可能な操作手段としての操作機構9が配設される。操作機構9は、遊技者による押下操作が可能な円形のプッシュボタン9Aと、当該プッシュボタン9Aの周囲において遊技者による回動操作が可能なダイアル9Bとにより構成される。操作機構9は、後述する演出制御回路200と接続されており、プッシュボタン9A、及びダイアル9Bから出力される信号は、演出制御回路200側に入力する。演出制御回路200は、例えばプッシュボタン9Aの入力タイミングに応じて演出表示装置80の表示及び動作を制御する。受皿6には、この他、球貸ボタンや返却ボタン等が配設されており、これらのボタン操作によって図外のCRユニットに投入されたICカード等の記録媒体に記録された貸し球可能数に対応する遊技球の貸し出し動作、或いは記録媒体の返却動作が実行される。
[遊技盤の構成について]
以下、図2〜図5に基づいて、遊技盤30について説明する。図2に示すように、本体枠3内に収容された遊技盤30には、外ガイドレール27及び内ガイドレール28と、概ね演出表示装置80の表示画面D1の形状に沿って区画された実遊技領域31と、擬似遊技領域EFとが形成される。実遊技領域31及び疑似遊技領域EFは、ともに遊技盤30の前面とガラス窓4Aの後面との間に形成される空間であり、図外の発射機構により打ち出された遊技球が流下可能な領域である。遊技盤30上には、この他、多数の釘が配設されており、遊技者のハンドルユニット7の操作によって図外の発射機構により発射された遊技球は、多数の釘や風車によって不規則に誘導されつつ実遊技領域31及び疑似遊技領域EF内を流下する。
以下、図2〜図5に基づいて、遊技盤30について説明する。図2に示すように、本体枠3内に収容された遊技盤30には、外ガイドレール27及び内ガイドレール28と、概ね演出表示装置80の表示画面D1の形状に沿って区画された実遊技領域31と、擬似遊技領域EFとが形成される。実遊技領域31及び疑似遊技領域EFは、ともに遊技盤30の前面とガラス窓4Aの後面との間に形成される空間であり、図外の発射機構により打ち出された遊技球が流下可能な領域である。遊技盤30上には、この他、多数の釘が配設されており、遊技者のハンドルユニット7の操作によって図外の発射機構により発射された遊技球は、多数の釘や風車によって不規則に誘導されつつ実遊技領域31及び疑似遊技領域EF内を流下する。
実遊技領域31は、概ねセンターラインCLを境界として、一点鎖線で示される左打ち領域ELと二点鎖線で示される右打ち領域ERとに区画される。各領域への遊技球の打ち分けは、ハンドルユニット7の操作によって行うことができ、ハンドルユニット7の回転角度を相対的に小とすることにより左打ち領域ELを流下させることができ、大とすることにより右打ち領域ERを流下させることができる。以下、各領域について詳説する。
左打ち領域ELには、入賞部品として、第1始動入賞部品60及び複数の一般入賞部品70が配設されている。第1始動入賞部品60は、遊技盤30の左右方向の略中央部に配設される始動部品とも呼ばれる入賞部品である。当該第1始動入賞部品60は、上方開口として設けられた入球口を有しており、当該入球口を介して入球した遊技球は、内部に配設された第1始動口検出スイッチSW1により検出される。詳細については後述するが、遊技球が第1始動入賞部品60に入球すると、主制御回路100内において当該入球を契機とする所定の始動情報の取得及び賞球の払出しが実行される。また、主制御回路100は、取得した始動情報に基づいて、後述の大入賞部品64を開放動作させ、遊技者にとって有利な状態を醸成する特別遊技(大当り遊技)の実行可否に関する当否抽選や、図柄の種別に関する抽選等を始めとする各種の抽選を実行する。即ち、第1始動入賞部品60、へ入球は、始動情報の取得や上記各種の抽選を受けるための契機となるものである。
左打ち領域ELには、他の入賞部品として、複数の一般入賞部品70が配設される。各一般入賞部品70は、上方開口として設けられた入球口を有しており、当該入球口を介して入球した遊技球は、内部に配設された一般入賞口検出スイッチSW5により検出される。
また、遊技球が一般入賞部品70に入球すると、主制御回路100内において当該入球を契機とする賞球の払出しが実行される。
また、遊技球が一般入賞部品70に入球すると、主制御回路100内において当該入球を契機とする賞球の払出しが実行される。
左打ち領域ELの最下部には、遊技球を回収口としてのアウト口69が開設される。アウト口69は第1始動入賞部品60の下方に開設される横長楕円形の開口であって、左打ち領域ELを流下中に上記第1始動入賞部品60や複数の一般入賞部品70に入球しなかった遊技球の全てを回収する。また、アウト口69は、後述の右打ち領域ERを流下した遊技球の一部も回収する。
次に、右打ち領域ERについて説明する。図2,図3にも示すように、右打ち領域ERには、上流側から下流側にかけて通過ゲート68、第2始動入賞部品62、大入賞部品64が配設されている。詳細については後述するが、第2始動入賞部品62及び大入賞部品64は、化粧板によってその前面が覆われており、その存在を遊技者が認識し難くなっている。
通過ゲート68は、上下が開口した門型の構造であって、当該通過ゲート68を通過した遊技球は、ゲート検出スイッチSW4により検出される。詳細については後述するが、遊技球が通過ゲートを通過すると、主制御回路100内において当該通過を契機とする所定の始動情報の取得が実行される。また、主制御回路100は、取得した始動情報に基づいて、後述の第2始動入賞部品62を開放動作させ、遊技球を第2始動入賞部品62に入球し易くする普通遊技等に関する各種の抽選を実行する。
図4に示すように、第2始動入賞部品62は、遊技盤30の前後方向に進退動作する開閉体62aを備えた可変始動部品である。開閉体62aは、遊技盤30内に内挿された状態で固定されるケース体600を介して取り付けられたソレノイドSOL1を駆動源として一点鎖線で示す前後方向に進退動作する。ケース体600の前面部602と、当該前面部602と対向する化粧板604との間には、遊技球が通過可能な流路L1が形成されている。
化粧板604は、遊技盤30を正面から視認した遊技者が流路L1の様子を視認することが不可能となるように着色や造形が施された板体であって、前面部602から遊技球の直径よりも長い寸法となるように前方に突出するボス602aの先端部に取着される。
化粧板604は、遊技盤30を正面から視認した遊技者が流路L1の様子を視認することが不可能となるように着色や造形が施された板体であって、前面部602から遊技球の直径よりも長い寸法となるように前方に突出するボス602aの先端部に取着される。
遊技球が流路L1を通過するタイミングで開閉体62aが流路L1側へ突出するように動作すると、遊技球は開閉体62aの先端部62c上に衝突するとともに、入球口62bを通って矢印X1に示す如く遊技盤30の後方に誘導された後、後述の第1疑似遊技領域排出口90から再び遊技盤30の前面(盤面)を流下する。一方、開閉体62aが流路L1側から後退した状態にあっては、矢印X2に示す如く入球口62bを通過し、下流側に位置する大入賞部品64に向けて流下する。
図4に示すように、遊技球の落下経路上には、第2始動口検出スイッチSW2が配設されており、当該第2始動入賞部品62への入球が検出される。詳細については後述するが、遊技球が第2始動入賞部品62に入球すると、第1始動入賞部品60と同様に、主制御回路100内において当該入球を契機とする所定の始動情報の取得及び賞球の払出しが実行される。また、主制御回路100は、取得した始動情報に基づいて、後述の大入賞部品64を開放動作させ、遊技者にとって有利な状態を醸成する特別遊技(大当り遊技)の実行可否に関する当否抽選や、図柄の種別に関する抽選等を始めとする各種の抽選を実行する。即ち、第2始動入賞部品62への入球も第1始動入賞部品60と同様に始動情報の取得や上記各種の抽選を受けるための契機となるものである。
図3,図5に特に示すように、大入賞部品64は、第2始動入賞部品62の下方に配設される。大入賞部品64は、遊技盤30の前面(盤面)より前方に突出し、ソレノイドSOL2を駆動源として前後方向に開閉可能な横長矩形状の開閉体64aと、当該開閉体64aの開放動作時において上方に開口する大入賞口64bを経由して入球した遊技球を受け入れる箱型の入球本体部67とを備える。入球本体部67内には、入球した遊技球を下方に位置する大入賞口検出スイッチSW3側に誘導する誘導部67aが設けられる。誘導部67aによって誘導された遊技球の全ては、入球本体部67内に配設された大入賞口検出スイッチSW3によって検出される。また、当該検出された遊技球は、入球本体部67の底部に開設された第2疑似遊技領域排出口89から導出され、再び遊技盤30の前面(盤面)を流下する。
図5に示すように、大入賞部品64の前面には、化粧版604と同様な化粧板606が配設されており、内部が視認不能とされている。つまり、右打ち領域ERに配設された第2始動入賞部品62及び大入賞部品64は、いずれも遊技者から視認不能な構成とされている。よって、図4に示す遊技球PがX1;X2のいずれの進路を取ったか、換言すれば遊技球Pが第2始動入賞部品62に入球したか否かを判断することや、図5に示す遊技球PがX3;X4のいずれの進路を取ったか、換言すれば遊技球Pが大入賞部品64に入球したか否かを判断することはもちろん、当該範囲に第2始動入賞部品62及び大入賞部品64が存在することすらも認識することができない構成となっている。
さらに、第2始動入賞部品62に入球した遊技球は、下流側において遊技盤30の前面に臨むように開設された第1疑似遊技領域排出口90から再び遊技盤30の前面に排出される。また、大入賞部品64内に入球した遊技球は、遊技盤30の後方に導かれることなく、下流側において下方に向けて開設された第2疑似遊技領域排出口89から遊技盤30の前面に排出される。そして、図5に示すように、第2始動入賞部品62に入球し、第1疑似遊技領域排出口90から排出される遊技球、大入賞部品64に入球し、第2疑似遊技領域排出口89から排出される遊技球、さらには上記いずれの入賞部品にも入球しなかった遊技球、即ち、右打ち領域ERに打ち出された遊技球の全ては、破線で囲まれた合流領域EGにおいて矢印Y1に示す如く合流して下流側の疑似遊技領域EFに流下することとなる。
なお、第1疑似遊技領域排出口90、第2疑似遊技領域排出口89及び合流領域EGは、化粧板606によって視認不能とされているため、遊技球が各排出口から排出される瞬間や合流する瞬間を認識することはできない。
なお、第1疑似遊技領域排出口90、第2疑似遊技領域排出口89及び合流領域EGは、化粧板606によって視認不能とされているため、遊技球が各排出口から排出される瞬間や合流する瞬間を認識することはできない。
そして、右打ち領域ERに打ち出された遊技球の全てが遊技盤30の前面に設けられた合流領域EGに集約されて流下することから、より詳細には、右打ち領域ERに打ち出された遊技球の全てが化粧版604;606によって視認不能となるも、視認不能となった遊技球の数と同数の遊技球が合流領域EGを経由して下流側に流下することから、図5の二点鎖線で示す視認不能範囲に第2始動入賞部品62や大入賞部品64が存在すること、及びこれらの入賞部品に入球したことを遊技者に気付かせることなく遊技を進行させることができる。なお、図2,3に示すように、右打ち領域ERには、擬似遊技領域EFの外周を取り囲むように延在し、上述の左打ち領域EL側に開設されたアウト口69へと続く、排出流路Qが形成されているが、図5に示すように、障害部品との位置関係により右打ち領域ERを流下する遊技球が当該排出流路Q内に進入する可能性は低く、大多数の遊技球は疑似遊技領域EF側に流下することとなる。
次に、右打ち領域ERの下部に形成された擬似遊技領域EFについて詳説する。図2,図3に示すように、擬似遊技領域EFは、上記合流領域EGの下流側に位置し、右打ち領域と同一平面上に形成された領域であって、第2始動入賞部品62又は大入賞部品64に入球した遊技球や、いずれの入賞部品にも入球しなかった遊技球が流下可能な領域である。当該領域の最下流部には、アウト口72が開設されており、擬似遊技領域EF内に配設された後述の複数の疑似入球部品に入球しなかった遊技球が回収される。以下、擬似入球部品について説明する。
擬似遊技領域EFには、上流から下流側にかけて疑似始動入賞部品92と、擬似大入賞部品94とが配設される。疑似始動入賞部品92は、上方開口の入球口を有する入球本体部92aと、当該入球本体部92aへの遊技球の入球を阻止又は許容する一対の開閉体92bとを備える。開閉体92bは、上下方向に直立した閉鎖状態において遊技球が入球本体部92a内に入球するのを阻止する一方で、左右方向に倒伏した開放状態において遊技球が入球するのを許容する。開閉体92bの開閉動作は、前述の第2始動入賞部品62の開閉体62aを開閉動作させるソレノイドSOL1と同期或いは非同期で作動するソレノイドSOL3によって行われ、開閉体92bが開放状態にある場合に遊技球が入球本体部92a内に入球可能となる。また、疑似始動入賞部品92は、上述の第2始動入賞部品62と対応するあくまで擬似的な部品であるため、始動情報の取得や賞球の払出しを伴う正規な入球部品である第2始動入賞部品62に対して要求される入球口の寸法や開閉体の寸法等に関する法規上の制限を受けることがない。
よって、正規な入球部品(本例では左打ち領域ELや右打ち領域ER内に配設された部品)では採用し得ない間口の大きな入球口や、長大な開閉体92bを採用することや、ソレノイドSOL3の制御によって、開閉体92bの開放回数や開放時間を極端に長くするような、通常では考えられない演出動作を行うことが可能となる。
よって、正規な入球部品(本例では左打ち領域ELや右打ち領域ER内に配設された部品)では採用し得ない間口の大きな入球口や、長大な開閉体92bを採用することや、ソレノイドSOL3の制御によって、開閉体92bの開放回数や開放時間を極端に長くするような、通常では考えられない演出動作を行うことが可能となる。
疑似大入賞部品94は、前方開口の横長矩形状に形成された入球口と、当該入球口を閉鎖状態において閉塞し、開放状態において開放する開閉体94aを備える。開閉体94aは、入球口の下縁部に沿った回転軸を中心として前後方向に回転可能とされている。開閉体94aの動作は、前述の大入賞部品64を作動させるソレノイドSOL2と同期或いは非同期で作動するソレノイドSOL4によって実現される。開閉体94aは閉鎖状態において、前方に開口する入球口の全域を前方から閉塞して遊技球の入球を阻止する。一方、開閉体94aは、開放状態において前方に倒伏し、上方から流下する遊技球を受け止めるとともに入球口側へ誘導して入球を許容する。
また、擬似大入賞部品94は、擬似始動入賞部品92と同様に上述の大入賞部品64に対応するあくまで擬似的な部品であるため、賞球の払出しを伴う正規な入球部品である大入賞部品64に対して要求される入球口や開閉体94aの寸法や、開放時間等に関する法規上の制限を受けることがない。
よって、正規な入球部品では採用し得ない大きさの入球口や開閉体94aを設けることや、大入賞部品64の開閉体64aの閉鎖条件(例えば、1回の開放当り最大9個の入球によって閉鎖)とは異なる演出動作を行うことができる。具体的には、例えば1回の開放に対する閉鎖条件を「20個の遊技球が入球したこと」に設定すれば、通常では考えられない数の遊技球が連続的に入球しているような演出動作を見せることが可能となる。
また、擬似大入賞部品94は、擬似始動入賞部品92と同様に上述の大入賞部品64に対応するあくまで擬似的な部品であるため、賞球の払出しを伴う正規な入球部品である大入賞部品64に対して要求される入球口や開閉体94aの寸法や、開放時間等に関する法規上の制限を受けることがない。
よって、正規な入球部品では採用し得ない大きさの入球口や開閉体94aを設けることや、大入賞部品64の開閉体64aの閉鎖条件(例えば、1回の開放当り最大9個の入球によって閉鎖)とは異なる演出動作を行うことができる。具体的には、例えば1回の開放に対する閉鎖条件を「20個の遊技球が入球したこと」に設定すれば、通常では考えられない数の遊技球が連続的に入球しているような演出動作を見せることが可能となる。
このように、擬似遊技領域EFには、実遊技領域31(右打ち領域ER)において、遊技者に視認不能とされた入球部品(第2始動入賞部品62,大入賞部品64)に対応するような擬似入球部品(疑似始動入賞部品92,疑似大入賞部品94)が設けられており、合流領域EGを経由して流下した遊技球がこれらの疑似入球部品に入球可能な構成である。
また、疑似始動入賞部品92及び疑似大入賞部品94内には、それぞれ疑似始動口検出スイッチSW6及び疑似大入賞口検出スイッチSW7が配設されており、入球した遊技球を検出可能となっている。一方で、これらの疑似入球部品への入球は、あくまで擬似的なものであるため、賞球の払出し処理や賞球の払出しに関係する抽選処理(後述の当否抽選処理)の契機となることはなく、専ら入球に至るまでの演出動作を遊技者に見せるものとなる。しかしながら、本実施形態では、擬似遊技領域EFが、遊技者に視認不能とされた第2始動入賞部品62及び大入賞部品64が配設された右打ち領域ERと同一平面上に形成され、右打ち領域ERに打ち出された遊技球の略全てが流下する領域であるため、遊技者に擬似遊技領域EFがあくまで疑似的な領域であると感じさせることなく遊技を進行させることができるとともに、通常ではあり得ない特異な寸法や動作を行う入球部品に対して実際に遊技球が入球し、当該入球を契機として実際に所定の抽選処理や払出処理が行われているかのような感覚を付与することができる。
また、疑似始動入賞部品92及び疑似大入賞部品94内には、それぞれ疑似始動口検出スイッチSW6及び疑似大入賞口検出スイッチSW7が配設されており、入球した遊技球を検出可能となっている。一方で、これらの疑似入球部品への入球は、あくまで擬似的なものであるため、賞球の払出し処理や賞球の払出しに関係する抽選処理(後述の当否抽選処理)の契機となることはなく、専ら入球に至るまでの演出動作を遊技者に見せるものとなる。しかしながら、本実施形態では、擬似遊技領域EFが、遊技者に視認不能とされた第2始動入賞部品62及び大入賞部品64が配設された右打ち領域ERと同一平面上に形成され、右打ち領域ERに打ち出された遊技球の略全てが流下する領域であるため、遊技者に擬似遊技領域EFがあくまで疑似的な領域であると感じさせることなく遊技を進行させることができるとともに、通常ではあり得ない特異な寸法や動作を行う入球部品に対して実際に遊技球が入球し、当該入球を契機として実際に所定の抽選処理や払出処理が行われているかのような感覚を付与することができる。
次に、遊技盤30に搭載された各種の表示装置について説明する。図2に示すように、遊技盤30の略中央部には、略矩形状の表示画面D1を有する演出表示装置80が配設される。演出表示装置80は、液晶ディスプレイを備えた表示装置であって、その表示画面D1上には、演出図柄Sに関する画像や、当該演出図柄Sの変動表示に伴って表示される予告演出やリーチ演出等を表現する静止画や動画等の画像や、特別遊技中において表示される画像等、多様な種類の画像が表示される。そして、遊技者は主に表示画面D1において表示される演出図柄Sや予告演出やリーチ演出と言った変動演出を視認しながら遊技を楽しむこととなる。なお、当該演出表示装置80に対する画像の表示制御は、後述の演出制御回路200によって実行される。
遊技盤30の実遊技領域31の外方には、第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、第1特別図柄保留表示装置36A、第2特別図柄保留表示装置36B、普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38が設けられている。各表示装置は、遊技の進行状況に応じて主制御回路100によって制御され、その表示の変化によって遊技状況を遊技者に報知する。
[パチンコ機の内部構成について]
図3は、パチンコ機1の制御を担う制御手段の構成を示すブロック図である。同図に示すように、パチンコ機1は、主として遊技全般に係る基本動作を制御する主制御回路100と、主として払出動作を制御する払出制御回路150と、主として遊技球の発射動作を制御する発射制御回路160及び、主として前述の演出表示装置80を制御する演出制御回路200とを備える。
図3は、パチンコ機1の制御を担う制御手段の構成を示すブロック図である。同図に示すように、パチンコ機1は、主として遊技全般に係る基本動作を制御する主制御回路100と、主として払出動作を制御する払出制御回路150と、主として遊技球の発射動作を制御する発射制御回路160及び、主として前述の演出表示装置80を制御する演出制御回路200とを備える。
主制御回路100は、(メイン)CPU100a、(メイン)ROM100b、及び(メイン)RAM100cを備えてなり、CPU100aが後述する各検出スイッチやタイマからの入力に対応してROM100bに予め格納されたプログラムを読み出して、当該プログラムに従った演算処理を行い、主制御回路100に接続された上述の各装置を直接的に制御したり、他の制御回路に多様なコマンドを送信する。また、このときRAM100cは、CPU100aの演算処理時におけるワークエリアとして機能し、演算に必要な各種のデータや、コマンドを一時的に保持する。
図6に示すように、主制御回路100には、第1始動入賞部品60への遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチSW1、第2始動入賞部品62への遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチSW2、大入賞部品64への遊技球の入球を検出する大入賞口検出スイッチSW3、通過ゲート68への遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチSW4及び一般入賞部品70への遊技球の入球を検出する一般入賞口検出スイッチSW5が接続されており、各検出スイッチから出力された検出信号が主制御回路100側に入力する。
また、主制御回路100には、前述の第2始動入賞部品62に設けられた開閉体62aを開閉動作させるためのソレノイドSOL1、及び大入賞部品64に設けられた開閉体65を開閉動作させるためのソレノイドSOL2、擬似始動入賞部品92に設けられた開閉体92bを開閉動作させるためのソレノイドSOL3、擬似大入賞部品94に設けられた開閉体94aを開閉動作させるためのソレノイドSOL4が接続され、これらのソレノイドが主制御回路100によって直接的に制御される。なお、擬似入球部品に係るソレノイドSOL3;4については、演出制御回路200側で制御してもよい。また、主制御回路100には、第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、第1特別図柄保留表示装置36A、第2特別図柄保留表示装置36B、普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38が接続されており、これらの表示装置が主制御回路100によって直接的に制御される。
主制御回路100には、払出制御回路150、及び演出制御回路200が接続されている。払出制御回路150は、主制御回路100と同様に不図示のCPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータであって、主制御回路100と通信可能に接続されている。また、主制御回路100と払出制御回路150とには、外部情報出力端子板151が接続されている。外部情報出力端子板151は、主制御回路100(CPU100a)及び払出制御回路150(払出CPU)から出力された遊技の進行に関する種々の情報をパチンコ機1の設置店等に設けられたホストコンピュータ側に送信する。
払出制御回路150には、遊技者に対して賞球を払い出すための払出モータ152、及び賞球数計数スイッチ153が接続されている。払出制御回路150は、主制御回路100から送信される払出コマンドに含まれる賞球数情報に基づいて所定の賞球数が払い出されるように払出モータ152を制御する。当該払出モータ152の駆動により払い出された賞球は、賞球数計数スイッチ153により検出され、払出制御回路150側において、適正な賞球数が払い出されたかが把握される。なお、払出制御回路150には、この他、受皿6に許容数以上の遊技球が貯留されていることを検知する皿満タン検出スイッチ154や、パネル枠4や本体枠3の扉が開放していることを検知する扉開放検出スイッチ155等の各種のスイッチが接続される。
また、発射制御回路160には、ハンドルユニット7内に搭載されたタッチセンサ161、発射ボリューム162、図外の発射機構内に受皿6に貯留された遊技球を送り込む球送りモータ163、及び発射機構内に格納された球発射モータ164が接続されている。発射制御回路160は、払出制御回路150からの発射許可およびタッチセンサ161からの入力を条件として、遊技者によるハンドルユニット7の操作量に応じて変化する発射ボリューム162からの入力信号に基づいて球発射モータ164を制御し、受皿6に貯留された遊技球を所定の発射力により実遊技領域31内に打ち出す。
演出制御回路200は、遊技進行中や待機中における各種の演出表示や演出動作を制御する。演出制御回路200は、(サブ)CPU200a、(サブ)ROM200b、(サブ)RAM200cを備えてなり、主制御回路100に対して主制御回路100から演出制御回路200に対してのみ通信(一方向通信)が可能なように接続されている。当該演出制御回路200は、主制御回路100から送信される演出に関する各種のコマンドや内部タイマからの入力信号に基づいて、ROM200bに予め格納されたプログラムを読み出して当該プログラムに従った演算処理を行い、演出制御回路200に接続された演出表示装置80の表示画面D1に表示される画像の表示制御、遊技進行中における楽曲や効果音などの音声をスピーカユニット8から出力させる音声出力制御、或いは遊技盤30及びパネル枠4等の各所に配設された発光体(例えば、LED)を多様なパターンにより発行させる発光制御等を実行する。なお、このときRAM200cは、CPU200aの演算処理時におけるワークエリアとして機能し、演算に必要な各種のデータや、コマンド等を一時的に保持する。
また、演出制御回路200は、CPU200aと接続され、当該CPU200aより送信される画像表示に係る各種のコマンドを受信して表示画面D1に多様な画像を表示するためのVDP、及び上記画像表示処理中に必要な各種のデータ等を一時的に保存するVRAM、音声制御のための音声合成LSI等、各種制御に必要なハードウェアを備えている。また、演出制御回路200には、遊技者の任意に操作可能な前述の操作機構9が接続されており、例えば当該操作機構9の操作タイミングに合せて前述の各制御を実行し、操作機構9の操作タイミングに従った所定の演出を表現することが可能である。
また、演出制御回路200は、CPU200aと接続され、当該CPU200aより送信される画像表示に係る各種のコマンドを受信して表示画面D1に多様な画像を表示するためのVDP、及び上記画像表示処理中に必要な各種のデータ等を一時的に保存するVRAM、音声制御のための音声合成LSI等、各種制御に必要なハードウェアを備えている。また、演出制御回路200には、遊技者の任意に操作可能な前述の操作機構9が接続されており、例えば当該操作機構9の操作タイミングに合せて前述の各制御を実行し、操作機構9の操作タイミングに従った所定の演出を表現することが可能である。
また、図示は省略するが、上述の各制御回路には電源供給回路が接続されており、当該電源供給回路に設けられた電源スイッチの操作により、遊技設置店側の外部電源から電源が供給され、該外部電源を各制御回路の動作に必要な電源として生成し、各制御回路に生成した電源を供給することで各制御回路が起動する。また、電源供給回路には、コンデンサ等のバックアップ用電源が搭載されており、断電時においては当該バックアップ用電源から主制御回路100及び払出制御回路150に対して電力が供給され、これら2つの制御回路のRAMに格納された各種のデータやコマンドが保持される。また、電源供給回路には、演出制御回路200に対する専用のバックアップ用電源も搭載されており、断電時においては当該専用のバックアップ用電源からの電力供給によりRAMに格納された各種のデータやコマンドの一部が別途搭載されたバックアップ用RAMに格納される。
以下、上記構成からなるパチンコ機1の遊技の流れについて概説する。遊技者のハンドルユニット7の操作により打ち出されて、実遊技領域31(左打ち領域EL,右打ち領域ER)を流下する遊技球が前述の第1始動入賞部品60又は第2始動入賞部品62に入球すると、主制御回路100では特別遊技の実行可否に関する抽選(以下、特図当否抽選ともいう)、特別図柄の種類を決定する抽選(以下、特図種別決定抽選ともいう)、特別図柄の変動パターンを決定する抽選(以下、特図変動パターン決定抽選ともいう)等の種々の抽選を実行する。そして、上記抽選のうち、特図当否抽選の結果が「当り」である場合には、前述の大入賞部品64の開閉体65を開放動作させ、遊技球の入球を容易とする特別遊技を実行する。以下、各抽選の概要について説明する。
まず、遊技球が第1始動入賞部品60又は第2始動入賞部品62に入球すると、上記特図当否抽選において参照される特図当否判定乱数や、特図種別決定乱数、変動パターン決定乱数等、種々の乱数が同時に取得され、当該取得された乱数がRAM100cの保留記憶領域に格納される。なお、以下の説明においては、第1始動入賞部品60への入球を契機として取得される上記種々の乱数を総称して特1保留といい、第2始動入賞部品62への入球を契機として取得される上記種々の乱数を総称して特2保留という場合がある。さらに、特1保留及び特2保留を総称して始動情報という。
保留記憶領域は、特1保留、及び特2保留をそれぞれ独立して記憶可能な第1特図保留記憶領域と第2特図保留記憶領域とを備えている。第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域は、それぞれ4つの記憶部(第1〜第4記憶部)を有している。そして、第1始動入賞部品60に遊技球が入球すると、特1保留を第1特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶し、第2始動入賞部品62に遊技球が入球すると、特2保留を第2特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶する。ただし、第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域に記憶可能な特1保留数および特2保留数は、それぞれ4つに設定されており、各保留記憶領域の上限を超えて保留数が増加することはない。
[各種抽選処理について]
図7は、特図当否抽選において参照される特図当否判定テーブルTBの概要を示す図である。遊技球が、第1始動入賞部品60又は第2始動入賞部品62に入球すると、0〜65535の範囲から1つの特図当否判定乱数が取得される。同図に示すように特図当否判定テーブルTBは、遊技状態が特図低確率である場合に参照される低確率用特図当否判定テーブルTB1と、遊技状態が特図高確率である場合に参照される高確率用特図当否判定テーブルTB2とに細分化されている。特図当否判定テーブルTB1,TB2には、0〜65535までの特図当否判定乱数に対応する判定結果(「当り」又は「ハズレ」)が規定されている。例えば、低確率用特図当否判定テーブルTB1が参照された場合に判定結果が「当り」となる確率は、約399分の1であり、高確率用特図当否判定テーブルTB2が参照された場合に判定結果が当りとなる確率は、10倍の約39.9分の1である。そして、上記取得された特図当否判定乱数が、「当り」と対応する乱数である場合は判定結果が当りとなり、「ハズレ」と対応する乱数である場合は判定結果がハズレと判定される。
なお、上記特図当否判定テーブルTB1,TB2においては、判定結果を「当り」,「ハズレ」の2通りとしたがこの他、「小当り」を付加したテーブルとしてもよい。
図7は、特図当否抽選において参照される特図当否判定テーブルTBの概要を示す図である。遊技球が、第1始動入賞部品60又は第2始動入賞部品62に入球すると、0〜65535の範囲から1つの特図当否判定乱数が取得される。同図に示すように特図当否判定テーブルTBは、遊技状態が特図低確率である場合に参照される低確率用特図当否判定テーブルTB1と、遊技状態が特図高確率である場合に参照される高確率用特図当否判定テーブルTB2とに細分化されている。特図当否判定テーブルTB1,TB2には、0〜65535までの特図当否判定乱数に対応する判定結果(「当り」又は「ハズレ」)が規定されている。例えば、低確率用特図当否判定テーブルTB1が参照された場合に判定結果が「当り」となる確率は、約399分の1であり、高確率用特図当否判定テーブルTB2が参照された場合に判定結果が当りとなる確率は、10倍の約39.9分の1である。そして、上記取得された特図当否判定乱数が、「当り」と対応する乱数である場合は判定結果が当りとなり、「ハズレ」と対応する乱数である場合は判定結果がハズレと判定される。
なお、上記特図当否判定テーブルTB1,TB2においては、判定結果を「当り」,「ハズレ」の2通りとしたがこの他、「小当り」を付加したテーブルとしてもよい。
図8は、上記特図種別決定抽選において参照される特図種別決定テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、特図種別決定テーブルTBは、特図種別決定乱数が第1始動入賞部品60への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が当りである場合に参照される特図種別決定テーブルTB1と、特図種別決定乱数が第2始動入賞部品62への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が当りである場合に参照される特図種別決定テーブルTB2と、特図当否抽選の結果がハズレである場合に参照される特図種別決定テーブルTB3とに細分化される。
第1始動入賞部品60又は第2始動入賞部品62に入球すると、例えば0〜99の範囲から1つの特図種別決定乱数が取得される。同図に示すように、特図種別決定テーブルTB1,TB2には、0〜99までの特図種別決定乱数に対応する特別図柄種別が所定の割合(選択率)で規定されている。例えば、特図種別決定テーブルTB1が参照され、取得された特図種別決定乱数が0〜59の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Aとして決定され、60〜99の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Bとして決定される。
つまり、第1始動入賞部品60への入球を契機とする特図当否抽選の結果が「当り」となり、特図種別決定テーブルTB1が参照された場合の特別図柄A及び特別図柄Bの選択率は、それぞれ60%,40%となる。
つまり、第1始動入賞部品60への入球を契機とする特図当否抽選の結果が「当り」となり、特図種別決定テーブルTB1が参照された場合の特別図柄A及び特別図柄Bの選択率は、それぞれ60%,40%となる。
また、特図種別決定テーブルTB2が参照され、取得された特図種別決定乱数が0〜59の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Cとして決定され、60〜99の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Dとして決定される。つまり、第2始動入賞部品62への入球を契機とする特図当否抽選の結果が当りとなり、特図種別決定テーブルTB2が参照された場合の特別図柄C及び特別図柄Dの選択率は、それぞれ60%、40%となる。
また、特図種別決定テーブルTB3は、上記特図当否抽選の結果が「ハズレ」である場合に参照され、取得された特図種別決定乱数の範囲、及び特図種別決定乱数の取得契機に関わらず特図種別が無条件に特別図柄X(ハズレ図柄X)に決定される。
図9(a)は、上記特図変動パターン決定抽選において参照される変動パターン決定テーブルTBの一例を示す図である。本実施形態において変動パターンテーブルは、遊技状態が普図低確率である場合に参照される変動パターン決定テーブルTB1、遊技状態が普図高確率である場合に参照される変動パターン決定テーブルTB2に細分化される。第1始動入賞部品60又は第2始動入賞部品62に入球すると、例えば0〜99の範囲から1つの変動パターン決定乱数が取得され、上記いずれかの変動パターン決定テーブルTBから変動パターン決定乱数に対応する1の変動パターン番号が決定される。
同図に示すように、変動パターン決定テーブルTB1,TB2には、前述の抽選により決定された特図当否抽選の結果(特図判定結果)、及び保留記憶数に応じて、変動パターン決定乱数に対応する変動パターン番号が規定されている。なお、本実施形態では変動パ特図判定結果が「当り」である場合には、保留記憶数に依らず、変動パターン決定乱数に応じて変動パターン番号が決定される構成としている。なお、変動パターン決定テーブルTB1,TB2は例示であり、例えば、特図当否抽選の結果、及び保留記憶数に加えて特図種別によって異なる変動パターン番号が決定される構成としてもよい。
図9(b)に示すように、変動パターン決定テーブルTB1,TB2に規定された各変動パターン番号には、変動時間(秒)が対応付けられており、変動時間は、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35B上で表示される特別図柄の変動表示時間、及び演出表示装置80上で特別図柄の変動表示と略同期して変動表示される演出図柄Sの変動時間、及び当該演出図柄Sの変動に伴って表示される変動演出(予告演出,リーチ演出)の時間となる。本実施形態における最短の変動時間は、例えば2.0秒であり、最長の変動時間は180秒である。また、変動パターン決定テーブルTB1に基づいて決定される変動時間の平均(平均変動時間)は、例えば13秒程度に設定され、変動パターン決定テーブルTB2に基づいて決定される変動時間の平均は、例えば3秒程度に設定されている。従って、遊技状態が普図高確率である場合には、遊技状態が普図低確率である場合と比較して、特別図柄及び演出図柄Sの1回の変動時間が短縮化されることとなる。
いずれかの変動パターン決定テーブルTBから、変動パターン番号が決定されると、変動パターン番号、及び変動時間に関する情報(変動情報)を含む変動パターンコマンドが演出制御回路200側に送信され、演出図柄Sの変動表示とともに、各変動パターン番号に従った種々の予告演出やリーチ演出が演出表示装置80の表示画面D1上に表示されることとなる。
また、主制御回路100は、変動パターンコマンドの送信と同時に第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bを制御し、いずれかの表示装置上において特別図柄の変動表示を開始させる。その後、主制御回路100は、上記変動表示時間が経過したことに基づいて、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bを制御して特別図柄の変動を停止させるとともに、演出制御回路200側に後述する特図停止指定コマンドを送信し、表示画面D1上において変動表示される演出図柄Sの変動を停止させる。以上説明したとおり、主制御回路100は、特別図柄の変動開始時に上述の特図当否抽選、特図種別決定抽選、及び特図変動パターン決定抽選を実行し、特別図柄及び演出図柄Sの最終的な停止の態様によって、特別遊技実行の可否と関連する特図当否抽選の結果を報知する。なお、一般的に遊技者は、特別図柄の変動表示と同期して表示画面D1上で変動表示される演出図柄Sの停止態様によって特図当否抽選の結果を認識することとなる。
[特別遊技について]
図10は、前述の特図当否抽選の結果が「当り」となり、遊技者にとって有利な特別遊技が実行される場合に参照される特別遊技制御テーブルTBの概要を示す図である。この特別遊技制御テーブルTBには、特別遊技を制御するための各種データが記憶されており、特別遊技中は、当該テーブルを参照して開閉体65を開閉動作させるソレノイドSOL2が駆動制御される。なお、特別遊技制御テーブルTBは、特図種別ごとに複数設けられており、決定された特図種別に応じて、対応するテーブルが特別遊技の開始時にセットされるが、ここでは1つのテーブルに全ての特図種別に対応する制御データを示す。
図10は、前述の特図当否抽選の結果が「当り」となり、遊技者にとって有利な特別遊技が実行される場合に参照される特別遊技制御テーブルTBの概要を示す図である。この特別遊技制御テーブルTBには、特別遊技を制御するための各種データが記憶されており、特別遊技中は、当該テーブルを参照して開閉体65を開閉動作させるソレノイドSOL2が駆動制御される。なお、特別遊技制御テーブルTBは、特図種別ごとに複数設けられており、決定された特図種別に応じて、対応するテーブルが特別遊技の開始時にセットされるが、ここでは1つのテーブルに全ての特図種別に対応する制御データを示す。
特別遊技は、開閉体65が所定回数開放される複数回のラウンド遊技で構成されている。特別遊技制御テーブルTBには、オープニング時間(最初のラウンド遊技が開始されるまでの待機時間)、特別電動役物最大作動回数(1回の特別遊技中に実行されるラウンド遊技の回数)、特別電動役物開閉切替回数(1ラウンド(R)中の開閉体65の開放回数)、ソレノイド通電時間(開閉体65の開放回数ごとのソレノイドSOL2の通電時間、すなわち、1回の開閉体65の開放時間)、規定数(1回のラウンド遊技における大入賞口への最大入賞可能数)、大入賞口閉鎖有効時間(ラウンド遊技間の開閉体65の閉鎖時間、すなわち、インターバル時間)、エンディング時間(最後のラウンド遊技が終了してから、通常の特別遊技(特別図柄の変動表示)が再開されるまでの待機時間)が、特別遊技の制御データとして、特図種別ごとに図示のように予め記憶されている。
例えば、特図種別が特別図柄Aである場合に特別遊技が実行されると、特別遊技の態様として、ソレノイドSOL2への通電による開閉体65の開放動作によって大入賞口64bが29秒間開放すること、又は、大入賞口64b内に遊技球が9個(カウントC=9)入球することのいずれかの条件が成立するまでラウンドが継続し、当該ラウンドが4回繰り返される。また、特図種別が特別図柄Bである場合に特別遊技が実行されると、特別遊技の態様として開閉体65の開放動作によって大入賞口64bが29秒間開放すること、又は、大入賞口64b内に遊技球が9個(カウントC=9)入球することのいずれかの条件が成立するまでラウンドが継続し、当該ラウンドが10回繰り返される。また、特図種別が特別図柄Cである場合に特別遊技が実行されると、特別遊技の態様として、開閉体65の開放動作によって大入賞口64bが29秒間開放すること、又は、大入賞口64b内に遊技球が9個(カウントC=9)入球することのいずれかの条件が成立するまでラウンドが継続し、当該ラウンドが15回繰り返される。また、特図種別が特別図柄Dである場合に特別遊技が実行されると、特別遊技の態様として、開閉体65の開放動作によって大入賞口64bが29秒間開放すること、又は、大入賞口64b内に遊技球が9個(カウントC=9)入球することのいずれかの条件が成立するまでラウンドが継続し、当該ラウンドが2回繰り返される。
つまり、本実施形態においては、特別電動役物最大作動回数が、特別図柄D、特別図柄A、特別図柄B、特別図柄Cの順序で増加するように設定されていることから、1回の特別遊技において遊技者が獲得可能な賞球数は、特別図柄Dの場合に最も少なく、特別図柄Cの場合に最も多くなる。
また、本実施形態においては、特図種別に応じて異なる態様となる特別遊技と対応して、擬似遊技領域EFに配設された擬似大入賞部品94の開閉体94aが開放される。開閉体94aの開放態様としては、例えば特図種別が特別図柄Aである場合には、特別遊技の開始と同時に開閉体94aを開放動作させ、当該特別図柄Aであることに基づいて実行される特別遊技における理論上の最大入球数である36個の遊技球が入球するまで開放状態を継続させることにより、1回の開放によって多量の賞球を獲得できたことを体感させることができる。
[遊技状態について]
図11は、上述の特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技後の遊技状態を設定するために参照される遊技状態設定テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、遊技状態設定テーブルTBには、特図種別に対応して特別遊技後の遊技状態と、当該遊技状態が継続する遊技回数(特図高確回数,普図高確回数)が規定されている。遊技状態設定テーブルTBに示すように、特図種別が特別図柄Aである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図高確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の特図高確回数、普図高確回数は、実質的に次回の特別遊技獲得まで継続する10000回に設定される。また、特図種別が特別図柄Bである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図低確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の普図高確回数は100回に設定される。
また、特図種別が特別図柄Cである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図高確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の特図高確率及び普図高確回数は10000回に設定される。また、特図種別が特別図柄Dである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図低確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の普図高確回数は100回に設定される。特図高確回数及び普図高確回数は、それぞれ後述の特図高確回数切りカウンタ及び普図高確回数切りカウンタのカウンタ値としてセットされ、上記特図遊技が実行される度に減算される。そして、カウンタ値が0になった場合に遊技状態が特図高確率から特図低確率へ、或いは普図高確率から普図低確率へ移行する。なお、特図種別の数、及び遊技状態の組み合わせは、パチンコ機1の仕様によって適宜変更可能であり、特図種別をさらに細分化して設定することにより、特別遊技の態様や、特別遊技後の遊技状態をさらに細分化して設定することも可能である。
図11は、上述の特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技後の遊技状態を設定するために参照される遊技状態設定テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、遊技状態設定テーブルTBには、特図種別に対応して特別遊技後の遊技状態と、当該遊技状態が継続する遊技回数(特図高確回数,普図高確回数)が規定されている。遊技状態設定テーブルTBに示すように、特図種別が特別図柄Aである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図高確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の特図高確回数、普図高確回数は、実質的に次回の特別遊技獲得まで継続する10000回に設定される。また、特図種別が特別図柄Bである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図低確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の普図高確回数は100回に設定される。
また、特図種別が特別図柄Cである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図高確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の特図高確率及び普図高確回数は10000回に設定される。また、特図種別が特別図柄Dである場合、特別遊技後の遊技状態は、特図低確率かつ普図高確率に移行する。また、この時の普図高確回数は100回に設定される。特図高確回数及び普図高確回数は、それぞれ後述の特図高確回数切りカウンタ及び普図高確回数切りカウンタのカウンタ値としてセットされ、上記特図遊技が実行される度に減算される。そして、カウンタ値が0になった場合に遊技状態が特図高確率から特図低確率へ、或いは普図高確率から普図低確率へ移行する。なお、特図種別の数、及び遊技状態の組み合わせは、パチンコ機1の仕様によって適宜変更可能であり、特図種別をさらに細分化して設定することにより、特別遊技の態様や、特別遊技後の遊技状態をさらに細分化して設定することも可能である。
ここで、特図低確率とは、前述の特図当否抽選において、図7に示す低確率用特図当否判定テーブルTB1が参照される状態(当り確率=399分の1)である。また、特図高確率とは、図7に示す高確率用特図当否判定テーブルTB2が参照される状態(当り確率=39.9分の1)である。
また、普図低確率とは、前述の特図変動パターン決定抽選において、図9に示す変動パターン決定テーブルTB1が参照され、後述の普図当否抽選において、図12に示す低確率用普図当否判定テーブルTB1が参照され、判定結果が「当り」の場合に図13に示す低確率用普図変動パターン決定テーブルTB1が参照される状態である。また、普図高確率とは、前述の特図変動パターン決定抽選において、変動パターン決定テーブルTB1と比較して決定される変動時間(秒数)が相対的に短く規定された変動パターン決定テーブルTB2が参照され、後述の普図当否抽選において、図12に示す高確率用普図当否判定テーブルTB2が参照され、判定結果が「当り」の場合に図13に示す高確率用普図変動パターン決定テーブルTB2が参照される状態である。
また、普図低確率とは、前述の特図変動パターン決定抽選において、図9に示す変動パターン決定テーブルTB1が参照され、後述の普図当否抽選において、図12に示す低確率用普図当否判定テーブルTB1が参照され、判定結果が「当り」の場合に図13に示す低確率用普図変動パターン決定テーブルTB1が参照される状態である。また、普図高確率とは、前述の特図変動パターン決定抽選において、変動パターン決定テーブルTB1と比較して決定される変動時間(秒数)が相対的に短く規定された変動パターン決定テーブルTB2が参照され、後述の普図当否抽選において、図12に示す高確率用普図当否判定テーブルTB2が参照され、判定結果が「当り」の場合に図13に示す高確率用普図変動パターン決定テーブルTB2が参照される状態である。
以上説明したとおり、パチンコ機1においては、第1始動入賞部品60又は第2始動入賞部品62への入球を契機とする各種の抽選が実行され、上記各種抽選の結果が所定の結果である場合に、遊技者にとって有利な特別遊技が実行され、さらに当該特別遊技後の遊技状態が切り替わる構成である。一方、パチンコ機1においては、上記特別遊技の実行等に関する種々の抽選とは独立して、第2始動入賞部品62に設けられた開閉体62aを開放動作させる普通遊技実行の可否等に関する抽選(普図当否抽選、普図変動時間パターン決定抽選)も実行される。以下、普通遊技実行の可否等に関する種々の抽選処理(普図遊技)の概要について説明する。
遊技球が通過ゲート68を通過すると、後述の普図当否抽選において参照される普図当否判定乱数が取得され、当該取得された乱数がRAM100cの保留記憶領域に格納される。ここで、保留記憶領域は、上記普図当否判定乱数を記憶可能な普図記憶領域を有しており、当該普図記憶領域は4つの記憶部(第1〜第4記憶部)を有している。そして、通過ゲート68を遊技球が通過すると、普図当否判定乱数を第1記憶部から順に記憶する。但し、普図保留記憶領域に記憶可能な普図保留数(X3)は4つに設定されており、当該上限を超えて普図保留数X3が増加することはない。
図12は、普図当否抽選において参照される普図当否判定テーブルTBの概要を示す図である。遊技球が、通過ゲート68を通過すると、例えば0〜99の範囲から1つの普図当否判定乱数が取得される。同図に示すように普図当否判定テーブルTBは、遊技状態が前述の普図低確率である場合に参照される低確率用普図当否判定テーブルTB1と、遊技状態が普図高確率である場合に参照される高確率用普図当否判定テーブルTB2とに細分化されている。上記普図当否判定テーブルTB1,TB2には、0〜99までの普図当否判定乱数に対応する判定結果(「当り」又は「ハズレ」)が規定されている。例えば、低確率用普図当否判定テーブルTB1が参照された場合に判定結果が「当り」となる確率は、50分の1である。これに対して高確率用普図当否判定テーブルTB2が参照された場合に判定結果が当りとなる確率は、1.2分の1である。そして、上記取得された普図当否判定乱数が、「当り」と対応する乱数である場合は判定結果が当りとなり、「ハズレ」と対応する乱数である場合は判定結果がハズレとなる。
図13は、普図変動パターン決定抽選において参照される普図変動パターン決定テーブルTBを説明する図である。上述の普図当否抽選が行われると、普図変動パターン決定テーブルTBに基づいて普通図柄の変動時間が決定される。同図に示すように、普図変動パターン決定テーブルTBは、遊技状態が普図低確率である場合に参照される低確率用普図変動パターン決定テーブルTB1と、遊技状態が普図高確率である場合に参照される高確率用普図変動パターン決定テーブルTB2とに細分化されており、それぞれのテーブルに単一の変動時間が規定されている。そして、低確率用普図変動パターン決定テーブルTB1によれば、普通図柄の変動時間が「30秒」に決定され、高確率用普図変動パターン決定テーブルTB2によれば、普通図柄の変動時間が「1秒」に決定される。このようにして普通図柄の変動時間が決定されると、当該決定された変動時間に渡って、普通図柄表示装置37上で表示される普通図柄の変動表示が開始され、変動時間経過後に上記普図当否抽選の結果を示す態様で停止表示される。
ここで、普通図柄表示装置37は、例えば複数のLEDランプを配列した形態として構成されており、変動表示中においては複数のランプが点滅し、上記普図当否抽選の結果が当りである場合には、複数のランプのうち、いずれかLEDのランプが点灯して停止した状態となり、ハズレである場合には、例えば全てのLEDランプ又は一部のランプが消灯した状態となる。なお、上記説明においては遊技状態に応じて単一の変動時間が規定された例を示したが、各遊技状態において複数の変動時間を規定し、所定の乱数による抽選によって遊技状態ごとに異なる普通図柄の変動時間が決定される構成としてもよい。
[普通遊技について]
図14は、前述の普図当否抽選の結果が当りとなり、普通図柄が当りであることを示す態様で停止した場合に実行される普通遊技において参照される開閉体作動テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、開閉体作動テーブルTBには、開閉体62aの開放回数、1回の開放動作当りの開放時間が規定されており、遊技状態が普図低確率である場合に参照される低確率用開閉体作動テーブルTB1と、遊技状態が普図高確率である場合に参照される高確率用開閉体作動テーブルTB2とに細分化されている。そして、遊技状態が普図低確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、開閉体作動テーブルTB1が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞部品62の開閉体62aが0.3秒間1回開放動作される。一方、遊技状態が普図高確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、上記開閉体作動テーブルTB2が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞部品62の開閉体62aが1.8秒間開放する動作が3回繰り返されることとなる。
図14は、前述の普図当否抽選の結果が当りとなり、普通図柄が当りであることを示す態様で停止した場合に実行される普通遊技において参照される開閉体作動テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、開閉体作動テーブルTBには、開閉体62aの開放回数、1回の開放動作当りの開放時間が規定されており、遊技状態が普図低確率である場合に参照される低確率用開閉体作動テーブルTB1と、遊技状態が普図高確率である場合に参照される高確率用開閉体作動テーブルTB2とに細分化されている。そして、遊技状態が普図低確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、開閉体作動テーブルTB1が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞部品62の開閉体62aが0.3秒間1回開放動作される。一方、遊技状態が普図高確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、上記開閉体作動テーブルTB2が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞部品62の開閉体62aが1.8秒間開放する動作が3回繰り返されることとなる。
つまり、遊技状態が普図高確率である場合、普図低確率の場合と比較して普図当否抽選の結果が「当り」となる確率が高くなるとともに、普通図柄の変動時間が大幅に短縮され、かつ開閉体62aの開放時間の合計が長くなることから、遊技球を右打ち領域ERに打ち出した場合、遊技球が第2始動入賞部品62に入球し易くなり、さらに普図高確率においては、特別図柄及び演出図柄Sの1回の変動時間が大幅に短縮化されることから、遊技球の消費を抑えながら第2始動入賞部品62への入球を契機とする上述の特図遊技を効率的に行うことが可能となる。なお、本実施形態においては、普図当否抽選の結果が「当り」となる確率、普通図柄の変動時間、及び開閉体62aの開放時間の3つの要素を普図低確率の場合と比べて有利とすることにより、普図高確率の状態を醸成するようにしたが、これに限られるものではなく、上記3つの要素のうちの少なくとも1つを変更することにより普図高確率の状態を醸成することも可能である。
また、本実施形態においては、上記普通遊技と対応して、擬似遊技領域EFに配設された擬似始動入賞部品92の開閉体92bが開放される。開閉体94aの開放態様としては、開閉体62aの開放動作と略同態様であればよい。開閉体62aの開放頻度は、開閉体65の開放頻度と比べて多いため、開閉体92bの開放態様を開閉体62aの開放態様とあまりにかけ離れた態様とすると、当該疑似始動入賞部品92が疑似的な入球部品であることが認識され易くなるためである。
1 パチンコ機,9 操作機構,9A プッシュボタン,30 遊技盤,
35A 第1特別図柄表示装置,35B 第2特別図柄表示装置,
60 第1始動入賞部品,62 第2始動入賞部品,64 大入賞部品,
68 通過ゲート,80 メイン表示装置,100 主制御回路,
100a メインCPU,100b メインROM,100c メインRAM,
150 払出制御回路,200 演出制御回路,200a サブCPU,
200b サブROM,200c サブRAM,D1 表示画面
35A 第1特別図柄表示装置,35B 第2特別図柄表示装置,
60 第1始動入賞部品,62 第2始動入賞部品,64 大入賞部品,
68 通過ゲート,80 メイン表示装置,100 主制御回路,
100a メインCPU,100b メインROM,100c メインRAM,
150 払出制御回路,200 演出制御回路,200a サブCPU,
200b サブROM,200c サブRAM,D1 表示画面
Claims (5)
- 遊技球の入球により始動情報取得の契機となる始動部品と、前記始動部品の下流側に配設され、遊技球の入球により賞球払出の契機となる入賞部品とが配設された遊技領域と、
前記遊技領域の同一平面上における下流側に形成され、前記始動部品又は前記入賞部品に入球した遊技球が流下可能な疑似遊技領域と、
を備えた遊技機。 - 前記遊技領域と前記疑似遊技領域との間に、前記始動部品に入球した遊技球及び前記入賞部品に入球した遊技球を合流させて前記疑似遊技領域側に流下させる合流領域を備えた請求項1記載の遊技機。
- 前記疑似遊技領域に、前記遊技領域を通過した遊技球が入球可能な疑似入球部品が配設された請求項1又は請求項2記載の遊技機。
- 前記始動部品及び前記入賞部品が視認不能とされた請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
- 前記疑似入球部品への入球は、前記始動情報の取得及び前記賞球払出の契機とならない請求項3又は請求項4いずれかに記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015210738A JP2017080012A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015210738A JP2017080012A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017080012A true JP2017080012A (ja) | 2017-05-18 |
Family
ID=58712544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015210738A Pending JP2017080012A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017080012A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017080125A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | 株式会社大都技研 | 遊技台 |
-
2015
- 2015-10-27 JP JP2015210738A patent/JP2017080012A/ja active Pending
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JP2017080125A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | 株式会社大都技研 | 遊技台 |
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