JP2006034705A - 遊技用釘、及び同遊技用釘を用いた弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 弾球遊技の面白さを左右する釘間調整を行いやすくする頭部を残しながら、遊技盤上に施された装飾やデザイン、あるいは表示画像などの視認性を低下させることのない遊技用釘、及び同遊技用釘を用いた遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技盤に打込まれる軸部と、この軸部の一端に設けられた頭部とからなる遊技用釘において、前記頭部外径の軸部外径に対する比率C1(頭部外径/軸部外径)を1<C1≦2.0の範囲に、前記頭部外径の頭部高さに対する比率C2(頭部外径/頭部高さ)を1.5<C2≦2.5の範囲に設定した。
【選択図】 図3
【解決手段】 遊技盤に打込まれる軸部と、この軸部の一端に設けられた頭部とからなる遊技用釘において、前記頭部外径の軸部外径に対する比率C1(頭部外径/軸部外径)を1<C1≦2.0の範囲に、前記頭部外径の頭部高さに対する比率C2(頭部外径/頭部高さ)を1.5<C2≦2.5の範囲に設定した。
【選択図】 図3
Description
この発明は遊技用釘、及び同遊技用釘を用いた弾球遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一つとして弾球遊技機があり、この弾球遊技機を代表するものとしてパチンコ遊技機が知られている。
パチンコ遊技機は、遊技盤上に遊技球を発射して流下させながら、遊技盤上に設けられた所定の入賞口に前記遊技球を入賞させ、入賞に応じて払い出される入賞球をより多く獲得することを目的として遊技するものであるが、前記遊技盤上には、遊技用釘が多数打込まれている。
これら遊技用釘は、その配列によって遊技球を所定方向へ案内する機能を有する一方、衝突する遊技球の流下方向を変化させて遊技球の挙動予測を難しくしている。そして、それがパチンコ遊技の面白さにもつながっているといえる。
また、発射された遊技球に対する払い出された賞球数の割合を示す所謂「出球率」についても、遊技用釘の釘間距離や打込み角度などの釘調整によって変わってしまうことから、遊技用釘は遊技の興趣を高める上でも、またホール側の収益に関しても重要な遊技部材となっている。
ところで、遊技に用いる前記遊技球は一般に鋼製であり、その直径は11mm、その重さは5.4g以上5.7g以下に定められている。
一方、前記遊技用釘は、ビッカース硬度で硬度が180〜200Hvの真鍮又は真鍮と同等の材質から形成されており、図6に示すように、ストレートな軸部100と、この軸部100の一端に形成され、当該軸部100に対して拡径され、かつ凸状に膨出した曲面を有する平面視円形の頭部200から構成されている(例えば特許文献1を参照。)。
なお、図6中、110は捩れ溝及び捩れ山を有し、先端が尖鋭化された打込み部であり、前記軸部100の下部に形成されている。
そして、かかる遊技用釘は、図7及び図8に示すように遊技盤300上に打込まれて用いられるが、前記遊技球が通過可能な遊技用釘間距離Dは、遊技用釘の左右方向への角度を調整して11.1〜11.6mmとなるようにしている。なお、前記遊技用釘間距離Dは、通常、釘高さHの1/2の位置において計測される。なお、図8中、400は入賞口である。
特許第2537334号公報
ところが、従来の遊技用釘は、頭部外径d1の軸部外径d2に対する比率C1(頭部外径/軸部外径)と、前記頭部外径d1の頭部高さh1に対する比率C2(頭部外径/頭部高さ)とが、通常、以下の範囲に定められていた。
2.1<C1≦2.4
2.5≦C2<3.1
具体的には、図6に示すように、頭部外径d1が4.0〜4.3mm、軸部外径d2が1.8〜1.9mm、頭部高さh1が1.4〜1.6mmの範囲で形成されていた。すなわち、一般的な従来の遊技用釘では、軸部外径d2に対して、頭部外径d1が倍以上の寸法を有し、かつ頭部200は比較的扁平状態になっていた。
2.5≦C2<3.1
具体的には、図6に示すように、頭部外径d1が4.0〜4.3mm、軸部外径d2が1.8〜1.9mm、頭部高さh1が1.4〜1.6mmの範囲で形成されていた。すなわち、一般的な従来の遊技用釘では、軸部外径d2に対して、頭部外径d1が倍以上の寸法を有し、かつ頭部200は比較的扁平状態になっていた。
したがって、従来のパチンコ遊技機では、かかる比較的大きな寸法からなる頭部200を有する多数の遊技用釘が遊技盤300上に存在するために、たとえ遊技盤300上に人目を引くような美しい装飾やデザインを施していても、そのせっかくの装飾やデザインの視認性が低下してしまい、期待するほどの装飾効果を上げることができなかった。
特に、前記遊技盤300を透明な部材で形成するとともに、その背後に液晶表示装置を配設して、前記遊技盤300の略全体を表示領域とするパチンコ遊技機にあっては、前記表示領域上で展開される様々な演出表示の視認性が遊技用釘によって低下することは好ましくない。
また、前述したように、遊技用釘間は所定寸法に調整されるものであるが、比較的大きな寸法からなる頭部200を有するので、遊技用釘間を現状以上に狭めることができず、そのため、遊技用釘の角度調整を行える範囲が狭まってしまう。例えば、入賞口の直上方に並設された2本の遊技用釘間が狭いと、遊技球が1本の遊技用釘に衝突する確率が高まり、遊技球の跳ね返り方向が大きく変化し、たとえ遊技球が遊技用釘間を通過しても、図8に示すように、遊技用釘1本に衝突した場合は流下方向が不安定なので入賞し難くなり、入賞確率が低下してしまうなど遊技の面白さを損なうおそれがある。
そこで、これらの諸問題を解決するために、頭部200を取り去って、釘全体をストレートな棒状にすることも考えられるが、その場合、前述の遊技用釘間調整や打込み角度調整などがし難くなり、遊技者が満足するような比較的安定した遊技球の挙動が実現できなくなったり、所定の出球率を実現できなかったりするおそれがある。
本発明は上記課題を解決することのできる遊技用釘、及び同遊技用釘を用いた弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明では、遊技盤に打込まれる軸部と、この軸部の一端に設けられた頭部とからなる遊技用釘において、前記頭部外径の軸部外径に対する比率C1(頭部外径/軸部外径)と、前記頭部外径の頭部高さに対する比率C2(頭部外径/頭部高さ)とが以下の範囲にあるようにしたものである。
1.0<C1≦2.0
1.5<C2≦2.5
請求項2記載の本発明では、請求項1記載の遊技用釘において、前記頭部外径を、3.0〜3.5mmとした。
1.5<C2≦2.5
請求項2記載の本発明では、請求項1記載の遊技用釘において、前記頭部外径を、3.0〜3.5mmとした。
請求項3記載の本発明では、請求項1又は2に記載の遊技用釘において、ビッカース硬度にて150〜170Hvの硬度からなることを特徴とする。
請求項4記載の本発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技用釘を用いた弾球遊技機とした。
請求項5記載の本発明では、請求項4記載の弾球遊技機において、前記遊技用釘が打込まれた遊技盤の一部又は全部を透明な部材により形成したことを特徴とする。
本発明によれば、遊技盤に打込まれる軸部と、この軸部の一端に設けられた頭部とからなる遊技用釘において、弾球遊技の面白さを左右する釘間調整を行いやすくする前記頭部を残しながら、前記遊技盤上に施された装飾やデザインなどの視認性を向上させることができる。また、遊技用釘間距離を可及的に狭めることができるので、遊技用釘の左右方向への角度調整範囲が広がる。さらに、例えば2本の遊技用釘が並設されている場合、遊技球が2本共に衝突する確率が高まるので、1本に衝突するのに比べて遊技球の跳ね返りが安定する。
本発明は、遊技盤に打込まれる軸部と、この軸部の一端に設けられた頭部とからなる遊技用釘において、前記頭部外径の軸部外径に対する比率C1(頭部外径/軸部外径)と、前記頭部外径の頭部高さに対する比率C2(頭部外径/頭部高さ)とが以下の範囲にあるようにしたものである。
1.0<C1≦2.0・・・・・(1)
1.5<C2≦2.5・・・・・(2)
なお、前記頭部は、凸状に膨出した曲面を有するドーム形状とし、平面視では円形としている。
1.5<C2≦2.5・・・・・(2)
なお、前記頭部は、凸状に膨出した曲面を有するドーム形状とし、平面視では円形としている。
従来の遊技用釘における頭部外径の軸部外径に対する比率C1は、2.1<C1≦2.4の範囲にあり、軸部外径はそのままとすれば、本実施形態に係る遊技用釘は、頭部外径が従来の遊技用釘よりも比較的に小さくなっており(1)、かつ頭部高さを従来のままにすることで曲率を大きくしている(2)。
好ましくは、頭部外径軸部外径との比率C1は2,0に近似させ、頭部外径と頭部高さとの比率C2は2.5に近似させることが好ましい。
かかる構成により、遊技盤上に施された装飾やデザインなどの視認性を従来よりも向上させることができる。
また、遊技用釘間距離を可及的に狭めることができるので、金槌による釘調整を行いやすく、例えば遊技用釘の左右方向への角度調整範囲も広がり、釘調整による入賞確率の調整幅も広がる。特に、上述したように、頭部の曲率が大きく、従来よりも丸みを帯びているので、どの方向からも均等に金槌で叩くことができ、釘調整がしやすくなっている。
さらに、例えば遊技盤上に設けた入賞口の直上方位置に2本の遊技用釘を並設した場合、遊技用釘間距離を狭めているために遊技球が2本共に衝突する確率が高まり、1本に衝突するのに比べて遊技球の跳ね返り、所謂球飛びが安定し、遊技用釘間の通過も安定するので、遊技者に不満を抱かせるおそれがなくなる。
上記遊技用釘において、前記頭部外径は3.0〜3.5mmとすることが望ましい。頭部外径を上記寸法に収めることにより、特に釘調整が行いやすくなることが実験的に分かった。
また、上記遊技用釘は、ビッカース硬度にて150〜170Hvの硬度とすることが好ましい。
すなわち、従来の遊技用釘は、前述したようにビッカース硬度で150〜230Hvの範囲となっており、遊技球がより跳ね返りやすくなっていたため、これを上記150〜170Hvの範囲に収めることで、遊技球が暴れるような跳ね方をしないようにしている。
このように、遊技用釘の硬度まで考慮することで、弾球遊技の面白さの要因ともなる遊技用釘との衝突によって生じる遊技球の方向変化をこれまでどおりに発生させながらも方向の変化が極端にばらつくことのないように安定させて、弾球遊技の面白さを一層引き出せるようにしている。
特に、上述してきた遊技用釘を用いた弾球遊技機をパチンコ遊技機ととすれば、遊技者は遊技盤に施された装飾やデザインをはっきりと視認することができ、しかも、遊技球は遊技の面白さが損なわれない程度に安定して変化することになるので遊技を存分に楽しむことができる。
また、本遊技用釘は、遊技盤の一部又は全部が透明な部材により形成された、所謂透明遊技盤に好適に用いることができる。
かかる透明遊技盤を用いたパチンコ遊技機は、遊技盤の背後に当該遊技盤と略同サイズの大型の液晶表示装置を設置して、遊技盤の略全領域を演出表示領域として迫力のある多彩な動画による演出が楽しめるものであるが、上述してきた遊技用釘を用いることで、演出表示の視認性を向上させて演出表示を十分に楽しませることができる。
また、パチンコ遊技機を設置するホール側は釘調整が容易となって、遊技台ごとに所望する出球率(発射された遊技球に対する払い出された賞球数の割合)に設定することも容易となる。
以下、本発明の実施形態に係る遊技機、及び同遊技機に用いられる遊技用釘について、図面を参照しながらより具体的に説明する。
図1は本実施形態に係る遊技機であるパチンコ遊技機の正面図、図2は同パチンコ遊技機の分解斜視図、図3は従来の遊技用釘と本実施形態に係る遊技用釘との比較説明図、図4は本実施形態に係るパチンコ遊技機でなされる演出表示の説明図、図5は本実施形態に係る遊技用釘の説明図である。
先ず、本実施形態に係るパチンコ遊技機10の概要について説明する。
パチンコ遊技機10は、パチンコホールなどの遊技場に設けられる図示しない遊技機設置基台(遊技島)に設置されており、当該パチンコ遊技機10を前記遊技機設置基台に固定するための外枠11と、同外枠11内に配設された本体枠12と、同本体枠12に着脱自在に取付けられた遊技盤14及びその他図示しない各種部品と、前記本体枠12に一側が枢着されて開閉自在とした前枠16とを備えている。14aはこの前枠16に嵌装されたガラス板などからなる透明保護板である。
本実施形態では、前記遊技盤14の全体を無色透明のアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂又はポリアリレート樹脂、メタクリル樹脂等の合成樹脂製の透明部材で形成しており、その表面には、発射される遊技球を案内するとともに、遊技盤14上に遊技領域を区画形成するガイドレール30a,30bや、遊技盤14上に発射された遊技球の流下方向をランダムに変化させるとともに、所定方向にも案内可能とした多数の遊技用釘1が植設されている。この遊技用釘1が本実施形態の要部をなすものであり、その具体的な構成などについては後に詳述する。なお、図1及び図2においては、遊技用釘1について一部を省略して示しており、実際には遊技盤14の遊技領域全体に多数設けられている。
また、この遊技盤14上には、遊技球を所定の方向へ誘導する遊技球誘導部材3,4や、遊技球の流下方向を規制する風車状の回転部材59、及び遊技球が通過するゲート55が設けられるとともに、複数の入賞口及びこれら入賞口に入球しなかった外れの遊技球が入球するアウト口7が設けられている。
前記入賞口としては、複数の一般入賞口5と、後述する可変表示ゲームが開始される契機となる始動口6と、可変表示ゲームで当選した際に実行される大当たり遊技において所定時間開放可能とした大入賞口8とがあり、前記始動口6には、その入球口を拡縮するように開閉動作する左右1対の可動片を備えた開閉役物(所謂「電動チューリップ」)58が設けられている。また、大入賞口8には、シャッタ40を開閉自在に取付け、可変表示ゲームで大当たり遊技状態となると、所定条件の下で遊技球を受け入れやすい開放状態を所定回数(所定ラウンド数)繰り返す。
また、図2に示すように、前記遊技盤14の背面側には、この透明な遊技盤14を通して視認されるように表示手段として液晶表示装置32を着脱自在に配設している。
すなわち、遊技盤14に形成される前記遊技領域全体が演出表示可能領域Aとなり、この演出表示可能領域A全体で展開される各種の演出表示などを、遊技者は遊技盤14を通して透視することができる(図4参照)。9は遊技盤14と液晶表示装置32との間に形成される遊技球排出路であり、前記各入賞口5,6,8に入球した遊技球をパチンコ遊技機10の外部へ排出するようにしている。
また、図1及び図2において、26は遊技球を遊技盤14上に発射するための発射ハンドルであり、前記本体枠12の下部右側に設けられている。なお、この発射ハンドル26の裏側には、ソレノイドなどからなる弾球装置を備える発射装置が設けられ、さらに、この発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられており、このタッチセンサが触接されたときに、発射ハンドル26が遊技者により握持されたと検知される。そして、発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射装置に電力が供給されて遊技球が遊技盤14に順次発射される。
21は本体枠12の前面下部に取付けられた受皿ユニットであり、上皿20及び下皿22が形成され、前記前枠16の下側に位置するように配設されている。前記上皿20に貯留された遊技球が前記発射装置に供給されるようになっており、上皿20の容量を越えた遊技球が下皿22に供給されるようになっている。
また、46はスピーカであり、前記本体枠12の上部左右に取付けられている。さらに、132は演出表示や報知などに用いられる各種ランプであり、150は所定のカードを挿入して所定量の遊技球の供給を受けることができるカードユニットである。
ここで、前記した可変表示ゲームについて簡単に説明する。可変表示ゲームとは、遊技球が前記始動口6へ入賞すると、その入賞に基づき当選かはずれかをパチンコ遊技機10に搭載した図示しない制御回路で内部抽選し、抽選結果に応じて前記液晶表示装置32の演出表示可能領域A内(本実施形態では遊技球誘導部材3,4の間の領域としている)で文字や図柄などからなる複数の識別情報を変動表示及び停止表示させ、抽選結果が当選となって上記複数の識別情報が予め定められた特定の賞態様で停止表示された場合、例えば全て同じ図柄で停止表示されると(図1においては「222」で表示している)、「大当たり遊技状態」と呼ばれる遊技者に有利な状態に移行するようにしたものである。この大当たり遊技状態においては、前述したように前記大入賞口8のシャッタ40が所定時間開放するラウンド遊技を所定回数行うことができる。なお、前述したように前記始動口6には開閉役物58が取付けられており、遊技球が前記ゲート55を通過したことを条件として前記制御回路で内部抽選し、抽選結果に応じて前記開閉役物58が所定時間開放され、始動口6へ入賞しやすい状態が得られるようにしている。内部抽選の結果は、演出表示可能領域A内で表示される(図1においては「○×」で表示している)。
上記構成のパチンコ遊技機10には、上述したように遊技盤14に多数の遊技用釘1が打込まれており、この遊技用釘1の構成に本実施形態の特徴がある。
以下、従来の遊技用釘と比較しながら本実施形態に係る遊技用釘1について説明する。
図3は従来の遊技用釘と本実施形態に係る遊技用釘1との比較説明図であり、図3(a)から分かるように、本実施形態に係る遊技用釘1の基本形状は、従来の遊技用釘と同じであり(図6参照)、遊技盤14に打込まれる軸部1aと、この軸部1aの一端に設けられ、凸状に膨出した曲面を有するドーム形状であって平面視で略円形の頭部1bとを有し、前記軸部1aの下半部には打込み部1cが形成されている。ただし、この打込み部1cの先端部1c’については、従来よりも尖鋭度合いを低くしている。これは、打込み部1cの先端部1c’は尖鋭度合いをあまくした方が、透明な樹脂製の遊技盤14に強固に打込めることが実験的に判明したからである。
本実施形態に係る遊技用釘1と従来の遊技用釘とを比較しやすいように、図3(b)に両者を重ねて表示したものを示す。この図3(b)において、従来の遊技用釘の頭部外径をd1で示し、本実施形態に係る遊技用釘1の頭部外径をD1で示している。
本実施形態に係る遊技用釘1では、頭部外径D1の軸部外径D2に対する比率C1(頭部外径D1/軸部外径D2)と、前記頭部外径D1の頭部高さH1に対する比率C2(頭部外径D1/頭部高さH1)とを以下の範囲に定めている。
1.0<C1≦2.0・・・・・(1)
1.5<C2≦2.5・・・・・(2)
そして、上記の範囲となるように、より具体的な寸法として、頭部外径D1を3.0〜3.5mmの範囲に設定するとともに、軸部外形D2を1.8〜1.9mm、頭部高さH1を1.4〜1.6mmの範囲に設定している。なお、前記軸部外径D2及び頭部高さH1については、従来の遊技用釘と同寸法である。
1.5<C2≦2.5・・・・・(2)
そして、上記の範囲となるように、より具体的な寸法として、頭部外径D1を3.0〜3.5mmの範囲に設定するとともに、軸部外形D2を1.8〜1.9mm、頭部高さH1を1.4〜1.6mmの範囲に設定している。なお、前記軸部外径D2及び頭部高さH1については、従来の遊技用釘と同寸法である。
一方、先に「発明が解決しようとする課題」において説明したように、従来の遊技用釘においては、C1及びC2は以下の範囲に定められている。
2.1<C1≦2.4・・・・・(イ)
2.5≦C2<3.1・・・・・(ロ)
そして、頭部外径d1は4.0〜4.3mmで形成され、軸部外径D2、頭部高さH1については本実施形態に係る遊技用釘1と同寸法である。
2.5≦C2<3.1・・・・・(ロ)
そして、頭部外径d1は4.0〜4.3mmで形成され、軸部外径D2、頭部高さH1については本実施形態に係る遊技用釘1と同寸法である。
したがって、図3(b)から、また上記式(1)と式(イ)とを比較しても明らかなように、本実施形態に係る遊技用釘1では、頭部外径D1が従来の遊技用釘よりも比較的に小さくなっており、さらに、図3(b)から、また上記式(2)と式(ロ)とを比較して分かるように、ドーム状に形成された頭部1bの曲面の曲率が大きくなって、より丸みが増している。
このように、頭部外径D1を小さくしたことにより、遊技用釘1が打込まれた遊技盤14上に施された装飾やデザインなどの視認性を向上させることができる。特に、本実施形態では、透明な遊技盤14を採用し、その背後に液晶表示装置32を配設していることから、図4に示すように、前記遊技盤14の略全体を使ってなされる演出表示の視認性を阻害しないようにすることができる。
図4に示した演出表示は、前述した可変表示ゲームの進行に沿ってヒーローキャラクタが怪獣と戦っているストーリーが液晶表示装置32の演出表示可能領域A上全体に動画表示されるもので、これを透明な遊技盤14を通して遊技者は観ることができる。そして、遊技盤14に多数植設された遊技用釘1の頭部1bが比較的小径となっていることから、遊技者は、遊技盤14の背後で展開される迫力ある動画表示を、前記遊技用釘1によって視覚的に阻害されることなく堪能することができるのである。
また、頭部外径D1を3.0〜3.5mmとしたように、頭部1bが比較的小径であることから、遊技用釘1同士の間の距離(以下「遊技用釘間距離L」とする)を可及的に狭めることができ、金槌による釘調整を行いやすくなり、遊技用釘1の左右方向への角度調整範囲も広がり、釘調整による入賞確率の調整幅も広がる。特に、上述したように、頭部の曲率が大きく、従来よりも丸みを帯びているので、どの方向からも均等に金槌で叩くことができ、釘調整がしやすくなる。
さらに、例えば図5に示すように、遊技盤14上に設けた入賞口(一般入賞口5など)の直上方位置に、2本の遊技用釘1を左右に並設した場合、遊技用釘間距離Lを狭めているために、遊技球が2本共に衝突する確率が高まり、1本に衝突する(図8参照)のに比べて遊技球の跳ね返り、所謂球飛びが安定し、遊技用釘同士1,1間の通過も安定するので、遊技用釘同士1,1間を通過したにもかかわらず入賞しないことが頻繁に起こってしまうようなことがなく、遊技者に不満を抱かせるおそれがなくなる。
また、上述した遊技用釘1を用いることにより、パチンコ遊技機10を設置するホール側は釘調整が容易となるので、各遊技台を所望する出球率(発射された遊技球に対する払い出された賞球数の割合)に設定することも容易となる。
また、本実施形態に係る遊技用釘1は、ビッカース硬度にて150〜170Hvの硬度としている。
すなわち、従来の遊技用釘はビッカース硬度で180〜200Hvの範囲であるので、これに比べてかなり軟らかくしている。
遊技用釘1は、硬いほど遊技球が跳ね返りやすくなるが、これを上記150〜170Hvの範囲に収めることで、遊技球が暴れるような跳ね方になるのを防止することができるのである。
このように、遊技用釘1の硬度を、ビッカース硬度にて150〜170Hvとすることで、パチンコ遊技の面白さの要因となる遊技用釘1との衝突によって生じる遊技球の方向変化はこれまでどおりに発生し、しかも、方向の変化は極端にばらつくことがなくなり安定することから、パチンコ遊技の面白さがより向上する。また、遊技用釘1の硬度を上記範囲にしたことで、前述した入賞口の直上方位置に2本の遊技用釘1を左右に並設した場合の遊技球の挙動にも好影響を与える。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、透明な部材により形成した遊技盤14の背面側に、この透明な遊技盤14を通して視認されるように液晶表示装置32を配設してパチンコ遊技機10を構成し、しかも、前記遊技盤14上に多数植設する遊技用釘1を、それぞれ、頭部外径D1の軸部外径D2に対する比率C1(頭部外径D1/軸部外径D2)を1.0<C1≦2.0の範囲に、また、前記頭部外径D1の頭部高さH1に対する比率C2(頭部外径D1/頭部高さH1)を1.5<C2≦2.5の範囲に設定したことにより、パチンコ遊技の面白さを左右することになる釘間調整用の頭部1bを残しながらも、透明な遊技盤14の背後で表示される演出表示の視認性を向上させることができる。
また、前記条件を満たすように、頭部外径D1を3.0〜3.5mmの範囲に設定しているので、遊技用釘間距離Lを可及的に狭めることができ、遊技用釘1の左右方向への角度調整範囲が広がり、ホール側では、所望する出球率を実現しながらも遊技者に不満を抱かせることのない釘調整が可能となる。
1 遊技用釘
1a 軸部
1b 頭部
1c 打込み部
10 パチンコ遊技機
14 遊技盤
32 液晶表示装置
1a 軸部
1b 頭部
1c 打込み部
10 パチンコ遊技機
14 遊技盤
32 液晶表示装置
Claims (5)
- 遊技盤に打込まれる軸部と、この軸部の一端に設けられた頭部とからなる遊技用釘において、
前記頭部外径の軸部外径に対する比率C1(頭部外径/軸部外径)と、前記頭部外径の頭部高さに対する比率C2(頭部外径/頭部高さ)とが以下の範囲にあることを特徴とする遊技用釘。
1.0<C1≦2.0
1.5<C2≦2.5 - 前記頭部外径を、3.0〜3.5mmとしたことを特徴とする請求項1記載の遊技用釘。
- ビッカース硬度にて150〜170Hvの硬度からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用釘。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技用釘を用いたことを特徴とする弾球遊技機。
- 前記遊技用釘が打込まれた遊技盤の一部又は全部を透明な部材により形成したことを特徴とする請求項4記載の弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004220394A JP2006034705A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 遊技用釘、及び同遊技用釘を用いた弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004220394A JP2006034705A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 遊技用釘、及び同遊技用釘を用いた弾球遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006034705A true JP2006034705A (ja) | 2006-02-09 |
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ID=35900319
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004220394A Pending JP2006034705A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 遊技用釘、及び同遊技用釘を用いた弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006034705A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008237751A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機および遊技釘 |
JP2016036486A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 株式会社三共 | 障害釘調整用工具 |
JP2021180944A (ja) * | 2018-03-23 | 2021-11-25 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP7412780B2 (ja) | 2021-08-24 | 2024-01-15 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
-
2004
- 2004-07-28 JP JP2004220394A patent/JP2006034705A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008237751A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機および遊技釘 |
JP2016036486A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 株式会社三共 | 障害釘調整用工具 |
JP2021180944A (ja) * | 2018-03-23 | 2021-11-25 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
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Effective date: 20070509 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090804 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091222 |