JP4607573B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
従前、大入賞口を3個の独立した回動する扉部により構成し、大入賞口の開放及び閉鎖を扉部毎に行っている弾球遊技機が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1の弾球遊技機によると、大入賞口の開放及び閉鎖については、各々の扉部の開放または閉鎖によって遊技球の流下状態を変化させることができ、斬新な興趣を得ることができる。
しかしながら、個々の扉部は独立して制御駆動されているため、扉部の個数分だけ駆動源を配置しなければならなかった。このように、大入賞口付近に回動する扉部の個数分だけ駆動源を配置することは、遊技盤の構成、配置等を考慮すると、空間利用上の無駄を生じさせるものである。
特開平9−290046号公報
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであり、複数個からなる扉部等の回動部材の位置制御を可能とし、かつ、駆動源の配置を省スペースとする弾球遊技機を提供する。
すなわち、請求項1の発明は、遊技球を流下させる遊技領域と、前記遊技領域に設けられ遊技球が入球可能な開口部と、を備えた弾球遊技機において、前記開口部は、軸部材を備えた軸部と、前記軸部を回動中心として前記開口部を開放する開放状態と前記開口部を閉鎖する閉鎖状態との間で回動する回動扉部と、が備えられ、前記回動扉部は少なくとも第1回動部材、第2回動部材、第3回動部材を有し、前記第1回動部材及び前記第2回動部材の間に前記第3回動部材が軸支されて、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は連結手段により連結されて互いに連動されると共に、前記第3回動部材は前記第1回動部材及び前記第2回動部材に対して遊動可能とされ、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は同一の第1駆動源によって回動駆動されると共に、前記第3回動部材は前記第1駆動源と異なる第2駆動源によって回動駆動され、前記第1回動部材が前記閉鎖状態であるときに前記開口部の一部を閉鎖する板状の第1扉部であると共に、前記第2回動部材が前記閉鎖状態のときに前記開口部の一部を閉鎖する板状の第2扉部であり、前記第1扉部と前記第2扉部との間に遊技球が少なくとも1個は通過可能な大きさの球通過部を形成すると共に、前記第3回動部材は前記閉鎖状態のときに前記球通過部を閉鎖可能な板状の第3扉部であり、前記第1扉部、前記第2扉部、前記第3扉部の少なくとも一が前記開放状態であるときに、前記各扉部の少なくとも一が前記遊技領域に突出し該突出した前記扉部を介して遊技球を前記開口部に誘導可能とし、前記第1扉部、前記第2扉部、前記第3扉部の少なくとも一が前記閉鎖状態であるときに、前記各回動部材の少なくとも一が前記遊技領域から後退し該後退した扉部の前面側を遊技球は通過可能とするものであって、前記第1扉部及び前記第2扉部の前面側に、前記第1扉部及び前記第2扉部が閉鎖状態であるときに前記球通過部の側方を囲む第1壁部材と第2壁部材を立設すると共に、前記第3扉部の前面側の両側端部に前記第3扉部が閉鎖状態であるときに前記遊技領域に突出している第3壁部材を立設し、前記第1扉部及び前記第2扉部が開放状態でかつ前記第3扉部が閉鎖状態であるときは、前記第1扉部及び前記第2扉部が受け止めた遊技球を前記第3壁部材によって前記開口部に誘導し易くする一方、前記第1扉部及び前記第2扉部が閉鎖状態でかつ前記第3扉部が開放状態であるときは、前記第3扉部が受け止めた遊技球を前記第1壁部材と前記第2壁部材によって前記開口部に誘導し易くするように構成したことを特徴とする弾球遊技機に係る。
請求項2の発明は、前記軸部に軸部材が備えられ、前記第1回動部材、前記第2回動部材、前記第3回動部材のいずれとも前記軸部材を共通の軸とし、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は前記軸部材に固定されていると共に、前記第3回動部材は前記軸部材に遊嵌されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機に係る。
請求項3の発明は、前記軸部に軸部材が備えられ、前記第1回動部材、前記第2回動部材、前記第3回動部材のいずれとも前記軸部材を共通の軸とし、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は前記軸部に遊嵌されていると共に、前記第3回動部材は前記軸部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機に係る。
請求項の発明は、前記第1扉部もしくは前記第2扉部のいずれか一方には前記軸部を支点として前記第1扉部及び前記第2扉部を開閉させるときの力点となる第1開閉用部材が設けられ、前記第1駆動源は前記第1開閉用部材に作用して前記第1扉部及び前記第2扉部を開閉駆動させると共に、前記第3扉部には前記軸部を支点として前記第3扉部を開閉させるときの力点となる第2開閉用部材が設けられ、前記第2駆動源は前記第2開閉用部材に作用して前記第3扉部を開閉駆動させるものであって、前記第1開閉用部材は前記第1扉部側もしくは前記第2扉部側のいずれかの扉部側の前記開口部内の一端側に突出して設けられていると共に、前記第1駆動源は前記いずれかの扉部側の前記開口部内の一端側に設けられ、前記第2開閉用部材は前記開口部内の他端側に突出して設けられていると共に、前記第2駆動源は前記開口部内の他端側に設けられることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項の発明は、前記第1扉部、前記第2扉部、前記第3扉部のいずれもが前記各扉部の前面側に錘を備えていることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項1の発明に係る弾球遊技機によると、第1回動部材及び第2回動部材の間に第3回動部材が軸支されて、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は連結手段により連結されて互いに連動されると共に、前記第3回動部材は前記第1回動部材及び前記第2回動部材に対して遊動可能とされ、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は同一の第1駆動源によって回動駆動されると共に、前記第3回動部材は前記第1駆動源と異なる第2駆動源によって回動駆動されるため、第1回動部材、第2回動部材の間に第3回動部材が存在しても、2個の駆動源により、複数個からなる回動部材の位置制御を可能とすることができる。
また、開口部の開放状態及び閉鎖状態に関して複数の態様を構成することができ、かつ、駆動源自体の数も扉部の個数より減らすことができる。さらに、壁部材による誘導と共に第1扉部、第2扉部、第3扉部の開放によって遊技球の入球し易さが向上する。
請求項2の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1の発明において、前記軸部に軸部材が備えられ、前記第1回動部材、前記第2回動部材、前記第3回動部材のいずれとも前記軸部材を共通の軸とし、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は前記軸部材に固定されていると共に、前記第3回動部材は前記軸部材に遊嵌されているため、軸部材が連結部材を兼ねて、第1回動部材及び第2回動部材の回動駆動と、第3回動部材の回動駆動とを個別に制御することができる。
請求項3の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1の発明において、前記軸部に軸部材が備えられ、前記第1回動部材、前記第2回動部材、前記第3回動部材のいずれとも前記軸部材を共通の軸とし、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は前記軸部に遊嵌されていると共に、前記第3回動部材は前記軸部に固定されているため、第3回動部材の回動駆動に要する部材数を軽減することができる。
請求項の発明に係る弾球遊技機によると、請求項ないしのいずれか1項の発明において、前記第1開閉用部材は前記第1扉部側もしくは前記第2扉部側のいずれかの扉部側の前記開口部内の一端側に突出して設けられていると共に、前記第1駆動源は前記いずれかの扉部側の前記開口部内の一端側に設けられ、前記第2開閉用部材は前記開口部内の他端側に突出して設けられていると共に、前記第2駆動源は前記開口部内の他端側に設けられるため、開口部内に空間を確保することができ、この空間の占める部品、部材の設計の自由度が高まる。
請求項の発明に係る弾球遊技機によると、請求項ないしのいずれか1項の発明において、前記第1扉部、前記第2扉部、前記第3扉部のいずれもが前記各扉部の前面側に錘を備えているため、ひとたび開放した扉部においては、錘により開放状態が維持されるため、振動、衝撃による偶発的な開放、閉鎖のおそれは低減される。
以下添付の図面に基づきこの発明の好適な実施形態を説明する。以下、前面、及び後面の表記は、遊技領域側が前面、弾球遊技機背面側が後面とする。図1は本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図、図2は同弾球遊技機全体の裏面図、図3は同弾球遊技機の制御系を簡略に示すブロック図、図4は大入賞口の正面図と構造上面図、図5は大入賞口の斜視図、図6は大入賞口の構造断面図、図7は大入賞口の背面側からの分解斜視図、図8は大入賞口の正面側からの分解斜視図、図9は第3扉部が開放状態の斜視図と上面図、図10は第1扉部及び第2扉部が開放状態の斜視図と上面図、図11は全扉部が開放状態の斜視図と上面図、図12は軸動体の斜視図、図13は第1扉部の駆動態様を表す側面図、図14は第3扉部の駆動態様を表す側面図、図15は他の実施例に係る大入賞口の正面図、図16は他の実施例に係る大入賞口の正面側からの分解斜視図である。
図1に示す実施例の弾球遊技機(ここではパチンコ遊技機)1は、遊技盤3の縁に遊技球の外側誘導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、前記内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、普通電動役物である始動入賞口11、特別電動役物である大入賞口装置200を備えた大入賞口15、アウト口17が配設され、また上方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に風車22a,22b、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球Pが入賞すると所定数の遊技球が賞球として払い出される。また、後に詳述するある条件で判定結果が当たり(この実施例では大当たり)となると、所定の特別遊技状態となって大入賞口15が適宜の開放態様により開放され、遊技球が入賞し易い状態となる。また、普通図柄変動開始用ゲート19,21の検出信号により取得される普通図柄の当たり外れに関係する数値が所定値となった場合、始動入賞口11が拡大開放状態となる。
前記遊技盤3の前面側には払い出された遊技球Pを受けるための上側球受け皿32、該上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、前記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器35,36、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置H等がそれぞれ組み付けられている。符号151はカードユニットである。
前記表示装置9の図柄表示装置43は、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例ではカラー表示可能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部(可変表示領域)50を備えている。前記画像表示部50は、数字、アルファベット、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄または特別図柄を変動表示及び停止表示可能としている。さらに前記画像表示部50は、横に並ぶ3つの表示領域に分割されて左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域となっており、左側表示領域には左特別図柄が、中央表示領域には中特別図柄が、右側表示領域には右特別図柄が、それぞれ判定図柄として、変動表示及び停止表示可能とされている。なお、この実施例における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域にそれぞれ表示される特別図柄は、‘0’,‘1’,‘2’,‘3’,‘4’,‘5’,‘6’,‘7’,‘8’,‘9’,‘10’,‘11’の12通りの図柄とされている。なお、前記画像表示部50はその左下方の隅に普通図柄表示領域45を有しており、普通図柄が該表示領域45で所定時間(この実施例では50秒)変動した後に停止図柄で停止表示される。
また、前記画像表示部50は、前記特別図柄の変動中に、該特別図柄に加えて背景(建物、風景等)、キャラクタ(人物、動物、植物、物等)、文字等の装飾図柄を表示し、該装飾図柄は前記特別図柄の変動開始等の所定始動条件に起因して変動表示可能となっている。さらに、前記画像表示部50の上方両側にあたる表示装置9は、LED等からなる特別図柄変動数記憶表示器51を備えている。
前記始動入賞口11は表示装置9の真下に設けられ、二つの可動片11a,11bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって通常状態である略垂直の狭小開放状態と略V字形の拡大開放状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口11の拡大開放は、遊技者が視覚を通じて認識する前記普通図柄表示領域45の図柄が変動停止して特定の図柄が表示された普通図柄当たりとなった時に行われる。この実施例では、遊技状態時に普通図柄表示領域45の停止図柄が特定図柄で停止表示された場合には、0.4秒間の始動入賞口11の拡大開放を1回行う。
また、前記始動入賞口11の背面には、該始動入賞口11に入賞した球を検出する特別図柄変動開始スイッチ(図示せず)が入賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって遊技の当たり外れに関係する数値を取得し、前記図柄表示装置43ではその数値に対応する図柄の変動を開始するようになっている。その際、特別図柄の変動中に始動入賞口11に入賞し前記数値を記憶して保留、すなわち保留回数(この実施例では最高4回)を前記特別図柄変動数記憶表示器51に表示し、図柄変動の開始による保留回数の減少によって前記表示器51の表示個数を減らすようになっている。
前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21は表示装置9の左右に設けられ、普通図柄変動開始スイッチを備え、該普通図柄変動開始スイッチで両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって普通図柄の当たり外れに関係する数値を取得し、前記普通図柄表示領域45の普通図柄の変動を開始させるようになっている。普通図柄の変動中に、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過することによって普通図柄の当たり外れに関係する数値を記憶して保留、すなわち保留回数(この実施例では最高4回)を普通図柄変動数記憶表示器47に表示し、前記保留回数の減少によって前記表示器47の表示個数を減らすようになっている。また、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する入賞口背面に設けられている。
実施例においては、遊技領域6に設けられ遊技球が入賞可能(入球可能)な開口部の一例として、大入賞口15を示す。この大入賞口15の開放及び閉鎖は大入賞口装置200内の回動扉部210(第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213)により行われる(図5等参照)。大入賞口15は始動入賞口11の下方に設けられ、後に詳述する第1ソレノイド(第1駆動源)により第1扉部211及び第2扉部212が開閉され、第2ソレノイド(第2駆動源)により第3扉部213が開閉される。大入賞口15は、通常は回動扉部210(3個の扉部の全て)が閉じた状態とされ、当該大入賞口15の内部には、大入賞口15に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(図示せず)が設けられている。
図柄表示装置43の作動及び大入賞口15の作動、つまり特別遊技実行時(大当たり成立時)の動作について説明する。この特別遊技は、通常遊技とは異なり遊技者に特典を付与するものである。この特別遊技は、後述の主制御回路140によって、所定の確率に設定された特別遊技実行判定確率に基づいて判定条件の成立毎に実行されるか否かが判定される。前記のように始動入賞口11に遊技球が入賞し、特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出されると、該特別図柄変動開始スイッチにより入賞信号が主制御回路140(図3参照)へ送られ、それに伴って、主制御回路140内にて各種の数値(乱数値)が取得(抽出)され、その取得数値が主制御回路140のRAMの特別図柄乱数記憶領域等に一旦格納される。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たりの判定、確定停止図柄の決定(作成)、リーチの有無決定、図柄変動・停止パターン、装飾図柄の種類の決定、さらには図5等に示す回動扉部210(第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213)の開放態様の決定等が行われ、前記図柄表示装置43における画像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域で特別図柄の変動を開始する。
前記特別図柄の変動開始から所定時間変動後、例えば、左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域の順や左側表示領域、右側表示領域、中央表示領域の順等で特別図柄が変動停止して、停止図柄が確定停止表示される。その際、決定された停止図柄及び図柄変動・停止パターン等によっては、リーチ状態が成立することがある。ここで、リーチ状態とは、画像表示部50で特別図柄の変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様、つまり大当たりの組み合わせが表示され易い可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記画像表示部50の各表示領域のうち、最終停止図柄(ここでは中特別図柄)を表示する表示領域(ここでは中央表示領域)だけを残して、残りの二つの表示領域で図柄が特定の組み合わせ(例えば同一図柄)となるように停止表示するリーチ変動表示処理がなされている。
また、前記リーチ状態時には、前記画像表示部50における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の変動時間を長くしたり、前記画像表示部50における特別図柄の背後に表示される背景画像を変化させたり、該画像表示部50上に前記キャラクタや文字を表示する等の複数の画像情報からなる表示態様(リーチアクション等)の中から選択されたリーチアクション等が演出されるようになっている。なお、前記リーチ状態になる前に、該リーチ状態になる可能性または大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしても良い。前記予告としては、画像表示部50上へのキャラクタ表示や残像表示等が挙げられる。
前記停止特別図柄の組み合わせが、同一図柄の組み合わせからなる大当たり図柄組み合わせ(いわゆるぞろ目)であると、大当たり状態(特別遊技)に移行する。大当たり状態になると、前記大入賞口15の回動扉部210(第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213の少なくともいずれか、または全部)が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、図示しない賞球払出装置により所定数の遊技球が賞球として払い出される。回動扉部210(第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213の少なくともいずれか、または全部)は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。なお、前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数は、図柄表示装置43の画像表示部50に、0〜10までの数字または棒グラフのように表示されるようになっている。
前記大入賞口15の開放中または大入賞口15(回動扉部210の扉部の全て)が閉じてから約2秒以内に、入賞球数カウントスイッチが所定個数の遊技球を検出すると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(例えば最高16回)、回動扉部210(第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213の少なくともいずれか、または全部)の開放が繰り返される(ラウンド続行が決定される。)。
この弾球遊技機1は、図2に示す裏機構を備えている。図中の符号101は遊技球を貯留する貯留タンク、102はタンクレール、104は枠用外部出力端子基板、105はランプ中継基板、106は受電基板、107は賞球センサ中継基板、110は盤面用外部出力端子基板、111は中継基板、112は音声制御基板、113はFG中継基板、114は電源基板、115はランプ制御基板、118は払出制御基板、119は発射装置制御基板、121は主制御基板、122はカードインターフェイス接続部、123,124は電源プラグ、161は図柄制御基板、Gは接地線である。
主制御回路140は主制御基板121内に形成され、図3に示すように、CPU,RAM,ROM,複数のカウンタを備えたコンピュータと、該コンピュータから送信された制御信号を受信し、その制御信号に基づいて所定の処理を行う表示制御回路150等を結ぶ入出力回路と、前記コンピュータと大入賞口15に接続される第一中継回路160やランプ制御回路等を結ぶ入出力回路等で構成される。前記CPUは、制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たりの発生確率や小当たり(始動入賞口11の拡開開放を行う普通図柄当たり)の発生確率を定める乱数等も生成している。また、前記RAMは、特別図柄変動開始スイッチの検出信号及び普通図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域,CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域,各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ,CPUの作業領域を備えている。さらに、前記ROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、各遊技状態における大当たり及び小当たりの判定値等が書き込まれている。符号95は賞球払出装置、96は球貸装置である。
大入賞口15における回動扉部210(第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213)の開放動作の制御は、主制御回路140の入出力回路からの制御信号を第1中継回路150に送信される。さらに第1中継回路150を介して第1ソレノイド(第1駆動源)251、第2ソレノイド(第2駆動源)252のそれぞれに信号が送信される。この結果、当たり特別図柄の表示態様等いかんによって、第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213の開放動作に差異が設けられる(図9ないし図11参照)。
前記普通図柄表示領域45における図柄変動の制御は、表示制御回路150によって行われる。表示制御回路150は、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、主制御回路140の入出力回路からの制御信号を受信して該コンピュータに送信する入力回路と、該コンピュータからのRGB信号を受信して画像表示部50等に送信する出力回路を備えている。
以下、弾球遊技機1の開口部の一例である大入賞口15について、その内部の構造である大入賞装置200を詳述する。図4(a)の正面図に示すとおり、大入賞口15(大入賞装置200)には、ベース部201が備えられ、図示しないビス、釘等により遊技盤3(遊技領域6)に固定されている。大入賞口15の開放、閉鎖のために、3個の扉部である第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213からなる回動扉部210が備えられる。また、符号231は第1扉部の第1壁部材231、232は第2扉部の第2壁部材、233は第3扉部の第3壁部材233である。
図4(b)の上面図に示すとおり大入賞口15において、大入賞装置200のベース部201は遊技盤3に埋設される。前記の第1壁部材231、第2壁部材232、第3壁部材233は、遊技領域6を保護するガラス板GLとの間に僅かな隙間を有して各扉部に立設されている。図示の状態では、遊技領域を流下する遊技球は第1壁部材231または第2壁部材232の外側、2個の第3壁部材233の間を通過する。図中、符号251は第1ソレノイド(第1駆動源)、252は第2ソレノイド(第2駆動源)である。
図5の主要部分の斜視図から理解されるように前記の第1壁部材231、第2壁部材232、第3壁部材233は、略扇面形状とされ、その前面側に錘260が備えられている。特に、大入賞口15において、遊技領域に突出し遊技球の流路を変更する第1位置(大入賞口を開放する開放状態)と、遊技領域から後退して遊技球を流下可能とする第2位置(大入賞口を閉鎖する閉鎖状態)との間で回動可能とする第1回動部材、第2回動部材、第3回動部材は、順に第1扉部211,第2扉部212,第3扉部213となる。
併せて、図6の大入賞口15付近の構造断面図からも明らかなとおり、大入賞口15の大入賞装置200のベース部201は、遊技盤3に埋設されている。遊技領域6を流下する遊技球Pは、各回動部材が第1位置(大入賞口を開放する開放状態)となるときに当該大入賞口15内へ取り込まれる。前記の第1ソレノイドは、図示の位置(大入賞装置200の背後側)で取り付けられ、後述するように回動部材(実施例では、第1扉部211,第2扉部212)の回動駆動を制御する。
図7及び図8の分解斜視図を用い、大入賞装置200を詳述する。ベース部201の背面には、前記の第1扉部211(第1回動部材),第2扉部212(第2回動部材),第3扉部213(第3回動部材)からなる回動扉部210が備えられる。各扉部211,212,213は、遊技球を受け入れやすくするため、それぞれ略平板状(緩やかなテーパ状面を有する)の受球部281,282,283を備えると共に、軸部240を回動中心として回動可能である。
軸部240には軸部材249が備えられ、第1扉部211(第1回動部材),第2扉部212(第2回動部材),第3扉部213(第3回動部材)のいずれとも軸部材249を共通の軸としている。第1扉部211の連結孔211sに軸部材249の一端249aが挿入され、この軸部材249は第3扉部213の遊嵌孔213sに通される。そして、第2扉部212の連結孔212sに軸部材249の他端249bが挿入される。このようにして第1扉部211及び第2扉部212の間に第3扉部213が保持される。
実施例の軸部材249はその両端部249a,249bを断面視略D字状の切り欠きを有し、第1扉部211及び第2扉部212の接続をより強固としている。すなわち、D字状の切り欠きによって、第1扉部211及び第2扉部212は軸部の回動に対して従動するように、軸部に対しての回動が規制されている。従って、第1扉部211及び第2扉部212は軸部材249(連結手段に相当)により連結され、互いに連動して開放状態・閉鎖状態(第1位置・第2位置)の回動が行われる。一方、第3扉部213は軸部材249と回動の軸を共通とするものの、軸部材249の中央位置は断面円形であり、遊嵌状態とされる。このため、第1扉部211及び第2扉部212の回動に制約を受けることなく第3扉部213は回動することができる(遊動可能となる。)。上述した軸部に対しての回動を規制する構成をとれば、軸部の回動に対して従動されるべき扉部材を軸部に接着させず、当該軸部の回動に対して従動させるように固定された状態で使用することが可能となる。また、軸部の回動に対して従動されるべき扉部材を軸部に接着する場合よりも強固な固定状態を保つことが可能となる。
第1扉部211には第1開閉用部材241が備えられ、背後の第1伝達部材243の押圧を受ける。また、第3扉部213には第2開閉用部材242が設けられ、背後の第2伝達部材244の押圧を受ける。
軸部材249に接続された第1扉部211及び第2扉部212と、該軸部材と遊動する第3扉部213との一体物(図12の軸動体300を参照)は、ベース部201の軸受け部208に装着されることにより、回動可能となる。両端部249a,249bを保持するため、後部流路部材202がベース部201に取り付けられる。また、第1伝達部材243の軸部245及び第2伝達部材244の軸部246は後部流路部材202の各々に対応した後部軸受け部205に装着され、後部取り付け板209により保持される。符号201oはベース開口部、203は後部流路、204は入賞球カウントセンサの挿入部、206は入球部、207は誘導部である。
既に示した図4ないし図8より理解されるように、第1扉部211(第1回動部材に相当)が閉鎖状態であるとき、当然に前記の大入賞口15(ベース開口部201o)は閉鎖され、当該第1扉部211の閉鎖と同じくして第2扉部212(第2回動部材に相当)も閉鎖状態となり大入賞口15(ベース開口部201o)は閉鎖される。第1扉部211と第2扉部212との間に、遊技球が少なくとも1個(1球)は通過可能とする大きさの球通過部215が形成されている。第3扉部213(第3回動部材に相当)は、前記の第1扉部211及び第2扉部212が閉鎖状態であり、第3扉部213自身も閉鎖状態となったときに球通過部215を閉鎖する。すなわち、第3扉部213は球通過部と略同一の大きさである。
図7ないし図9に示すとおり、第1扉部211、第2扉部212、第3扉部213の少なくとも1箇所(第3扉部213を例示)が開放状態であるとき、第3扉部213の受球部283は遊技領域に突出し、この突出した受球部283を介して流下する遊技球Pを大入賞口15(ベース開口部201o)に誘導可能となる。また、第1扉部211、第2扉部212、第3扉部213の少なくとも1箇所(第1扉部211及び第2扉部212を例示)が閉鎖状態であるとき、前記第1扉部211の受球面281及び第2扉部212の受球面282は遊技領域から後退している。すなわち、大入賞口15(ベース開口部201o)は一部分で塞がれている。その結果、図示のとおり遊技球は後退した第1扉部211の前面側291あるいは第2扉部212の前面側292を通過する。
第1扉部211及び第2扉部212が閉鎖状態であるとき、第1扉部211の前面側291及び第2扉部212の前面側292に、前記球通過部215の側方を囲むため壁部材が立設されている。第1扉部211の前面側に第1壁部材231、第2扉部212の前面側に第2壁部材232が立設されている。ここで各壁部材は第3扉部が開放されたときの突出長とほぼ同一の突出長を有している。そのため、第3扉部213に受け止められた遊技球は、第1壁部材231、第2壁部材232により、ほぼ確実にベース開口部201oへ誘導される。
図7ないし図10に示すとおり、第1扉部211、第2扉部212、第3扉部213の少なくとも1箇所(第1扉部211及び第2扉部212を例示)が開放状態であるとき、第1扉部211の受球部281及び第2扉部212の受球部282は遊技領域に突出し、この突出した両受球部281,282を介して流下する遊技球Pを大入賞口15(ベース開口部201o)に誘導可能となる。また、第1扉部211、第2扉部212、第3扉部213の少なくとも1箇所(第3扉部213を例示)が閉鎖状態であるとき、前記第3扉部213の受球面283は遊技領域から後退している。すなわち、大入賞口15(ベース開口部201o)は部分的に塞がれている。その結果、図示のとおり遊技球は後退した第3扉部213の前面側293を通過する。このように、第3扉部213が閉鎖状態であるとき、第3扉部213の前面側293の両側端部293eに第3壁部材233が立設されている。ここで第3壁部材233は、第1扉部211、第2扉部212が開放されたときの突出長とほぼ同一の突出長を有している。そのため、第1扉部211または第2扉部212に受け止められた遊技球は第3壁部材233により、ほぼ確実にベース開口部201oへ誘導される。
また、図11においては、大入賞口15の回動扉部(第1扉部211、第2扉部212、第3扉部213)は全て開放状態を表している。この場合、第1扉部211の受球部281、第2扉部212の受球部282、第3扉部213の受球部283は遊技領域突出して、流下する遊技球を大入賞口15(ベース開口部201o)内に誘導可能としている。なお、図9,図10にて例示した第1,第2,第3壁部材231,232,233は、各扉部が閉鎖状態時における上部分、本実施例では円弧状となっている外周部分は先細り形状である。つまり、遊技球の抵抗を少なくすることにより、遊技球の流下を容易としている。
図12ないし図14を用い第1,第2,第3扉部の駆動の機構を説明する。軸部材249を回動の共通軸として取り付けられた第1扉部211、第2扉部212、第3扉部213の一体物(軸動体300)において、第1扉部211もしくは第2扉部212のいずれか一方(実施例では第1扉部211)には軸部材249(軸部240)を支点とすると共に、当該第1扉部211及び第2扉部212を開放させるときの力点となる第1開閉用部材241が突出して設けられている。
第1開閉用部材241は第1扉部211もしくは第2扉部212のいずれか(実施例では第1扉部211)側のベース開口部201oの内部方向に突出して設けられている(図8参照)。そこで、第1駆動源である第1ソレノイド251は、第1開閉用部材241と同じ側である大入賞口15(ベース開口部201o)の一端側に第1伝達部材243を介して設置される。前記の第1開閉用部材241には当接面271が形成され、当接面271は第1伝達部材243の突端273の押圧を受ける。従って、第1開閉用部材241は力点、軸部材249は支点、受球部281は作用点となり梃子の関係が成立する。
第3扉部213においても、前記の軸部材249(軸部240)を支点とすると共に、当該第3扉部を開閉させるときの力点となる第2開閉用部材242がアーム部214を介し接続されて設けられている。第2開閉用部材242は第1扉部211もしくは第2扉部212のいずれかの前記と異なる他側(実施例では第2扉部212)側のベース開口部201oの内部方向に突出して設けられている(図8参照)。そこで、第2駆動源である第2ソレノイド252は、第2開閉用部材242と同じ側である大入賞口15(ベース開口部201o)の他端側に第2伝達部材244を介して設置される。この第2開閉用部材242当接面272が形成され、当接面272は第2伝達部材244の突端274の押圧を受ける。従って、第2開閉用部材242は力点、軸部材249は支点、受球部283は作用点となり梃子の関係が成立する。
図示の第3扉部213のように、第2開閉用部材242はアーム部214に接続されて設けられているため、第3扉部から必要距離分だけ間隔を持たせて第2開閉用部材242を設けることが可能となる。前記の軸動体300の構造からも明らかなとおり、第1開閉用部材241と第2開閉用部材242とは、ほぼ左右対称の位置関係となる。そのため、各扉部の開閉動に関与する部材が大入賞口15(ベース開口部201o)の左右に集約される。従って、前掲の図6ないし図8に示すとおり、大入賞口15(ベース開口部201o)の内部空間を有効に活用することができる。例えば、後部流路203、入賞球カウントセンサの挿入部204、入球部206、誘導部207の設計が容易となる。
第1ソレノイド251及び第2ソレノイド252は、図4(b)、図6に示すとおり大入賞口15(大入賞装置200)の両脇に備えられ、図13(a)に示す閉鎖状態のとき、第1ソレノイド251(第1駆動源)はOFF状態とされ、該ソレノイドのばね253により可動鉄心255は第1伝達部材243を介して第1開閉用部材241に作用(押圧)している。第1伝達部材243はソレノイドの押圧により軸部245を回動中心として回動する。そして、第1伝達部材の突端273にかかる押圧を受けて第1開閉用部材241の当接面271は押し下げられる。この結果、軸部材249を回動の中心として第1扉部211(受球部281)はせり上がる。既に述べたとおり、第1扉部211及び第2扉部212は軸部材249により連結されているため、互いの扉部は連動してせり上がる(駆動する)。
図13(b)に示す開放状態のとき、第1ソレノイド251(第1駆動源)はON状態とされ、該ソレノイド内のコイルが例示されて可動鉄心255がソレノイド側に引き寄せられる。そこで、第1伝達部材243の突端273にかかる押圧が解かれ、第1開閉用部材241の当接面271はせり上がる。この結果、軸部材249を回動の中心として第1扉部211(受球部281)は図13(a)と逆に下がる。むろん、軸部材249による連結のため、第2扉部212も下がる。
図14(a)に示す閉鎖状態のとき、第2ソレノイド252(第2駆動源)もOFF状態とされ、該ソレノイドのばね254により可動鉄心256が第2開閉用部材242に作用(押圧)している。第2伝達部材244はソレノイドの押圧により軸部246を回動中心として回動する。そして、第2伝達部材の突端274にかかる押圧を受けて第2開閉用部材242の当接面272は押し下げられる。この結果、軸部材249を回動の中心として第3扉部213(受球部283)はせり上がる。
図14(b)に示す開放状態のとき、第2ソレノイド252(第2駆動源)はON状態とされ、該ソレノイド内のコイルが例示されて可動鉄心256がソレノイド側に引き寄せられる。そこで、第2伝達部材242の突端272にかかる押圧が解かれ、第2開閉用部材242の当接面272はせり上がる。この結果、軸部材249を回動の中心として第3扉部213(受球部283)は図14(a)と逆に下がる。
第1,第2駆動源としてソレノイドを開示したが、例示のソレノイドの励磁、消磁の態様は適宜である。また、ソレノイドの他に種々の電動モータ等を用いることも可能である。
図示の各扉部211,212,213に立設されている各壁部材231,232,233には、それぞれ錘260が備えられている。錘260は閉鎖時における各壁部材の前面側下方に備えられ、各扉部の重心は軸部(軸部材)よりも前面側であって下方に維持される。このため、実施例ではソレノイドの押圧がなくなると、当該各扉部は自然に開放状態とすることが可能となる。特に図13(b),図14(b)から理解されるように、ソレノイドの作用で扉部が開放状態となるとき、これらの錘により素早く扉部が開く。また、ひとたび開放した扉部においては、錘により開放状態が維持されるため、振動、衝撃により大入賞口の偶発的な開放、閉鎖するおそれは低減する。さらに、各扉部211,212,213の開放時、各扉部231,232,233の閉鎖状態時における各壁部材の下方の一辺となる部分はベース部材201に接する。換言すると、扇形状の各壁部材の中心角は扉部の開放角度と略同一である。そこで、壁部材はつっかえ棒の役割を果たし、流下する遊技球を受け止める際の衝撃に対し、扉部の耐久性を高めることが可能となる。
実施例の弾球遊技機1における大入賞口の各扉部の開放態様と、当否判定結果に基づく特別図柄の組み合わせとの関連を説明する。前述のとおり、遊技の当否判定結果が当たりであり、図柄表示装置43の画像表示部50に表示される特別図柄の組み合わせが‘6’,‘8’,‘10’のぞろ目である場合、第2ソレノイド252のみを励磁する信号が送信される。この場合、図9に示すように、第3扉部213が回動して下がり、遊技領域に受球部283が現れる。いったん受球部283に当接した遊技球Pは、第1,第2扉部の第1,第2壁部材231,232に誘導されて大入賞口15(ベース開口部201o)の内部に転動されやすくなる。
また、遊技の当否判定結果が当たりであり、図柄表示装置43の画像表示部50に表示される特別図柄の組み合わせが‘0’,‘2’,‘4’のぞろ目である場合、第1ソレノイド251のみを励磁する信号が送信される。この場合、図10に示すように、第1扉部211及び第2扉部212が回動して下がり、遊技領域に受球部281,282が現れる。いったん受球部281,282に当接した遊技球Pは、第3扉部の第3壁部材233に誘導されて大入賞口15(ベース開口部201o)の内部に転動されやすくなる。
これらに対して、遊技の当否判定結果が当たりであり、図柄表示装置43の画像表示部50に表示される特別図柄の組み合わせが奇数の図柄のぞろ目、すなわち、‘1’,‘3’,‘5’,‘7’,‘9’,‘11’のぞろ目である場合、第1ソレノイド251及び第2ソレノイド252の両方を励磁する信号が送信される。この場合、図11に示すように、第1扉部211、第2扉部212、第3扉部213の全てが回動して下がり、遊技領域に受球部281,282,283が現れる。これらの受球部に当接した遊技球Pは、それぞれの受球部に誘導されて大入賞口15(ベース開口部201o)の内部に転動されやすくなる。
上記のとおり、当否判定結果が当たりである場合に図柄表示装置43の画像表示部50に表示される特別図柄の組み合わせがいかなる組み合わせとなるかによって、大入賞口15への入賞し易さに差異が設けられている。従って、遊技者は、どのような特別図柄の組み合わせとなるかについて常に関心を持つこととなり、遊技者の興趣はよりいっそう高まる。このほか、最初の遊技の当否判定結果が当たりであり、図柄表示装置の画像表示部に表示される特別図柄の組み合わせに応じて、各ラウンド毎に扉部の開放、閉鎖を異ならせることもできる。
また、弾球遊技機の大入賞口を2個の扉部のみにより開閉する機構と比較して、大入賞口の周辺に配設する釘の配置設計にも自由度が高まる。加えて、実施例のように、一見すると3個に見える扉部が独立して駆動するように見せながらも、2個の駆動源で扉部の駆動が可能となる。
他の実施例として、図15及び図16に開示される軸支の構造も可能である。具体的に述べると、第1扉部211(第1回動部材)と第2扉部212(第2回動部材)とは梁部216により接続され、両扉部は連動して開閉する。第1扉部211及び第2扉部212は軸部材249に遊嵌され、第3扉部213はこの軸部となる軸部材249に適宜固定されている。図16にあっては第3扉部213に軸部240となる軸部材249が接続されているが、実際には、第1扉部211の貫通孔211t、第2扉部212の貫通孔212t、第3扉部213の貫通孔213tは同一直線上に並べられ、これらの各貫通孔に軸部材249が挿通され、軸動体300Kが形成される。従って、第1扉部211及び第2扉部212の回動に制約を受けることなく第3扉部213は回動することができる(遊動可能となる。)。
本発明は、実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施することができる。実施例では、軸支されて回動する回動部材の構成を大入賞口の開閉に用いられる扉部への適用例を開示するものである。そこで、同構成を具備する大入賞口を2個以上設けて、多彩な開放態様を演出することもできる。この他に、始動入賞口における拡大開放及び縮小開放制御に適用することは当然に可能である。さらには、遊技領域を流下する遊技球の流路を適宜変更する役物等の部材にも応用することができる。ちなみに、本発明は、パチンコ遊技機を用いて説明したが、アレンジボール遊技機等の適宜の遊技機に適用することもできる。
この発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図である。 同弾球遊技機全体の裏面図である。 同弾球遊技機の制御系を簡略に示すブロック図である。 大入賞口の正面図と構造上面図である。 大入賞口の斜視図である。 大入賞口の構造断面図である。 大入賞口の背面側からの分解斜視図である。 大入賞口の正面側からの分解斜視図である。 第3扉部が開放状態の斜視図と上面図である。 第1扉部及び第2扉部が開放状態の斜視図と上面図である。 全扉部が開放状態の斜視図と上面図である。 軸動体の斜視図である。 第1扉部の駆動態様を表す側面図である。 第3扉部の駆動態様を表す側面図である。 他の実施例に係る大入賞口の正面図である。 他の実施例に係る大入賞口の正面側からの分解斜視図である。
1 遊技機
6 遊技領域
15 大入賞口
140 主制御回路
200 大入賞装置
201 ベース部
210 回動扉部
211 第1扉部(第1回動部材)
212 第2扉部(第2回動部材)
213 第3扉部(第3回動部材)
231 第1壁部材
232 第2壁部材
233 第3壁部材
240 軸部
241 第1開閉用部材
242 第2開閉用部材
249 軸部材
251 第1ソレノイド
252 第2ソレノイド
260 錘
300 軸動体

Claims (5)

  1. 遊技球を流下させる遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられ遊技球が入球可能な開口部と、を備えた弾球遊技機において、
    前記開口部は、軸部材を備えた軸部と、前記軸部を回動中心として前記開口部を開放する開放状態と前記開口部を閉鎖する閉鎖状態との間で回動する回動扉部と、が備えられ、
    前記回動扉部は少なくとも第1回動部材、第2回動部材、第3回動部材を有し、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材の間に前記第3回動部材が軸支されて、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は連結手段により連結されて互いに連動されると共に、前記第3回動部材は前記第1回動部材及び前記第2回動部材に対して遊動可能とされ、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材は同一の第1駆動源によって回動駆動されると共に、前記第3回動部材は前記第1駆動源と異なる第2駆動源によって回動駆動され
    前記第1回動部材が前記閉鎖状態であるときに前記開口部の一部を閉鎖する板状の第1扉部であると共に、前記第2回動部材が前記閉鎖状態のときに前記開口部の一部を閉鎖する板状の第2扉部であり、
    前記第1扉部と前記第2扉部との間に遊技球が少なくとも1個は通過可能な大きさの球通過部を形成すると共に、前記第3回動部材は前記閉鎖状態のときに前記球通過部を閉鎖可能な板状の第3扉部であり、
    前記第1扉部、前記第2扉部、前記第3扉部の少なくとも一が前記開放状態であるときに、前記各扉部の少なくとも一が前記遊技領域に突出し該突出した前記扉部を介して遊技球を前記開口部に誘導可能とし、
    前記第1扉部、前記第2扉部、前記第3扉部の少なくとも一が前記閉鎖状態であるときに、前記各回動部材の少なくとも一が前記遊技領域から後退し該後退した扉部の前面側を遊技球は通過可能とするものであって、
    前記第1扉部及び前記第2扉部の前面側に、前記第1扉部及び前記第2扉部が閉鎖状態であるときに前記球通過部の側方を囲む第1壁部材と第2壁部材を立設すると共に、前記第3扉部の前面側の両側端部に前記第3扉部が閉鎖状態であるときに前記遊技領域に突出している第3壁部材を立設し、
    前記第1扉部及び前記第2扉部が開放状態でかつ前記第3扉部が閉鎖状態であるときは、前記第1扉部及び前記第2扉部が受け止めた遊技球を前記第3壁部材によって前記開口部に誘導し易くする一方、前記第1扉部及び前記第2扉部が閉鎖状態でかつ前記第3扉部が開放状態であるときは、前記第3扉部が受け止めた遊技球を前記第1壁部材と前記第2壁部材によって前記開口部に誘導し易くするように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記軸部に軸部材が備えられ、
    前記第1回動部材、前記第2回動部材、前記第3回動部材のいずれとも前記軸部材を共通の軸とし、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材は前記軸部材に固定されていると共に、前記第3回動部材は前記軸部材に遊嵌されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記軸部に軸部材が備えられ、
    前記第1回動部材、前記第2回動部材、前記第3回動部材のいずれとも前記軸部材を共通の軸とし、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材は前記軸部に遊嵌されていると共に、前記第3回動部材は前記軸部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  4. 前記第1扉部もしくは前記第2扉部のいずれか一方には前記軸部を支点として前記第1扉部及び前記第2扉部を開閉させるときの力点となる第1開閉用部材が設けられ、前記第1駆動源は前記第1開閉用部材に作用して前記第1扉部及び前記第2扉部を開閉駆動させると共に、前記第3扉部には前記軸部を支点として前記第3扉部を開閉させるときの力点となる第2開閉用部材が設けられ、前記第2駆動源は前記第2開閉用部材に作用して前記第3扉部を開閉駆動させるものであって、
    前記第1開閉用部材は前記第1扉部側もしくは前記第2扉部側のいずれかの扉部側の前記開口部内の一端側に突出して設けられていると共に、前記第1駆動源は前記いずれかの扉部側の前記開口部内の一端側に設けられ、前記第2開閉用部材は前記開口部内の他端側に突出して設けられていると共に、前記第2駆動源は前記開口部内の他端側に設けられることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  5. 前記第1扉部、前記第2扉部、前記第3扉部のいずれもが前記各扉部の前面側に錘を備えていることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の弾球遊技機。
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