JP4771311B2 - フィルタ係数設定装置、フィルタ係数設定方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ係数設定装置、フィルタ係数設定方法、及びプログラムに関する。
近年、例えばイヤホンマイクが接続される携帯電話機やハンズフリー電話機などの通信機器においては、スピーカからマイクに回り込む音響結合や回路上の電気的反射等によって生じるエコーを防止するためのエコー防止回路が組み込まれているものがある。例えば、特許文献1では、入力信号と逆位相で振幅レベルが等しい信号を用いて入力信号を打ち消すことによってエコーを防止する回路が開示されている。しかし、特許文献1に開示された構成では、エコーを高精度にキャンセルするためには各回路素子の回路定数を高精度に設定する必要であるが、このような設定は容易ではなく、高精度にエコーをキャンセルすることができなかった。
そこで、デジタル処理を用いてエコーを高精度にキャンセルする方法が検討されている。図8は、DSP100を用いたエコー防止回路の一例を示す図である。図に示すように、携帯電話等で相手側から送信されてきた音声を示すアナログ信号は、ADコンバータ101に入力される。そして、ADコンバータ101によってデジタル変換された信号は、DSP100内のFIRフィルタ102,103で、夫々のフィルタ係数に基づいて畳み込み処理が施されて出力される。FIRフィルタ102から出力される信号は、DAコンバータ104に入力される。そして、DAコンバータ104によってアナログ変換された信号は、入出力端子105を介してイヤホンマイクに出力されるとともに、差動増幅回路106の一方の端子に入力される。また、FIRフィルタ103から出力される信号は、DAコンバータ107に入力される。そして、DAコンバータ107から出力される信号は、差動増幅回路106の他方の端子に入力される。
そして、差動増幅回路106から出力される信号は、ADコンバータ108でデジタル信号に変換されてDSP100に入力される。そして、このデジタル信号は、DSP100から出力された後に、DAコンバータ109でアナログ信号に変換されて、エコー防止回路の出力信号として出力される。
ここで、DSP100は、DAコンバータ104にインパルスを出力した際のADコンバータ108の出力により、DAコンバータ104からADコンバータ108までのインパルス応答を取得する。また、DSP100は、DAコンバータ107にインパルスを出力した際のADコンバータ108の出力により、DAコンバータ107からADコンバータ108までのインパルス応答を取得する。そして、これらのインパルス応答に基づいてFIRフィルタ102,103のフィルタ係数を適切に設定することにより、エコーを高精度にキャンセルすることができる。
特許第3293029号公報
ところで、インパルス応答を取得する場合、インパルスの大きさが適切でないと、精度の良いインパルス応答を得ることができず、効果的にエコーをキャンセルすることができないこととなる。図9は、インパルスの大きさに応じたインパルス応答の例を示す図である。インパルスの大きさが適切な場合、図9(a)に示すように適切な大きさのインパルス応答を取得することができる。一方、インパルスが小さすぎると、図9(b)に示すようにインパルス応答の信号レベルも小さく、背景ノイズや回路ノイズ等によってインパルス応答の精度が低下してしまう。また、インパルスが大きすぎると、図9(c)に示すようにインパルス応答がADコンバータ108でオーバフローしてしまい、正しいインパルス応答を取得することができない。
そのため、適切な大きさのインパルスを発生させることにより、図9(a)に示すような適切な大きさのインパルス応答を取得する必要がある。ところが、使用するイヤホンマイクの内部インピーダンスやスピーカ感度、マイク感度、あるいは差動増幅回路106等に用いられる抵抗の製造ばらつき等によってインパルス応答の大きさが変化するため、適切なインパルスの大きさを予め定めておくことは困難である。したがって、予め定められた大きさのインパルスによって得られるインパルス応答に基づいてFIRフィルタ102,103のフィルタ係数に設定したとしても、効果的にエコーをキャンセルすることができるとは限らない。
そこで、本発明は、エコーを防止するために適切なフィルタ係数を設定可能なフィルタ係数設定装置、フィルタ係数設定方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明のフィルタ係数設定装置は、第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、前記第4アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、を備えるエコー防止回路のフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定装置であって、前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータまでの第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得し、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得する応答信号取得部と、再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定するとともに、再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定部と、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするために、前記第1信号の調整量に基づいて前記第1及び第2アナログ信号の信号レベルを調整する信号レベル調整部と、を備え、前記応答信号取得部は、前記第1信号の大きさを、当該第2応答信号を取得した際の前記第2信号の大きさとして前記第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得することとする。
また、本発明のフィルタ係数設定方法は、第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、前記第4アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、を備えるエコー防止回路のフィルタ係数設定方法であって、前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第1応答信号を取得する前に、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得し、当該第2応答信号を再度取得した際の前記第2信号の大きさの前記第1信号を発生させることにより前記第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得し、再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定するとともに、再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定し、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするために、前記第1信号の調整量に基づいて前記第1及び第2アナログ信号の信号レベルを調整することとする。
また、本発明のプログラムは、プロセッサと、第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、前記第4アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、を備えるエコー防止回路のフィルタ係数を設定するためのプログラムであって、前記プロセッサに、前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第1応答信号を取得する前に、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得する機能と、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得する機能と、当該第2応答信号を再度取得した際の前記第2信号の大きさの前記第1信号を発生させることにより前記第1応答信号を取得する機能と、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得する機能と、再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定するとともに、再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定する機能と、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするために、前記第1信号の調整量に基づいて前記第1及び第2アナログ信号の信号レベルを調整する機能と、を実現させるためのものとする。
エコーを防止するために適切なフィルタ係数を設定可能なフィルタ係数設定装置、フィルタ係数設定方法、及びプログラムを提供することができる。
==全体構成==
図1は、本発明が適用されるエコー防止回路の一例を示すブロック図である。エコー防止回路1は、CPU(Central Processing Unit)2、デジタル信号処理回路(DSP:Digital Signal Processor)3、ADコンバータ4,5、DAコンバータ6〜8、増幅回路9〜11、差動増幅回路12、入出力端子13を備えている。なお、DAコンバータ6が本発明の第1DAコンバータに相当し、DAコンバータ7が本発明の第2DAコンバータに相当する。また、差動増幅回路12が本発明の減算回路に相当する。また、本実施形態においてはCPU2をエコー防止回路1の構成要件としているが、CPU2を構成要件としないことも可能である。
そして、DSP3は、入力端子30,31、出力端子32〜34、DSPコア40、RAM(Random Access Memory)41、ROM(Read Only Memory)42を含んで構成されている。また、DSP3は、FIRフィルタ50,51を備えている。これらのFIRフィルタ50,51は、DSPコア40がRAM41又はROM42に格納されたプログラムを実行することにより実現される。ここで、FIRフィルタ50が本発明の第1FIRフィルタに相当し、FIRフィルタ51が本発明の第2FIRフィルタに相当する。なお、FIRフィルタ50,51をハードウェアにより実現することも可能である。
ADコンバータ4には、例えば音声信号が入力される。そして、ADコンバータ4は、音声信号に対してアナログ・デジタル変換処理したデジタル信号(第1デジタル信号)を、入力端子30を介してDSP3に入力する。
DSP3に入力されたデジタル信号は、FIRフィルタ50,51にそれぞれ入力される。FIRフィルタ50は、入力されるデジタル信号に対して当該FIRフィルタ50のフィルタ係数に基づいて畳み込み演算処理を施したデジタル信号(第2デジタル信号)を出力端子32に出力する。また同時に、FIRフィルタ51は、入力されるデジタル信号に対して当該FIRフィルタ51のフィルタ係数に基づいて畳み込み演算処理を施したデジタル信号(第3デジタル信号)を出力端子33に出力する。
DAコンバータ6には、出力端子32を介して、FIRフィルタ50からの出力信号が入力される。そして、DAコンバータ6は、FIRフィルタ50からの出力信号に対してデジタル・アナログ変換処理したアナログ信号(第1アナログ信号)を増幅回路9に出力する。増幅回路9は、所定の増幅率にてアナログ信号を増幅して出力する。
入出力端子13には、イヤホンマイク20が接続される。イヤホンマイク20は、入出力端子13から入力される音声信号に基づいて、振動板(不図示)を振動させることにより音声を発生するスピーカ機能を有する。また、イヤホンマイク20は、当該イヤホンマイク20を装着している者が音声を発したときの鼓膜の振動を振動板の振動に換えることにより音声信号を生成するマイク機能も有するものである。なお、このイヤホンマイク20は周知の技術であり、例えば特開2003−9272等に記載されている。そして、イヤホンマイク20により生成された音声信号(第3アナログ信号)が、入出力端子13を介して差動増幅回路12の+入力端子に入力される。また、入出力端子13を介してイヤホンマイク20に出力された信号は反射されて入出力端子13から入力され、差動増幅回路12の+入力端子に入力される。ここで、反射されてくる信号とは、例えば、イヤホンマイク20を通じて戻ってくる信号や、イヤホンマイク20から出力された音が耳の中で反射し、その反射音がイヤホンマイク20によって音声信号に変換された信号等である。なお、入出力端子13は、出力信号と入力信号が排他的に入出力されるものではない。例えば、入出力端子13は、出力信号と入力信号とが同時に入出力される場合もある。
DAコンバータ7には、出力端子33を介して、FIRフィルタ51からの出力信号が入力される。そして、DAコンバータ7は、FIRフィルタ51からの出力信号に対してデジタル・アナログ変換処理したアナログ信号(第2アナログ信号)を増幅回路11に出力する。増幅回路11は、所定の増幅率にてアナログ信号を増幅して差動増幅回路12の−入力端子に出力する。
差動増幅回路12は、入出力端子13からの音声信号を増幅回路10に出力する。増幅回路10は、音声信号を所定の増幅率にて増幅してADコンバータ5に出力する。また、差動増幅回路12の+入力端子には、増幅回路9からのアナログ信号が入力される。そして、差動増幅回路12は、+入力端子に入力されたアナログ信号と、−入力端子に入力されたアナログ信号との差分を増幅した信号(第4アナログ信号)を出力する。
ADコンバータ5は、増幅回路10からの音声信号に対してアナログ・デジタル変換処理したデジタル信号を、入力端子31を介してDSP3に入力する。入力端子31に入力されたデジタル信号は、出力端子34から出力される。DAコンバータ8には、出力端子34を介してDSP3から出力されるデジタル信号が入力される。そして、DAコンバータ8は、デジタル信号に対してデジタル・アナログ変換処理したアナログ信号を出力する。
CPU2は、エコー防止回路1を統括制御する。CPU2は、例えばエコー防止回路1をリセットするためのリセット信号が入力されると、後述するインパルス応答取得処理を実行させるための指示信号をDSP3に出力する。また、例えば、エコー防止回路1を動作させるための電源投入をCPU2が検出したときに、前述の指示信号をDSP3に出力するようにしてもよい。また、CPU2は、アナログ回路の電気的変化(例えば増幅回路10の出力の振幅変化)を検出したときに、前述の指示信号をDSP3に出力するようにしてもよい。
DSPコア40(プロセッサ)は、RAM41又はROM42に格納されたプログラムを実行することにより、DSP3における各種処理を実行することができる。図2は、DSPコア40がプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成を示す図である。DSP3は、インパルス応答取得部60、フィルタ係数設定部61、及び信号レベル調整部62を備えている。なお、インパルス応答取得部60、フィルタ係数設定部61、及び信号レベル調整部62により構成される処理装置が、本発明のフィルタ係数設定装置に相当する。
インパルス応答取得部60は、出力端子32からインパルス(第1信号)を出力することにより、図1の実線で示す経路Aのインパルス応答IR1’(Z)(第1応答信号)を入力端子31から取得する。また、インパルス応答取得部60は、出力端子33からインパルス(第2信号)を出力することにより、図1の実線で示す経路Bのインパルス応答IR2’(Z)(第2応答信号)を入力端子31から取得する。なお、インパルス応答取得部60は、インパルス応答IR1’(Z)及びIR2’(Z)が適切な大きさとなるように、出力端子32,33から出力するインパルスの大きさを調整することができる。
フィルタ係数設定部61は、取得されたインパルス応答IR1’(Z)に基づいてFIRフィルタ51のフィルタ係数を設定する。また、フィルタ係数設定部61は、取得されたインパルス応答IR2’(Z)に基づいてFIRフィルタ50のフィルタ係数を設定する。
信号レベル調整部62は、インパルス応答取得部60によるインパルスの大きさの調整量に基づいて、出力端子32,33から出力される信号の信号レベルを調整する。
==エコーキャンセルの原理==
次に、エコー防止回路1におけるエコーキャンセルの原理について説明する。ここで、図1の破線で示す出力端子32から差動増幅回路12の+入力端子までのインパルス応答(伝達関数)をIR1(Z)とする。また、図1の破線で示す出力端子33から差動増幅回路12の−入力端子までのインパルス応答(伝達関数)をIR2(Z)とする。また、図1の破線で示す差動増幅回路12における±入力端子の後段から入力端子31までのインパルス応答(伝達関数)をW(Z)とする。
この時、図1の実線で示す経路Aのインパルス応答(伝達関数)IR1'(Z)は、IR1'(Z)=IR1(Z)・W(Z)となる。また、図1の実線で示す経路Bのインパルス応答(伝達関数)IR2'(Z)は、IR2'(Z)=−IR2(Z)・W(Z)となる。なお、IR2(Z)が位相反転しているのは、差動増幅回路12の−入力端子に入力されているためである。
今、FIRフィルタ50のフィルタ係数を、IR2'(Z)を位相反転した−IR2'(Z)とすると、FIRフィルタ50の入力から入力端子31までの特性IRall_1(Z)は、
IRall_1(Z)=−IR2'(Z)・IR1'(Z)
=(−(−IR2(Z)・W(Z))・(IR1(Z)・W(Z))
=IR2(Z)・W(Z)・IR1(Z)・W(Z)
となる。また、FIRフィルタ51のフィルタ係数をIR1'(Z)とすると、FIRフィルタ51の入力から入力端子31までの特性IRall_2(Z)は、
IRall_2(Z)=IR1'(Z)・IR2'(Z)
=IR1(Z)・W(Z)・(−IR2(Z)・W(Z))
=IR1(Z)・W(Z)・(−IR2(Z))・W(Z)
=−IRall_1(Z)
となる。
つまり、FIRフィルタ50の入力から入力端子31までの特性IRall_1(Z)と、FIRフィルタ51の入力から入力端子31までの特性IRall_2(Z)とは互いに打ち消しあう特性となることがわかる。この結果、FIRフィルタ50のフィルタ係数を、IR2'(Z)を位相反転した−IR2'(Z)とし、FIRフィルタ51のフィルタ係数をIR1'(Z)と設定すればよいことがわかる。
あるいは、FIRフィルタ50のフィルタ係数を、IR2'(Z)とすると、FIRフィルタ50の入力から入力端子31までの特性IRall_1(Z)は、
IRall_1(Z)=IR2'(Z)・IR1'(Z)
=(−IR2(Z)・W(Z))・(IR1(Z)・W(Z))
=−IR2(Z)・W(Z)・IR1(Z)・W(Z)
となる。また、FIRフィルタ51のフィルタ係数を,IR1'(Z)を位相反転した−IR1'(Z)とすると、FIRフィルタ51の入力から入力端子31までの特性IRall_2(Z)は、
IRall_2(Z)=−IR1'(Z)・IR2'(Z)
=(−(IR1(Z)・W(Z)))・(−IR2(Z)・W(Z))
=IR1(Z)・W(Z)・IR2(Z)・W(Z)
=−IRall_1(Z)
となる。
つまり、FIRフィルタ50の入力から入力端子31までの特性IRall_1(Z)と、FIRフィルタ51の入力から入力端子31までの特性IRall_2(Z)とは互いに打ち消しあう特性となることがわかる。この結果、FIRフィルタ50のフィルタ係数を、IR2'(Z)とし、FIRフィルタ51のフィルタ係数を、IR1'(Z)を位相反転した−IR1'(Z)と設定すればよいことがわかる。
そして、このようにFIRフィルタ50,51のフィルタ係数を設定することによって、差動増幅回路12において経路Aを伝達する信号を、経路Bを伝達する信号で打ち消すことが可能となる。この結果、入力端子30にデジタル信号が入力されたときのエコーを防止することが可能となる。
なお、図1に示すように、イヤホンマイク20が接続された状態でインパルス応答IR1'(Z)を取得し、このIR1'(Z)をFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定することにより、イヤホンマイク20の伝達特性に応じた効果的なエコー防止が可能となる。さらに、接続されたイヤホンマイク20を、耳孔に挿入したり、耳介を覆ったりすることにより耳に装着した状態でインパルス応答IR1'(Z)を取得し、このIR1'(Z)をFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定することにより、イヤホンマイク20の伝達特性及び使用者の耳の中の伝達特性に応じた効果的なエコー防止が可能となる。
==フィルタ係数設定処理==
ところで、出力端子32,33から出力されるインパルスが小さすぎると、背景ノイズや回路ノイズ等によってインパルス応答IR1’(Z)及びIR2’(Z)の精度が低下してしまう。また、インパルスが大きすぎると、ADコンバータ5でオーバフローしてしまい、インパルス応答IR1’(Z)及びIR2’(Z)を正しく取得することができない。そこで、DSP3では、インパルスの大きさを調整することにより適切な大きさのインパルス応答IR1’(Z)及びIR2’(Z)を取得し、適切な大きさのインパルス応答IR1’(Z)及びIR2’(Z)に基づいてFIRフィルタ50,51のフィルタ係数を設定する処理を行っている。
図3は、FIRフィルタ50のフィルタ係数を設定する処理の一例を示すフローチャートである。まず、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)(n=0〜N)の初期値を設定する(S301)。imp(n)の初期値は、例えば、imp(0)=0x1800、imp(1)〜imp(N)=0、N=128とすることができる。なお、0xは16進表現であることを示している。そして、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)を出力端子33から出力することにより、インパルス応答ir2’(n)を取得する(S302)。そして、インパルス応答取得部60は、取得したインパルス応答ir2’(n)の最大値Imaxを検出する(S303)。なお、最大値Imaxは、図4に示すようにインパルス応答ir2’(n)を構成する各信号の絶対値のうち最大のものである。
次に、インパルス応答取得部60は、Imaxが何ビットであるかを判定する(S304)。つまり、ADコンバータ5が例えば16ビット精度であることとすると、インパルス応答取得部60は、Imaxが8192以上16383以下(15ビット)であるか、Imaxが8192未満(15ビット未満)であるか、16383より大きい(15ビットより大きい)かを判定する。
Imaxが8192以上16383以下である場合、インパルス応答ir2’(n)は、図4(a)に示すような適切な大きさとなっている。この場合、フィルタ係数設定部61は、取得したインパルス応答ir2’(n)を位相反転させた−ir2’(n)をFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定する(S305)。
また、Imaxが8192未満である場合、インパルス応答ir2’(n)は、図4(b)に示すように小さすぎるものとなっている。そこで、インパルス応答取得部60は、どの程度インパルスを大きくすれば良いかを示す値(k)を、例えばk=8191/Imaxにより求める(S306)。なお、kを求める際には小数点以下を切り捨てることとする。続いて、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)を左へkビットシフトさせ(S307)、インパルスimp(n)を発生させる(S308)。そして、インパルス応答取得部60は、大きさが調整されたインパルスimp(n)により、インパルス応答ir2’(n)を再取得する(S309)。つまり、インパルスimp(n)がkビット左シフトされて2倍されたことにより、再取得されたインパルス応答ir2’(n)は、図4(a)に示すような適切な大きさとなっている。そこで、フィルタ係数設定部61は、再取得されたインパルス応答ir2’(n)を位相反転させた−ir2’(n)をFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定する(S305)。
また、Imaxが16383より大きい場合、インパルス応答ir2’(n)は、図4(c)に示すようにオーバフローした状態となっている。この場合、インパルス応答取得部60は、どの程度オーバフローしているかわからないため、インパルスimp(n)の大きさを段階的に小さくしながらインパルス応答ir2’(n)の取得を繰り返し行う。具体的には、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)を右へ例えば1ビットシフトさせ(S310)、インパルスimp(n)を発生させる(S311)。そして、インパルス応答取得部60は、1ビット右シフトされて1/2の大きさとなったインパルスimp(n)により、インパルス応答ir2’(n)を再取得する(S312)。また、インパルス応答取得部60は、再取得したインパルス応答ir2’(n)のImaxが16383より大きいか判定し(S313)、インパルス応答ir2’(n)が16383より大きい間(S313:YES)、インパルスimp(n)の右シフト及びインパルス応答ir2’(n)の再取得処理(S310〜S312)を繰り返し実行する。そして、Imaxが16383以下になると(S313:NO)、再取得されたインパルス応答ir2’(n)は、図4(a)に示すような適切な大きさとなっている。そこで、フィルタ係数設定部61は、再取得されたインパルス応答ir2’(n)を位相反転させた−ir2’(n)をFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定する。
次に、FIRフィルタ51のフィルタ係数の設定処理が行われる。図5は、FIRフィルタ51のフィルタ係数を設定する処理の一例を示すフローチャートである。まず、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)を、最後にインパルス応答ir2’(n)を取得した際の大きさに設定する(S501)。そして、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)を出力端子32から出力することにより、インパルス応答ir1’(n)を取得する(S502)。そして、インパルス応答取得部60は、取得したインパルス応答ir1’(n)の最大値Imaxを検出する(S503)。また、インパルスの調整量を示す変数mに初期値ゼロを設定する(S504)。
次に、インパルス応答取得部60は、Imaxが何ビットであるかを判定する(S505)。つまり、ADコンバータ5が例えば16ビット精度であることとすると、インパルス応答取得部60は、Imaxが8192以上16383以下(15ビット)であるか、Imaxが8192未満(15ビット未満)であるか、16383より大きい(15ビットより大きい)かを判定する。
Imaxが8192以上16383以下である場合、インパルス応答ir1’(n)は、図4(a)に示すような適切な大きさとなっている。この場合、フィルタ係数設定部61は、取得したインパルス応答ir1’(n)をFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定する(S506)。
また、Imaxが8192未満である場合、インパルス応答ir1’(n)は、図4(b)に示すように小さすぎるものとなっている。そこで、インパルス応答取得部60は、どの程度インパルスを大きくすれば良いかを示す値(k)を、例えばk=8191/Imaxにより求める(S507)。なお、kを求める際には小数点以下を切り捨てることとする。続いて、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)を左へkビットシフトさせ(S508)、インパルスimp(n)を発生させる(S509)。そして、インパルス応答取得部60は、大きさが調整されたインパルスimp(n)により、インパルス応答ir1’(n)を再取得する(S510)。つまり、インパルスimp(n)がkビット左シフトされて2倍されたことにより、再取得されたインパルス応答ir1’(n)は、図4(a)に示すような適切な大きさとなっている。そこで、フィルタ係数設定部61は、再取得されたインパルス応答ir1’(n)をFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定する(S506)。
また、Imaxが16383より大きい場合、インパルス応答ir1’(n)は、図4(c)に示すようにオーバフローした状態となっている。この場合、インパルス応答取得部60は、どの程度オーバフローしているかわからないため、インパルスimp(n)の大きさを段階的に小さくしながらインパルス応答ir1’(n)の取得を繰り返し行う。具体的には、インパルス応答取得部60は、インパルスimp(n)を右へ例えば1ビットシフトさせ(S511)、変数mをカウントアップし(S512)、インパルスimp(n)を発生させる(S513)。そして、インパルス応答取得部60は、1ビット右シフトされて1/2の大きさとなったインパルスimp(n)により、インパルス応答ir1’(n)を再取得する(S514)。また、インパルス応答取得部60は、再取得したインパルス応答ir1’(n)のImaxが16383より大きいか判定し(S515)、インパルス応答ir1’(n)が16383より大きい間(S515:YES)、インパルスimp(n)の右シフト及びインパルス応答ir1’(n)の再取得処理(S511〜S514)を繰り返し実行する。そして、Imaxが16383以下になると(S515:NO)、再取得されたインパルス応答ir1’(n)は、図4(a)に示すような適切な大きさとなっている。そこで、フィルタ係数設定部61は、再取得されたインパルス応答ir1’(n)をFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定する。
ところで、インパルス応答ir1’(n)及びインパルス応答ir2’(n)を取得した際のインパルスimp(n)の大きさが異なる場合、前述したようにIRall_2(Z)=−IRall_1(Z)とするためには差動増幅回路12に入力される信号の信号レベルを調整する必要がある。例えば、インパルス応答ir1’(n)を取得する際にインパルスimp(n)がkビット左シフトされた場合、信号レベル調整部62は、FIRフィルタ51から出力される信号をkビット右シフトして出力端子33から出力するか、FIRフィルタ50から出力される信号をkビット左シフトして出力端子32から出力する。
また、例えば、インパルス応答ir1’(n)を取得する際にインパルスimp(n)がmビット右シフトされた場合、信号レベル調整部62は、FIRフィルタ51から出力される信号をmビット左シフトして出力端子33から出力するか、FIRフィルタ50から出力される信号をmビット右シフトして出力端子32から出力する。
また、FIRフィルタ50,51に設定するフィルタ係数を調整することにより、出力端子32,33から出力される信号の信号レベルを調整することもできる。例えば、インパルス応答ir1’(n)を取得する際にインパルスimp(n)がkビット左シフトされた場合、取得したインパルス応答ir1’(n)を信号レベル調整部62がkビット右シフトし、kビット右シフトされたインパルス応答ir1’(n)をフィルタ係数設定部61がFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定することにより、出力端子33から出力される信号の信号レベルを調整することができる。もしくは、この場合、取得したインパルス応答ir2’(n)を信号レベル調整部62がkビット左シフトし、kビット左シフトされたインパルス応答ir2’(n)をフィルタ係数設定部61がFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定することにより、出力端子32から出力される信号の信号レベルを調整することができる。
また、例えば、インパルス応答ir1’(n)を取得する際にインパルスimp(n)がmビット右シフトされた場合、取得したインパルス応答ir1’(n)を信号レベル調整部62がmビット左シフトし、mビット左シフトされたインパルス応答ir1’(n)をフィルタ係数設定部61がFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定することにより、出力端子33から出力される信号の信号レベルを調整することができる。もしくは、この場合、取得したインパルス応答ir2’(n)を信号レベル調整部62がmビット右シフトし、mビット右シフトされたインパルス応答ir2’(n)をフィルタ係数設定部61がFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定することにより、出力端子32から出力される信号の信号レベルを調整することができる。
このようにインパルス応答ir1’(n)を取得した際のインパルスimp(n)の調整量に基づいて出力端子32,33から出力される信号の信号レベルを調整することにより、前述したIRall_2(Z)=−IRall_1(Z)の関係を成立させ、入力端子30にデジタル信号が入力されたときのエコーを防止することが可能となる。
なお、本実施形態では、出力端子32,33から出力される信号の信号レベルを調整することによりIRall_2(Z)=−IRall_1(Z)の関係を成立させることとしたが、DAコンバータ6,7や増幅回路9,11から出力される信号の信号レベルを調整することによりIRall_2(Z)=−IRall_1(Z)の関係を成立させることとしてもよい。
また、本実施形態では、インパルス応答ir2’(n)を位相反転させてFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定し、インパルス応答ir1’(n)をFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定することとしたが、インパルス応答ir2’(n)をFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定し、インパルス応答ir1’(n)を位相反転させてFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定することとしてもよい。
また、本実施形態では、最初に、インパルスimp(n)の大きさを調整して取得したインパルス応答ir2’(n)に基づいてFIRフィルタ50のフィルタ係数を設定し、次に、インパルスimp(n)の大きさを調整して取得したインパルス応答ir1’(n)に基づいてFIRフィルタ51のフィルタ係数を設定することとしたが、この順序は逆であってもよい。つまり、最初に、インパルスimp(n)の大きさを調整して取得したインパルス応答ir1’(n)に基づいてFIRフィルタ51のフィルタ係数を設定し、次に、インパルスimp(n)の大きさを調整して取得したインパルス応答ir2’(n)に基づいてFIRフィルタ50のフィルタ係数を設定することとしてもよい。この場合、信号レベル調整部62は、インパルス応答ir2’(n)を取得した際のインパルスimp(n)の調整量に基づいて、出力端子32,33から出力される信号の信号レベルを調整すればよい。
==エコー防止回路の適用例==
次に、エコー防止回路1の適用例について説明する。図6は、エコー防止回路1が適用される携帯電話機70の模式図である。図7は、図6に示す携帯電話機70の構成の一例を示すブロック図である。なお、携帯電話機70には、図6及び図7に示すようにイヤホンマイク20が接続されている。なお、イヤホンマイク20と携帯電話機70は有線接続されているが、無線接続されることとしてもよい。
携帯電話機70は、エコー防止回路1、アンテナ71、RF(Radio Frequency)部72、ベースバンド処理部73、表示部74、CPU75、入力部76、ADコンバータ77、DAコンバータ78、マイク79、スピーカ80を有する。なお、図7に示す携帯電話機70の構成は一例であり、エコー防止回路1が適用される携帯電話機は、これらの構成からなる携帯電話機に限るものではない。
アンテナ71は携帯電話機70に対して送信される音声信号を受信する。また、アンテナ71は、RF部72からの音声信号を送信する。
RF部72は、アンテナ71が受信した音声信号のうち、所定周波数帯域の音声信号に対する復調処理などのデコード処理を行う。また、RF部72は、ベースバンド処理部73からの音声信号に対する変調処理、例えばTDMA方式(Time Division Multiplex Access)によるエンコード処理などを行う。
ベースバンド処理部73は、RF部72にてベースバンド信号まで復調された音声信号について所定の信号処理を施して、CPU75に出力する。また、ベースバンド処理部73は、CPU75からの音声信号に対して所定の信号処理を施してRF部72に出力する。
CPU75は、携帯電話機70を統括制御する。CPU75は、ベースバンド処理部73からの音声信号に応じた音声をスピーカ80或いはイヤホンマイク20にて再生させるために、当該音声信号をDAコンバータ78に出力する。また、CPU75は、ADコンバータ77から出力される、マイク79或いはイヤホンマイク20からの音声信号をベースバンド処理部73に出力する。また、CPU75は、例えば携帯電話機70がパケット通信を行っている場合、受信したパケットデータに基づく画像を表示すべく表示部74に信号を出力する。また、CPU75は、入力部76にて入力された入力データを表示部74に表示させたり、パケット通信にて当該入力データを送信すべく所定の処理を施して、ベースバンド処理部73に出力したりする。
ADコンバータ77は、マイク79或いはイヤホンマイク20からの音声信号対しアナログ・デジタル変換処理したデジタル信号をCPU75に出力する。DAコンバータ78は、CPU75からの音声信号に対しデジタル・アナログ変換処理したアナログ信号をスピーカ80或いはエコー防止回路1に出力する。なお、本実施形態においては、イヤホンマイク20が携帯電話機70に接続されている場合、DAコンバータ78からのアナログ信号はエコー防止回路1に入力されるものとして以下説明する。
次に、エコー防止回路1の動作について説明する。なお、本適用例においては、前述した処理に従ってFIRフィルタ50,51のフィルタ係数の設定が既に施されているものとして以下説明する。
アンテナ20が受信した音声信号は、携帯電話機70の各構成による前述した処理が行われてDAコンバータ78からエコー防止回路1のADコンバータ4に出力される。
ADコンバータ4に入力された音声信号は、当該ADコンバータ4にてアナログ・デジタル信号処理が施されてデジタル信号となり、入力端子30を介して、FIRフィルタ50,51に入力される。FIRフィルタ50から出力される出力信号は、出力端子32を介してDAコンバータ6に入力される。そして、出力信号は、DAコンバータ6にてデジタル・アナログ変換処理が施されてアナログ信号となり増幅回路9に入力される。増幅回路9に入力されたアナログ信号は、所定の増幅率にて増幅されて出力される。増幅回路9からのアナログ信号は、入出力端子13を介してイヤホンマイク20に出力される。この結果、イヤホンマイク20のスピーカ機能により、振動板が振動して音声が発生する。なお、増幅回路9からのアナログ信号は、差動増幅回路12の+入力端子にも入力される。
また、FIRフィルタ51から出力される出力信号は、出力端子33を介してDAコンバータ7に入力される。そして、出力信号は、DAコンバータ7にてデジタル・アナログ変換処理が行われてアナログ信号となり増幅回路11に入力される。増幅回路11に入力されたアナログ信号は、所定の増幅率にて増幅されて、差動増幅回路12の−入力端子に入力される。
そして、FIRフィルタ50,51のフィルタ係数は、前述した処理に従って設定されている。そのため、差動増幅回路12において、+入力端子に入力される増幅回路9から出力されるアナログ信号及び当該アナログ信号のイヤホンマイク20等による反射信号を合わせた信号(第1アナログ信号)を、−入力端子に入力される増幅回路11からのアナログ信号(第2アナログ信号)により打ち消すことができる。この結果、入力端子30にデジタル信号が入力されたときのエコーを防止することが可能となる。また、イヤホンマイク20のマイク機能による音声信号(第3アナログ信号)と、増幅回路9からのアナログ信号及び当該アナログ信号のイヤホンマイク20による反射信号を合わせた信号(第1アナログ信号)とが重畳して差動増幅回路12の+入力端子に入力された場合であっても、−入力端子にFIRフィルタ51からの信号(第2アナログ信号)が入力されることによって、重畳された信号からエコーの原因となる信号分(つまり、増幅回路9からのアナログ信号及び当該アナログ信号の反射信号)のみを差し引くことが可能となる。
なお、本適用例においては、エコー防止回路1を携帯電話機70に適用した場合について説明したがこれに限るものではない。前述したエコーが発生する可能性のあるものであれば、エコー防止回路1を適用可能である。例えば、IT(Information Technology)通信機器(例えばPC(Personal Computer)など)、通話機器(電話機、トランシーバー、車載機など)に適用することが可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明した。前述したように、DSP3は、インパルスimp(n)の大きさを調整して適切な大きさのインパルス応答ir1’(n)を取得し、このインパルス応答ir1’(n)に基づいてFIRフィルタ51のフィルタ係数を設定する。つまり、イヤホンマイク20の内部インピーダンスやスピーカ感度、マイク感度、あるいは増幅回路9や差動増幅回路12等に用いられる抵抗の製造ばらつき等によらず、適切な大きさのインパルス応答ir1’(n)を取得することができる。したがって、エコー防止回路1において効果的にエコーをキャンセルすることが可能となる。
また、DSP3は、インパルスimp(n)の大きさを調整して適切な大きさのインパルス応答ir2’(n)を取得し、このインパルス応答ir2’(n)に基づいてFIRフィルタ50のフィルタ係数を設定する。つまり、増幅回路11や差動増幅回路12等に用いられる抵抗の製造ばらつき等によらず、適切な大きさのインパルス応答ir2’(n)を取得することができる。したがって、エコー防止回路1において効果的にエコーをキャンセルすることが可能となる。
また、インパルス応答ir1’(n)取得時にインパルスimp(n)の大きさを調整した場合、インパルスimp(n)の調整量に基づいてFIRフィルタ50又はFIRフィルタ51から出力される信号の信号レベルを調整することにより、IRall_2(Z)=−IRall_1(Z)の関係を成立させることが可能である。
また、インパルス応答ir2’(n)取得時にインパルスimp(n)の大きさを調整した場合、インパルスimp(n)の調整量に基づいてFIRフィルタ50又はFIRフィルタ51から出力される信号の信号レベルを調整することにより、IRall_2(Z)=−IRall_1(Z)の関係を成立させることが可能である。
また、インパルス応答ir1’(n)取得時にインパルスimp(n)の大きさを調整した場合、インパルス応答ir1’(n)をインパルスimp(n)の調整量に基づいて変更してFIRフィルタ51のフィルタ係数に設定することにより、IRall_2(Z)=−IRall_1(Z)の関係を成立させることが可能である。
また、インパルス応答ir2’(n)取得時にインパルスimp(n)の大きさを調整した場合、インパルス応答ir2’(n)をインパルスimp(n)の調整量に基づいて変更してFIRフィルタ50のフィルタ係数に設定することにより、IRall_2(Z)=−IRall_1(Z)の関係を成立させることが可能である。
また、DSP3は、インパルス応答ir1’(n)又はインパルス応答ir2’(n)の最大値Imaxが所定のレベル(例えば8192)より小さい場合は、Imaxが所定のレベル以上となるようにインパルスimp(n)の大きさを一度に変更する。つまり、インパルスimp(n)の調整が一度で行われるため、フィルタ係数の設定処理を高速に行うことができる。
また、DSP3は、インパルス応答ir1’(n)又はインパルス応答ir2’(n)の最大値Imaxが所定のレベル(例えば16383)より大きい場合は、例えばインパルスimp(n)を1ビットずつ右シフトすることにより、Imaxが所定のレベル以下となるようにインパルスimp(n)の大きさを段階的に小さくする。つまり、Imaxが所定のレベルより大きい場合は、どの程度オーバフローしているかわからないため、インパルスimp(n)の大きさを段階的に小さくしていくことにより、適切な大きさのインパルス応答ir1’(n)又はインパルス応答ir2’(n)を得ることができる。
なお、前述した実施形態及び適用例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、本実施形態では、インパルスを発生させることにより得られるインパルス応答をFIRフィルタのフィルタ係数に設定することとしたが、フィルタ係数を設定するために用いる信号はインパルスに限られない。例えば、ステップ信号を発生させた際に得られる応答信号に基づいてFIRフィルタのフィルタ係数を設定することとしてもよい。
本発明が適用されるエコー防止回路の一例を示すブロック図である。 DSPコアがプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成を示す図である。 FIRフィルタ50のフィルタ係数を設定する処理の一例を示すフローチャートである。 取得したインパルス応答の一例を示す図である。 FIRフィルタ51のフィルタ係数を設定する処理の一例を示すフローチャートである。 エコー防止回路を適用する携帯電話機70の模式図である。 携帯電話機の構成の一例を示すブロック図である。 従来のエコー防止回路を示す図である。 大きさの異なるインパルス応答の例を示す図である。
符号の説明
1 エコー防止回路 2 CPU
3 DSP 4,5 ADコンバータ
6〜8 DAコンバータ 9〜11 増幅回路
12 差動増幅回路 13 入出力端子
20 イヤホンマイク 30,31 入力端子
32〜34 出力端子 40 DSPコア
41 RAM 42 ROM
50,51 FIRフィルタ 60 インパルス応答取得部
61 フィルタ係数設定部 62 信号レベル調整部
70 携帯電話機 71 アンテナ
72 RF部 73 ベースバンド処理部
74 表示部 75 CPU
76 入力部 77 ADコンバータ
78 DAコンバータ 79 マイク
80 スピーカ

Claims (16)

  1. 第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、
    前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、
    前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、
    前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、
    前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、
    前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、
    前記減算回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、
    を備えるエコー防止回路のフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定装置であって、
    前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータまでの第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得し、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得する応答信号取得部と、
    再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定するとともに、再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定部と、
    前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするために、前記第1信号の調整量に基づいて前記第1及び第2アナログ信号の信号レベルを調整する信号レベル調整部と、
    を備え
    前記応答信号取得部は、
    前記第1信号の大きさを、当該第2応答信号を取得した際の前記第2信号の大きさとして前記第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得することを特徴とするフィルタ係数設定装置。
  2. 請求項1に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記フィルタ係数設定部は、再度取得した当該第2応答信号を位相反転したものを前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、再度取得した当該第1応答信号を前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、
    前記信号レベル調整部は、前記第1信号の調整量に基づいて前記第2又は第3デジタル信号の信号レベルを調整することにより、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とすること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  3. 請求項1に記載のフィルタ係数設定装置であって、
    前記フィルタ係数設定部は、再度取得した当該第2応答信号を前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、再度取得した当該第1応答信号を位相反転したものを前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、
    前記信号レベル調整部は、前記第1信号の調整量に基づいて前記第2又は第3デジタル信号の信号レベルを調整することにより、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とすること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  4. 第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、
    前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、
    前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、
    前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、
    前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、
    前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、
    前記減算回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、
    を備えるエコー防止回路のフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定装置であって、
    前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータまでの第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得し、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得する応答信号取得部と、
    再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定するとともに、再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定部と、
    前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするために、前記第2信号の調整量に基づいて前記第1及び第2アナログ信号の信号レベルを調整する信号レベル調整部と、
    を備え、
    前記応答信号取得部は、
    前記第2信号の大きさを、当該第1応答信号を取得した際の前記第1信号の大きさとして前記第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  5. 請求項に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記フィルタ係数設定部は、再度取得した当該第1応答信号を位相反転したものを前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、再度取得した当該第2応答信号を前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、
    前記信号レベル調整部は、前記第信号の調整量に基づいて前記第2又は第3デジタル信号の信号レベルを調整することにより、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とすること
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  6. 請求項に記載のフィルタ係数設定装置であって、
    前記フィルタ係数設定部は、再度取得した当該第1応答信号を前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、再度取得した当該第2応答信号を位相反転したものを前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、
    前記信号レベル調整部は、前記第2信号の調整量に基づいて前記第2又は第3デジタル信号の信号レベルを調整することにより、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とすること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  7. 第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、
    前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、
    前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、
    前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、
    前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、
    前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、
    前記減算回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、
    を備えるエコー防止回路のフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定装置であって、
    前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータまでの第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得し、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得する応答信号取得部と、
    再度取得された前記第1応答信号を前記第1信号の調整量に基づいて変更する信号レベル調整部と、
    再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定し、当該変更された前記第1応答信号を前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定することにより、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするフィルタ係数設定部と、
    を備え、
    前記応答信号取得部は、
    前記第1信号の大きさを、当該第2応答信号を取得した際の前記第2信号の大きさとして前記第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  8. 請求項に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記フィルタ係数設定部は、再度取得した前記第2応答信号を位相反転したものを前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、当該変更された前記第1応答信号を前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  9. 請求項に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記フィルタ係数設定部は、再度取得した前記第2応答信号を前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、当該変更された前記第1応答信号を位相反転したものを前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  10. 第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、
    前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、
    前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、
    前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、
    前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、
    前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、
    前記減算回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、
    を備えるエコー防止回路のフィルタ係数を設定するフィルタ係数設定装置であって、
    前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータまでの第1応答信号を取得し、当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得し、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得する応答信号取得部と、
    再度取得された前記第2応答信号を前記第2信号の調整量に基づいて変更する信号レベル調整部と、
    再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定し、当該変更された前記第2応答信号を前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定することにより、前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするフィルタ係数設定部と、
    を備え、
    前記応答信号取得部は、
    前記第2信号の大きさを、当該第1応答信号を取得した際の前記第1信号の大きさとして前記第2応答信号を取得し、当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  11. 請求項10に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記フィルタ係数設定部は、再度取得した前記第1応答信号を位相反転したものを前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、当該変更された前記第2応答信号を前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  12. 請求項10に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記フィルタ係数設定部は、再度取得した前記第1応答信号を前記第2FIRフィルタのフィルタ係数に設定し、当該変更された前記第2応答信号を位相反転したものを前記第1FIRフィルタのフィルタ係数に設定すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  13. 請求項2〜12の何れか一項に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記応答信号取得部は、前記第1又は第2応答信号の大きさが所定のレベルより小さい場合は、前記第1又は第2応答信号が前記所定のレベル以上となるように前記第1又は第2信号の大きさを一度に変更すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  14. 請求項2〜13の何れか一項に記載のフィルタ係数設定装置であって
    記応答信号取得部は、前記第1又は第2応答信号の大きさが所定のレベルより大きい場合は、前記第1又は第2応答信号が前記所定のレベル以下となるまで前記第1又は第2信号を段階的に小さくすること、
    を特徴とするフィルタ係数設定装置。
  15. 第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、
    前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、
    前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、
    前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、
    前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、
    前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、
    前記減算回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、
    を備えるエコー防止回路のフィルタ係数設定方法であって、
    前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第1応答信号を取得する前に、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得し、
    当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得し、
    当該第2応答信号を再度取得した際の前記第2信号の大きさの前記第1信号を発生させることにより前記第1応答信号を取得し、
    当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得し、
    再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定するとともに、再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定し、
    前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするために、前記第1信号の調整量に基づいて前記第1及び第2アナログ信号の信号レベルを調整すること、
    を特徴とするフィルタ係数設定方法。
  16. プロセッサと、
    第1デジタル信号が入力され、第2デジタル信号を出力する第1FIRフィルタと、
    前記第1デジタル信号が前記第1FIRフィルタとともに入力され、第3デジタル信号を出力する第2FIRフィルタと、
    前記第2デジタル信号を第1アナログ信号に変換して出力する第1DAコンバータと、
    前記第3デジタル信号を第2アナログ信号に変換して出力する第2DAコンバータと、
    前記第1アナログ信号が出力されるか、当該出力された第1アナログ信号が反射されて入力されるか、第3アナログ信号が入力される入出力端子と、
    前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から、前記第2アナログ信号を減算した第4アナログ信号を出力する減算回路と、
    前記減算回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するADコンバータと、
    を備えるエコー防止回路のフィルタ係数を設定するためのプログラムであって、
    前記プロセッサに、
    前記第1DAコンバータに入力される第1信号を発生させることにより前記第1FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第1応答信号を取得する前に、前記第2DAコンバータに入力される第2信号を発生させることにより前記第2FIRフィルタの出力から前記ADコンバータの出力までの第2応答信号を取得する機能と、
    当該第2応答信号の大きさに応じて前記第2信号の大きさを調整して前記第2応答信号を再度取得する機能と、
    当該第2応答信号を再度取得した際の前記第2信号の大きさの前記第1信号を発生させることにより前記第1応答信号を取得する機能と、
    当該第1応答信号の大きさに応じて前記第1信号の大きさを調整して前記第1応答信号を再度取得する機能と、
    再度取得した当該第1応答信号に基づいて前記第2FIRフィルタのフィルタ係数を設定するとともに、再度取得した当該第2応答信号に基づいて前記第1FIRフィルタのフィルタ係数を設定する機能と、
    前記第4アナログ信号を前記第1アナログ信号と前記第3アナログ信号とを合わせた信号から前記第1アナログ信号のみを除去または減衰した信号とするために、前記第1信号の調整量に基づいて前記第1及び第2アナログ信号の信号レベルを調整する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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