JP4768899B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4768899B2
JP4768899B2 JP07262699A JP7262699A JP4768899B2 JP 4768899 B2 JP4768899 B2 JP 4768899B2 JP 07262699 A JP07262699 A JP 07262699A JP 7262699 A JP7262699 A JP 7262699A JP 4768899 B2 JP4768899 B2 JP 4768899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
data
interpolation
filter
slice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07262699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000262510A (ja
Inventor
克行 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP07262699A priority Critical patent/JP4768899B2/ja
Publication of JP2000262510A publication Critical patent/JP2000262510A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768899B2 publication Critical patent/JP4768899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体を体軸方向に螺旋状のスキャンを行って形成されたX線像を検出するX線CT装置に関する。特に、X線被曝量を低減し、またX線曝射により収集したデータを有効利用し、収集されたデータの特性に応じて最適化された再構成画像を生成するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ヘリカルスキャン方式を用いるX線CT装置が提案されている。ヘリカルスキャン方式は、図21(b)に示すように、X線焦点と検出器を連続的に回転させながらこの回転と同期させて寝台を被検体の体軸方向(以下、Z軸方向と称する)に移動させて被検体の断層像データを収集する。このヘリカルスキャンは、X線焦点と検出器の中心点を回転中心として回転させながら、寝台を被検体の体軸方向に移動させる。従って、図21(b)より被検体を基準とすると、X線焦点と検出器は螺旋軌道をとることが理解される。図21(a)は、1回転毎に寝台を移動させてデータ収集するコンベンショナルスキャン(スタティックスキャン)方式を説明する図である。このヘリカルスキャン方式は、コンベンショナルスキャン方式と比較して、広範囲かつ高速なスキャンを実現する。
【0003】
このヘリカルスキャンを用いたX線CT装置は、さらに検出器の構成によりシングルスライスCT装置とマルチスライスCT装置の2種類に大別される。
【0004】
第1のシングルスライスCT装置は、ファン状のX線ビーム(以下、ファンビームと称する)を曝射するX線ビーム発生源と、ファン状あるいは直線状にMチャンネル(例えば1000チャンネル)の検出素子を1列に並べた検出器を有する。このシングルスライスCT装置は、X線ビーム発生源と検出器を被検体の周囲に回転させ、1回転でMデータ(例えば1000データ)を収集する。尚、1回のデータ収集を1ビューと称する。
【0005】
第2のマルチスライスCT装置は、円錐状のX線ビーム(以下、コーンビームと称する)を曝射するX線ビーム発生源と、Mチャンネルの検出器を円弧状に配列した検出器列をZ軸(体軸)方向に複数列並べた(Mチャンネル×N列)2次元検出器を有する。図22(a)、(b)、(c)にそれぞれ検出器列が2列、4列、8列である検出器を示す。このマルチスライスCT装置は、X線ビーム発生源と検出器を被検体の周囲に回転させ、1回転でM×Nデータを収集する。従って、第1のシングルスライスCT装置と比較して、広範囲を高精細かつ高速にスキャンすることができる。
【0006】
図22(d)に示すスキャンにおける座標系において、Z軸方向(体軸方向)は、スライスが進行するスライス方向と一致する。
【0007】
図23(a)は、マルチスライスCT装置のスキャンをZ軸方向からみた図である。図中の円は有効視野直径FOV(Field of View)を示す。FCDは、X線焦点と回転中心の距離(Focus Rotation Center Distance)を示す。図23(b)は、4列マルチスライスCTをZ軸に垂直な方向からZ軸を含めて見た図である。X線焦点から検出器素子へ入射するX線が回転中心を通過するときの(即ち、FCDの)Z軸方向のビームの厚みを基本スライス厚Tとする。図23(b)の例では、2列目と3列目の検出器の間に中心スライスが存在する。1回転当たりの寝台送り量をヘリカルピッチと称する。
【0008】
次に、ヘリカルスキャン方式における画像再構成処理の概要を説明する。尚、以下では図24(a)に示すように、回転中心に矢印の信号だけが存在する被検体を想定する。
【0009】
(1)投影データ収集処理
第1に、図24(b)に示すように、まず、ヘリカルスキャンの各ビューで検出器により収集された投影データを収集する。この投影データは、検出器の感度、X線強度など、種々の物理的要因を考慮して補正される。この補正後のデータを生データと称する。
【0010】
(2)ヘリカル補間処理
第2に、ヘリカルスキャンの場合には、生データをZ軸方向に補間処理して所望するスライス面上の補間データを生成する。これは、例えば図26(a)に示すように、ヘリカルスキャンでは目的とするスライス面では1ビューのデータしか収集されないために行われる処理である。補間処理の詳細は後述する。
【0011】
(3)コンボリューション処理
第3に、図24(d)に示すように、それぞれの角度の補間データと再構成関数(フィルタ関数)をコンボリューション演算する。図25に再構成用フィルタの形状の例を示す。これらの再構成用のフィルタ形状は得られるべき画像データの特徴に応じて選択される。演算後のコンボリューションデータは実際に存在した信号の周囲が窪んだ形状を示す。
【0012】
(4)逆投影・ファンビーム再構成処理
第4に、コンボリューションデータを、センタリング軸に一旦逆投影する。さらにこのデータを、データ収集時のX線の通過パス上の全画素(ピクセル)に加算する逆投影演算を行う。図24(c)は、ある角度における逆投影演算を示す。この逆投影演算をビーム形状に応じて必要な角度分繰り返し行うと、元の信号だけが残り、所望する画像データがファンビーム再構成される。
【0013】
ここで、マルチスライスCT装置でヘリカルスキャンを行った場合の補間手法を説明する。これらの補間手法には、例えば、目的とするスライス位置を挟む2つの実データを補間して補間データを得る隣接補間法がある。この隣接補間法は、特開平4−224736号公報に開示されている。図27に4列のマルチスライスCTでヘリカルピッチが4の場合の隣接補間法の概念図を示す。この隣接補間法は、シングルスライスCT装置の場合の360度補間法を拡張した手法である。図26(a)に示すように、360度補間法は、目的とするスライス面を挟んでおり、かつ最も近い同位相の2ビューの実データを、スライス面とサンプリング位置の距離の逆比で線形補間する2点補間法である。この処理を必要な全ての位相分繰り返し行う。
【0014】
またこの他、特開平9−234195号公報では、多点重み付け加算を行うフィルタ補間法が開示されている。このフィルタ補間法(重み付け加算法)は、目的とするスライス位置で前述の隣接補間法等を用いてX線ビームを補間するとともに、このスライス位置を中心として前後にずらした少なくとも2つのスライス位置で隣接補間法を用いてX線ビームを補間し、これらのX線ビームを重み付け加算して目的とするスライスの補間データを得る。
【0015】
さらに、これらの補間手法には、シングルスライスCT装置でも用いられる対向ビーム補間法を用いることもできる。この対向ビーム補間法は、図26(c)の破線で示す対向ビームを各焦点位置から抜き出した仮想的データである対向データを形成する。この対向データと実データを、図26(b)に示すように線形補間する2点補間法である。特開平9−234195号公報では、この対向ビーム補間法を拡張した新対向ビーム補間法が開示されている。図28に新対向ビーム補間法の概念図を示す。この新対向ビーム補間法は、対向データと実データを問わず、全ビームの中からスライス面を挟んで最も近い2つのビームを内挿補間して目的とするスライスの補間データを得る。図27の斜線領域は、マルチスライスCTにおける実データを用いた隣接補間法のデータサンプリング範囲の一例を示す。図28の斜線領域は、実データと対向データを用いた補間(新対向ビーム補間法)のデータサンプリング範囲の一例を示す。
【0016】
X線CT装置でヘリカルスキャンを行う場合には、上述の各種ヘリカル補間手法を用いて、同一のビュー角・レイ角(チャンネル角)のデータ同士から補間データが生成され、画像再構成が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマルチスライスCT装置には、以下の問題点があった。
【0018】
第1の問題点は、ヘリカルスキャンの開始直後および終了直前の収集データの特性に基づく被検体への余計な被曝が生じていた点である。
【0019】
以下に、マルチスライスCT装置のヘリカルスキャンの開始直後および終了直前の特性を示して、この問題点の理由を説明する。
【0020】
図29に、ヘリカルスキャンの開始前後におけるスキャン図を示す。X線CT装置は、寝台の移動速度が一定速度に安定してからX線を曝射してスキャンを開始する。この寝台の移動開始から移動速度が安定するまでの期間を助走範囲と称する。
【0021】
図29(a)に示すシングルスライスCT装置の場合は、スキャンにより収集されたすべてのデータは、画像データの再構成処理に用いられることが理解される。一方、図29(b)に示すマルチスライスCT装置の場合は、スキャンにより収集されたデータであるにも拘わらず、画像データの再構成処理に用いられないデータが存在する。図29(b)において画像再構成に用いられるデータの領域は、補間データを生成するためにオーバーサンプリングされる領域以降の領域である。つまりそれ以前の、スキャン開始から1回転目のデータのうち一定の検出器列による収集データは、画像再構成に用いられない不要なデータである。尚、この本来不要なデータ領域はスキャン終了直前のm回転目の一定の検出器列による収集データでも生ずる。
【0022】
即ち、マルチスライスCT装置のヘリカルスキャンの開始直後および終了直前には、被検体に対する不要な被爆部分が生じていた。
【0023】
この不要な被曝を物理的に除去するため、焦点と被検体との間に、相互に反対方向に移動制御される1対のX線遮蔽片(プリコリメータ)を設ける手法があった。しかし、このプリコリメータのそれぞれは相互に独立して反対方向に移動制御される。このためこのプリコリメータを精密に駆動制御するためには、大規模かつ高価な機構を必要とするという問題点があった。
【0024】
また、被写体の断面形状や内部構造に応じて、予め手動によって管電流(mA)を下げる手法があった。しかしこの手動による手法は、上記のスキャン開始直後および終了直前の期間のX線曝射を制御することはできなかった。
【0025】
このように、ヘリカルスキャンの開始直後および終了直前で収集されたデータは画像再構成に利用されず、被検体への余計な被曝が生じていた。
【0026】
第2の問題点は、一旦曝射により収集されたデータも、例えばスキャン領域などの収集データの特性によって得られる再構成画像の画質が劣化するという点である。
【0027】
すなわち、従来のX線CT装置は、スキャンにより収集した全ビュー角・レイ角のデータに対して、一律の補間パラメータを適用していた。即ち、従来のX線CT装置は、上述した各種の補間手法や、補間データのサンプリング手法の中から一律の補間ルールを選択して全ケースのデータ(即ち、全ビュー角、レイ角のデータ)に適用して、体軸方向にヘリカル補間処理を行っていた。
【0028】
しかしながら、例えば、図27に示すように、架台の2回転目の2列目の検出器によるスキャンを目的のスライス位置(Z0)とした場合と、1回転目の1列目や2列目の検出器によるスキャンを目的のスライス位置とした場合とでは、データのサンプリング密度が相違する。つまり、スキャンの開始直後および終了直前の領域では体軸(Z軸)方向のデータサンプリング密度がスキャン中央部領域と比較して少なくなる。このため、例えばスキャン開始直後および終了直前には画質が劣化する。つまり、スキャン領域の相違などの収集データの特性によって、得られる再構成画像の画質が異なっていた。
【0029】
以上説明したように、従来のX線CT装置においては、第1に、被検体に対する余計な被爆が生じ、有効に利用されるべき収集データが利用されない場合があるという問題点があった。
【0030】
第2に、一旦収集されたデータの特性によって得られる再構成画像の画質が劣化するという問題点があった。
【0031】
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【0032】
そして、その目的とするところは、X線曝射により収集したデータを有効に活用した画像再構成を実現することを可能とするX線CT装置を提供することにある。
【0033】
また、他の目的は、収集されたデータの各種特性に応じて最適な補間パラメータを選択して、所望する画質特性の再構成画像を生成することにある。
【0034】
また、他の目的は、ヘリカルスキャン開始直後および終了直前の被検体への被曝量を低減することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための、本発明の第一の特徴は、寝台に載置された被検体に対してX線を曝射するX線発生手段と、このX線の曝射により形成されたX線像を検出するX線検出手段とを架台に対向配置し、前記寝台或いは架台を被検体の体軸方向に相対的に移動制御すると共に、架台を回転させながらX線の曝射を行うことにより被検体の所望の部位の撮影を行うX線CT装置において、前記検出手段により収集されたデータのビュー角度に応じて、前記目的とするスライス位置のデータを補間するためのスライス方向のフィルタ幅又はフィルタ形状を変更制御して複数のビュー角度に対応するデータを生成する補間制御手段と、前記収集データを、前記補間制御手段が決定した補間フィルタ又はフィルタ形状に応じてヘリカル補間したデータに基づき、画像再構成を行うデータ処理手段とを具備することである
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0064】
第1の実施形態
第1の実施形態は、X線CT装置がヘリカルスキャンによりX線ビームを収集した場合に、収集されたデータの特性に応じて補間パラメータを変更制御する機能を提供するものである。具体的には、第1の実施形態に係るX線CT装置は、ヘリカル補間処理を行う際に、各ビュー角度に対応してデータサンプリング範囲等のヘリカル補間のルールを変更して補間データを生成する。尚、ここでビュー角度とは、X線焦点の移動する角度、即ち投影角度である。
【0065】
第1の実施形態に係るX線CT装置は、寝台に載置された被検体の体軸方向に沿って、またはこの体軸方向に対して所定の角度分傾斜しながら螺旋状にスキャンを行い、これにより形成されたX線像を1または複数の検出器列で検出するX線CT装置(即ち、シングルスライスCT装置またはマルチスライスCT装置)である。
【0066】
図1に示すように、本発明の実施形態に係るX線CT装置は、被検体が載置される寝台1と、架台2の内周に回転自在かつ相対向するように設けられたX線管3およびX線検出器4と、X線管3から曝射されるX線の線量等を制御するX線制御部5および高電圧発生部6と、寝台1をX線管3及びX線検出器4の回転軸方向に移動制御する架台・寝台制御部7と、寝台移動部8とを具備する。
【0067】
また本発明の実施形態に係るX線CT装置は、さらに、X線検出器で検出された収集データの取り込み・保管を行うデータ収集部9と、データ収集部9で収集された収集データに対して所定の補間処理を施す補間処理部10と、補間処理が施された収集データに基づいてX線像を再構成する画像再構成部11と、画像再構成部11により再構成されたX線像を表示する表示部12と、当該マルチスライスCT装置全体のシステム制御を行うシステム制御部13と、所望するスキャン条件・補間パラメータ等を入力する操作部14とを具備する。
【0068】
架台2は、X線管3と検出器4とを保持する。架台2は、図示しない架台回転機構により、X線管3と検出器4との中間点を通る回転軸を中心にして回転される。
【0069】
X線管3は、高電圧発生部6から供給された高電圧によってX線ビームを曝射する。
【0070】
X線検出器4は、複数(例えば1000チャンネル)のX線検出素子を前記回転軸方向に対して直交する方向(以下、スライス方向と称する)に沿って併設してなる検出器列を、前記回転軸方向に沿って1列またはN列(例えば4列)分併設して構成される。
【0071】
X線制御部5は、システム制御部13により出力されたX線ビーム制御信号に基づいて、高電圧発生部6による高電圧発生のタイミングを制御する。
【0072】
高電圧発生部6は、X線管3からX線ビームを曝射させるための高電圧をX線制御部5からの制御信号に基づいてX線管3に供給する。
【0073】
架台・寝台制御部7は、システム制御部13により出力された架台・寝台制御信号に基づいて架台2を回転させるとともに、寝台移動信号を寝台移動部8に対して出力する。
【0074】
寝台移動部8は、架台・寝台制御部7により出力された寝台移動信号に基づいて、架台2の1回転当たりの寝台1の移動量を求め、この移動量で寝台1を移動させる。
【0075】
データ収集部9は、検出器4により検出されたX線ビームを、システム制御部13により出力されたデータ収集制御信号に対応させて収集する。
【0076】
補間処理部10は、データ収集部9によって収集されたX線ビームの投影データに基づいて、目的のスライス位置のX線ビームを補間する。補間処理部10の詳細な構成は後述する。
【0077】
画像再構成部11は、補間処理部10により補間されたX線ビームに基づいて、スライス位置の画像を再構成する。
【0078】
表示部12は、画像再構成部11により再構成された画像を図示しないモニター上に表示する。
【0079】
システム制御部13は、操作部14から入力されたヘリカルスキャン条件のうち、回転速度・スライス厚・ファン角等を架台・寝台制御信号として架台・寝台制御部7に対して出力する。また、X線ビーム発生制御信号をX線制御部5に対して出力する。また、X線ビームの検出のタイミングを示す検出制御信号およびデータ収集の各種パラメータを含むデータ収集制御信号をデータ収集部9に対して出力する。さらに、システム制御部13は、補間に関する各種パラメータを含む補間制御信号を補間処理部10に対して出力する。
【0080】
操作部14は、ヘリカルスキャン条件・データ収集条件・補間パラメータなどを必要に応じてシステム制御部13に対して入力指示する。
【0081】
次に、図2に基づいて、補間処理部10の構成の詳細を説明する。
【0082】
図2に示すように、補間処理部10は、データ収集部9により収集されたデータを記憶する収集データ記憶手段110と、収集データを目的とするスライス位置で体軸(Z軸)方向に補間する補間データ生成手段120と、補間処理部10で行われる各種処理を制御する補間処理制御手段130とを具備する。
【0083】
補間処理制御手段130は、ヘリカルスキャン実行時の収集されたデータの特性(データ収集条件データ140)に基づき、或いは操作部14からの入力データに基づき、各種の補間ルールデータ(補間パラメータデータ)データ150中から当該位相のビュー角のデータをヘリカル補間するために用いる補間パラメータを選択し、補間データ生成手段120に対して供給する。尚、ここでデータ収集特性とは、具体的には、ビュー角・レイ角(チャンネル角)・スライス位置(スライス部位)・スキャン開始からの相対距離などである。
【0084】
次に、第1の実施形態のX線CT装置の動作を図3乃至図16に基づき説明する。
【0085】
まず、第1の実施形態におけるヘリカル補間処理の特徴的概念を、図4を用いて説明する。
【0086】
図4は、スキャンの開始直後および終了直前とスキャン進行中(スキャン中途)とでヘリカルデータをサンプリングする範囲を可変とする例を示す。このサンプリング範囲は、例えばヘリカル補間用のスライス面方向のフィルタ幅を可変とすることで実現される。
【0087】
図4(a)および図4(b)中、黒色領域はヘリカルデータのサンプリング範囲を示す。図4からビュー角の位相(0度から360度)に応じてサンプリング範囲が変化していることが理解される。図4(a)と図4(b)のサンプリング範囲は、目的とするスライス位置が相違するため、サンプリング範囲はそれぞれ異なる形状を示す。しかしながら、前述した不要な被曝部分に対応する1回転目の所定の列のデータもサンプリング対象とされて補間データ生成に用いられている。このためスキャン開始直後および終了直前に収集されたデータも画像再構成に有効利用されていることが理解される。
【0088】
第1の実施形態では、この例の他、スキャン開始直後および終了直前に限定せずに任意のスキャン時系列におけるビュー角ごとの補間パラメータの変更を行う。
【0089】
次に、第1の実施形態が用いる幾何平面および各概念の説明を行う。
【0090】
図5にZ軸方向から観察されるX−Y平面上のジオメトリにおける、チャンネル角(レイ角)γとビュー角βの関係を示す。
【0091】
また、図6は、シングルスライスCT装置の場合のヘリカルスキャンでの収集データを説明する図である。図6(a)は、任意のビュー角βから観察した全チャンネル角でのX線ビームのデータ(実データと対向データ)を示す。チャンネル角γ=0の位置が中心チャンネルを示す。図6(a)をビュー図と称する。図6(b)は、各ビュー角(回転位相)で観察されるX線ビームのデータ(実データと対向データ)のZ軸上でのサンプリング位置を結んで示す。図6(b)をスキャン図と称する。尚、図6(b)中、実データは実線で、対向データは破線で示される。
【0092】
図7は、マルチスライスCT装置の場合のヘリカルスキャンでの収集データを説明する図である。図7(a)はヘリカルピッチP=2.5の場合のスキャン図図7(b)はヘリカルピッチP=3.5の場合のスキャン図、図7(c)はヘリカルピッチP=4.5の場合のスキャン図をそれぞれ示す。また、図8は、ヘリカルピッチP=2.5の場合の図7(a)のスキャン図に対応するビュー図を示す。
【0093】
以下、第1の実施形態におけるX線CT装置の画像再構成の動作を順に説明する。
【0094】
(1)ヘリカルスキャンによるデータ収集処理
第1に、入力ヘリカルスキャン条件に基づく被検体のヘリカルスキャンを行う。ヘリカルスキャン条件として、検出器列数、検出器チャンネル数、検出器各列のZ軸方向の回転中心における厚み、FCD(焦点−回転中心間距離)、FDD(焦点−検出器間距離)、FOV(有効視野直径)、有効視野角(ファン角)、チルト角等が入力される。
【0095】
ヘリカルスキャン条件が入力されるとシステム制御部13は、このヘリカルスキャン条件のうち、回転速度・スライス厚・ファン角等を架台・寝台制御信号として架台・寝台制御部7に対して出力する。架台・寝台制御部7は、この架台・寝台制御信号に基づいて寝台移動信号を寝台移動部8に対して出力する。
【0096】
この状態で操作者により診断開始命令が前記入力装置から入力されると、システム制御部3は、架台・寝台制御部7に対して診断開始を指示するとともに、X線ビーム発生を制御するX線ビーム発生制御信号をX線制御部5に対して出力する。このX線ビーム発生制御信号に対応して、X線制御部5は、高電圧発生部6から高電圧を発生させる。この高電圧発生により、X線管3からX線ビームが曝射されるとともに、寝台1が寝台移動部8により移動され、ヘリカルスキャンによる診断が開始される。
【0097】
このヘリカルスキャンの際にシステム制御部13は、データ収集制御信号をデータ収集部9に対して出力する。データ収集部9は、このデータ収集制御信号に対応して検出器4からX線ビームを収集し、この収集したX線ビーム(実際には検出された投影データ)を補間処理部10に供給する。
【0098】
(2)ヘリカル補間処理
補間処理部10は、データ収集部9から供給されたX線ビームのデータを必要に応じて収集データ記憶手段110に記憶保持する。
【0099】
補間データ生成手段120は、補間処理制御手段130から入力される補間パラメータ(補間ルールデータ)150に基づいて、収集データ記憶手段110中に保持された収集データから補間データを生成する。以下の例において、補間パラメータは各ビュー角に応じたフィルタ幅として説明される。
【0100】
以下において、例として説明される第1の実施形態が基礎とするヘリカル補間手法は、リサンプリングデータに基づくフィルタ補間法である。このフィルタ補間法は、上述した如く、多点データを重み付け加算することにより補間データを生成する手法である。
【0101】
尚、ここで説明するリサンプリングデータに基づくフィルタ補間法は、第1の実施形態が用いるヘリカル補間手法の一例であり、第1の実施形態に他の任意のヘリカル補間手法を適用可能であることは言うまでもない。
【0102】
まず、一般に知られるリサンプリングデータによるフィルタ補間処理の一般的手順を説明する。尚、このリサンプリングデータによるフィルタ補間処理は、前述した特開平9−234295に開示されている。
【0103】
図3に第1の実施形態の補間データ生成手段120が行うリサンプリングデータによるフィルタ補間処理の手順を示す。図3に示すように、リサンプリングデータによるフィルタ補間処理は、2段階の補間処理で構成される。まず第1にヘリカルデータ(生データ)121をリサンプリング処理122して仮想的なデータであるリサンプリングデータ123を生成する。第2にこのリサンプリングデータ123を重み付け加算処理(フィルタ処理)124して目的とする補間データ125を得る。尚、リサンプリング処理は、リサンプリングデータを得るための補間処理である。このリサンプリング処理は任意の補間手法、例えば上述した隣接補間法(2点補間法)・新対向ビーム補間法(多点補間法)などを用いることができる。また、内挿補間・外挿補間のいずれが用いられてもよい。非線形補間法が用いられてもよい。
【0104】
このリサンプリング処理では、目的とするスライス位置近傍に細かい等間隔で複数のスライス位置を想定し、それぞれのスライス位置近傍のデータ同士を任意の補間方法でヘリカル補間して複数の補間データ(即ちリサンプリングデータ)を生成する。このフィルタ処理では、この複数のリサンプリングデータを重み付け加算あるいはフィルタ処理して目的とするスライス位置の補間データを生成する。
【0105】
以下、これら2段階の補間処理の内容を具体的に説明する。
【0106】
図9は、4列のマルチスライスCT装置でのヘリカルピッチP=2.5のスキャン図である。図9では、ある位相における目的とするスライス位置Z=Z0近傍に想定したある範囲のデータd(1)、d(2)、・・・が抜き出され、サンプリング位置に応じて示されている。リサンプリング点数npnt=10とする。
【0107】
まず、第1段階のリサンプリング処理として、リサンプリング位置を決めて、そのリサンプリング位置を挟むデータでリサンプリングデータを生成する。即ち、まず目的のスライス位置Z0近傍の一定の範囲にnpnt個のリサンプリング点を考える。そして下記の式1に従い、各リサンプリング点におけるリサンプリングデータを、例えば上述の新対向ビーム補間法を用いて各リサンプリング点を挟む2つのデータd(j)とd(j+1)の線形内挿補間で得る。
【0108】
【数1】
Figure 0004768899
次に、第2段階のフィルタ(重み付け加算)処理として、下記の式2に従い、式1で得られたリサンプリングデータV−data(i)を正規化された重みWU(i)で重み付け加算する。この重み付け加算により目的のスライス位置Z0における位相のデータを求める。
【0109】
【数2】
Figure 0004768899
ここで、一般のリサンプリングデータに基づくフィルタ補間法においては、各ビューの位相の変化に伴わず一定のフィルタ幅(即ちリサンプリング点数)が用いられる。このため、上記の2段階の補間処理により得られる補間データは、下記の一連の式で求めることができる。
【0110】
尚、以下において、vはビュー番号であり、nviewは1回転のビュー数である。chはチャンネル番号を示し、nchはチャンネル数を示す。pntは各リサンプリング点の番号であり、npntはリサンプリング点数を示す。Resp( )はリサンプリングデータを示す。LinearInterpolation( )は線形補間を行う関数である。Plowはリサンプリング点の−z側のヘリカルデータ(生データ)であり、Phighはリサンプリング点の+z側のヘリカルデータ(生データ)である。Z0は目的とするスライス位置のz座標であり、dzはリサンプリングピッチ、即ちリサンプリング点のz方向のピッチを示す。ncは中心スライスを示す。Wt(pnt)は重み付加算における重み係数である。
【0111】
【数3】
Figure 0004768899
ここで、各ビューの位相の変化によらず、一律のフィルタ幅が用いられるため、式3に示すように、中心スライスnc、リサンプリング点数npnt、重みWt(pnt)はそれぞれ一定である。
【0112】
あるリサンプリング点のz座標は、次の式4で求められる。
【0113】
【数4】
Figure 0004768899
従って、リサンプリングデータは、次の式5、式6で求められる。
【0114】
【数5】
Figure 0004768899
以上により、目的とするスライス位置のデータP(v、ch)は、次の式7で求められる。尚、式7の右辺の分母は重み付け加算の正規化を意味する。
【0115】
【数6】
Figure 0004768899
ここで第1の実施形態が用いることのできる、フィルタ補間(重み付け補間)処理の他の一例を説明する。このフィルタ補間法は前述の特開平9−234195に開示されている。フィルタ補間、即ち多点データに基づく重み付け補間の手法には他にも種々の手法がある。例えば、図10乃至図12に示すように、各位相により、データ補間における各データ(ビーム)の重みの変化・切り替えに伴うデータ特性が異なる。これらの重みの変化によるデータ特性の差異を緩和すべく、図14に示すように、目的とするスライス位置からずれた複数のスライス位置でそれぞれ中間的な補間データを得る。このそれぞれのスライス位置で得られた補間データを、図13に示すように、重み付け加算あるいはスライス方向にフィルタ処理して最終的な補間データを得ることができる。第1の実施形態は、この他任意のヘリカル補間手法を用いることができる。
【0116】
ここで、第1の実施形態は、ビュー角に依存してフィルタ幅(リサンプリング範囲・点数)を変更する。従って、上記で説明されたリサンプリングデータに基づく補間データを、第1の実施形態では、以下の式によって得る。つまり、上記で説明された式3乃至式7は、以下のように変形される。尚、以下においてフィルタとは、特に説明しない限り、多点データからヘリカル補間データを得るためのスライス面方向のフィルタをいう。ここで、スライス面方向とは回転軸方向に直交する方向をいう。
【0117】
まず、式3−2に示すように、中心スライス(リサンプリング点数の中心)ncとリサンプリング点数npntをビューに応じて変化させる。
【0118】
【数7】
Figure 0004768899
ここで、式4−2に示すように、あるリサンプリング点のz座標はビューによって変化することが理解される。
【0119】
【数8】
Figure 0004768899
従って、リサンプリングデータは、以下の式6−2で得られる。
【0120】
【数9】
Figure 0004768899
このリサンプリングデータから、目的とする補間データは、以下の式7−2で求められる。
【0121】
【数10】
Figure 0004768899
尚、上記の式ではリサンプリングピッチdz、重みWtは固定としたが、第1の実施形態はこれに限定されない。リサンプリングピッチdzをビューの変数として、中心チャンネルncを固定としても同様の補間データが得られる。
【0122】
或いは、下記の式3−3乃至式7−3に示すように、リサンプリング点数pntに対する重みWtをビューvの変数としてもよい。
【0123】
【数11】
Figure 0004768899
ここで、式4−3に示すように、あるリサンプリング点のz座標はビューによって変化することが理解される。
【0124】
【数12】
Figure 0004768899
従って、リサンプリングデータは、以下の式6−3で得られる。
【0125】
【数13】
Figure 0004768899
このリサンプリングデータから、目的とする補間データは、以下の式7−3で求められる。
【0126】
【数14】
Figure 0004768899
次に、第1の実施形態が、ビュー角に応じてフィルタ幅(リサンプリング点数)をいかに変化させるかのフィルタ幅変更の態様を以下に説明する。
【0127】
第1の実施形態は、図7(a)、(b)、(c)をあるビューの位相方向から観察すると明らかなように、ビューの位相に応じてデータのサンプリング密度が変化する点に着目する。第1の実施形態は、このサンプリング密度の粗密に対応させてフィルタ幅を変化させる。
【0128】
第1の態様は、図15に示すように、データのサンプリング密度が粗いビューの近傍では(位相θ1)フィルタ幅を厚くし、データのサンプリング密度が細かいビューの近傍では(位相θ2)フィルタ幅を薄くする態様である。
【0129】
図15に示すこのフィルタを用いると、各ビューにおけるデータのサンプリング数が一律になる。このため、各ビューごとのノイズSD(Standard Deviation)が均一となって、ノイズの影響の少ない高画質の再構成画像が得られる。
【0130】
尚、あるサンプリング領域におけるデータの粗密は、スキャン開始からの距離・ヘリカルピッチP・スライス位置に基づき判断することができる。
【0131】
第2の態様は、図16に示すように、データのサンプリング密度が粗いビューの近傍では(位相θ1)フィルタ幅を薄くし、データのサンプリング密度が細かいビューの近傍では(位相θ2)フィルタ幅を厚くする態様である。
【0132】
図16に示すこのフィルタを用いると、目的とするスライス位置から遠いデータは用いることなく補間データを生成する。このため、各ビューごとにスライス厚が均一となって、分解能の高い再構成画像が得られる。
【0133】
この第1と第2の態様は、撮影目的・用途に応じて適宜選択されてよい。即ち、操作者は所望する画質の再構成画像を選択することが可能となる。例えば、被検体の構造が複雑な部位をスキャンする場合には、第2の分解能重視のフィルタを用いることが望ましい。
【0134】
尚、上述したように、第1の実施形態が行うヘリカル補間には、一般に知られる任意のヘリカル補間手法が用いられてよい。例えば、前述した特開平9−234195に開示された隣接補間法などの2点補間法、スライス方向にフィルタ処理を行うフィルタ補間法・新対向ビーム補間法などの多点補間法などが任意に用いられてよい。
【0135】
上記のように、補間データ生成手段120は、補間処理制御手段130から供給される補間ルールデータ150(例えば、フィルタ幅・フィルタ形状)に基づいて各ビューごとに最適化されたヘリカル補間処理を行い、得られた補間データを画像再構成部11に対して出力する。
【0136】
(3)画像再構成処理
画像再構成部11は、補間処理部10の補間データ生成手段120から出力された補間データを用いて、通常のX線CT装置のヘリカルスキャンの場合と同様、例えば前述したフィルタ補正逆投影法などをパラレルビームに対応して行って画像の再構成を行う。具体的には、必要な各ビューごとに得られた補間データと再構成関数(例えば図25に示す)をコンボリューション処理して、一旦センタリング軸に逆投影する。このセンタリングされたデータを画像の各ピクセル(画素)に対して逆投影処理して、目的とする再構成画像データを得る。
【0137】
尚、ここでの逆投影・画像再構成の手法は、このフィルタ補正逆投影法に限定されることなく、例えば、一般に知られる逐次近似法、フーリエ変換法など任意の演算アルゴリズムに基づき行われてよい。
【0138】
第1の実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
【0139】
即ち、補間データ生成手段120は、データ収集部9が収集したデータを、各ビュー角に対応した可変的な補間ルールデータ150に基づき、ヘリカル補間処理を行う。この補間ルールデータ150は、例えばヘリカル補間用フィルタ幅・フィルタ形状(重み)である。また他にも、各補間データを生成する基データのサンプリング方法(データ選択方法)を切り替えてもよく、線形補間/非線形補間、内挿補間/外挿補間などの補間種別を切り替えてもよい。
【0140】
画像再構成部11は、この各ビュー毎に最適化された補間データに基づいて画像再構成を行う。ビューによってフィルタなどの補間ルールを可変とすることで、スライス方向の分解能を示すSSP(Section Sensitivity Profile)の偏りを排除して、空間分解能の高い再構成画像を生成することができる。このため、用途・目的に応じた、所望する画像特性の再構成画像を得ることが可能となる。
【0141】
尚、補間処理制御手段130が行う補間ルールデータ(補間パラメータ)150の切り替えは、操作部14からユーザの手動入力に基づき行ってもよい。或いは、補間処理制御手段130が自動的に補間ルールデータ150を切り替え制御してもよい。例えば、データ収集部9が同一のビュー角度、同一のレイ角度で収集したn回転目とn+1回転目のデータを比較して、所定のしきい値を越えることで差が大きいと判断された場合に、自動的にフィルタ幅を狭くすることなどが可能である。
【0142】
また、上記ではマルチスライスCTの場合を説明したが、第1の実施形態は、シングルスライスCT装置に適用することも可能である。図7(a)、(b)、(c)にそれぞれ示すマルチスライスCT装置のスキャン図では、ビューの位相が異なると、サンプリングデータの粗密の分布が変化する。一方、シングルスライスCT装置のスキャンでは、上記のデータの粗密は生じないが、図6(b)に示すように、各位相に応じてスライス位置から観察したデータの偏りが変化する。このため、第1の実施形態をシングルスライスCT装置に適用した場合にも、上述の効果を得ることができる。
【0143】
また、特に、ヘリカルスキャンの開始直後および終了直前でほぼ全てのデータをサンプリング範囲に包含するようなフィルタ幅・フィルタ形状を用いれば、収集されたデータの有効利用を図ることが可能となる。
【0144】
次に、第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
【0145】
上記では、ビュー角ごとにフィルタ幅を変更する例を説明した。しかし、第1の実施形態の補間ルールの変更手法はこれに限定されない。
【0146】
図6(a)、図8に示すように、あるチャンネル角からZ軸方向にデータを観察すると、レイ角(チャンネル角)の変化に応じてデータの分布に偏りがあることが理解される。
【0147】
第1の実施形態の第1の変形例は、レイ角(チャンネル角度)によって補間ルールデータ(補間パラメータ)150を可変とするものである。但し、図6(a)や図8に示すチャンネル方向のデータの偏りは、実データ以外に対向データを用いる対向データビーム法に基づくヘリカル補間の場合にのみ生じる。
【0148】
第1の変形例では、レイ角(チャンネル角)に依存してフィルタ幅(リサンプリング点数)を変更する。従って、上記で説明されたリサンプリングデータに基づく補間データを、第1の変形例では、以下の式によって得る。つまり、上記で説明された式3乃至式7は、以下のように変形される。
【0149】
まず、式3−4に示すように、中心スライス(リサンプリング点数の中心)ncとリサンプリング点数npntをチャンネルおよびビューに応じて変化させる。
【0150】
【数15】
Figure 0004768899
式4−4に示すように、あるリサンプリング点のz座標はチャンネルおよびビューによって変化することが理解される。
【0151】
【数16】
Figure 0004768899
従って、リサンプリングデータは、以下の式6−4で得られる。
【0152】
【数17】
Figure 0004768899
このリサンプリングデータから、目的とする補間データは、以下の式7−4で求められる。
【0153】
【数18】
Figure 0004768899
次に、第1の変形例の補間処理制御手段130は、レイ角に応じて、上述の第1の実施形態と同様、フィルタ幅(リサンプリング点数)・フィルタ形状・データ選択方法・線形補間/非線形補間・内挿・外挿補間などの補間ルールを変形してヘリカル補間を行う。その他の処理は上述と同様であるため、説明は省略する。
【0154】
この第1の変形例は単独で実施されてもよく、また上述の第1の実施形態と組み合わせて実施されてもよい。
【0155】
第1の変形例は、特に、チャンネルによってビームの厚みやエネルギー特性などのデータの特性(質)が相違する場合にこのデータの相違を補正することができる。このため、第1の変形例によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果に加えて、チャンネルごとのデータの質の偏りを考慮した、高画質の再構成画像を得ることができる。
【0156】
次に、第1の実施形態の第2の変形例を説明する。
【0157】
第1の実施形態および第1の変形例では、ビュー角・レイ角に応じて補間ルールデータ150を変更した。
【0158】
これに対し、第2の変形例では、スライスする位置により補間ルールデータ150を変更してヘリカル補間データを生成する。
【0159】
次に、第2の変形例のスライス位置に応じた補間ルールの変更の態様を説明する。
【0160】
第1に、撮影される被検体の部位によって補間ルールデータ150を変更する。この撮影される部位のうちで、例えば肝臓の端部など、データの収集位置によって被写体の変化が大きい部位では補間のためのデータサンプリング範囲を広げるとアーチファクトが強まって画質が低下する。
【0161】
このため、第2の実施形態は、X線吸収係数やX線パス長が大きく変化する部位を判断して、これらのアーチファクトが出やすい部位ではフィルタ幅・フィルタ形状を変更させてヘリカル補間処理を行う。このフィルタの変更は手動で行ってもよく、また各部位の差分データに基づき自動的に変更制御してもよい。
【0162】
このように、部位によってフィルタを変更することで、ノイズが低減され、ローコントラスト描出能の高い再構成画像を得ることができる。
【0163】
第2に、上述したように、第2の変形例は、ヘリカルスキャンの開始直後と終了直前でほぼ全データをサンプリング範囲に包含するように(図4(a),(b))フィルタ形状を変更させてヘリカル補間処理を行う。
【0164】
その他の処理は上述と同様であるため、説明は省略する。
【0165】
この第2の変形例は単独で実施されてもよく、また上述の第1の実施形態や第1の変形例と組み合わせて実施されてもよい。
【0166】
第2の変形例によれば、上記の第1の実施形態、第1の変形例と同様の効果に加えて、被検体の撮影部位・スキャン箇所に応じて所望する画像特性の再構成画像を得ることができる。
【0167】
第2の実施形態
以下、本発明の第2の実施形態について、第1の実施形態と異なる点についてのみ、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0168】
第2の実施形態は、スキャン開始直後および/または終了直前の被検体のX線被曝量をハードウエア的に低減させる機能を提供するものである。
【0169】
図17に第2の実施形態の構成を示す。
【0170】
第2の実施形態に係るX線CT装置は、寝台に載置された被検体の体軸方向に沿って螺旋状にスキャンを行い、これにより形成されたX線像を複数の検出器列で検出するX線CT装置(即ち、マルチスライスCT装置)である。一方、シングルスライスCT装置は、スキャンの時系列中の全てのデータを画像再構成に用いるため、第2の実施形態の課題とする被検体の余計な被曝は問題とならない。
【0171】
図17に示すように、第2の実施形態の装置構成は第1の実施形態と同様である。同一箇所には同一の符号を用いる。但し、第1の相違点は、検出器4が複数の検出器列を設けたマルチスライス用の検出器4である点である。第2の相違点は、スキャン開始直後及び終了直前でのX線照射条件を制御する手段(図示せず)をX線制御部5内或いはX線焦点と被検体との間に備える点である。
【0172】
次に、第2の実施形態の動作を図面を参照しながら説明する。第2の実施形態が備えるX線照射条件制御手段は、ヘリカルスキャン開始直後および終了直前に、X線照射条件のうちで被曝に影響する要因であるX線量を低減する。
【0173】
このX線量の低減は、管電流(mA)自体をスキャン開始直後および終了直前で低減することで実現される。尚、スキャンが開始直後あるいは終了直前であるか否かは、ヘリカルピッチPおよびスライス開始からの距離(オフセット)により判別することができる。これらのデータはシステム制御部13からX線制御部5に供給される。
【0174】
第2の実施形態はスライス像によらずスキャン開始からのオフセット距離で管電流を変化させる。従って、スキャン開始直後およびスキャン終了直前での単位面積当たりのX線曝射量を変えることになる。
【0175】
また、この管電流の低減は、全ての列の検出器に対するX線照射条件を同時に変化させる。即ちX線の被曝を減らしたい領域の内側の領域まで、X線フォトンが多少減少する。しかし、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、他のビュー角でのデータや架台が1回転後に収集した近傍をデータをサンプリングしてヘリカル補間を行うことができる。このため、第2の実施形態で得られる補間データの精度には殆ど影響がない。尚、第2の実施形態は、第1の実施形態と組み合わされて構成されてもよく、あるいは単独で実施されてもよいことは言うまでもない。
【0176】
図18(a),(b)に示すように、第2の実施形態は、スキャン開始時あるいはスキャン終了時からデータのサンプリング範囲までの期間のmAを制御する。データのサンプリング範囲までのmAの立ち上がり方は、図18(a)あるいは(b)のように任意でよく、この間のmAが低減されていれば第2の実施形態の範囲内である。一方、スキャンによる収集データが画像再構成に用いられる範囲では再構成画像のノイズを均一にするため、管電流は一定量に維持される。X線ビームの収集後の他の処理は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0177】
第2の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0178】
X線管電流(mA)を制御する手段が、スキャン開始直後及び終了直前のX線管電流(mA)を制御する。このため、マルチスライスCT装置において、画像再構成に用いられないヘリカルスキャンの開始直後および終了直前の被検体に対する余計な被曝を低減することが可能となる。
【0179】
次に、第2の実施形態の変形例を説明する。
【0180】
この第2の実施形態の変形例では、このX線量制御手段は、mAではなく、X線焦点と被検体との間に配置されるX線フィルタ等により実現される。例えば、図19に示すようなフィルタを、ヘリカルスキャンの開始から終了までの間、片方向に移動制御する。1つのX線フィルタを片方向に制御するのみなので、例えば2片の遮蔽片(プリコリメータ)を独立に移動制御するのと比較して、この変形例に係る遮蔽手段の移動制御の方が容易である。このプリコリメータとは図20に示すようにX線管から曝射されたX線を所定分遮蔽する遮蔽片である。この変形例に係るX線フィルタは、例えば、図20のプリコリメータと被検体との間に配置され、移動制御される。
【0181】
この変形例によれば、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0182】
尚、上述の実施形態は、本発明のうちの一例を示したに過ぎない。本発明は、上述の実施形態に限定されることはない。
【0183】
要するに、収集データの特性に応じてヘリカル補間の各種パラメータを可変として最適な補間データを得る、さらにはX線照射条件を制御して余計な被曝を低減するという本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0184】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下に記載されるような効果を奏する。
【0185】
即ち、本発明においては、ヘリカルスキャンにより収集されたデータの特性に応じて最適な補間パラメータを選択して、画像再構成を行う機能を提供する。従って、スキャン領域・ビュー角・レイ角・スライス位置などの各種の収集データの特性に応じて、最適なヘリカル補間を行うことが可能となる。さらに、ノイズ低減あるいは分解能向上などの再構成画像の目的・用途に応じて最適な再構成画像を生成することが可能となる。
【0186】
また、ヘリカルスキャン開始直後および終了直前のX線照射条件を可変的に制御する機能を提供するので、被検体への被曝量を低減することが可能となる。
【0187】
このように、本発明を用いれば、ヘリカルスキャン方式のX線CT装置において、X線曝射により収集したデータの有効活用が実現され、臨床で所望される高画質の再構成画像の生成が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線CT装置を適用した第1の実施形態のX線CT装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のX線CT装置の補間処理部の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の補間データ生成手段の行うリサンプリングデータに基づくフィルタ補間処理(重み付け補間処理)を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のスキャン開始直後のヘリカル補間用のフィルタ形状の一例を示す図である。
【図5】ヘリカルスキャンのZ軸方向から観察したX−Y軸上の幾何平面を説明する図である。
【図6】シングルスライスCTでヘリカルスキャンを行った場合の任意のビュー角βから観察したビュー図、およびスキャン図である。
【図7】マルチスライスCTでヘリカルスキャンを行った場合のスキャン図である。
【図8】マルチスライスCTでヘリカルピッチPでヘリカルスキャンを行った場合のビュー図である。
【図9】リサンプリングデータの重み付け加算処理を説明する図である。
【図10】第1の実施形態が行うフィルタ補間法を説明する図である。
【図11】シングルスライスCTにおけるフィルタ補間法を説明する図である。
【図12】目的とするスライス位置でのヘリカル補間の重みと、この位置からΔZずつずらしたスライス位置でのヘリカル補間の重みと、これらを加算したヘリカル補間の重みを示す図である。
【図13】目的とするスライス位置Z=Z0におけるデータの前後でシフトさせたn枚のスライス位置におけるデータの加算を説明する図である。
【図14】位相を固定してこの位相θで収集されたデータと重み付け用のフィルタ関数との関係を説明する図である。
【図15】第1の実施形態が各ビューに対応して変化させるフィルタ幅(データのサンプリング範囲)の一例を説明する図である。
【図16】第1の実施形態が各ビューに対応して変化させるフィルタ幅(データのサンプリング範囲)の他の一例を説明する図である。
【図17】本発明に係るX線CT装置を適用した第2の実施形態のX線CT装置を示すブロック図である。
【図18】第2の実施形態が行うヘリカルスキャンの開始直後および終了直前における管電流(mA)の制御の一例を説明する図である。
【図19】第2の実施形態の変形例が移動制御するフィルタの一例を示す図である。
【図20】第2の実施形態の変形例が備えるフィルタの位置関係を説明する図である。
【図21】X線CT装置におけるスキャン方式を説明する図である。
【図22】2列、4列、8列の検出器を具備するマルチスライスCT装置を説明する図である。
【図23】マルチスライスCTのX線ビームをZ軸(体軸)方向およびZ軸の垂直方向から観察した図である。
【図24】X線CT装置の画像再構成手順を説明する図である。
【図25】画像再構成用のフィルタ関数の例を説明する図である。
【図26】シングルスライスCT装置における360度補間法および対向ビーム補間法を説明する図である。
【図27】マルチスライスCT装置でヘリカルピッチP=4でヘリカルスキャンして得たデータを隣接補間法により補間する場合を説明するスキャン図である。
【図28】マルチスライスCT装置における新対向ビーム補間法を説明するスキャン図である。
【図29】ヘリカルスキャンの時系列におけるスキャン範囲とデータ再構成範囲との関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 寝台
2 架台
3 X線管
4 検出器
5 X線制御部
6 高電圧発生部
7 架台・寝台制御部
8 寝台移動部
9 データ収集部
10 補間処理部
11 画像再構成部
12 表示部
13 システム制御部
14 操作部
110 収集データ記憶手段
120 補間データ生成手段
130 補間処理制御手段
140 データ収集条件データ
150 補間ルールデータ
121 ヘリカルデータ
122 リサンプリング処理
123 リサンプリングデータ
124 重み付け加算処理(フィルタ処理)
125 補間データ

Claims (9)

  1. 寝台に載置された被検体に対してX線を曝射するX線発生手段と、このX線の曝射により形成されたX線像を検出するX線検出手段とを架台に対向配置し、前記寝台或いは架台を被検体の体軸方向に相対的に移動制御すると共に、架台を回転させながらX線の曝射を行うことにより被検体の所望の部位の撮影を行うX線CT装置において、
    前記検出手段により収集されたデータのビュー角度に応じて、目的とするスライス位置のデータを補間するためのスライス方向のフィルタ幅又はフィルタ形状を変更制御して複数のビュー角度に対応するデータを生成する補間制御手段と、
    前記収集データを、前記補間制御手段が決定した補間フィルタ又はフィルタ形状に応じてヘリカル補間したデータに基づき、画像再構成を行うデータ処理手段と
    を具備することを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記補間制御手段は、前記ビュー角度ごとのデータのサンプリング密度に対応して前記フィルタ幅またはフィルタ形状を変更することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記補間制御手段は、前記サンプリング密度が低い箇所に対応するフィルタ幅が薄い前記フィルタを選択することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記補間制御手段は、前記サンプリング密度が低い箇所に対応するフィルタ幅が厚い前記フィルタを選択することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  5. 前記補間制御手段は、少なくともヘリカルピッチ、スライス位置、スキャン開始点とスライス位置との距離のいずれか1つ以上に基づいて前記サンプリング密度を求めることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  6. 前記X線検出手段は、X線の曝射により形成されたX線像を複数の検出器列で検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のX線CT装置。
  7. 前記X線検出手段は、X線の曝射により形成されたX線像を複数の検出器列で検出し、
    上記X線CT装置は、さらに、スキャン開始時および/またはスキャン終了時に、X線照射条件を変更するX線制御手段を具備することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  8. 前記X線照射条件は、X線管電流であることを特徴とする請求項7に記載のX線CT装置。
  9. 前記X線照射条件は、X線フィルタの形状であることを特徴とする請求項8に記載のX線CT装置。
JP07262699A 1999-03-17 1999-03-17 X線ct装置 Expired - Fee Related JP4768899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07262699A JP4768899B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07262699A JP4768899B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000262510A JP2000262510A (ja) 2000-09-26
JP4768899B2 true JP4768899B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=13494797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07262699A Expired - Fee Related JP4768899B2 (ja) 1999-03-17 1999-03-17 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4768899B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4785265B2 (ja) * 2001-04-12 2011-10-05 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ctシステムおよびその操作コンソールおよびその制御方法
JP5461803B2 (ja) * 2008-08-22 2014-04-02 株式会社東芝 X線ct装置
JP5605985B2 (ja) * 2008-09-26 2014-10-15 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
JP5728304B2 (ja) * 2011-06-21 2015-06-03 株式会社日立メディコ X線ct装置及び画像再構成方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2825352B2 (ja) * 1990-12-25 1998-11-18 株式会社東芝 Ct装置
JPH09154838A (ja) * 1995-12-05 1997-06-17 Toshiba Corp ヘリカルスキャンの投影データ作成方法及びx線ct装置
JP3455041B2 (ja) * 1995-12-25 2003-10-06 株式会社東芝 X線ct装置
JPH09234295A (ja) * 1995-12-26 1997-09-09 Toshiba Corp ドラム式洗濯機
US5671263A (en) * 1996-03-13 1997-09-23 Analogic Corporation Motion artifact suppression filter for use in computed tomography systems
JPH105210A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Toshiba Corp X線ct装置及びそのミスアライメント補正方法
JPH1021372A (ja) * 1996-07-05 1998-01-23 Toshiba Corp X線ct装置
JP3895807B2 (ja) * 1996-09-04 2007-03-22 株式会社東芝 マルチスライスct装置
JP3748300B2 (ja) * 1996-10-31 2006-02-22 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
US5818896A (en) * 1996-11-18 1998-10-06 General Electric Company Methods and apparatus for three-dimensional and maximum intensity projection image reconstruction in a computed tomography system
JPH10248837A (ja) * 1997-03-14 1998-09-22 Toshiba Corp X線ct装置
JP3788846B2 (ja) * 1997-06-23 2006-06-21 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000262510A (ja) 2000-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3866431B2 (ja) X線ct装置
US6628742B2 (en) Cardiac helical half scan reconstructions for multiple detector row CT
KR20060135569A (ko) X선 ct 촬영 방법 및 x선 ct 장치
EP1746540A2 (en) Image processing apparatus and X-ray CT apparatus
KR20070011176A (ko) X선 ct 장치
JP2007000408A (ja) X線ct装置
JP3732568B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP2001204723A (ja) 任意のピッチをもつマルチスライスct撮像のための部分的スキャン重み付け
JP3455041B2 (ja) X線ct装置
JP2008006032A (ja) X線ct装置およびx線ct撮影方法
US6339632B1 (en) Multi slice single filtering helical weighting method and apparatus to use the same
JPH11146871A (ja) X線ct装置
JP2009089810A (ja) X線ct装置
JP4481377B2 (ja) 画像処理装置、及び画像処理方法
JP4408976B2 (ja) X線ct装置
JP4768899B2 (ja) X線ct装置
JP4467873B2 (ja) 断層撮影装置
US7221730B2 (en) Multi-row detector x-ray CT apparatus and method for creating tomogram
JP4406106B2 (ja) X線ct装置
JP2006110332A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JPH11206753A (ja) X線撮像装置
JP4551612B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置
JP3455534B2 (ja) X線ct装置
JP2004181069A (ja) コンピュータ断層撮影装置
JPH0471540A (ja) X線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050427

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110617

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees