JP5728304B2 - X線ct装置及び画像再構成方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、一般的には画素毎に逆投影位相幅を変更せず、画像位置によらず同一の逆投影位相幅を用いて再構成が行われている。なぜなら、使用可能なビュー角度幅は周回中心からの距離や寝台移動速度(らせんピッチ)に依存し、非常に高い非線形性を有するため処理が複雑化してしまい、実用的ではないからである。また画素毎に逆投影位相幅を変更すると画質ムラを生じてしまう。したがって、一般には画像位置によらず同一の逆投影位相幅を用いて再構成が行われる。具体的には、画像内で最も狭い逆投影位相幅を用いて再構成が行われる。このため、周回中心付近では中心から離れた位置よりも多くのビュー角度幅の投影データを取得するが、撮影されたすべての投影データは使用されず一部しか用いずに再構成されることとなる。
しかし、広範囲にわたって一度に撮影する場合や、3次元画像を再構成する場合には個別の設定を行っておらず、一般には最大FOV(設定可能な最大の有効視野。個々のX線CT装置の検出器のサイズ(チャネル数及び列数)によって決定される。)に基づいて逆投影位相幅を決定することが多かった。これは、大きな再構成FOV(再構成画像の有効視野)が必要とされる場合にデータ欠損によるアーチファクトが発生してしまうのを避けるためである。全部位について最大FOVに基づいて逆投影位相幅を決定すると、逆投影位相幅は再構成スライス位置や撮影FOV(撮影時の有効視野)に影響されず一定の値となるためノイズ量が安定し、時間分解能を比較的高くすることができる。
そして、広範囲にわたって一度に撮影する場合は、各部位で被検体のサイズや診断目的も異なるため、どのような画質を要求するかは、全部位で一律ではない。したがって、逆投影位相幅の決定方法も全範囲で一律とすべきものでなく、撮影部位のサイズや撮影目的に応じて操作者が決定できるようにすることが望まれる。
更に、画像ノイズに関しては部位によらず一定のノイズが得られることが望まれる。これは、例えば、MPR(Multi Planar Reconstruction)上ではノイズの急激な変化に伴いバンドを生ずる可能性があるからである。
最初に、図1を参照しながら、X線CT装置1の構成を説明する。
スキャナ2が、操作ユニット3による指示に従って、寝台7に戴置される被検体4のスキャン処理を行う。
操作ユニット3は、入出力装置31、演算装置32等を備える。入出力装置31は、表示装置33、入力装置34、記憶装置35等を含む。演算装置32は、再構成演算装置36、画像処理装置37等を含む。
操作ユニット3における入力装置34は、マウス、キーボード、タッチパネル等によって構成され、寝台移動速度情報や再構成位置など撮影条件、再構成条件の入力を受け付ける。表示装置33は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置によって構成される。記憶装置35は、ハードディスクや各種の記憶媒体のドライブ装置によって構成される。
中央制御装置11は、入力される指示に基づいて、X線制御装置12、スキャナ制御装置13、寝台制御装置16に対して撮影に必要な制御信号を送り、撮影スタート信号を受けて撮影を開始する。
X線CT装置1では、スキャナ2に接続される操作ユニット3の入力装置34から入力される撮影条件に基づき、X線発生装置5であるX線管に管電圧、管電流が印加される。また、X線CT装置1では、陰極から放出された電子が管電圧によって加速され、管電圧に応じたエネルギーを持ってターゲット(陽極)に衝突することによって、電子エネルギーに応じたエネルギー分布のX線9がX線管のX線源から照射される。照射されるX線9は、被検体4を透過し、透過する被検体4内の物質(組織)のX線減弱係数に応じて減衰するX線9をX線源に対向する位置に配置される検出器8によって受光し、投影データを得る。
フィルタ補正逆投影法の場合、X線CT装置1の再構成演算装置36は、投影データに再構成フィルタを重畳してフィルタ補正投影データを得て、フィルタ補正投影データに対して、撮影条件によって決定され断層像の位置によらずビュー方向に略同一の形状の重み(以下、「ビュー重み」という。)を加重しながら逆投影(画像再構成)することによって、被検体4内部のX線減弱係数の分布図として非破壊的に断層像を画像化する。
X線CT装置1では、寝台7に載置される被写体4の周りを周回しながらX線照射が行われる。この際、寝台7が固定され、X線発生装置5(X線源)が被写体4の周りを円軌道状に周回する撮影は、「ノーマルスキャン」や「アキシャルスキャン」などと呼ばれる。また、寝台7が移動し、X線発生装置5(X線源)が被写体4の周りをらせん軌道状に周回する撮影は、「らせんスキャン」や「ヘリカルスキャン」などと呼ばれる。本発明は、「らせんスキャン」時に適用される。
本発明では、再構成処理における逆投影に使用する投影データのビュー角度範囲(逆投影位相幅)を操作者が部位毎に決定できるようにする。また、その設定も容易に行えるようにする。
このため、X線CT装置1は、複数の再構成モードを有し、各再構成モードに応じて適用する逆投影位相幅の決定方法を指定する。また、撮影範囲に含まれる複数の部位に対して、部位別にいずれかの再構成モードを設定可能とする。或いは、スライス毎に再構成モードを設定可能としてもよい。画像再構成装置36は、設定された再構成モードに応じて、部位毎(スライス毎)に再構成処理における逆投影位相幅を決定し、決定した逆投影位相幅の投影データを使用して画像を再構成する。
本実施の形態で扱う再構成モードについては後述する。
図2のフローチャートに示すように、まず、本撮影する範囲の位置決め用に用いられるスキャノグラム像を得るため、スキャノグラム撮影条件の設定を受け付ける(ステップS101)。X線CT装置1の中央制御装置11は設定されたスキャノグラム撮影条件に基づき、スキャナ2の各部を制御してスキャノグラム撮影を行う(ステップS102)。次に、ステップS102で撮影したスキャノグラムを用いて、スライス方向の撮影範囲を撮影部位や撮影目的に応じて複数の部位に分割する(ステップS103)。撮影範囲の分割は、ユーザにより手動設定されてもよいし、中央制御装置11により自動設定されてもよい。
部位別撮影FOV設定画面40には、ステップS102で撮影したスキャノグラム51が表示されるとともに、体軸方向と垂直に分割線52が所定数表示される。例えば、全身に対して頭部、頚部、肩部、胸部、腹部、脚部を分割する各分割線52が表示される。また、分割線52にて分割された各部位が矢印53の範囲で示されるとともに、部位名称54が表示される。また、各部位に対してそれぞれ撮影FOVのサイズを設定するための入力欄55が設けられる。入力欄55は、撮影FOVサイズ(図3では「直径」と表示)と体軸方向長さ(図3では「高さ」と表示)が入力可能となっている。入力欄55に対して各部位の撮影FOVのサイズが入力されると中央制御装置11は、入力されたサイズに応じて分割線52の位置を変更する。また、撮影FOVの大きさを示す円または正方形等のマークをスキャノグラム51上に示すようにしてもよい。
このように、撮影範囲の分割を手動で受け付けるようにすれば、操作者が自由に部位を分割して所望の撮影FOVを設定できる。また、ユーザインターフェースとして部位別撮影FOV設定画面40を提供するため、設定が容易となる。
撮影条件を設定する際、中央制御装置11は、設定された撮影FOVに応じて選択可能ならせんピッチの候補を変更して提示するようにしてもよい。すなわち、小さい撮影FOVが設定された場合は、より高速ならせんピッチを選択可能とし、また、大きい撮影FOVが設定された場合は、低速ならせんピッチを選択可能とする。このように、設定された撮影FOVに応じて選択可能ならせんピッチの候補を変更して提示すれば、小さい撮影FOVが設定されたときに、より高速ならせんピッチが選択されやすくなるため、撮影時間の短縮を図ることができる。また、極端なデータ欠損をなくすことができる。
ここで、再構成モードとは、逆投影位相幅の決定方法を指定するモードである。例えば、本実施の形態では、以下の4つのモードから選択的に設定可能である。
(モードA)撮影FOVに基づいて逆投影位相幅を算出するモード
(モードB)再構成FOV及び再構成中心位置に基づいて逆投影位相幅を算出するモード
(モードC)最大FOVに基づいて逆投影位相幅を算出するモード
(モードD)画質を許容できる最も狭い逆投影位相幅を設定するモード(時間分解能優先)
(モードA)
撮影FOVに基づいて逆投影位相幅を算出するモードでは、撮影FOV内は再構成に必要な投影データが完全に集まり、撮影FOV外はデータが不足するため検出器の列方向に外挿して再構成を行う。この場合、被写体が撮影FOV内のみに存在すれば撮影FOV外で外挿誤差を生じても問題ないことになる。また、撮影FOV外に被写体が存在する場合においても診断すべき部分が撮影FOV内に存在すれば撮影FOV外で外挿誤差を生じても問題ないことになる。このように、撮影FOVに基づいて逆投影位相幅を決定する場合には、再構成に不要な領域を考慮しなくてよく比較的逆投影位相幅を広くとることができるためノイズを比較的低減でき、また再構成FOVを変えた場合にもノイズ変化のない定常性の高い画像が得られる。その半面、スライス毎に撮影FOVが異なる場合、設定した撮影FOVに応じてノイズや時間分解能が変化する。
再構成FOV及び再構成中心位置に基づいて逆投影位相幅を算出するモードでは、再構成FOV内の画像を生成するのに使用可能な投影データを最大限使用できる(逆投影位相幅を広くできる)ため、大きくノイズ低減できる。その反面、再構成FOVに応じてノイズや時間分解能の異なる画像となり、画質の定常性が損なわれる。言い換えれば、広い再構成FOVで再構成した後、狭いFOVにて局所領域を拡大して再構成した場合には画質が変わることがある。
最大FOVに基づいて逆投影位相幅を算出するモードでは、逆投影位相幅は再構成スライス位置や撮影FOVに影響されず一定の値となるためノイズ量が安定し、かつ逆投影位相幅が狭くなることから時間分解能が高くなる反面、使用する逆投影位相幅が狭いため全体的にノイズが多くなることがある。
画質を許容できる最も狭い逆投影位相幅を設定するモードでは、X線CT装置毎に予め定められている値を逆投影位相幅とする。理論上は、最低180°分のデータがあれば画像を再構成することができるが、体動等によるデータ間の矛盾を補正するため、若干余分のデータを含ませることが望ましい。このモードでは、時間分解能が優先されるため、被写体動きの影響の少ない画像が得られ、また再構成スライスによらず安定したノイズの画像が得られるといった利点がある反面、使用できるにも関わらず使用されない投影データが存在し、ノイズが多くなることがある。
上述のように再構成モードが設定されると(ステップS105、ステップS201)、中央制御装置11は設定された再構成モードに応じて、上述の式(1)に含まれるFOMの演算式を変更する。
「モードA」を選択した場合、撮影FOVに基づいて逆投影位相幅を算出するため、FOMに以下の式(2)の値を使用して逆投影位相幅fを算出する(ステップS202、ステップS206)。ここで、FOVmとは、撮影FOV[mm]のことである。
mA変調曲線を修正する際、一般には、最大FOVから算出した逆投影位相幅を使用した場合にノイズが所望の値になるように管電流を制御する。具体的には、最大FOVから算出した逆投影位相幅で再構成した際のノイズ量と、設定された再構成モードで再構成した際のノイズ量とのノイズ比の2乗の値を、最大FOVを対象として作成されたmA変調曲線に対して乗ずることで所望のノイズ量を実現できる。
0挿入法では、再構成演算装置36は、チャネル間に対向データを挿入する代わりに0データを挿入(以下、「0挿入」という。)することにより、チャネル方向のサンプリングを高密度化し、通常の再構成処理と同じ逆投影位相幅分を逆投影する。0挿入法は、対向データが必要であるため、対向データが存在する位相範囲にのみ適用できる。0挿入法は、単純にチャネル間に0挿入するのみであるため、マルチスライスCTによって得られる投影データに対しても適用可能である。0挿入法では、逆投影位相幅が360度以下の場合、逆投影時にビュー重みを1(「1」は、ビュー重みを使用していない場合と等価である。)、もしくはビュー重みを使用せずに再構成する必要がある。一方、360度以上の場合、公知のビュー重みを使用することができる。ビュー重みを使用することによって、被写体動きによるモーションアーチファクトや、らせんスキャンによるヘリカルアーチファクトを低減することができる。
尚、データ補間法では、対象データ間での補間によってサンプリングを高密度化することから、対向挿入法や0挿入法と比較して、空間分解能は劣る。
このように、ハイレゾ再構成の可否を判定し、可能である範囲を提示すれば、本撮影の前に、操作者がハイレゾ再構成の可否を認識でき、画質を推定できる。また、この結果に基づいて撮影条件を修正する等、本撮影の前に、理想に近い撮影条件を設定できるようになる。
被写体サイズや診断目的に応じて適切な撮影FOVを部位毎に設定し、更に、撮影FOVによって逆投影位相幅を決定するモード(モードA)を設定すれば、撮影FOV内は再構成に必要な投影データが完全に集まるため、再構成に不要な領域を撮影せずにすむ。また比較的逆投影位相幅を広くとることも可能であるため、ノイズを比較的低減できる。また再構成FOVを変えた場合にもノイズ変化のない定常性の高い画像が得られる。
また、再構成FOV及び再構成中心位置によって逆投影位相幅を決定するモード(モードB)を設定すれば、再構成FOV内の画像を生成するのに使用可能な投影データを最大限使用できる(逆投影位相幅を広くできる)ため大きくノイズ低減できる。
また、最大FOVによって逆投影位相幅を決定するモード(モードC)を設定すれば、大きな再構成FOVが必要とされる場合にデータ欠損によるアーチファクトの発生を避けることができ、ノイズ量が安定し、時間分解能を比較的高くすることができる。
また、許容可能な範囲で逆投影位相幅を狭く設定するモード(モードD)を設定すれば、時間分解能が向上し、被写体動きの影響の少ない画像が得られ、また再構成スライスによらず安定したノイズの画像が得られる。
次に、図6〜図8を参照して本発明の第2の実施の形態のX線CT装置1について説明する。
なお、第2の実施の形態のX線CT装置1において、第1の実施の形態のX線CT装置1と同一の各部については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第2の実施の形態では、ステップS305において再構成モードが設定されると、中央制御装置11は、設定された再構成モードに応じた逆投影位相幅P2(不図示)を求めるとともに、ステップS304の再構成条件設定の際に設定された再構成FOVに基づいて逆投影位相幅P1(不図示)を求める(ステップS306)。
その後、再構成モードに応じて求めた逆投影位相幅P1からノイズ量を推定し、ステップS107と同様に、従来の最大FOVから算出した逆投影位相幅を用いた場合のノイズ量との比に応じて、自動露光制御(AEC)で使用するmA変調曲線を修正する(ステップS307)。中央制御装置11は、ステップS307で得られたmA変調曲線に基づきX線を照射しながら本撮影を行い、得られた投影データを再構成演算装置36へ送出する(ステップS308)。
このとき、図8に示すように、2つの画像Image1、Image2の境目付近の領域61を重複させ、両画像の補間により画質の境界を生じないように混合するのが望ましい。
次に、図9〜図11を参照して本発明の第3の実施の形態のX線CT装置1について説明する。
なお、第3の実施の形態のX線CT装置1において、第1の実施の形態のX線CT装置1と同一の各部については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第3の実施の形態では、ステップS407においてmA変調曲線を算出後、撮影部位毎にハイレゾ再構成可能なFOVサイズを算出する(ステップS408)。具体的にはハイレゾ再構成可能なFOVサイズは上述の式(1)においてf>1となるFOVとして算出できる。
その後、中央制御装置11は、第1及び第2の実施の形態と同様に本撮影(ステップS409)を行い、投影データを取得し、再構成演算装置36へ送出する。
図12(a)は、高速らせんピッチにおける周回中心からの距離と逆投影位相幅との関係について説明する図、(b)は、(a)に示す関係に対応してハイレゾ再構成可能なFOVについて説明する図、(c)は、低速らせんピッチにおける周回中心からの距離と逆投影位相幅との関係について説明する図、(d)は、(c)に示す関係に対応してハイレゾ再構成可能なFOVについて説明する図である。
らせんスキャンでは、周回中心に近い位置でX線照射時間が長く、周回中心から離れるとX線照射時間が短くなる。そのため、周回中心に近い範囲では逆投影位相幅を広くとることができ、対向データが存在するためハイレゾ再構成が可能となる。一方、周回中心から離れた範囲では逆投影位相幅は狭くなり、ハイレゾ再構成を行うための対向データがない。そのため、通常再構成のみを行える。また、図12(b)、(d)に示すように、らせんピッチが高速であるほど、ハイレゾ再構成できる範囲(FOV)は狭くなる。
2………スキャナ
3………操作ユニット
4………被検体
5………X線発生装置
6………コリメータ
7………寝台
8………検出器
9………X線
31………入出力装置
32………演算装置
33………表示装置
34………入力装置
35………記憶装置
36………再構成演算装置
37………画像処理装置
40………部位別撮影FOV設定画面
43………再構成モード設定画面
Claims (11)
- X線源及び被検体を介してX線源に対向配置されたX線検出器を有し、被検体の周囲を周回しながら各位相において前記被検体を透過するX線量を検出するスキャナと、前記スキャナに対し相対的に移動可能な寝台と、前記各位相の透過X線量を投影データとして収集し、前記投影データを逆投影する処理を含む再構成処理を行う画像再構成装置と、を備えたX線CT装置において、
前記逆投影で使用する投影データの位相範囲である逆投影位相幅の決定方法を指定するためのモードである再構成モードを複数有し、
撮影範囲に含まれる各部位に対して、複数の前記再構成モードの中からある再構成モードを選択して設定可能とするモード設定手段を備え、
前記画像再構成装置は、
前記モード設定手段によって設定された再構成モードに応じて、部位毎に異なる逆投影位相幅を算出し、算出された逆投影位相幅の投影データを使用して前記逆投影を行うことを特徴とするX線CT装置。 - 前記再構成モードには、撮影FOVによって前記逆投影位相幅を決定するモードが含まれることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
- 前記再構成モードには、撮影FOV及び再構成中心位置によって前記逆投影位相幅を決定するモードが含まれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線CT装置。
- 前記撮影部位に応じて撮影FOVを設定する撮影FOV設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のX線CT装置。
- 選択可能ならせんピッチの候補を撮影FOVに応じて変更して提示するらせんピッチ候補提示手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のX線CT装置。
- 前記撮影FOV設定手段は、
本撮影の前に取得するスキャノグラムを用いて、部位毎に撮影FOVを手動設定するためのインターフェースを提供する部位別撮影FOV手動設定手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。 - 前記撮影FOV設定手段は、
本撮影の前に取得するスキャノグラムを解析することで推定された被検体サイズに基づいて、部位毎に撮影FOVを自動設定する部位別撮影FOV自動設定手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。 - 前記モード設定手段によって設定された再構成モードに応じて算出された逆投影位相幅に応じて管電流量を修正し、部位毎に最適な管電流値にて前記X線を照射する照射X線量修正手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のX線CT装置。
- 設定された再構成FOV、及び前記モード設定手段によって設定された再構成モードに応じて算出された逆投影位相幅に応じて、ハイレゾ再構成の可否を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を本撮影の前にユーザに提示する提示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のX線CT装置。 - 前記画像再構成装置は、
設定された撮影条件に基づいてハイレゾ再構成可能なFOVサイズを算出するFOVサイズ算出手段と、
前記FOVサイズ算出手段によって算出されたFOV内についてハイレゾ再構成し、その他の範囲については通常再構成し、ハイレゾ再構成により得た第1画像と、通常再構成により得た第2画像とを合成し、最終画像を得る画像合成手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のX線CT装置。 - 被検体周囲の各位相の透過X線量を投影データとして収集し、前記投影データを逆投影する処理を含む再構成処理を行うX線CT装置が実行する画像再構成方法であって、
前記逆投影で使用する投影データの位相範囲である逆投影位相幅の決定方法を指定するためのモードである再構成モードを複数有し、
撮影範囲に含まれる各部位に対して、複数の前記再構成モードの中からある再構成モードを選択して設定可能とし、
設定された再構成モードに応じて、部位毎に異なる逆投影位相幅を算出し、
算出された逆投影位相幅の投影データを使用して前記逆投影を行うことを特徴とする画像再構成方法。
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