JPH10248837A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

Info

Publication number
JPH10248837A
JPH10248837A JP9060985A JP6098597A JPH10248837A JP H10248837 A JPH10248837 A JP H10248837A JP 9060985 A JP9060985 A JP 9060985A JP 6098597 A JP6098597 A JP 6098597A JP H10248837 A JPH10248837 A JP H10248837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
ray
filter
slice
interpolation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9060985A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Taguchi
克行 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9060985A priority Critical patent/JPH10248837A/ja
Publication of JPH10248837A publication Critical patent/JPH10248837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質な画像を再構成できるX線CT装置を
提供する。 【解決手段】 画像再構成部31は、補間処理部33
と、所望のスライス位置のデータをフィルタ補正逆投影
法により画像再構成するフィルタ補正逆投影部35と、
補間処理部33およびフィルタ補正逆投影部35に共通
に使用されるメモリ37と、パラメータ等を記憶する情
報記憶部39とを備えている。補間処理部33は、収集
データ記憶装置29に記憶されたデータのうち、スライ
ス方向のある範囲に含まれる各データに対する重み係数
を前記範囲の大きさ及びそのデータのサンプリング位置
に基づいて決定することにより、数学的に正しいフィル
タ処理を高速に実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT装置に係
り、特に、ヘリカルスキャンにより得られたデータをス
ライス方向にフィルタ処理することにより、画像のノイ
ズを減少させることができるX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)シングルスライスCT 近年、X線CT装置は、扇状のX線ビーム(ファンビー
ム)を発生するX線焦点と、ファン状あるいは直線状に
多数のチャンネル、例えば1000チャンネルの検出素
子を1列に並べた検出器とを有するシングルスライスC
Tが主流である。
【0003】このX線焦点と検出器とを被検体の周囲に
回転させ、被検体を通過したX線強度のデータ(投影デ
ータと称する)を収集する。1回転で例えば1000回
投影データを収集し、このデータを基に後述の方法で画
像再構成する。尚、1回のデータ収集を1ビュー、1ビ
ューにおける1検出素子のデータを1ビーム、1ビュー
における全ビーム(全検出素子のデータ)をまとめて実
データと称する。
【0004】(2)2つのスキャン方式 X線CT装置の2つのスキャン方式について説明する。
第1のスキャン方式は、コンベンショナルスキャンであ
る。図6(a)に示すように目的とする断面、例えば断
面Aの周囲を1回転させるスキャン方式である。複数の
断面、例えば断面Aと断面Bの画像を得たい場合は、図
6(a)に示すように、まず断面Aの周囲を1回転しな
がらデータを収集し、その後、被検体を載せた寝台、あ
るいはX線焦点101と検出器103を移動して断面B
と回転面を合わせる。その後、断面Aと同様に被検体の
周囲を1回転しながらデータを収集する。従って、撮影
範囲が被検体の体軸方向(Z軸方向)に広い場合、目的
とする断面が多い場合には撮影時間が長くなる。
【0005】第2のスキャン方式は、ヘリカルスキャン
である。図6(b)に示すように、X線焦点と検出器を
連続的に回転させながらその回転と同期させて寝台を被
検体の対軸方向に移動させてデータを収集するスキャン
方式である。X線焦点101の軌跡が被検体周囲をらせ
ん状にスキャンする。このスキャン方式によると広範囲
を高速にスキャンできる。
【0006】尚、座標系は図7のように定義する。XY
面がコンベンショナルスキャンでスキャンする断面A,
Bに相当し、Z軸方向は被検体の対軸方向であり、シン
グルスライスCTではスライス方向と称される方向であ
る。
【0007】(3)コンベンショナルスキャンの画像再
構成 X線CT装置の画像再構成を簡単に説明する。コンベン
ショナルスキャンの場合は以下の3ステップから成る。
【0008】[1] データ収集と補正 コンベンショナルスキャンでデータ収集する。回転角
は、通常360°、180°+ファン角等である。この
投影データを検出器103の感度、X線強度等、種々の
要因を考慮して補正し、生データを得る。
【0009】[2] 再構成関数とのコンボリューション演
算 それぞれの角度の生データと再構成関数をコンボリュー
ションする。
【0010】[3] 逆投影演算 コンボリューションデータをそのデータを収集したとき
のX線の通過パス上の全画素(ピクセル)に加算する。
この逆投影演算を必要な角度だけ繰り返すと、元の断面
の画像が再構成される。
【0011】(4)ヘリカルスキャンの画像再構成 図6に示した2つのスキャン方式、コンベンショナルス
キャンとヘリカルスキャンの状態を横から見たのが図8
である。横軸をスライス(Z軸)方向、横軸を回転位相
(角度)とし、各データのサンプリング位置を矢印で結
んで表している。以下、このような図をスキャン図と称
する。
【0012】図8(a)のコンベンショナルスキャンで
は、前述の[1] に相当する、目的とするスライス面で必
要な360°のデータが収集されており、前述のように
[1]〜[3] のステップによる画像再構成ができる。
【0013】これに対して図8(b)のヘリカルスキャ
ンでは、らせん状スキャンであるために目的とするスラ
イス面においては1ビューしか収集されていない。そこ
で前述の[1] の代わりに、収集した投影データを補正し
た生データをZ軸方向に補間して必要なデータを得た
後、前述の[2] 〜[3] を行う。シングルスライスCTに
おける代表的な補間方法は下記(a),(b)の2種類
である。
【0014】(a)360°補間法 360°補間法とは、図9(a)のように、目的のスラ
イス位置を挟み、かつ最も近い同位相の2ビューの実デ
ータをスライス面とサンプリング位置との距離の逆比で
線形補間する方法である。
【0015】例えば目的とするスライス位置(スライス
面のZ座標)をZ=Z0 とすると、このスライス位置で
収集されたデータは位相0°における1ビューだけであ
る。そこで、例えば位相θのデータを得る場合にはスラ
イス位置の上側の実データ1と、下側の実データ2を選
択し、それぞれのデータをサンプリングしたZ座標と目
的のスライス位置Z0 の距離(Z座標)の逆比で線形補
間し、補間データを得る。これを必要な全位相分繰り返
す。
【0016】(b)対向ビーム補間法 仮想的なデータである対向ビームを使う方法である。図
9(c)のように焦点が黒丸の位置にあるときに収集し
た実データの各々の検出素子へのビームは実線矢印のよ
うになっている。このとき、左側のビーム1と、X線焦
点が白丸の位置にあるときの点線のビームは、同じパス
を通過するビームである。この白丸からのビームを対向
ビームと称する。同様にビーム2と薄灰色からの点線の
ビーム、ビーム3と濃灰色からの点線のビームは同じパ
スを通過するビーム、対向ビームである。このように、
黒丸における全てのビームは対向するビームをもってい
る。
【0017】そこで各ビーム毎に対応する対向ビームを
白丸、薄灰色、濃灰色の焦点位置のデータから抜き出し
て仮想的なデータ(対向データと称する)を形成し、こ
の実データと対向データで線形補間する方法が対向ビー
ム補間法である。
【0018】ヘリカルスキャンの場合には、対向データ
のサンプリング位置は図9(d)のように、ビーム毎
(チャンネル毎)に異なるが、以下では中心チャンネル
のサンプリング位置で代表させ、図9(b)のように点
線で表示する。尚、ヘリカルスキャンの補間方法には、
この他にも補間に非線形な関数を用いたもの等、幾つか
提案されている。
【0019】図9に示すように、補間に使う2つのデー
タのサンプリング位置の距離を補間間隔と称するが、補
間間隔は、360°補間法ではヘリカルピッチ相当、対
向ビーム補間法ではヘリカルピッチの1/2になり、対
向ビーム補間法の方が狭くなっている。ヘリカルスキャ
ンにおける実効スライス厚は、補間間隔が狭いほど薄く
なるので、対向ビーム補間法の方が薄くなる。
【0020】(6)マルチスライスCT 高精細に広範囲を高速に撮影したいという要求から、検
出器列を2列、4列、8列というように複数列備えるマ
ルチスライスCTが提案されている。図7(a)は、そ
れらをZ軸方向から見たもので、図中の円が有効視野F
OV(Field ofView )である。図7(b)は4列マル
チスライスCTをZ軸に垂直な方向からZ軸を含めて観
察したもので、X線焦点から検出器素子へ入射するX線
が回転中心を通過するときの(X線焦点から距離FCD
の)Z軸方向のビームの厚みを基本スライス厚Tとす
る。
【0021】(7)マルチスライスCTにおけるヘリカ
ルスキャン マルチスライスCTにおけるヘリカルスキャンについて
は、特開平4-224736号公報に記載されている。マルチス
ライスCTにおけるヘリカルピッチHPは、前述のシン
グルスライスCTにおける基本ピッチの概念を拡張し、
検出器列数Nと基本スライス厚Tとの積、HP=N×
T、即ち、回転中心におけるトータルスライス厚と同じ
とされている。
【0022】以下、ヘリカルピッチを基本スライス厚で
割った値でヘリカルピッチを表現する。4列マルチスラ
イスの場合は、ピッチ4のヘリカルスキャンとなる。
【0023】さらに、1回転当たりの寝台送りの量を回
転中心におけるトータルスライス厚より小さくし、かつ
先立つスキャンにおける検出器の軌跡と、新たなスキャ
ンにおける検出器の軌跡とが互いに重ならないように、
高密度なスキャンを行うこともできる。このようなスキ
ャンは、オーバーサンプリングスキャンと呼ばれてい
る。
【0024】次に、第3世代マルチスライスX線CT装
置における従来のフィルタ補間法について説明する。
【0025】(8)ジオメトリ定義 第3世代マルチスライスX線CT装置のジオメトリを図
7のように、ビュー角β、チャンネル角γ、ファン角度
2×γm 、基本スライス厚Tを定義する。なお、ヘリカ
ルピッチHP、ピッチPは、図6(b)に示した定義を
使用する。
【0026】(9)実データと対向データのサンプリン
グ位置の式表現 シングルスライスCTにおいて、実データと対向データ
とは図9に示す関係となっているので、 r(β,γ):ビュー角β,チャンネル角γにおける実デ
ータのビーム zr(β):ビュー角β,チャンネル角γにおける実デー
タのスライス位置(z座標) t(β,γ):ビュー角β,チャンネル角γのビームに対
向する対向ビーム zt(β,γ):ビュー角β,チャンネル角γのビームに
対向する対向ビームのスライス位置(z座標) zs(β):ビュー角βにおけるX線焦点のZ座標 HP(=T×P):ヘリカルピッチ とすると、サンプリング位置zr,ztは下式で表され
る。
【0027】zr(β)=zs(β)=zs(0)+β/(2
π)×HP 従って、実データのスライス位置は、チャンネル角に依
存しない。一方、対向データは、
【数1】 t(β,γ)=r(β+π+2γ,−γ) ∴zt(β,γ)=zr(β+π+2γ)=zs(β+π+2γ) =zr(β)+(π+2γ)/(2π)×HP となっており、対向データのサンプリング位置は、チャ
ンネル角γの関数になっている。
【0028】図10は、あるビュー角βのサンプリング
の様子を示す図であり、横軸にチャンネル角γ、縦軸に
スライス位置(Z座標)を表したものである。あるスラ
イス位置Z=Z0のデータを補間するには、スライス位
置Z=Z0近傍の2つのデータを使って距離の逆比で内
挿補間する。例えば図10の場合、実データと対向デー
タとの距離dz1は、
【数2】 dz1(γ)=zt(β,γ)−zr(β)=(π+2γ)/(2π)×HP =dz1(−γm)+(2γ+γm)/(2π)×HP となって、チャンネル角の関数となる。
【0029】一方実データとスライス位置Z=Z0との
距離dz2は、
【数3】dz2(β)=Z0−zr(β) となって、チャンネル角に依存しない。補間の式は、
【数4】data(Z0,β,γ) =t(β,γ)×w(β,γ)+r(β,γ)×(1−w(β,
γ)) ここで、 w(β,γ)=dz2(β)/dz1(β,γ) となる。従って、対向データと実データとの2点補間で
は、チャンネルごとにdz1を計算する必要がある。
【0030】(10)マルチスライスCTのヘリカルス
キャンにおけるオーバーサンプリング トータルスライス厚よりヘリカルピッチを小さくしたオ
ーバーサンプリング・スキャン法によるヘリカルスキャ
ンでは、スライス方向のデータサンプリング・ピッチが
不均等になっている。例えば4列マルチスライスCTで
ピッチ2.5のヘリカルスキャンを行ったときの、中心
チャンネルのサンプリングを示すスキャン図は図11の
ようになっている。
【0031】このとき図10と同様に、あるビュー角β
のサンプリングの様子を表すと、図12のように複数の
検出器列のデータが複雑に組み合わさった状態が繰り返
されていることが判る。そのため、データのサンプリン
グの状態はチャンネル角γのみならず目的のスライス位
置とビュー角βにも対応して変化することになる。
【0032】(11)フィルタ補間法の3つの実現方式 次に、フィルタ補間法の概念を図13を参照して説明す
る。図13は4列マルチスライスCTでのPitch=2.5 の
ヘリカルスキャンのスキャン図である。これは、位相θ
における目的とするスライス位置Z=Z0 近傍に想定し
たある範囲のデータd(1),d(2),…を抜き出
し、サンプリング位置通りに示したものである。リサン
プリング点数NはここではN=10とする。
【0033】まず、目的のスライス位置Z0 近傍の一定
の範囲にN個のリサンプリング点を考え、各リサンプリ
ング点におけるリサンプリングデータV-date(i)を、対
向ビーム補間法を用いて各リサンプリング点を挟む2つ
のデータd(j)とd(j+1)の線形内挿補間で得
る。
【0034】次いで、リサンプリングデータV-date(i)
を、正規化された重みWU(i)で重み付け加算し、目
的のスライス位置Z0 における位相θのデータdate
(θ)を決定する。
【0035】この方法では、リサンプリングデータを求
めるための補間計算の回数が多くなる代わりに、目的と
するスライス位置とリサンプリングデータのサンプリン
グ位置の相対的位置が固定化されているので、予め重み
係数を正規化することが可能である。また、図13下図
のような用いるフィルタ形状を変えることによりスライ
ス方向の空間分解能を自由に変えることができる。
【0036】このようなスライス方向のフィルタ補間処
理方法について、3つの方式について説明する。あるビ
ュー角βのあるチャンネル角γのデータをフィルタ処理
する場合について説明する。以下の説明では簡単のため
実データと対向データとを区別せず、スライス方向にd
(1),d(2),d(3),…,d(k),…,d(n)という
n個のサンプリングデータが,z(1),z(2),z
(3),…,z(k),…,z(n)というスライス位置(Z
座標)で得られている。これをオリジナルデータと称す
る。
【0037】(a)リサンプリング法 この方法は、オリジナルデータから2点補間法により複
数(例えば10点程度)の等間隔のリサンプリングデー
タを得て、このリサンプリングデータに対して所定のフ
ィルタによる重み付け加算を行う方法である。
【0038】まず、互いに隣り合う2つのオリジナルデ
ータd(k)とd(k+1)と、そのスライス位置(Z座
標)z(k),z(k+1)とから、これらのオリジナルデ
ータのZ座標間にあるリサンプリング点zr2(j)(z
(k)≦zr2(j)≦z(k+1))のリサンプリング点デー
タdr2(j)は、
【数5】 dr2(j)=(zr2(j)-z(k))/(z(k+1)-z(k))×d(k+1) +(z(k+1)-zr2(j))/(z(k+1)-z(k))×d(k) =w1(j)×d(k+1)+(1-w1(j))×d(k) ここで、 w1(j)=(zr2(j)-z(k))/(z(k+1)-z(k)) という2点補間式で得られ、このリサンプリング点デー
タを下式によって重み付け加算することによって、目的
とするフィルタ処理の結果が得られる。
【0039】
【数6】 data(z0)=(Σ(wa(j)×dr2(j)))/Σ(wa(j)) 以上説明したリサンプリング法におけるオリジナルデー
タのZ座標z(k)とリサンプリング点のZ座標zr2
(j)との関係を図14に示す。
【0040】(b)直接フィルタ法 この方法は、フィルタの範囲内のオリジナルデータを直
接フィルタの重み係数で重み付け加算する。計算は簡単
であるが、(a)のリサンプリング法と数学的に一致せ
ず、フィルタ効果がオリジナルデータのZ座標:z(k)
に依存することとなる。
【0041】
【数7】data(z0)=(Σ(wb(z(k)−z0)×OD
(k)))/Σ(wb(z(k)−z0)) :wbはz(k)とz
0のみの関数 (c)リサンプリング法に基づく直接フィルタ法 オリジナルデータを直接重み係数wcにより重み付け加
算するが、このwcは、計算結果が(a)のリサンプリ
ング法と数学的に等価となるように、ODのZ座標分布
に合わせてフィルタの形であるwaに変形を施して得
る。
【0042】すなわち、オリジナルデータd(k)および
d(k−1)に基づく2点補間により得られるリサンプリ
ングデータを第m1から第m2のリサンプリングデータ
とし、また、オリジナルデータd(k+1)およびd(k)
に基づく2点補間により得られるリサンプリングデータ
を第n1から第n2のリサンプリングデータとした場
合、それぞれのリサンプリングデータは以下に示すよう
になる。
【0043】
【数8】 dr2(m1) =w1(m1)×d(k)+(1-w1(m1))×d(k-1) dr2(m1+1)=w1(m1+1)×d(k)+(1-w1(m1+1))×d(k-1) ・・・ dr2(m2) =w1(m2)×d(k)+(1-w1(m2))×d(k-1) dr2(n1) =w1(n1)×d(k+1)+(1-w1(n1))×d(k) dr2(n1+1)=w1(n1+1)×d(k+1)+(1-w1(n1+1))×d(k) ・・・ dr2(n2) =w1(n2)×d(k+1)+(1-w1(n2))×d(k) 従って、もしデータd(k)に直接重み付けして、(a)
のリサンプリング法と等価な結果を得るためには、
【数9】 wc(k)=w1(m1)×wa(m1)+w1(m1+1)×wa(m1+1)+・・・+w1(m2)×wa(m2) +(1-w1(n1))×wa(n1)+(1-w1(n1+1))×wa(n1+1)+・・+(1-w1(n2))×wa(n2) =Σ(w1(m1)×wa(m1))+Σ((1-w1(n1))×wa(n1)) のようにしてwc(k)を全てのオリジナルデータd(k)に
ついて求め、下式で直接重み付け加算すればよい。
【0044】
【数10】data(z0)=wc(k,dz)×d(k)/Σ(wc(k)) この計算式は、フィルタの形状(関数wa)に従って複
雑な計算式になる。
【0045】またフィルタの形状を単純な矩形として
も、有限のリサンプリング点を想定すると、そのリサン
プリング点の位置に依存して各々の重み係数w1が変動
するので、依然として複雑な計算式には変わりがない。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のリサンプリング法では、計算量が多くなり、所望
のフィルタを施した画像を得るまでに長時間を要すると
いう問題点があった。
【0047】このリサンプリング法では、2点補間の分
母である実データと対向データとの距離は、チャンネル
とビューとに依存して変化するので、重み係数w1の計
算時にわり算を毎回実行する必要が生じることも計算時
間を長くする要因である。
【0048】また、直接フィルタ法では、計算量が少な
く、高速に計算を行うことができるが、オリジナルデー
タの位置とフィルタ後の求めるデータの位置との相対的
な位置関係によってフィルタ効果が全く異なり、数学的
に正しくないフィルタリングとなるという問題点があっ
た。
【0049】例えば、図15に示すように、オリジナル
データが収集されたサンプリングピッチが不均等であ
り、領域Aにおいてサンプリング数が多くなっているケ
ースでは、フィルタ結果に対する領域Aのデータの比重
が大きくなってしまう。
【0050】さらに、リサンプリング法に基づく直接フ
ィルタ法は、数学的に正しいフィルタリング結果が比較
的高速に得ることができるが、重み係数w1の計算式が
非常に複雑となるという問題点があった。また、スライ
ス方向のサンプリング情報を失わないためにリサンプリ
ング点を増加させると、さらにその計算が複雑になって
しまう。
【0051】以上の問題点に鑑み本発明の目的は、数学
的に正しいフィルタ補間を単純な計算式で実行でき、ス
ライス方向のサンプリング情報を失わないフィルタ処理
を、高速に実行することが可能なX線CT装置を提供す
ることである。
【0052】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被検体に向けてX線ビームを曝射するX線
ビーム発生源と、このX線ビーム発生源から曝射された
X線ビームを検出する検出器列を有するX線検出手段
と、前記被検体が載置される寝台をこの被検体の体軸方
向に移動させる寝台移動手段と、を備えて成り、前記X
線ビーム発生源を被検体の回りに回転させながらX線ビ
ームを曝射させるとともに、被検体を体軸方向に移動さ
せて、被検体を螺旋状にスキャンするX線CT装置にお
いて、前記螺旋状スキャンにより得られた複数のデータ
のうち、スライス方向のある範囲に含まれる第1のデー
タ群に対して所定のフィルタ形状に従って重み付け加算
を行う際に、前記第1のデータ群の各データに対する重
み係数を前記範囲の大きさ及びそのデータのサンプリン
グ位置に基づいて決定することを要旨とするX線CT装
置である。
【0053】また、本発明においては、前記重み付け加
算は、前記第1のデータ群から第1の重み付け加算によ
り第2のデータ群を得るリサンプリング処理と、第2の
データ群に対して前記所定のフィルタ形状により第2の
重み付け加算を行うフィルタ処理とを想定し、前記第2
のデータ群をスライス方向に無限小ピッチで並ぶ無数の
データ群として前記重み付け加算の重み係数を計算する
ことができる。
【0054】また、本発明においては、前記所定のフィ
ルタ形状は、矩形とすることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るX線
CT装置の概略構成を示すシステム構成図である。同図
において、第1実施形態のX線CT装置10は、システ
ム制御部11と、架台・寝台制御部13と、寝台移動部
15と、X線制御装置17と、高電圧発生装置19と、
X線ビーム発生源21と、検出器23と、回転架台25
と、データ収集部27と、収集データ記憶装置29と、
画像再構成部31と、表示部41とを有している。
【0056】システム制御部11は、図示しいない入力
装置を用いて入力されたスライス厚、回転速度等のヘリ
カルスキャン条件の内、回転速度とスライス厚とファン
角等を架台・寝台制御信号として架台・寝台制御部13
に対して出力する。また、システム制御部11は、X線
ビーム発生を制御するX線ビーム発生制御信号をX線制
御装置17に対して出力する。
【0057】また、システム制御部11は、X線ビーム
の検出のタイミングを示す検出制御信号をデータ収集部
27に対して出力する。また、システム制御部11は、
データ収集のためのデータ収集制御信号をデータ収集部
27に対して出力する。さらに、システム制御部11
は、補間方法やフィルタ形状等を示す制御信号を画像再
構成部31に対して出力する。
【0058】架台・寝台制御部13は、システム制御部
11により出力された架台、寝台制御信号を基に回転架
台25を回転させると共に、寝台移動信号を寝台移動部
15に対して出力する。寝台移動部15は、架台・寝台
制御部13により出力された寝台移動信号を基に、回転
架台25の1回転当たりの寝台15aの移動量を求め、
この移動量で寝台15aを移動させる。
【0059】X線制御装置17は、システム制御部11
により出力されたX線ビーム発生制御信号を基に、高電
圧発生装置19による高電圧発生のタイミングを制御す
る。高電圧発生装置19は、X線ビームを曝射させるた
めの高電圧をX線制御部17からの制御信号に従ってX
線ビーム発生源21に供給する。
【0060】X線ビーム発生源21は、高電圧発生装置
19から供給された高電圧によってX線ビームを曝射す
る。検出器23は、X線ビーム発生源21から曝射さ
れ、被検体を透過したX線ビームを検出する。
【0061】回転架台25は、X線ビーム発生源21と
検出器23とを保持する。また、回転架台25は、図示
しない架台回転機構により、X線ビーム発生源21と検
出器23との中間点を通る回転軸を中心にして回転され
る。
【0062】データ収集部27は、検出器23により検
出されたX線ビーム(実際には検出信号)を、システム
制御部11により出力されたデータ収集制御信号に対応
させて収集する。
【0063】収集データ記憶装置29は、データ収集部
27によって収集されたX線ビーム検出信号を記憶し、
必要に応じて画像再構成部31へ供給する。
【0064】画像再構成部31は、収集データ記憶装置
29に記憶されたデータに基づいて所望のスライス位置
のデータを補間により計算し、この補間結果を使用して
画像を再構成するものである。
【0065】このため、画像再構成部31は、対向ビー
ム補間などの補間処理および所望のスライス位置近傍の
データにフィルタ処理を施して所望のスライス位置のデ
ータを得る補間処理部33と、所望のスライス位置のデ
ータをフィルタ補正逆投影法により画像再構成するフィ
ルタ補正逆投影部35と、補間処理部33およびフィル
タ補正逆投影部35に共通に使用されるメモリ37と、
パラメータ等を記憶する情報記憶部39とを備えてい
る。
【0066】表示部41は、画像再構成部31により再
構成された画像を図示しないモニタ上に表示する。
【0067】次に、X線CT装置10におけるフィルタ
補間処理動作の第1の実施形態を説明する。第1の実施
形態において、フィルタの形状は、フィルタ幅FWに含
まれる区間の重み係数が一様でかつフィルタ幅FWに含
まれない区間の重み係数が0である矩形フィルタとす
る。そして、オリジナルデータに対し無限小のサンプリ
ングピッチによる無数のリサンプリング点を想定し、重
み付け加算(Σ)を積分(∫)に変換して計算する。
【0068】データ収集後、ヘリカル補間と画像再構成
は、次の(1)から(5)に記載する手順により行われ
る。
【0069】(1)補間処理部33は、システム制御部
11から目的とするスライス位置Zc、フィルタ処理に
用いられるフィルタ形状(矩形)、フィルタ幅(FW)
などの情報を入力する。
【0070】(2)補間処理部33は、目的とするスラ
イス位置Zcにおいて、フィルタ幅FWのフィルタ処理
を行うために必要な複数のオリジナルデータ、d1、d
2、…、d9のサンプリング位置(Z座標)情報、z
1、z2、…、z9を決定し、そのデータが収集データ
記憶装置29に記憶されているデータアドレスadr
1,adr2,…,adr9を発生させる。このサンプ
リング位置情報は、テーブルのような情報記憶部39か
ら入力してもよい。データ数は、9として説明したが、
これに限定されない。
【0071】(3)補間処理部33は、データアドレス
adr1,adr2,…,adr9に従って、データを
読み込む。対向データの生成が必要な場合には、必要な
実データを読み込んで、所定の重み付け加算によって対
向データを生成する。
【0072】(4)補間処理部33は、後述する計算式
に従う補間処理により補間データdata(Zc)を得て、
フィルタ補正逆投影部35に補間データを渡す。
【0073】(5)フィルタ補正逆投影部35は、フィ
ルタ補正逆投影法によって画像再構成を行い、表示部4
1に出力する。
【0074】次に、(4)の補間処理の詳細を説明す
る。スライス方向に図2に示すようなサンプリングが得
られているものとする。データd1〜d9を分類し、フ
ィルタ幅FWの両端の外側のデータd1およびd9と、
フィルタ幅FWの内側でかつ境界に最も近いデータd2
およびd8と、その内側のデータd3〜d7と、それぞ
れの場合について説明する。
【0075】(a)d3〜d7の場合 例えば、第3番目のデータd3に対する重み係数w3
は、仮想的なリサンプリング点がZ2とZ3との間にあ
るcase-Aと、Z3とZ4との間にあるcase-Bの2つの
場合に分けられる。変数tとsとによって、 case-Aの
2点補間の重み係数はt/(Z3−Z2)、 case-Bの
ときは[1−s/(Z4−Z3)]で表される。従っ
て、各々を該当する区間だけ積分し、この積分結果をフ
ィルタ幅FWで割って正規化すればw3が求められる。
これを式(1)に示す。
【0076】
【数11】 同様に、d4〜d7までのデータに対する重み係数w4
〜w7は、変数tとsの基準点(ゼロ点)をずらして考
えればよいので、式(2)となる。
【0077】
【数12】 (b)d1とd9の場合 上と同様に、データが関連する範囲だけ積分して、式
(3)が得られる。
【0078】
【数13】 (c)d2とd8の場合 上と同様に、データが関連する範囲だけ積分して、式
(4)が得られる。
【0079】
【数14】 ここで得られた重み係数w1,w2,…,w9は、既に
正規化してあるので、その総和は、次の式(5)に示す
ように1となる。
【0080】
【数15】 式(1)〜式(4)で得られた重み係数を用いて、フィ
ルタ形状が矩形の場合のフィルタ処理で、スライス位置
Z=Zcにおける補間データd(Zc)は、次の式
(6)によって得られる。
【0081】
【数16】 これを必要なビュー角(例えば、360°あるいは、1
80°+2γm)の範囲について繰り返して補間データ
を得る。これらの補間データを使用してフィルタ補正逆
投影部35は、フィルタ補正逆投影法によって画像再構
成を行い、表示部41に出力する。
【0082】以上の補間データの計算に際して、本発明
では、無限小のピッチで並ぶ無数のリサンプリング点を
想定し、積分式によって直接フィルタ処理の重み係数を
決定したので、数学的に正しくフィルタ形状を反映した
補間を高速に行うことができ、短時間で高画質な再構成
画像を得ることができる。
【0083】上記第1の実施形態では、リサンプリング
法は2点補間法を想定したが、これに限定されず、非線
形補間でもよいし、3点以上の線形あるいは非線形の補
間でもよい。
【0084】また、X線ビームを検出する検出器列数も
4列に限らず、1列でも何列でもよい。さらに、第4世
代のX線CT装置や第5世代のX線CT装置にも本発明
を適用できることは明らかである。
【0085】次に、図3に示すようにフィルタ幅FWに
含まれるデータ数が少ない場合の重み係数について説明
する。
【0086】図3(a)は、フィルタ幅FWに2つのデ
ータd2およびd3のZ座標しか含まれない場合を示
す。このときには、d1とd4を(b)の場合として式
(3)に従って重み係数を計算し、d2とd3を(c)
の場合として式(4)に従って計算すればよい。
【0087】図3(b)は、フィルタ幅FWに唯1つの
データd2のZ座標しか含まれない場合を示す。このと
きには、d1とd3を(b)の場合として式(3)に従
い、d2は次の式(7)による。
【0088】(d)d2の場合
【数17】 図3(c)は、フィルタ幅FWに1つのデータのZ座標
も含まれない場合を示す。言い換えれば、2つのデータ
d1とd2との間にフィルタ幅FWが入る場合である。
このときには、単なる2点補間と同じになり、式(8)
および(9)で示される。
【0089】(e)d1とd2に対する重み係数
【数18】 次に、フィルタ形状を矩形以外の一般的な形状を対称と
した第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と異な
るのは、補間再構成の処理(4)だけであるので、重複
する説明は省略する。
【0090】第2の実施形態において、一例としてフィ
ルタ形状が図4に示す二等辺三角形である場合、そのフ
ィルタ形状は、フィルタの中心Z座標(Zc)に対する
変位をdzとしたとき、次の式(10)により表現され
る。
【0091】
【数19】 このフィルタを正規化して、その面積を1とすると、フ
ィルタ幅FWとフィルタの高さAとは次の式(11)の
関係を満たす。
【0092】
【数20】 ここでAをフィルタ幅FWで表現した値を代入すると、
式(10)は式(12)となる。
【0093】
【数21】 図4のようにデータがサンプリングされている場合に
は、各データに対するそれぞれの重み係数は、 (a)d3、d4、d5の場合、次に示す式(13)な
いし(15)となる。
【数22】 詳しい式変形は省略するが、式(14)に示したように
積分を計算した形で重み係数を記憶しておけば、高速な
フィルタ補間処理を行うことができる。djに対する重
み係数wjを示す一般式(15)も同様に、各データの
サンプリング位置の関数となる。
【0094】また、フィルタ形状がUflt(dz) で正規化
されて定義されている場合、一般的には、次に示す式
(16)ないし(20)によって重み係数を求めればよ
い。例えば、9個のオリジナルデータがフィルタ処理に
関係する場合、次に示すようになる。
【0095】(a)d3〜d7の場合
【数23】 (b)d1とd2の場合
【数24】 (c)d2とd8の場合
【数25】 以上の各式により重み係数を得た後の処理は、第1の実
施形態と同様である。すなわち、必要なビュー角(例え
ば、360°あるいは、180°+2γm)の範囲につ
いて繰り返して補間データを得て、これらの補間データ
を使用してフィルタ補正逆投影部35は、フィルタ補正
逆投影法によって画像再構成を行い、表示部41に出力
する。
【0096】図5は、従来のリサンプリング法と本発明
のX線CT装置によるフィルタ補間法とを概念的に対比
した図である。リサンプリング法で用いる固定した形状
Wtを持つフィルタを、本発明では、原データの不均等
ピッチを反映したW(N)という変動フィルタに変換し
て、重み付け加算を行っている。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、実
データおよびまたは対向データからなるオリジナルデー
タについて、スライス方向に所定の形状のフィルタを作
用させるフィルタ補間処理を行う際に、スライス方向の
ある範囲に含まれる第1のデータ群の各データに対する
重み係数を前記範囲の大きさ及びそのデータのサンプリ
ング位置に基づいて決定することにより、数学的に正し
いフィルタ処理を高速に実行することができ、データ収
集から再構成画像を表示するまでの時間を大幅に短縮す
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線CT装置の構成を示すシステ
ム構成図である。
【図2】フィルタ幅FWのフィルタと複数のデータd1
d9のZ軸上の位置関係を説明するとともに、パラメー
タa,b,s,t,uを説明する図である。
【図3】フィルタ幅FWに含まれるデータ数が少ない場
合を説明する図である。
【図4】フィルタ形状が三角フィルタの場合の実施の形
態を説明する図である。
【図5】リサンプリング法と本発明のX線CT装置によ
るフィルタ補間法とを対比した図である。
【図6】コンベンショナルスキャン(a)およびヘリカ
ルスキャン(b)のそれぞれのデータ収集法を説明する
図である。
【図7】第3世代マルチスライスX線CT装置のジオメ
トリを示す図である。
【図8】コンベンショナルスキャン(a)およびヘリカ
ルスキャン(b)のそれぞれのデータ収集と再構成目的
のスライス位置との関係を説明する図である。
【図9】360°補間法と対向ビーム補間法を説明する
図である。
【図10】あるビュー角βのサンプリングの様子を、横
軸にチャンネル角γ、縦軸にスライス位置Zをとったサ
イノグラム上に示した図である。
【図11】4列マルチスライスX線CT装置によるピッ
チ2.5の高密度サンプリングの様子を示す図である。
【図12】4列マルチスライスX線CT装置によるピッ
チ2.5の高密度サンプリングにおけるビュー角βのサ
ンプリングの様子を示す図である。
【図13】データ・重み付け処理によるフィルタ補間法
の概念を説明する図である。
【図14】ビュー角β、チャンネル角γにおけるスライ
ス方向(Z軸方向)のデータサンプリングを説明する図
である。
【図15】サンプリングピッチが不均等の場合の問題点
を説明する図である。
【符号の説明】
10…X線CT装置、11…システム制御部、13…架
台・寝台制御部、15…寝台移動部、17…X線制御装
置、19…高電圧発生装置、21…X線ビーム発生源、
23…検出器、25…回転架台、27…データ収集部2
7、29…収集データ記憶装置、31…画像再構成部、
33…補間処理部、35…フィルタ補正逆投影部、37
…メモリ、39…情報記憶部、41…表示部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に向けてX線ビームを曝射するX
    線ビーム発生源と、 このX線ビーム発生源から曝射されたX線ビームを検出
    する検出器列を有するX線検出手段と、 前記被検体が載置される寝台をこの被検体の体軸方向に
    移動させる寝台移動手段と、を備えて成り、 前記X線ビーム発生源を被検体の回りに回転させながら
    X線ビームを曝射させるとともに、被検体を体軸方向に
    移動させて、被検体を螺旋状にスキャンするX線CT装
    置において、 前記螺旋状スキャンにより得られた複数のデータのう
    ち、スライス方向のある範囲に含まれる第1のデータ群
    に対して所定のフィルタ形状に従って重み付け加算を行
    う際に、 前記第1のデータ群の各データに対する重み係数を前記
    範囲の大きさ及びそのデータのサンプリング位置に基づ
    いて決定することを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 前記重み付け加算は、前記第1のデータ
    群から第1の重み付け加算により第2のデータ群を得る
    リサンプリング処理と、第2のデータ群に対して前記所
    定のフィルタ形状により第2の重み付け加算を行うフィ
    ルタ処理とを想定し、前記第2のデータ群をスライス方
    向に無限小ピッチで並ぶ無数のデータ群として前記重み
    付け加算の重み係数を計算することを特徴とする請求項
    1に記載のX線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記所定のフィルタ形状は、矩形である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線
    CT装置。
JP9060985A 1997-03-14 1997-03-14 X線ct装置 Pending JPH10248837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9060985A JPH10248837A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9060985A JPH10248837A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 X線ct装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007104803A Division JP4190565B2 (ja) 2007-04-12 2007-04-12 X線ct装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10248837A true JPH10248837A (ja) 1998-09-22

Family

ID=13158248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9060985A Pending JPH10248837A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10248837A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000237179A (ja) * 1998-12-24 2000-09-05 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2000262510A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Toshiba Corp X線ct装置
JP2002078702A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Hitachi Medical Corp 断層写真像作成方法及び断層写真像作成装置。

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000237179A (ja) * 1998-12-24 2000-09-05 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP4538119B2 (ja) * 1998-12-24 2010-09-08 株式会社日立メディコ X線ct装置
JP2000262510A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Toshiba Corp X線ct装置
JP2002078702A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Hitachi Medical Corp 断層写真像作成方法及び断層写真像作成装置。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5430783A (en) Reconstruction method for helical scanning computed tomography apparatus with multi-row detector array employing overlapping beams
US5825842A (en) X-ray computed tomographic imaging device and x-ray computed tomographic method
JP3866431B2 (ja) X線ct装置
US6324247B1 (en) Partial scan weighting for multislice CT imaging with arbitrary pitch
JP3682308B2 (ja) 計算機式断層写真装置及び撮像されるべき物体の像を発生する方法
WO2004019279A2 (en) Apparatus and method for reconstruction of volumetric images in a divergent scanning computed tomography system
US5513236A (en) Image reconstruction for a CT system implementing a dual fan beam helical scan
IL148502A (en) Methods and device that use a built-in coil spreading algorithm
US5974108A (en) X-ray CT scanning apparatus
NL1032995C2 (nl) Werkwijze voor beeldvorming met röntgenstralen CT en CT röntgentoestel.
US6078639A (en) Real time continuous CT imaging
JP3455041B2 (ja) X線ct装置
US6339632B1 (en) Multi slice single filtering helical weighting method and apparatus to use the same
JP4582997B2 (ja) 高速コンピュータ断層撮影方法
JP4025530B2 (ja) X線ct装置
JPH10248837A (ja) X線ct装置
JPH11206753A (ja) X線撮像装置
JP4190565B2 (ja) X線ct装置
EP1295560A2 (en) Helical scanning CT-apparatus with multi-row detector array
JPH09187449A (ja) 画像再構成処理装置
JP2003010169A (ja) コンピュータ断層撮影装置
JP2004089720A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP3455534B2 (ja) X線ct装置
JP3277167B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP3868912B2 (ja) X線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050317

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050427

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070213