JP4768426B2 - フィルタの自動調整装置 - Google Patents

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Description

本発明はフィルタの自動調整装置に関し、特に、入力信号に対して所定のフィルタリング処理を行うフィルタ回路の周波数特性を自動的に調整可能な装置に用いて好適なものである。
一般に、無線通信機に用いられるBPF(バンドパスフィルタ)などのフィルタ回路は、周波数特性において非常に高い精度が要求される。そこで、フィルタ回路をIC(集積回路)に内蔵する場合に、素子のバラツキに起因する抵抗値や容量値のずれによって周波数特性が所望の特性からずれてしまうことを防止するために、フィルタの自動調整装置が用いられている。
フィルタの自動調整装置は、入力信号に対して本来のフィルタリング処理を行うフィルタ回路(メインフィルタ)の他に、ダミーのフィルタ回路(ダミーフィルタ)を設けて構成する(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1ではダミーフィルタをBPFで構成しているが、2次のLPF(ローパスフィルタ)で構成されたVCF(Voltage Controlled Filter)をダミーフィルタとして用いたものも存在する。
特開平9−98446号公報
図5は、従来のフィルタの自動調整装置を示す図である。図5において、101はメインフィルタであり、入力信号に対して本来のフィルタリング処理を行うものである。102はダミーフィルタであり、基準周波数の基準信号Frに対してフィルタリング処理を行う。このダミーフィルタ102は、メインフィルタ101と同じ形式で構成されている。例えば、メインフィルタ101がバターワースのフィルタならダミーフィルタ102もバターワースのフィルタで構成し、メインフィルタ101がチェビシェフのフィルタならダミーフィルタ102もチェビシェフのフィルタで構成する。
103は位相比較器であり、基準信号Frとダミーフィルタ102から出力される信号との位相差を検出し、その位相差に応じた位相エラー信号を出力する。一般に2次のフィルタは、入力周波数の変化に応じて出力信号の位相が0度から180度まで変化する。ダミーフィルタ102には2次のフィルタが使用されるため、ダミーフィルタ102のカットオフ周波数が所望値からずれていなければ(理想状態であれば)、位相比較器103の出力は位相差が90度ずれた状態で収束する。しかし、素子のバラツキ等によってダミーフィルタ102のカットオフ周波数が所望値からずれると、位相比較器103の出力の位相差は90度+Δθとなる。位相比較器103は、このズレΔθに相当する誤差位相分の位相エラー信号を出力する。
104はループフィルタであり、抵抗RおよびコンデンサCの並列回路により構成されている。このループフィルタ104は、位相比較器103より出力される位相エラー信号に基づいてコンデンサCの電荷を充放電することにより、位相比較器103にて検出された誤差位相分に比例した信号を出力する。105はオペアンプであり、ループ利得を上げる目的でループフィルタ104とダミーフィルタ102との間に挿入されている。ループフィルタ104より出力された信号は、オペアンプ105を介して、ダミーフィルタ102の制御電圧としてダミーフィルタ102にフィードバックされる。
以上のように、基準周波数の基準信号Frをダミーフィルタ102と位相比較器103とに入力するとともに、ダミーフィルタ102の出力を位相比較器103に入力する。そして、位相比較器103の出力を、ループフィルタ104およびオペアンプ105を介してダミーフィルタ102の制御電圧として入力することにより、ダミーフィルタ102の自動調整を行っている。すなわち、素子のバラツキ等によってダミーフィルタ102のカットオフ周波数が所望値からずれても(位相比較器103の出力の位相差が90度からずれても)、位相比較器103から出力される位相エラー信号を利用した制御ループによって位相差が90度となるように調整される。
上述のように、メインフィルタ101はダミーフィルタ102と同じ形式で構成されている。これにより、ダミーフィルタ102の制御電圧をメインフィルタ101の制御電圧としても入力することにより、メインフィルタ101の自動調整も行うことが可能である。すなわち、素子のバラツキ等によってメインフィルタ101のカットオフ周波数が所望値からずれても(出力信号の位相が90度からずれても)、位相比較器103から出力される位相エラー信号によって、メインフィルタ101の出力信号の位相が90度となるように調整される。
しかしながら、一般に、ダミーフィルタ102の次数とメインフィルタ101の次数は異なるため、ダミーフィルタ102を用いて生成した制御電圧をそのままメインフィルタ101に印加しても、メインフィルタ101の周波数特性を正しく調整することができないという問題があった。また、電源電圧や周囲の環境温度が変動すると、ダミーフィルタ102の制御電圧が所望値からずれてしまい、メインフィルタ101の周波数特性の調整を正確に行うことができなくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ダミーフィルタの次数とメインフィルタの次数とが異なっていても、メインフィルタの周波数特性を所望の特性に調整することができるようにすることを目的とする。
また、本発明は、電源電圧や環境温度の変動があっても、メインフィルタの周波数特性を所望の特性に調整することができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のフィルタの自動調整装置では、ダミーフィルタの制御電圧を出力する第1のオペアンプとメインフィルタとの間にインタフェース回路として第2のオペアンプを配置し、第2のオペアンプの基準電圧を最適化する。すなわち、メインフィルタについて所望の周波数特性を得るのに必要な上記メインフィルタの制御電圧の理想値と、ダミーフィルタについて所望の周波数特性を得るのに必要な上記ダミーフィルタの制御電圧の理想値との差に等しい値の電圧を、第2のオペアンプの基準電圧として供給する。
また、本発明のフィルタの自動調整装置は、周囲の環境温度や電源電圧の変化に依存して第2のオペアンプの基準電圧が変動するようにする。具体的には、電源電圧に従って動作するMOSダイオードと、MOSダイオードのしきい値電圧を抵抗比に応じて分圧することによって基準電圧を生成する第2の分圧用抵抗とを備える。
上記のように構成した本発明によれば、メインフィルタの次数とダミーフィルタの次数とが異なっていても、ダミーフィルタを用いて求められた制御電圧がインタフェース回路によってメインフィルタに最適な制御電圧に変換されることとなる。これにより、メインフィルタの周波数特性を所望の特性に調整するのに必要な制御電圧を得ることができ、メインフィルタに関してほぼ理想に近い所望の周波数特性を得ることができるようになる。
本発明の他の特徴によれば、メインフィルタの制御電圧を出力する第2のオペアンプに入力される基準電圧が、周囲の環境温度や電源電圧の変動に依存して変化するようになる。これにより、環境温度や電源電圧の変動があっても、メインフィルタの周波数特性を所望の特性に調整するのに必要な最適な制御電圧を得ることができ、メインフィルタに関してほぼ理想に近い所望の周波数特性を得ることができるようになる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるフィルタの自動調整装置の構成例を示す図である。図1において、1はメインフィルタであり、入力端子INより入力される信号に対して本来のフィルタリング処理を行い、その結果を出力端子OUTより出力する。このメインフィルタ1は、例えば高次のLPF、HPF、BPF、BEFにより構成される。
2はダミーフィルタであり、例えば2次のLPFにより構成され、基準周波数の基準信号Frに対してフィルタリング処理を行う。このダミーフィルタ102は、メインフィルタ1と同じ形式で構成されている。例えば、メインフィルタ1がバターワースのフィルタならダミーフィルタ2もバターワースのフィルタで構成し、メインフィルタ1がチェビシェフのフィルタならダミーフィルタ2もチェビシェフのフィルタで構成する。
3は位相比較器であり、基準周波数の基準信号Frとダミーフィルタ2から出力される信号との位相差を検出し、その位相差に応じた位相エラー信号を出力する。ダミーフィルタ2は2次のフィルタで構成されているため、入力周波数の変化に応じて出力信号の位相は0度から180度まで変化する。よって、ダミーフィルタ2のカットオフ周波数が所望値からずれていなければ、位相比較器3の出力は位相差が90度ずれた状態で収束する。ところが、素子のバラツキ等によってダミーフィルタ2のカットオフ周波数が所望値からずれると、位相比較器3の出力の位相差は90度+Δθとなる。位相比較器3は、このズレΔθに相当する誤差位相分の位相エラー信号を出力する。
4はループフィルタであり、抵抗RaおよびコンデンサCaの並列回路により構成されている。このループフィルタ4は、位相比較器3より出力される位相エラー信号に基づいてコンデンサCaの電荷を充放電することにより、位相比較器3にて検出された誤差位相分に比例した信号を出力する。
5は第1のオペアンプであり、ループ利得を上げる目的でループフィルタ4とダミーフィルタ2との間に挿入されている。ループフィルタ4より出力された信号は、第1のオペアンプ5のプラス入力端子に入力される。一方、第1のオペアンプ5のマイナス入力端子には、抵抗R1を介してバイアス電圧VBが入力されるとともに、第1のオペアンプ5の出力が抵抗R2を介して負帰還入力されている。第1のオペアンプ5は、ループフィルタ4より入力した信号を増幅し、その出力信号をダミーフィルタ2の制御電圧Vcdとしてダミーフィルタ2にフィードバックする。
以上のように、本実施形態では、基準周波数の基準信号Frをダミーフィルタ2と位相比較器3とに入力するとともに、ダミーフィルタ2の出力を位相比較器3に入力する。そして、位相比較器3の出力を、ループフィルタ4および第1のオペアンプ5を介してダミーフィルタ2に制御電圧Vcdとして入力することにより、ダミーフィルタ2の自動調整を行っている。すなわち、素子のバラツキ等によってダミーフィルタ2のカットオフ周波数が所望値からずれても(位相比較器3の出力の位相差が90度からずれても)、位相比較器3から出力される位相エラー信号によって位相差が90度となるように調整される。
ここで、ダミーフィルタ2の制御電圧Vcdの収束値は、電源電圧の変動により変化する。そこで、本実施形態では、第1のオペアンプ5のマイナス入力端子に入力するバイアス電圧VBを、周囲の環境温度が常温(25℃)で、ダミーフィルタ2の素子のバラツキが無く、電源電圧も推奨値通りのときにおける制御電圧Vcdの収束値と等しくなるように設定する。また、図2に示すような回路を用いて、バイアス電圧VBを電源電圧VDDに依存させる。
図2は、バイアス電圧VBの発生回路の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態のバイアス電圧発生回路は、抵抗R7,R8(本発明の第1の分圧用抵抗に相当する)と第3のオペアンプ11とを備えて構成されている。抵抗R7,R8は、電源とグランドとの間に直列に接続され、電源電圧VDDを抵抗比に応じた電圧値に分圧する。第3のオペアンプ11は、電源電圧VDDの分圧値をプラス入力端子に入力するとともに、自身の出力であるバイアス電圧VBをマイナス入力端子に負帰還入力している。このようにバイアス電圧発生回路を構成することにより、第1のオペアンプ5のマイナス入力端子に入力するバイアス電圧VBは、電源電圧VDDの変動に伴って変化する。
また、本実施形態では、第1のオペアンプ5とメインフィルタ1との間にインタフェース回路6を設けている。このインタフェース回路6は、抵抗R3,R4と第2のオペアンプ7と抵抗R5,R6とを備えて構成されている。抵抗R3,R4は、第1のオペアンプ5の出力端子とグランドとの間に直列に接続され、第1のオペアンプ5より出力されるダミーフィルタ2の制御電圧Vcdを抵抗比に応じた電圧値に分圧する。
第2のオペアンプ7は、制御電圧Vcdの分圧値をプラス入力端子に入力するとともに、自身の出力であるメインフィルタ1の制御電圧Vcmを、抵抗R6を介して自身のマイナス入力端子に負帰還入力している。第2のオペアンプ7のマイナス入力端子には、抵抗R5を介して基準電圧Vrも入力されている。以下、このように構成したインタフェース回路6について詳しく説明する。
上述のように、メインフィルタ1とダミーフィルタ2は、フィルタの形式を同じにしてある。これは、ダミーフィルタ2の制御点に得られた制御電圧Vcdをメインフィルタ1でも同様に使えるようにするための従来からの考え方である。しかし、ダミーフィルタ2は2次のフィルタであるのに対し、メインフィルタ1は次数が2次以上の高次フィルタであり、フィルタの次数が異なっている。この場合、ダミーフィルタ2の制御点に得られた制御電圧Vcdと、メインフィルタ1に必要な所望の制御電圧Vcmとは異なってくる。
そのために、本実施形態では、ダミーフィルタ2の制御点に得られた制御電圧Vcdを、メインフィルタ1に必要な所望の制御電圧Vcmに変換するためのインタフェース回路6を設けているのである。
また、周囲の環境温度が変化すると、自動調整によって得られるダミーフィルタ2の制御電圧Vcdと、メインフィルタ1において所望の周波数特性を得るのに必要な制御電圧Vcmとが変動し、両制御電圧の差の大きさにも違いが出てくる。次に示す表1は、このことを示している。
Figure 0004768426
表1において、Vcd1〜Vcd3は、異なる温度条件下において自動調整によって得られるダミーフィルタ2の制御電圧Vcdの値を示している。また、Vcm1〜Vcm3は、異なる温度条件下においてメインフィルタ1の所望の周波数特性を得るのに必要な制御電圧Vcmの値(シミュレーションにより求めた値)を示している。
この表1に示すように、ダミーフィルタ2の制御電圧Vcdとメインフィルタ1の制御電圧Vcmとの差の大きさは周囲の環境温度に依存して変化する。したがって、インタフェース回路6を単純なレベルシフタ回路で構成したのでは、ある特定の温度条件下で好ましい制御電圧Vcmが得られるだけで、様々な温度条件下で好ましい制御電圧Vcmを得ることはできない。
そこで、本実施形態では上述したように、第1のオペアンプ5とメインフィルタ1との間のインタフェース回路6に第2のオペアンプ7を配置し、第2のオペアンプ7の基準電圧Vrを最適化することにより、所望の制御電圧Vcmを得る。具体的には、周囲の環境温度が常温(25℃)で、電源電圧VDDが推奨値の下でのシミュレーション結果から、ダミーフィルタ2の最適な制御電圧Vcdとメインフィルタ1の最適な制御電圧Vcm(共に本発明の理想値に相当する)を求める。そして、Vcd−Vcm=ΔVと置き、ΔVの基準電圧Vrを持つ第2のオペアンプ7によってインタフェース回路6を構成することにより、メインフィルタ1の最適な制御電圧Vcmを生成する。
上述の表1から、環境温度が常温(25℃)の下では、ダミーフィルタ2を用いた制御ループで得られるダミーフィルタ2の制御電圧はVcd1で、メインフィルタ1の最適な制御電圧はVcm1であることが分かる。ここで、Vcd1−Vcm1=ΔV1とする。図1においてR3=R4とし、第2のオペアンプ7の出力に得られる制御電圧をVcm1とすると、当該制御電圧Vcm1は次の(式1)のように求められる。ただし、R5=R6とする。
Figure 0004768426
上記(式1)から、Vcd1−Vcm1=Vrが得られる。したがって、ΔV1の値を持つ基準電圧Vrを作成することにより、メインフィルタ1の所望の制御電圧Vcm1を得ることができる。しかし、この値は常温(25度)、推奨電源電圧での値である。そこで、環境変化等によりメインフィルタ1の周波数特性が変化してしまう問題を解決するため、周囲の環境温度や電源電圧VDD等の変化に依存して第2のオペアンプ5の基準電圧Vrが変動するようにする。
そのために基準電圧発生回路を、例えば図3のように構成する。図3に示すように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧VDDの電源に接続された定電流回路21と、当該定電流回路21に接続されたMOSダイオード22と、抵抗R9,R10(本発明の第2の分圧用抵抗に相当する)とにより構成されている。MOSダイオード22は、そのドレインとゲートとが接続されている。抵抗R9,R10は、MOSダイオード22のしきい値電圧Vthを抵抗比に応じて分圧することにより、基準電圧Vrを生成する。MOSダイオード22のしきい値電圧Vthは環境温度に依存して変化するので、基準電圧Vrにも温度依存性を持たせることができる。また、この基準電圧Vrは電源電圧VDDから作っているので、基準電圧Vrに電源電圧依存性を持たせることもできる。
図4A〜図4Fは、以上のように構成したフィルタの自動調整装置を用いて、次の表2に示す様々な条件でシミュレーションした結果を示す周波数特性図である。なお、ここでは、メインフィルタ1の構成を以下の通りとして、16次のBPFをGm−Cフィルタで実現したときの制御特性を示している。表2に示す6番目の条件は、電源電圧VDDと環境温度の条件が1番目の条件と同じで、Gm−CフィルタのコンデンサCの値を変えたものである。
<メインフィルタ1の構成>
入力BPF:2次BPFを2段接続
BPF:上側4次、下側4次
出力BPF:2次BPFを2段接続
Figure 0004768426
この表2および図4A〜図4Fから分かるように、電源電圧VDDの値や環境温度によらず、メインフィルタ1であるBPFの中心周波数は理想値の50KHzから殆どずれておらず、理想値からの偏差はほんの僅かである。このように、本実施形態によれば、ダミーフィルタ2の次数とメインフィルタ1の次数とが異なっていても、また、電源電圧VDDや周囲の環境温度の変動があっても、メインフィルタ1の周波数特性を所望の特性に調整するのに必要な所望の制御電圧Vcmを得ることができ、ほぼ理想に近い所望の周波数特性を得ることができる。
なお、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、ダミーフィルタを用いて、入力信号に対して所定のフィルタリング処理を行うメインフィルタの周波数特性を調整する装置に有用である。
本実施形態によるフィルタの自動調整装置の構成例を示す図である。 本実施形態によるバイアス電圧発生回路の構成例を示す図である。 本実施形態による基準電圧発生回路の構成例を示す図である。 本実施形態によるフィルタの自動調整装置を用いてシミュレーションした結果を示す周波数特性図である。 本実施形態によるフィルタの自動調整装置を用いてシミュレーションした結果を示す周波数特性図である。 本実施形態によるフィルタの自動調整装置を用いてシミュレーションした結果を示す周波数特性図である。 本実施形態によるフィルタの自動調整装置を用いてシミュレーションした結果を示す周波数特性図である。 本実施形態によるフィルタの自動調整装置を用いてシミュレーションした結果を示す周波数特性図である。 本実施形態によるフィルタの自動調整装置を用いてシミュレーションした結果を示す周波数特性図である。 従来のフィルタの自動調整装置を示す図である。
符号の説明
1 メインフィルタ
2 ダミーフィルタ
3 位相比較器
4 ループフィルタ
5 第1のオペアンプ
6 インタフェース回路
7 第2のオペアンプ
11 第3のオペアンプ
21 定電流回路
22 MOSダイオード
R7,R8 第1の分圧用抵抗
R9,R10 第2の分圧用抵抗

Claims (1)

  1. 入力信号に対して本来のフィルタリング処理を行うメインフィルタと、
    上記メインフィルタと同じ形式で構成されたダミーフィルタと、
    上記ダミーフィルタの制御電圧を生成する制御ループの利得を上げるために設けられた第1のオペアンプと、
    上記第1のオペアンプより出力される上記ダミーフィルタの制御電圧を変換して上記メインフィルタの制御電圧を生成するインタフェース回路とを備え、
    上記インタフェース回路は第2のオペアンプと、
    上記メインフィルタについて所望の周波数特性を得るのに必要な上記メインフィルタの制御電圧の理想値と上記ダミーフィルタについて所望の周波数特性を得るのに必要な上記ダミーフィルタの制御電圧の理想値との差に等しい値の電圧を、上記第2のオペアンプの基準電圧として発生させて上記第2のオペアンプに供給する基準電圧発生回路と、を備えるフィルタの自動調整装置であって、
    上記基準電圧発生回路は、電源に接続された定電流回路と、上記定電流回路に接続され、そのドレインとゲートとが接続されたMOSダイオードと、上記MOSダイオードのしきい値電圧を抵抗比に応じて分圧し、その分圧した電圧を上記基準電圧として出力する第2の分圧用抵抗とを備えることを特徴とするフィルタの自動調整装置。
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