JP2007067787A - 弾性表面波共振子の温度補償方法および温度補償型弾性表面波発振器 - Google Patents

弾性表面波共振子の温度補償方法および温度補償型弾性表面波発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】 大規模な回路を必要とせずに比較的精度のよい温度補償をできるようにする。
【解決手段】 周波数温度特性が二次関数で表される弾性表面波共振子の周囲温度を検出し、周囲温度に対応した制御電圧を発生する。制御電圧は、周波数温度特性の頂点温度Tpに対して低温側の領域において、温度の変化に対応させて勾配の異なる直線aと直線bとに沿って変化させる。制御電圧は、頂点温度Tpに対して高温側の領域において、温度の変化に対応させて勾配の異なる直線aと直線bとに沿って変化させる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、弾性表面波(Surface Acoustic Wave:SAW)共振子の周囲温度の変化に伴う周波数変動を補償する弾性表面波共振子の温度補償方法および温度補償型弾性表面波発振器に関する。
弾性表面波共振子は、使用温度環境が変化すると共振周波数(以下、単に周波数ということがある)が変化する周波数温度特性を有する。弾性表面波共振子の周波数温度特性は、図10に示したように、共振周波数が温度の変化に対して上に凸の曲線に沿って変化する。この曲線は、通常、二次曲線によって近似して表すことができる。この図10に示した周波数温度特性は、横軸が温度で、縦軸が弾性表面波共振子の共振周波数を示している。
図10に示されているように、弾性表面波共振子の共振周波数は、ある温度において極大値を有し、周波数が極大値を示す温度(頂点温度と呼ばれる)より低くなるほど、または高くなるほど周波数が低下する特性を示す。この弾性表面波共振子の周波数温度特性は、電子機器の使用温度範囲における許容できる周波数変動幅を超えており、そのまま使用したのでは電子機器が誤動作するなど、電子機器を正常に動作させることが困難となる。そこで、図11に示したように、電圧に比例して周波数が変化する発振回路を形成するとともに、弾性表面波共振子の周囲温度を検出し、図12に示したような制御電圧を発生させて発振回路に供給する温度補償方法がとられている。すなわち、弾性表面波共振子の周囲温度に対して、周波数温度特性を示す関数と線対称の関数で表される制御電圧を発生させ、温度変化による周波数変動を相殺するようにしている。
また、特許文献1には、弾性表面波発振器の共振周波数を検出し、検出した周波数を温度表示電圧に換算し、得られた温度表示電圧に基づいて制御電圧を発生させて発振器に与えて共振周波数の温度による変動を抑制するようにしている。
特開平5−283934号公報
従来の周波数温度特性に対応させて、温度変化に対して二次曲線に沿って制御電圧を発生させる温度補償方法は、回路構成が複雑で大型、高価となる。また、特許文献1に記載の温度補償方法は、精度のよい補償が困難で、周波数の変動幅がppmレベルの制御電圧(温度補償電圧)を得ることが困難で、またIC化することが難しい。
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、大規模な回路を必要とせずに比較的精度のよい温度補償をできるようにすることを目的としている。
また、本発明は、温度補償の回路を容易にIC化できるようにすることを目的としている。
弾性表面波共振子は、電子機器に要求されている一般的な使用温度範囲、例えば−40℃〜+80℃の温度範囲において、周波数の変動幅が100ppmを超える。発明者の研究によると、周波数温度特性を温度補償するための制御電圧を複数の直線によって近似させて発生させても、二次曲線に沿って変化させる理想的な制御電圧に対して大きく乖離することがなく、通常の電子機器に充分に使用できる精度の温度補償をすることができることがわかった。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明に係る弾性表面波共振子の温度補償方法は、周波数温度特性が二次関数で表される弾性表面波共振子の周囲温度を検出し、前記周囲温度に対応した制御電圧を発生する弾性表面波共振子の温度補償方法であって、前記制御電圧は、前記周波数温度特性の頂点温度に対して低温側および高温側のそれぞれの温度領域において、前記頂点温度との差に応じて勾配の異なる複数の直線に沿って変化させることを特徴としている。
このようになっている本発明は、温度変化に対して制御電圧が二次曲線で表されるように変化するのと異なり、複数の直線で表せるように変化するため、回路構成が簡単となり、小型化することができる。しかも、制御電圧を温度に対して複数の直線に沿って変化させると、理想的な制御電圧との乖離が小さく、比較的精度のよい周波数の温度補償を行なうことが可能である。
複数の直線は、低温側および高温側のそれぞれの温度領域について2つであってよい。直線を制御電圧の頂点温度に対して一側の温度領域において3つ以上の直線によって近似することも可能である。しかし、直線を頂点温度の片側において3つ以上にすると、回路が大型化するばかりでなく、各直線を接続する処理に手間がかかる。したがって、制御電圧を近似する直線は、頂点温度の一側において2つであってよい。
各温度領域の直線の1つは、頂点温度において原点を通るようにしてよい。制御電圧の温度の変化に対応して変化させる直線の1つが頂点温度において原点を通るようにすると、回路構成を比較的簡素にできる。また、直線は、二次関数と線対称の関数の接線とすることができる。制御電圧の温度の変化に対応して変化させる直線が、周波数温度係数を表す二次関数と線対称の二次関数の接線とした場合、弾性表面波共振子の使用温度範囲によっては、原点を通る直線を使用した場合よりも精度のよい温度補償をできることがある。
そして、本発明に係る温度補償型弾性表面波発振器は、弾性表面波共振子の周囲温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記弾性表面波共振子の二次関数で表される周波数温度特性の頂点温度に対して低温側および高温側のそれぞれの温度領域において、前記頂点温度との差に応じて勾配の異なる複数の直線に沿った制御電圧を出力する制御電圧発生部と、前記弾性表面波共振子を備え、前記制御電圧発生部の出力した制御電圧に対応した周波数の電気信号を出力する発振回路部と、を有することを特徴としている。このようになっている本発明は、温度補償の回路を簡素にでき、小さくすることができる。また、比較的精度のよい温度補償をすることができる。
温度検出部は、ダイオード接続したトランジスタによって形成することができる。温度検出部をトランジスタによって構成することにより、サーミスタなどと異なり、温度補償部を制御電圧発生部とともに、容易にIC化することができる。
本発明に係る弾性表面波共振子の温度補償方法および温度補償型弾性表面波発振器の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る温度補償型弾性表面波発振器の回路図である。図1において、温度補償型弾性表面波発振器(以下、単に温度補償発振器という)10は、温度補償電圧発生部12と電圧制御発振回路部14とを主な構成要素としている。温度補償電圧発生部12は、詳細を後述する温度検出部16と制御電圧発生部18とから構成してある。温度検出部16は、弾性表面波共振子20の周囲温度を検出し、検出温度に対応した電圧を出力する。制御電圧発生部18は、温度検出部16の検出温度に応じて、複数の直線に沿って変化する制御電圧を出力する。温度補償電圧発生部12は、制御電圧発生部18の出力端子が抵抗R5を介して電圧制御発振回路部14に接続してある。
電圧制御発振回路部14は、増幅回路を構成しているトランジスタTrを備えている。トランジスタTrのベースには、伸張コイルL2を介して弾性表面波共振子22の一方の端子が接続してある。弾性表面波共振子22の他方の端子は、容量素子である可変容量ダイオードD1のカソードに接続してある。可変容量ダイオードD1のアノードは、接地される。可変容量ダイオードD1は、アノードとカソードとの間に印加される電圧によって容量値が変化し、電圧制御発信回路部14の共振周波数を変化させる。そして、可変容量ダイオードD1のカソードは、抵抗R5を介して前記した温度補償電圧発生部12が接続してある。したがって、温度補償電圧発生部12において、温度変化に応じた温度補償電圧である制御電圧を発生させることにより、可変容量ダイオードD1の容量値を変化させ、電圧制御発振回路部14の発振周波数を変えることができる。伸張コイルL2は、電圧制御発振回路部14の発振周波数の変動量を大きくするもので、不要な周波数の発振を押さえるために抵抗R4が並列に接続してある。
さらに、トランジスタTrのベースは、直列接続したコンデンサC1、C2と、コンデンサC1、C2に並列な抵抗R2とを介して接地される。コンデンサC1、C2の中間点は、トランジスタTrのエミッタに接続してある。このエミッタは、また抵抗R3を介して接地される。そして、トランジスタTrのコレクタとベースとの間には、コイルL1と帰還抵抗R1とが直列に接続してある。そして、コイルL1と帰還抵抗R1との中間点は、コンデンサC3を介して接地される。なお、トランジスタTrのコレクタは、カップリングコンデンサC4を介して出力端子に接続してある。
温度補償電圧発生部12は、実施形態の場合、図2に示したようになっており、IC化してある。そして、温度検出部16は、実施形態の場合、ダイオード接続した一対のトランジスタQ1、Q2を直列に接続して形成してある。すなわち、トランジスタQ1、Q2は、ベースが自らのコレクタに接続してある。温度検出部16のトランジスタQ1は、コレクタが抵抗R6を介して直流電源22の+側に接続してある。直流電源22の−側は、接地される。トランジスタQ2は、コレクタがトランジスタQ1のエミッタに接続してあり、エミッタが接地される。そして、温度検出部16は、図3に示したように、温度Tの変化に対して直線的に変化する電圧VBEがトランジスタQ1のコレクタから出力される。この電圧VBEは、約−2mV/℃の特性を有している。
制御電圧発生部18は、V字電流発生部24、低温動作部26、高温動作部28、電流電圧変換部30を備えている。V字電流発生部24は、弾性表面波共振子20の周波数温度特性の頂点温度を中心とした所定の温度範囲においてV字状の電流を発生する。低温動作部26は、頂点温度より低温側の温度領域において、所定温度より低い温度のときに動作し、温度の低下に伴って直線状に変化する電流を発生する。また、高温動作部28は、頂点温度より高温側の温度領域において、所定温度より高い温度のときに動作し、温度の上昇に伴って直線状に変化する電流を発生する。電流電圧変換部30は、電流量の大きさを電圧の大きさに変換する。
V字電流発生部24は、オペアンプ32と2つのカレントミラー回路34、36を有している。オペアンプ32は、非反転入力端子が温度検出部16を構成しているトランジスタQ1のコレクタに接続してあり、反転入力端子が抵抗R7を介して直流電源38の+側に接続してある。また、オペアンプ32の出力端子は、トランジスタQ3、Q4のベースに接続してある。トランジスタQ3、Q4のエミッタは、オペアンプ32の反転入力端子と同様に、抵抗R7を介して直流電源38の+側に接続してある。直流電源38の−側は、接地される。そして、トランジスタQ3のコレクタは、カレントミラー回路34を形成しているトランジスタQ5、Q6のベースに接続してあるとともに、トランジスタQ5のコレクタに接続してある。トランジスタQ5、Q6のエミッタは、直流電源22の+側に接続してある。また、トランジスタQ6のコレクタは、電流電圧変換部30を形成しているオペアンプ40の非反転入力端子に接続してある。
一方、トランジスタQ4のコレクタは、カレントミラー回路36を形成しているトランジスタQ7、Q8のベースに接続してあるとともに、トランジスタQ7のコレクタに接続してある。これらのトランジスタQ7、Q8のエミッタは接地される。そして、トランジスタQ8のコレクタは、電流電圧変換部30を形成しているオペアンプ40の反転入力端子に接続してある。
このようになっているV字電流発生部24は、カレントミラー回路34のトランジスタQ5、Q6のコレクタに、図4に示したような電流が流れる。すなわち、トランジスタQ5、Q6のコレクタ電流は、温度検出部16の検出した弾性表面波共振子20の周囲温度が頂点温度Tpのとき「0」で、頂点温度Tpより低くなるに従って電流量が増大する。また、カレントミラー回路36を構成しているトランジスタQ7、Q8のコレクタ電流は、温度検出部16の検出温度が頂点温度Tpより高くなるに従って増大する。トランジスタQ6のコレクタ電流は、オペアンプ40の非反転入力端子に入力され、トランジスタQ8のコレクタ電流は、オペアンプ40の反転入力端子に入力され、電流量に応じた電圧に変換される。なお、各トランジスタQ6、Q8のコレクタ電流の傾きは、カレントミラー回路34、36の設定によって任意に調整することができる。
低温動作部26は、オペアンプ42とカレントミラー回路44とを主な構成要素としており、オペアンプ42の非反転入力端子が温度検出部16のトランジスタQ1のコレクタに接続してある。オペアンプ42の反転入力端子は、抵抗R8を介して直流電源46の+側に接続してある。また、オペアンプ42の出力端子は、トランジスタQ9のベースに接続してある。トランジスタQ9のエミッタは、抵抗R8を介して直流電源46の+側に接続してある。直流電源46の−側は、接地される。一方、トランジスタQ9のコレクタは、カレントミラー回路44を形成している一対のトランジスタQ10、Q11のベースに接続してあるとともに、トランジスタQ10のコレクタに接続してある。トランジスタQ10、Q11のエミッタは、直流電源22の+側に接続してある。そして、トランジスタQ11のコレクタは、オペアンプ40の非反転入力端子に接続してある。
この低温動作部26は、カレントミラー回路44のトランジスタQ10、Q11のコレクタに、図6に示したような電流が流れる。すなわち、温度検出部16の検出温度が頂点温度Tpに対して予め定めた温度より低くなると、検出温度の低下に伴ってコレクタ電流が直線的に増大する。このコレクタ電流の勾配は、カレントミラー回路44の設定によって調整することができる。また、コレクタ電流が流れ始める温度は、直流電源46の電圧値を調整することにより、任意に設定することができる。
高温動作部28は、低温動作部26とほぼ同様に形成してある。すなわち、高温動作部28は、オペアンプ48とカレントミラー回路50とを有する。オペアンプ48は、非反転入力端子がトランジスタQ1のコレクタに接続してあり、反転入力端子が抵抗R9を介して直流電源52の+側に接続してある。オペアンプ48の出力端子は、トランジスタQ12のベースに接続してある。このトランジスタQ12のエミッタは、抵抗R9を介して直流電源52の+側に接続してある。直流電源52の−側は、接地される。トランジスタQ12のコレクタは、カレントミラー回路50を構成しているトランジスタQ13、Q14のベースに接続してあるとともに、トランジスタQ13のコレクタに接続してある。トランジスタQ13、Q14のエミッタは、接地される。また、トランジスタQ14のコレクタは、オペアンプ40の反転入力端子に接続してある。
このようになっている高温動作部28は、カレントミラー回路50を構成しているトランジスタQ13、Q14のコレクタに、図7に示したような電流が流れる。すなわち、温度検出部16の検出温度が頂点温度Tpに対して予め定めた温度より大きくなると、検出温度の上昇に伴ってコレクタ電流が直線的に増大する。このコレクタ電流の勾配は、カレントミラー回路50の設定によって調整することができる。また、コレクタ電流が流れ始める温度は、直流電源52の電圧値を調整することにより、任意に設定することができる。なお、図4ないし図7において、電流の流れ込む向きをプラスとしている。
電流電圧変換部30を形成しているオペアンプ40は、前記したように、反転入力端子がトランジスタQ8、Q14のコレクタに接続してある。また、オペアンプ40は、非反転入力端子がトランジスタQ6、Q11のコレクタに接続してあるとともに、直流電源38の+側に接続してある。オペアンプ40の出力端子は、帰還抵抗R10を介して反転入力端子に接続してある。そして、オペアンプ40は、出力端子が制御電圧発生部18の出力端子になっており、非反転入力端子または反転入力端子に入力した電流量に応じた電圧を制御電圧(温度補償電圧)として出力する。
上記のようになっている制御電圧発生部18は、実施形態の場合、図8に示したような制御電圧を発生するように設定してある。制御電圧発生部18は、温度検出部16の検出した弾性表面波共振子20の周囲温度が、弾性表面波共振子20の周波数温度特性の頂点温度Tpに対して低温側の温度領域の場合、温度変化に従って直線a、直線bのように変化する制御電圧を出力する。制御電圧は、頂点温度Tpと、これより低い予め設定した温度t1との間において直線aに沿って変化する。そして、制御電圧は、温度検出部16の検出温度がt1より低くなると直線bに沿って変化する。すなわち、制御電圧は、頂点温度Tpと検出温度との差に応じて異なる勾配を有する直線に沿って変化する。
頂点温度Tpに対して高温側の温度領域においても同様となっていて、制御電圧発生部18は、頂点温度Tpと予め設定した温度t2の間において、直線cに沿って変化する制御電圧を出力し、温度t2を超えると直線dに沿って変化する制御電圧を出力する。直線aと直線cとは、頂点温度Tpにおいて原点を通るようになっている。すなわち、検出温度が頂点温度Tpであるとき、制御電圧は0である。
直線aと直線bとの傾き、および2つの直線a、bが交差する温度t1は、直線a、bの交点における制御電圧と、その温度における1点鎖線で示した理想的な制御電圧の変化する曲線S上の制御電圧との差ΔV1が最小となるように設定される。頂点温度Tpの高温側においても同様で、ΔV2が最小となるように、直線c、dの傾き、両者の交差する温度t2が設定される。
このように、実施の形態においては、頂点温度Tpより低温側または高温側の温度領域のそれぞれにおいて、温度補償をする制御電圧を温度の変化に対して、2つの直線に沿って変化させるようにしたことにより、温度補償回路を小型にすることができる。しかも、理想的な制御電圧との差がそれほど大きくない制御電圧を発生させることができ、比較的精度のよい温度補償を行なうことができる。また、実施形態においては、温度検出部16を直列接続したトランジスタQ1、Q2によって構成したことにより、温度補償電圧発生部12を容易にIC化することができる。しかも、頂点温度の低温側と高温側において、別々に制御電圧を設定することができ、より精度の高い温度補償を行なうことができる。
図9は、他の実施形態に係る弾性表面波共振子の温度補償方法を説明する図であって、検出温度と制御電圧との関係を示したものである。この実施形態に係る温度補償方法は、まず、弾性表面波共振子の周波数温度特性を表す二次曲線を求める。次に、求めた周波数温度特性を温度補償する弾性表面波共振子の周囲温度に対する理想的な制御電圧の曲線Sを求める。この制御電圧を発生させる曲線Sは、周波数温度特性を表す二次曲線の線対称となる。その後、図2に示した制御電圧発生部18を用いて、図9に示したように、曲線Sの接線ST1〜ST4に沿って制御電圧が発生するように設定する。これらの接線ST1〜ST4は、接線ST1と接線ST3とが交差する頂点温度Tpにおける理想制御電圧との電圧差ΔVtpと、各接線が交差する温度t3、t4における制御電圧と理想制御電圧との差が同じになるように、かつその電圧差が最小となるように接線と、接線が交差する温度が設定される。
なお、上記した実施形態は、本発明の一態様であって、本発明は実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態においては、温度検出部16をトランジスタにより構成した場合について説明したが、ダイオードによって構成してもよい。
本発明の実施の形態に係る温度補償型弾性表面波発振器の回路図である。 実施の形態に係る温度補償電圧発生部の詳細回路図である。 実施の形態に係る温度検出部の温度と出力電圧との関係を示す図である。 実施の形態に係る制御電圧発生部のV字電圧発生部が頂点温度の低温側において出力する電流の説明図である。 実施の形態に係る制御電圧発生部のV字電圧発生部が頂点温度の高温側において出力する電流の説明図である。 実施の形態に係る制御電圧発生部の低温動作部が出力する電流の説明図である。 実施の形態に係る制御電圧発生部の高温動作部が出力する電流の説明図である。 実施の形態に係る弾性表面波共振子の温度補償方法を説明する図である。 他の実施の形態に係る弾性表面波共振子の温度補償方法を説明する図である。 弾性表面波共振子の周波数温度特性を示す図である。 電圧制御発振回路の制御電圧と発振周波数との関係を示す図である。 弾性表面波共振子の温度と温度補償をするための制御電圧との関係を示す図である。
符号の説明
10………温度補償型弾性表面波発振器、12………温度補償電圧発生部、14………電圧制御発振回路部、16………温度検出部、18………制御電圧発生部、20………弾性表面波共振子、24………V字電流発生部、26………低温動作部、28………高温動作部、30………電流電圧変換部。

Claims (6)

  1. 周波数温度特性が二次関数で表される弾性表面波共振子の周囲温度を検出し、前記周囲温度に対応した制御電圧を発生する弾性表面波共振子の温度補償方法であって、
    前記制御電圧は、前記周波数温度特性の頂点温度に対して低温側および高温側のそれぞれの温度領域において、前記頂点温度との差に応じて勾配の異なる複数の直線に沿って変化させることを特徴とする弾性表面波共振子の温度補償方法。
  2. 請求項1に記載の弾性表面波共振子の温度補償方法において、
    前記複数の直線は、前記低温側および前記高温側のそれぞれの温度領域について2つであることを特徴とする弾性表面波共振子の温度補償方法。
  3. 請求項2に記載の弾性表面波共振子の温度補償方法において、
    前記各温度領域の直線の1つは、前記頂点温度において原点を通ることを特徴とする弾性表面波共振子の温度補償方法。
  4. 請求項1または2に記載の弾性表面波共振子の温度補償方法において、
    前記直線は、前記二次関数と線対称の関数の接線であることを特徴とする弾性表面波共振子の温度補償方法。
  5. 弾性表面波共振子の周囲温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記弾性表面波共振子の二次関数で表される周波数温度特性の頂点温度に対して低温側および高温側のそれぞれの温度領域において、前記頂点温度との差に応じて勾配の異なる複数の直線に沿った制御電圧を出力する制御電圧発生部と、
    前記弾性表面波共振子を備え、前記制御電圧発生部の出力した制御電圧に対応した周波数の電気信号を出力する発振回路部と、
    を有することを特徴とする温度補償型弾性表面波発振器。
  6. 請求項5に記載の温度補償型弾性表面波発振器において、
    前記温度検出部は、トランジスタからなることを特徴とする温度補償型弾性表面波発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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