JP4555588B2 - 基準電圧発生回路およびミュート回路 - Google Patents

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本発明は基準電圧発生回路およびミュート回路に関し、特に詳細には、基準電圧を発生し、発生した基準電圧を制御する基準電圧発生回路およびこれを用いたミュート回路に関する。
従来より、音声信号を電気信号として処理(入出力)するミュート回路において、ミュート時に出力信号を接地し、非ミュート時に所定の電圧を動作点として信号出力し、両状態への移行時に動作点を緩やかに変化させることで、アナログ出力のボツ音(ポップノイズ)発生を低減できることが知られている。
例えば、図1は特許文献1において従来技術として紹介されているボツ音を抑えるミュート回路を示す回路図である。ミュート回路は基準電圧発生回路10とアナログ信号出力回路11で構成される。基準電圧発生回路10は、抵抗、スイッチおよびキャパシタのみで構成されている。
図2は、図1に示したミュート回路の動作を示す電圧波形図である。図1においてミュート状態の時、スイッチSW21はオフ、スイッチSW22はオンである。スイッチSW21がオン、スイッチSW22がオフに切り替わってミュート状態から非ミュート状態に移行すると、動作基準端子の電圧変化は抵抗R21とキャパシタC2で決まる時定数のエクスポーネンシャルカーブとして決まり、アナログ信号出力回路11の出力VOUT2の電圧は図2に示すような変化をする。
破線で囲んだ部分において出力VOUT2が急激に、かつ不連続に変化しており、ミュート状態から非ミュート状態への移行時にボツ音を発生している。また、アナログ基準電圧VSから抵抗R21を通して、キャパシタC2に電荷がチャージされると、動作基準端子に供給される基準電圧発生回路10の出力電圧はアナログ基準電圧VSと等しくなる。
図3は、特許文献1で提案されたミュート回路を示す回路図である。このミュート回路は、基準電圧発生回路30とアナログ信号出力回路31で構成される。基準電圧発生回路30は、P型MOSトランジスタ、N型MOSトランジスタ、抵抗、スイッチおよびキャパシタで構成される。
図4は、図3に示したミュート回路の動作を示す電圧波形図である。
図3においてミュート状態の時、スイッチSW41はオフ、スイッチSW42はオンである。スイッチSW41がオン、スイッチSW42がオフに切り替わってミュート状態から非ミュート状態に移行すると、アナログ信号出力回路31の出力VOUT4の電圧は図3に示すような変化をする。
図1の従来のミュート回路で問題となっていたボツ音を低減するために、基準電圧発生回路30にP型MOSトランジスタおよびN型MOSトランジスタを挿入することで、アナログ信号出力回路の出力VOUT4の電圧変化を緩やかにしている。これにより、破線で囲んだ部分のミュート状態から非ミュート状態への移行時における出力VOUT4のボツ音を低減している。また、図1と同様に、動作基準端子に供給される基準電圧発生回路30の出力電圧はアナログ基準電圧VSと等しくなる。
特開2003−273653号公報
従来技術による図1および図3の基準電圧発生回路10,30では、アナログ基準電圧VSとミュート電圧GNDが必要になる。通常GNDはアナログ信号出力回路11,31で使われるオペアンプの負電源VSSを使用するので別回路から供給する必要はない。しかし、アナログ基準電圧として、アナログ信号出力回路11,31で使われるオペアンプの正電源VDDと負電源VSSの間の所定の値が必要であり、通常は図5に示すアナログ基準電圧発生回路50からアナログ基準電圧が供給される。
本発明の目的は、近年のLSIに求められる低消費電力化、低電圧動作化に対応するため、アナログ基準電圧発生回路を必要とすることなく、ミュート回路に使用してミュート状態から非ミュート状態へのモード切り替え時のボツ音発生をより低減することのできる基準電圧発生回路、およびこれを用いたミュート回路を提供することである。
上記の目的を達成するために本発明は、第1モードにおいてミュート電圧を、第2モードにおいて基準電圧を出力端子から出力する基準電圧発生回路において、第1電源端子と前記出力端子の間に接続された、電流源と第1抵抗を含む直列回路と、第2電源端子と前記出力端子の間に接続された第2抵抗と、所定の電位とされた電圧端子と前記出力端子の間に接続された容量素子とを備え、前記第1モードから前記第2モードに切り替わったときに前記電流源が所定の動作をするように制御して、前記第1抵抗を介して流れる電流を制御することで、前記出力端子における出力電圧が前記ミュート電圧から前記基準電圧に変化させると共に、前記直列回路はスイッチ素子をさらに含み、オフしていた前記スイッチ素子がオンして前記第1モードから前記第2モードに切り替わってから前記出力電圧が前記第1抵抗および前記第2抵抗で決まる所定の電位に達するまで前記電流源が一定の電流を発生するように前記電流源が制御される。
或いは、上記の目的を達成するために本発明は、第1モードにおいてミュート電圧を、第2モードにおいて基準電圧を出力端子から出力する基準電圧発生回路において、第1電源端子と前記出力端子の間に接続された、電流源と第1抵抗を含む直列回路と、第2電源端子と前記出力端子の間に接続された第2抵抗と、所定の電位とされた電圧端子と前記出力端子の間に接続された容量素子とを備え、前記第1モードから前記第2モードに切り替わったときに前記電流源が所定の動作をするように制御して、前記第1抵抗を介して流れる電流を制御することで、前記出力端子における出力電圧が前記ミュート電圧から前記基準電圧に変化させると共に、前記直列回路はスイッチ素子をさらに含み、オフしていた前記スイッチ素子がオンして前記第1モードから前記第2モードに切り替わってから前記出力電圧が前記第1抵抗および前記第2抵抗で決まる所定の電位に達するまで前記電流源が前記基準電圧と第2電源端子の電圧との差に比例した電流を発生するように前記電流源が制御される。
また、前記電流源回路において、オフしていた前記スイッチ素子がオンした後の電位差が無いスタート時に微小なスタートアップ電流を付加した構成とすることもできる。
また本発明は、上記いずれかの構成の基準電圧発生回路と、該基準電圧発生回路からの基準電圧が供給される音声信号処理部とを備えた構成のミュート回路を提供する。
上記各構成を備えた本発明の基準電圧発生回路回路によれば、第1モードから第2モードに切り替わったときに出力端子に任意の出力電圧を発生でき、出力電圧である基準電圧の変化を緩やかで滑らかなものとすることができる。このため、ミュート回路に使用した場合に、第1モードである例えばミュート状態から第2モードである例えば非ミュート状態への移行時にアナログ信号出力回路の出力におけるボツ音を低減できる効果を有する。また、アナログ基準電圧発生回路を必要としないため従来技術の基準電圧発生回路より低消費電力となり、正電源と負電源間の電圧で基準電圧発生回路を動作させるので、基準電圧と負電源の電圧との間で動作させていた従来技術の基準電圧発生回路より低電圧で動作可能となる効果を有する。さらに、第1モードから第2モードに切り替わったときの電位差が無いスタート時に微小なスタートアップ電流を付加することで、基準電圧の出力を確実に行うことができる。
以下、本発明について具体的に説明する。第1電源を正電源VDD、第2電源を負電源VSSとして説明する。
図6は、本発明に係る基準電圧発生回路の一構成を示す構成図である。図6に示す本発明に係る基準電圧発生回路60は、基準電圧VO1を基準電圧出力端子VN1から出力する。基準電圧発生回路60は、正電源VDDから抵抗R11へ電流を流す電流源回路I11と、電流源回路I11と基準電圧出力端子VN1との間に接続された抵抗R11と、基準電圧出力端子VN1と負電源VSSの間に接続された抵抗R12と、基準電圧出力端子VN1と負電源VSSの間に接続された容量素子C1とで構成される。また、容量素子C1は基準電圧出力端子VN1と正電源VDDの間に接続しても良いし、正電源VDDおよび負電源VSSと異なる電圧の別の電源を設け、この電源と基準電圧出力端子VN1の間に接続しても良い。
電流源回路I11は、ミュート解除時(第1モードであるミュート状態から第2モードである非ミュート状態への切り替え時)に基準電圧出力端子VN1における基準電圧が抵抗R11と抵抗R12による分圧比で決まる電圧と等しくなるまで、所定の電流を発生する。
図7は、図6に示した本発明に係る基準電圧発生回路において電流源回路I11が上記の通りに動作したときの出力電圧を表す電圧波形図である。この例では、抵抗R11と抵抗R12による分圧比で決まるアナログ信号基準電位をVA1とし、また、ミュート電位VM1は負電源VSSと同電位とした。図7中の時刻t0においてミュート状態から非ミュート状態へ切り換る。時刻t0〜t2間は、電流源回路I11の働きにより基準電圧VO1が上昇する。時刻t2〜t3間は、抵抗R11,R12により供給できる電流が徐々に減少するため、電圧変化が次第に緩やかとなり、基準電圧発生回路60の出力電圧は滑らかにアナログ信号基準電位VA1に漸近する。
図8は、本発明に係る基準電圧発生回路の別の構成を示す図である。図8に示す本発明に係る基準電圧発生回路80は、基準電圧VO9を基準電圧出力端子VN9から出力する。基準電圧発生回路80は、正電源VDDと基準電圧出力端子VN9の間に接続された抵抗R91と電流源回路I91の直列回路と、基準電圧出力端子VN9と負電源VSSの間に接続された抵抗R92と、基準電圧出力端子VN9と負電源VSSの間に接続された容量素子C9とで構成される。電流源回路I91は抵抗R91から基準電圧出力端子VN9へ電流を流す。また、容量素子C9は基準電圧出力端子VN9と正電源VDDの間に接続しても良いし、正電源VDDおよび負電源VSSと異なる電圧の別の電源を設け、この電源と基準電圧出力端子VN9の間に接続しても良い。
電流源回路I91は、ミュート解除時に基準電圧出力端子VN9における基準電圧が抵抗R91と抵抗R92による分圧比で決まる電圧と等しくなるように、所定の電流を発生する。
図7は、図8に示した本発明に係る基準電圧発生回路において電流源回路I91が上記の通りに動作したときの出力電圧を表す電圧波形図である。図7から、直列接続される電流源回路と抵抗の配置に関らず、図6および図8の本発明に係る基準電圧発生回路60,80は同一の動作をすることができる。このことは、後述する図9で表される動作についても同様である。
基準電圧発生回路80の例では、抵抗R91と抵抗R92による分圧比で決まるアナログ信号基準電位をVA1とし、また、ミュート電位VM1は負電源VSSと同電位とする。図7中の時刻t0においてミュート状態から非ミュート状態へ切り換る。時刻t0〜t2間は、電流源回路I91の働きにより基準電圧VO9が上昇する。時刻t2〜t3間は抵抗R91と抵抗R92により供給できる電流が徐々に減少するため、電圧変化が次第に緩やかとなり、基準電圧発生回路80の出力電圧は滑らかにアナログ信号基準電位VA1に漸近する。
図1の従来のミュート回路では、動作基準端子の電圧変化の傾きが抵抗R21とキャパシタC2で決まる時定数のエクスポーネンシャルカーブとして決まり、ミュート状態から非ミュート状態への移行時に、アナログ信号出力回路11の出力VOUT2の電圧は図2の破線で囲んだ部分でボツ音を発生させていた。
この問題の解決のために、図6および図8の本発明に係る基準電圧発生回路60,80では、ミュート解除時に電流源回路I11,I91で定電流を発生させている。図9は、図6に示した本発明に係る基準電圧発生回路60において電流源回路I11が定電流制御されたときの出力電圧を表す電圧波形図であり、同時に、図8に示した本発明に係る基準電圧発生回路80において電流源回路I11が定電流制御されたときの出力電圧を表す電圧波形図でもある。
図9中、時刻t0においてミュート状態から非ミュート状態へ切り換る。時刻t0〜t1間は、電流源回路I11および電流源回路I91は定電流を発生するので、基準電圧VO1および基準電圧VO9は一定の傾きで上昇する。
このように動作する基準電圧発生回路60,80を図10のミュート回路100に適用すると、アナログ信号出力VOUT7が図2のアナログ信号出力VOUT2よりも緩やかに変化することが可能になる。時刻t1〜t2間は抵抗R11と抵抗R12により供給できる電流、および抵抗R91と抵抗R92により供給できる電流が徐々に減少するため、電圧変化が次第に緩やかとなり、基準電圧発生回路60,80の出力電圧は滑らかにアナログ信号基準電位VA2に漸近する。
図3の従来のミュート回路、または図6および図8の本発明に係る基準電圧発生回路60,80において、ミュート解除時に電流源回路で定電流を発生させる場合、動作基準端子の電圧変化の傾きが図1のミュート回路よりも緩やかとなり、アナログ信号出力回路31の出力におけるボツ音は低減しているものの、図4の破線で囲んだ部分に示される出力VOUT4のように、信号変化において不連続な部分があり、依然としてわずかなボツ音が発生する。ここで発生するボツ音は通常、問題にならないレベルであるが、次に説明する動作でさらに改善することが可能である。
すなわち、図6および図8の本発明に係る基準電圧発生回路60,80において、ミュート解除時に基準電圧出力端子と負電源の電圧差に比例した所定の電流を、出力電圧が所定の電圧に達するまで電流源回路I11および電流源回路I91で発生させることでさらに改善できる。図7は、図6および図8に示した本発明に係る基準電圧発生回路60,80がこのように動作したときの出力電圧を表す電圧波形図である。図7で表される動作については既に簡単に説明したが、ボツ音をより改善する上記動作について、さらに詳細に説明する。
時刻t0〜t1間は、電流源回路I11は基準電圧VO1と負電源VSSの差の電圧(VO1−VSS)に比例した電流を発生し、電流源回路I91は基準電圧と負電源VSSの差の電圧(VO9−VSS)に比例した電流を発生する。したがって、時刻t0〜t1間は電流が徐々に増加し、基準電圧VO1と基準電圧VO9の電圧変化は次第に急峻になる。図10のミュート回路100にこの基準電圧発生回路60,80を適用すると、アナログ信号出力VOUT7は図4のアナログ信号出力VOUT4よりも緩やかに、かつ滑らかに変化することが可能になる。
時刻t1〜t2間は、電流源回路I11と電流源回路I91が発生する電流が、予め定めた所定の電流値に達し、電流はそれ以上には増加しない。したがって、基準電圧VO1と基準電圧VO9は一定の傾きで変化する。
時刻t2〜t3間は、抵抗R11と抵抗R12により供給できる電流、および抵抗R91と抵抗R92により供給できる電流が徐々に減少し、電圧変化が次第に緩やかとなり、出力電圧は滑らかにアナログ信号基準電位VA1に漸近する。
図6および図8に示した本発明に係る基準電圧発生回路60,80をこのように動作させ、図10のミュート回路100に適用することで、ミュート状態から非ミュート状態に変化した時に出力端子から出力される基準電圧を緩やかにかつ滑らかに変化させることができるため、ミュート解除時のアナログ出力のボツ音発生を著しく低減することができる。
次に、本発明を実施例に基づいて説明する。
図11は、本発明の実施の形態に係る基準電圧発生回路の一構成(図6)の実施例を示す図である。
ミュート状態においてスイッチS11はオフであり、基準電圧出力端子VN11の電圧はミュート電位VM11と同電位の負電源VSSである。このとき電流源回路1100における電流源I111はi111=2×e0の電流を発生し、I112はi114=e0の電流を発生している。P型MOSトランジスタPM11、PM12、PM13、PM14は同じサイズ、N型MOSトランジスタNM11、NM12、NM13、NM14、NM15は同じサイズである。
スイッチS11がオフであるためP型MOSトランジスタPM14に流れる電流はi116=0、また、P型MOSトランジスタPM11、PM12のゲート電圧は同電位の負電源VSSであるので、i112=i113=e0となる。N型MOSトランジスタNM12はi113=e0の電流が流れ、また、N型MOSトランジスタNM12とNM13は同じゲート電圧が加わるので、N型MOSトランジスタNM13にもe0の電流が流れる。つまり、電流源I112が流す電流e0はすべて、N型MOSトランジスタNM13に流れるのでN型MOSトランジスタNM14に電流は流れない。N型MOSトランジスタNM15はN型MOSトランジスタNM14とカレントミラー回路を構成するため、i115=0となる。
ミュート状態から非ミュート状態に切り換ることによりスイッチS11はオンとなる。スイッチS11が切り換ることにより基準電圧出力端子VN11の電圧はミュート電位VM11から抵抗R111と抵抗112による分圧比で決まるアナログ信号基準電位VA11に向かって上昇する。この時、正電源VDDと抵抗R111の間にP型MOSトランジスタPM14と並列に微小な一定電流を与える電流源を挿入する、または、電流源I114の発生電流をe0より大きくし、P型MOSトランジスタPM14に微小な一定電流を流す、または、N型MOSトランジスタNM12、NM13のトランジスタサイズを調整し、P型MOSトランジスタPM14に微小な一定電流を流すことで、基準信号VO11の立ち上がりの初期に動作開始を確実に行うことが可能となる。
ミュート状態から非ミュート状態に切り換るとき、基準電圧出力端子VN11とミュート電位VM11の差をVN11−VM11=△V1、P型MOSトランジスタPM11およびPM12のゲートコンダクタンスをgm1とすると、P型MOSトランジスタPM11、PM12に流れる電流はそれぞれi112=e0+gm1÷2×△V1、i113=e0−gm1÷2×△V1となる。N型MOSトランジスタNM13はN型MOSトランジスタNM12と同じ電流が流れ、電流源I112は電流e0が流れるので、N型MOSトランジスタNM14には、gm1÷2×△V1の電流が流れる。よって、カレントミラー回路を構成するN型MOSトランジスタNM15にもi115=gm1÷2×△V1の電流が流れる。
P型MOSトランジスタPM13、PM14もカレントミラー回路を構成するため、i116=gm1÷2×△V1となる。i116は基準電圧VO11の電圧上昇と共に増加するので、基準電圧出力端子VN11の電圧は図7における時刻t0〜t1間の基準電圧VO1のように次第に急峻になる。P型MOSトランジスタPM12に流れる電流は△V1の増加によりi113=0となる。この時、N型MOSトランジスタNM12に電流が流れないため、ゲート電位が同じN型MOSトランジスタNM13にも電流が流れない。また、電流源I112に電流e0が流れるので、N型MOSトランジスタNM14には、e0の電流が流れる。よって、カレントミラー回路を構成するN型MOSトランジスタNM15にもi115=e0の電流が流れ、P型MOSトランジスタPM14にi116=e0の電流が流れる。電流源回路1100において発生する電流が予め定めてあった所定の電流値i116=e0に達すると、それ以上の電流増加はしないために、基準電圧出力端子VN11の電圧は、図7における時刻t1〜t2間の基準電圧VO1のように一定の傾きで変化する。
さらに基準電圧VO11が抵抗R111と抵抗R112によって決まるアナログ信号基準電位VA11に近づくと抵抗R111と抵抗R112の電圧降下で、P型MOSトランジスタPM14のドレイン・ソース電圧が減少し線形動作領域に入るためP型MOSトランジスタPM14のオン抵抗(RPM14)が減少する。R111,R112≫RPM14の条件を満たす設計をしておけば、アナログ信号基準電位VA11=R112/(R111+R112)×(VDD−VSS)となる。P型MOSトランジスタPM14のオン抵抗が徐々に減少していくと、基準電圧出力端子VN11の電圧は、図7における時刻t2〜t3間の基準電圧VO1のように滑らかにアナログ信号基準電位VA11に漸近する。また、正電源VDDと負電源VSSを入れ替えても、同様な結果が得られる。
図10のミュート回路100に、この基準電圧発生回路を適用する。演算増幅器OP7の非反転入力端子は基準電圧発生回路110の電圧発生端子に接続され、アナログ入力信号はDC成分をカットしたいわゆるAC接続を想定している。ミュート状態から非ミュート状態の切り換えで、動作基準端子の電圧は図7における基準電圧VO1のように動き、アナログ入力信号およびアナログ出力信号の動作点も全く同じ動きとなる。この構成により、アナログ信号出力回路111から出力されるアナログ信号を緩やかに、かつ滑らかに変化させることができるので、ミュート解除時の前記アナログ信号出力回路111におけるボツ音を低減することができる。
図12は、本発明の実施の形態に係る基準電圧発生回路の別の構成(図8)の実施例を示す図である。
ミュート状態においてスイッチS12はオフであり、基準電圧出力端子VN12の電圧はミュート電位VM12と同電位の負電源VSSである。この時、P型MOSトランジスタPM1に流れる電流はi12=0である。ミュート状態から非ミュート状態に切り換ることによりスイッチS12はオンとなる。スイッチS12が切り換ることにより基準電圧出力端子VN12の電圧はミュート電位VM12から抵抗R121と抵抗R122による分圧比で決まるアナログ信号基準電位VA12に向かって上昇し始める。この時、P型MOSトランジスタPM1のゲート電圧とドレイン電圧が同電位(負電源VSS)であるため、飽和領域で動作し、定電流源回路1200として動作して電流i12が流れ始める。i12は定電流のため、基準電圧出力端子VN12の電圧は、図9における時刻t0〜t1間の基準電圧VO2のように一定の傾きで変化する。
さらに基準電圧VO12が抵抗R121と抵抗R122によって決まるアナログ信号基準電位VA12に近づくと抵抗R121と抵抗R122の電圧降下で、P型MOSトランジスタPM1のドレイン・ソース電圧が減少し線形動作領域に入るためP型MOSトランジスタPM1のオン抵抗(RPM1)が減少する。R121,R122≫RPM1の条件を満たす設計をしておけば、アナログ信号基準電位VA12=R122/(R121+R122)×(VDD−VSS)となる。P型MOSトランジスタPM1のオン抵抗が徐々に減少していくと、基準電圧出力端子VN12の電圧は、図9における時刻t1〜t2間の基準電圧VO2のように滑らかにアナログ信号基準電位VA11に漸近する。
本発明はアナログ信号の動作点を設定するための基準信号を発生する基準電圧発生回路およびこれを用いたミュート回路に関し、この基準電圧発生回路は、低消費電力、低電圧動作可能で、任意の基準電圧を発生して出力でき、ミュート状態から非ミュート状態への移行時に滑らかに変化する基準電圧を発生する基準電圧発生回路として好適である。これを用いたミュート回路は、上記の特徴の他、ミュート状態から非ミュート状態への移行時のボツ音発生を低減したミュート回路として好適である。
特許文献1において従来技術として紹介されているミュート回路を示す回路図ある。 図1におけるミュート回路の動作を示す電圧波形図である。 特許文献1で提案されているミュート回路を示す回路図である。 図3におけるミュート回路の動作を示す電圧波形図である。 従来技術で必要なアナログ基準電圧発生回路である。 本発明に係る基準電圧発生回路の一構成を示す回路図である。 図6、図8における基準電圧発生回路の動作を示す電圧波形図である。 本発明に係る基準電圧発生回路の別の構成を示す回路図である。 図6、図8における基準電圧発生回路の動作を示す電圧波形図である。 一般的なミュート回路の構成を示す回路図である。 本発明に係る基準電圧発生回路の図6の構成の実施例を示す回路図である。 本発明に係る基準電圧発生回路の図8の構成の実施例を示す回路図である。
符号の説明
60,80 基準電圧発生回路
100 ミュート回路
1100,1200 電流源回路
I111、I112 電流源回路
C2、C4 キャパシタ(容量素子)
M41、PM1、PM11、PM12〜14 P型MOSトランジスタ
M42、NM11、NM12〜15 N型MOSトランジスタ
OP2、OP4、OP6、OP7 演算増幅器
R11、R12、R21、R22、R41、R42、R61、R62、R91、R92、R111、R112、R121、R122 抵抗
SW21、SW22、SW41、SW42、S11、S12 スイッチ
GND 接地電位
i111、i112、i113、i114、i115、i116、i12 電流値
VSS 負電源
VDD 正電源
VS、VA アナログ信号基準電位
VIN2、VIN4 アナログ信号入力電圧
VOUT2、VOUT4、VOUT6 アナログ信号出力電圧

Claims (7)

  1. 第1モードにおいてミュート電圧を、第2モードにおいて基準電圧を出力端子から出力する基準電圧発生回路において、
    第1電源端子と前記出力端子の間に接続された、電流源と第1抵抗を含む直列回路と、
    第2電源端子と前記出力端子の間に接続された第2抵抗と、
    所定の電位とされた電圧端子と前記出力端子の間に接続された容量素子とを備え、
    前記第1モードから前記第2モードに切り替わったときに前記電流源が所定の動作をするように制御して、前記第1抵抗を介して流れる電流を制御することで、前記出力端子における出力電圧が前記ミュート電圧から前記基準電圧に変化させると共に、
    前記直列回路はスイッチ素子をさらに含み、
    オフしていた前記スイッチ素子がオンして前記第1モードから前記第2モードに切り替わってから前記出力電圧が前記第1抵抗および前記第2抵抗で決まる所定の電位に達するまで前記電流源が一定の電流を発生するように前記電流源が制御されることを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 第1モードにおいてミュート電圧を、第2モードにおいて基準電圧を出力端子から出力する基準電圧発生回路において、
    第1電源端子と前記出力端子の間に接続された、電流源と第1抵抗を含む直列回路と、
    第2電源端子と前記出力端子の間に接続された第2抵抗と、
    所定の電位とされた電圧端子と前記出力端子の間に接続された容量素子とを備え、
    前記第1モードから前記第2モードに切り替わったときに前記電流源が所定の動作をするように制御して、前記第1抵抗を介して流れる電流を制御することで、前記出力端子における出力電圧が前記ミュート電圧から前記基準電圧に変化させると共に、
    前記直列回路はスイッチ素子をさらに含み、
    オフしていた前記スイッチ素子がオンして前記第1モードから前記第2モードに切り替わってから前記出力電圧が前記第1抵抗および前記第2抵抗で決まる所定の電位に達するまで前記電流源が前記基準電圧と第2電源端子の電圧との差に比例した電流を発生するように前記電流源が制御されることを特徴とする基準電圧発生回路。
  3. 前記電流源回路において、オフしていた前記スイッチ素子がオンした後の電位差が無いスタート時に微小なスタートアップ電流を付加したことを特徴とする請求項1または2に記載の基準電圧発生回路。
  4. 前記電流源は前記第1抵抗より前記出力端子側に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の基準電圧発生回路。
  5. 前記電流源は前記第1抵抗より前記第1電源端子側に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の基準電圧発生回路。
  6. 前記電圧端子は、前記第1電源端子または前記第2電源端子または他の電源端子であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基準電圧発生回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の基準電圧発生回路と、
    該基準電圧発生回路からの基準電圧が供給される音声信号処理部と
    を備えたことを特徴とするミュート回路。
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